ベンチャーに転職したい!転職メリットと注意ポイントとは?

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はじめに

戦後、終身雇用制度により、安定した企業で定年まで勤め上げることが理想とされてきました。

しかし、日本経済の低迷や雇用形態の変化で、今まで理想とされてきた認識は変化しつつあります。

今時、終身雇用制度や年功序列は事実上崩壊しているといっても過言ではありません。

そのなかで、現在大企業で勤務していても、転職を考えている人も多いのではないでしょうか。

大手企業で勤務している人にとって、転職先としてベンチャー企業は人気があります。

ベンチャー企業への転職メリット

大手企業での業務はすでに整っていて、毎日同じ業務を繰り返しているとやりがいを感じられなくなることもあります。

比較的自由な社風であるベンチャー企業は、仕事面においても実力主義となっており、やりがいという点では転職を考えている人からすると、大きな魅力を感じられることでしょう。

そのようなベンチャー企業に興味をもち、転職を考えている人はたくさんいます。

ベンチャー企業への転職で失敗したくない人のために、転職により得られるメリットを紹介します。

裁量権の拡大

ベンチャー企業は中小規模である場合が多く、人数が少ない、かつ事業が成長途中・確立されていないので、裁量権は大企業と比べると大きくなります。

仕事上での裁量権とは、自分がもつ社内での決定権という意味合いです。

入社直後、大企業は決められた業務を淡々とこなしますが、ベンチャー企業では入社直後であっても、事業や提案が通りやすくなっています。

ベンチャー企業では勤務年数や役職にこだわらず、その人自身がもっている能力や実力を重視しているのです。

新人であっても、大きな仕事を任せてもらえたり提案が通ったりすることがあるので、経験を積むことで自分の仕事に自信をもつことができます。

自分の努力が直に反映されるので、ベンチャー企業はやりがいをもって働ける職場と考えて良いでしょう。

役職につきやすくなる

事業が成長段階にあるベンチャー企業では、大手企業と比べると新しい部署やチームが頻繁に設立されます。

そのため、役職枠が増えることで、実力次第では入社して早々、役職につけることも可能なのです。

先に説明したように、ベンチャー企業は実力主義である場合が多いので、実力や努力次第でどんどん昇進できます。

自分が手掛けた仕事の成果が昇進に反映されるため、年功序列が根強い大手企業と比べると、成果が目に見えやすく、仕事に対するやる気へつながります。

現代らしい新たな社風が、ベンチャー企業ならではの魅力ともいえるでしょう。

責任感があり早期に役職につきたいリーダータイプの人にとっては、ベンチャー企業は最善の転職先です。

経営陣との距離が近くなる

大手企業では、配属される部署によっては、経営陣と話す機会はほぼありません。

その一方で、ベンチャー企業では商談や会食に社長が同行するケースも多いため、経営陣と話す機会が必然と多くなります。

経営陣と直接会話をすることで、企業の考え方を直にとらえられ、常に緊張感をもって業務に携われるのです。

ベンチャー企業では、社員がどのように業務をこなしていくのか、どのような考えで仕事をしているのか、近くで見たいと考える経営陣が多くいます。

そのため、社員にとっては経営陣に自分の能力や実力をアピールできるチャンスが大手企業と比べると、多く存在するのです。

経営陣との距離が近いことは、社員にとっても業務をこなすうえでメリットとなります。

ベンチャーに向いている人

以上のように、ベンチャー企業への転職によって得られるメリットはたんさんあります。

特に現在大手企業で勤務している人にとっては、ベンチャー企業の社風はどれもが新鮮で魅力的に感じることでしょう。

ベンチャー企業に興味をもったとしても、実際に自分がやっていけるのか不安になる人は多くいます。

転職を考えた際、どのような人がベンチャー企業に向いているのでしょうか。

社風が自由なベンチャー企業においても向き不向きがありますので、向いている人の人間性について紹介します。

実務経験が豊富な人

成長途中のベンチャー企業では、実務経験の豊富な人材が求められています。

特に中途採用では即戦力が求められるので、今まで勤めていた大手企業での実務経験が豊富な人は、ベンチャー企業に向いているといえるでしょう。

実務経験が少なくても内定をもらうことも可能ではありますが、入社後のことを考えると、経験豊富である方が仕事をするうえで有利となります。

個人の実力や能力を重視するベンチャー企業では、仕事をするうえで自分の魅力をアピールすることは重要です。

仕事に対しての向上心の高い社員が多いので、そのなかでも自分の能力や実力を発信していかなければなりません。

入社後はすぐにライバルたちと競い合い次々に業務をこなしていくため、前職での実務経験は役立つことでしょう。

刺激が欲しい人

大手企業と比べるとルーティーン化している業務は少なく、ベンチャー企業は自分でやり方を模索しながら進めていく業務が大半です。

また、ベンチャー企業は新たな事業に挑戦していくため、業務内容的にも常に新しいものであることも珍しくありません。

自分でやり方を模索していくということは、手間がかかり大変なことです。

しかし大変な分、新しい業務・手法を多く見つけていきたい、使っていきたいといった人がベンチャー企業に向いています。

仕事のやり方が定着していることの多い大手企業よりも、ベンチャー企業での仕事は刺激的です。

平凡に業務をこなしていくよりも業務に刺激を求める人にとっては、ベンチャー企業への転職は最適ともいえるでしょう。

ベンチャー企業への転職デメリット

これまでベンチャー企業への転職についてのメリットを紹介してきましたが、デメリットについても知っておくことは大切です。

転職はその人の人生を左右するので、転職先の企業のさまざまな情報を得て考慮したうえで、慎重に判断する必要があります。

