はじめに
就活では自己分析が大切だと頻繁に耳にします。
しかし、本当に自己分析が重要なのか疑問に思っている人もいるでしょう。
この記事では、就活における自己分析の重要性や必要とされる理由、おすすめのやり方などを紹介しています。
なぜ自己分析がどのように役に立つのかがわかれば、どうして必要だと言われているのかも理解できるはずです。
自己分析の必要性がわからない、またはできるだけ効率的なやり方を知りたいという人はぜひ読んでみてください。
自己分析は絶対に必要
結論から言えば、就職活動において自己分析は絶対に必要です。
目指している企業がベンチャー系であるならば、なおさら自分についても詳しく理解しておく必要があります。
とはいえ、ただ頭ごなしに自己分析が必要だと言われ続けても納得できないという人は少なくないでしょう。
しかし、自己分析が必要だと言われるのには理由があります。
就活において自己分析が必要だと言われる理由とはどのようなものなのか、詳細を確認していきましょう。
志望企業を決めるのに役立つ
就活における自己分析は、志望先の企業を決めるのに役立ちます。
就職して何をしたいのか、どのような企業に行きたいのか、なりたい将来像はどのようなものなのか、自己分析をする前は漠然としている場合が多いです。
しかし、志望先を絞るためにはそれらに具体性を持たせ、自分が働くうえで実現したいことは何なのかを明確にする必要があります。
これらが曖昧なままなんとなく選んだ企業は、あなたに本当にマッチした企業であるとは言えません。
自己分析によって自分がどのように働きたいのか、どういう大人になっていきたいのかを明確にすることで、本当に就職したい企業とはどのような条件のところなのかが見えてきます。
したがって、行きたい業界や企業の条件を絞るためにも自己分析で自分のやりたいことを把握しておくのが重要なのです。
志望動機を書きやすくなる
自己分析は、志望動機を書く際にも役立ちます。
しっかり自己分析をして条件を絞り込んだうえで選んだ企業には、選んだ理由というものがあるはずです。
自分の実現したい人生のプランに合っていたから、やりたいことがやれる企業だからなど、動機自体は人それぞれでしょう。
そして、その志望動機に説得力を持たせるためには、そう考えるに至ったエピソードを添えるのが効果的です。
自己分析では、自分の過去について突き詰めて考えるため志望動機に組み込めるようなエピソードも見つけることができます。
どのような理由でその企業を選んだのか、その考えに至った理由は何か、どんなエピソードがきっかけになったのかなど、自己分析を行うことで志望動機に説得力を持たせることができるのです。
自分のことを深く理解できる
自己分析は、自分のことを深く理解するのに役立ちます。
選考では、自分の長所や短所、考え方などについて聞かれる機会もあるでしょう。
その時にしっかり自分のことを理解できていないと、誰にでも当てはまるようなことしか言えません。
受け答えをほかの就活生と差別化できていなければ、採用担当者の印象には残りにくいです。
そこで、自己分析で自分のことを深く理解しておけば、自分でも気付いていなかったような自分の長所に気付けるかもしれません。
そうすれば、自分がどのような人間であるか、採用担当者にも伝えやすくなります。
それが長所だと気付いた理由やエピソードを添えれば差別化にもつながるため、より採用担当者の印象にも残りやすくなるでしょう。
このように、自己分析は就活に対して大きな有効打となるのです。
自己分析はベンチャーに特に役立つ!
