SPIのおすすめ勉強法とは?SPIの問題構成や勉強方法、注意点などを徹底解説

SPIのおすすめ勉強法とは?SPIの問題構成や勉強方法、注意点などを徹底解説

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録

はじめに

就職活動では、大手企業を中心に、エントリーシートの提出時やその前後でSPIが活用されています。

SPIは適性検査の一種で、日本国内の企業の多くが導入している業務適性検査です。

主に応募者の足切りを目的として実施され、一定の合格ラインに達した就活生だけが次の選考に進めます。

難易度は中学・高校の一般教養レベルですが、問題の形式に慣れていないと思わぬミスをしてしまうこともあるため、注意が必要です。

今回は、企業の選考通過を勝ち取るために押さえておきたい、SPIの問題構成や出題形式、勉強方法などをご紹介します。

【SPIの勉強方法とは】SPIの問題構成

SPIの問題は、能力検査と性格検査の2種から構成されます。

能力検査では、企業で働くうえで必要な能力や知識がどの程度身に付いているか、性格検査では物事の取り組み方や考え方を見られるのが一般的です。

能力検査は、語句や文法、計算問題などから構成されます。

中学・高校レベルの問題ですが、限られた時間内で回答していくため、簡単なテストとはいえません。

性格検査では特別な知識は不要ですが、素早く率直に自分の考えに近い回答を選ばなければいけないため、質問形式に慣れておく必要があるでしょう。

能力検査

能力検査は、言語と非言語の2種の分野から出題されます。

また、外資系企業では英語が出題されるケースもあります。

言語分野のポイントは、日本語の語句や文法、長文読解など、企業で働くにあたって必要となる基礎的な語彙力や読解力などが問われる点です。

一方の非言語分野は、計算や論理など、仕事をしていくうえで必要な能力が問われる点がポイントです。

言語と非言語どちらも共通して、限られた時間内に素早く回答しなければいけない点に注意しましょう。

言語

言語分野は、語句の意味や文法、長文読解を中心に出題される分野です。

受験者の正答率から、企業で働くにあたって必要となる、基礎的な語彙力や読解力などを身に付けているかが見られます。

出題範囲は、2語の関係・語句の意味・語句の用法・文の並び替え・空間補充・熟語の成り立ち・文節の並び替え・長文読解などです。

ペーパーテスティングの場合、言語分野から40問出題され、30分程度での回答が目安といわれています。

Webテスティングなどその他の形式では、能力検査が35分あり、その時間内でできるだけ問題を解いていく方式です。

難易度は中学・高校レベルですが、限られた時間内で正確に回答しなければならない点に注意しましょう。

非言語

非言語分野は、簡単な数学や論理の問題を中心に出題される分野です。

受験者の正答率から、数的処理ができるか、論理的に思考できるかなどが見られます。

出題範囲は、推論・順列・組み合わせ・確率・割合と比・損益算・料金割引・仕事算・代金清算・速度算・集合・表の解釈・特殊算・情報の読み取り・物流・グラフの領域・条件と領域などです。

