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- 今後伸びる業界
- 今後衰退していく可能性のある業界
- 今後伸びる業界の見極め方
- 伸びる業界に就職するメリット
- まだ業界が絞れていない人
- 今後伸びる業界に行きたい人
- 伸びる業界を知りたい人
- 伸びる業界の特徴を知りたい人
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【これから伸びる業界は?】はじめに
就活においては伸びる業界を見定めて、その中から自分に合った企業に応募することが大切です。
伸びる業界に就職した方が将来性が高く、今後のキャリアが明るいと言えるでしょう。
今回はこれから伸びる業界は何なのか、具体例を紹介しつつ、特徴や見極め方などについても紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
【これから伸びる業界は?】これから伸びる業界の特徴
まず、これから述べる業界に共通して当てはまっている可能性が高い特徴を紹介します。
これから述べる業界は以下の3つの特徴を持ち合わせている可能性が高いため、ぜひ理解しておいてください。
- DXの活用
- 社会課題への対応
- 新しいライフスタイルや価値観への適応
DXの活用
DXの活用が進んでいる業界は今後も大きな成長が見込まれます。
DX利用は業務の根幹から仕組みを見直し、デジタル技術を取り入れることで、業務効率を向上させ、新たな価値の創出を実現する取り組みだからです。
特に、少子高齢化により労働人口が減少していく日本においては、業務の自動化やデータ分析を活用して、限られた人材で高い成果を出すことが求められています。
したがって、企業がDXを積極的に導入しようとしているかどうかは将来性の大きな判断材料になるでしょう。
製造、物流、医療、金融など、従来からある業界でも、DXを取り入れて競争力を高めている企業は数多く存在します。
こうした変化に柔軟に対応し、デジタル技術を活かす姿勢がある業界や企業は、今後もどんどん伸びていくことでしょう。
社会課題への対応
環境問題や高齢化、健康格差、過疎化といった社会課題に対して積極的に取り組んでいる業界も、これからの成長が期待されます。
社会全体として持続可能な発展を目指す動きが加速する中で、利益だけを追求するのではなく、社会全体に対する責任や貢献を意識する姿勢が重視されているからです。
地球温暖化への対策として再生可能エネルギーや電気自動車に関連する分野、健康志向の高まりに応えるヘルステックや予防医療の分野は投資や研究が活発化しています。
また、政府や自治体も社会課題の解決に向けた企業の取り組みを後押ししているため、支援制度や補助金などが整備されており、成長環境が整っている点も大きな魅力です。
新しいライフスタイルや価値観への適応
働き方や消費行動、暮らし方など、現代の価値観は急速に多様化しています。
こうした変化に対応している業界は今後も大きく伸びる可能性を秘めていると言えるでしょう。
リモートワークの定着により、地方移住やワーケーションといった新しいライフスタイルが注目され、それに付随するITツール、地域創成ビジネス、シェアリングサービスなどが台頭しています。
また、Z世代を中心とした若年層には所有よりも体験や共感を重視する傾向が強く、サブスクリプション型ビジネスやサステナブルな製品を提供する業界への関心が高まっています。
【これから伸びる業界は?】これから伸びる業界の見極め方
続いて、これから伸びる業界の見極め方について紹介します。
以下の3つに注目した上で業界選びをすると、あなたが目指している業界がこれから伸びるのか、それとも衰退していくのかについて見極められる可能性が高いです。
ぜひ以下の3点に注目しながら業界を研究してください。
- AIの進化
- 少子高齢化の加速
- 政府の政策・投資動向
AIの進化
AIの進化は今後の業界構造に大きな変化をもたらす要因の1つです。
近年、画像認識や自然言語処理、機械学習などの技術は急速に発達しており、すでに多くの業界で業務の自動化や効率化が進んでいます。
代表的なサービスである、ChatGPTが登場した時には衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
AIに代替されやすい業務や職種は今後縮小する傾向があるため、業界を見極める上ではAIに「置き換えられにくいかどうか」という観点が重要です。
創造性や人間の感情に深く関わる仕事、複雑な判断や対人対応が求められる分野はAIによる完全な代替は困難であるとされており、そうした性質を持つ業界は今後も需要が見込まれます。
少子高齢化の加速
日本では少子高齢化が急速に進行しており、これが社会経済全体や産業構造に与える影響が無視できません。
労働人口の減少はあらゆる業界にとって深刻な課題となっており、この状況にどのように対応しているか見極めることが、将来性のある業界を選ぶ上でも重要なポイントになります。
一方で、高齢者の割合が増えるということは介護や医療、健康支援、リタイア後の生活を支えるサービスなど、新たな需要が生まれるという意味でもあります。
高齢者向けの金融サービスやバリアフリー設計、不動産、余暇産業も含め、これまでにない商品やサービスが必要とされている状況です。
政府の政策・投資動向
業界の将来性を見極める際には政府がどの分野に力を入れているか、どこに予算を投資しているかを確認することもおすすめです。
政府の方針や施策は企業の成長に直接影響を及ぼす要素であり、政策的な後押しがある分野は新規参入や市場拡大のチャンスが広がります。
例えば、再生可能エネルギーやカーボンニュートラルを目指す技術、地域創生、デジタル庁によるDX推進、教育のICT化など、近年は多方面で支援策が打ち出されています。
国が投資する分野は助成金や税制優遇などの制度も整備されており、企業としても投資しやすい土壌があるため、より成長が早いと言えるでしょう。
【これから伸びる業界は何?】これから伸びる業界17選
続いて、これから伸びていく可能性の高い業界を17個紹介します。
いずれも将来性が高く、今後さらに業績を伸ばしていく可能性が高い業界であるため、注目してみてください。
また、それぞれの業界について詳しく紹介している記事も添付しておくため、気になる業界があれば、より詳しく紹介している記事も参考にしてみてください。
・SaaS業界
・インターネット広告業界
・半導体業界
・宇宙開発業界
・ヘルスケア業界
・農業業界
・EC業界
