【例文8選】就活の軸と志望動機の違いとは?区別するポイントや構成を徹底解説

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・就活の軸と志望動機は何が違うのか?
・自分に合った就活の軸の考え方3選
・志望動機に就活の軸を盛り込んだ例文を紹介

この記事をおすすめしたい人

・就活の軸と志望動機の違いを知りたい人
・就活の軸が定まらずに悩んでいる人
・志望動機に就活の軸を盛り込む方法を知りたい人

目次目次を全て表示する

はじめに

就職活動を成功させるためには、「就活の軸」と「志望動機」を明確に区別することが不可欠です。

この二つを混同してしまうと、面接やエントリーシートで自分の考えを正確に伝えられず、評価を下げてしまうリスクがあります。

この記事では、「就活の軸」と「志望動機」の違いを詳しく解説し、それぞれの考え方や効果的な伝え方について具体的にご紹介します。

就活の軸と志望動機の違いって何?

就活の軸:企業選びの基準となる、最も譲れない価値観
志望動機:就活の軸を基にした、その企業を選んだ具体的な理由

就活の軸とは、企業選びの基準となる「自分の中の核心的な価値観」を指します。

例えば、「新しいことに挑戦できる職場」「安定した働き方」など、自分が仕事をする上で重視するポイントを明確にすることで、企業選びに一貫性が生まれます。

これにより、複数の企業を比較する際の指針となり、効率的に志望企業を絞り込むことが可能になります。

一方で、志望動機は、就活の軸を基に「なぜその企業を選んだのか」を具体的に説明するものです。

企業の製品やサービスへの共感、あるいは社風への魅力を感じた理由を述べることで、志望度の高さをアピールします。

また、自身の経験やスキルがどのようにその企業で活かせるかを伝えることも、志望動機の大切なポイントです。

就活の軸を持っておくべき理由

就活の軸を持つことで、効率的な企業選びや選考対策が可能になります。

自分が仕事において何を大切にし、どのような環境で働きたいのかを明確にすることで、就活全体の方向性にブレが生じなくなります。

以下に、軸を持つべき理由をさらに詳しく解説します。

企業選びの判断基準になる

就活の軸は、企業選びの際に具体的な判断基準として役立ちます。

例えば、「挑戦的な仕事環境」を求めている場合、その条件に合致する企業を絞り込むことが容易になります。

これにより、情報収集の段階から効率的に企業を選べる点が大きなメリットです。

さらに、軸を持つことで、選考時に「なぜこの企業を選んだのか?」という質問にも的確に答えることが可能になります。

一貫した理由を持って企業を選んでいることを示すことで、面接官に信頼感を与えられます。

また、就活を進める中で新たな価値観が見えてきた場合にも、軸があれば柔軟に方向性を調整することができます。

企業にとっても志望者の判断材料になる

就活の軸は、面接で頻繁に質問される項目の一つですが、これは企業にとって志望者を評価する重要な判断材料となるからです。

企業は単にスキルや学歴を確認するだけではなく、応募者の価値観や考え方が自社の方向性と合っているかを見極めようとしています。

就活の軸を通じて、その人が将来どのようなキャリアを築きたいと考えているのか、また企業に何を求めているのかが明確になります。

たとえば、「人と深く関わる仕事がしたい」という軸を持つ人は、顧客対応を重視する企業との相性が良いと判断されるでしょう。

一方で、「革新的な技術に携わりたい」という軸を持つ人は、研究開発型の企業との親和性が高くなります。

このように、就活の軸は単なる自己分析の結果ではなく、企業にとっても適性を判断するための重要な要素となるのです。

キャリアプランが深まる

就活の軸を明確にする過程は、自分のキャリアプランを具体化するための良い機会となります。

将来に対する漠然としたイメージを具体的な目標に落とし込むことで、自分が本当に目指すべき方向性が見えてきます。

例えば、「グローバルな視野で活躍したい」という軸を設定した場合、それに必要な語学力や異文化適応能力の重要性に気付くことができます。

また、どの業界や企業がその目標を実現できる場を提供してくれるのかを具体的に考えることで、キャリアパスを明確に描くことが可能です。

明確な軸を持つことで、面接でも自信を持って将来のビジョンを語ることができ、企業側にも成長意欲が伝わります。

選考対策になる

就活の軸は、選考対策としても非常に重要です。

企業は、就活の軸を通じて学生の価値観や企業との適合性を確認しています。

そのため、選考の段階で軸を明確にしておくことで、面接官に納得感を与えることができます。

例えば、「新しいことに挑戦できる環境を重視している」という軸を設定した場合、それに関連する具体的なエピソードを交えて説明することで、説得力のある回答が可能になります。

