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・自己PRが聞かれる理由 ・自己PRで用いる強みを見つける方法 ・自己PRを作成する際のポイント
・自己PRが聞かれる理由を知りたい人 ・自己PRで用いる強みを見つける方法を知りたい人 ・自己PRを作成する際のポイントを知りたい人
就活において自分の魅力をアピールする項目として、書類に自己PRの欄を設けている企業は多いです。
自己PRは、選考を受ける人が新卒か中途採用かによって、求められる内容が異なります。
アピールできるポイントには数多くの種類があるため、何を選んでどう書いたら良いかわからないという方もいるでしょう。
この記事には、自己PRを書くためにあらかじめ把握しておきたい、企業から自己PRを聞かれる理由や書き方、目指す職種別の自己PR例文を掲載しています。
魅力的な自己PRを作りたい方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも自己PRとは
自己PRを書くためには、まず自己PRとは何かについて理解する必要があるでしょう。
似た項目に長所やガクチカがありますが、自己PRとこれらとは聞かれる理由も書くべき内容も異なります。
自己PRでは、単に自分の良いところや過去に学んだことを披露するだけでなく、自分がその企業にどう貢献できるかを書かなければなりません。
長所やガクチカとの違いから、自己PRに書くべき内容を理解しましょう。
長所との違い
自己PRと長所は、どちらも就活生の強みをアピールするための項目です。
しかし、その強みから企業が何を読み取りたいかが異なっています。
自己PRは、就活生が持つ強みを知り、入社後どう企業に貢献できる性質なのかをイメージするのが目的です。
一方、長所では就活生の強みと人柄をあわせて知ることで、自社とのマッチ度を知ろうとしています。
自己PRは企業内で活躍できる人材を、長所は自社の社風に合った人材を採用するために聞かれる項目です。
ガクチカとの違い
ガクチカと自己PRは、どちらも過去の経験をベースに文章を作成します。
しかし、これらは文章の中で重視されるポイントが異なる項目です。
ガクチカは、就活生が仕事を続けるために役立つ、モチベーションの根源を知ろうとしています。
そのため、その経験に力を入れようと思った理由と、活動の過程を重視されやすいです。
一方、自己PRは就活生にどのような能力があるのかを重視されやすく、過去の経験はそれを補強するおまけに過ぎません。
そのため、自己PRではエピソードを通じて、強みに説得力を持たせることを意識するのが大切です。
自己PRが聞かれる理由
魅力的な自己PRを書くためには、自己PRとは何かを理解すると同時に、自己PRで企業から聞かれていることは何かを把握しなければなりません。
大切なのは、自己PRで何をアピールできるのかを把握しておくことです。
自己PRでは、その就活生がどれだけ自社に貢献できるのか、また貢献するつもりがあるのかというポイントが重視されます。
企業から何を聞かれているのか、主な項目を2つ解説します。
活躍イメージを掴むため
自己PRを通じて、企業は就活生の活躍するイメージを持とうとしています。
就活生が思う自分の強みとその根拠となる過去の経験から、具体的にどのような働き方をするつもりなのか、どのような形で戦力になるつもりなのかを知ろうとしているのです。
自社に長く貢献するため、働きながら継続して成長し続けてくれるのか、活躍してくれそうかを判断しています。
仮に即戦力になるような実力があったとしても、それで満足して停滞してしまうような人材では、企業にとって意味がありません。
業績を伸ばすためにも、成長に対する意欲がある社員を求めている企業が多く、そのベクトルが自身にも企業にも向いているのが望ましいです。
過去の経験をもとに、自分の強みがどう企業に影響を及ぼし、成長していけるかどうかを考えてみましょう。
志望度の高さを掴むため
企業の採用担当者は、自己PRの内容からその就活生がどれだけ自社への就職を望んでいるかを判断しています。
つまり、志望度を判断されているということです。
志望度は志望動機からも判断されていますが、自己PRでは志望動機の内容を本当に就活生が感じているかを見られています。
どれだけ志望動機で美辞麗句を並べても、他の項目がそれに伴っていなければ、実際に就活生が考えていることではないと判断されてしまうでしょう。
自己PRをどれだけ綿密に練って文章にするかは、そのまま志望度の高さとも判断されるため、事前準備はしっかりしておく必要があります。
自分がその企業に必要な人材であり、また自分にとってもその企業が必要な存在であるとアピールしましょう。
【新卒向け自己PR】自己PRを書く前にやるべきこと
自己PRを書く前に行わなければならない対策について考えていきましょう。
さまざまな対策がありますが、大きく分けて本記事でおすすめしたい対策は大きく分けて3つです。
それぞれの内容を抑えた上で、自己PRを書く前の対策を行っていきましょう。
志望業界・企業の目星をつける
自己PRの例文を見る
自己分析をする
自分にどのような強みがあるか知るため、まずは自分の過去を見つめ直すことが必要です。
強みをアピールするためには、過去に実際に発揮したという実例を出して、根拠として添えなければなりません。
実際にはその強みを発揮できた経験がないのに「自分の強みは○○」と主張しても、採用担当者はそれを信用することはできません。
自分の過去の経験について整理する際は、自己分析ツールの利用や自分史の作成がおすすめです。
実際に自分が経験したことを並べてみて、とくに「思うようにうまくいった」「大変だったけれど乗り越えられた」と思うエピソードをピックアップしてみましょう。
ピックアップした経験をさらに深掘りし、どのような経過をたどって結果に結びついたのかを思い出すと、強みが見えてきます。
志望業界・企業の目星をつける
あなたがどのような業界に入りたいのか、どのような企業に入りたいのか目星をつけることが非常に重要です。
広い枠組みで就活を始めてしまうと、なかなかどのような業界で働きたいのか、どのような企業で働きたいのかが絞り込めなくなってしまいます。
まずはどのような業界で働きたいのか自分はそもそも何がしたいのかについて考えていく必要があります。
自分が重要視するのは仕事の内容なのか福利厚生なのか、はたまた一緒に働く人なのか、何を重視して就活をするのか考えていくことで企業を絞り込めることでしょう。
自己PRの例文を見る
最終的なゴールを知っておくためにも、自己PRの例文を複数読むことは非常に大切です。
特に就活に成功した人の例文を読めるならば、積極的に読んでいきたいところです。
これにより、どのように自己PRを構成すれば良いのか、どのような点を強調している自己PRが高く評価されるのかわかりやすいでしょう。
また、本記事では自己PRの例文を28個と豊富に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
自己PRが完成した後も、例文と見比べて悪いところはないかなどを確認してみるのも、よりクオリティの高い自己PRを作成するために重要であると言えるでしょう。
【新卒向け自己PR】自己PRで用いる強みを見つける方法
自己PRにおいてはあなたの強みについて話す必要があります。