自己分析は、ベンチャー企業を目指す就活生には特に役に立つものです。
ベンチャー企業は、基本的に就活生のやる気や個性を重視しています。
自己分析をしっかりしておけば、選考の際にそういった部分に深く切り込まれてもはっきり答えを返すことができるのです。
そこで、ベンチャー企業の選考で何が深掘りされるのか、それに対して自己分析がどのように役に立つのかを解説します。
自己分析の有用性についてしっかり理解したうえで、自分自身についての理解も深めていきましょう。
志望動機が深堀りされる
自己分析によって志望動機をはっきりさせておけば、選考における深掘り対策も可能です。
ベンチャー企業は、就活生がなぜ自社を選んだのかを重視する傾向にあります。
そのため、選考では業界の志望動機だけでなく、どうしてこの企業を選んだのかという志望動機が深掘りされるのです。
同じ業種の中に数多くの企業がある中でなぜその企業を選んだのか、自分でしっかり理解できていないと「それならほかの企業でも良いはずだ」とどんどん詰められてしまいます。
そこで、徹底的に自己分析を行っておくことで「その企業でなくてはだめな理由」をはっきりさせることが重要です。
その企業に絶対に入社したい理由を示すことで、企業との相性がマッチしていることを示すとともに、採用担当者にあなたのやる気をアピールできます。
「あなたが何をしたいのか」が深堀りされる
ベンチャー企業を目指すうえで大切なのは、「あなたが何をしたいか」です。
採用担当者は、面接をしながらあなたが入社後働きながら何を実現したいのかという深層心理の部分を突き止めようと詰めてきます。
自分が何をしたいのか、どのようになりたいのかがその時点で理解できていない場合、ただ詰められて言葉に詰まってしまうような面接になりかねません。
実際、そのような就活生は例年多くいます。
事前の自己分析を行っていなかったがために、ベンチャー企業の面接で詰められて初めて自分が本当にしたことが何か気付いたという就活生もいるほどです。
逆に、あなたが何をしたいのかという希望をはっきりさせて面接に挑めば、他の就活生との差別化になるため高い評価が得られるのは間違いありません。
適当にやっても自己分析は意味がない
自己分析は、適当に行ってもあまり意味がありません。
そもそも自己分析を行う目的は、自分が何をしたいのか、自分でも気付いていない深層心理を深掘りすることや今まで知らなかった自分のアピールポイントについて理解を深めることにあります。
軽く流しながら片手間に自己分析をしても、見えてくるのは表面上の自分でしかありません。
そして、自分に自己分析は必要ないと思っている人こそ、徹底した自己分析ができていない証拠です。
本当にしっかり自己分析をしているならば、より深く詰めるべき部分がいくつでも見つかります。
就活における隙を埋めるためにも、自己分析は徹底的に行いましょう。
おすすめの自己分析のやり方
ここからは、おすすめの自己分析のやり方について解説します。
自己分析をする際は、時系列順に掘り下げていくのが基本です。
自分の過去について思い出し、そこから現在にどうつながっているのかを考え、将来的にどうなっていきたいのかという展望を作り上げます。
重要なのは、それぞれの時系列にどのように説得力を持たせるかです。
せっかく良いエピソードがあっても、その人ならではの考え方や感情の変化をうまく取り入れられなければ差別化には結びつきません。
自己分析のやり方を理解して、実際にチャレンジしてみましょう。
ステップ1:自分の過去を書き出す
まずは、自分の過去の出来事を書き出してみましょう。
今の自分が存在するのは、過去の自分があるからです。
過去に経験したことを覚えている限り、一覧としてすべて書き出せるようにしましょう。
今の自分につながるエピソードが見えてきます。
中学生時代のクラス内における喧嘩の仲裁の経験やスポーツ観戦の経験、ゲームにハマっていた経験など、一見就活に関係ないことでもかまいません。
日常の中の何気ないことでも、案外自分にとっては重要な場合もあります。
中にはつらい経験や思い出したくない過去の出来事もあるかもしれませんが、できるだけ洗い出すようにしましょう。
ここから少しずつブラッシュアップしていくため、最初は質より量でかまいません。
思い出せる限りの経験について書き出し、カテゴリーを決めて分類してみましょう。
ステップ2:心情の変化があった出来事を書き出す
次に、たくさん書き出した過去のエピソードから、心情の変化があった出来事をピックアップしてみましょう。
似たカテゴリーの経験の中で、自分がどのような心情の変化を経てきたのか考えてみるのが大切です。
それは衝撃的な出来事による劇的な変化であるかもしれませんし、緩やかに変化してきたものかもしれません。
あるいは、自分の感性の正しさを再確認した出来事の場合もあるでしょう。
選考の受け答えで用いるエピソードには説得力を持たせるために連続性や一貫性が必要です。
心情の変化した経験が今の自分にどのような影響を与えているのかを考えれば、一貫性のあるエピソード選びができるでしょう。
どんな経験であったか、その経験の前後でどのように変化したか、具体的に書き出すとよりわかりやすくなります。
