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・二次面接と一次面接の違い
・二次面接で見られているポイント
・二次面接の対策
・二次面接の質問例
・二次面接が初めての人
・二次面接の質問はどんなものか知りたい人
・二次面接の質問例を見てみたい人
はじめに
一次面接を無事通過したあと、二次面接はどんな事を聞かれるんだろうと不安になっている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では二次面接における一次面接との違いを解説していきます。
同じ面接でも段階によって内容や面接官の年次や立場など大きく変わってきます。
二次面接の目的、面接官の視点、質問内容等を踏まえながら分かりやすく記載しているので、是非参考にしてみてくださいね。
【二次面接で聞かれることって何?】一次面接との違い
- 目的
- 面接官
- 質問内容
- 通過率
就職活動では、何度も面接試験を潜り抜けなければいけません。
選考のちょうど中間地点ぐらいになる二次面接は、一次面接と雰囲気や質問内容がガラリと変わることがあります。
そのため、初めて二次面接を受ける方はその違いに戸惑いを覚える可能性もあるでしょう。
具体的には、どのような部分が違うのでしょうか。
今回は、二次面接が一次面接と違う主な部分について解説します。
これから二次面接を受けようとする方は、ぜひ参考になさってください。
目的
一次面接と二次面接は、面接を実施する目的が違います。
まず、一次面接の段階では多くの応募者が残っており、ここである程度絞らなければいけません。
その企業で働くだけの能力を持っていない人、明らかに周りの応募者に比べて魅力に乏しい人などを落とすことが目的に含まれます。
しかし、二次面接からは本当に採用したい人を見極めるための試験です。
応募者と会社の相性を確認しミスマッチ入社をなくすため、より応募者の人物像や将来のビジョンに迫る質問をします。
面接官
一次面接では多くの応募者と会わなければいけないため、規模の大きな企業ほど管理職・役員の方が面接官になる可能性は低いです。
そのため、若手の採用担当者や現場で働く社員の方が多く面接官を務めます。
しかし二次面接では候補者が絞られ、多くの企業で現場責任者や管理職が面接官を務められるようになります。
採用人数が少ない企業だと、二次面接から役員・社長が面接に出てくることもあるでしょう。
明らかに目上に見える方に面接官が変わることで、より緊張してしまう方もいらっしゃいます。
質問内容
質問内容も、一次面接と二次面接で変わることが多いです。
一次面接では、自己紹介・志望動機・自己PRといった基本的な質問が中心になります。
その中で基本的な受け答え・ビジネスマナーなどをチェックされるのが一次面接の特徴です。
二次面接では、一次面接で聞かれた質問が繰り返されることもありますが、そのうえで追加質問がなされます。
特に個人的なこと(自社を第一志望にしたのはなぜか、将来どんな働き方をしたいか)などを聞かれる可能性が高いです。
通過率
二次面接は一次面接よりもさらに選考が厳しくなる傾向にあります。
企業によって異なりますが、一般的には通過率が下がります。
多くの企業では、二次面接の通過率はおおよそ50%前後であるとされています。
しかし、その後の最終面接に進む場合のハードルはさらに高く、通過率は30%から20%に落ち込むことも珍しくありません。
二次面接では、一次面接よりも深く、能力、経験、企業への適合性を見極めるための質問がなされることが一般的です。
また、企業文化に合致するかどうか、チーム内でどのように貢献できるかという点も重視されることが多いです。
【二次面接で聞かれることって何?】二次面接で見られているポイント
- 企業との相性
- 志望度
- 将来像
面接官は、単に能力が高い方を探すのではなく「入社後に活躍してくれる人材を採用したい」と考えて面接をしています。
また、面接官にとって非常に困るのは、せっかく採用した新人がすぐ辞めてしまう事態です。
多くの面接官は、長く会社で働いてくれる人材を採用したいと考えていますが、いったいどんなところをチェックしているのか気になる方も多いでしょう。
ここからは、二次面接でチェックされることが多いポイントについて解説します。
企業との相性
多くの企業が重視するのは、応募者の価値観・人柄と企業がマッチするかです。
仕事に対する価値観が違うのに、モチベーション高く企業に所属できる方はそれほど多くありません。
たとえば「若いうちからバリバリ稼ぎたい」と思っている方に、「やりがい重視」の会社で若手社員の給与の伸びが他社と比べてあまり高くない会社は合わないでしょう。
そこで、面接官は企業との相性を調べるために仕事に対する考え方・取り組み方などについて質問する場合があります。
