就職活動の適性検査では、「OPQ」を受検することがあります。
OPQの対策をしたいけれど、専用の対策本はあるのか気になる就活生も多いでしょう。
この記事では、OPQ対策に代わりに使えるおすすめ書籍と、効果的な対策法を紹介します。
- OPQに専用の対策本はあるか
- 代わりに使えるおすすめ書籍
- 本を使った受検準備プラン
- 対策本と併用すべき無料ツール
- OPQの対策本を探している人
- ベンチャー企業の選考を控えている人
- 性格検査の事前準備の方法を知りたい人
目次[目次を全て表示する]
OPQとは?テストの特徴と測定内容
OPQは世界中の企業で導入されている本格的な性格検査です。ここではOPQの基本情報と測定される項目を確認していきましょう。
OPQの基本情報
OPQは日本エス・エイチ・エル(SHL)社が提供する性格検査で、30の性格因子を測定する世界的に広く利用されている適性検査です。
「Occupational Personality Questionnaire」の略称で、職業場面における行動傾向を詳細に把握することを目的としています。
受検時間は約30分で、質問に対して自分にどの程度当てはまるかを回答する形式です。
OPQの最大の特徴は、30の性格因子という多角的な測定軸を持っている点にあります。
通常のビッグファイブ型の性格検査が5因子で測定するのに対し、OPQはより細分化された因子で受検者の性格を捉えます。
世界80カ国以上で利用されている実績があり、グローバル企業での導入率も高い信頼性の高い検査です。
OPQを導入するベンチャー・成長企業の傾向
OPQは大手企業やコンサルティングファームでの導入が知られていますが、ベンチャー企業でも活用が広がっている検査です。
特にグローバル展開を視野に入れている成長企業では、世界基準の性格検査としてOPQを導入するケースが増えています。
SHL社の検査パッケージにはOPQに加えて能力検査(CABやGAB)も含まれているため、セットで導入する企業も少なくありません。
ベンチャー企業がOPQを導入する背景には、詳細な性格プロファイルによって適材適所の配置を行いたいという意図があります。
少人数の組織では各メンバーの役割が明確であるため、候補者の性格特性と職務要件の一致度を精密に確認する必要があります。
外資系企業との取引がある日系ベンチャーでも、採用基準の国際標準化を目的としてOPQを導入することがあります。
OPQで測定される項目
OPQでは対人関係・思考スタイル・感情とエネルギーの3つの領域にわたって30の性格因子が測定されます。
対人関係の領域では、説得力、コントロール欲求、社交性、謙虚さ、協調性、思いやりなどが測定されます。
思考スタイルの領域では、データへの関心、美的感覚、行動力、伝統への志向、変化への志向、概念的思考力などが含まれます。
感情とエネルギーの領域では、心配性、タフさ、楽観性、批判的思考、行動のエネルギー、達成意欲などが評価されます。
これら30の因子のスコアを組み合わせることで、受検者の詳細な性格プロファイルが作成されます。
企業側はこのプロファイルと募集職種の理想的な性格要件とを照合して、候補者の適性を判断しています。
OPQに専用の対策本はある?