ペーパーテスティングの場合、非言語分野から30問出題され、40分程度での回答が目安といわれています。

Webテスティングなどその他の形式では、能力検査が35分あり、時間内でできるだけ問題を解いていく方式です。

言語分野と同様に、難易度は中学・高校レベルですが、限られた時間内で正確に回答しなければならない点に注意しましょう。

英語

言語と非言語分野に加え、外資系企業など一部の企業で取り入れられているのが、英語問題です。

語彙力や文法力、文章読解力など、入社後にどの程度英語を活用した業務ができるのかが問われます。

出題範囲は、同意語・反意語・空欄補充・和文英訳・長文読解などです。

ペーパーテスティングの場合は40問ほど出題され、30分程度での回答が目安といわれています。

Webテスティングなどその他の形式では、英語問題は20分程度あり、時間内でできるだけ問題を解いていく方式です。

難易度は中学から大学受験レベルで、ビジネスや日常生活でよく使う英語が出題されるTOEICに近い問題だといわれています。

そのため、TOEICの勉強をしていると、SPIにも役立つでしょう。

性格検査

性格検査は、さまざまな質問に対する自分の考えを答えていきます。

受験者の回答から、物事への取り組み方や考え方の傾向が見られ、企業に合った人材かを判断する材料としても使われます。

よくある問題の例は「新しいことにはどんどん挑戦したい」といった考えに、自分が当てはまるか当てはまらないかを答えるものなどです。

基本的には、素直に自分の考えを答えていけば良いのですが、倫理的に問題のある回答はマイナス評価につながる可能性もあるため、注意しましょう。

ペーパーテスティングやWebテスティングを含むすべての形式で、30分程度の時間が設けられています。

回答に悩むような難易度の高い検査ではありませんが、回答のコツや注意点をあらかじめ押さえておくと良いでしょう。

【SPIの勉強方法とは】SPIの出題形式

SPIの受験方法は、主に4つの形式があります。

出題形式は企業によって異なるため、企業からの指示に従いましょう。

まず、テストセンターでの受験だった場合は所定の会場で受験し、その結果を企業に申告します。

インハウスCBTやペーパーテスティングの場合は、企業に訪問しての受験です。

Webテスティングの場合は、企業から送られてくるリンクから受験をする形式で、自宅や学校など場所を選んで受験できる点がポイントです。

出題形式によって、解き方や環境が変わるため、志望する企業がどの形式を取り入れているか事前にチェックしておきましょう。

テストセンター

リクルートマネジメントソリューションズが運営する「テストセンター」と呼ばれる会場で、所定のパソコンを使って受験する形式です。

会場を選び、都合の良い日時で受験の予約ができます。

通年で受験できる会場は全国7都市(東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・広島・福岡)、就活シーズンにはさらに会場が増えます。

また、受験結果はオンライン上で管理され、その結果を企業に申告する形式です。

特徴は、テスト結果を複数の企業の選考に使い回すことも、企業ごとに再度受験もできる点です。

1問1問に制限時間が決められていて、時間を過ぎると自動的に次の問題に移るため、解けなかった問題の解き直しはできません。

所要時間は、能力検査35分、性格検査30分の計65分です。

Webテスティング

企業にエントリーしたあと、メールなどで受験のURLが届き、そのリンクから受験する形式です。

ネット環境さえあれば、自宅や学校など好きな場所を選んで受験ができます。

特徴は、他の形式と違い、回答が選択式ではなく記述式である点です。

選択式であれば当てずっぽうでどれかひとつを選べますが、Webテスティングでは数値を直接入力する回答が多いため、正確に回答を導き出す必要があります。

また、Webテスティングでは電卓の使用もできるため、問題の難易度は高い傾向にあります。

1問1問に制限時間が決められていて、時間を過ぎると自動的に次の問題に移るため、解けなかった問題の解き直しはできません。

所要時間は、能力検査35分、性格検査30分の計65分です。

インハウスCBT

志望する企業を訪問し、企業に設置された所定のパソコンで受験する形式ですが、インハウスCBTを行う企業は少ないのが現状です。

導入している企業では、面接の直前にSPIを行い、SPI受験と面接を同じ会場で同日に終わらせるケースが多くあります。

会場が企業であること以外はテストセンターでの受験に似ていますが、テストセンターのように結果を複数の企業の選考に使い回すことはできません。

また、企業の採用担当者に見られている緊張感も、インハウスCBTならではでしょう。

1問1問に制限時間が決められていて、時間を過ぎると自動的に次の問題に移るため、解けなかった問題の解き直しはできません。

所要時間は、能力検査35分、性格検査30分の計65分です。

ペーパーテスティング

志望する企業を訪問し、紙で受験する形式です。

回答はマークシートを用いた選択式で、大学受験にも似ています。

ペーパーテスティングの特徴は、自分のペースで問題が解ける点です。

パソコンを使って受験する他の形式では、1問1問に制限時間が決められています。

時間を過ぎると自動的に次の問題に移るため、解けなかった問題の解き直しはできません。

一方のペーパーテスティングは、1問ごとの制限時間や解く順番は決まっていないため、解きやすい問題から先に解いたり、わからない問題を後回しにしたりといった戦略をとれます。