具体的には、「どんなことを大切にして働きたいと思っていますか」「10年後の目標は何ですか」といった質問です。
このとき、模範解答的な答えを返しても、それが企業の価値観・理念と合わなければマイナス評価になる可能性があるため注意が必要です。
志望度
企業は、なるべく志望度が高くすぐに辞めない方、長く働いてくれる方を採用したいと考えます。
そのため、二次面接からは応募者の志望度も重視して面接を進めていく企業が多いです。
もちろん、ストレートに「あなたは弊社が第一志望ですか」と聞いても、ほとんどの人が「御社が第一志望です」と答えるでしょう。
そのため、企業はそのほかの質問でも応募者の志望度を測ろうとします。
その指標となるのは会社に対する理解度であり、面接前にきちんと企業について勉強してきたかが問われます。
具体的には、「我が社の強み・弱みは何だと思いますか」「業界最大手のA社ではなく我が社を第一志望にしている理由は何ですか」といった質問がなされますので、しっかり企業・業界研究をしておきましょう。
将来像
二次面接からは、応募者の将来像・キャリアプランについて質問されることが多いです。
企業の方向性と応募者の将来像がマッチしていなければ、具体的な目標を持って仕事に励めなくなってしまうでしょう。
そのため、応募者のキャリアプランがきちんとその企業で実現できるかを質問することでミスマッチを防ぐのです。
また、将来像について質問することは、応募者の志望度を測る意味もあります。
その企業に入ってどんな仕事をしたいか、将来どうなりたいか答えられない学生は、志望度が低いと見なされても仕方ないでしょう。
現役社員の方の仕事ぶりやキャリアについては、説明会やパンフレット、ホームページなどから確認できるはずです。
面接に臨む前に、しっかり確認しておきましょう。
【二次面接で聞かれることって何?】二次面接で落ちてしまう人の特徴
- 志望動機が曖昧
- 今までの選考との一貫性がない
- 自社に合わなそう
- 話の内容が抽象的
- マナーができていない
二次面接は一次面接よりも詳細な質問が行われ、採用側は応募者の具体的なスキルや価値観、企業との相性を深く掘り下げます。
しかし、この段階で不合格になってしまう原因としていくつかの共通点があります。
以下で、それぞれの特徴について詳しく解説します。
志望動機が曖昧
志望動機が曖昧な場合、面接官に「なぜこの企業を選んだのか」が伝わらず、不採用の原因となります。
企業分析や他社との比較が不十分だと、どの企業にも通用するような一般的な理由しか述べられず、志望度の低さを疑われることがあります。
例えば、「御社の雰囲気が好きだから」「安定しているから」という回答だけでは、具体性が欠けています。
また、企業が求める人物像やミッションと自身の価値観を結びつけて説明できないと、企業にとってのメリットが見えづらくなります。
志望動機を作成する際は、企業の強みや特徴を深く理解し、自分がその企業でどのように貢献できるかを明確にすることが重要です。
具体的な経験や将来のビジョンを交えることで、面接官に強い印象を与えることができます。
今までの選考との一貫性がない
一次面接やエントリーシートで述べた内容と二次面接での回答に矛盾がある場合、面接官は応募者の信頼性や誠実さに疑念を抱く可能性があります。
一貫性のない回答は、面接官が応募者の人物像や価値観を理解しにくくなる大きな要因となります。
例えば、一次面接では「挑戦的な環境に身を置きたい」と答えたにもかかわらず、二次面接で「安定した環境で長く働きたい」と述べた場合、志望動機の信憑性が疑われるでしょう。
また、一貫性を保つためには、過去の回答を基にしつつ、二次面接で求められる具体的な質問に対応できるよう準備が必要です。
回答に一貫性を持たせるには、自己分析を徹底することが大切です。
自社に合わなそう
企業は応募者が自社の文化や価値観に適応できるかを重要視します。
そのため、「現場になじめるか」「研修後にどのように貢献できるか」といった点で適性が感じられない場合、選考から外れる可能性があります。
具体的には、企業の求める人物像や業務内容を理解していない回答が目立つ場合、適性がないと判断されやすいです。
例えば、チームでの協調性を重視する企業に対して、「一人で黙々と仕事をしたい」といった回答をすると、企業の文化に合わないと判断される可能性があります。
また、企業のミッションやビジョンに共感していないような回答も、選考において不利になります。
企業との相性を示すためには、事前の企業研究を徹底し、企業が求める価値観やスキルセットと自分の特性を照らし合わせることが必要です。
話の内容が抽象的
二次面接で落ちてしまう理由の1つに、話の内容が抽象的であることが挙げられます。
一次面接では人柄や基本的な適性を判断されることが多いですが、二次面接では具体的な能力や経験、企業との相性が詳しく評価されます。
したがって、具体性に欠ける回答では自分の強みや実績を十分に伝えられず、評価が低くなる可能性があるのです。