また、就活の軸を基に志望動機を作成することで、エントリーシートや面接の回答に一貫性が生まれます。

一貫性は、面接官が学生を信頼する上で重要なポイントとなるため、軸を持つことで選考が有利に進む可能性が高まります。

企業が就活の軸を聞く理由

企業が就活の軸を聞く理由について解説します。

就活の軸がなぜ聞かれるのかを知り、その意図に沿った回答を面接官に伝えられるように準備しておくことが、選考通過への近道になります。

以下の2つの理由を頭に入れて、企業にアピールできる就活の軸を効率的に作成していきましょう。

企業に適した人材かを判断するため

企業は就活の軸を聞くことで、自社に適した人材かを判断しようとしています。

就活生が企業選びにおいて重視している軸と、企業の特徴がマッチしているかを確認することで、入社後のミスマッチを防ぐことにつながります。

企業の特徴の中には、求める人物像や企業理念、企業文化、社風などがあります。

そして、入社後に自社で活躍できそうな人材か、長く働いてくれそうかを適切に見極めようとしているのです。

その際に、就活の軸を志望動機と紐づけて述べられていると、面接官に納得感を与えやすくなります。

就活の軸を志望企業にマッチする形で準備し、志望動機とすり合わせることを意識することで、面接官に熱意や志望度の高さを伝えることができるでしょう。

就活生の価値観を把握するため

就活の軸を聞くことで、就活生の価値観を把握することも大きな理由の1つです。

就活の軸を通じて、就活生が大切にしている価値観を知り、その人柄や考え方を理解しようとしています。

志望動機では、企業に魅力を感じているポイントを具体的に述べますが、就活の軸は企業選びで重視するより抽象的な条件であるため、その人の性格が伝わりやすくなります。

また、就活生の価値観と企業のマッチ度が高ければ、入社後もギャップを感じることなく働いてくれる可能性が高くなります。

そのため、モチベーションを保って長期的に活躍できる人材かを判断するうえで役立つのです。

就活生の志望度を知るため

企業が就活の軸を質問する理由の一つに、応募者の志望度を把握する目的があります。

企業は、自社の強みや特徴が就活生の就活軸と一致しているかを確認することで、どれほど本気で志望しているのかを判断しています。

たとえば、「成長環境を重視している」という軸を持つ就活生が、実際にその企業が社員の成長支援に力を入れているかどうかをリサーチし、その点を理由に挙げている場合です。

