【グループディスカッションの役割】全種類の解説とそれぞれのコツを解説!

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この記事を読んでわかること

・グループディスカッションの役割の種類
・上手な役割の決め方
・グループディスカッションを成功させるコツ

この記事をおすすめしたい人

・初めてグループディスカッションを行う人
・グループディスカッションに不安を抱えている人
・自分に向いている役割を見つけたい人

はじめに

グループディスカッションでは、いかに自分が目立つことを考えてしまう方も多いのではないでしょうか。

そして皆司会をして、人事にアピールしなければと感じてしまうかもしれません。

司会以外の役割も大きく、すべてに意味があります。

こちらの記事では、でループディスカッションでの各役割について、どのような動きや発言をしていくと受かるのか人事が見ているポイントについても紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

グループディスカッションで企業は何を見ているの?

企業によってグループディスカッションで重視するポイントは異なる場合もありますが、多くの企業に当てはまります。

ポイントについては理解しておきましょう。

まずグループディスカッションにおいては、コミュニケーション能力が評価される可能性が高いです。

集団の中で自分の意見をどのように発言し、他の参加者と効果的にやり取りができるかを確認されます。

また、論理的思考力も注意深く見られている可能性が高いです。

自分の意見だけでなく他者の意見に耳を傾け、全員の意見を論理的に統合する能力は仕事においても活用できる可能性が高いからです。

またチームの中で活躍できる人物かどうかを判別するために、協調性リーダーシップを確認している企業も多いです。

グループディスカッションの役割決めはとても大切

木下恵利

スーツの男性の画像

グループディスカッションの役割決めってそんなに大切なの?

グループディスカッションにおける役割決めは、グループディスカッションを効果的に進めるうえで非常に重要です。

役割決めをないがしろにした状態で、ディスカッションを見切り発車してしまうと、うまく議論が進まない原因になります。

結果、良い結論が出ず、ネガティブな評価につながる可能性も出てきます。

良い議論が出ないだけでなく、最終的に結論がまとまらないこともあり得るでしょう。

詳細は後述しますが、就活の選考過程で実施されるグループディスカッションでは、役割を意識した行動・発言が重視されています。

選考にあたってグループディスカッションを取り入れている企業は、昨今珍しくありません。

どのような役割があるのか、それぞれの役割は具体的に何を意識して行動すべきなのか、事前にしっかりと理解を深めましょう。

グループディスカッションにおける6つの役割

グルディス

グルディス

グループディスカッションでは、役割が大きく6つあります。

どの役も話し合いのなかでは大切な役割を果たしています。

そして、どの役割になったとしても共通して、最終的によい結論を出すために行動しなければなりません。

役割を選ぶときには自分のよさを人事にアピールするためにも、得意な分野を選ぶようにしましょう。

6つの役割

・司会
・書記
・タイムキーパー
・監視役
・アイデアマン
・発表者

司会の役割

評価ポイント

・議論を進めやすくしているか
・論理的な思考力があり、それを議論の進め方に応用できているか
・自分以外の役割を理解し、全員の意見を引き出せているか
・目立つことが目的になっていないか

