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・映像制作職の概要
・映像制作職を目指す人におすすめの資格
・志望動機の構成・例文
・映像制作職を目指す人
・就活に向けて資格取得を検討している人
・志望動機の構成・例文を読みたい人
はじめに
志望動機を作成するにあたっては、まず目指す業界の概要を理解した上で、求められるスキルや基本的な構成を理解する必要があります。
今回は映像制作系の仕事を目指す方のために仕事内容の詳細や求められるスキルや資格、志望動機の書き方などについて詳しく紹介します。
ぜひ本記事を参考に、質の高い志望動機を作成して、内定を掴み取ってください。
【映像制作の志望動機は何を書けば良い?】映像制作の仕事内容詳細
まず、映像制作の仕事内容の詳細について紹介します。
映像制作系の仕事は基本的に台本作成、撮影、編集の3つに分けられます。
それぞれどのような業務に取り組むのかを理解した上で志望動機を作成すると、よりクオリティが高くなることでしょう。
- 台本作成
- 撮影
- 編集
台本作成
台本作成は非常に重要な工程です。
映像制作では編集作業を想像しがちですが、編集に入る前に何をどのように映像として伝えるかを計画することが欠かせません。
台本作成はその企画段階であり、作品の骨組みを作り上げるプロセスです。
映像のテーマ、シーンの流れ、登場人物のセリフや動き、カメラアングル、効果音のタイミングなども担当します。
特に、映像の意図やメッセージが伝わるよう練り上げることがポイントです。
台本がしっかりしていることで、その後の撮影や編集がスムーズに進み、完成度の高い作品が仕上がります。
撮影
台本が完成したら、次に行うのが撮影です。
この工程では台本を元に実際に映像を撮る作業が行われます。
映像制作における撮影はカメラを回すだけでなく、照明や音響、背景設定など、様々な要素を組み合わせて質の高い映像を作り上げる必要があります。
撮影現場ではグリーンバックを使った合成映像の撮影やロケ地での収録が行われ、カメラの選定も主要なポイントです。
一眼レフカメラやビデオカメラ、スマートフォンを使用するケースもあり、映像のクオリティや目的に応じて適切な機材を選びます。
また、撮影環境も作品の仕上がりを左右するため、照明や音の反響を調整し、クリアな映像と音声を確保する工夫も求められます。
編集
撮影が完了した後は収録した映像素材を編集して1つの作品にまとめ上げます。
編集作業では撮影素材を台本に沿ってつなぎ合わせ、不要な部分をカットし、映像の流れを整えます。
その後、効果音やBGMを追加し、テロップや字幕を挿入することで、視聴者が見やすく、分かりやすい映像に仕上げることが大切です。
映像制作の中でも特にクリエイティブな要素が求められる作業であり、映像のテンポ感や演出を工夫することで、作品の完成度が大きく変わります。
編集には長時間を要することが多く、短い動画でも数時間、長編では数日かかることもあります。
映像のつなぎ目や音声の整合性をチェックしながら進めるため、集中力と根気が必要です。
【映像制作の志望動機は何を書けば良い?】映像制作のキャリアパスと将来性
これらの要因から、映像制作の仕事は今後も多様な形で拡大し、新たな役割や専門性が生まれることが予想されます。
常に新しい技術や表現方法を学び続け、自身のスキルを磨くことで、この変化の激しい業界で長く活躍できるでしょう。
多様なキャリアパス
映像制作のキャリアは、大きく分けて制作会社に所属する道と、フリーランスとして独立する道があります。
制作会社に所属する場合
最初はアシスタントディレクター(AD)や制作進行として経験を積むことが多いでしょう。
そこから、ディレクターとして企画・演出を担当したり、映像エディターとして編集に特化したり、カメラマンとして撮影技術を追求したりと、専門性を高めていくことができます。
また、CGやVFXといった特殊効果の分野に進む人もいれば、WebコンテンツやSNS向けのショート動画制作に特化する人もいます。
大手プロダクションであれば大規模なテレビCMや映画制作に携わるチャンスも生まれ、一方で中小企業やベンチャー企業では、より幅広い業務を経験できるといったそれぞれの利点があります。
フリーランスとして活動する場合
自身のスキルや人脈が直接仕事に結びつくため、より柔軟な働き方が可能です。
特定の分野に特化して専門性を高めることで、その分野での第一人者となることも夢ではありません。
例えば、ドキュメンタリー専門の映像作家、ミュージックビデオ専門のディレクター、企業VP(ビデオパッケージ)専門のエディターなど、ニッチな市場で活躍することも可能です。
明るい将来性
まず、動画コンテンツの需要の爆発的な増加です。
YouTubeやTikTokといったSNSプラットフォームの普及に加え、NetflixやAmazon Prime Videoなどの動画配信サービスが台頭したことで、高品質な映像コンテンツへのニーズは高まる一方です。
企業もブランディングやプロモーションに動画を活用するケースが増えており、あらゆる業界で映像の重要性が認識されています。
次に、技術革新による表現の多様化です。
高精細な4K・8K映像の普及、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)といった没入型コンテンツの発展、そしてAI技術の映像制作への応用など、常に新しい技術が生まれています。
これにより、これまでになかった表現や体験を生み出す可能性が広がり、映像クリエイターにとっては新たな挑戦の機会が生まれています。
【映像制作の志望動機は何を書けば良い?】映像制作に必要なスキルや資格
続いて、映像制作を目指す方にぜひ取得しておくと有利な資格と、試験対策を通じて身につけられる能力について紹介します。
以下の3つの検定はいずれも「保有していないと、就職できない」というものではありません。
しかし、スキルを磨くにあたって「勉強の指針」となるものですし、もちろん持っておいた方が就活において有利であるため、気になるものがあれば、取得を目指してみてください。
- 画像処理エンジニア検定
- CGクリエイター検定
- 色彩検定
画像処理エンジニア検定
画像処理エンジニア検定はCG-ARTSが主催している資格であり、映像制作における画像処理技術を証明するものです。
産業や学術分野の様々な領域においてはソフトウェアやハードウェアを活用し、システム開発を行う能力が求められます。
特に映像制作の現場では高品質なCGやビジュアルエフェクトを実現するための知識が評価され、この資格を持っておけば技術力の高さを証明できます。
CGクリエイター検定
CGクリエイター検定はCG-ARTSが主催している資格で、映画、アニメーション、ゲーム、CMなどにおけるCG映像制作に必要なスキルを証明できます。
映像表現技術やCGルールに関する知識を活用できる力が求められるため、実践的な制作スキルを持っていることもアピールできるでしょう。
制作を行う上で必要な3Dモデリング、レンダリング、アニメーション技術に加えて、映像美を追求するための色彩や質感の知識が評価されます。
試験は初級と上級に分かれており、初級では基本的なCG表現の知識や技術を問われ、上級では高度な映像制作スキルが求められます。
特にプロジェクトにおけるデザインワークフローの理解や、実際の制作現場で活かせる技術力が問われるため、実務に即した力を証明できる点が特徴です。
色彩検定
色彩検定は文部科学省の後援を受けた「公益財団法人色彩検定協会」が主催している、色に関する幅広い知識や技能を問う検定です。
映像制作では映像の色彩や質感、演出を大きく左右する色の扱いが極めて重要です。
したがって、色彩理論に基づいた配色や、場面ごとの色合いを適切に設定できる力が求められます。
色彩検定を取得すれば、色の基礎知識だけでなく、配色理論やカラーバランスの調整技術を持っていることを証明できるでしょう。
検定試験は3級から1級まであり、基礎的な色の知識から実務で応用できる高度な技術まで、段階的に学べる点が特徴です。
【映像制作の志望動機は何を書けば良い?】向いている人の特徴
映像制作の分野で活躍したいと考えている方へ、この仕事に向いている人の特徴を3つご紹介します。
ご自身の志望動機を考える際、これらの特徴とご自身の経験や情熱を結びつけることで、より説得力のある内容にできるでしょう。
- 強い探究心と学習意欲がある人
- 困難を乗り越える粘り強さがある人
- コミュニケーション能力と協調性がある人
強い探究心と学習意欲がある人
映像制作の世界では、技術の進化が非常に速く、常に新しいツールや表現方法が生まれています。
だからこそ、現状に満足せず、新しい知識や技術を積極的に学び、探究し続ける意欲が非常に重要です。
例えば、最新の映像編集ソフトウェアの機能を自ら調べ、チュートリアルで学ぶことに時間を費やしたり、新しい撮影機材の情報を収集し、実際に試してみたりする人もいるでしょう。
他のクリエイターの作品からインスピレーションを受け、その技術や表現方法を分析する姿勢も求められます。