OPQの対策を考える際、まず専用の対策本の有無を確認しましょう。OPQ専用の対策本は非常に限られた状況にあります。
専用対策本の現状
OPQには日本語の専用対策本はほとんど出版されていないのが現状です。
SHL社の検査全般を扱った書籍は一部存在しますが、OPQの性格検査パートに特化した対策本は見当たりません。
英語圏ではOPQに関する書籍がいくつか出版されていますが、日本の就活生が活用するには言語のハードルがあります。
OPQは30の因子という多次元的な測定を行う検査であるため、対策本という形式では攻略法を示しにくいという事情があります。
また、SHL社は検査の信頼性維持のため、テストの詳細な内容を公開しておらず、正確な対策本の制作が困難です。
しかしOPQの測定理論は公開されているため、性格検査の基盤となる心理学理論を学ぶことで間接的な準備は可能です。
性格検査に対策本が少ない理由
OPQを含む性格検査は、正解がない設計であるため対策本との相性が良くない分野です。
能力検査では問題を解く技術を教えることが可能ですが、性格検査では「良い性格」を教えることに意味がありません。
性格検査は受検者の素直な回答を前提として設計されており、対策によって回答を歪めることはテストの趣旨に反します。
特にOPQでは回答の一貫性をチェックする機能が組み込まれているため、意図的に回答を操作しようとすると矛盾が検出されます。
さらに、30の因子のどれが重視されるかは企業や職種によって異なるため、「高スコアを目指すべき因子」を一概に示すことができません。
このような背景から、OPQの準備は対策本ではなく自己分析と心理学の学習で行うのが最適です。
対策本以外でできる準備
OPQ対策として最も効果的なのは、自分の性格特性を多角的に理解しておくことです。
OPQは30もの因子を測定するため、自分の性格を複数の切り口から把握している人ほど安定した回答ができます。
自己分析本やWebの性格診断ツールを活用して、自分の対人スタイル・思考パターン・感情の傾向をそれぞれ確認しておきましょう。
また、OPQの質問は職場場面を想定した内容が多いため、アルバイトやインターンでの経験を振り返っておくと回答しやすくなります。
「チームで仕事をするとき自分はどう振る舞うか」「プレッシャーのある場面でどう対処するか」といった具体的な場面を思い出しておきましょう。
自分の行動パターンを事前に整理しておくことで、約30分間の受検中に迷わずテンポよく回答できるようになります。
OPQ対策に役立つ自己分析本
OPQの準備には多角的な自己分析が欠かせません。ここではOPQ対策として特に有効な自己分析書籍を紹介します。
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」で強みの軸を作る
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0」は、34の資質から自分のトップ5を特定できる自己分析の定番書です。
OPQは30の因子を測定する精密な検査であるため、事前に自分の強みの全体像を把握しておくことが重要です。
ストレングス・ファインダーの34の資質はOPQの30因子と直接対応するわけではありませんが、自分の特性を言語化する訓練として非常に有効です。
たとえば「戦略性」が上位にある人は、OPQの思考スタイル領域の質問に対して具体的な行動イメージを持って回答できるようになります。
自分の強みを把握した上でOPQに臨むと、質問への回答が自然と一貫したものになり、信頼性の高いプロファイルが形成されます。
付属のWebテストは1回限りの利用ですので、新品の書籍を購入して取り組みましょう。
「メモの魔力」で行動パターンを掘り下げる
前田裕二氏の「メモの魔力」は、日常の体験を構造化して自己理解を深める実践的なメソッドを提供してくれる一冊です。
「ファクト→抽象化→転用」の3ステップで経験を整理する手法は、自分の行動パターンを客観的に把握するのに最適です。
OPQでは職場での行動傾向が細かく質問されるため、過去の経験に基づいた回答の根拠を持っておくことが重要です。
巻末の1000問の質問に取り組むことで、自分でも気づいていなかった性格の側面を発見できる可能性があります。
特に「チームでの役割」「プレッシャーへの対処」「新しいことへの取り組み方」といったテーマを重点的に深掘りしておくとOPQ対策として効果的です。