求められるスキル

・全体を俯瞰する力
・傾聴力
・イレギュラーへの対応力

司会と聞くと、その人がチームを仕切って引っ張っていくと感じるかもしれません。

実際に仕切るのではなく、皆が話しやすいように空気を読みつつ、論点がズレないようにうながして議論を活性化させていきます。

いざ顔も知らない人同士で急に話し合うとなると、皆の前でも臆することなく話せる人や、なかなか意見を皆の前で話せなくなってしまう人もいます。

発言している人の話を聞き、あまり発言ができていない人には話しやすように流れのなかで適宜話を振るのが大きな役目です。

話をまとめつつも、さらに議論したほうがよいと感じたことについては指摘するなど、工夫も必要です。

グループにいる皆が、まんべんなく話せる環境を作れるといいでしょう。

司会のコツ

テレビ番組の司会者を見ていても気がつくと思いますが、ゲストで来ている人にまんべんなく話を振っています。

「〇〇について●さんはどう思いますか?」と相手の名前を呼び、その人が話しやすい雰囲気を作っているのです。

司会者だから意見をしてはいけないわけではありません。

しかし、変に目立とうとして、皆の意見よりも自分の発言を増やしてしまうと、かたよったディスカッションに見えてしあまい、印象もよくありません。

あくまで皆がまんべんなく話しやすい雰囲気と、結論までたどりつくための上手な進行が必要です。

人事でも司会者がどのようなよい案を出しているかという部分よりも、皆が発言しやすく一部だけで盛り上がっている議論になっていないかを見ています。

発言が苦手な人も溶け込みやすい雰囲気を作り、さまざまな意見などが出たときには、上手にまとめる力を発揮できればポイントも高くなるでしょう。

できるリーダーは、チームの仲間の士気を高めてやる気にさせ、よい雰囲気を作るのが上手です。

司会者は、リーダーシップと共に協調性も一緒に見られていることを意識すれば成功します。

書記の役割

評価ポイント

・要点を理解し、メモしているか
・発表がスムーズになるような内容でまとめられているか
・自らアイデアも出しているか

求められるスキル

・言語化能力
・タイピングスキル
・自分の中でわかりやすくまとめる能力

地味な役割に感じてしまいますが、書記がどのように議論した内容をまとめてくれているかで、皆の話し合いの質が変わってきます。

主に、議論の内容をホワイトボードへ、オンラインであればWordGoogleドキュメントに書き写し、整理するのが役割です。

人前で皆の様子を見ながら司会進行するのは経験不足で、不安がある場合や、もともと苦手な人も引き受けやすいでしょう。

プレゼンで発表しやすく、誰が見ても今どこまで話し合いが進んでいて、つぎは何を考えていけばいいのかわかりやすく書くことがコツです。

自分でも書きながら、まとめられる点について発言するとさらに人事へアピールもできるでしょう。

ホワイトボードや紙に記入するときは、汚い字などは気にする必要なく、ある程度読める字であれば問題ありません。

それよりもいかにまとめられるのか、そのなかで自分も発言ができるのかが大切です。

書記のコツ

書記と聞くと、皆の意見をそのまま書けばいいようにも思えます。

しかし皆の発言を一言一句聞き逃さないようにして書き留めても、それだけではアピールにはならないのです。

書かれている内容が見やすく分類されているのか、論点をしっかりと押さえられているのかが見られています。

せっかく皆がよい意見を交わして議論していても、書かれているものがなんだかかよくわからない状態になっては意味がありません。

一見すると、皆の意見を聞きそのまま書くだけの簡単な作業に感じるかもしれません。

しかし実は、判断力や物事をまとめる力、皆の状況をつかみ、内容をとらえて記録されているのかが見られています。

皆の意見もバラバラに出たときなど書きながらまとめていくうえで、論点を整理するような発言ができると人事からの評価がよくなるので、意識しましょう。

そういった立ち回りをするためには、議論の内容を記録することだけに気を取られてしまわないように、注意する必要があります。

タイムキーパーの役割

評価ポイント

・時間内に問題なく議論が進むよう管理できているか
・議論の展開状況に合わせて、うまく時間配分を変えられているか

求められるスキル

・時間管理をしながら、ほかの役割のサポートや積極的な意見出しをしているか

ディスカッションでは時間が設けられています。

そのため、決まった時間のなかでよりよい結論を出していかなければいけません。

皆が話し合いに夢中になってしまうと、時間も忘れがちになってしまいます。

残り時間などに合わせて結論が出せるように働きかけるのは、タイムキーパーの役割です。

タイムキーパーになったらからといって、ずっと時計ばかりを見つめているのはよくありません。

時間を常時気にしながらも、司会や書記など役割になった人をサポートし、自分の意見も発言していきましょう。

もし話し合いが加熱してしまい、時間が迫りそうになったら、その旨を伝えるようにしましょう。

すべてをくまなく確認しながらディスカッションに参加できれば、周りを見ながらサポートしつつ発言もできる力をアピールできます。

タイムキーパーのコツ

時間ばかりを気にしてディスカッションが上の空になっているような雰囲気が出ていたら、よい印象を残せません。

もちろん制限時間を過ぎてはいけないですし、しっかりとうながす必要はあります。

しかし時間をはかること自体は、評価にはなりません。

話し合いのなかで時間内にまとまらなさそうなときに、「あと●分前ですのでアイデアをまとめていきたいと思いますが」と伝えるようにしましょう。

最初は遠慮がちな議論も、お互い話し合っているうちに、よい意味で白熱して、熱中してしまうこともあります。

皆が一瞬時間を忘れてしまったときにいいタイミングで、「もう少しで時間がきてしまう」と伝え、さらに議論を整理して方向性を戻すような発言ができると評価もアップします。