・環境・エネルギー業界
・フィンテック業界
・リサイクル業界
・AI業界
・ドローン業界
・物流業界
・教育テクノロジー業界
・アニメ・ゲーム業界
・フードデリバリー業界
・サイバーセキュリティ業界
SaaS業界
SaaS業界は今後の成長が大きく期待されている分野の1つです。
従来のソフトウェアのように購入やインストールが必要なく、インターネットを通じて必要な機能だけを利用できるという利便性が多くの企業に受け入れられています。
特に初期費用が抑えられることから、中小企業やスタートアップでも導入しやすく、業務効率化やコスト削減の手段として注目を集めているのです。
さらに、サブスクリプション型のサービスが多く、常に最新バージョンを利用できることや手厚いサポート体制が整っていることも、導入企業の安心感につながっています。
最近は業種を問わずSaaSを活用する動きが広がっており、会計、人事、営業支援、マーケティング、自動化などあらゆる分野で利用が進んでいます。
- SmartHR
- SanSan
- ラクス
インターネット広告業界
インターネット広告業界はインターネットの普及とともに急成長しており、今後も伸び続ける可能性が高い業界です。
スマートフォンやタブレットの普及により、ユーザーが常にインターネットに接続する時代となったことで、広告主はテレビや新聞といった従来の媒体から、より精度の高いマーケティングが可能なインターネット広告へとシフトしています。
特にユーザーの属性や行動履歴に基づいたターゲティングが可能な点が大きな強みであり、限られた広告予算を有効に活用できる点で企業からの支持も厚くなってきました。
今後、データ分析やAIの技術がさらに発展していけば、より精度の高い広告運用が可能となり、業界全体の成長も加速していくことでしょう。
- サイバーエージェント
- LINEヤフー
- オプト
半導体業界
半導体業界は現代社会においてあらゆる分野の基盤を支える存在として、今後も安定的な成長が見込まれる重要な産業です。
パソコンやスマートフォンといったデジタル機器に限らず、家電、自動車、産業機械、さらには医療機器や宇宙開発分野に至るまで、半導体はあらゆる電子機器の中核になっています。
特に近年ではAIやIoT、5Gといった先端技術の発展によって、処理速度や省電力性が求められる場面が急増しており、それに応じた高性能な半導体のニーズは急速に高まっているのです。
このような背景から、半導体業界は今後も多くの業界と連動しながら、長きにわたって成長を続けることでしょう。
- 東京エレクトロン
- ディスコ
- キオクシア
宇宙開発業界
宇宙開発業界は近年大きな変革期を迎えており、今後の成長が非常に注目されている分野の1つです。
かつては国家主導が中心だった宇宙事業も、現在では民間企業の積極的な参入が進み、コストの削減や技術革新が加速しています。
小型衛星の打ち上げや宇宙旅行の実現に向けた取り組みが具体化しつつあり、宇宙ビジネスは一部の先進国だけでなく、グローバル規模で広がりを見せています。
さらに、通信インフラとしての衛星ネットワーク構築や、宇宙資源の探査といった中長期的なビジョンも描かれており、さらなる市場拡大が期待できるでしょう。
- 三菱重工業
- NEC
- Ispace
ヘルスケア業界
ヘルスケア業界は今後ますます存在感を高めていく分野として注目されている業界の1つです。
日本をはじめとする先進国においては高齢化が非常に進んでおり、医療、介護、予防といった領域での需要が拡大しています。
また、健康寿命が伸びたことに応じて、健康に関する意識の高まりもあり、病気の治療だけでなく、いわゆる未病や予防に取り組む動きも広がりつつあります。
少子高齢化が続く中、健康を支える仕組みは今後さらに必要とされることから、ヘルスケア業界が成長を止めることはないでしょう。
- エムスリー
- Ubie
- AIメディカルサービス
農業業界
農業業界はこれまで労働集約型の産業というイメージが強くありましたが、近年ではテクノロジーの導入が進んでおり、今後の成長が非常に注目されている分野の1つです。
気候変動や国際情勢の影響により、食料の安定供給が世界的な課題となっており、国内の農業への期待がさらに高まってきました。
輸入に依存せず自国で食料を確保する重要性が再認識されており、それに応じて農業のビジネスとしての注目度も向上しています。
こうした動向から、農業業界は今後テクノロジーとの融合によって、生産性と持続可能性を両立して、社会の基盤を支える重要な成長分野となっていくことでしょう。
- ベルグアーク
- アグリゲート
- クボタ
EC業界
EC業界は消費者の購買行動がリアル店舗からオンラインへと大幅に移行していることを背景に、急成長を遂げています。
スマートフォンの普及とともに、いつでもどこでも商品を比較・購入できる利便性の高さが支持され、特に若年層を中心にECサイトを利用する習慣が定着しました。
また、コロナの影響で自宅に出られなかった時期にオンラインでの買い物の利便性に気づき、それ以降、外に出られるようになった現在でもオンラインを中心に買い物している方も多いです。
以前は販売チャネルの1つという位置付けでしたが、データを活用したマーケティングやパーソナライズの面でも進化しており、ARなどの新技術との連携によって、さらに発展していくことでしょう。
- AnyMind Group
- 楽天グループ
- STORES
環境・エネルギー業界
環境・エネルギー業界は地球温暖化の進行やエネルギー資源の枯渇といった地球規模の課題に対応する産業として世界的に注目を集めています。
持続可能な社会を目指すSDGsの推進と連動し、再生可能エネルギーの導入や省エネ技術の開発が進められているからです。
太陽光、風力、水素エネルギーなど環境負荷の低い発電手法が求められている中、企業や自治体は脱炭素に向けた取り組みを強化しており、それに伴って関連する技術やサービスの需要も高まりつつあります。
また、エネルギーの地産地消や分散型電源の導入によって、地域経済の活性化にも貢献する事例が増えている点も見逃せません。
- レノバ
- JERA
- ウエストホールディングス
フィンテック業界
フィンテック業界は金融とテクノロジーを掛け合わせた新しいサービスの提供により近年、急速に拡大しています。
オンラインバンキング、キャッシュレス決済、個人間送金、資産運用サービスなどが広く浸透し、日常生活に欠かせない存在となりました。
特に、若年層や地方移住者など、金融サービスへのアクセスが難しかった人も手軽かつスピーディーに金融サービスを利用できる点が大きな利点です。