しかし、そもそも自分の強みとは何なのかいまいちわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここからは自己PRで用いる強みを見つける方法について詳しく紹介していきます。
さまざまな対策があるので、取り組みやすいものから積極的に取り組んでみてください。
①学生時代の活動を振り返る
あなたが学生時代に何をしてきたのかについて考えることは、自己PRを作成する上で非常に重要なポイントの一つです。
勉強や部活アルバイトや恋愛、趣味、友人関係など、学生生活をあらゆる切り口で振り返ってみましょう。
始めたきっかけ
学生時代の活動になぜ取り組んだのかについて考えることは非常に重要です。
自分がなぜその物事に興味を抱き、取り組んだのかについて考えましょう。
なぜならば、自己PRの文章の中では物事に取り組んだきっかけについて話す必要があるからです。
あなたがどのような動機で物事に取り組むのか、モチベーションの源泉を知りたいと企業は考えているので、始めたきっかけについて掘り下げ、しっかりと説明できるようにしましょう。
自分の役割
そのエピソードにおいて、自分がどのような役割を担っていたのかについて詳しく振り返っておきましょう。
エピソードを話す際はあなたがどのような役割を担っていたのか必ず書く必要がありますし、面接でも聞かれる可能性が非常に高いからです。
あなたがどのような役割を担い、どのように貢献していたのかについて詳しく振り返ることで自己PRの対策となります。
大変だったこと
エピソードにおいて、自分が学生時代に取り組んだことにおいて何が大変だったのかについても振り返っておきましょう。
大変だったことを乗り越えるために、何かしら取り組んだ経験があるはずです。
これについて振り返ることで、この後に続く「乗り越えるために取り組んだこと」についても振り返ることができます。
乗り越えるために取り組んだこと
多くの企業は課題を乗り越えるために自らさまざまなことに取り組める人材を採用したいと考えています。
つまり、あなたが課題を乗り越えるためにどのように取り組んだのかについて、自分でしっかりと掘り下げていく必要があります。
自分が具体的にどのような働きかけや活動をして困難を乗り越えたのかについて詳しく掘り下げていきましょう。
学んだこと
あなたがその活動を通じてどのような学びを得たのか、どのような人間へと成長することができたのかについて考えることも非常に重要です。
この経験を考えることによって、身につけたスキルに関して自己PRでアピールできる可能性があります。
また、今回の題材は自己PRですが、学んだことについて深く掘り下げておけばガクチカで書けることが何か見つかるかもしれないので、ここはしっかりと考えておく必要があります。
②強みの候補を見つける
学生時代の活動を振り返り、どのようなことに取り組んできたのかが確認できたところで、続いては自分の強みの候補について見つけていきましょう。
ただし、この段階で一つに自分の強みを絞る必要はありません。
なぜならば、確かに自己PRにおいては複数の強みをアピールすると文字数が足りなくなってしまいますが、企業によって違う強みをアピールする可能性もあるからです。
よって、10個程度自分の強みについて見つけることができれば良いでしょう。
多くの人が自己PRにおいてアピールする強みは下記の通りです。
・意志が強い
・継続力
・対応力
・適応力
・柔軟な発想
・傾聴力
・粘り強さ
・仕事が早い
・判断が早い
・体調管理ができる
・コミュニケーション力
共通項を見つける
それぞれの強みの共通項についても考えることが非常に重要です。
自分がどのような性格で、どのような役割を得意としているのかについて共通項を見いだすようにしましょう。
これにより、あなたがどのような環境において活躍する傾向があるのか、どのような環境が苦手なのかについても確認することができます。
就活においては自分の強みを確認することが大切ではありますが、苦手についても理解することが重要です。
なぜならば、短所についても聞かれることがあり、しっかりと答えられる人物こそ多くの企業が求めているからです。
短所から逆算する
強みを洗い出そうとしてもうまく思い浮かべることができず、短所ばかり目に付くこともあるでしょう。
自分の短所ばかりが思い浮かぶ場合は、その短所から強みを逆算する方法もあります。
つまり、目立つ短所を言い換えて長所や強みに変えてしまうのです。
考え過ぎてしまう場合は「慎重」、気が変わりやすい場合は「切り替えが早い」、話すのが苦手で聞き手に回りがちな場合は「傾聴力がある」など、一見短所に思える性質も捉え方によっては強みとしてアピールできます。
短所を反転して長所や強みとして自己PRで用いる際は、なるべくポジティブな印象を抱いてもらえるよう、言葉選びに気を付けて表現しましょう。
良質なエピソードであったとしても、書き方によっては悪い印象に転ずることがあるため、注意が必要です。
周りの人から聞く
他己分析と同じく、自分で自分の長所や強みに思い当たるものがなければ、親しい友人や家族から聞くのもひとつの手です。
自分では強みだと思っていなかったことも、他者から見た場合には、十分にアピールできる強みに見えることがあります。
とくに自分と正反対の性格や性質を持っている人にとって、その人にない部分が長所として映る場合もあるでしょう。
どこが強みだと思うか、どういうときにそれが発揮されていると感じたか、なぜそれが強みだと思ったかなどを聞き、自分の中で整理すると自己PRとして使える可能性があります。
ただし、自分で内容に納得していなければ、説得力のある文章は書けません。
面接での深掘りで粗が見える場合もあるため、他者からの評価に頼りきりにならないようにしましょう。
③強みを絞り込む
自分のどのような性質を強みとしてアピールするか決めたら、今度はそのアピールに使えるエピソードを具体的に選定しましょう。
過去のエピソードの中で、その強みが最も発揮されており、かつ誰から見ても根拠としてふさわしいものを選ぶ必要があります。
また、強みの根拠としてわかりやすいだけでなく、その企業に合ったもの、自分が熟知していて説明がしやすいものを選んだほうが伝えやすいです。
企業にあったものを選ぶ
自己PRで用いるエピソードは、志望先の企業に根拠として伝わるものを選ぶ必要があります。
志望先の企業にとって、この人材は必要だと判断するに足るエピソード選びが重要です。
エピソード選びの前に、企業HPや説明会などで公開されている情報や、企業へのOB・OG訪問を通じて得た情報から、企業が求める人物像や社風などを確認しておきましょう。
せっかく自分の強みを見つけても、企業が求める方向で発揮されていないと、自社には合わないと判断される可能性があります。
志望先が複数ある場合は、それぞれの企業で違った強みやエピソードを選んで、企業に合わせた自己PR作りをすることが必要です。
また、企業に合わせたエピソード選びが難しいからと、実際に経験していないことを書くのは避けましょう。
経験が深いものを選ぶ
選考書類に書き込んだ自己PRの内容は、その後の選考でくわしく深掘りされる可能性があります。
そのため、すぐに思い出せるような比較的最近の経験や、打ち込んだ期間が長いもしくは深くのめり込んだ経験など、面接で細かく質問をされても答えられそうな経験を選ぶのがポイントです。
対面で深掘りされた際にうまく回答できないと、実際はその経験をしていないのではないか、本当にそれが強みなわけではないのではないかと疑われてしまいます。
