【例文あり】自己PRと長所の違いは?評価されるアピール方法やおすすめの構成を解説

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・自己PRと長所の違い
・自己PRで見られていること
・自己PRのおすすめ構成

この記事をおすすめしたい人

・自己PRと長所の違いを知りたい人
・自己PRで見られていることを知りたい人
・自己PRのおすすめ構成を知りたい人

就職活動を進めると、書類選考を受けるため、エントリーシートなどの選考書類を書くことになります。

なかには、志望動機などのベーシックな項目のほかに、自己PRや長所の記載を求める企業もあります。

また、複数の項目が詰め込まれているエントリーシートも多いです。

自己PRも長所も、自分の良いところをアピールするものなのだから、同じなのではと感じる就活生も少なくないでしょう。

しかし、これらの項目は、似ているようで細部が異なります。

この記事では、自己PRと長所の違いやおすすめの構成、書き方のポイントや例文を紹介しています。

これから選考書類を作成する人は、ぜひ読んでみてください。

【自己PRと長所】自己PRと長所の違い

自己PRと長所は、どちらも基本的に、自分の良いところを企業にアピールする項目です。

そのため、ほとんど同じ項目だと思われがちですが、実際にはアピールの仕方や伝えられる内容が異なります。

これらの相違点を理解するためには、そもそも自己PRと長所がそれぞれどのような項目なのか、知っておく必要があるのです。

反対に、共通点としては自分のアピールしたい良いところを盛り込むこと、その根拠として過去の経験を用いることなどが挙げられます。

自己PRとは

自己PRは、企業が自分を採用した場合に、どのようなメリットがあるのかをアピールする項目です。

そのため、ただ単に自分の良いところや長所を話すのではなく、企業が自分を採用するべき理由をアピールする必要があります。

自分が持っている良い部分が、これまでの経験のなかでどのように役に立ったのか、それが企業にどのようなメリットや貢献をもたらすのか、具体的なエピソードを用いてアピールするのです。