この場合、企業側は「しっかり企業研究をしている」「自社の文化とマッチしている」と評価する可能性が高くなります。

一方で、業界や企業の特性と関係のない就活の軸を述べた場合、表面的な志望動機に聞こえ、志望度が低いと判断される可能性もあります。

自分に合う就活の軸の考え方3選

就活の軸を見つけるためには、自己分析や価値観の整理が欠かせません。

自分にとって重要な要素を明確にすることで、企業選びや選考対策がスムーズになります。

ここでは、自分に合う就活の軸を考えるための基本的な方法を3つご紹介します。

過去の経験を振り返る

過去の経験を深掘りすることで、自分が大切にしている価値観や行動パターンを見つけることができます。

たとえば、部活動やアルバイト、ボランティア活動などの中でやりがいを感じた瞬間を振り返ることで、自分が何に価値を置いているのかが明確になります。

例えば、部活動でチームの目標を達成した経験がある場合、「チームで目標に向かって努力すること」にやりがいを感じる軸が見えてきます。

また、失敗体験も重要なヒントになります。

困難な状況を乗り越える中で、自分が重視している考え方や行動を見つけることができれば、それが軸となる可能性があります。

将来のビジョンを明確にする

自分の将来像を具体化することも、就活の軸を設定する上で重要です。

「安定したい」や「挑戦したい」といった漠然とした目標ではなく、どのようなキャリアを歩みたいのかを考えることが求められます。

たとえば、「社会貢献をしたい」という目標があるなら、それを達成するためにどの業界や職種が適しているのかを深く考える必要があります。

また、その目標を実現するために必要なスキルや経験を洗い出すことで、具体的なキャリアパスが見えてきます。

このように、自分のビジョンを明確にすることで、志望動機に一貫性が生まれ、説得力のあるアピールが可能になります。

自分にマッチした社風や環境を見極める

自分がどのような職場環境で力を発揮できるのかを見極めることも、重要なポイントです。

たとえば、アットホームな雰囲気で働くことが得意なのか、成果主義の厳しい環境で挑戦したいのかを明確にすることで、自分に合った企業を見つけることができます。

具体的には、企業説明会やインターンシップに参加し、現場の雰囲気を肌で感じることが有効です。

また、社員から実際の職場環境について聞くことで、より具体的なイメージが湧きます。

その環境が自分に合っていると感じた場合、それを基に就活の軸を設定することで、企業選びが現実的になり、就職後のミスマッチを防ぐことができます。

就活の軸を見つける方法5選

就活の軸を見つけることは、自分自身を深く理解し、企業選びの指針を持つために重要なステップです。

ここでは、効果的に軸を見つけるための4つの方法をご紹介します。

これらを活用すれば、自分に合った軸を見つけるだけでなく、それを選考で自信を持って伝えることができるようになります。

自己分析

自己分析は、就活の軸を見つけるうえで最も基本的かつ重要なステップです。

これまでの経験を振り返り、自分自身の価値観やモチベーションの源を見つけ出す作業を行います。

例えば、大学時代の部活動やアルバイト、趣味を通じてどのような場面でやりがいを感じたか、またどのような経験が困難だったかを振り返ることで、自分が何を大切にしているかが見えてきます。