就活全体を通じて使えるフレームワークが身につくため、自己分析の入り口として最適な書籍です。
自己分析本の選び方
OPQ対策として自己分析本を選ぶ際は、多角的な観点から自分を分析できる本を選ぶことがポイントです。
OPQは対人関係・思考スタイル・感情の3領域にわたって測定するため、1つの側面だけを掘り下げる本では準備として不十分です。
強みだけでなく弱みや苦手な場面についても分析できるタイプの本を選ぶと、OPQの幅広い質問に対応しやすくなります。
ワークシートや質問リストが充実している本を選ぶと、実際に手を動かしながら自己理解を進められるため定着度が高くなります。
また、就活向けの自己分析本は企業視点での自己PRに直結する内容が多く、面接対策としても効率的です。
自分に合った1冊を見つけたら、最初から最後まで丁寧にやり切ることを優先しましょう。
OPQ対策に役立つ性格検査・心理学の本
OPQの基盤となる心理学理論を学んでおくと、検査への理解が格段に深まります。ここではおすすめの心理学系書籍を紹介します。
「パーソナリティを科学する」でビッグファイブを理解する
ダニエル・ネトル著「パーソナリティを科学する 特性5因子であなたがわかる」は、性格の5大因子理論を一般向けに解説したわかりやすい入門書です。
OPQは30の因子で構成されていますが、その基盤にはビッグファイブ理論の考え方があります。
ビッグファイブの5因子(外向性・協調性・誠実性・情緒安定性・開放性)を理解しておくと、OPQの30因子がどのように分類されているか見通しがつきます。
本書では各因子のスコアが高い人・低い人の行動パターンや仕事への影響が具体的に解説されています。
自分がどの因子で高スコア・低スコアの傾向があるかを事前に把握しておくことで、OPQの回答に迷いが少なくなるでしょう。
科学的根拠に基づいた内容ですが、エピソードが豊富で読み物としても楽しめる一冊です。
「EQ こころの知能指数」で感情知性を高める
ダニエル・ゴールマン著「EQ こころの知能指数」は、感情を適切にコントロールし活用する能力について解説した世界的ベストセラーです。
OPQの「感情とエネルギー」領域では、情緒安定性やストレスへの対処能力が詳細に測定されます。
本書でEQ(感情知性)の概念を理解しておくと、自分の感情パターンを客観的に捉える力が養われます。
「自分の感情を認識する」「感情をコントロールする」「自分を動機づける」「他者の感情を認識する」「人間関係を管理する」というEQの5つの要素はOPQの測定因子とも密接に関連しています。
感情知性を高めることは性格検査対策だけでなく、面接やグループディスカッションでのパフォーマンス向上にもつながります。
社会人としてのキャリア全体を通じて活用できる知識が詰まった、読む価値の高い一冊です。
性格検査系の本を読むメリット
性格検査や心理学の本を読むことで、OPQの質問の背景にある意図を理解した上で受検できるようになります。
OPQの質問は一見すると日常的な質問に見えますが、それぞれが特定の性格因子を測定するために設計されています。
心理学の知識があれば、質問がどの因子を測定しようとしているかの見当がつき、自分の特性に沿った回答がしやすくなります。
ただし、質問の意図を読んで「望ましい回答」を選ぼうとするのは逆効果です。
OPQは回答の一貫性を統計的に検証しているため、意図的な回答操作は矛盾として検出されるリスクがあります。
心理学の知識は「対策」ではなく「理解」として活用し、リラックスして自然体で回答するための材料にしましょう。
1冊で準備するなら?目的別おすすめ本
限られた時間で効率よく準備したい場合は、目的に合った1冊を選んで集中的に取り組みましょう。ここでは目的別のおすすめを紹介します。
性格検査全般に備えたい人向けの1冊
OPQだけでなく性格検査全般に備えたい人には、「パーソナリティを科学する」がベストです。
ビッグファイブ理論はOPQを含む多くの性格検査の基盤となっているため、この1冊で性格検査の仕組み全体を理解できます。
各因子について「高い人の特徴」「低い人の特徴」「職場での影響」が解説されているため、自分の傾向と照合しながら読み進められます。
OPQの30因子もビッグファイブの5因子を細分化したものと捉えることができるため、大枠の理解が具体的な回答に活きてきます。
SPI・ミキワメ・不適性スカウターなど、OPQ以外の性格検査にも応用できる知識が得られます。
理論的な内容ですが読みやすい文体で書かれており、心理学の予備知識がなくても十分に理解できます。