そのため、強みとエピソードはしっかり結びついたものであり、根拠として十分なものでなければなりません。

また、エピソードのなかでは、自分がどのようにして課題を乗り越えたのかを盛り込んでおくと、強みが役立った事例としての説得力が増すでしょう。

長所とは

長所は、自分の良いところそのものを前面に押し出して、アピールする項目です。

そのため、アピールの中身も自己PRとは異なり、自分の視点から見た自分の良いところを伝えます。

エピソードに力を入れるよりは、企業が求める人材像にどれだけ自分が近いのか、アピールできると良いでしょう。

持っているスキルや特徴よりも、性格や人格面での良い部分をアピールに使う場合が多いです。

優しい、几帳面、真面目、頼りがいがあるなど、企業が求める人材像に近く、プラスのイメージが与えられる一面をアピールします。

また、長所を聞かれた後に、短所について聞かれる場合も多いです。

その場合は、単にマイナスなことだけを書くのではなく、それをどのように改善しようと取り組んでいるのかを書く必要があるでしょう。

【自己PRと長所】自己PRで見られていること

自己PRでどのような部分が見られているのかについて、見ていきましょう。

企業の採用担当者は、送られてきた書類をただ読んでいるだけではなく、一定の基準を持って、就活生が自社にふさわしい人材なのかを見極めようとしています。

そのため、最低限設けた基準を満たさない人材は、その時点で切られてしまう可能性があるのです。

企業にとって、自社にふさわしい人材とは、一緒に働きたいと思える人材でもあります。

どのような人材がそのような枠に入れられるのか、見られるポイントとともにご紹介します。

基礎的なコミュニケーション能力があるか

自己PRをはじめ、選考においては、就活生が基礎的なコミュニケーションを取れる人物かをチェックされています。

エントリーシートに書かれている内容や面接を通じて、問題なく社内外の人物とコミュニケーションが取れるかを見ているのです。

会社では、親しい人とやり取りするのではなく、初対面であったり、職域の異なったりする人と共同で仕事をする場面も多くあります。

円滑なコミュニケーションが取れないと、人とともに進める仕事はうまく進みません。

選考書類や面接で聞かれたことに適切な回答ができているかを見て、コミュニケーションを取る能力の有無を判断されるのです。

質問に対して適切な答えを返せないのであれば、相手の言っていることを聞いていない、質問が理解できていないとして、社内で必要な対話ができないとみなされます。

自社で活躍してくれそうか

自己PRでは、語られた強みが自社で活かされるものであるかを確認しています。

つまり、就活生が自社内で活躍できるかを見ているのです。

人の強みとして認識される、プラスのポジティブな性質やスキルはさまざまなものがありますが、それがすべての企業で役に立つとは限りません。

自主性を重んじる企業で空気を読む力をアピールしたり、1つのことにじっくり取り組む必要がある企業でフットワークの軽さをアピールしたりしても「自社で求める人材とは違うな」と思われてしまいます。

このように、そもそも求められる人材像と異なるアピールは、企業研究不足と捉えられてしまう可能性が高いです。

また、アピールしたい性質自体は合致していても、エピソードが曖昧な場合や根拠として不十分な場合は、信頼されません。

社風とマッチするか

自己PRでは、述べられた強みが自社の社風とマッチするかなども見られています。

自分と考え方や雰囲気が合った職場では楽しく働けますが、そうでない職場では仕事自体が辛くなっていく人が多いです。

そして、ストレスなどが積み重なって、最終的に仕事をやめてしまう場合があります。

これは、企業にとっても、早々に仕事をやめた人にとっても大きな打撃です。

採用にかけたコストは無駄になり、やめてすぐ次の仕事が見つかるとは限りません。

そのため、企業としても、雰囲気などによる早期離職は防止したいのです。

その就活生が自社についてしっかり調べ、雰囲気などを理解してマッチしていると思って応募しているのか、自己PRなどから読み取ろうとしています。

【自己PRと長所】おすすめの構成

自己PRや強みを書くうえで、おすすめの構成について見ていきましょう。

基本的に、エントリーシートなどの各項目の構成には、共通する部分があります。

それは、結論、エピソード、入社した後の展望です。

そのため「あなたの強みを教えてください」と聞かれて「〇〇です」とだけ答えるのは、不十分な回答となります。

なぜそれが自分の強みや長所だと感じるのか、学生時代の経験をもとに根拠を示さなければなりません。

また人は変化するため、エピソードが古すぎると、根拠として受け入れてもらえない可能性が高いです。

自己PRのおすすめ構成

まず、自己PRを書くうえで、おすすめな構成を見ていきましょう。

自己PRを書く際は、結論として自分の強み、根拠としてエピソード、入社した後の展望として、今後への強みの活かし方という順で書くのがおすすめです。

このように構成すれば、結論、根拠と頭に入りやすい順番で情報を取得できます。

それぞれのパートについて、詳しく見ていきましょう。

自分の強み

まず結論として、自分が持っている強みを簡潔に述べます。

「私の強みは積極性の高さです」「私には高い責任感という強みがあります」といったように、自分の強みはこれだというのが、シンプルにわかりやすい文章になるようまとめましょう。

ここで、はじめからエピソードなどを話し始めてしまうと、「結局、結論は何?」と思われる可能性があります。

そうなると、結局何が言いたいかわからなくなってしまうため、まず結論からはじめて印象付ける必要があるのです。

エピソード

結論を補強するための根拠として、強みに関するエピソードを述べます。

その強みを発揮したのはいつのどんなエピソードなのか、どのようにあなたの役に立ったのか、周囲にどのように影響を与えたのかなどについて、なるべく具体的かつ詳細に描写しましょう。