インハウスCBT同様、企業の採用担当者に見られている緊張感もペーパーテスティングならではでしょう。

所要時間は、能力検査70分、性格検査30分の計100分です。

【SPIの勉強方法とは】出題方法

出題方法は、ペーパーテスティングとその他の形式で異なります。

まず、ペーパーテスティングは、問題の内容や数が事前に決められています。

そのため、解きやすい問題から先に解いたり、わからない問題を後回しにしたりといった戦略をとれます。

一方、パソコンで受験するテストセンターやWebテスティング、インハウスCBTは、受験者ごとに問題が変わります。

受験者の回答によって、次に出題される問題が自動で表示される形式となっているためです。

基本的に、1問目が正解だと2問目の難易度は上がります。

そして、2問目が不正解であると、1問目と同じかそれよりも難易度の低い問題が表示されます。

テストセンターやWebテスティング、インハウスCBTでの受験の場合は、1問ごとの正答率と回答スピードを上げることが重要です。

より難易度の高い問題に多くチャレンジすることで、他の受験者よりも成果を出しましょう。

【SPIの勉強方法とは】言語の勉強方法

SPI言語分野の勉強方法のポイントは、暗記と問題形式に慣れることです。

暗記系の問題は、語句の意味や熟語の成り立ちなどが該当します。

暗記系の問題は暗記してある自分の知識をもとに、素早く問題を解いていくことが重要です。

素早く知識を引き出せるよう、しっかりと暗記して対策を講じましょう。

一方、難易度が高いといわれる長文読解は、問題形式への慣れが正答率を上げるポイントです。

暗記と問題形式に慣れる、この2点を押さえて対策を進めましょう。

語彙を暗記する

SPI言語分野の正答率を上げるためには、語彙の暗記が重要です。

とくに、語句の意味や熟語の成り立ちなどは、しっかりと暗記することで素早く正確に回答できます。

勉強方法としては、とにかくボキャブラリーを増やすことが挙げられます。

SPIの対策本やアプリなどを活用して、頻出する語彙など暗記すると良いでしょう。

また、日常的にさまざまな語彙に触れる機会を作ることも大切です。

小説や新聞、ニュースを積極的に読み、出てきた語句や熟語を調べて、意味を理解すると良いでしょう。

語彙を増やせるだけでなく、文章の読解力が鍛えられたり、時事ネタをインプットできたりと、その他もメリットもあるため、就職活動の良い対策となります。

長文問題では長文に慣れる

長文問題を解くにあたっては、長文に慣れておくことが大切です。

長文問題は、限られた制限時間の中で正答率を上げるため、速読や回答を探し出す力が求められます。

SPIで実際に問題を解く際は、文章を読み始める前に設問を読み、問題文の内容を大まかに理解することから始めます。

その後、長文の中から回答の根拠を探し出すのですが、いかに素早く正確に回答するかが重要です。

そのため、普段から長文に慣れ、素早く正しく回答できるよう対策しましょう。

小説や新聞、ニュースを積極的に読み、長文を素早くかつ正確に要旨を理解する癖付けをすると良いです。

単に長文読解だけを目的とするともったいないので、語彙の暗記や時事ネタのインプットの機会にするなど、効果的に活用しましょう。

【SPIの勉強方法とは】非言語の勉強方法

SPI非言語分野の勉強方法のポイントは、問題形式に慣れることです。

SPIの難易度は中学校から高校レベルですが、解くペースが遅いと制限時間内に解き終わらない場合もあります。

そのため、事前にSPIの問題形式に慣れておくと良いでしょう。

とくに、推論など論理的思考を問う問題は、初見だと問題の理解に時間がかかってしまうこともあります。

どのような問題がよく出るのか、解き方のコツは何かを押さえて対策を進めることを意識しましょう。

頻出問題を確認

非言語分野での頻出問題を確認し、問題形式に慣れることが大切です。

とくに、推論など論理的思考を問う問題は、初見だと問題の理解に時間がかかってしまうこともあります。