さらに、性格診断ツールやキャリアカウンセリングを利用することで、自分の特性を客観的に把握することも効果的です。

他己分析

自分だけで考えるのが難しい場合は、他己分析を取り入れてみましょう。

他己分析とは、家族や友人、先輩、同僚など、自分をよく知る人から意見をもらう方法です。

第三者からの視点は、自分では気づかない特性や魅力を発見する手助けになります。

たとえば、友人から「いつも問題解決に積極的で頼りになる」と言われた場合、それを軸に「課題解決に取り組める職場環境が合っている」という結論に至ることができます。

業界・企業研究

業界・企業研究は、就活の軸の方向性を定めるうえで非常に役立ちます。

まず、業界研究を深め、幅広い業種や企業を知ることで、あなたが興味関心を持つ分野や、逆にやりたくないと思うことが見えてきます。

そして、徐々に志望する業界や企業を絞っていき、そこに共通するポイントを見出して就活の軸にする方法がおすすめです。

加えて、面接やESで、企業に評価される就活の軸を作るためには、企業や業界に対する知識が欠かせません。

特定の業界が定まった後には、企業ごとの分析を進め、自分に合った就活の軸をより深めていきましょう。

説明会・インターンシップ

企業の説明会やインターンシップに参加することは、就活の軸を見つけるための重要なステップです。

これらの機会を通じて、企業の実態や働く環境について直接触れることができます。

説明会では、企業理念や業務内容、社風などを知ることができ、自分の希望に合致しているかを確認できます。

また、インターンシップに参加すると、実際の業務を体験できるため、企業や業界が自分に合うかをより具体的に判断できます。

OB訪問

OB訪問は、就活の軸を見つけるために非常に有効な方法です。

実際にその企業で働いている人と話すことで、仕事のリアルな姿や職場環境について具体的なイメージを持つことができます。

自分で調べるだけではわからない現場の雰囲気や働き方、企業文化について直接聞くことで、企業選びの参考になります。

また、OB訪問では、自分の考え方について具体的なフィードバックをもらうことも可能です。

これにより、自分の軸がより具体的で現実的なものとなり、企業選びや面接のアピール等に役立ちます。

面接で就活の軸を聞かれた際のおすすめ構成

ここでは、就活の軸を効果的に伝えるためのおすすめの構成を解説します。

これを活用すれば、自分が重要視している価値観を的確に伝えることができ、選考を有利に進めることができるので、是非参考にしてください。

結論から簡潔に述べる

面接では、最初に就活の軸を一言で簡潔に述べることが重要です。

「私の就活の軸は〇〇です」と明確に伝えることで、面接官が話の全体像をイメージしやすくなります。

結論ファーストで話すことで、面接官に「この学生は話がわかりやすい」という印象を与えることができます。

また、最初に軸を明示することで、その後の具体的なエピソードや志望動機との関連性がスムーズに伝わります。

さらに、結論を簡潔に述べることは、時間制限がある面接で特に有効です。

具体的なエピソードを述べる

就活の軸を述べた後、それを設定するに至った具体的なエピソードを話すことで、軸に説得力を持たせることができます。

面接官は、単なる理想論ではなく、実体験に基づいた価値観を重視するため、軸の背景となる経験を詳しく説明することが重要です。

たとえば、「私の軸は挑戦できる環境で働くことです」という場合、大学時代に取り組んだ困難なプロジェクトや新しいことに挑戦した経験を具体的に語ると良いでしょう。

志望動機との関連性を示す

就活の軸を述べた後は、それが志望企業にどのように結びつくのかを説明することが重要です。

これを省いてしまうと、面接官に「その軸が本当にこの企業で実現できるのか?」という疑問を抱かれる可能性があります。

志望動機との関連性を示すことで、面接官に対して「この学生は、軸に基づいて真剣に企業を選んでいる」という印象を与えることができ、企業に対する熱意や適性を強調することも可能です。

入社後の貢献をアピールする

最後に、この就活の軸を満たしている企業で、入社後にどのように貢献できるのかを述べましょう。

これにより、企業に対して、入社後にあなたが活躍しているイメージを明確に持たせることができます。

その際には、企業の求める人物像に沿った内容を伝えることで、企業へのマッチ度と、採用する価値があるということを強くアピールすることにつながります。

就活の軸を答える際のポイント

ただ単に軸を述べるだけでなく、その背景や企業との関連性を明確に示すことで、面接官に価値観や適性が伝わりやすくなります。

以下では、就活の軸を答える際に意識すべき3つのポイントを詳しく解説します。

自分の人柄や価値観を伝える

就活の軸を答える際には、単に「〇〇が軸です」と述べるだけでは不十分です。

その軸を通じて自分の人柄や価値観を伝えることが大切です。

例えば、「挑戦できる環境が軸です」と述べる場合、その背景にあるエピソードや理由を交えることで、軸に対する説得力を高めることができます。

エピソードは、自分がどのような価値観を持っているのかを端的に示す重要な要素です。

たとえば、「大学時代にゼミで新しい研究テーマに取り組み、多くの試行錯誤を重ねた結果、学会で成果を発表することができました」という経験を共有することで、「挑戦」という軸がただの理想論ではなく、実際に行動に移してきた結果であることを証明できます。

また、自分の価値観が軸にどう関連しているのかを説明することで、より自分の魅力や信念が深く伝わります。

入社後のビジョンを盛り込む

就活の軸を答える際には、その軸が入社後どのように生かされるのかを具体的に述べることが重要です。

企業は、就活生が入社後にどのような活躍をするのか、どのように貢献できるのかをイメージしたいと考えています。

したがって、軸に基づいて入社後のキャリアプランや貢献の仕方を盛り込むことで、面接官に強い印象を与えることができます。

たとえば、「課題解決を軸にしています」という学生であれば、「入社後は、貴社の〇〇事業に携わり、現場の課題を分析し解決策を提案することで、効率化や顧客満足度の向上に貢献したいと考えています」と具体的に述べると良いでしょう。

このように、軸が入社後の行動につながっていることを示すことで、企業に「将来を見据えた採用価値がある」と感じてもらえます。

志望度をアピールする

就活の軸を答える際には、志望企業との関連性を明確に示し、志望度の高さをアピールすることも重要です。

企業は、自社に対する熱意や適性を見極めたいと考えているため、自分の軸がその企業で実現可能であることを具体的に述べることが求められます。

例えば、「グローバルな環境で働くことを軸にしています」と述べるとします。

その場合は、「特に貴社が展開している海外事業では、現地の文化を尊重しつつ、グローバルな視点で課題解決を行っている点に共感しました。

このような環境で、自分の語学力や異文化理解力を生かして貢献したいです」と続けることで、意欲の高さを伝えます。

このように熱意や志望度をしっかりとアピールすることで、面接官に「この学生は自社に貢献してくれる」と感じてもらいやすくなります。

就活の軸を答える際の注意点

就活の軸を答える際には、魅力的に伝えるだけでなく、慎重に言葉を選ぶことも重要です。

ここでは、就活の軸を答える際に気をつけるべきポイントを3つ挙げ、それぞれ具体的に解説します。

これらを踏まえることで、より効果的に自分をアピールできます。

多くの企業に当てはまる軸は避ける

「成長したい」や「安定を求める」といった抽象的な軸は、多くの企業に当てはまりやすいため、面接官に「この学生はどの企業でも良いのでは?」と思われるリスクがあります。