抽象的な話の内容とは「努力しました」や「挑戦しました」といった結果やプロセスが曖昧な表現のことです。
具体性を持たせるためには、エピソードの中で何を考え、どのような行動を取り、それがどう成果に繋がったのかを明確に伝える必要があります。
サークル活動での経験を話したい人を例にとると「サークルの運営に貢献しました」ではなく「参加者数が前年より減少していた問題を解決するために、広報方法を見直し、参加者数を30%増加させました」と具体的な行動や成果を述べると良いでしょう。
マナーがなっていない
二次面接で落ちてしまうもう1つの理由は、基本的なマナーがなっていないことです。
一次面接ではオンライン形式が多く、表情や態度が直接的に評価される機会が少ない場合もありますし、そこまで厳格にマナーについてみられないこともあります。
しかし、二次面接から対面で行われる企業も多いため、マナーが大きく影響します。
ビジネスの場においてマナーは社会人としての基本であり、これがなっていないと、いくら能力が高くても不採用となる可能性があるのです。
社会人としての基本的なマナーが身についていることを示して、最低限、足切りをされないようにしましょう。
二次面接では能力や経験だけでなくビジネスパーソンとしての基本的な資質も重要視されるため、マナーを徹底することが合格への鍵となります。
案内メールの返信方法も見直そう
案内メールの返信方法についても、見直す必要があるかもしれません。
基本的に、企業から来たメールは24時間以内に返信することを心がけましょう。
返信が早い人の方が仕事ができると思われる傾向があるため、気がついたらすぐに返すことが大切です。
また、企業から送られてくるメールにはいくつか種類があるため、種類ごとにどのような返信をすれば良いか、以下の記事で例文付きで解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
【二次面接で聞かれることって何?】二次面接の対策
- 企業研究
- OB訪問をする
- 自己分析
- ESを確認しておく
- 一次面接の振り返り
- 業界の知識を増やす
続いて、一次面接合格通知をもらってから二次面接の前にしておくべき対策について紹介します。
一次面接から引き続き企業研究と自己分析が大切になりますが、質問が具体的になる二次面接ではどちらもよりいっそう深掘りしなければいけません。
企業研究
二次面接では、応募者が自社についてきちんと理解しているかを確認する質問が必ずと言っていいほどなされます。
質問に答えても、さらにその回答に対して深掘りの質問が飛んでくる可能性も高いです。
「その目標は同じ業界の他社でもできる目標だと思いますが、その中で自社を選んだのはどうしてですか」など、ライバル企業に絡めた質問がされる可能性もあります。
回答を深掘りされても慌てずはっきり回答できるように、しっかり企業研究をしておきましょう。
基本情報のチェック
まずは、応募先企業の基本情報をしっかり頭に入れておくことが大切です。
「御社が第一志望です」と宣言する以上、代表取締役や企業理念・設立年・資本金・株式公開・採用情報などを頭に入れておく必要があります。
また、他社と比較したときの企業の強みや競合ポイント、市場規模などについても把握しておくのがおすすめです。
企業によっては、今後のビジョンなども一部説明会やホームページで案内してくれています。
想定質問集などを参考にしながら企業のパンフレットやホームページを確認し、聞かれそうなポイントを押さえておきましょう。
事業内容の確認
企業がどのようなサービスを展開しているか、他社と比べてどんな強みや弱みがあるか、どのように利益を得ているかといった事業内容の確認も大切です。
企業が今後力を入れていきたい事業や主力サービスに興味がないと思われてしまうと、「本当に志望度が高いのか?」と疑われても仕方ありません。
これまでの歩みや、今後の方向性とともに調べておきましょう。
企業によっては、今メインとなっている事業が起業時点でのメイン事業ではなかったところもあるので注意が必要です。
OB訪問をする
二次面接では志望度を問われることが多くなり、企業が候補者に対して持つ期待も高まります。
そのため、企業への深い理解と強い興味を示すことが重要になります。
この点で、OB訪問は非常に価値があります。
OB訪問はリアルな情報収集: 企業の公式情報だけではなく、実際に働いている人からの生の声を聞くことができます。
これにより、企業文化、職場の雰囲気、実際の業務内容など、より深く理解することが可能です。
自己分析
企業分析と並び、自己分析をしっかり進めていくことも大切です。
二次面接では、企業とのマッチ度を測るため企業に関する質問が多くなされますが、応募者自身に対する質問が減るというわけではありません。
むしろ、応募者がその企業向きの人柄であるかなどをより詳しくチェックされます。