今後は保険や年金、法人向け融資など、さらに多くの金融サービスを拡大していくことでしょう。
- マネーフォワード
- freee
- PayPay
リサイクル業界
リサイクル業界は環境問題への関心の高まりとともに急成長を遂げている分野の1つです。
企業や自治体が廃棄物の有効活用や廃棄物の削減を目的としたビジネスモデルを積極的に導入していることが業界の発展を後押ししています。
加えて、循環型経済への移行を目指す政策や法整備も進んでおり、製品設計の段階からリサイクルを前提とした仕組みづくりが求められるようになりました。
特に、使用済みプラスチックや電子機器、衣類などの再資源化は世界的な課題となっており、その処理技術や物流体制の整備が重要視されています。
また、リサイクル素材を用いた製品やサービスに対して消費者側の支持も年々高まっており、環境に配慮したブランドの評価も向上しています。
- エンビプロ・ホールディングス
- エフピコ
- JX金属
AI業界
ここまで「伸びている業界」について紹介している中で、度々「AI」という単語が出てきたことからも分かるように、AI業界は今後大きく発展していく業界の1つであると言えます。
機械学習や深層学習といった先端技術の精度が向上したことで、AIはもはや研究開発の段階を超え、実務や生活の中に取り入れられるフェーズに入りました。
実用化が進むにつれ、製造、金融、医療、教育、行政など多様な分野で業務効率化や高度な判断のサポート役としての活用が広まっており、特定の業界だけでなく横断的な成長が見込まれることも特徴です。
加えて、日本政府や各国もAI分野への支援や規制整備を進めており、スタートアップ企業の参入も活発化しているため、今後、AI業界が伸び悩むことは当面ないでしょう。
- ブレインバット
- ユーザーローカル
- 富士通
ドローン業界
ドローン業界は空中からの撮影という限定的な用途に思われますが、近年では自律飛行や遠隔操作技術の進化により、様々な場面での活用が広がっています。
災害時の人命救助やインフラ点検、農薬散布、そして物流分野での運搬業務といった分野で、これまで人が立ち入るのが困難だった場所での活用が可能になってきました。
GPSやAI技術と連携することで、障害物を避けての飛行や、決められたルートにしたがっての配送など、実用性の高い運用が現実のものとなりつつあります。
国も法整備や実証実験を通じて実用化に向けた環境を整備しており、特に過疎地域や災害リスクの高い地域などでの活用は今後、社会インフラの一部として定着していくことでしょう。
- ACSL
- ヤマハ発動機
- NTTイードローンテクノロジー
物流業界
物流業界はEC市場の成長や即日配送への需要の高まりにより、社会全体における存在感を一段と強めています。
インターネットでの買い物が主流となりつつある昨今、商品を正確かつ迅速に届ける仕組みの整備が企業の競争力を左右する大きな要素です。
特に倉庫内作業の自動化、配送ルートの最適化といった課題に対し、ITやAIの導入による改革が進められており、業界全体のデジタル化が加速しています。
一方で、慢性的なドライバー不足や燃料価格の上昇といった問題も無視できず、技術革新に加え、働き方改革や制度設計の見直しといった取り組みも進展しています。
これら複数の変化が同時に進行していることから、物流業界は今後も成長が期待される分野であると言えるでしょう。
- NIPPON EXPRESSホールディングス
- SBSホールディングス
- 三菱倉庫
教育テクノロジー業界
教育テクノロジー業界は教育現場の課題をテクノロジーで解決しようとする動きの中で、大きな注目を集めている業界です。
学校教育では教員の負担軽減や授業準備の効率化が喫緊の課題とされており、デジタル教材や学習管理システムの導入が進んでいます。
また、生徒一人ひとりの理解度に応じ、個別最適化された学習の提供も実現可能となり、画一的だった授業スタイルの大きな変革が始まっています。
さらに、家庭学習や社会人教育の領域でもオンライン教育の普及が進み、時間や場所にとらわれずに学べる環境が整ってきています。
- ベネッセホールディングス
- Lentrance
- Schoo
アニメ・ゲーム業界
アニメ・ゲーム業界は日本国内だけでなく、グローバル市場での需要が拡大している分野として高い成長が期待されています。
特に、魅力的なキャラクターや世界観をもとに、商品やイベント、映像作品などと展開するIP(知的財産)コンテンツの収益性が注目されており、メディアミックス戦略による事業の多角化が進んでいます。
また、動画配信サービスの普及によって海外視聴者へのリーチが容易になり、日本発のアニメ作品が海外で高い人気を誇るケースも多いです。
近年はメタバースやVR、ブロックチェーンなどの新技術との融合も進み、アニメやゲームの可能性はさらに拡張されていくと考えられていくことでしょう。
- 任天堂
- バンダイナムコ・ホールディングス
- スクウェア・エニックス・ホールディングス
フードデリバリー業界
都市部を中心に外食の代替手段として定着したフードデリバリー市場は、コロナ禍による急成長を経て新たなフェーズに入りつつあります。
今後は単なる配達業から、プラットフォームを活用した飲食店支援、無人化・省人化によるコスト削減、健康志向メニューの提供など、さまざまな付加価値が競争の鍵となっていきます。
データドリブンで事業を運営するスタートアップも多く、マーケティングやUI/UX設計に強い人材が多く活躍しています。
- Uber Eats Japan(ウーバーイーツ)
- 出前館
- menu(メニュー)
サイバーセキュリティ業界
サイバーセキュリティ業界は、デジタル社会の拡大に伴って急速に重要性を増しています。
個人情報の漏洩や企業への不正アクセスが相次ぐ中で、あらゆる組織がセキュリティ対策を強化せざるを得ない状況になっています。
政府もサイバー攻撃への危機感を強めており、人材育成や法整備を進めています。
今後はホワイトハッカーや専門的なセキュリティエンジニアのニーズがさらに高まる見込みです。
こうした背景から、サイバーセキュリティ業界は今後も継続的に成長し、社会の安全と信頼を支える重要な存在であり続けるといえます。
- トレンドマイクロ株式会社
- ラック(LAC)
- NTTセキュリティ
【これから伸びる業界は何?】今後衰退する懸念のある業界10選
続いて、今後衰退する懸念のある業界について紹介します。
もちろん、以下の業界の全ての企業が衰退するわけではありませんし、V字回復を遂げる業界もあることでしょう。
しかし、今のところ衰退する可能性が懸念されている業界について知っておくことは、就活におけるリスクヘッジとして大切です。
なぜ衰退する可能性があるのか、また、これらの業界を目指す場合はどのような点に注意すべきかについて、理解しておいてください。
- テレビ業界
- 銀行・証券業界
- 出版業界
- 印刷業界
- 士業業界
- 建設・住宅業界
- 百貨店業界
- 旅行業界
テレビ業界
テレビ業界はかつて情報発信と娯楽の中心的存在として不動な地位を築いていました。
しかし、最近は若年層を中心とした視聴者のテレビ離れが進み、かつてのような影響力はありません。
スマートフォンや動画配信サービスの普及により、個人が自由な時間に好みのコンテンツを選んで視聴するスタイルが主流となったからです。
広告収入も減少傾向にあり、経営の維持が困難になる放送局も出始めています。
ただし、全てが衰退一辺倒というわけではありません。
YouTubeやSNSなど他のメディアとの連携企画を担えるスキルや、デジタルコンテンツの企画運用能力を磨けば、就職の選択肢は豊富でしょう。
- 日本テレビホールディングス
- TBSホールディングス
- テレビ朝日ホールディングス
銀行・証券業界
銀行・証券業界はこれまで安定した就職先とされてきましたが、現在は長きにわたる低金利環境やフィンテック企業の台頭といった外部要因により、変革を迫られている状況です。
従来の預金や融資を中心とした収益構造では十分な利益を出すことが難しく、実店舗の統廃合や人員削減を進める金融機関も増えてきました。
また、顧客も利便性を求めてネット銀行やアプリベースのサービスに移行する傾向が強まっており、若年層を中心に対面での取引を選ぶ機会は減少してしまいました。
それでも、デジタルスキルを身につけてフィンテックとの連携、新しい金融サービスの開発に携わる力を養えば、今後の展望を切り開くことは可能です。
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- 大和証券
出版業界
出版業界は長年にわたり文化と知識を支えてきた分野ですが、近年は紙媒体の販売不振が深刻化しており、業界全体として縮小傾向が続いています。
インターネットの普及と電子書籍の台頭により、紙の本や雑誌に頼る人は減少しており、特に若い世代は読書離れが加速しているのです。
加えて、無料で情報を得られるニュースアプリや動画メディアなどの台頭も読者の行動を変化させており、従来の出版モデルが通用しづらくなってきました。
ただし、出版業界にも活路はあります。
特定のジャンルに特化する専門性など、他にはない価値を磨き上げることで一定の読者層に支持され続けている出版社も存在します。
将来性のある企業を見極めて就職すれば、未来は決して暗いものとはならないでしょう。
- 講談社
- 集英社
- KADOKAWA
印刷業界
印刷業界は社会のデジタル化とペーパーレス化の進行による業務量の減少が顕著になってきました。
企業の資料や請求書、教育現場の教材など、かつては大量に紙媒体でやり取りされていた情報が、現在ではPDFやクラウド上で共有することが当たり前になってしまったからです。
また、環境への配慮やコスト削減の観点からも紙の使用を控える動きが進んでおり、これが印刷需要の減少に拍車をかけました。
ただし、印刷技術そのものが不要になったわけではありません。
高品質なパッケージ印刷や美術印刷、展示会やイベント用の特殊加工など、付加価値の高い分野では引き続き需要が見込まれています。
- 大日本印刷
- TOPPAN
- 共同印刷
士業業界
士業業界は長年にわたって専門的な知識と国家資格を背景に、安定した職業として広く認識されてきました。
しかし近年ではAIや自動化ツールの進化により、税理士や行政書士などが担当していた定型的な手続き業務の多くがソフトウェアによって代替されるようになりつつあります。
顧客側もコストやスピードを重視する傾向を強めており、ITサービスやクラウド型の管理ツールへと流れるケースが増加しています。
とはいえ、すべての業務が代替されるわけではなく、顧客の事情に寄り添った提案力や、信頼関係の構築など、AIでは対応しきれない領域も依然として多く残されています。
建設・住宅業界
建設・住宅業界は今後の人口動態や経済状況の変化によって需要の減少が懸念されている分野の1つです。
国内では少子高齢化が進み、住宅を新たに取得しようとする世帯は減少傾向にあります。
特に若い世代は経済的な不安やライフスタイルの多様化によって、長期のローンを組んでマイホームを購入することにあまり前向きではない方が多いです。
ただし、持続可能な都市計画や再生可能エネルギー住宅、スマートホームといった分野ではまだ成長の余地があります。
- 鹿島建設
- 大林組
- 積水ハウス
百貨店業界
百貨店はかつて高級感と統合性を兼ね備えたショッピングの中心地として、多くの人々に親しまれていました。
しかし近年ではECサイトの発展や専門店の台頭により、百貨店の存在意義が問われる状況となっています。
消費者の購買行動がオンラインへとシフトし、利便性や価格重視の傾向が強まる中、百貨店のように商品を幅広く扱う業態が競争上の優位性を失いつつあるのです。
ただし、全てが衰退するわけではなく、体験価値や接客サービスに重点を置いた運営、地域密着の取り組みを強化することで、新たな価値を提供している百貨店も存在します。
- 三越伊勢丹ホールディングス
- Jフロントリテイリング
- 高島屋
旅行業界
旅行業界は個人のライフスタイルやデジタル技術の変化に強く影響を受けており、従来型のパッケージツアーや店舗型の旅行代理店に依存するビジネスモデルは窮地に立つとされています。
スマートフォン1つで宿泊や交通手段を自由に手配できる時代となり、オンライン旅行予約システムの利用が主流となったからです。
また、コロナ禍の影響を契機に旅行スタイル自体が変化し、短期間・近距離・少人数の旅行ニーズが拡大したことも、従来型の業態にとっては大きな打撃となりました。
ただし、旅行業界には人の心を動かす力があり、体験型・地域密着型・テーマ性のあるツアーなどに特化することで、独自性を打ち出す余地も残されています。
- JTB
- KINT-CTホールディングス
- HIS
【これから伸びる業界は何?】これから需要が増加する仕事
続いて、これから需要が増加する仕事について紹介をしていきます。
現代社会では働き方の価値観が多様化し、テクノロジーが目まぐるしく進化する現代において、社会から求められる仕事の内容も大きく変化しています。
ここでは、技術革新や日本の社会構造の変化といった観点から、将来性が高く、長期的に活躍が見込まれる具体的な職種について、その背景とともに詳しく解説していきます。
- AIエンジニア
- データサイエンティスト
- インフラ系技術者
- 介護職
- キャリアコンサルタント
AIエンジニア
AI技術の社会実装が本格化する今、AIエンジニアはこれから需要が増加する仕事の筆頭格です。
これまで一部の先進的な企業のものであったAIは、今や金融業界の与信審査、医療分野の画像診断支援、製造業における予知保全など、あらゆる産業で活用が始まっています。
このDX化の流れは今後さらに加速するため、AIのアルゴリズムを設計・開発し、ビジネス課題を解決できる専門人材の不足は深刻化すると見られています。
技術の進化スピードが速く、常に学び続ける姿勢が求められる職種ではありますが、社会に変革をもたらす最前線で活躍できる、非常に将来性の高い仕事と言えるでしょう。
データサイエンティスト
企業経営やマーケティングにおいて、経験や勘に頼るのではなく、データに基づいた客観的な判断を下すことの重要性が増しています。
このデータドリブンな意思決定を支える専門職がデータサイエンティストです。
膨大なデータ、いわゆるビッグデータを収集・分析し、その中からビジネスに有益な知見を引き出す役割を担います。
例えば、顧客の購買データを分析して効果的な販促キャンペーンを企画したり、経営データから将来の業績を予測したりと、その活躍の場は多岐にわたります。
企業の競争力を直接左右する重要なポジションであり、その専門性から今後も需要拡大が予想される仕事です。
インフラ系技術者
これから需要が増加する仕事として、インフラ系技術者も見逃せません。
その背景には、日本の社会が抱えるインフラの老朽化問題があります。
高度経済成長期に建設された橋やトンネル、水道管といった社会基盤が一斉に耐用年数を迎え、その維持管理や更新が喫緊の課題となっているのです。
限られた予算の中で、ドローンやセンサーといった最新技術を活用しながら、いかに効率的かつ効果的に点検や補修を進めていくかが問われています。
人々の安全な暮らしを文字通り足元から支えるという社会貢献性の高さに加え、この需要は長期にわたって継続するため、非常に安定性の高い仕事と言うことができます。
介護職
日本が直面する超高齢社会を背景に、介護職は今後ますます需要が増加する仕事です。
高齢者人口の割合が増え続けることで、介護を必要とする人の数も増加の一途をたどっています。
特別養護老人ホームなどの介護施設はもちろんのこと、住み慣れた自宅でサービスを受けたいというニーズの高まりから、訪問介護の需要も拡大しています。
介護職は、単に身の回りのお世話をするだけでなく、利用者の尊厳を守り、その人らしい生活を送れるよう支援する専門職です。
近年では介護ロボットや見守りセンサーといったテクノロジーの導入も進んでおり、働き方の改善も期待される、社会に不可欠な仕事です。
キャリアコンサルタント
終身雇用の崩壊やジョブ型雇用の広がりにより、働き方が大きく変化する中で、個人のキャリア相談に応じるキャリアコンサルタントの需要が増加しています。
会社にキャリアを委ねる時代は終わり、一人ひとりが自律的に自身のキャリアプランを考え、行動する必要性が増しているのです。
転職や独立、社内でのキャリアアップ、学び直しであるリスキリングなど、人生の様々な節目で専門家のアドバイスを求める人が増えています。
また、従業員の定着や育成を目的として、企業がキャリアコンサルタントを配置するケースも増加傾向にあります。
人々の人生に寄り添い、その可能性を広げる手助けができる、やりがいのある仕事です。
【これから伸びる業界は何?】伸びる業界に就職するメリット
続いて、伸びる可能性が高い業界に就職するメリットについて紹介します。
伸びる業界に就職すると、以下のようなメリットを享受できる可能性は非常に高いでしょう。
メリットを理解した上で、志望動機や就活の軸に書けるような項目がないか確認してみてください。
- 成長機会が豊富にある
- やりがいを感じやすい
- 給与が上がる可能性がある
- 成長機会が豊富にある
- 若いうちから裁量権の大きい仕事を任されやすい
- 個人の市場価値が高まる
- イノベーションの最前線に立ち会える
- インセンティブを得られる可能性がある
成長機会が豊富にある
伸びる業界に身を置く最大の魅力の1つが、若手の成長のチャンスに恵まれやすいという点です。
業界全体が拡大しているということは、それだけ新たなプロジェクトや顧客ニーズも増えている状況であり、人手もノウハウも必要になります。
その結果、年次に関係なく若手にも多くの仕事が任される傾向があり、早い段階で責任ある業務を経験することも可能です。
新しい分野や技術に触れる機会も豊富であり、社内外で学ぶことが多く、スキルの幅が広がりやすい環境が整っています。
また、社内の仕組み自体が急速に変化しているため、自分から提案して実行に移すチャンスも多く、自分の行動が会社の成長に直結している実感を持ちやすいのも魅力です。
やりがいを感じやすい
伸びる業界では社会的な関心やニーズが非常に高く、仕事を通じて社会への貢献を実感しやすいという特徴もあります。
業界が拡大しているということは、それだけ世の中がそのサービスや技術を必要としているということであり、自分の仕事が誰かの課題解決や生活の向上につながっているという実感が得られやすい環境です。
特に医療、教育、環境、ITといった分野では人々の暮らしに直結する分野が多いため影響が大きく、日々の業務が社会に与えるインパクトも大きく、やりがいを持って働ける可能性が高いです。
給与が上がる可能性がある
伸びる業界で働くメリットには給与的な側面も見逃せません。
業界が成長しているということは企業の売上や利益が拡大している傾向にあり、資金的な余裕を持って社員の待遇改善に取り組む企業も多く存在するということです。
また、事業拡大に伴って組織が拡充される中で、新たなポジションや役職が生まれ、昇進のチャンスも増えることが多いです。
若手であっても成果を出せば評価されやすく、自分の実力に見合った評価や報酬を受け取りやすい仕組みが整っている企業はさらに増えていくでしょう。
また、業界全体に人材の需要があるため、転職市場でも有利であり、キャリアアップもしやすいです。
若いうちから裁量権の大きい仕事を任されやすい
これから伸びる業界では、事業の急速な成長に伴い、組織も日々拡大していきます。
そのため、新しいポストが次々と生まれる傾向が強く、実力さえあればチャンスが巡ってきます。
年齢や入社年次といった経験に関わらず、責任あるポジションを任される可能性が高いのです。
若いうちから裁量権の大きい仕事に挑戦できる環境は、自身の成長スピードを大きく加速させます。
既存の業界では経験できないような貴重な体験を積みながら、キャリアを築いていけるでしょう。
主体的に行動し、成果を出したいと考える人にとって、非常に魅力的な環境と言えます。
個人の市場価値が高まる
成長業界の最前線で働くことは、自分自身の市場価値を飛躍的に高めることに直結します。
なぜなら、そこでは今まさに需要が高まっている最先端のスキルや知識が求められるからです。
日々の業務を通じて、AIやデータ分析など、他では得難い専門性を自然と身につけることができます。
そうしたスキルセットは、転職市場において非常に高く評価されるため、将来の選択肢が広がります。
一つの企業に留まらず、より良い条件や環境を求めてキャリアアップを図る際にも有利に働くでしょう。
常に新しいことを学び続ける意欲さえあれば、時代に必要とされる人材へと成長できます。
多様なキャリアパスを描ける
伸びる業界の大きな特徴は、その変化のスピードの速さにあります。
次々と新しいビジネスモデルやサービスが生まれるため、それに伴って新しい職種や役割も誕生します。
例えば、データサイエンティストやグロースハッカーなど、数年前には存在しなかった仕事も珍しくありません。
社内でのキャリアチェンジを通じて、自身の可能性を広げていく機会にも恵まれています。
また、業界全体が活気に満ちているため、将来的な独立や起業といった道も現実的な選択肢となるでしょう。
自身の志向や強みに合わせて、型にはまらない幅広いキャリアパスを描ける点が魅力です。
イノベーションの最前線に立ち会える
成長業界とは、まさに今、社会に変革をもたらしているイノベーションの中心地です。
そこで働くことは、新しい技術や革新的なサービスが世の中に広まっていく過程を、当事者として経験できることを意味します。
昨日まで誰も知らなかったものが、明日の常識に変わっていくダイナミズムを肌で感じられるのです。
自分たちの仕事が、人々の生活や社会のあり方をより良く変えていく手応えは、何物にも代えがたいものです。
変化の激しい環境で困難を乗り越え、新しい価値を生み出すプロセスに関わることは、大きなやりがいと誇りに繋がります。
インセンティブを得られる可能性がある
企業の急成長は、従業員への経済的なリターンにも反映される可能性があります。
特に設立間もないスタートアップ企業などでは、その傾向が顕著に見られます。
業績への貢献度合いに応じて、昇給や賞与といった形で報われる機会が多いでしょう。
さらに、ストックオプション制度を導入している企業であれば、将来的な上場や事業売却によって大きな経済的リターンを得られる可能性も秘めています。
もちろんリスクも伴いますが、企業の成長と自身の貢献がリンクし、成果が正当に評価される仕組みは、働く上での強い動機付けとなります。
【これから伸びる業界は何?】伸びる業界に就職する際の注意点
続いて、伸びる業界に就職する際の注意点について紹介します。
以下の3つの注意点を全く意識せずに「伸びる」という条件だけを見て就職してしまうと、後で後悔することになるかもしれません。
ぜひ以下の3点を理解した上で、この記事で紹介している伸びる業界の中から企業を選んでみてください。
- 成長の持続性を見極める
- ハードワークの可能性がある
- 学習習慣が必要になる
- 競争が激しい
- ルールが未整備な可能性がある
- 研修制度が整っていないことがある
- 必ずしも自分の適性と一致するとは限らない
成長の持続性を見極める
今注目されているからといってその業界にすぐに飛びつくのではなく、一過性のブームの中にあるのか、長期的な成長が見込めるのかを冷静に判断しなければなりません。
世間の話題性が先行して一時的に成長している業界の場合、需要が落ち着くとともに急速に縮小する可能性が高いです。
短期的なトレンドに振り回されてしまうと、安定したキャリアの形成は難しく、数年後に再び転職を迫られるといった事態になりかねません。
業界を選ぶ際には市場規模の推移、政府の政策的支援、人口動態との関連性、代替技術の登場リスクなど、複数の観点から将来性を分析することが大切です。
ハードワークの可能性がある
これから伸びる業界では需要の高まりとともに業務量が急激に増える傾向があるため、就職後に想像以上に仕事がハードになる可能性も少なくありません。
市場の拡大フェーズにある企業は新規プロジェクトや取引先の増加、組織の拡張などに対応しながら日々の業務をこなす必要があり、人手が足りない中で現場が逼迫する状況が起こりがちです。
また、変化のスピードが速いため、短期間での対応力や柔軟な思考が求められ、精神的・体力的な負担も大きくなることが少なくありません。
特に若手の社員は大量の業務を任されやすいため、自分のキャパシティを超えた状況にならないように注意しましょう。
学習習慣が必要になる
伸びる業界では新しい技術やサービスが次々と登場するため、常に情報をアップデートしながら働く姿勢が求められます。
特にIT、医療、環境、金融といった分野では法律の改正や技術進化のスピードが著しく速く、昨日までの常識が翌日には通用しなくなることも珍しくありません。
そのため、学習意欲が低い方や変化を嫌う傾向がある人は業界のスピード感についていくことが難しいでしょう。
就職後も毎日学び続けることを前提とした姿勢が必要であり、自己研鑽や社外での学びに積極的になれるかどうかが、成長業界でのキャリアを左右します。
競争が激しい
成長業界は将来性が期待される分、多くの優秀な人材がその門を叩きます。
刺激的な環境で切磋琢磨できる反面、そこは常に厳しい競争の場でもあるのです。
また、高いスキルを持つ人材は引く手あまたであるため、より良い条件を求めて転職する人も少なくありません。
人の入れ替わりが激しい中で、自身のポジションを確立し続ける努力が求められます。
現状維持に満足せず、常に成果を出し、自身の価値を高め続ける姿勢が不可欠となるでしょう。
成長の裏には、相応のプレッシャーが存在することを理解しておく必要があります。
ルールが未整備な可能性がある
これから伸びる業界というのは、多くの場合、まだ世に出て間もない新しい分野です。
そのため、関連する法律や業界内の自主規制といったルールが、事業のスピードに追いついていないケースが見受けられます。
最初は問題なく進められていた事業が、後の法改正によって大きな影響を受ける可能性も否定できません。
こうした外部環境の変化は、時として事業環境を根本から変えてしまうリスクをはらんでいます。
将来性があるからと安易に飛び込むのではなく、法的な側面や社会的な受容性についても、慎重に見極める視点が必要です。
研修制度が整っていないことがある
成長業界の企業、特にスタートアップは、組織の急拡大に社内体制の整備が追いつかないことがあります。
その結果、人材育成の仕組みや体系的な研修制度が、まだ十分に整っていない場合も少なくありません。
入社後は手厚い研修を受けるというより、OJT、すなわち実地での訓練が中心になることも多いでしょう。
現場で実践しながら仕事を覚えていくスタイルは、成長の機会であると同時に、人によっては負担に感じるかもしれません。
受け身で教えてもらうのを待つのではなく、自ら学び、必要なスキルを盗んでいく積極的な姿勢が求められます。
必ずしも自分の適性と一致するとは限らない
業界自体に将来性があることと、その仕事が自分に合っているかどうかは、全く別の問題です。
たとえ、どれほど有望な分野であっても、その仕事内容や求められるスキル、あるいは組織の文化が自分の価値観や働き方と一致しなければ、長く続けることは難しいでしょう。
華やかなイメージだけで判断せず、まずは冷静に自己分析を行うことが大切です。
業界の将来性という一面的な情報だけでなく、そこで自分が本当に活躍できるか、やりがいを感じられるかを多角的に判断する必要があります。
適性を見誤ると、早期離職にも繋がりかねません。
【これから伸びる業界は何?】これから伸びる業界に向いている人の特徴
続いて、これから伸びる業界にあなたが向いているかについて確認してみましょう。
これから述べる業界で活躍できる可能性が高く、やりがいを感じながら業務に取り組める人は、以下のような特徴を持ち合わせています。
自分にいくつ当てはまるか考えてみてください。
- 学習意欲が高い
- チャレンジ精神がある
- 柔軟性がある
- 論理的思考力と問題解決能力が高い
- 好奇心旺盛で新しいものが好き
- 専門性を高めたい
- 当事者意識を持って仕事に取り組める
学習意欲が高い
先ほども紹介したように、伸びる業界で働くにあたっては学習意欲が必須です。
技術革新や市場のニーズの変化は日々起こるため、現場で活躍し続けるには常に新しい知識を取り入れなければなりません。
特にITや医療、エネルギーの分野では専門性が高く、知識も日々更新される傾向にあり、過去の成功体験に固執するのではなく、変化を前向きに受け入れて成長に努める必要があります。
そのため、学ぶことに対して苦手意識がなく、自主的に情報収集やスキルアップに取り組める人は、これから伸びる業界で活躍しやすいでしょう。
チャレンジ精神がある
新しい領域で急成長している業界では、前例のない業務や未知の課題に取り組む場面が少なくありません。
したがって、未知の環境に臆することなく自ら踏み込んでいけるチャレンジ精神がある人が向いていると言えるでしょう。
成功の保証がない状況で前向きに行動できる力や、新しいサービスの立ち上げや改善に関わる場面で積極的に関与できる姿勢が求められます。
また、失敗を恐れずに試行錯誤を繰り返せるマインドを持てば、周囲からの信頼も高まることでしょう。
伸びる業界ほど競争も激しく、業務もスピード感を持って進める必要があるため、受け身の姿勢ではチャンスを掴みにくいです。
柔軟性がある
これから伸びる業界は技術、法律、消費者の価値観など様々な要素が短期間で大きく変化する環境下にあることも少なくありません。
したがって、過去のやり方に固執せずに変化を受け入れながら行動を変えられる柔軟性を持つ人が活躍しやすいでしょう。
業務の内容や組織の体制、働き方そのものが変わることもあり、その都度迅速に対応できるかどうかが成果に直結します。
よって、常に頭をやわらかく保ち、新しいルールや常識を受け入れられる人が活躍できるでしょう。
論理的思考力と問題解決能力が高い
成長業界は、前例のない課題や複雑な問題に日々直面する場所です。
そうした状況下で求められるのは、物事の本質を冷静に見抜く論理的思考力です。
目の前の現象に惑わされず、なぜその問題が起きているのかを深く分析しなくてはなりません。
さらに、分析するだけでなく、具体的な解決策を導き出し、それを粘り強く実行に移せる能力も不可欠です。
仮説を立て、検証し、改善を繰り返すプロセスを楽しめる人は、この分野で大きく活躍できるでしょう。
常に変化する状況に対応し、最適解を導き出す力が試されます。
好奇心旺盛で新しいものが好き
伸びる業界は、技術革新やトレンドの変化が非常に激しい世界です。
昨日までの常識が、今日にはもう古くなっているということも日常茶飯事です。
そのため、常に知的好奇心を持ち、新しい情報や技術にアンテナを張り続ける姿勢が欠かせません。
国内外の最新トレンドや、競合他社の動向などを自主的に情報収集し、それを自身の仕事に活かそうとする意欲が求められます。
新しいものが好きで、変化そのものをポジティブに捉えられる人は、成長業界の水に合っていると言えるでしょう。
学ぶことをやめない姿勢が、自身の成長を支えます。
専門性を高めたい
成長業界は、特定の分野における最先端の知識やスキルが蓄積される場所です。
そこで活躍するためには、ジェネラリストであること以上に、何か一つでも秀でた専門性を持つことが重要になります。
例えば、AI、データサイエンス、あるいは特定のプログラミング言語など、深い知識と経験を身につけることが求められるのです。
その道のプロフェッショナルになりたいという強い志向がある人にとっては、絶好の環境と言えます。
自身の専門性を高め、それを武器に組織や社会に貢献したいと考える人に向いています。
継続的な学習と実践を通じて、替えの利かない人材を目指せます。
当事者意識を持って仕事に取り組める
変化の激しい業界では、指示された業務をこなすだけでは不十分です。
組織や事業が抱える課題を、他人事ではなく自分ごととして捉える当事者意識が強く求められます。
なぜこの仕事が必要なのか、もっと良くするためにはどうすれば良いかを常に考える姿勢が大切です。
現状に満足せず、非効率な点や改善すべき点を見つけた際には、主体的に声を上げ、周囲を巻き込んで行動に移せる人が評価されます。
会社の一員としてではなく、事業を推進する中心人物として、自ら考え動けることが成功の鍵となります。
【これから伸びる業界は何?】これから伸びる業界で重宝される資格
続いて、これから伸びる業界で重宝される資格について紹介していきます。
目まぐるしく変化するビジネス環境の中では、企業も即戦力となる人材や、新しい価値を創造できるポテンシャルを持つ人材を求めています。
ここでは、特に成長が期待される業界において、どのような資格が評価され、キャリアアップに繋がるのかを具体的に解説していきます。
自身の市場価値を高め、未来のキャリアを有利に進めるための一歩として、ぜひ参考にしてください。
- IT系の資格
- 会計系の資格
- 英語系の資格
IT系の資格
企業のDX化が経営の必須課題となっている現代において、IT系の資格は業界を問わず非常に重宝されます。
その理由は、事業や業務における課題をテクノロジーの力で解決・実行する能力を客観的に証明できるからです。
例えば、ITの基礎知識を網羅するITパスポートや、より実践的な知識を持つことを示す基本情報技術者試験は、全てのビジネスパーソンにとって価値ある資格です。
さらに、クラウドサービスのAWS認定資格や、セキュリティ関連の資格など、特定の専門分野に特化した資格は、より高度なスキルを持つ人材として高く評価されるでしょう。
成長産業の多くはITを基盤としており、これらの資格はキャリアの可能性を大きく広げてくれます。
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- ITパスポート
会計系の資格
会計系の資格もまた、これから伸びる業界で非常に重宝されるスキルの一つです。
ビジネスが複雑化・グローバル化する中で、企業の活動を数字で正確に可視化し、経営状況を客観的に把握する能力は不可欠だからです。
日商簿記検定は、企業の財務諸表を読み解くための基本的な知識を証明し、あらゆるビジネスの土台となります。
この知識があれば、データに基づいた的確な意思決定を下す能力や、事業の採算性を分析する力をアピールできます。
経理や財務の専門職はもちろん、営業や企画職であっても、会計リテラシーは高く評価されます。
企業の成長性や安定性を見極める力が養われるため、キャリア形成において大きな強みとなるでしょう。
- 日商簿記検定
- 公認会計士
- 米国公認会計士
英語系の資格
少子高齢化により国内市場が成熟しつつある日本では、多くの企業が成長の機会を求めて海外展開を加速させています。
そのため、グローバルなビジネスシーンで円滑なコミュニケーションを取れる能力を証明する英語系の資格は、今後ますます需要が増加すると考えられます。
特に、ビジネス英語能力を測るTOEICで高得点を取得していることは、多くの企業で評価の対象となります。
海外の取引先との交渉、多国籍なチームでのプロジェクト遂行、海外の最新情報の収集など、英語力はあらゆる場面で求められます。
これから伸びる業界で活躍の場を世界に広げたいと考えるなら、英語系の資格は必須のパスポートと言えるでしょう。
- TOEIC
- IELTS
- TOEFL
【これから伸びる業界は何?】これから伸びる業界に就職するためにすべきこと
続いて、これから伸びる業界に就職するためにぜひ取り組んでいただきたいことについて紹介します。
以下の3つの対策は就活において必須の対策であり、志望動機や自己PR、ガクチカの回答を作成するためには、特に欠かせないものです。
一つひとつ入念に行えば自信を持って本番に臨めることでしょうから、ぜひ取り組んでみてください。
- 業界・企業研究をする
- インターンシップに参加する
- OB/OG訪問をする
業界・企業研究をする
これから伸びる業界への就職を目指す上で、業界や企業についての深い理解を持っているかどうかは就活の成功に大きく関わります。
成長中の業界といっても、それぞれの業界には様々な成長背景、ビジネスモデル、今後の課題があります。
先ほど紹介したように、同じIT業界の中でもSaaS、AI、フィンテックなど、分野ごとに必要とされるスキルや求められる人物像は異なるのです。
したがって、表面的な情報だけでなく、業界の成長規模、参入企業の動向、競合の特徴などを多角的に調べることが重要です。
以下の記事では業界研究と企業研究の方法についてさらに詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
インターンシップに参加する
インターンシップも、ぜひ取り組んでいただきたい対策の1つです。
急成長している分野は企業側も新しい取り組みや業務の拡大に取り組んでいることが多く、インターンシップを通じて現場を体感することが大切です。
社員と関わりながら業務の一部に触れることで、仕事の進め方や企業の文化、業界特有のスピード感を肌で感じられます。
また、企業の情報はネットや説明会でも得られますが、インターンでは職場の雰囲気や社員同士のやり取りなど、数字や言葉では伝わりにくい部分まで確認できます。
加えて、インターン参加者限定で早期選考への案内が届くこともあり、採用につながる機会もあるため、取り組んでほしい対策の代表格です。
インターンについては以下の記事で徹底的に詳しく紹介しています。
OB/OG訪問をする
OB・OG訪問も非常におすすめの対策の1つであるため、ぜひ取り組んでください。
その業界や企業で働いている先輩から直接話を聞くことで、会社の雰囲気や仕事のリアルを深く知ることができます。
特に成長が著しい業界では変化のスピードが早く、数年前の状況と現在で大きく異なっていることは珍しくありません。
こうした最新の現場感を知るにあたっては、実務に携わっている人からの生の声が最も信頼性の高い情報源です。
また、仕事内容だけでなく、入社後に求められる力や働き方の特徴、キャリアの展望など、公式情報では得にくい内容にも触れられるため、志望理由を深める上でも大きな助けになります。
以下の記事ではOB/OG訪問について詳しく紹介しています。
【これから伸びる業界は何?】適職診断ツールを用いよう
ここまで、伸びる可能性が高い業界について詳しく紹介しましたが、自分に向いている業界が何か、まだわからない人も多いでしょう。
そんな方は、ぜひ弊社の適職診断ツールを活用してみてください。
20問の質問に答えるだけで、あなたの強みや向いている業界などについて詳しく判別できます。
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おわり
今回はこれから伸びる可能性が高い業界について紹介しつつ、これから伸びる業界の特徴や、これから衰退する可能性がある業界などについても詳しく紹介しました。
「伸びるから」「衰退するかもしれないから」という理由だけで就職先を決めるのはおすすめできませんが、重要な項目の1つであることは間違いありません。
ぜひ、この記事を参考に、これから伸びていく業界の中で自分が活躍できそうな分野がないか、考えてみてください。