ステップ3:Whyを繰り返す
次に、Whyを繰り返して突き詰めることで心情の変化を追求します。
心情が変化する前はなぜそう考えていたのか、その出来事のどこに変化のきっかけがあったのか、どうしてその形で変化したのかなど、「なぜ」「どうして」を繰り返すことで深掘りが可能です。
そのようにして理由や原因を探っていくと、やがては自分の深層心理がわかってきます。
その深層心理は、あなたがどのように物事を捉え、どのような段階を経て思考を巡らせるかといった個性に関わるものです。
そして、ベンチャー企業はそのような就活生の個性の部分を大切にします。
自分の言葉ではっきり説明できるように、過去の考え方から今に至るまでの心情の変化とその理由や原因について深掘りしましょう。
ステップ4:現在の自分がどうなのか考える
自分の経験から心情の変化について深掘りできたら、今度は現在の自分について考えてみましょう。
過去の出来事を受けて、今の自分がどのような人間になったのかを思い浮かべます。
現在の自分が無意識的に行っていることが、深掘りした過去に起因するものとして浮かび上がってくるかもしれません。
その過去の経験から現在に至るまでの心情の変化や、最終的に今行動として出力している部分は、あなた独自の個性につながるはずです。
仮に志望動機の内容自体はありふれたものであっても、過去の経験、つまりエピソードから得られたものや生じた変化、そして最終的に今どう考えているかという結果は人によってさまざまであり、ほかの就活生との差別化が図れます。
過去の自分が今の自分にどうつながっているかを深掘りして、自分の特性を見つけ出しましょう。
ステップ5:自分の未来を考える
過去から現在に至るまでのつながりを深掘りできたら、最後は未来について考えてみましょう。
過去の経験について洗い出し、今の自分がどんな人間になったのかがわかれば、これから先の未来でどうなっていきたいのかが見えてきます。
現状の課題を克服したい、持っているスキルを使って活躍したい、一定の年齢までにある程度のキャリアを積み重ねたいなど、持てる将来像はさまざまです。
必ずしも綺麗事である必要はありません。
自分が社会に出て何をしたいのか、将来的にどのような大人になっていきたいのかを考えましょう。
このように過去、現在、未来という時系列順に深掘りしていくことで、選考で一貫性のある受け答えができ、回答に説得力を持たせられます。
自己分析を深める方法
自分一人で自己分析を行っていると、稀に行き詰まってしまうことがあります。
自分だけで自己分析を深めるのが難しい場合は、外部の手を借りるのもおすすめです。
今回は、自己分析をより精密に、深くまで行いたい場合に採れる2つの手段について解説します。
外側からの客観的な視点を取り入れることで、今まで自分では気付いていなかった新たな一面を見つけることも可能です。
自己分析を深める方法について知り、より自分自身について詳しく理解できるようにしましょう。
他人に聞いてみる
自分だけでは自己分析が難しい場合は、自分以外の人にも話を聞いてみましょう。
他人から見た自分の印象や評価は、なかなか客観視しにくいものです。
家族や友人、先輩や後輩など他の人は自分のことをどう見ているのか知ることで、意外な一面に気がつけるかもしれません。
自分にとっては当たり前の行動や感性であっても、ほかの人から見たらすごいこと、真似のできないこと、不思議なことだと思われている場合もあります。
そのような、他人から見た時に驚かれるような部分について改めて「なぜ」「どうして」を繰り返すことで、自分で自己分析した時とはまた違った視点が得られるでしょう。
また、自己分析の結果が妥当であるかも身近な人に聞いてみると、より正確に分析することができます。
自己分析ツールを使う
客観的な自己分析を求めるならば、自己分析用のツールを使ってみるのも有効です。
無料で利用できるツールも多く、用意された項目に入力していくだけで手軽に自己分析ができます。
自力で一度分析した結果から自分の性格がどのようなものか裏付けを取るためにも、自己分析ツールを使ってみましょう。
自己分析ツールは、過去の出来事を整理するだけでなく、自分がどのような性格であるのか、どんな特性を持っているのかを把握する際にも役立ちます。
客観的な判断材料が欲しいという場合は最適な手法です。
特にこちらの自己分析ツールであれば、LINEで簡単に自己分析を行うことができます。
短時間で正確に自己分析ができるため、おすすめのツールです。
LINEでできる簡単な自己分析はこちらからどうぞ。
まとめ
ここまで、自己分析の重要性や必要とされる理由、おすすめのやり方について解説してきました。
自己分析は、自分の内面を見つめ直し、過去の出来事を整理することで現在の自分への理解を深めてやりたいことやなりたい姿を導き出すために必須の手段です。
志望動機など、選考の受け答えにおいて一貫性と説得力を持たせるためにも、自己分析は重要だと言えます。
自己分析のやり方や重要性について理解し、自分について深く知ったうえでほかの就活生との差別化を目指しましょう。