そのため、頻出問題を中心に、事前に問題形式に慣れておくと良いでしょう。

たとえば、どの出題形式にも共通して、推論や図表の読み取りが高い頻度で出題されます。

また、その他の頻出問題は出題形式によって異なるため、受験する形式でどのような問題が頻出しているかを見極めましょう。

頻出問題の対策には、対策本・アプリ・Webサービスなどの活用がおすすめです。

どのような問題がよく出るのか、解き方のコツは何かをしっかりと押さえて、非言語分野の対策を進めていきましょう。

図を書いてイメージをする

非言語分野は、問題の図式化がポイントです。

とくに推論など論理的思考が問われる問題では、暗記科目のように頭の中の知識を引き出し、瞬時に答えることが難しい傾向にあります。

問題を図式化しないと、問題の大切な要素やポイントを見落としてしまうこともあるでしょう。

また、推論には決まった方程式などがないので、問題ごとに解き方を自力で考えなければなりません。

そのため、問題を読みながら図を書き、情報を整理しながら目に見える形でイメージ化することが大切です。

なお、ペーパーテスティング以外の出題形式でも、基本的にメモ用紙と筆記用具の使用が可能です。

テストセンターでは、会場でA4用紙2枚が渡されます。

図式化して情報を整理することで、素早く正確に回答することにつながるため、メモ用紙や問題の余白を活用して積極的に手を動かしましょう。

【SPIの勉強方法とは】英語検査の勉強方法

外資系企業など一部の企業では、言語と非言語分野に加え、英語問題を実施しています。

対策のポイントは、暗記と速読です。

暗記系の問題は、同意語・反意語・空欄補充などが該当します。

大学受験やTOEICと同じように、英単語や文法をダイレクトに聞かれる問題は、暗記が必須です。

また、限られた時間で回答が必要な長文読解では、速読が求められます。

志望する企業で英語問題が出る場合には、ポイントを押さえてしっかりと対策を講じましょう。

英単語を覚える

まず、英単語をしっかりと暗記しておくことが重要です。

英語問題は中学から大学受験レベルのため、意外と忘れてしまっている単語もあるでしょう。

とくに、問題の前半で出題される同意語・反意語や空欄補充は、単語を暗記しているとスムーズに解き進められます。

前半にある暗記系の問題を確実に素早く解くことで、後半の長文読解など時間のかかる問題に時間を残しておけます。

勉強方法としては、SPIやSPIに近いTOEICの単語帳、単語アプリを活用するのが良いでしょう。

同意語・反意語や空欄補充だけでなく、すべての問題において英単語の意味がわかると、大きなアドバンテージになります。

志望する企業で英語問題が出題される場合には、早い段階から対策を進めると良いでしょう。

日頃から英語長文を読む

長文問題を解くにあたっては、英語の長文に慣れておくことが大切です。

長文問題はとくに制限時間が厳しく、その時間内で正答率を上げるため、速読や回答を探し出す力が求められます。

SPIで実際に問題を解く際は、英文を読み始める前に設問を読み、問題文の内容を大まかに理解することから始めます。

その後、英文の中から回答の根拠を探し出すわけですが、文章の意味を理解しながら、いかに素早く正確に回答するかが重要です。

そのため、普段から英語の長文に慣れ、素早く正しく回答できるよう対策を講じましょう。

SPI対策本の活用はもちろんですが、SPIに近いといわれるTOEICの長文問題での対策も有効です。

より多くの長文英語に触れる機会を持つことが重要です。

【SPIの勉強方法とは】SPIが苦手と感じてしまう理由

人によっては、選考にSPIが含まれていると、苦手意識を抱いてしまうこともあるでしょう。

SPIが苦手だと感じるのには、ある程度の理由が存在します。

とくに、今回挙げる理由は、就活生が自分で対策できる内容です。

試験そのものに対する対策が足りていない、企業がどうしてSPIを利用しているのかわかっていない、自分を良く見せようと一部の回答を誤魔化しているなどの理由が考えられます。