このような軸では、志望企業との関連性や特別な熱意を示すことが難しくなるため、面接官の印象に残りにくいです。

そのため、軸を具体的に設定することが重要です。

たとえば、「グローバルな環境で働く」ではなく、「新興国市場に進出する企業で、自分の〇〇のスキルを生かしたい」といった形にすることで、志望企業とのつながりが明確になります。

また、企業の強みや特徴を調査したうえで、それに合致する軸を設定すると、説得力のあるアピールが可能です。

具体性のない軸は避け、選考において有利になる軸を意識しましょう。

待遇面をアピールしない

「給料が良いから」や「福利厚生が充実しているから」といった待遇面を軸として挙げることも、避けるべきです。

企業側は、待遇に惹かれて応募している学生が、より条件の良い企業が現れた場合に辞めてしまうのではないかと不安を感じる可能性があります。

このような回答は、志望動機の薄さや信頼性の欠如を印象付けてしまうことがあります。

もちろん、待遇面は就職活動において重要な要素の一つです。

しかし、それを直接的に軸として述べるのではなく、別の角度から説明することが大切です。

たとえば、「社員が働きやすい環境が整っている点に魅力を感じています」と言い換えることで、よりポジティブで志望度の高い印象を与えることができます。

従業員の目線から軸を考える

「貴社の商品が好きだから」や「サービスを利用して感動したから」といったファン目線での回答も注意が必要です。

これらの理由は、顧客としての視点であり、就職後にどのように企業に貢献できるかが明確に伝わらない場合があります。

企業は、自社の商品やサービスへの愛着だけでなく、社員としての視点でどのように活躍できるかを重視しています。

このような場合、ファンとしての気持ちを起点にしつつ、従業員としての視点を加えると良いでしょう。

たとえば、「貴社の商品に魅力を感じると同時に、その開発に携わり、さらなる価値を提供したいと考えています」と述べることで、志望動機に深みが生まれます。

顧客目線の軸に留まらず、従業員としての視点で企業にどう貢献するかを具体的に伝えることを意識しましょう。

他の質問への回答と一貫性を持たせる

就活の軸を答える際には、他の質問への回答と一貫性を持たせる必要があります。

ガクチカや志望動機といった質問で自身が回答した内容と、就活の軸でアピールしたい価値観に矛盾があると、その就活の軸を本当に大切にしているのか疑問に思われてしまいます。

特に、志望動機との一貫性がないと、企業への熱意や志望度の高さが面接官に伝わらない可能性があるので、注意しましょう。

例えば、就活の軸を「グローバルに活躍できる環境」と言っているにもかかわらず、志望動機で「御社の地域貢献性の高さに魅力を感じた」と述べると、あなたが本当にやりたいことは海外での活躍なのか、地域に根付いた事業なのかが伝わらなくなってしまいます。