そのため、強みは自分自身で納得し、胸を張ってこれだと言い切れるものでなければなりません。
経験についても、事細かに説明できる内容であるのが望ましいため、長く打ち込んだことや記憶に新しいものを選ぶのがおすすめです。
ガクチカとは区別する
自己PRと同時に提出する書類の中には、ガクチカについて尋ねている項目がある可能性が高いです。
ガクチカと自己PRは似たような内容になりがちですが、企業側はふたつの質問を別角度から評価しているため、同時に聞かれることがあります。
自己PRを書くときは、できる限りガクチカとは別の経験を選ぶと、多面的に自分の魅力を伝えられるでしょう。
逆に同じ経験を書いてしまうと、アピールできる引き出しが少ない、中身のない人物と捉えられてしまう場合もあります。
【新卒向け自己PR】自己PRの書き方
アピールしたい強みが決まり、その根拠として用いるエピソードが見つかったら、自己PRの構成に沿って文章を作成します。
効果的に自己PRするための構成は、結論となる強み・エピソードの概要・立ちはだかった課題・解決策・結果・実際にどう貢献するつもりかの順で、記載します。
それぞれの構成に何を書くべきかについて、くわしく見ていきましょう。
結論
自己PRの冒頭に持ってくるべきなのは、結論となる自分の強みです。
「自分の強みは○○です」といったように、簡潔な文章で結論づけましょう。
ここで簡単に自分の強みを述べておくことで「今からこの強みについて説明するのだ」ということを、志望先の採用担当者に印象付けられます。
そのため、その後のエピソードが何を意味しているものであるかが伝わりやすくなり、まとまった文章が書けるようになるでしょう。
自己PRを書いているうちに、話題が脱線しないようにするためにも、冒頭に結論を持ってくるのが重要です。
概要
結論の次に、根拠となるエピソードの概要について述べましょう。
結論で挙げた性質が自分の強みだと思う理由や、実際に発揮された経験について、ざっくりと述べます。
「理由は△△だからです」「この強みは△△のときに発揮されました」など、概要もなるべくシンプルにまとめるようにしましょう。
説明に文字数を使い過ぎてしまうと、文章が冗長で間延びした印象になってしまい、読みにくくなります。
そのエピソードが部活での出来事なのか、アルバイト中の出来事なのかといった、簡単な状況説明に留めるのがおすすめです。
課題
次に、強みを発揮した経験の中でぶつかった課題を述べます。
多くの場合、自己PRで用いられる強みとは、課題を解決する際に発揮される性質です。
そのため文章中では、実際に立ちはだかった課題について触れる必要があります。
どのような課題か、何が原因だと考えられるのかなど、過去のエピソードの中でぶつかった課題について説明しましょう。
このとき、ぶつかった課題が誰から見ても課題に見えるように、表現することが大切です。
解決策
実際にぶつかった壁に対し、自分が実施した解決策を述べます。
最初に述べた強みを発揮し、どのように課題の解決に動いたかを書きましょう。
この解決策が強みと関係ない、あるいはかけ離れたものになると、文章の説得力がなくなってしまうため注意が必要です。
結論として述べた内容を意識し、一貫性のある解決策を書くようにしましょう。
解決策の部分は、面接などでより深掘りされる可能性もあるため、口頭でもしっかり説明できる内容を選んでおいたほうが安心です。
結果
次に課題に対して解決策を実施した結果、どうなったかを述べます。
自分が強みを活かして行動したことで、もとの状態からどのように変化したかを書きましょう。
数字などで具体的に表現できる場合は、それを用いると誰の目にも結果がわかりやすくなります。
それ以外にも、受賞経験や資格の取得など、解決策の結果として納得がいく結果を提示して、強みに説得力を持たせることが大切です。
具体的な変化を示せない場合「実際にはそこまで強みを発揮したといえないのでは」と思われる可能性もあるため、注意しましょう。
貢献
最後に、実際に企業へ入社した際に、どのように貢献するつもりかを書きます。
これまでの流れを受け、結果として得られたものや発揮された強みが、今後どのように企業に貢献するものであるかを説明しましょう。
冒頭で述べた強みから乖離しないよう、結論を繰り返す形で貢献できる内容に言及すると、より書きやすくなります。
「貴社への入社後は○○という強みを活かして、□□のように貢献したいと考えております」などといった形で締めましょう。
【新卒向け自己PR】自己PRを作成する際のポイント
自己PRを作成する際は、その文章から採用担当者がどのような印象を受けるかを考えて書くのがポイントです。
華々しいエピソードでなくとも、あなたの強みについて十分納得できる文章であれば構いません。
また、自分が仕事を続けるうえでやる気につながることは何なのかも、意識すると良いでしょう。
持っているスキルや強みがどのように企業に貢献するかをイメージしやすいよう、過程の描写にも力を入れたほうが良いです。
自己PR作成のポイントについて、くわしく見ていきましょう。
エピソードの大小にこだわり過ぎない
自己PRを書く際は、エピソードの大小にこだわり過ぎる必要はありません。
華々しい経験や、他の誰も持っていないような珍しいエピソードである必要はないのです。
その経験の中で、自分がどのように行動して結果に貢献したのかを明確に説明できれば、十分に通用する自己PRになります。
また、誰もが経験するような内容を用いることで、実際にどれだけ努力したかなどが伝わりやすく、共感を得やすいという場合もあるでしょう。
似たような経験であっても、自分の考え方や行動を織り交ぜることで、他の就活生との差別化を図ることは可能です。
自分独自の強みについて、思考プロセスなどからの丁寧な説明を心がけましょう。
また、経験の内容が地味に思える場合でも、実際に行っていないことを書くのは避けましょう。
モチベーションの源泉を語る
自己PRを書く際は、自分のモチベーションの源泉について開示することが大切です。
企業は自己PRを通して、就活生が仕事にあたるうえで、どのようなモチベーションをもとにしているかを見ています。
モチベーションの保ち方がわかっていれば、業務上難しい課題にあたった場合も、やる気を失うことなく解決策を考えられるでしょう。
そこで、課題にあたったときにどのようにモチベーションを保って解決のために行動したのかを記載し、入社後に働く姿のイメージを企業に持たせます。
企業としても採用後の姿を明確に想起でき、かつそれが自社のスタンスに合っている人材のほうが、採用しやすいです。
志望先に自分の有用性をアピールするためにも、モチベーションの源泉がどこにあるかを意識して文章を考えましょう。
過程に注目する
自己PRを書く際は、結果だけを重視するのではなく、過去のエピソードの過程部分にも注目しましょう。
基本的に重要視されるのは、その強みやスキルでどのように企業に貢献するのかというポイントなので、強みが発揮された過程が判然としなければなりません。
エピソードについて説明する際は、結果を自慢するのではなく、その結果に至るためにどのようなことを考えて行ってきたのかを書く必要があります。
課題にぶつかった際にどのような考えで動く人物なのか、自分の人となりを知ってもらうことが大事です。
そのため、エピソードはどのような状況でどのような課題にあたり、解決のためになぜその方法をとったのかについて、詳細な描写を心がけましょう。