SPIが苦手だと感じている人は、まずこれらの理由に当てはまっていないかをチェックしてみましょう。

挙げられた理由に当てはまっている場合、心当たりがある場合は、ぜひ直してください。

どのような理由があるのか、対策や解決法も含めて詳しく見ていきましょう。

そもそも対策をしていない

SPIに苦手意識を抱いている人の多くは、そもそもSPIへの対策をしていない場合があります。

選考で試験があるとわかっていても、勉強しないままSPIに挑む学生が意外と多いです。

SPIは出題形式に特徴があり、よく使われる公式や頻出語句は勉強しておかないと、なかなか解くのが難しい傾向にあります。

その代わり、参考書や過去問などはたくさん流通しているため、自力でも対策は可能です。

ぶっつけ本番で選考に挑むのではなく、参考書の解説を読み、過去問などを解いて解き方を身に付けるようにしましょう。

解き方がわかっていれば難しくない問題もあるため、かなり苦手意識を軽減できます。

解説を読む、実際に解く、時間を計って本番さながらの環境を作るなど、場数を踏んでいきましょう

足切りについての知識不足

SPIが苦手だと思っている人は、そもそも企業がなぜSPIのような試験を用いているのか、その役割をしっかり理解していない場合があります。

SPIは、就活生に対する足切りのための手段のひとつです。

毎年、採用担当者のもとには、膨大な量の書類が届きます。

しかし、そもそも企業が求める能力の水準に達していない就活生のESをチェックしても、あまり意味がありません。

そのため、選考を効率的に行うためにSPIを採用し、一定のボーダーを設けています。

そのボーダーをクリアしていないと、企業に送ったESは見てもらえません。

企業が設けている得点目安やボーダーはきちんと把握しておき、それに合わせて問題を解けるよう対策する必要があります。

性格検査で嘘をついている

SPIが苦手だと感じている人に多いのが、性格検査で自分を良く見せようと嘘をついているケースです。

確かに、採用担当者には良い印象を持ってもらいたい、企業の社風と合っているとアピールしたいと考えるのは、当然のことでしょう。

しかし、だからといって、性格検査の回答を偽るのは意味がありません。

性格検査で嘘をついて書類選考や面接に進んでも、多くの就活生を見てきた企業には、きちんと見破られます

また、仮に入社までこぎつけたとしても、性格面での不一致で働きにくくなり、最終的には職場を辞めることになりかねません。

SPIの性格検査では無理な回答をせず、設問に正直に答える必要があります。

正直に答えて、しっかり自分の性質を理解してもらったほうが、入社後の配属も納得いくものになるケースが多いです。

 