先述したとおり、人は成長などさまざまな要因で変化する存在です。

そのため、根拠となるエピソードが小学生の頃や中学生の頃などあまりに昔のことだと「その頃からは変わっているのでは」と思われて、根拠として機能しません。

なるべく高校生以降のエピソードを用いましょう。

今後への活かし方

最後に、入社後の展望として、社会人になってからこの強みをどのように活かすか、その企業に貢献できるかを話します。

企業はさまざまなことを聞こうとしますが、それらは最終的にすべて「この人物は自社にどのような影響を与えてくれるのか」に帰結するのです。

そのため、自分は志望先の企業にポジティブな影響を与えられる人材であることを、アピールする必要があります。

「貴社への入社後は、この強みを活かして〇〇していきたいと考えております」などというように、自分の考えを述べましょう。

長所のおすすめ構成

長所を書く際のおすすめ構成について、見ていきましょう。

結論からはじめるのは自己PRと同じですが、用いるエピソードを具体的にしすぎないように注意が必要です。

長所で前面に出すべきなのは、自分が備えている良い部分です。

人柄の良い点を伝えるべきであるため、エピソードに文字数を割いてしまうと、うまく伝えられない可能性があります。

結論はごちゃごちゃと修飾せず、シンプルにまとめることが重要です。

その長所がどのようなものなのか説明するつもりで、エピソードを選ぶと良いでしょう。

また結論では、その長所がどのように企業に影響を与えるのかについて、自分の考えを書くのがおすすめです。

長所と自己PRは、内容が被らないように気をつけましょう。

【自己PRと長所】ポイント紹介

自己PRと長所を書くうえでのポイントを5つ紹介します。

文章を書く際は、自分がその文章に何を書きたいのかについて、はっきりさせておく必要があります。

また、選考書類を作成する際は、その内容は文章だけでなく、面接でも伝えなければならない可能性があることを視野に入れておかねばなりません。

そのため、実際に話すのであれば、どのように伝えるべきかも考えながら書きましょう。

書かれた内容について深堀されたときに答えられるよう、関連のある情報を頭に入れておく必要があります。

ポイントは1つに絞る

文章のなかで、伝えるべきポイントは1つに絞る必要があります。

伝えたいことがたくさんあるからといって、ポイントを複数設けていくつも話していると、話が分散してわかりにくくなってしまうのです。

そのため、自己PRなら強みは1つだけ、長所なら長所を1つだけ、選ぶエピソードも1種類だけと盛り込む内容を絞りましょう。

1つなら何でも良いのかといえばそうではなく、志望先の企業に対して、最大限に効果的だと思われるものを精査して選択する必要があります。

どうしてもアピールしたいことがたくさんある場合は、自己PR、長所、ガクチカ、自由記入欄など複数の項目に分散させて、1つの項目に固まらないよう気をつけましょう。

基本的には、最初に挙げた結論に沿う形で、エピソードを選ぶ必要があります。

具体性を持たせる

自己PRや長所を伝えるためには、全体的な信ぴょう性を高めるために、具体性を持たせる必要があります。

自分のこれまでの経験を用いて、具体的なイメージを持ってもらえるようにしましょう。

これまでの経験に基づいた内容であっても、最初に挙げた結論と関係がないエピソードでは根拠になりえません。

また、具体性に欠けるエピソードは、実際には経験していないのではと疑われる可能性があります。

エピソードが嘘だと疑われることは、アピール全体の信ぴょう性を下げる原因にもなります。

なるべく具体的に描写でき、面接で深掘りされても、問題なく答えられる内容を選びましょう。

具体性を持たせる場合は、描写のなかで数字やわかりやすい指標を用いて、明確なイメージを描けるようにするのがおすすめです。

相手の目を見て話す

自己PRや長所を面接で答える場合は、相手の目を見て話すようにしましょう。

緊張したり、内容を思い出そうとしたりした場合でも、相手から目を逸らさないようにする必要があります。

目を逸らしてしまうと、話している内容に自信がないと思われる可能性が高いです。

自信がないのは、自分では本当にそうだと思っていないと捉えられてしまいます。

自分でそう思っていないのにアピールされても、面接官としては嘘をつかれているのとそう変わりません。

また、自信がなく堂々としていられない人物は、それだけであまり良い人材としての評価を受けられない可能性があります。

実際の面接を受ける前に、選考書類に書いた内容をもとに、相手の目を見て堂々と話せるように練習しておきましょう。

企業の求める人物像を意識