【新卒向け自己PR】自己PRのテンプレート
○○という強みを発揮したのは○○という経験です。
○○で○○のようなことがありました。
○○を改善するために○○と考えて行動しました。
その結果、○○という成果を上げることができました。
この経験から、○○の強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
【新卒向け自己PR】自己PRを作成する際の注意点
自己PRを書くうえで、注意するポイントは4つあります。
基本的に、書類は書いて終わりなのではなく、提出先で採用担当者に読まれて初めて役割を発揮するものであることを覚えておきましょう。
つまり、相手が読む気をなくすような書面にしてはいけないということです。
また、読んでいる間にわかりにくい点があると、文章に集中できなくなってしまいます。
書類を読む相手のことを考え、見た目も内容も読みやすい状態になるように仕上げましょう。
手書きの場合は完璧なものを提出しよう
手書きでの書類提出を求められている場合は、書面を完璧な状態に整えてから出すようにしましょう。
パソコンのワープロソフトなどを用いての書類作成も増えてきましたが、就活の書類は手書きという企業もまだまだ多いです。
手書きの場合、誤字があるものや間違った部分に修正テープを使用したものの提出は控えましょう。
きれいに整えられていない状態の書類を提出すると、その企業への志望意欲が低いと思われてしまいます。
まずは鉛筆など跡の残りにくい筆記用具で下書きをしてレイアウトを整え、そのうえからボールペンでなぞって清書しましょう。
また、消しゴムで下書きを消す際は、インクが滲んだり紙がよれたりしないように気を付ける必要があります。
書類がぐちゃぐちゃにならないよう、十分に気を付けましょう。
文字数は適量にしよう
自己PRを書く際は、文字量が適切なものになるように気を付けましょう。
エントリーシートの各項目は、企業によって文字数が規定されている場合が多いです。
きちんと規定されている場合は、必ずその文字内に収めるようにしましょう。
文字数は、多過ぎても少な過ぎても適切ではありません。
企業から規定されていない場合は、文字を詰め込み過ぎないように気を付けましょう。
文字量を多くし過ぎると、文字と文字の間隔が狭くなり、読みにくい文章になってしまいます。
目で見て文字が詰まり過ぎていると、それだけで読まれなくなってしまう可能性もあるため、文字量は枠内に収まる適切な配分にすることが大切です。
書いてある文字が小さい場合も、読みにくく不親切である可能性があります。
自己PRの文字数について、くわしく知りたい人はこちらからどうぞ。
どのような強みかを具体的に示そう
自己PRで強みをアピールする際は、より具体的な表現にすると伝わりやすくなります。
たとえば「私の強みは傾聴力があることです」よりも「相手の本音を聞き出す傾聴力があります」のように、具体的にどのような場面で役立つ強みなのかを書くと良いでしょう。
前者の文章でもどのような強みがあるのかは伝わりますが、後者の文章のほうがより活躍の場をイメージしやすくなります。
ただし、あまり丁寧に説明し過ぎてしまうと文章が長くなり、逆にわかりにくくなってしまうため、ほどほどに留めましょう。
「△△という場面で使える○○という強みがあります」といった形で、簡潔かつ具体的に自分の強みが発揮される場面をイメージさせると効果的です。
専門用語の使用を控えよう
自己PRを書く際は、専門用語の使用はなるべく控えるようにしましょう。
選考書類に書く文章は、なるべくどのような立場の人が読んでも理解できる内容にする必要があります。
ゼミでの出来事や研究内容など、用いるエピソードによっては専門用語を使う場合もあるでしょう。
しかし、それをそのまま使うと、その分野に明るくない相手には伝わらない可能性が高いです。
相手に伝わりやすい文章にするためにも、専門用語の使用は避けて、誰にでもわかる言い回しを考えましょう。
専門用語以外にも、わかりにくい表現や難しい単語は、平易なものにあらためたほうが無難です。
自分だけでわからない場合は、専門外の人に読んでもらって、わかりにくいところがないか確認してもらいましょう。
【新卒向け自己PR】自己PRの強み別例文
ここからは、強み別の自己PR例文を20個ご紹介します。
実際には、経験に当てはめて自分の言葉で書くことになりますが、大体の文章の流れを知っているのと知らないのとでは、書きやすさに雲泥の差があるでしょう。
基本的にはテンプレートに合わせて、自分の強みや経験を書いていくことになります。
それだけでは説明しきれない内容を1〜2文補足するなどして、文字数が多くなり過ぎない程度にまとめましょう。
また、実際に文章を作成する際、例文の丸写しにならないように注意が必要です。
例文①傾聴力
傾聴力という強みを実際に発揮したのは、アルバイトでの経験です。
学生時代、商店街の1店舗でアルバイトをしていました。
商店街の店舗にいらっしゃるお客様は、通常の小売店よりも専門的なサポートを必要としていることが多いです。
そのため、勤め始めた頃は少し話を聞いただけでは何に困っているかがわからず、円滑にコミュニケーションがとれないことがありました。
そこで、少しでもお客様の困り事を理解するために、しっかりお客様の話を聞き、相談に寄り添うようにしました。
その結果、常連のお客様から信頼していただくことができ、来店時にわざわざ指名していただけるようになりました。
この経験から、傾聴力という強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
「傾聴力」の自己PRについて、よりくわしく知りたい方はこちらからどうぞ。
例文②協調性
協調性という強みを発揮したのは、サークル活動での経験です。
学生時代はブラスバンドのサークルに所属していましたが、大会にかける熱意が高まるあまり、楽器のパートごとに喧嘩が起きやすくなっていました。
このままでは大会までにサークルが分裂してしまうと感じ、お互いに意見を交換できる場を設けました。
感情的になり過ぎないよう、伝え方にルールを設け、出された意見を一度肯定して反応を返すようにしたのです。
結果的に揉め事がないまま話し合いが終わり、意見を伝えるときは同じようなルールを用いるようになり、協力して大会に臨めるようになりました。
この経験から、協調性という強みを貴社でも活かし、チーム内の円滑なコミュニケーションに貢献していきたいと考えております。
「協調性」の自己PRについてよりくわしく知りたい人はこちらからどうぞ。
例文③コミュニケーション
コミュニケーション力という強みを発揮したのは、ゼミでの研究経験です。
当時行っていた研究では、外部の方と協力して進める場面が多く、まったく知らない方と作業しなければならないこともありました。
声をかけながら行う作業が多いため、お互いに打ち解けないままでは落ち着いて作業ができないと考え、積極的に交流を図るようにしていました。
とくに、相手の興味がありそうな分野の話を振り、反応次第で別の話題に変えたりそのまま話を続けたりするなどして、仲を深めることを重視しました。
その結果、最終的に笑顔で話してもらえるようになり、研究に必要な作業も滞りなく終わらせることができました。
この経験から、コミュニケーション力という強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