【SPIの勉強方法とは】性格検査を受ける際の注意点

性格検査では特別な知識は必要ありませんが、物事への取り組み方や考え方の傾向が見られ、企業に合った人材かを判断される重要な検査です。

自分の思ったとおりに回答すれば良いのではと思うかもしれませんが、実は押さえておくべきポイントがあります。

回答に矛盾が生じて一貫性のない結果になると、減点の対象となる可能性が高いです。

また、企業の求める人物像とかけ離れた性格や考え方だとみなされると、選考通過が難しくなります。

基本的に素直に自分の考えを回答すれば良い検査ですが、注意点を押さえておくと安心です。

以下でくわしく見ていきましょう。

矛盾がないようにする

類似する質問や反対の意味の質問などが複数出題されるため、矛盾がないように回答していきましょう。

矛盾があると嘘をついている、いい加減に回答しているといったネガティブな評価につながります。

1問目では変化を恐れない性格と回答したにもかかわらず、後続の質問では保身的な回答をしていると、矛盾が生じているとみなされてしまいます。

矛盾がないようにするには、素直に自分の考えを回答するのが良いでしょう。

しかし、限られた時間の中で焦って回答すると、問題を読み間違えたり誤った解答をしてしまったりするリスクがあります。

どのような質問が出るのか、事前に対策本・アプリ・Webサービスで確認し、質問形式に慣れておくと良いでしょう。

企業の求める人物像を意識

性格検査は、企業に合う人材だとアピールする場として活用できます。

そのため、企業の求める人材像を、事前に採用ページや社員訪問などで把握しておくと良いでしょう。

逆に、企業の求める人物像とかけ離れた性格や考え方だとみなされると、足切りの対象となる可能性が上がってしまいます。

ただし、あまりにも自分の本来の性格とかけ離れた回答をしてしまうと、他の回答やその後の面接時に矛盾が生じてしまうため、注意が必要です。

さらに、本来の性格を隠して内定を勝ち取り入社したとしても、入社後にボロが出て、仕事がつらくなってしまうこともあります。

企業の求める人物像を意識しての回答は、企業の求める人物像と本来の自分の性格がかけ離れていない場合にのみ、有効な手段であるといえます。

【SPIの勉強方法とは】SPIの勉強におすすめのコンテンツ

Webテストの対策としては、対策本を解くことが効果的です。

志望する企業や業界が実施しているSPIの、出題形式や内容に合った対策本から取り組んでいきましょう。

志望する企業が決まっていない場合には、頻出問題を網羅的に学べる対策本を選ぶと良いです。

ここでは、おすすめ対策本を2冊ご紹介します。

対策本を購入したら、まずはその1冊を繰り返し解くことで問題の形式に慣れ、スピード感を持って回答できるよう対策しましょう。

これが本当のSPI3だ! 2025年度版 【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・Webテスティング〉対応】 (本当の就職テスト)

「これが本当のSPI3だ! 2025年度版 【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・Webテスティング〉対応】 (本当の就職テスト)」は、Amazonの適性検査・SPI部門で売り上げ1位にもなった、現在最も人気のある対策本です。

SPIの主要三方式であるテストセンター・ペーパーテスト・Webテスティングのすべてに対応しており、それぞれの方式に合わせた出題分野や問題の傾向がわかります。

また、基礎知識のおさらいなど、丁寧な解説も魅力です。

SPIは解くペースが遅いと制限時間内に解き終わらない場合もあるため、対策本でしっかりと問題の形式に慣れておくようにしましょう。

2024年版 ダントツSPIホントに出る問題集

「2024年版 ダントツSPIホントに出る問題集」は、実際に出題されている問題を高い精度で再現した対策本です。

最新の頻出問題を中心に対策を進めることで、より効率性が増すでしょう。

SPIの主要三方式であるテストセンター・ペーパーテスト・Webテスティングのすべてに対応しており、それぞれの方式の頻出問題を実践的に学べます。

掲載している頻出問題の数は1067題と、多くの問題を解き、問題の形式に慣れるためにぴったりです。

さらに、携帯しやすいコンパクトなサイズ感、かつ重要なキーワードを赤シートで隠せる形式のため、電車移動などのスキマ時間に学習ができます。

就職活動では、エントリーシートや面接の対策も同時並行で進めていく必要があるため、効率的に対策を進めていきましょう。

【SPIの勉強方法とは】難易度が高いため勉強が必要!

SPI以外にも、企業が選考として採用しているWebテストはいろいろあります。

しかし、何も対策せずに通過できるテストはほとんどありません。

それぞれのテストで良い結果を出すためには、事前の勉強や対策が重要です。

ここからは、SPI以外の難易度が高いWebテストをご紹介します。

まだ他のテストを受けていない人、参考書を買うか、勉強をしておくか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

どのようなテストが採用されているのか、詳しく見ていきましょう。

玉手箱

玉手箱はSHL社が提供するWebテストで、難易度の高いテストのひとつです。

Webテストの中でもトップクラスのシェアを誇り、多くの国内企業で採用されています

国内を主な取引先としている企業で出題している問題は、国語力を問う言語、論理的な思考力を試す非言語、適性を確認するための性格テストの3つから構成されている場合が多いです。