どうしても時間が過ぎてしまいそうなときには、つぎの話し合いでどうカバーしていき、最終段階の結論までに、どう間に合わせるかなどの力も大切です。

状況を把握し、先見性をもっているのが伝わると、人事にもよいアピールができます。

監視役の役割

評価ポイント

・適正なタイミングで発言をして、議論を推進できているか
・冷静に判断ができているか
・論点がずれないように管理できているか

求められるスキル

・傾聴スキル
・判断力
・論理的思考力

グループディスカッションにおける監視役は、チームメンバー全員の発言に耳を傾け、議論の流れをうまくコントロールしていく役割になります。

そのため監視役を務める場合、グループディスカッションの中では、冷静さや傾聴力、視野の広さ、物事を俯瞰で見る姿勢などが主に求められるでしょう。

グループディスカッションの最中は、皆さまざまな意見を出し合うため、議論の方向性が変わっていってしまうことも少なくありません。

論点がずれることで、一部の人しか発言できなくなってしまうケースもあります。

その際に監視役は、冷静に状況を判断し、「主旨が変わってきています」と発言する必要が出てきます。

広い視野で場をコントロールする力が必要なため、やや難易度が高いかもしれませんが、評価を高めるきっかけになることは確かです。

監視役のコツ

監視役は、スムーズに議論が進むように、全体を見渡しながら発言することが大切です。

論点がずれていると感じたときは、遠慮せずその旨を伝え、場をコントロールしていきましょう。

また、状況によっては、円滑にディスカッションが進むこともあります。

その場合は監視役らしい働きができず、「役割を果たせていない」と焦ることもあるでしょう。

しかしだからといって、不用意に場をコントロールしようとする必要はありません。

円滑に議論ができているときは、監視不要のため、必要に応じてアイデアを出すなどの臨機応変さが重要になります。

「監視役にこだわるあまり、一度も発言せず終わってしまった…」などの失敗はないように気をつけましょう。

アイデアマンの役割

評価ポイント

・積極的に話し合いに参加しているか
・テーマに沿ったアイデアを出せているか
・多角的な視点で意見を出せているか

求められるスキル

・色々な角度から物事を見れてそれを発信できる能力

アイデアマンは、グループディスカッションを進める際に、あらゆる意見・アイデアを述べる役割になります。

議論を円滑に進めるためには、複数の意見・アイデアが欠かせません。

多くの意見が出れば、あらゆる選択肢を検討できるため、出せる結論にも幅が出るでしょう。

そのためアイデアマンの役割を務める場合は、多角的な視野や柔軟性、発想力、前向きに発言する積極性などが主に求められるといえます。

実際に企業が評価する際も、アイデアマンとしてアイデア出しに積極的に貢献できていたかをチェックしています。

なお、アイデアマンだからといって、ほかの人が思いつかないような素晴らしいアイデアを提案する必要はありません。

提案できるに越したことはありませんが、重要なのは議論の活性化です。

考えられる選択肢・意見をどんどん出し、議論を活発にすることに積極的に貢献していきましょう。

アイデアマンのコツ

アイデアマンは、たくさんの意見・アイデアを出すことで議論を活発にさせることが重要ですが、発言しすぎるのもトラブルの元になるため注意が必要です。

自分ばかりが発言していると、ほかの人は発言しにくくなりますし、「自分、自分」という姿勢が目立って見えてしまう原因にもなります。

結果、自分本位な姿勢で周りから悪い印象を持たれれば、さらにチーム内の空気はギクシャクしてしまうでしょう。

クラッシャーだと思われて、悪循環に陥らないようにするには、周りの反応を見ながら発言することが重要です。

一方的に提案を繰り返すのではなく、チームメンバーに話を聞きながら発言する姿勢も必要です。

また、アイデアマンだからといって、自分の意見が採用されなければならないと固執するのもやめましょう。

冷静に良いアイデアを見極め、周りが出した意見が良いと判断すれば、そのアイデアを磨く姿勢も重要といえるでしょう。

発表者の役割

評価ポイント

・立ち居ふるまい
・堂々と話せているか
・結論ベースで話せているか

求められるスキル

・プレゼンテーション能力

グループディスカッションには、議論で出した結論を発表する役目を持つ、発表者の役割もあります。

しかし発表者に求められることは、単純に決まったことを機械的に発表することではありません。