「コミュニケーション」の自己PRについてよりくわしく知りたい人はこちらからどうぞ。
例文④責任感
責任感という強みを発揮したのは、ボランティアでの経験です。
大学に入る前から続けているボランティア活動で、年下の子どもたちへの指導を任せていただく機会がありました。
中には学校の活動で仕方なく参加したという子どももいたため、話を聞いてもらうのが難しい場面がありました。
しかし、参加したからには楽しいという感想で終わってもらうのが指導する側の務めと考え、一緒に同じ活動をしながらボランティア活動の楽しいところや面白い活動について伝え、実際に経験してもらう場面作りをしました。
その結果、参加した子どもたちからはまた来たいという感想をもらうことができました。
この経験から、責任感という強みを貴社の業務でも活かし、自分のやるべきことを考えて全うしていきたいと考えております。
「責任感」の自己PRについて、よりくわしく知りたい方はこちらからどうぞ。
例文⑤行動力
行動力という強みを発揮したのは、インターンシップでの経験です。
インターンシップ中は、営業の仕事を任せていただいていました。
始めの頃は売り上げをとっていたものの、途中から営業成績が一気に落ち込むことがありました。
そこでまずは自分に足りないものをつかむため、自分がやっている活動と社員の方の活動を比較し、自分はやっているけれど相手はやっていないことやその逆のことを分析しました。
そして、やっていなかったことを見よう見まねでも取り入れて実践することで、結果的に以前よりも売り上げをとれるようになりました。
この経験から、行動力という強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
「行動力」の自己PRについて、よりくわしく知りたい人はこちらからどうぞ。
例文⑥向上心
向上心という強みを発揮したのは、サークルでの経験です。
学生時代、私はクイズサークルに参加していました。
サークル内でクイズ大会が開催されたとき、自分だけ答えられなかった問題があり、とても悔しい思いをしたことがありました。
そこで、次の大会に向けて、大会内でよく出題されるクイズのジャンルを調べて関連書籍を読むなど、どのような問題にも答えられるように知識を蓄えました。
その結果、次に開催された大会では全問正解し、その後の大会でも一番回答数が多いという成果を上げることができました。
この経験から、向上心という強みを貴社でも活かし、業務に関わる分野への知見を深めていきたいと考えております。
「向上心」の自己PRについて、よりくわしく知りたい人はこちらからどうぞ。
例文⑦計画性
計画性という強みを発揮したのは、国家資格の取得に向けた学習での経験です。
学生時代、専攻している分野に関わる国家資格の試験を受験しました。
この資格は20人にひとりしか受からないといわれており、難易度が高い試験です。
大学の教授からも、在学中に合格できる人は少ないといわれていました。
私は何としても在学中にこの試験を突破したいと考え、試験までに行わなければならない勉強の総時間を計算して1日の目標時間を決め、計画に従って学習を進めました。
その結果、在学中にその国家資格の試験に合格し、資格を取得することができました。
この経験から、計画性という強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
「計画性」の自己PRについて、よりくわしく知りたい人はこちらからどうぞ。
例文⑧観察力
観察力という強みを発揮したのは、アルバイトでの経験です。
学生時代、私は薬局でアルバイトをしていました。
私が勤めていた店舗では、一部の日用品の売り上げが他の平均的な店舗の3分の1しかありませんでした。
そこで、売り上げを改善するためにまずは原因を探ることを考え、お客様の目線に立って店舗内を見て回りました。
その結果、勤めていた店舗では、該当の商品がどこに陳列しているかわかりにくく、お客様の目に留まりにくいことがわかったのです。
この結果を陳列の責任者に報告し、どこに陳列したら見やすいかを話し合って商品を置く場所を変えることで、翌月には倍以上の売り上げを上げることができました。
この経験から、観察力という強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
「観察力」の自己PRについて、よりくわしく知りたい人はこちらからどうぞ。
例文⑨忍耐力
忍耐力という強みを発揮したのは、卒業研究での経験です。
学生時代、私は生物学を専攻しており、細胞に関する研究を行っていました。
卒業論文で必要なデータを集めるために、たくさんの細胞を用意しなければならないのですが、少しでも条件が悪いと細胞はすぐにダメになってしまいます。
実際に用意した細胞の半分以上がダメになり、これ以上減ってしまうと十分なデータがとれなくなるというところまで追い込まれました。
そこで、まずは細胞をダメにしないよう入念に条件を調整し、それ以上の減少を抑えられるようにしました。
その結果、研究に十分なデータが取得でき、研究の成果を上げることができました。
この経験から、忍耐力という強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
「忍耐力」の自己PRについて、よりくわしく知りたい方はこちらからどうぞ。
例文⑩真面目
真面目さという強みを発揮したのは、部活動での経験です。
私は学生時代、美術部に入部していました。
もともと絵を描く経験がないまま入部したため、同時期に入部した部員よりも絵の技術が拙く、あまりうまく描けない状況が続いていました。
そこで、まずはひとつのものを写実的に描けるようになろうと考え、毎日同じもののスケッチを何枚も描き続けました。
その結果、描き続けたものを主題とした絵が、コンクールで入賞するという成果を上げることができました。
この経験から、真面目であるという強みを貴社でも活かし、初めての経験でも基礎からコツコツと積み重ねることで、身に付けていきたいと考えております。
例文⑪粘り強さ
粘り強さという強みを発揮したのは、趣味で行っていたお菓子作りでの経験です。
お菓子の中には、材料の配分や混ぜ方、タイミングによってはうまく膨らまずに失敗してしまうものがあります。
実際に、難しいお菓子を作ったときに焦げるだけでうまく膨らまず、失敗してしまうことがありました。
そこで週に1度、休日のたびに何度でも同じお菓子に挑戦し、うまく膨らませられるように配分やタイミングを調整しながら作業をしました。
その結果、きちんと焦げずに膨らむようになり、今ではそのお菓子が一番うまく作れるようになりました。
この経験から、粘り強さという強みを貴社でも活かし、業務が成功するまで挑戦していきたいと考えております。
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例文⑫探究心
探究心という強みを発揮したのは、アルバイトでの経験です。
学生時代、アルバイトで勤めたホームセンターで文房具売り場を任されていました。
一口に文房具といっても種類が多く、お客様におすすめのペンを聞かれるといった機会も多くありました。
そこで、お客様に聞かれたことだけでも答えられるようにしようと、入荷している文房具についてカタログなどを調べたり、実際に使用してみたりするなどして、知見を深めていきました。
その結果、売り場にある文房具のほとんどを覚えることができ、お客様からの質問にもその場で答えられるようになりました。
この経験から、探究心という強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
例文⑬気配り
気配りができるという強みを発揮したのは、ゼミでのグループワークの経験です。
ゼミでひとつのテーマについて議論した際、活発に意見を出す人とそうでない人に分かれたことがありました。
あまり活発に意見を出さない人の中には、何か意見がありそうな表情をしていた人や、言葉を遮られて黙ってしまう人もいました。
そこで、自分の意見を述べたついでにそのような人に声をかけ、どう考えているか発言を促し、意見を聞くようにしました。
その結果、ゼミに所属するほとんどの人から意見を聞くことができ、グループワークの終了後に意見を聞いた人からお礼をされるようにもなりました。
この経験から、気配りができるという強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
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例文⑭努力
努力ができるという強みを発揮したのは、サークル活動での経験です。
学生時代、私はバスケットボールのサークルに所属していました。
大学に入って初めてバスケットボールを始めたこともあり、最初の頃は思うようにシュートが入らず、試合で得点を逃すことがよくありました。
そこで、毎日時間を決めてシュート練習をし、余裕があるときは絶対に入れたい本数を決めて繰り返し練習をしました。
その結果、狙い通りシュートが入るようになり、試合での得点のうち8割を自分で取得できるようになりました。
この経験から、努力ができるという強みを貴社でも活かして、目標を達成できるまで打ち込みたいと考えております。
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例文⑮思いやり
思いやりがあるという強みを発揮したのは、塾講師としてのアルバイトの経験です。
塾講師として受け持っていた生徒の中に、苦手な教科をなかなか克服できず、テストや受験が不安だという生徒がいました。
私は、まず生徒の不安を取り除くことが重要だと考え、何を不安に思っているのかを個人的に聞き出し、それを払拭するための提案を行いました。
そのうえで、生徒が苦手だと思っている分野についてマンツーマンでくわしく解説し、つまずいた部分を重点的に復習できる環境を作りました。
その結果、その生徒の苦手分野におけるテストの点数が上がり、無事に志望校への合格まで導くことができました。
この経験から、思いやりがあるという強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
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例文⑯リーダーシップ
リーダーシップという強みを発揮したのは、部活での経験です。
学生時代、私は野球部のキャプテンを務めていました。
所属していた野球部では、部員が競技の成立する最低限の人数しかいないうえ、部員の参加率が低く、満足に練習ができない状況が続いていました。
そこで、まず参加率を改善するために、どうして練習がある日に参加できないのかというヒアリングを始め、いつなら参加しやすいのか、どういうメニューならやる気が出るかといったことを話し合う場を主導しました。
その結果、部員全員でそろって練習ができるようになり、他チームとの試合での勝率を3割上げるという成果が得られました。
この経験から、リーダーシップがあるという強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
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例文⑰分析力
分析力があるという強みを発揮したのは、アルバイトでの経験です。
学生の頃、私はアイスクリームショップでアルバイトをしていました。
その店舗はアイスクリームの売り上げが好調なときとそうでないときとで差が激しく、ときには5倍以上の差が付くこともありました。
そこで、まず売り上げの推移を分析し、どのようなときにどのようなアイスクリームが売れているのかを確認しました。
その結果、売り上げには、天候や気温、季節のイベントといったさまざまな要因が絡んでいることがわかりました。
そこで寒い日は濃厚なフレーバーを、暑い日はさっぱりとしたフレーバーをおすすめするなど、日によって主力商品を切り替えることで、売り上げの差をほとんどなくすことができたのです。
この経験から、分析力があるという強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
例文⑱集中力
集中力があるという強みを発揮したのは、内職での経験です。
学生時代、季節のイベントに合わせて造花を作成する内職を受けていました。
たまたま通常の3倍以上の発注があり、短い納期までに大量の作業を捌かなければならない状況になりました。
納期に間に合わせるため、私は集中力を発揮して黙々と作業を続け、1日のうち費やせる時間をほとんど内職に使いました。
その結果、予定よりも早く作業を終わらせることができ、納品先から感謝のコメントをいただくことができました。
この経験から、集中力があるという強みを貴社でも活かし、繁忙期こそ集中して業務に臨んでいきたいと考えております。
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例文⑲素直さ
素直さという強みを発揮したのは、インターンシップでの経験です。
私が参加したインターンシップでは、1日のはじめに社員の方からインターン生に課題が出され、それぞれが取り組んだ内容を評価してもらうというプログラムがありました。
社員の方だけでなく、一緒に参加した他のインターン生からも意見をもらうことができ、後日あらためて同じ課題に挑戦することもありました。
私は、以前の課題で社員の方や他のインターン生からもらった意見を書き留めておき、次の課題の前に見返すようにしていました。
その結果、前回の課題で解決できなかったことを成功させ、インターン生の中でもとくに良い評価をいただくことができました。
この経験から、素直さという強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
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例文⑳明るさ
明るさという強みを発揮したのは、長期留学での経験です。
留学先でファストフード店を利用した際に、注文がうまくいかず、思っていたものと違う商品が出てきたことがありました。
慣れない言語でまだ語彙も少なく、自分が想定していた意味の言葉を話せていなかったためです。
そのときは、次に利用するときまでに正しく注文できるようにしようと考え、気持ちを切り替えて商品を受け取りました。
その後にホストファミリーの方に協力してもらい、そちらの言語でお店を利用する際のシミュレーションを行いました。
その結果、自分ひとりでも注文を間違えることがなくなり、問題なく店舗が利用できるようになりました。
この経験から、前向きな明るさという強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