企業は、自分たちがほしいと考えている人材でなければ、採用しようとしません。

そのため、自己PRや長所を書く際は、企業が求める人物像について意識するのがポイントです。

事前に企業研究を行って十分なリサーチを済ませ、企業が求めている人、評価されやすい人はどんな人なのかを知っておきましょう。

この求める人材像と異なる性質をアピールすると、単純に採用の候補から外れるだけでなく「しっかり事前にリサーチできていない」とみなされます。

最終的自社に興味がない、志望度が低いと判断される原因にもなるため、なるべく自分が持っている強みや長所のなかから、企業の求める性質に近いものを選びましょう。

そのような性質が見つからないからといって、聞こえの良い嘘をつくのだけはやめなければなりません。

長所と短所は関連性を持たせる

エントリーシートなどの選考書類や面接では、長所とともに短所を聞かれる機会も多いです。

このような場合は、長所と短所になるべく関連性を持たせるようにしましょう。

長所と短所は切り離せるものでなく、表裏一体の性質です。

好奇心が強いのであれば、飽きっぽいところがある、協調性があるのであれば、人目を気にしてしまうなど、同じ性質にはプラスとマイナス両方の側面があります。

これらを述べる際は、2つの間に矛盾がないようにしましょう。

たとえば、長所がポジティブ思考だと言っているのに、短所が心配性などの場合は、言っていることが矛盾しています。

ポジティブ思考に対しては楽観的で思慮に欠ける、短所が心配性なのであれば長所は用意周到にするなど、さっきと言っていることが違うという印象を持たれないよう、気をつけましょう。

【自己PRと長所】自己PR例文紹介

自己PRを書く際の例文を6つご紹介します。

例文として実際の文章を見ておけば、どのように文章を組み立てたら良いのかがわかりやすくなるでしょう。

文章で志望先のことを示す際は貴社、面接の際は御社と使い分ける必要があります。

今回は、エントリーシートに自己PRを書くことを想定して「貴社」で統一してある点に注意が必要です。

協調性、積極性、好奇心や正確性、責任感、論理的思考能力など、各強みに関する例文を見ていきましょう。

協調性

私の強みは、集団のなかで発揮される協調性です。
この強みは、学生時代のサークル活動で発揮されました。
私は大学生の時に合唱サークルに参加しており、何度かコンクールに参加したことがあります。
大学3年生のとき、特に大きなコンクールに参加するにあたって、選んだ曲の表現の方向性でサークル内の意見が割れたことがありました。
私は、そのときになるべくそれぞれのグループの意見を細かく聞き取り、双方の共通点や両立させられる点を提案するなどして、メンバー間の意見のすり合わせを行いました。
その結果、意見がまとまってコンクールでも優勝でき、最初に話を聞いてまとめてくれたおかげだとメンバーから言ってもらえたのです。
この強みを活かして、貴社への入社後もチーム内の意見を取りまとめ、衝突を緩和させる役割を担いたいと考えております。

積極性

私の強みは、自らやるべきことを探し出して取りかかる積極性です。
この強みは、学生時代のボランティア活動で培われたと考えています。
大学生の間は、定期的にボランティア活動に参加しており、特に路上の清掃活動に力を入れていました。
ある程度、一人がどこを担当するのかは大まかに決められていたのですが、自分のところのごみを広い終わっても、終了時間まで余裕があることも多々ありました。
その際にほかの人の管轄を手伝ったり、手元がごみでいっぱいになってしまった人と空のごみ袋を交換し、一箇所にごみを集めておいたりして、時間いっぱい活動できるようにしていました。
ボランティア活動を主導していた地域の人からは、メンバーのなかで一番よく働くとの評価をいただいたこともあります。
この強みを活かして、貴社への入社後も自分にできる仕事を積極的に見つけて、実行したいと考えております。

好奇心

私の強みは、どのような仕事であっても、強い関心を持ってあたる好奇心の強さです。
この強みは、学生時代のアルバイトで発揮されました。
私は学生時代、花屋で店員のアルバイトをしており、商材の花に強い興味を抱きました。
季節ごとにどのような花が店頭に並ぶのか、色や品種にはどのようなものがあるのか、月ごとに特別な意味のある花や花言葉などを入念に調べ、お客様の商品選びに役立てるようにしたのです。
結果として、お客様が人に贈る花を選ぶ際や、イベントに持っていく花などを購入する際に、知識が大変役立ちました。
一度来店したお客様に、前の提案が良かったからと再度来店していただくこともありました。
この強みを活かし、貴社で取り扱っている商材についても、十分な情報収集を行って販売活動に反映させたいと考えております。