そのためには、どの強みが企業にとって魅力的に映るかどうか、どんなエピソードを話せば熱意が伝わりやすいかといった観点から自己分析を進めていかなければなりません。
自己PRの中で、自分の体験・価値観が相手に伝わるように工夫しましょう。
就職活動の自己分析については、こちらの記事でより詳しく解説していますので、自己分析に不安を抱えている方はぜひ参考になさってください。
ESを確認しておく
二次面接では、ESに記載した内容を再確認しておくことが重要です。
一貫性のある回答を心がけることで、面接官に信頼感を与え、自分の意図や価値観を的確に伝えられます。
一次面接での質問がESに基づいて行われている場合、二次面接でも同じ内容が掘り下げられることが多いため、ESの内容を改めて読み返しておきましょう。
特に、自分の強みや志望動機、具体的なエピソードについては、一貫性を持たせることが大切です。
例えば、一次面接で「チャレンジ精神が強み」と述べていたにもかかわらず、二次面接で「安定志向」を強調すると、面接官はあなたの人物像に疑問を抱きます。
また、ESに記載した内容をさらに具体的な例や数字を用いて補足することで、回答に説得力を加えることも効果的です。
一次面接の振り返り
二次面接では一次面接の内容が引き継がれることが多いため、回答の一貫性が重要です。
一次面接での自己紹介、強み・弱み、キャリアプランに関する回答を復習し、整合性を意識しましょう。
この準備により、面接官に対し一貫性を示すことができます。
また、一次面接で興味を持たれた点やさらに詳細が求められそうな内容については、具体的な事例等を用いて説明できるようにしておくことが望ましいです。
このように準備を進めることで、信頼性のある印象を与え、面接における成功率を高めることができます。
業界の知識を増やす
二次面接を突破するためには業界に関する知識を深めることも欠かせません。
一次面接では基本的な志望動機や自己PRが中心となりますが、二次面接ではより具体的な質問が投げかけられることが多く、業界に対する理解の深さが問われます。
したがって、志望する業界についての基本的な知識だけでなく、最近の動向やトレンドを押さえておく必要があるのです。
業界の知識を増やすには、まずその業界が直面している課題や成長の方向性について理解を深めることが重要です。
業界全体の市場規模や競合企業の動向、またその中で志望企業がどのようなポジションにいるのかを調べましょう。
この情報を知ることで、企業への志望理由に具体性を持たせることができるため、説得力のある回答が可能となります。
【二次面接で聞かれることって何?】二次面接での質問と回答例
次に、二次面接でよく聞かれる質問を見ていきましょう。
志望動機や自己PRなど、一次面接でも聞かれる基本的なことも聞かれるのが一般的です。
ただし、一次面接よりもより深掘りされるので、質問の言い回しが変わる可能性があります。
また、一次面接では深く追及されなかった回答に対して、さらに追加の質問をされることも多いです。
以下では、追加の質問がなされる理由や解答例についても紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
①学生時代に力を入れたことを教えてください
二次面接では「学生時代に力を入れたこと」に関する質問がくる可能性が高く、一次面接よりも具体性や深い洞察を求められる傾向があります。
この質問に答える際は、STAR法(Situation、Task、Action、Result)を用いることが効果的です。
まず、具体的な状況(Situation)を設定し、自分がどのような課題(Task)に直面していたかを明確にします。
次に、その課題に対してどのような行動(Action)を取ったのか、その行動を通じてどのような結果(Result)が得られたのかを詳細に述べます。
この方法を用いることで、単なる活動の説明を超え、問題解決能力、チームワーク、リーダーシップなど、自己の能力や成果を具体的かつ効果的に伝えること
ができます。
もっと詳しくフレームワークについて知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
回答例
私たちの目標は、交通渋滞の主な原因を突き止めることでした。
このため、私は地域の交通網を観察し、住民へのアンケート調査を行い、収集したデータをチームで分析しました。
分析結果に基づき、地域に合った交通改善策を策定し、これが地元行政に採用されました。この経験から、効果的なチームワークとデータに基づく意思決定の価値を深く理解することができました。
ガクチカの深堀質問例
・なぜ、◯◯に取り組んだのですか?
・◯◯においてはどんな困難があり、その困難に対してどんなアプローチをしましたか?
・◯◯の経験から学んだことを、会社でどのように活かしていきたいですか?