物事をわかりやすく説明する説明スキルやプレゼン力、まとめる力、大事な場面でも物怖じしない度胸などが主に求められるでしょう。

そのためプレゼンが得意な人、緊張せず平常心を保てる人などは、発表者をうまく務められる可能性があります。

丁寧でわかりやすい説明であれば、企業から良い評価を獲得できるきっかけになります。

就職すれば、自分以外の人がまとめたプロジェクト・アイデアを、代わりにプレゼンしたり営業したりする場面はいくらでも出てきます。

そういった場面をイメージしながら、結論をわかりやすく伝えることが大切です。

発表者のコツ

グループディスカッションで発表者を務める場合は、わかりやすく論理的に、議論の内容をまとめる必要があります。

実際に発表する際は、PREP法を意識し、結論→根拠→例→結論の流れで順序よく伝えることが基本となります。

また、機械的な発表にならないためには、自分自身で議論の内容をしっかりかみ砕けているかが重要です。

発表者だからといって、ディスカッション自体にあまり参加していないと、決まった内容をただ委託されて発表するだけの役割になってしまいます。

血の通ったプレゼンにならないため、自然と説得力も失われるでしょう。

そのため、発表者の役割であっても、議論に参加することは当然欠かせません。

自分自身で会話の内容・流れを整理しながら、必要に応じて意見・アイデアも出し、議論にしっかり参加することでわかりやすい発表につなげていきましょう。

役割なし

ある程度大人数のグループでグループディスカッションを行う場合、役割がない人もいます。

役割なしの場合、役割がある人のような特別な仕事をする必要はありません。

しかしながら、役割がないからといって低評価につながることはなく、埋もれてしまうということもありません。

グループディスカッションで役割なしの人は、主に、意見・アイデア出しの場面で活躍すると良いといえます。

また、必要に応じて役割のある人をサポートすることも重要です。

そのため役割のない人は、グループディスカッション中は、周りを見て必要なサポートをする気遣いスキルや視野の広さ、協調性、発想力などが主に求められるでしょう。

役割なしだからといって気を抜かず、積極的に発言し、議論に貢献していくことが大切です。

グループディスカッションのおすすめの役割

ここまで、グループディスカッションの全種類の役割とそれぞれのコツを紹介しました。

グループディスカッションの役割には、「グループワークなどが苦手な人におすすめの役割」や、「高得点を狙いたい人におすすめの役割」などがあります。

また、役割がないとダメなのか不安な方も多いと思います。

ここでは、これら3点について解説していきます。

グループワークが苦手な人

大学などでも、グループワークが苦手な人は多くいると思います。

そんな方には、「アイデアマン」や「役割なし」、「タイムキーパー」がおすすめです。

そもそも自発的に人と話すことが苦手な方は、「アイデアマン」や「役割なし」が良いでしょう。

これらの役割は、自分の発言に集中しやすく、新しいアイデアや視点を提供することで評価を高めやすいからです。

また、ある程度なら自発的に話せるという方は「タイムキーパー」が良いでしょう。

タイムキーパーの役割は主に、ディスカッション中に「残り何分です。」と伝えるだけなので、グループワークが苦手な人でもやりやすい役割でしょう。

高得点を狙いたい人

高得点を狙いたい人におすすめの役割は「ファシリテーター」です。

ファシリテーターの役割の良いところは、立候補しただけである程度の積極性を評価される点です。

また、他の役割よりもいうまでもなく難易度の高い役割です。

そのため、ファシリテーターを完璧にこなすことができれば、採用担当から高評価を得られることは確実です。

一方で、他の役割よりもグループに与える影響が大きいので、失敗した際に採用担当者に与えるネガティブな印象も強いことに注意しましょう。

この役割では高いリーダーシップやプレゼンテーションスキルが必要であり、初心者にとっては挑戦が難しいかもしれません。

グループディスカッションの役職がないと選考に受からないのか

自分をアピールするという部分では、司会や書記などを担当することで、どんな動きや能力をもっているのかを伝えられます。

しかしグループのなかにはメンバーが何人もいるため、全員が司会をできるわけではありません。

なんの役職も担当しないで、ディスカッションをする人も出てきてしまうのは当たり前のことです。

その人達は「なんの役職も担当しなかったから、人事は評価をしてくれない」のかといえば、まったくそんなことはありません。

グループの一員として司会者が進めやすいように発言や立ち回りができているのか、なんの役職でもないからと気を抜いているのかどうかなどを見ています。

役職をやったら必ず受かる、役職をやらなかったら落ちるというのは一切ありません。

発言でもよい結論につながるようなことを言っていたり、積極性を出していたりするだけでも評価は高くなります。

役職になっていなくても、周りを見てフォローしながら立ち回っている姿も見ていますので、その点をしっかり意識しましょう。

グループディスカッションの役割分担で起こりえることの対処法

グループディスカッションの最初の段階の1つである役割分担で起こり得る問題への対処法についても覚えておきましょう。

以下の2つの問題が発生した際は、紹介する対策を活用し、よりグループディスカッションがスムーズに進むように心がけてください。

自分にとって苦手な役割を指名されたときはどうする?

グループディスカッションは基本的に、立候補制で役割を決めますが、場合によっては、リーダーが全員の役割を指名する場合もあります。

結論として、苦手な役割を指名されてしまった場合は正直に伝えて別の役割を担当しましょう。

人には適材適所というものがあるため、無理に苦手な役割をこなし、貢献できないことが最もグループディスカッションにおいて不便だからです。

ただし、ただ単に「やりたくないから」という理由で変更を求めてしまうと、協調性がないと捉えられる可能性が高いため、一言で自分がなぜその役割が苦手なのかについては、説明しておいた方が良いです。

説明がうまくできる自信がない場合は、どの役割を割り振られても対応できるように練習しておくことをおすすめします。

役割が決まらなかったらどうすればいいの?

グループディスカッションにおいては、役割がなかなか決まらず、時間を無駄に消費してしまうこともあります。

例えば、消極的なメンバーが揃った場合、誰が何の役割を担当するのか、なかなか決まらないことも少なくありません。

そのような際は、「この役割は自分が担当するので、サポートをお願いできますか?」など、自ら進んで役割を名乗り出ましょう。

誰かが積極的に役割を自分で決めれば、他のメンバーもそれにつられて意見を出しやすい空気を作れます。

いわゆる「でしゃばる」必要はありませんが、議論を円滑に進めるためにも、自分が最初に話すつもりで取り組みましょう。

グループディスカッションの役割の決め方

木下恵利

スーツの男性の画像

役割の決め方ってどうすればいいの?

グループディスカッションをはじめる際は、どのように役割を決めれば良いのか困ることも多いでしょう。

議論するチームメンバーは初めて顔を合わせる人たちなので、スムーズにディスカッションを進めるために、役割の決め方はあらかじめチェックしておきましょう。

主な役割の決め方は、以下の2つです。

決め方

・指名制
・立候補制

指名制は司会者がそれ以外の役割を指名して決める方式で、立候補制はその名の通り、それぞれの役割を立候補スタイルで決める方式です。

では、具体的な決め方のポイントを以下で整理していきましょう。

指名制

指名制でグループディスカッションの役割を決めるときは、まず、司会者のみを最初に決めるところから始まります。

司会者の役割に決まった人は、その後、それ以外の役割を自分の判断で割り振っていきます。

ただし、自分の判断とはいえ、指名制は司会者の一存ですべての役割が決まるわけではありません。

一方的に「〇〇さんは書記、△△はタイムキーパーをお願いします」と指名するのではなく、周りに意見を求めながら決めていく流れです。

「〇〇さんには書記をお願いしたいのですが、どうですか」といったように、本人や周りのメンバーに意見を求めたり問いかけたりしながら、指名していくのが有効です。

結果、司会者のワンマン的な空気にならず、皆でスムーズに議論を進めていける協力体制を作ることができます。

立候補制

立候補制でグループディスカッションの役割を決めていく場合、役割をピックアップしたうえで、それぞれに立候補してもらうかたちになります。

はじめに自己紹介を済ませ、最後に自己紹介した人がその流れの中で、立候補によって役割決めを提案する流れです。

自己紹介の順番が最後のときは、「〇〇大学の△△です。本日はよろしくお願いいたします。では役割分担を早速決めたいと思うのですが、決め方は立候補制で良いでしょうか」などの切り出し方をすると良いでしょう。

立候補制の場合、指名制よりも本人の意思を尊重した決め方になるのがポイントです。

ただし役割によっては、立候補した結果、ほかの人とかぶってしまうことも少なくありません。

希望の役割がかぶったときは、臨機応変に別の役割を検討したり、意見を尊重したりする姿勢が重要になります。

グループディスカッションをやる上での意識するべきポイント

続いて、グループディスカッションに取り組む上で意識しておくべきポイントを2つ紹介します。

以下の2点を踏まえた上で取り組むことで、より雰囲気良く、全員でグループディスカッションを進められます。

人の話を最初から否定しない!

基本的に人の意見は、最初から否定してはいけません。

これはグループディスカッションに限らず、ビジネスの場すべてに共通することです。

グループディスカッションの目的は、それぞれの理解を深め、意見を出し、最終的にそれらをまとめて効果的な解決策を導き出すことであるため、それぞれの意見が尊重されることが大前提です。

他人の意見をただ否定するのではなく、自分の意見と異なる場合はなぜ異なる見解を持つのか、論理的に説明することが重要です。

自分の意見を真っ向から否定されてしまっては、相手は良い印象を抱かないだけでなく、それ以上、発言したくないと思ってしまう可能性もあります。

全員の意見を統合する段階において、再度、自分の意見を述べることもできるため、自分と違う考え方を持つ人が現れたからと言って、真っ先に否定するような態度は取らないようにしましょう。

表情を明るくしよう!

表情を明るくすることで、より他のメンバーもリラックスして自分の意見を述べられます。

自分が意見を述べる際、周りのメンバー全員が下を向いている、もしくは難しそうな顔をしている場合、自分は何か間違ったことを言っているのかもしれないと不安になる人がほとんどです。

また、ずっと暗い顔をしていては、あなたに話しかけようと思っていた人もその気をなくしてしまい、ディスカッションになかなか参加できません。

よって、相手の目を見て笑顔を心がけながら話す、また話を聞くようにしましょう。

これにより、それぞれが臆することなく、自分の意見を発表できます。

無言は絶対にNG

グループディスカッションにおいて、どんな役割だとしても無言でいることは絶対にNGです。

採用担当者があなたを評価する材料がなくなってしまうので、落とされる可能性が非常に高いです。

自分の意見を述べることが難しい時でも、相槌を打ったり、質問をしたりと、何かしらリアクションをとったりしましょう。

相槌や質問を通じて、他のメンバーの発言内容を理解し、新たな視点や情報を引き出すことができます。

就活エージェントに相談する

グループディスカッションについては、事前に就活エージェントに相談することも必要です。

初めてグループディスカッションに臨むときなどは、具体的な振る舞い方、役割ごとに求められる能力について不安を抱くことも多くなるでしょう。

しかし事前に就活エージェントに相談し、振る舞い方・発言のポイントなどをアドバイスしてもらえれば、初めてのグループディスカッションでも失敗せずに済みます。

効果的な行動・発言ができることで、企業から高評価を獲得し、選考を突破するきっかけにもなります。

就活エージェントでは、模擬面接や書類添削など、ほかにも就活に役立つさまざまなサポートが受けられます。

ジョブコミットは、年間1,000名以上の就活支援実績を持つ、就活支援のプロです。

一人ひとりの就活と本気で向き合うため、グループディスカッションの不安も相談しやすいでしょう。

登録・各種サポートは無料のため、就活の進め方に困ったときは、ぜひ担当者に相談してみてください。

まとめ

グループディスカッションではそれぞれに役割があります。

司会になれから、それだけでポイントアップや合格するということではありません。

書記やタイムキーパーであっても、皆で話し合うときに積極的な関わり合いと立ち回りができているとポイントは高くなり、合格に近づきます。

さらに役職になれなかった場合も、6つの役をフォローし、積極的な発言をして雰囲気作りにも貢献でき、人事を納得させられれば、役職になれなくても合格できます。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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