正確性

私の強みは、細かな作業であっても、ミスすることなく進める正確性です。
この強みを発揮したのは、ゼミでの研究活動です。
私が所属していたゼミでは、定期的に研究の内容を発表しており、研究そのものはもちろん、資料の作成なども自力で行います。
これを自分以外の人に作成した成果物を見てもらう機会と捉え、資料内の誤字脱字やページの落丁がないよう、丁寧に作業にあたりました。
一度作成したものをそのまま印刷するのでなく、しっかり中身をチェックしました。
印刷した後も、抜け漏れがないか確認してから配布していたため、資料を作成する際にミスを起こさずに済んだのです。
この強みを活かして、貴社への入社後も、読む人のことを考えて高い正確性を持つ資料を作成したいと考えております。

責任感

私の強みは、一度引き受けたことを最後までやり通す責任感です。
この強みは、学生時代の部活のマネージャーとして発揮しました。
学生時代、私はバスケットボール部に所属しており、マネージャーとして活動していました。
その活動の一環として、部活の練習の様子や試合の様子を撮影し、コメントともに記録しておく役割を任されたのです。
1年生で入部して、3年生の終わりに引退するまで毎週の練習、試合の記録を取り続け、最終的にノート15冊分の記録ができあがりました。
選手全員にスポットがあたるように記録を取っていたため、その記録を確認しながら、次の練習につなげられて助かったと言ってもらえたことは誇りです。
この強みを活かして、貴社への入社後も、任されたことを責任感を持ってやり遂げたいと考えております。

論理的思考力

私の強みは、具体的な根拠から物事を考える論理的思考能力です。
この強みは、学生時代のアルバイトで発揮しました。
私は学生時代、コンビニエンスストアで働いていました。
私の所属していた店舗では、周辺に競合店がオープンしたことで売り上げが落ちた時期があり、前年の60%という状態でした。
この状況を打開するため、近隣に新店舗ができたこと以外に、売り上げが落ちている原因はないか探りました。
自店舗では新商品の入荷が少なく品切れしやすいこと、商品の陳列がほとんど同じでマンネリ化していることを突き止めました。
この分析をもとに店長に仕入れを改善してもらい、陳列を変更したところ、売り上げは翌週には前年比80%、さらに次の週には90%と徐々に回復したのです。
最終的には108%と、わずかながら上回れるようになりました。
この経験を活かし、貴社への入社後も、現状の課題の原因は何かを具体的に考え、解決策を探りたいと考えております。

【自己PRと長所】長所の例文紹介

自己PRではなく、長所について書く際の例文をご紹介します。

実際に文章を書く際は、例文をそのまま書くのではなく、自分の過去の経験に基づいて、自分の言葉を用いた文章を作成しなければなりません。

文章を読んで面接に進んだ後、面接官から内容を深掘りされても困らないように、しっかり自分の経験に基づいたエピソードを選んで盛り込みましょう。

今回は、優しい、真面目、几帳面などの長所をもとに、3つの例文をご紹介します。

それぞれどのように書いたら良いのか、確認していきましょう。

優しい

私の長所は、誰にでも分け隔てなく接する優しいところです。
この強みは、学生時代のグループワークで発揮されました。
学生時代、授業やゼミの活動、研修などでグループワークを行うことが多く、発言が得意な人と苦手な人に分かれていました。
私は全員が満遍なく意見を出せるよう、発言が苦手なメンバーにもなるべく声をかけ、意見をまとめられるまで待つなど、話しやすい環境作りに尽力しました。
何人かのメンバーには「おかげで言えないかもしれないと思っていた意見を言えて良かった、ありがとう」とお礼を言ってもらえたことで、助けになれて良かったと強く感じたのです。
貴社への入社後は、この長所を活かして、メンバーが安心して仕事に打ち込める環境を作っていきたいと考えております。

真面目

私の長所は周りに流されずに、やるべきことに取り組む真面目さです。
この長所は、学生時代の資格勉強で発揮したと考えています。
学生時代、私は毎日TOEIC試験のための学習を行っており、最低でも1日3時間は勉強時間を確保できるよう努めていました。
ときには、部活やゼミの集まりに呼ばれることもありましたが、学習時間を確保できなさそうな場合は友人の誘いであっても断り、勉強を優先して試験勉強を続けました。
その甲斐あって、3年生までにTOEICで900点を獲得でき、真面目に勉強に取り組んだ時間は無駄ではなかったと感じています。
貴社への入社後も真面目に業務に取り組み、必要な仕事をやり遂げ、自分の役割と誠実に向き合っていきたいと考えております。

几帳面

私の長所は、スケジュールをしっかり管理する几帳面さです。
この長所は、学生時代の卒業制作で発揮されたと考えています。
学生時代、卒業制作として映像作品を作成しました。
私の作品は実写部分とCGの部分があったため、それぞれどのような工程で作成しなければならないかを事前に確認し、スケジュールを立てました。
実際にそのスケジュールに沿って作品を作成し、遅れが出そうであれば作業の効率を見直して、スケジュールに間に合わせられるようにしたのです。
その結果、自分で決めた期日までに作品を仕上げられて、満足しています。
貴社への入社後は、この長所を活かして綿密なスケジュールを組み、それを守れるように作業を進め、ときには効率を見直しつつ仕事にあたりたいと考えています。

【自己PRと長所】完成度を高めるには

自己PRや長所をはじめ、エントリーシートの中身が書けたからといって、すぐに提出するのは望ましくありません。

書き上がったばかりの文章には、誤字や脱字が含まれていたり、自分以外の人が読んだときにわかりにくい部分が残っていたりする可能性があります。

そのため、何度も中身をチェックして、完成度を高める必要があるでしょう。

自分、それ以外の人、ときにはプロの力も借りながら選考書類の完成度を高め、面接などその先の選考への対策を行ってください。

声に出して読んでみる

自己PRや長所の下書きができたら、清書する前に声に出して読んでみましょう。

声に出して読んでみると、目で追うよりもじっくり文章を確認できます。

そのため、文章中の変なところや誤字脱字に気づける可能性が高いです。

文法の誤りや他者から見てわかりにくそうなところがないか、まずはセルフチェックしてみましょう。

また、声に出して文章を読み上げると面接の練習になり、内容も頭に入りやすくなります。

面接官の前で堂々と自己PRや長所を話せるよう、声に出して読み上げて話す練習をしてみましょう。

文章の内容だけでなく、深掘りされそうな内容についてもすぐ話せるように練習し、頭に入れておく必要があります。

エントリーシートには書かなくても、ある程度原稿を作っておくのがおすすめです。

他の人に添削してもらう

セルフチェックでミスがなくなったと思っても、油断してそのまま清書するのはおすすめできません。

二重三重のチェックとして、自分以外の人にも中身を確認してもらいましょう。

自分以外の人には、文章に対する思い込みやバイアスが少ないため、第三者の目から客観的にミスを発見してもらえます。

家族や友人など距離の近い人をはじめ、大学の指導教員などある程度密接な関わりのある人、キャリアセンターの職員といった普段のあなたをほとんど知らない人など、なるべく複数の人に文章をチェックしてもらいましょう。

誤字脱字だけでなく、普段のあなたや関わってきたことの前提条件を知らない人ならではのわかりにくい部分を、指摘してもらえる可能性が高まります。

就活エージェントに相談してみよう

自己PRや長所の書き方がわからない、企業目線で添削してほしいという場合は、就活のプロに頼るのがおすすめです。

就活エージェントの「ジョブコミット」なら、無料で自己PRや長所などエントリーシートの添削をしてもらえます。

また、選考書類の添削だけでなく、企業選びや面接対策へのアドバイスをもらえるほか、あなたと相性が良い企業の紹介を受けられる可能性が高いです。

さらには、内定をもらって就活が終了した後も入社準備を手伝ってくれるため、就活全体をとおして包括的なサポートを受けられます。

エントリーシートの作成に限らず、就職活動で悩みがある場合は、プロのアドバイザーが二人三脚で就活を支援してくれる、ジョブコミットに相談してみると良いでしょう。

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おわりに

自己PRと長所は似て非なるものであるため、書き方も細かい部分が異なります。

内容も両者で変える必要があり、同じことを書くのは望ましくありません。

どちらを作成する場合も、企業がどのような人材を求めているのか、しっかり把握しておく必要があります。

また、長所と同時に短所を聞かれる場合も多いため、長所と関連のある短所を並べ、どのように改善するつもりがあるのかを述べましょう。

この記事を参考に、ぜひ完成度の高い自己PRと長所のアピールを完成させてください。

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