②他社の選考状況を教えてください
二次面接で「他社の選考状況を教えてください」という質問は、学生の入社意欲等を把握するためにもよく使われます。
この質問には、結論→理由→第一志望であることの順番で答えるのが効果的です。
まず、他社の選考状況について簡潔に結論を述べます。
次に、自分がその企業を選ぶ理由を具体的に説明し、キャリアプランや企業のビジョンとの一貫性を強調します。
そして最後に、なぜその企業が自分の第一志望であるかを明確に示します。
この方法で答えることで、真剣にその企業に入社を希望していることを示しながら、好印象を与えることができるでしょう。
重要なのは、自分がその企業を選ぶ理由が明確で説得力があり、自己のキャリア目標や価値観と矛盾しないことです。
回答例
私の就職活動の軸は、持続可能な環境を推進することです。
その中で、環境保全に特化したビジネスモデルを展開している御社を、特に高く評価しており、第一志望としています。
他社も検討していますが、御社の環境に対する取り組みとビジョンが私の価値観と最も合致していると感じております。
③長所と短所を教えてください
二次面接で「長所と短所を教えてください」という質問はよくあり、応募者の自己認識と職務適合性を探るために用いられます。
長所を答える際は、その企業やポジションで価値をもたらせるものを選び、具体的な例を交えて説明します。
短所を挙げるときは、業務に致命的な影響を及ぼさないものを選び、それが自己成長のための認識となっていることを示します。
例えば長所の場合は「私の長所は、チーム内でコミュニケーションを円滑にし、プロジェクトを前進させる能力です」等がいいでしょう。
一方で短所は、「新しい技術に対する習熟速度が遅いですが、これを克服するために継続的な学習を行っています」と答えるのが良いです。
このように短所を提示する際には、それに対してどのような対策や改善策を講じているかを明確にすることで、自己成長への意欲も同時にアピールできます。
回答例
しかし、短所としては、時に細部にこだわりすぎて全体を見ることができず、それが失敗に繋がってしまうこともしばしばあります。
このため、最近は全体の目標を常に意識しながら、細かい作業に取り組むバランスを取るよう心がけています。
業務においても、この意識を持ちながら取り組み、組織に良い影響を与えていきたいと考えています。
長所・短所の深堀質問例
・なぜ、◯◯をいちばんの長所/短所だと捉えているのですか?
・そのほかに、長所/短所だと思っているところはありますか?
・○○という長所を、弊社の仕事にどのように活かしていきたいと考えていますか?
④「自己PRをしてください」
「自己PRをしてください」という質問は、一次面接から引き続き聞かれることが多いです。
この質問では、答える内容が企業理念や事業内容とマッチしているか、自社と合う人柄の応募者かなどをチェックされます。
そのため、答える際は単に自分の自信がある長所ではなく、企業が自分を雇うとどんなメリットがあるかについて話さなければなりません。
この質問と同じく、企業が自分を雇うとどんなメリットがあるかを知るために問われる質問も心得ておく必要があります。
具体的には、「友人からあなたはどのような人だと思われていますか」「趣味や特技はありますか」などです。
答える際は、結論(強み)→体験(それを裏付ける体験)→成果→結論の順に話すと、相手に論理的な印象を与えやすくなるのでぜひ意識してみてください。
回答例1
元々つらいことがあると投げ出してしまうタイプだった私がこの強みを身につけたきっかけは、テレアポのインターンに参加したことです。
最初はアポを取るのに苦戦していましたが、トーク内容を改善するなどしてノルマのプレッシャーがあっても諦めず最後までがんばりました。
その結果、インターン生の中でアポイント数1位を取ることができました。
この経験を御社の仕事でも活かしてがんばってまいります。
回答例2
大学の4年間テニス部に所属し、3年生からはレギュラーとして公式戦に出場しています。
レギュラーになって満足する仲間も多い中、私はより規模の大きい大会に出たいという一心で練習を続けました。
授業のコマ数が減ったこともあり、レギュラーになってから練習量を1.5倍に増やしたことで、昨年の夏の大会で初めて全国の切符をつかむことができました。
社会人になってからも、この向上心を大切に毎日の仕事をがんばりたいと考えています。
⑤「志望動機を教えてください」
志望動機に関する質問は、二次面接に限らず一次面接から最終面接まで毎回聞かれる可能性が高いです。
二次面接では、一次面接以上に志望動機を深掘りしようとする質問がなされます。
そのため、「志望動機を教えてください」以外の質問で志望動機を測るケースが多いです。
たとえば、「○○業界(応募した企業と近い業界)ではなくこの業界を選んだ理由を教えてください」「他社に比べて弊社の強みは何だと思いますか」「入社後に取り組みたい仕事について教えてください」といった質問が考えられます。
書類選考や一次面接で、すでに面接官は応募者の志望動機について情報を得ています。
そこから一歩踏み込んだ質問にうまく答え、自分の熱意を伝えられるかが勝負です。
自己PRと同様に、この質問に対しても結論→理由→結論の順で話すことを意識しましょう。
回答例1(不動産業界)
これは、学生時代にまちづくりのゼミに所属していたことが大きな理由です。
街の魅力を最大限に引き出すことは、本当にやりがいのある仕事ではないかと考えるようになりました。
御社は○○やXXといったサービスで地域住民から高く評価されており、「人々の生活の質を高める街づくりに貢献したい」という私の志望動機に最もマッチしているのではないかと考えています。
回答例2(コンサルティング業界)
学生時代にアルバイトで発生したシフト組みの問題を解決し業務効率を上げたところ、アルバイト先の店長から大いに感謝された経験が大きなきっかけです。
社会人になってからも課題に真摯に取り組み、人の役に立つことで働く方がより働きやすく、より利益を上げやすくできる仕事をしたいと思うようになりました。
御社に入社できたら、顧客の課題に誠実に向き合うことで信頼をしていただける存在になりたいと思います。
志望動機の深堀質問例
・他業界ではなく、この業界を志望する理由を教えてください。
・具体的に取り組みたい仕事について教えてください。
・希望する部署に配属されない場合はどうしますか?