【新卒向け自己PR】ベンチャー企業に刺さる自己PR例文
一般的な企業とベンチャー企業とでは、求められる強みが違うケースが多いです。
上記の強みの他に、ベンチャー企業で求められやすい力をアピールした文章を書く必要があります。
ベンチャー企業で求められるのは、単に与えられた業務を淡々とこなす能力ではなく、能動的に業績を勝ち取ってくる積極性です。
ここからは、ベンチャー企業で求められる強みを用いた自己PRの例文について、3つ紹介します。
ベンチャー企業を志望している場合は、ぜひ参考にしてください。
例文㉑変化に対応する力
適応力という強みを発揮したのは、アルバイトでの店舗異動という経験です。
学生時代に行っていたアルバイトで、最初に入った店舗が閉店し、従業員が別の店舗に異動することがありました。
同じ企業であっても店舗ごとに業務への取り組み方が異なっており、はじめは以前と違うやり方に戸惑うこともありました。
私はなるべく早く新しい店舗での業務に慣れたいと考え、前からその店舗に所属している方のやり方を真似したり、思い切って質問したりするといった行動をとりました。
その結果、すぐに新しい店舗に馴染むことができ、以前の店舗よりてきぱきと仕事がこなせるようになりました。
この経験から、柔軟な適応力という強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
「変化に対応する力」の自己PRについて、よりくわしく知りたい人はこちらからどうぞ。
例文㉒主体的に行動する力
主体性という強みを発揮したのは、部活動での経験です。
学生時代、私は茶道部に入っていました。
茶道部では、大学のイベントの際にお客様向けにお茶を出しており、部員で協力してのお茶会が目玉のひとつとなっていました。
しかし、大学3年生のイベント前に部内の雰囲気が悪くなり、普段通りの連携がとれなくなることがありました。
私は、部内の雰囲気が悪化したのはお互いのコミュニケーション不足に原因があるのではないかと推測し、自分から積極的に部員に声をかけ、良いところを褒め合うような雰囲気作りを心がけました。
その結果、イベント当日までには雰囲気が改善し、無事に連携をとってお茶会を終えることができました。
この経験から、主体的に動けるという強みを貴社での業務に活かしていきたいと考えております。
「主体的に行動する力」の自己PRについて、よりくわしく知りたい方はこちらからどうぞ。
例文㉓組織に必要な力を取り入れる力
組織に必要な力を取り入れるという強みを発揮したのは、サークルでの勧誘活動の経験です。
私は学生時代にダンスサークルに所属しており、新入生が入学する春を中心に新規メンバーの勧誘を行っていました。
しかし、ビラ配りだけでは思うように人が集まらず、ダンスに熱心に取り組んでくれるメンバーを探しにくいという状況でした。
そこで、状況を改善するために、まずは自分たちの活動を知ってもらうことが大切と考え、学内の広場でのダンスパフォーマンスによる勧誘を計画しました。
その結果、自分もサークルで踊りたいというメンバーを、例年の倍の人数集めることができました。
この経験から、組織に必要な力を取り入れるという強みを貴社でも活かしていきたいと考えております。
【新卒向け自己PR】職種別の自己PR例文
続いて、就きたい職種別の自己PR例文を5つご紹介します。
職種別の募集は、中途採用の場合によく見られる手法です。
しかし、近年は新卒採用であっても、職種別の募集をかける企業もあります。
その場合は、その職種で求められている強みを前面に出して、効果的にアピールしなければなりません。
しかし、職種別にどのような強みが求められるかピンと来ない場合もあるでしょう。
ここからは、職種別の募集に応募する際に、自己PRとして用いることが可能な強みについて、例文で解説します。
例文㉔営業職
信頼関係を構築する能力があるという強みを発揮したのは、老人ホームにおけるボランティア活動の経験です。
私がボランティアで訪れていた老人ホームでは、最初利用者の方にボランティアが歓迎されていませんでした。
そこで、本来の活動を行うためにもまずは利用者の方に信頼してもらうことが大切と考え、簡単な雑談からコミュニケーションを始めました。
その結果、ご家族の紹介など込み入った話もしてもらえるようになり、本来のボランティア活動も信頼して任せていただけるようになりました。
この経験から、信頼関係を構築する能力があるという強みを、営業の職種にも活かしていきたいと考えております。
営業職志望の自己PRについて、よりくわしく知りたい人はこちらからどうぞ。
例文㉕企画職
プレゼンテーション能力という強みを発揮したのは、ゼミでの旅行先の決定という経験です。
ゼミ旅行の際、メンバーがそれぞれ行きたい旅行先の案を持ち寄って、どこへ行くか決める会議がありました。
しかし、全員の行きたい場所がバラバラであったため、最初の会議では結局行き先が決まりませんでした。
そこで私は、2回目の会議までに自分が行きたい旅行先の良い店やおすすめのスポット、具体的な旅行プランを調べて資料にまとめ、会議当日にメンバーに配布してプレゼンテーションを行いました。
その結果、旅行先は私が提案した場所に決まり、メンバーと充実した旅行ができました。
この経験から、プレゼンテーション能力があるという強みを、企画の職種にも活かしていきたいと考えております。
企画職志望の自己PRについて、くわしくはこちらからどうぞ。
例文㉖事務職
スケジュール管理能力という強みを発揮したのは、体育会系の部活におけるマネージャー経験です。
学生時代、私はバレーボール部のマネージャーをしていました。
部活では部員が飲むスポーツドリンクを粉から作る、練習時間の管理をする、部員の練習の様子や結果など気付いたことを記録するといった、複数の業務をこなさなければなりませんでした。
そこで、やらなければならないことの優先順位と時間配分を決め、部活の時間内にきちんと終えられるように管理していました。
結果的に、部活で培ったスケジュール管理能力が生活の他の面でも役立っており、レポートの提出などにも活用できています。
この経験から、スケジュール管理能力という強みを、事務の職種にも活かしていきたいと考えております。
例文㉗研究職
試行錯誤する力という強みを発揮したのは、学生時代の研究での経験です。
学生時代、私は農薬に関する研究を行っていました。
研究していた薬品は強い防虫効果があったものの、散布する量を間違えると、農作物まで枯れさせてしまうというものでした。
そのため、ちょうど良い効果を出すためにどうすべきか考え、さまざま案を出して実験を行いました。
既存の農薬に使われている成分と組み合わせ、ちょうど良い量を正確に測れる計器を作成するなどの方法を試し、結果的に農場で使いやすい効果が出せるようになったのです。
この経験から、試行錯誤する力という強みを、研究の職種にも活かしていきたいと考えております。
例文㉘エンジニア職
落ち着いて対応する力という強みを発揮したのは、アルバイトでの経験です。
学生時代、私は居酒屋のチェーン店でアルバイトをしていました。
その店舗では必要な人手をあまり確保できておらず、混雑時は従業員もあわててしまい、トラブルが多発していました。
私は起きたトラブルが長引くのを防ぐため、忙しいときでも問題が起きていないか店舗全体を見渡し、何かあれば手元の業務を素早く片付けて応対するようにしました。
その結果、起きたトラブルを手早く片付け、通常の業務に早く戻れました。
この経験から、落ち着いて対応する力という強みを、エンジニアの職種にも活かしていきたいと考えております。
エンジニア職の自己PRについて、よりくわしく知りたい人はこちらからどうぞ。
【新卒向け自己PR】自己PRのNG例文
ここまで自己PRの良い例の文章を紹介してきました。
続いては自己PRとNGの例文についても詳しく紹介していきます。
反面教師を使うことで、実際に自己PRを作成する際企業にマイナスイメージを与えないように気をつけることもできます。
就活は総合点で判断されるので、マイナスのイメージを与えないためにもしっかりと対策していきましょう。
強みに一貫性がない例文
まず最後までやり遂げる粘り強さが強みであると言っているにもかかわらず、3年生でサークルを引退しているので、一貫性のない文章となってしまっています。
またサークルを引退した理由も他に何かあれば良いのですが、就活が忙しいというのは言い訳に聞こえやすいので、せめて他の理由を話せればマイナスな印象を最小限に抑えられるかもしれませんが、全般的に印象が悪いです。
面接で判断できる例文
面接のみで判断できる内容をわざわざESに書く必要はありません。
相手が何を聞いているのか、どのような回答を求めているのかを理解し、コミュニケーションを取れるかどうかは面接で判断できることです。
全く違う能力をアピールする必要はありませんが、せっかく2回もアピールするチャンスが与えられているのですから、面接で判断できることはわざわざ書かなくても良いでしょう。
【新卒向け自己PR】自己PRを提出する前にやるべきこと
自己PRが作成できても、すぐさま提出するべきではありません。
書いている間は気付かなかった細かな粗や、わかりにくいポイントなどが見つかる可能性があります。
OBやOGの自己PRと比べて劣っていないか、誰が読んでもわかりやすい文章になっているかなど、書いた文章を見直して確認する必要があるでしょう。
自己PRを提出する前にやるべきことについて、重要なポイントを2点ご紹介します。
実際に提出する前に一度立ち止まって、本当にこの文章で良いのか考えてみましょう。
内定者の自己PRを参考にしよう
企業研究の一環として、自己PRを書く前に過去の内定者の文章を読んでみましょう。
実際に内定をもらった方の自己PRを参考にすることで、企業が求めている具体的な人物像がわかります。
そのため、自分が書こうとしている自己PRと大きくずれていないか、あらかじめ確認できるのです。
また、自分の自己PRを書き終わったあとにももう一度確認し、最初に書こうとした人物像からずれていないか確認することもできます。
企業が求めている人物像と、自分が書いた自己PRの内容に大きなずれがある場合は、強みやエピソードを取り替える、着地点を切り替えるなどして内容を書き直す必要があるでしょう。
まったく同じ文章、同じ人物像である必要はありませんが、ひとつの指標として大きく役立ちます。
他の人に添削を依頼しよう
書き終わった文章は、自分以外の人に添削してもらうと内容をさらにブラッシュアップできます。
書きながらでは気付かなかった誤字脱字や、構成が論理的で説得力があるかなどを、自分以外の人に添削してもらいましょう。
おすすめは、OBの方や大学のキャリアセンター、就活エージェントなどです。
家族や友人に頼むこともできますが、最近就職してまだ就活の記憶が新しい方や、就活のプロに意見を求めたほうがより良い文章に仕上げやすくなります。
他にもわかりにくい専門用語はないか、誰が読んでもわかる文章になっているか、結論と貢献できることに一貫性があるかなど、その自己PRが提出するに足るものであるかを確認してもらいましょう。
書類に清書するのは、添削してもらってからで構いません。
【新卒向け自己PR】自己PRのよくある質問
自己PRを作成する上で、多くの就活生が悩むことや疑問に思うであろうことについて回答を紹介していきます。
下記の3つの中にあなたが悩んでいることがあればぜひ参考にして自己PRの作成を進めてください。
強みが見つからないけどどうすればいい?
就活生の中にはなかなか自分の強みが見つからないと嘆く人も多いでしょう。
そんな時は自分が入りたいと思っている企業が求めている強みから考えてみるのも選択肢の一つです。
逆算して考えることで、あなたがその強みを持っているのかについて逆算することができます。
そして、その強みを発揮した経験を思い出すことができるならば、そのエピソードについて自己PRに盛り込むことで、企業の採用担当者は良い印象を抱いてくれることでしょう。
面接ではESを丸暗記すればいいの?
面接においてはESの内容を踏まえた上で質問がされるので、確かに内容をしっかりと把握しておくことは重要です。
ESの提出から面接まで、かなり期間が空いている場合は再度読み直すことも重要と言えるでしょう。
しかし、丸暗記するのは良くありません。
ESの内容が出題されるとは言っても、ESの内容を元に質問がされるだけなので、他の視点や自分の感情などを加えて簡潔に伝えることが望ましいとされています。
また、丸暗記した内容を回答する場合はどうしても棒読みになってしまいます。
いくつもの就活生を相手にしてきた企業の採用担当者ならば、「暗記した内容をただ喋っている」ことはバレてしまうので、柔軟に回答できるようにしておきましょう。
中高のエピソードでも大丈夫?
結論として中学校や小学校、中学校、高校生時代のエピソードを話すのは悪いことではありません。
しかし、可能であれば大学や専門学校での経験を話すことができれば良いでしょう。
もし中学校や高校での経験について話す際は、直近でもその強みが活かされた経験についても話していく、または質問された場合に備えて準備しておく必要があります。
例えば、面接で「その強みが活かされた場面は他にありますか」と聞かれた際に、中学校や高校での経験を踏まえ、大学や学校やアルバイトで活かした経験について、簡潔にでも良いので回答できるように準備しておくことが重要です。
【新卒向け自己PR】就活エージェントを利用しよう
自己PRについて、どのような強みを選んだら良いかといった悩みをはじめ、文章の中身に悩む場合は、就活エージェントを利用するのもひとつの手段です。
就活エージェントを利用すれば、就活のプロとの面談を通じて、あなただけの自己PRを作成できます。
早期内定獲得を応援する就活エージェントでは、専属のアドバイザーが面談を担当しており、自己PRの作成以外にも面接対策や企業情報の提供など、内定獲得までを包括的にサポートしてくれます。
「就活に不安を抱えているため本気で向き合ってくれるエージェントを利用したい」「自分に合った企業のくわしい情報が欲しい」「書類や面接の選考対策をマンツーマンでしてほしい」といった場合は、ぜひ就活エージェントを利用してみてください。
就活エージェントについてのくわしい情報は、こちらからご確認ください。
まとめ
自己PRにはさまざまな強みやエピソードを用いることができ、どのような書き方をするかであなたの印象がガラッと変わります。
そのため、志望先の企業に必要な人材だという印象を与えるためには、綿密な事前準備が必要です。
自己分析や他己分析を通して自分の強みを洗い出し、企業研究の結果と照らし合わせて、自分の経験から適合する強みを用いることになります。
自分だけでは良い自己PRが書けるか不安な場合は、周囲の人の助力を得ることも大切です。
自己PRの例文をもとに、魅力的な強みのアピールを目指しましょう。