大企業や中小企業にかかわらずどんな企業でも必ず、メリットとデメリットは存在するものであり、ベンチャー企業も例外ではありません。

ベンチャー企業への転職デメリットについて紹介します。

年収が下がる

大手企業からベンチャー企業へ転職をした場合、年収が下がってしまうこともあります。

安定性や企業規模の大きい大手企業と比べると、スタートアップもベンチャー企業である程年収が下がる傾向にあるのです。

しかしベンチャー企業は新しい事業を次々に手掛けていくため、その成果が大きければ大きい程、業績も向上するので社員の収入にも影響を与える可能性があります。

つまり転職により年収が低下しても、インセンティブがつく場合もあると考えられるのです。

転職を希望しているベンチャー企業の業績なども調べておくと良いでしょう。

転職時の年収を基準とするのではなく、生涯年収や十年勤務した場合などトータルで考えて意思決定の材料にしましょう。

前社とのギャップ

転職後、前社との雰囲気や仕事のやり方が違うことにギャップを感じることもあります。

どの企業や職種への転職の場合でも、前職との違いは必ずありますので、そういうものだと思って慣れるしかないのです。

また、大企業で勤めていた人にとっては、ベンチャー企業への転職は特にギャップを感じることが多いでしょう。

そのギャップを受け入れて、慣れていかなければベンチャー企業での活躍がきびしくなってしまう可能性もあります。

活躍できないと、能力や実力が重視されるベンチャー企業のメリットが意味のないものとなってしまいます。

ギャップを受け入れられず、転職が失敗となってしまわないように、多様性をもってベンチャー企業での業務に慣れるよう努力しましょう。

福利厚生の充実度の低下

大企業は福利厚生制度が整っている企業も多いので、福利厚生については特に不満を感じることはなかったことでしょう。

しかし、ベンチャー企業は会社自体が新しいため、福利厚生に割くリソースが足りていない場合もあるのです。

もちろん福利厚生制度が整っているベンチャー企業も存在しますが、成長途中の企業が多いため、福利厚生に関して充実していない場合も考慮しておかなければなりません。

ベンチャー企業では、それに加え、休日や深夜業務なども増える可能性があります。

実力主義のベンチャー企業は、業績の向上に貢献することがものをいうので、強制ではなくても多くの社員が活躍すために、休日出勤や深夜業務を行うことも珍しくないのです。

ベンチャー企業へ転職する際のポイント

これまで解説してきたように、ベンチャー企業への転職にはメリットとデメリットがあります。

そのメリットとデメリットをふまえたうえでも、近年ベンチャー企業は人気があるので、転職を希望する人も多いのです。

現在では数多くのベンチャー企業がありますので、自分が転職を希望する企業についてあらかじめ調べておくのは重要なことです。

ベンチャー企業への転職の際、どのような点を留意しておけば良いか、転職のポイントを紹介します。

企業がいる成長ステージの確認

まずは、転職を希望しているベンチャー企業がいる成長ステージを確認しましょう。

ベンチャー企業と一口に言っても、その規模によってざっくりと分けて4つの成長ステージ(「シード」、「アーリー」、「ミドル」、「レイター」)に分類されます。

簡単に解説すると「シード」は起業準備段階、「アーリー」は起業直後、「ミドル」は利益が出始めた頃、「レイター」は会社として安定した状態を指します。

このような分類ステージによっても仕事内容や求められる力は異なるので、事前に確認しておくと良いでしょう。

事前に成長ステージを確認しておくことで、自分との適性基準の1つになります。

また、転職後に業務をこなしていくうえでの、自分のモチベーションをあらかじめ上げておくことにもつながります。

事業撤退の可能性

ベンチャー企業は会社自体が新しい場合も多いため、まだ会社として安定していない企業が多くあります。

ベンチャー企業の中には上場している企業もありますが、ほとんどのベンチャー企業は経営が不安定だと認識しておくと良いでしょう。

ベンチャー企業は、市場動向や他社の影響を受けやすく、大手企業と比べると倒産リスクも大きいのです。

入社当初は問題がなくても、勤務しているうちに経営が傾いてしまい、事業撤退する可能性も少なからずあるのです。

昨今、大企業でも倒産のリスクはゼロではない世の中なので、ベンチャー企業にかかわらずどの業界にもリスクは存在します。

したがって、少しでもリスクを回避できるように、事前にその企業や業界について調べておくことをおすすめします。

転職目的を明確にする

転職のために、数々のベンチャー企業を調べているうちに、自分がなぜ転職をしたいのかわからなくなってしまうこともあります。

ベンチャー企業への転職目的(年収アップ、裁量権の拡大、経営陣との距離など)が何かを明確にすることが重要です。

目的を明確にし転職の軸を定めることで、より自分に合った企業が見つかりやすくなります。

また、多くのベンチャー企業は自社のWebサイトを持っていますので、転職したい企業について簡単に調べられます。

自分の転職目的と、調べたベンチャー企業の情報を照らし合わせ、自分と企業の条件が1つでも多く一致する、最良の転職先をピックアップしてみましょう。

ベンチャー企業への転職は、いずれの場合でもあらかじめ下調べすることが最大のポイントです。

おわりに

ベンチャー企業は、会社としての安定性は大手企業に比べると劣ってしまうかもしれませんが、自由な社風や実力主義な点から多くの人が転職を考えています。

個性を重んじる現代ならではの企業形態であり、不安定さをもちつつも、将来的に大企業へと進化を遂げる可能性もあるのです。

ベンチャー企業は、常に新しいことへ挑戦したい人や、自分の仕事に自信のある人に向いています。

成長途中の企業を一緒に盛り立ててくれる社員を、ベンチャー企業側も望んでいるのです。

ベンチャー企業への転職は後悔のないように、あらかじめ企業について下調べをしましょう。

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