⑥「入社後にやりたいことを教えてください」
「入社後にやりたいことを教えてください」は、その方の志望度・熱意を測るのにうってつけの質問のひとつです。
企業研究・自己分析がどちらもしっかりしていなければ、この質問になかなかうまく答えられません。
業務内容や企業の強みと自分の長所を結びつけながら、自分のやりたい仕事・キャリアビジョンを伝えましょう。
もちろん、この質問に対しても答えるときの文章構成は同じです。
結論→理由→結論の順で話し、最初に要点が伝えられるよう意識しましょう。
回答例1(広告業界)
小さい頃から新しいことを知るのが好きで、新聞やテレビ・雑誌などから積極的に情報収集をしてきました。
これは今でも変わっておらず、スマホのアプリで毎日政治・経済ニュースをチェックしています。
御社はクライアントに寄り添った企画が強みであり、そのためには事前の情報収集が必須ではないかと考えました。
私はこの情報収集力・知的好奇心を活かし、クライアントに寄り添うだけでなく時代のニーズに沿った企画・提案をできるようになりたいと思っています。
回答例2(金融業界)
このように思うようになったのは、アルバイトで20人のメンバーをまとめるバイトリーダーになったことが大きなきっかけでした。
一人ひとりの性格に合わせてアドバイスをするのは大変な仕事でしたが、アドバイスが実ったときの喜びはひとしおです。
私は御社の強みである顧客への丁寧なヒアリングに魅力を感じ、私もバイトリーダーの経験から培ってきたヒアリング力を活かして良いアドバイスができればと思うようになりました。
入社後にやりたいことの深堀質問例
・当社で◯◯をやりたいのはなぜですか?
・◯◯をするために必要なのは、どんな能力だと考えていますか?
・あなたが◯◯をすることで、会社にどんな影響をもたらしますか?
⑦弊社は第一志望ですか?
二次面接で「弊社は第一志望ですか?」という質問は、応募者の入社意欲を確かめるためによく使われます。
この質問に対する答え方は、まず結論を述べ、その後に具体的な理由を補足する形式が効果的です。
例えば「御社は私の第一志望です。その理由は、御社の革新的な製品開発に大きな魅力を感じているからです」とまず魅力に感じる点を述べます。
つぎに「特に、〇〇プロジェクトにおける御社の取り組みは、私の専門分野と関連しており、私のスキルと情熱を活かして貢献できると確信しています」とアピールに繋げます。
このように具体的な理由や共感点を挙げることで、ただ単に「第一志望です」と言うよりも、その企業への真摯な関心と熱意を伝えることができ、好印象を与えることが可能です。
回答例
主な理由としましては、私が目指している〇〇の実現において、業界内で高い評価を受けている革新的な製品ラインが魅力的であることがあります。
さらに市場での強い立場を持つ御社が、私の目標を達成する上で最も適していると感じているからです。
御社の業界リーダーとしての実績と、継続的な成長への取り組みは、私の専門スキルと熱意を活かせる理想的な環境だと確信しています。
【二次面接で聞かれることって何?】二次面接ですると良い逆質問
- 仕事内容についての逆質問
- 社風についての逆質問
二次面接の最後には、「○○さんから逆に聞きたいことはありませんか」と逆質問を求められることがあります。
では、どんなことを質問すると良いアピールになるのでしょうか。
これは、面接官がどんな方かでも有効な質問が変わってきます。
二次面接の場合、現場の管理職が面接官になっている可能性が高いです。
もしそのような方にあたった場合、仕事内容や社風について質問するのが良いでしょう。
以下で、仕事内容や社風に関する逆質問の仕方を解説します。
仕事内容についての逆質問
仕事内容についての質問が良いアピールになる理由は、より会社や仕事について知りたいという気持ちを伝えられるからです。
ただし、「入社したらどんな仕事をさせてもらえますか」ではいけません。
大まかな仕事内容は、当然説明会などで話されていますし、ホームページなどでも簡単に調べられます。
ここでは、面接官の方が仕事に対して普段どう感じているかなどを聞いてみましょう。
現場で毎日働いている方なら、その後の面接に進んだ際にもヒントになり得る内容を教えてくれる可能性が高いと言えます。
質問例
仕事内容に関する具体的な逆質問の代表例を見ていきましょう。
まずは、仕事のやりがいを問うものです。
たとえば、「御社について働く際には○○という部分にやりがいを感じると考えたのですが、○○様が仕事でやりがいを感じるのはどんなときでしょうか?」といった聞き方ができます。
もう1つおすすめなのが、どうすれば良い仕事ができるか、評価してもらえるかという観点の質問です。
こちらでは、「御社ではどのような評価制度を取っているのでしょうか?」「○○の資格を保持しているのですが、この資格を御社の業務で活かすことは可能でしょうか?」「入社前に勉強しておくべきことはありますか?」といった質問が考えられます。
社風についての逆質問
社風についての逆質問も、よりいっそう企業を理解したいという気持ちが見える質問です。
企業理念は、多くの企業が自社のホームページなどに掲載しているでしょう。
そのため、「御社の企業理念は何ですか」といった直接的な聞き方は良くありません。
たとえば手元の資料やホームページをもとに企業研究しているだけでは知り得ない、現場の情報を聞いてみるのはいかがでしょうか。
以下の項目で具体的な質問例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
質問例
社風に関する逆質問は、自分が入社後どうすれば活躍できるかを社風に絡めて問うのが王道です。
たとえば、「私は○○な性格ですが、御社ではどのような資質の方が活躍されているのでしょうか?」「御社で活躍されている方の共通点はありますか?」といった質問が考えられます。
社風は企業理念の言葉だけで説明できるものではなく、説明会などではなかなか見えてこない部分もあります。
そこで、「社員同士の交流は活発にされていますか?」「女性の働き方について、どのような取り組みをされていますか?」といった質問をするのもおすすめです。
入社意欲をアピールする逆質問
面接官は応募者が企業や業界への本当の関心を持っているかどうかを見極めようとしています。
ここで入社意欲をアピールできる逆質問を行うことで、自分がその企業で働くことを強く望んでいることを具体的に伝えられます。
特に二次面接ではより深い志望動機や具体的な入社後のビジョンが求められるため、評価に大きな影響を与えるでしょう。
具体的な質問をすることで、あなたが事前に企業や業界について調べ、真剣に準備してきたことが面接官に伝わります。
二次面接では多くの応募者が同程度のスキルや経験を持っているため、熱意や企業への適応度を測ることが重視されます。
したがって、入社意欲をアピールする逆質問を活用することで、他の応募者との差別化を図ることを心がけてください。
質問例
「御社で特に活躍されている方の特徴について教えていただけますか」
「御社が今後、特に注力していく事業やプロジェクトにはどのようなものがありますか」
「御社で新入社員が最初に担当する可能性が高い業務内容を教えていただけますか」
「御社で長期的にキャリアを築く上で、求められるスキルや姿勢は何でしょうか」
「御社に入社するにあたって、事前に学んでおくべき知識や資格があれば教えていただけますか」
【二次面接で聞かれることって何?】NGな逆質問
- 調べればわかること
- 面接官個人についての質問はNG
- 質問する相手を考える
最後に、逆質問であまり意味がない、もしくはマイナス評価をつけられかねない質問を紹介します。
もちろん、逆質問を「ありません」と答えるのはおすすめできません。
企業に対して興味がないのかと思われる可能性があるので、必ず質問を返すようにしましょう。
調べればわかること
NG逆質問でよくあるのが、ホームページやパンフレットに掲載してあることを質問してしまうものです。
調べたらわかることを質問してしまうと、企業研究をしっかりしてこなかったと捉えられてしまいます。
自社に対して興味がなく、志望度が低いと思われても仕方ないでしょう。
人事評価制度・福利厚生なども、多くの企業がホームページやパンフレットに記載されているため注意が必要です。
また、たとえホームページやパンフレットに載っていなくても、説明会で何度も話されてきた内容をもう一度問い返すのもNGです。
たとえば入社後配属される可能性がある部署などは、多くの企業が説明会の段階ですでに話しています。
面接前に、説明会などのときに取っておいたメモを見返しておくようにしましょう。
面接官個人についての質問はNG
次に、面接官個人に関する質問もNGです。
もちろん、面接官の仕事のエピソードや仕事に対する価値観を聞くことは問題ありません。
たとえば、「仕事をしていて一番嬉しいのはどんなときか」「普段の仕事で最も大切に意識していることは何ですか」といった質問です。
このような質問は、仕事内容をより深く知ろうという気持ちが相手にも伝わるのでおすすめと言えます。
しかし、プライベートな質問をするのは失礼にあたります。
具体的には、「○○様は今後どんな形でキャリアを積み上げるつもりでしょうか」「○○様は仕事を離れるとどんな方法でリフレッシュしていますか」といった質問です。
面接は、面接官と仲良くなるための場ではないので、個人的な質問は控えるようにしましょう。
質問する相手を考える
二次面接での逆質問は、自分の疑問を解消すると同時に、企業やその役職者に対する理解を深める機会です。
しかし、質問する相手を考慮せずに的外れな質問をすると、準備不足や配慮の欠如を印象づけてしまう可能性があります。
特に、質問内容が相手の役職や立場にそぐわない場合、信頼感を損なう結果となりかねません。
例えば、新人社員や若手社員に対して「今後の経営戦略」や「事業拡大の方向性」といった質問をするのは不適切です。
これらの内容は役員や上級管理職に尋ねるべきものであり、新人社員には具体的な回答を求めるのが難しいからです。
逆質問をする際は、事前にその面接官の役職や業務内容を把握し、それに応じた質問を用意することが大切です。
【二次面接で聞かれることって何?】二次面接が終わったらお礼のメールを送ろう!
二次面接が終わったら、必ずお礼メールを送るようにしましょう。
「お礼メールのクオリティで面接のマイナスを挽回できる」というほどではありませんが「送らない」「形式がおかしい」などの場合、マイナスな印象を与えてしまう可能性はあります。
必ず、以下で紹介している例文を参考にした上で、ビジネスマナーに沿った、丁寧さと熱意が伺える、質の高いメールを送ってください。
また、こちらも面接が終わってから24時間以内、できれば当日中に送ることを推奨します。
以下の記事では面接のお礼メールについてさらに詳しく紹介しているため、フォーマットなどをしっかり確認したい方は参考にしてください。
お礼メールの例
件名:
〇月〇日採用面接のお礼【○○○○(自分の名前)】
本文:
株式会社〇〇
人事部 〇〇様
お世話になっております。
本日〇時より面接をしていただきました、〇〇と申します。
本日はご多忙の中、貴重なお時間を頂きまして、誠にありがとうございました。
〇〇様のお話を伺い、貴社が掲げる○○な理念や社員一人ひとりの成長を大切にされている取り組みについて、深く理解することができました。
特に、〇〇の取り組みに感銘を受け、自分の目指す方向性と非常に合致していると感じました。
改めて、貴社で働くことで自身の成長とともに、貴社の発展に貢献したいという思いを強く抱いております。
このような機会を頂けたことに心より感謝申し上げます。
メールでのご挨拶となり恐れ入りますが、まずはお礼申し上げます。
末筆ながら、貴社の更なるご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
○○○○(自分の名前)
電話:090-0000-0000
メールアドレス:○○@xxxxx.com
【二次面接で聞かれることって何?】面接が不安な人はエージェントを利用してみよう
二次面接が不安な方・対策が不十分だと感じた方は、就活エージェントを利用するのがおすすめです。
プロの就活アドバイザーが、企業分析や自己分析から面接練習まで一貫してサポートしてくれます。
また、面接対策を何度でも実施してくれる点や、専属アドバイザーがしっかりとサポートしてくれる点なども魅力です。
自分一人だけではわからない改善点を把握でき、目標の内定に近づくことができます。
詳しいサービス内容に興味をお持ちの方は、こちらのサイトをご確認ください。
おわりに
二次面接は一次面接よりもより突っ込んだ質問がされることが多く、企業研究・自己分析が不足しているとなかなかクリアできませんので、まずは準備を入念に行いましょう。
また、二次面接はこれまで若手社員メインだった面接官が、より目上・年上の方になることがあります。
そのため一次面接以上に緊張してしまう方もいますが、面接官が違っても応募者がやるべきことは同じです。
落ち着いて相手の質問をよく聞き、一つひとつの質問に丁寧に答えていきましょう。