逆に、他の質問の回答と一貫性を保てていれば、説得力を増すことができるので、しっかりと意識しておきましょう。

就活の軸の例文

ここでは、「就活の軸」の例文をいくつか紹介します。

それぞれの軸について、具体的なエピソードや志望動機との関連性を織り交ぜた内容となっており、同じテーマでも異なるアプローチで伝える方法がわかります。

ぜひ、自分の軸を設定する際の参考にしてください。

挑戦できる環境

私の就活の軸は、常に新しい挑戦ができる環境で働くことです。

私は大学時代、ゼミで未知のテーマに取り組む研究に参加しました。

研究では既存の理論では解決できない課題に直面し、試行錯誤を繰り返す日々でした。

その過程で、壁を乗り越える達成感や新たな視点を得る喜びを実感し、自分が成長できる環境に強い魅力を感じました。

この経験から、社会に出てからも停滞を恐れず、挑戦し続ける企業文化の中で働きたいと考えています。

特に貴社は、変化の激しい業界の中で常に新しいビジネスモデルを模索し、果敢に挑戦を続けている点に強く惹かれました。

私もその一員として、難しい課題に立ち向かいながら自己成長を遂げたいと思っています。

このような挑戦の機会がある貴社で、社会に新たな価値を生み出していきたいと考えています。

チームワークを大切にする社風

私の就活の軸は、チームワークを重視する社風の中で働くことです。

大学時代、私は学生団体でイベントの企画運営に携わってきました。

複数のメンバーとアイデアを出し合い、それぞれの得意分野を活かして役割を分担する中で、個人では成し得ない成果を上げることができました。

この経験から、他者と協力し合うことで大きな力を生み出せるチームワークの重要性を学びました。

貴社は、社員同士の連携を大切にし、互いに助け合う文化が根付いている点に魅力を感じています。

そんな貴社の社風の中で、他者から学びながら自分のスキルを高めていきたいです。

そして、チームの一員として貴社で価値を創出することに尽力したいです。

将来性のある企業・業界

私の就活の軸は、社会の変化に柔軟に対応し成長を続けられる企業や業界で働くことです。

大学では経済学を専攻し、急速に進む技術革新や環境問題に企業がどのように対応しているかを研究しました。

その中で、時代のニーズに応じた変化を続けられる企業こそが、社会に長期的な価値を提供できると考えるようになりました。

貴社は、業界内でも特に革新性が高く、新たな市場を開拓する力を持っている点に大きな魅力を感じます。

変化を受け入れながら成長する環境で、自分も成長し続けたいと考えています。

貴社の一員として、時代に即した新たな価値を創造し、未来を切り開いていける存在になりたいです。

人の役に立ちたい

私の就活の軸は、仕事を通じて人々の生活を豊かにできる環境で働くことです。

大学時代、地域の子どもたちに学習支援を行うボランティアに参加しました。

勉強が苦手な子どもが目標を達成したときの笑顔を見るたびに、自分の行動が他者の生活にポジティブな影響を与えられる喜びを感じました。

貴社は、社会課題の解決を事業の柱としており、多くの人々の生活を支えている点に強く共感しています。

貴社の一員として、人々に貢献できる事業に携わりたいと考えています。

これまでの経験を活かし、相手のニーズを正確に捉え、それに応じた最適な提案を行うことで、社会に貢献できる存在を目指します。

自分の強みを活かしたい

私の就活の軸は、自分の得意分野や強みを活かして活躍できる環境で働くことです。

大学時代、私は長期インターンシップでマーケティング業務を担当しました。

データ分析から課題を抽出し、それに基づいて提案を行う仕事の中で、数値に基づいた論理的な思考力が自分の強みであることを実感しました。

貴社は、データ活用を重視しながら新たな戦略を展開している点で、私の強みを最大限に活かせる環境だと考えています。

そんな環境の貴社でデータ分析力を活かし、具体的な成果を生み出すことで事業の成長に貢献したいです。

この自分の得意分野を基盤にしつつ、新たなスキルを習得してさらなる成長を目指します。

業務を通して成長したい

私は、自分の能力を高めながら新しいことに挑戦し続ける環境で働きたいと考えています。

そのため、就職活動においては、仕事を通じてスキルを磨き、長期的に成長できる企業を志望しています。

大学時代、ゼミ活動で市場調査を担当し、データ分析や報告書作成の経験を積みました。

当初はデータの整理や論理的な考察に苦労しましたが、先輩や教授のアドバイスを受けながら試行錯誤を重ねた結果、徐々に精度の高い分析ができるようになりました。

この経験から、新しい知識やスキルを学び続けることの重要性を実感しました。

社会人になっても、変化の激しい環境の中で積極的に学び、実践を通じて自分の可能性を広げていきたいと考えています。

社会問題解決に貢献したい

私は、社会が抱える課題を解決し、人々の生活をより良いものにする仕事に携わりたいと考えています。

大学で社会学を学び、特に少子高齢化や貧困問題など、日本が直面する社会的課題について研究を行ってきました。