まれに英語の問題が出題されることもあり、対策が求められます。

玉手箱は全体の問題数が多い反面、解答時間が短いのが特徴的です。

そのため、SPIに比べて、淡々と問題を解くスピードと正確性が求められます。

しかし、出題範囲はSPIより狭く、問題形式も単一となるため、対策自体は比較的容易です。

一定の時間内で解ける問題数を増やすために、何度も問題を解いて慣れましょう。

Web-CAB

Web-CABは、玉手箱と同じく、SHL社が提供するWebテストです。

IT技術者を募集する際、適性を見るために実施する企業が多いテストとなっています。

一般的なWebテストに見られるような性格診断だけではなく、四則逆算・命令表・法則性・暗号など、内容が個性的でコンピュータ職向けです。

SEやプログラマーなど、IT系の企業で技術者として活躍したいと考えている人は、しっかり対策しておくと良いでしょう。

論理的な思考を見るためのテストですが、同時に情報処理の速度や正確さもチェックされています

難易度が高く、回答時間も短いため、時間配分が重要です。

テストの期間内であれば、項目ごとに日を分けて受験できるため、自分のタイミングで小休止を挟める特徴があります。

Web-GAB

Web-GABは、宝箱やWeb-CABと同じく、SHL社が提供するWebテストです。

就活生の知的能力や性格を読み取るために出題されますが、とくに難易度の高いテストだといわれています。

ただし、対策のコツを掴めば、攻略は難しくありません。

文章の論理構造を読み取る言語問題、表やグラフから答えを読み取る数学的な非言語問題、性格検査から構成されています。

英語問題は実施されないため、基本的に国内向けの事業を行っている企業に採用されがちです。

就活生が持っている職務適性や能力特性などがわかるので、選考だけでなく、入社後の配属先決定にも反映されます

受験自体は自宅のパソコンでもできるため、場所を選ばずテストを受けられます。

ENG

ENGは、SPIと同じく、大手人材会社であるリクルート社が提供するwebテストです。

出題科目は英語のみで、日本語の言語問題や数学的な非言語の問題はありません。

主に外資系企業や海外との取引が多い企業などで、広く導入されています。

ENGで出題される問題は、空欄補充や和訳、長文読解などです。

リスニングは実施されないため、文章を読んでのテストがメインとなります。

単純に単語を暗記しただけでは解けない問題が多く、ビジネス英語への理解が必要です。

ENG単体で出題される場合のほか、他のSPIと抱き合わせで出題される場合もあります。

国内だけでなく、海外でも活躍したいと考えている場合は、ENGも重点的に対策したほうが良いでしょう。

TG-Web

TG-Webは、ヒューマネージ社が提供する、年間60万人以上が利用しているWebテストです。

2,300社以上が導入しており、言語問題、計数問題、英語、性格適性検査などが実施されています。

TG-Webには「旧型」と「新型」の2つが存在し、それぞれ出題範囲は異なる点に注意が必要です。

どちらも現役で使用されており、とくに旧型は難易度が高いといわれています。

一方、新型は問題数が多いものの、難易度自体は比較的低いです。

テスト形式には、AIがオンライン上で監視しているオンラインAI監視型WEBテスト方式や、自宅などで受けるWEB方式、テストセンターに行って受けるテストセンター方式、パソコンではなくマークシートを用いるマークシート方式があります。

おわりに

SPIは、大手企業を中心に、エントリーシートの提出時やその前後などで活用されています。

能力検査の難易度は中学・高校レベルですが、制限時間内に正確に問題を解いていく必要があり、問題の形式に慣れていないと点数が思うようにとれないこともあります。

特別な知識が必要でない性格検査であっても、回答のコツや注意点を押さえておくことが重要です。

SPIの問題構成や出題形式を理解し、対策本など活用して効率的に対策を講じることで、志望する企業の選考通過を勝ち取りましょう。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます