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はじめに
Amazon（アマゾン）は、単なるEコマース（EC）企業ではなく、クラウドコンピューティング（AWS）、広告、デジタルコンテンツなど、多岐にわたる事業で世界をリードするテクノロジーカンパニーです。
その圧倒的な成長スピードと影響力から、就職活動においても文理を問わず絶大な人気を集めています。
だからこそ、選考を突破するためには、Amazonの独自性を深く理解し、「なぜAmazonでなければならないのか」を明確に示す、説得力のある志望動機が不可欠です。
本記事では、Amazonの企業研究から、独自の選考基準である「OLP」を踏まえた志望動機の作成法までを徹底的に解説します。
志望動機が完成したらAIチェッカーを使おう
志望動機は、あなたの熱意と論理的思考力を示す重要な書類です。
Amazonの選考は特にロジックと具体性を重視するため、書き上げた後はAIチェッカーの活用を強く推奨します。
AIチェッカーは、自分では見落としがちな誤字脱字や不自然な日本語表現を客観的に指摘してくれます。
それ以上に重要なのは、「論理構成のチェック」です。
Amazonの志望動機では、自身の経験が「Our Leadership Principles（OLP）」とどう結びつくかを具体的に示す必要がありますが、その論理に飛躍がないか、冗長な表現で伝わりにくくなっていないかをAIの視点で確認することは非常に有効です。
特に、データや事実に基づいた記述ができているか、抽象的な精神論に終始していないかをチェックする観点で活用しましょう。
ただし、AIは万能ではありません。
あなたの原体験に基づく熱意や、OLPへの独自の解釈といった「核」の部分は、AIには書けません。
AIをあくまで文章の完成度を高めるための「壁打ち相手」として利用し、最終的には自分の言葉で磨き上げる意識が重要です。
【Amazonの志望動機】Amazonを知ろう
Amazonの志望動機を作成するうえで、最初のステップは企業の実像を正確に把握することです。
多くの就活生がAmazonを「便利なECサイトを運営する会社」と捉えがちですが、その理解だけでは不十分です。
Amazonは、Eコマース（オンラインストア）だけでなく、世界トップシェアを誇るクラウドサービス「AWS（アマゾン ウェブ サービス）」、急成長する「広告事業」、さらには「Prime Video」などのデジタルエンターテイメントまで、極めて多角的なビジネスを展開する巨大なテクノロジー企業です。
これらの事業がどのように連携し、「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」というミッションの実現に向かっているのかを理解する必要があります。
そして、Amazonの企業研究において最も重要なのが、独自の行動指針である「Our Leadership Principles (OLP)」です。
このOLPこそが、Amazonの文化と選考基準のすべてと言っても過言ではありません。
Amazonの事業内容
Amazonのビジネスは、大きく3つのセグメントに分類されますが、就活生は特に「Eコマース」「AWS」「広告」の3本柱を理解することが重要です。
第一の柱である「Eコマース（オンラインストア）」は、皆様に最も馴染み深い事業でしょう。
これには、Amazonが自ら商品を仕入れて販売する「リテール事業」と、第三者が出品する「マーケットプレイス事業」が含まれ、強大な物流ネットワーク（フルフィルメントセンター）がそれを支えています。
第二の柱は、いまやAmazonの利益の多くを生み出す「AWS（アマゾン ウェブ サービス）」です。
これは、企業のITインフラ（サーバーやデータベースなど）をインターネット経由で提供するクラウドコンピューティングサービスであり、世界中のスタートアップから大企業までが利用する業界のデファクトスタンダードとなっています。
第三の柱として急成長しているのが「広告事業」です。
ECサイト内の検索結果や商品ページに表示される広告で、購買データに基づいた高いターゲティング精度が強みです。
これらの事業は、「フライホイール効果」と呼ばれる好循環によって相互に成長を促進しており、その根底には常に「顧客中心主義」があります。
Amazonの業績
Amazonの業績を理解するうえで重要なのは、短期的な利益追求ではなく、「長期的な視点での顧客価値創造」を最優先にしている点です。
Amazonは伝統的に、利益の多くを物流網の強化、AWSの技術開発、新規事業の創出といった未来への投資に積極的に回してきました。
そのため、四半期ごとの利益は変動しやすいものの、売上高は一貫して驚異的な成長を続けています。
特に注目すべきは、セグメント別の利益貢献です。
売上高ではEコマースが大きな割合を占めますが、営業利益の過半数はAWS（アマゾン ウェブ サービス）が生み出しています。
この高収益なAWSが、Eコマース事業の低マージン戦略やアグレッシブな投資を支えるという構造を理解することが不可欠です。
Amazonは特定の中期経営計画を公表しませんが、その代わりに創業以来の「Day 1」（毎日が創業初日である）という精神に基づき、常にイノベーションを追求し続ける姿勢を明確にしています。
Amazonの企業理念
Amazonの企業理念、すなわちミッションは「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」です。
このミッションを実現するための具体的な行動指針として、全社員が共有すべき「Our Leadership Principles（OLP）」が定められています。
Amazonの選考は、このOLPの理解度と、候補者がOLPを体現する人材であるかどうかを測るために設計されていると言っても過言ではありません。
「Customer Obsession（顧客へのこだわり）」を筆頭に、「Ownership（当事者意識）」「Invent and Simplify（創造と単純化）」「Learn and Be Curious（学び、好奇心を持つ）」など、10数項目（※時期により変動）から成るOLPは、Amazonの強さの源泉です。
志望動機を作成する際は、これらのOLPの中で自分が最も共感し、かつ過去の経験で体現したエピソードを持つ項目を選び、その経験とAmazonで成し遂げたいことを具体的に結びつけることが、選考を突破する最大の鍵となります。
【Amazonの志望動機】Amazonが志望動機で見ていること
Amazonの採用選考は、他の多くの企業とは一線を画す明確な評価基準を持っています。
それは、候補者がAmazonの行動指針である「Our Leadership Principles（OLP）」をどれだけ深く理解し、体現できるポテンシャルを持っているか、という点に尽きます。
Amazonは、志望動機や面接（特に「STARメソッド」を用いた行動面接）を通じて、候補者の過去の行動や思考プロセスを徹底的に深掘りします。
彼らが見ているのは、単なる学歴やスキルの羅列ではなく、困難な状況でどのように考え、行動したかという具体的な事実です。
そして、その行動の根底にOLPと共通する価値観が存在するかどうかを厳しく見極めています。
この章では、Amazonが志望動機で特に重視する3つの評価軸を解説します。
志望動機で特に重視されるポイント① OLP（Our Leadership Principles）への深い共感と具体的な体現経験
Amazonが志望動機で最も重視するのは、間違いなく「OLP（Our Leadership Principles）」とのフィット感です。
選考はOLPを軸に設計されており、志望動機も「あなたがOLPを体現する人材であること」を証明する場でなければなりません。
単に「貴社のCustomer Obsessionに共感しました」と述べるだけでは不十分です。
重要なのは、そのOLPに共感する理由と、過去の具体的な経験（アルバート、サークル、研究など）において、そのOLPに通じる行動をどのように起こしたかを明確に示すことです。
例えば「Ownership」をアピールするなら、自分の役割や責任範囲を超えて主体的に課題を発見し、他者を巻き込んで解決に至ったエピソードを具体的に語る必要があります。
Amazonは、この「OLPを体現した経験」を、STARメソッド（Situation:状況, Task:課題, Action:行動, Result:結果）に沿って論理的に説明できるかを厳しくチェックしています。
志望動機で特に重視されるポイント② データに基づき行動する思考様式（Data-driven）
Amazonは、徹底したデータドリブン（データ駆動型）の文化を持つ企業です。
「I think...（私はこう思う）」という主観的な意見よりも、「The data says...（データがこう示している）」という客観的な事実が尊重されます。
この文化は志望動機にも反映されます。
なぜAmazonを志望するのか、入社後に何を成し遂げたいのか、その根拠を感覚論や精神論ではなく、可能な限りデータや事実に基づいて説明することが求められます。
「Amazonの成長性に惹かれた」という抽象的な表現ではなく、「貴社のAWS事業が営業利益の〇割を生み出している点に着目し、その技術基盤の上で〇〇という課題を解決したい」といった、具体的な数字や事実（Numbers）に基づいた論理展開が重要です。
「Dive Deep（深く掘り下げる）」というOLPにも通じますが、物事の表面だけをなぞるのではなく、データや事実を基に本質を捉えようとする思考様式を持っているかが問われます。
志望動機で特に重視されるポイント③ なぜAmazonでなければならないのか（OwnershipとWhy Amazon?）
Amazonは「Ownership（当事者意識）」を非常に重視します。
これは、自分の仕事だけでなく、会社全体や顧客の課題を「自分ごと」として捉え、主体的に行動することを意味します。
このOwnershipは、「なぜ他の企業ではなく、Amazonでなければならないのか」という問いに対する答えの深さにも表れます。
ECであれば楽天、クラウドであればGoogleやMicrosoft、広告であればGoogleやMetaなど、Amazonの事業領域には常に強力な競合が存在します。
その中で、なぜ敢えてAmazonという環境を選び、自らが「オーナー」として課題解決に取り組みたいのか、その必然性を論理的に説明する必要があります。
Amazonの持つ特定のリソース（例：グローバルな物流網、AWSの技術力、膨大な顧客データ）と、自身の成し遂げたいビジョンを明確に結びつけ、「Amazonでしかできないこと」を具体的に提示することが、採用担当者を納得させる鍵となります。
【Amazonの志望動機】Amazonの求める人物像
Amazonがどのような人材を求めているか、その答えは非常に明確です。
それは、同社の行動指針である「Our Leadership Principles（OLP）」を深く理解し、実践できる人物です。
Amazonでは、職種や役職、経験年数に関わらず、すべての社員が「リーダー」であると考えられており、日々の意思決定や行動は常にこのOLPに照らして判断されます。
したがって、Amazonの「求める人物像」とは、「OLPを体現する人」そのものです。
この章では、数あるOLPの中でも、特にAmazonの文化を象徴し、選考において重視される4つの側面をピックアップし、それが具体的にどのような行動やマインドセットを指しているのかを詳細に解説します。
求める人物像① Customer Obsession（顧客へのこだわり）
OLPの筆頭に掲げられているのが「Customer Obsession（顧客へのこだわり）」です。
Amazonのリーダーは、常に顧客を起点に考え、行動します。
競合他社の動向に一喜一憂するのではなく、顧客が何を求めているのか、顧客自身もまだ気づいていない潜在的なニーズは何かを徹底的に追求し、その期待を超える価値を提供するために尽力します。
この原則は、単なる「お客様第一主義」というスローガンではありません。
社内の議論においても、「それは本当にお客様のためになるのか？」という問いが常に最優先されます。
Amazonが求めるのは、自分の都合や社内の論理ではなく、常に顧客の視点に立って物事を判断し、顧客の信頼を勝ち取り、維持するために粘り強く行動できる人材です。
求める人物像② Ownership（当事者意識）
「Ownership（当事者意識）」は、Amazonのスピード感と実行力を支える非常に重要な原則です。
Amazonのリーダーは、長期的な視点を持ち、短期的な結果のためにそれを犠牲にしません。
彼らは自分のチームだけでなく、会社全体のことを考え、行動します。
「それは私の仕事ではありません」という言葉は、Amazonの文化において最も忌避される言葉の一つです。
自分の担当範囲を超えても、顧客や会社にとって重要だと判断した課題には、自らが「オーナー」として主体的に取り組み、最後までやり遂げる責任感が求められます。
他責にせず、環境のせいにせず、困難な状況でも「どうすればできるか」を考え抜き、解決策を見出すために全力を尽くす。
そうした強い当事者意識を持つ人材をAmazonは求めています。
求める人物像③ Invent and Simplify（創造と単純化）
Amazonは、常に「Day 1（創業初日）」の精神を持ち、イノベーションを追求し続ける企業です。
それを支えるのが「Invent and Simplify（創造と単純化）」という原則です。
リーダーは、常にチームにイノベーション（Invent）と新しいアイデアを求めます。
現状維持を良しとせず、常に「もっと良い方法はないか」と問いかけ、新しい挑戦を奨励します。
同時に、Amazonは物事を不必要に複雑化することを嫌います。
複雑な問題やプロセスを、いかにシンプル（Simplify）にし、スケーラブル（拡張可能）な解決策を見出すか。
この「創造」と「単純化」は表裏一体であり、Amazonが求めるリーダーは、大胆な発想力を持ちつつも、それを現実的かつ効率的な形に落とし込むことができる人材です。
求める人物像④ Learn and Be Curious（学び、好奇心を持つ）
Amazonの事業環境は、凄まじいスピードで変化し、拡大し続けています。
こうした環境で活躍するためには、「Learn and Be Curious（学び、好奇心を持つ）」という姿勢が不可欠です。
Amazonのリーダーは、決して現状の知識やスキルに満足しません。
彼らは常に新しいことを学ぶことにどん欲であり、自らの専門領域以外の分野に対しても強い好奇心を持ち、積極的に知識を吸収しようとします。
未知の課題に直面したとき、それを「できない理由」を探すのではなく、「どうすれば学べるか」を考えるポジティブな学習意欲が求められます。
過去の成功体験に固執せず、常に自分自身をアップデートし続けられる、知的好奇心と謙虚さを併せ持った人材が、Amazonでは高く評価されます。
【Amazonの志望動機】Amazonの志望動機に入れ込むべきポイント3選
Amazonの志望動機は、他の企業とは異なる明確な「型」が存在します。
それは、Amazon独自の行動指針である「Our Leadership Principles（OLP）」という物差しに、いかに自分を当てはめてアピールできるか、という点に集約されます。
単に「御社のサービスが好きだ」という熱意や、「成長したい」という意欲だけでは、Amazonの採用担当者には響きません。
この章では、あなたの志望動機を、数ある応募書類の中から際立たせるために、必ず盛り込むべき3つの重要なポイントを解説します。
これらの要素を戦略的に組み込むことで、あなたがAmazonの文化にフィットし、入社後に活躍できる人材であることを論理的に証明しましょう。
入れ込むべきポイント① OLPと自身の経験の具体的な結びつけ
Amazonの志望動機において、これが最も重要であることは疑いようがありません。
選考のすべてはOLPに基づいて行われます。
「Ownershipに共感しました」と書くだけでは、何の意味もありません。
重要なのは、「なぜ」そのOLPに共感するのか、そして「どのように」過去の経験でそのOLPを体現したのかを、具体的なエピソード（STARメソッド：状況・課題・行動・結果）で示すことです。
例えば、「アルバイト先の課題を、自分の役割を超えて分析し、店長に改善策を提案・実行した結果、売上が〇%向上した。
この経験からOwnershipの重要性を学んだ」といった具合です。
志望動機の中で、自分がアピールしたいOLPと、それを裏付ける強力なエピソードを明確に提示することが、最初の関門を突破する鍵となります。
入れ込むべきポイント② データや事実（Numbers）に基づいた論理展開
Amazonは「Numbers（数字）」と「Data（データ）」を非常に重視する企業文化を持っています。
意思決定は、個人の感覚や経験則ではなく、客観的なデータに基づいて行われます。
この思考様式は、志望動機にも反映させるべきです。
「すごく頑張った」「大きく貢献した」といった抽象的・感情的な表現は避け、可能な限り定量的な事実を盛り込みましょう。
「売上向上に貢献した」ではなく、「前月比10%の売上向上に貢献した」。
「多くの人を集めた」ではなく、「SNSを活用し、イベント集客数を50人から100人に増加させた」といった形です。
具体的な数字は、あなたの行動の「成果」を客観的に示し、同時にあなたがデータに基づいて物事を考える論理的な人材であることを証明する強力な武器となります。
競合他社との比較して優れた点を盛り込む
「なぜAmazonでなければならないのか？」この問いに明確に答えることは、あなたの「Ownership（当事者意識）」の強さを示すことにつながります。
Amazonの事業領域には、EC（楽天など）、クラウド（Google, Microsoftなど）、広告（Google, Metaなど）といった強力な競合が多数存在します。
これらの競合他社と比較したうえで、Amazonのどこに独自の優位性や魅力を感じているのかを具体的に説明する必要があります。
例えば、「楽天のポイント経済圏も魅力的だが、貴社のグローバルな物流網とAWSの技術基盤を活かして、〇〇という新しい顧客体験を創造したい」といった論理展開です。
この比較分析を通じて、あなたが深く業界を研究していること、そして明確な意志を持ってAmazonを選んでいることをアピールできれば、採用担当者に強い印象を残すことができます。
【Amazonの志望動機】競合他社との比較しよう
Amazonの志望動機を作成するうえで、競合他社との比較は「なぜAmazonでなければならないのか」という最も重要な問いに答えるための不可欠なプロセスです。
Amazonの事業はEコマース、クラウド、広告、エンタメと多岐にわたり、それぞれの領域に強力なライバルが存在します。
採用担当者は、あなたが業界地図を理解したうえで、Amazonのどの点に独自性や将来性を感じているのかを知りたがっています。
単に「Amazonが好きだから」という理由ではなく、「競合のA社やB社ではなく、Amazonのこの環境（リソース、文化、スピード）だからこそ、自分の成し遂げたいことがある」という論理を構築することが重要です。
この章では、主要な事業領域における代表的な競合他社を取り上げ、Amazonとの違いを明確にするための比較軸を解説します。
楽天との比較：Eコマースにおけるビジネスモデルの違い
Eコマース領域において、国内最大のライバルは楽天グループです。
両社の最大の違いはビジネスモデルにあります。
Amazonは、自ら商品を仕入れて販売する「直販（リテール）」と、第三者が出品する「マーケットプレイス」を併用し、「顧客体験（UX）」の最適化（例：迅速な配送、シンプルな購入画面）を最優先にしています。
一方、楽天は「楽天市場」という“仮想のショッピングモール”に出店者を招き、「楽天経済圏」と呼ばれるポイント（ロイヤリティ）プログラムを軸に、出店者と顧客双方の活性化を図るモデルです。
Amazonが「物流」と「テクノロジー」で顧客体験をコントロールしようとするのに対し、楽天は「経済圏」と「出店者との共栄」を重視します。
志望動機では、Amazonの顧客中心主義やグローバルな物流網の強みに惹かれるのか、といった視点で差別化が可能です。
Googleとの比較：広告・クラウドにおけるデータの違い
Google（Alphabet）は、広告事業とクラウド事業（GCP）においてAmazon（AWS）の強力な競合です。
広告事業において、Googleの強みは「検索データ」や「YouTubeの視聴データ」に基づいたターゲティングです。
一方、Amazonの広告は、「ECサイト内での購買データ（何を買おうとしているか、何を買ったか）」に直結している点が最大の強みです。
より購買行動に近いデータを持っていることがAmazonの独自性です。
クラウド事業では、AWSが市場シェアトップを走るのに対し、GCP（Google Cloud Platform）はAIや機械学習、データ分析の分野で高い技術力を誇ります。
どちらのデータや技術基盤に将来性を感じ、その上でどのような価値を生み出したいのかを明確にすることが、志望動機で重要になります。
Microsoftとの比較：クラウド（BtoB）戦略の違い
クラウドコンピューティング市場において、Amazon（AWS）に次ぐ第2位のシェアを持つのがMicrosoft（Azure）です。
両社の戦略には明確な違いがあります。
AWSは、スタートアップから大企業まで幅広い顧客層に対し、最も多機能で広範なサービス群を提供し、市場を牽引してきました。
一方、Microsoft（Azure）の最大の強みは、既存のエンタープライズ（大企業）市場です。
多くの企業が既に利用しているWindows ServerやOffice 365といったソフトウェアとの高い親和性、ハイブリッドクラウド（オンプレミスとクラウドの併用）への対応力でAWSを猛追しています。
Amazon（AWS）を志望する際は、このAzureの戦略と比較したうえで、AWSが持つイノベーションのスピード、サービスの幅広さ、あるいは「顧客起点」でインフラを構築する文化に、なぜ魅力を感じるのかを説明する必要があります。
国内SIerとの比較：（AWS部門志望の場合）働き方と立ち位置の違い
AmazonのAWS部門（特にソリューションアーキテクトやテクニカルサポート）を志望する場合、国内の大手SIer（システムインテグレーター）との比較が有効です。
国内SIerの多くは、顧客の要望に基づいてシステムを受託開発し、納品するビジネスモデルが中心です。
一方、AWSの役割は、AWSという「プラットフォーム（道具）」を提供し、顧客が自らイノベーションを起こせるよう技術的に支援（コンサルティング）することです。
SIerが「顧客の要件を実現する」ことに主眼があるのに対し、AWSは「顧客のビジネス課題そのもの」に踏み込み、AWSの最新技術を用いて「あるべき姿」を提案・共創する立ち位置にあります。
技術の最前線に立ち続けたいという志向性や、受託ではなく「共創」する働き方への魅力をアピールすることが、SIerとの差別化ポイントとなります。
【Amazonの志望動機】AmazonのES通過者の志望動機の共通点
Amazonのエントリーシート（ES）やその後の選考プロセスで提出を求められる書類（志望動機など）を通過する学生には、明確な共通点が存在します。
それは、一言で言えば「Amazonの言語」を正しく使ってコミュニケーションが取れていることです。
Amazonの言語とは、言うまでもなく「Our Leadership Principles（OLP）」です。
通過者の志望動機は、単に優秀な学生であることをアピールするのではなく、自分がいかにOLPを体現する人材であるかを、過去の具体的なエピソード（STARメソッド）を用いて論理的に証明する構成になっています。
彼らは、「Customer Obsession」を発揮した経験や、「Ownership」を持って課題を最後までやり遂げた経験を、データや事実を交えながら鮮明に記述します。
つまり、Amazonの選考は、OLPという「評価基準」が完全に公開されている選考であり、その基準にいかに高いレベルで応えられるかが、ES通過の鍵となっています。
【Amazonの志望動機】Amazonの志望動機を作成する際の4つの注意点
Amazonの選考は、その独特な企業文化と「Our Leadership Principles（OLP）」という明確な評価基準に基づいているため、一般的な就活の「常識」が通用しない場合があります。
熱意があっても、書き方がAmazonの文化とミスマッチであれば、初期段階で評価を落としかねません。
Amazonの志望動機を作成するうえで、就活生が陥りがちな「落とし穴」が存在します。
この章では、あなたの貴重な経験や熱意が正しく伝わらないといった事態を避けるため、特に注意すべき4つのポイントを具体的に解説します。
これらを回避し、Amazonの「言語」に則った志望動機を作成しましょう。
注意点① OLPを無視、または表面的な理解にとどまる
Amazonの志望動機を作成するうえで、これが最大のNG行動です。
「貴社の圧倒的な成長性に惹かれました」「グローバルな環境で働きたい」といった、OLPに一切触れない志望動機は、企業研究を全くしていないとみなされます。
さらに注意が必要なのは、「貴社のCustomer Obsessionに共感しました」とOLPの単語を書くだけで、具体的なエピソードが伴わないケースです。
これは「表面的な理解」と判断されます。
採用担当者が見たいのは、あなたがOLPを自分ごととしてどう解釈し、過去にどのような行動で体現してきたかという具体例です。
OLPのいずれか（複数でも可）と、あなたの経験をSTARメソッドで深く結びつける作業を怠ってはいけません。
注意点② 抽象的な表現や、データに基づかない主張
「サークル活動をとても頑張りました」「リーダーとしてチームを大きく成長させました」といった、抽象的・感情的な表現は、Amazonの選考では評価されません。
Amazonは「Numbers（数字）」と「Data（データ）」を徹底的に重視する文化です。
「Dive Deep（深く掘り下げる）」というOLPが示す通り、具体的な事実やデータに基づかない主張は、説得力がないと判断されます。
「頑張った」ではなく、「〇〇という課題に対し、〇〇という施策を実行し、前年比〇〇%の成果を出した」というように、可能な限り定量的な情報を盛り込みましょう。
数字で示せない場合でも、行動の「前後」で何がどう変わったのかを具体的に記述し、客観的な事実（Third Partyの評価など）で補強する工夫が必要です。
注意点③ "Why Amazon?"が不明確（他社でも言える内容）
「ITの力で社会課題を解決したい」「人々の生活を便利にしたい」といった志望動機は、立派な目標ですが、それだけでは「なぜAmazonでなければならないのか」が伝わりません。
その目標は、GoogleやMicrosoft、楽天、あるいは国内のSIerでも達成できる可能性があります。
採用担当者は、数ある選択肢の中で、なぜあなたがAmazonを選んだのか、その論理的な必然性を知りたいのです。
Amazonが持つ独自の強み（例：AWSの圧倒的シェア、グローバルな物流網、OLPという企業文化）と、あなたの成し遂げたいビジョンを具体的に結びつけ、「Amazonのこのリソース（あるいは文化）でなければ、私の目標は達成できない」というレベルまで、志望理由を研ぎ澄ませる必要があります。
注意点④ 受け身の姿勢や他責的なニュアンスが見える
Amazonは「Ownership（当事者意識）」と「Learn and Be Curious（学び、好奇心を持つ）」を非常に重視します。
したがって、「貴社の充実した研修制度で学びたい」「手厚いサポート体制に惹かれた」といった、会社から何かを与えてもらうことを期待する「受け身」の姿勢は、Amazonの文化と相反します。
学びは「自ら掴み取りに行く」ものであり、研修制度は「活用する」ものです。
また、過去の経験を語る際に、「チームメンバーが協力してくれなかった」「環境が悪かった」といった、失敗の原因を外部に求める「他責的」なニュアンスは厳禁です。
Amazonのリーダーは、制約を前提条件として受け入れ、その中でどうOwnershipを発揮して結果を出すかを問われます。
【Amazonの志望動機】インターンに参加して有利に本選考を進めよう
Amazonの内定獲得を目指すうえで、インターンシップへの参加は極めて有効な戦略です。
Amazonのインターンシップは、単なる企業説明会や簡単なワークショップとは異なり、実際の業務に近い、あるいは業務そのものを体験する場として設計されています。
参加する最大のメリットは、Amazonの核である「Our Leadership Principles（OLP）」が、日々どのように実践されているかを肌で体感できることです。
社員の方々がOLPに基づい議論し、意思決定するプロセスを間近で見る経験は、本選考の志望動機や面接で語るエピソードに、他の就活生にはない圧倒的なリアリティと深みを与えてくれます。
また、Amazonのインターンシップは「実践」の場であり、そこでのパフォーマンスが評価されれば、本選考への早期パスや、選考プロセスの一部免除といった、直接的な優遇措置につながる可能性が非常に高いです。
【Amazonの志望動機】Amazonの志望動機例文
Amazonの志望動機を作成する鍵は、いかに自身の具体的な経験を「Our Leadership Principles（OLP）」というAmazonの「言語」に翻訳し、論理的に伝えるかにかかっています。
ここでは、異なるOLPや経験軸に焦点を当てた5つの志望動機例文を紹介します。
例えば、「Customer Obsession（顧客へのこだわり）」をアルバイト経験で示したパターンや、「Ownership（当事者意識）」をチーム活動で発揮したパターンなどです。
これらの例文は、あくまで論理構成やエピソードの組み込み方を参考にするためのものです。
丸暗記や模倣は厳禁です。
あなた自身のオリジナルの経験をOLPと結びつけ、最強の志望動機を構築するためのヒントとしてください。
例文①（経験ベース：Customer Obsession）
私が貴社を志望する理由は、「Customer Obsession」という理念が、私の行動指針と完全に一致しているからです。
私はカフェのアルバイトリーダーとして、常連客のA様から「最近、好みの味が変わった」というご指摘をいただいた経験があります。
当初はマニュアル通りの対応しかできませんでしたが、私はA様の真のニーズを理解したいと考え、休憩時間にA様との対話を試みました。
深くお話を伺うと、健康志向から甘さや脂肪分を控えたいという潜在的なニーズがあることが分かりました。
そこで私は、店長に許可を得て、A様の好みに合わせた豆の選定とカスタマイズメニュー（低脂肪ミルク使用、シロップ半量）を提案・作成しました。
結果、A様は「これこそが求めていた味だ」と大変喜んでくださり、そのレシピは「A様カルテ」として他の常連客にも応用され、店舗全体の顧客満足度向上に繋がりました。
顧客の言葉の裏にある本質的なニーズを深く掘り下げ、期待を超える解決策を提供する貴社の文化でこそ、私のこの強みが最大限発揮されると確信しています。
例文②（価値観ベース：Ownership）
私が貴社で貢献したいと強く願うのは、その「Ownership」を重んじる文化に深く共感するからです。
私は大学のゼミで、地域活性化のプロジェクトリーダーを務めました。
当初の計画では、伝統工芸品のオンライン販売を予定していましたが、職人の方々のITリテラシーの低さや、物流の課題が山積みで、プロジェクトは停滞しました。
メンバーからは「我々の役割ではない」「難しすぎる」と不満の声が上がりましたが、私はこの課題を「自分ごと」として捉え、解決可能だと信じました。
まず、職人の方々に向けたスマートフォン操作の勉強会を自ら企画・開催し、次に、物流課題を解決するために地元の運送会社に直接交渉し、小ロット配送の提携を取り付けました。
自分の役割や専門性を超えて、プロジェクト成功のために必要なあらゆる行動を起こした結果、半年後にはオンラインストアを開設でき、初月で目標の120%の売上を達成しました。
貴社の「Day 1」の精神のもと、Ownershipを持って困難な課題に挑み続ける環境で、自ら結果を出すリーダーとして成長したいです。
例文③（スキルベース：Invent and Simplify）
私は大学での研究活動を通じて培った「Invent and Simplify」の精神を、貴社のイノベーションの最前線で発揮したいと考え、志望いたします。
私の研究テーマは、複雑な交通流データをAIで解析し、渋滞予測モデルを構築することです。
当初は既存の高度なアルゴリズムを使用しましたが、計算コストが膨大で実用的ではありませんでした。
私は「よりシンプルで、かつ高精度な手法はないか」と考え、問題の本質に立ち返りました。
データを深く分析（Dive Deep）した結果、特定の時間帯と天候パターンに絞ることで、予測に必要な変数を大幅に削減できることを発見しました。
この新しいアプローチ（Invent）に基づき、計算量を従来の10分の1に抑えたシンプルな（Simplify）予測モデルを開発し、学会でその実用性を発表しました。
貴社がAWSやEコマースの裏側で、常に複雑な問題をシンプルかつスケーラブルな技術で解決し続けてきた姿勢に強く惹かれています。
研究で培った課題の本質を見抜く力と、創造的な解決策を実装するスキルを活かし、貴社のサービスをさらに進化させる一翼を担いたいです。
例文④（将来ビジョンベース：Think Big）
私が貴社を志望する理由は、「Think Big」の精神のもと、テクノロジーの力で日本の医療格差を解消するという大きな目標を達成したいからです。
私の祖父母は地方に住んでおり、専門的な医療を受けるために都市部まで何時間もかけて通院する姿を見て、強い問題意識を抱いてきました。
この課題を解決するには、個別の病院の努力だけでは限界があり、社会全体のインフラを変革する必要があると考えます。
貴社は、AWSという堅牢なクラウド基盤を持ち、AIやデータ分析の技術でヘルスケア分野のイノベーションをグローバルに推進しています。
また、Eコマースで培ったラストワンマイルの物流網は、将来的に医薬品配送などにも応用可能です。
貴社が持つ圧倒的な技術力とプラットフォームこそが、私の「遠隔医療の普及と医療データの標準化」という大きなビジョンを実現するための最短ルートであると確信しています。
貴社で多様な専門家たちと協働し、この大きな挑戦にOwnershipを持って取り組みたいです。
例文⑤（別角度：Learn and Be Curious / AWS志望）
私は「Learn and Be Curious」という貴社の行動指針に強く共感しており、AWSという世界最速で進化するプラットフォームで、技術の力で顧客の課題を解決するソリューションアーキテクトとして貢献したいです。
私は文系学部出身ですが、ゼミでデータ分析の可能性に触れたことをきっかけに、独学でプログラミングと統計学の勉強を開始しました。
当初は専門用語の壁にぶつかりましたが、知的好奇心からオンライン講座や技術書を読み漁り、最終的にはPythonを用いて自身の卒業論文のデータ分析を自動化するプログラムを構築しました。
この経験から、未知の領域であってもどん欲に学び、実践することで課題を解決できるという自信を得ました。
貴社のAWSが、金融からエンタメまで、あらゆる業界のイノベーションを支えている事実に深く感動しています。
私の強みである「学び続ける姿勢」を活かし、日々進化するAWSのサービスを誰よりも早く深く学び、顧客のビジネスに最適な技術を提案・支援できるプロフェッショナルとして貢献したいです。
【Amazonの志望動機】よくある質問
Amazonの選考は、「Our Leadership Principles（OLP）」という独自の評価基準を用いているため、他の企業とは異なる対策が必要です。
そのため、「英語はどれくらい必要？」「学歴は関係ある？」など、多くの就活生が共通の疑問や不安を抱えています。
この章では、就活アドバイザーとして数多くの相談を受けてきた中で、特にAmazonの選考に関してよく寄せられる4つの典型的な質問を取り上げます。
これらの疑問に明確に答えることで、皆さんの不安を解消し、自信を持って選考に臨むための実践的なアドバイスを提供します。
質問① 英語力はどの程度必要ですか？
募集されているポジションや職種によって、求められる英語力は大きく異なります。
Amazon Japanの多くのポジション（特にお客様と直接やり取りする国内営業や、一部のオペレーション部門など）では、選考段階でビジネスレベルの英語力が必須とされていないケースも多いです。
しかし、Amazonはグローバル企業であり、社内の重要なドキュメントやツール、グローバルチームとの会議は英語で行われることが日常的にあります。
したがって、入社時点で必須ではなくとも、「Learn and Be Curious（学び、好奇心を持つ）」の精神で、入社後に英語を学び続ける意欲は強く求められます。
もちろん、高い英語力（TOEICのスコアや留学経験など）は、アピールポイントにはなりますが、それ以上にOLPを体現する経験の方が重視される傾向にあります。
質問② 学歴フィルターはありますか？
Amazonの採用は、候補者が「Our Leadership Principles（OLP）」をどれだけ体現しているかを最重視しており、明確な学歴フィルターは存在しないと言えます。
Amazonのミッションは「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」であり、その実現のためには多様なバックグラウンドを持つ人材が必要です。
実際に社内には、多様な学歴や経歴を持つ社員が活躍しています。
選考で問われるのは、あなたがどの大学出身かということよりも、過去の経験において、どのような困難な状況で、どのOLP（例：Ownership, Customer Obsession）を発揮し、どのような結果（Result）を出したかを、STARメソッドに沿って具体的に語れるかどうかです。
学歴に自信がなくても、OLPを体現した強力なエピソードがあれば、十分に内定を獲得するチャンスはあります。
質問③ OLP（Our Leadership Principles）はすべて暗記すべきですか？
OLP（現在は16項目あります）のすべての項目名を丸暗記すること自体には、あまり意味がありません。
採用担当者が見たいのは、暗記力ではなく、あなたがOLPの本質を理解し、それを自分の行動に落とし込めているかどうです。
16項目すべてを網羅しようとするよりも、まずはすべての項目に目を通し、その中で自分が最も強く共感するOLPや、過去の経験で最も鮮やかに体現できたと自信を持って言えるOLPを2つか3つ、深く選び抜くことが戦略として有効です。
そして、その選んだOLPに関しては、「なぜ共感するのか」「具体的にどう行動したのか（STAR形式で）」を、誰よりも深く、具体的に語れるように準備を徹底しましょう。
その深さが、あなたのOLPへの理解度を示します。
質問④ 面接で「失敗談」を聞かれたらどう答えるべきですか？
Amazonの面接で「失敗談」を聞かれた場合、それはあなたの「レジリエンス（回復力）」と「学習能力」を見ています。
Amazonは「Invent and Simplify（創造と単純化）」を奨励する文化であり、イノベーションには失敗がつきものであることを理解しています。
重要なのは、失敗したという事実そのものではなく、その失敗から何を学んだかです。
失敗を隠したり、他人のせいにしたりする（Ownershipの欠如）のは最悪です。
答える際は、まず失敗の事実（Situation, Task）と、その原因が何であったか（例：Dive Deepが不足していた、データを軽視した）を正直に認め、そのうえで、そこから何を学び（Learn and Be Curious）、次（あるいは現在）はその学びをどのように活かして成果（Deliver Results）につなげているかを論理的に説明することが求められます。
失敗を「学習の機会」としてポジティブに捉え直せるかが鍵です。
まとめ
Amazonの選考は、「Our Leadership Principles（OLP）」という非常に明確な「地図」が公開されている、ある意味で非常に公平な戦いです。
内定を獲得する鍵は、この地図をどれだけ深く読み解き、あなた自身の経験という「コンパス」を使って、目的地（＝Amazonで活躍する人材）にたどり着けることを証明できるかにかかっています。
本記事で解説した企業研究、OLPの解釈、そして具体的な志望動機の作成法を参考に、あなただけの「Amazonの言語」を磨き上げてください。
徹底的な自己分析と企業研究が、あなたの「Day 1」を切り開く最強の武器となります。