その中で、行政やNPOだけでなく、民間企業も積極的に社会貢献活動を行うことで、持続可能な仕組みを作れるのではないかと考えるようになりました。

ゼミ活動では、地方の過疎化対策をテーマに調査を行い、地域の企業と連携しながら新しいビジネスモデルを提案しました。

この経験から、企業の事業を通じた社会貢献の可能性を強く感じるようになりました。

今後は、ビジネスの力で社会問題の解決に貢献できる企業で働き、課題解決に向けた取り組みに積極的に関わっていきたいと考えています。

志望動機に就活の軸を盛り込んだ例文

ここでは、先ほどの説明を踏まえて、就活の軸をもとにした志望動機の例文をご紹介します。

志望動機と就活の軸の関連性や紐づけ方が分からない方は、ぜひ参考にしてください。

私の就活の軸は、「社会に新たな価値を提供する」ということです。

私は学生時代にボランティア活動で地域の子どもたちに学習支援を行いました。

その中で、子どもたちが「わかった!」と目を輝かせる瞬間を見るたびに、自分の行動が相手にポジティブな影響を与えることの素晴らしさを感じました。

この経験から、自分の仕事を通じて社会に価値を提供し、人々の生活をより良くしたいと思うようになりました。

御社の提供する「キャッシュレス決済サービス」は、多くの人々に便利で安心な買い物体験を提供しているだけでなく、地域経済の活性化にも寄与していると感じています。

特に、「新しい金融インフラを築く」という理念には私の就活の軸と共鳴する部分が多く、御社でその実現に携わりたいと強く思っています。

志望動機を答える際のポイント

企業は応募者の考え方や価値観、入社意欲を確認するために志望動機を深掘りすることが多いため、説得力のある内容を準備することが求められます。

単に「やりたい仕事だから」「興味があるから」といった理由だけでは不十分であり、企業が求める人材像や自分のキャリアプランと関連づけて話すことが大切です。

また、「この会社で働きたい」という熱意を伝えることも欠かせません。

ここでは、志望動機を答える際に意識すべき3つのポイントについて詳しく解説します。

「入社したい」という意欲をアピールする

志望動機を伝える際は、論理的に話すことも重要ですが、それ以上に「入社したい」という強い気持ちを表現することが求められます。

志望理由がどれだけ明確で説得力のあるものであっても、熱意が感じられなければ企業側の印象に残りにくくなります。

「第一志望です」「この会社でしか実現できないことがある」といった言葉を適度に織り交ぜながら、自然に熱意を伝えることが大切です。

また、単に「入りたい」と伝えるだけではなく、「なぜその企業なのか」「どのような貢献ができるのか」といった具体的な内容と結びつけることで、より説得力のある志望動機になります。

熱意を伝えることは重要ですが、過度に感情的になりすぎず、論理的な構成と組み合わせることで、採用担当者に好印象を与えることができます。

その企業ならではの魅力に触れる

志望動機を話す際に、他の企業にも当てはまるような内容では説得力に欠けてしまいます。

「なぜこの企業なのか」という部分を明確にするためには、その企業ならではの魅力や強みについて言及することが不可欠です。

たとえば、企業の理念やビジョン、サービス、商品、社風など、自分が惹かれたポイントを具体的に伝えることで、企業側も「しっかり研究している」と感じます。

また、自社の商品やサービスを実際に利用した経験や、社員の話を聞いたエピソードを交えることで、より説得力が増します。

企業分析をしっかりと行い、「他社ではなくこの企業だからこそ魅力を感じた」という部分を明確にすることで、志望動機の質が高まります。

深堀されてもいいように対策しておく

志望動機は面接で深掘りされやすい質問の一つです。

そのため、表面的な志望理由ではなく、深く考えたうえで準備をすることが重要です。

具体的には、「なぜその業界を選んだのか」「なぜその企業を志望しているのか」「その企業でどのようなキャリアを築きたいのか」などの問いに対して、明確に答えられるようにしておく必要があります

また、志望企業に興味を持ったきっかけや、入社後にどのように貢献したいかなど、自己分析をもとにした内容を準備しておくと、質問を受けた際にスムーズに答えられます。

事前に深掘り対策をしておくことで、面接官の質問にも落ち着いて対応でき、自信を持って志望動機を伝えることができるようになります。

まとめ

就活の軸と志望動機の違いを理解し、それぞれを適切に伝えることは、企業に自分の価値観や適性を効果的にアピールする鍵です。

本記事では、就活の軸を設定する方法や、志望動機に盛り込むポイントを具体例とともに解説しました。

軸を明確にすることで企業選びがスムーズになり、一貫性のある志望動機を作成できます。

例文も参考に、自分の経験や目標を軸にしたオリジナルのアプローチを考えてみてください。

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