志望動機では、「常に新しい映像表現を追求するため、独学で最新の編集ソフトを習得しました」といった形で、自らの探究心を示すことができます。
「未経験のジャンルにも積極的に挑戦し、自身の技術の幅を広げていきたいです」といった意欲を伝えるのも効果的です。
困難を乗り越える粘り強さがある人
映像制作は、一見華やかに見えますが、実際には多くの困難や課題に直面する仕事です。
納期が迫る中でのトラブル、イメージ通りの映像が撮れない、クライアントの要望に応えるための試行錯誤など、様々な壁にぶつかることがあります。
そうした状況でも諦めずに、解決策を見つけ出すための粘り強さが求められます。
タイトなスケジュールの中でも効率的な作業フローを工夫して納期に間に合わせた経験や、撮影中の予期せぬトラブルに対し、冷静に対応し、代替案を提案した経験などがあれば、それはあなたの強みです。
志望動機では、「どんな困難な状況でも、最後まで諦めずに最高の作品を作り上げることに喜びを感じます」といった情熱を伝えることができます。
「問題解決能力を活かし、チームで協力しながら質の高い映像を制作したいです」と結びつけるのも良いでしょう。
コミュニケーション能力と協調性がある人
映像制作は、監督、カメラマン、編集者、照明担当者など、多くの人が関わるチーム作業です。
円滑なコミュニケーションを通じて自分の意図を正確に伝え、また他者の意見にも耳を傾け、協力して一つの作品を作り上げる協調性が不可欠です。
チーム内での役割分担を明確にし、互いに協力し合ってプロジェクトを成功させた経験がある人は、この仕事に向いています。
クライアントや関係者と積極的に意見交換を行い、円滑な人間関係を築ける能力も重要です。
志望動機では、「チームで連携し、それぞれの専門性を活かすことで、より良い作品が生まれると信じています」と、協調性をアピールできます。
「コミュニケーションを通じて、多様な視点を取り入れ、クリエイティブなアイデアを生み出すことに貢献したいです」といった意欲を示すこともできるでしょう。
【映像制作の志望動機は何を書けば良い?】映像制作で評価される志望動機の書き方
志望動機を作成するにあたっては書き方を理解しておく必要があります。
一度自分の中で書き方を確立させてしまえば、どのような業界を受けるにあたっても、どのような企業を受けるにあたっても、スムーズにその型に当てはめて作れるようになります。
時短にもなりますし、読みやすくクオリティの高いものが作れますから、ぜひ書き方を覚えてしまってください。
- 自分自身のスキル・経験を結びつける
- 映像業界を選んだ理由を明確にする
- なぜその企業でなければいけないのかを明確にする
自分自身のスキル・経験を結びつける
映像制作の志望動機を書く際は自分自身のスキルや経験をしっかり結びつけて書くことを心がけてください。
経験者であれば、これまで培ってきた技術やプロジェクト経験を具体的に示して、そのスキルが企業でどのように活かせるのかについて説明することが大切です。
未経験の場合は、映像制作を志すきっかけとなったエピソードや興味を持った背景を述べることで、熱意を伝えられます。
いずれにせよ「自分がどのように活躍できるのか」「どのように成長していきたいのか」など、具体的なエピソードを用いて、臨場感を加えながら説明することが大切です。
映像業界を選んだ理由を明確にする
映像制作の志望動機ではなぜ映像業界を選ぶのかを明確にしなければなりません。
「映像が好きだから」では曖昧すぎるため、他の仕事では代替できない理由を具体的に示す必要があります。
「視覚的な表現で人々に感動を与えたい」「映像を通して情報をわかりやすく伝えたい」など、映像制作ならではの魅力に触れると良いです。
映像業界を選んだ理由を明確にするためには、自分が感じた映像の力や影響力を具体的に示すと良いでしょう。
映画のエンドロールを見て「自分も誰かの心に残る作品を作りたい」と思った経験や、イベント映像の空気感に感動し、その制作に携わりたいと強く思った経験を盛り込むことで、リアリティが増します。
なぜその企業でなければいけないのかを明確にする
企業は「どの企業でも良い」と思っている就活生ではなく「ぜひ御社に入社したい」と強く思っている人を採用したいと考えています。
そこで、応募先の企業が手掛けた映像作品やプロジェクトなどを具体的に挙げて、どのように感銘を受け、共感したかを述べることを推奨します。
「貴社が作成したドキュメンタリーのリアルさに感動し、視聴者に深く響く作品作りに共感しました」といった具合に、具体的な作品名や内容に触れれば、より説得力が増すでしょう。
また、その企業が掲げている制作理念やビジョンを調査し、自分の価値観と重なる点を示すことで、企業のマッチ度とモチベーションの高さを同時にアピールできます。
【映像制作の志望動機は何を書けば良い?】志望動機の良い例文
続いて、ここまで紹介してきたポイントを踏まえた上で作成した志望動機の例文を3つ紹介します。
経験者向けの例文を1つ、未経験者向けの例文を2つ紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
経験者向け 今までの経験やスキルを軸にした例文
未経験者向け 自身の志や信念を軸にした例文
未経験者向け 映像制作に関係のない業界で得た力を軸にした例文
【映像制作の志望動機は何を書けば良い?】志望動機のNGな例文
悪い例
私は幼い頃から映像制作に憧れを持っており、特に幼少期に見た特撮映画は私の原体験となっています。
多くの人に感動的な映像作品を届けることは、場合によっては人の人生も変えられるような尊いものであり、そうした作品を多く作ることで多くの人々に生きる希望や目標を持っていただきたいと考えています。
貴社のようなヒット作品を連発している企業でならば、私のこの熱い気持ちを活かして多くの映像作品を作成でき、夢を叶えられるのではないかと考え応募しました。
私は幼い頃から映像制作に憧れを持っており、特に幼少期に見た特撮映画は私の原体験となっています。
多くの人に感動的な映像作品を届けることは、場合によっては人の人生も変えられるような尊いものであり、そうした作品を多く作ることで多くの人々に生きる希望や目標を持っていただきたいと考えています。
貴社のようなヒット作品を連発している企業でならば、私のこの熱い気持ちを活かして多くの映像作品を作成でき、夢を叶えられるのではないかと考え応募しました。
良い例
私は映像制作を通じて多くの人々に希望や感動を届けたいと考え、応募しました。
幼少期に見た特撮映画で、困難を乗り越えて成長する主人公の姿に勇気をもらい、自分も誰かの心を動かす作品を作りたいと感じました。
大学では映像制作サークルに所属し、短編映画の脚本や編集を担当し、テーマ設定から演出、編集まで一貫して携わりました。
特に、観客から「自分も頑張ろうと思えた」という感想をもらった時は映像の力を改めて実感しました。
貴社の社会問題を取り上げつつエンターテインメント性を損なわない作品づくりに共感し、自分もその一員として活躍したいと考えました。
入社後は持ち前の企画力と編集スキルを活かし、時代のニーズを捉えた作品づくりに貢献する所存です。
木下恵利

こちらならば「なぜその企業でないといけないのか」「どのように貢献するのか」といった5W1Hが非常に伝わりやすいです。
具体的な経験も盛り込まれているため、入社後に活かせる経験をしていることも伝わります。
【映像制作の志望動機は何を書けば良い?】就活に困ったら就活エージェントに相談しよう
映像制作の分野で就職活動を進める中で、志望動機の書き方や、自分に合った企業選びに悩むことは少なくありません。
特に、競争が激しい業界であるため、一人で抱え込まず、専門家のサポートを借りることは非常に有効な手段となります。
もし今、就職活動で悩みを抱えているのであれば、ぜひ一度、就職エージェントに相談してみることをお勧めします。
専門家と共に、あなたの映像制作への夢を実現するための第一歩を踏み出しましょう。
まとめ
今回は映像制作系の職業を目指している方のために、志望動機の作成方法や映像制作の仕事内容、取得しておくと有利になる資格などについて詳しく紹介しました。
映像制作は多くの人の心を動かせる魅力的な職業ですが、その分人気があるため、質の高い志望動機を作成して、ライバルと差別化を図る必要があります。
ぜひこの記事を参考に質の高いESを作成・提出して、内定を勝ち取ってください。

木下恵利
まず、志望動機が真っ先に来ていない時点で何が言いたいのかわからないため、マイナスです。
そして「感動的な映像作品を届けることは素晴らしい」といった趣旨のことを言っていますが「その企業でなければならない理由」が全く伝わってきません。
また「熱い気持ちを活かして多くの映像作品を作成」と言っていますが「何の職種で」「どのようなスキルを活かして貢献してくれるのか」も伝わってきません。
「ただやる気があるだけで、言語化ができない人だ」と思われてしまい、内定を勝ち取ることは非常に難しいでしょう。