自己理解を深めたい人向けの1冊
自己理解を深めることに集中したい人には、「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」をおすすめします。
付属のWebテストで34の資質の中から自分のトップ5を知ることができ、読むだけでなく実際の診断結果が手に入ります。
OPQは30もの因子を測定する精密な検査であるため、事前に自分の特性を把握しておくと回答の迷いが大幅に減ります。
ストレングス・ファインダーの結果は面接でのエピソード作りにも直結するため、就活全体を通じて活用できます。
自分の強みが言語化できていると、OPQの質問に対して「自分はこういうタイプだ」という確信を持って回答できるようになります。
1冊で自己分析と性格検査対策の両方をカバーできる、コストパフォーマンスの高い選択です。
面接対策にも活かしたい人向けの1冊
OPQ対策と面接準備を同時に進めたい人には、「メモの魔力」が最適です。
本書のメソッドで過去の経験を深掘りしておくと、OPQの回答と面接での受け答えに一貫性が生まれます。
企業はOPQの結果と面接での印象を照合して総合評価を行うことがあるため、両者の整合性は選考突破の重要なポイントです。
「ファクト→抽象化→転用」のフレームワークを使えば、自分の行動パターンを論理的に説明できるようになります。
OPQの対人関係領域や思考スタイル領域に関する質問は、面接で聞かれるテーマとも重なる部分が多いです。
1冊で性格検査対策と面接対策を統合できるため、効率的な就活準備を目指す人にぴったりです。
本を使った受検準備プラン
ここでは本を活用したOPQの受検準備プランを期間別に紹介します。自分の持ち時間に合わせてプランを選びましょう。
1週間プラン:自己分析の基本を押さえる
受検まで1週間しかない場合は、自分の性格特性の大枠を把握することに集中しましょう。
1日目から2日目は「さあ、才能に目覚めよう」のWebテストを受検し、自分のトップ5の強みを確認します。
3日目から4日目は、判明した強みの解説を読み込み、職場場面での具体的な行動パターンを書き出します。
5日目はWebで無料の性格診断を1つ受けて、ストレングス・ファインダーの結果と照合して自己理解を深めましょう。
6日目はOPQの概要や体験談をWebで調べ、出題形式と所要時間を確認しておきます。
7日目は自分の性格特性を「対人関係・思考スタイル・感情」の3領域に整理して、受検に備えましょう。
2週間プラン:強み・弱みの言語化まで
2週間の準備期間がある場合は、強みと弱みの両面から自己理解を深めることを目指しましょう。
1週目はストレングス・ファインダーを中心に強みの分析を行い、各強みが発揮される具体的な場面を整理します。
1週目の後半は自分の弱みや苦手な場面についても分析し、弱みとどう向き合っているかを言語化します。
2週目の前半は「パーソナリティを科学する」を読み、ビッグファイブの各因子における自分の傾向を確認します。
2週目の後半はOPQの体験談やSHL社の公開情報を確認し、測定される30因子の概要を把握しておきましょう。
最終日には自分の性格プロファイルを対人関係・思考スタイル・感情の3領域にまとめて受検に臨みましょう。
1ヶ月プラン:面接対策も見据えた準備
1ヶ月の準備期間がある場合は、OPQ対策と面接準備を一体化した総合的なプランが組めます。
1週目はストレングス・ファインダーで強みを特定し、2週目は「メモの魔力」で過去の経験を深掘りします。
3週目は「パーソナリティを科学する」や「EQ こころの知能指数」を読み、性格検査の理論的背景を学びます。
4週目は複数の無料性格診断を受けて回答傾向を確認し、面接で使う自己PRの材料を完成させます。
1ヶ月かけて多角的に自己分析を行うことで、OPQの30因子に対応できる幅広い自己理解が身につきます。
性格検査と面接の両方で一貫した姿勢を示せる状態を目指して、計画的に進めていきましょう。
対策本と併用すべき無料ツール
本での学習に無料ツールを組み合わせることで、OPQへの準備をより万全にできます。ここでは活用すべき無料リソースを紹介します。
無料の自己分析ツール・性格診断
Web上の無料性格診断ツールは、OPQの多角的な測定に備えるための補助教材として活用できます。
「16Personalities」は16タイプ性格診断で、対人関係のスタイルや情報処理の傾向など多面的な結果が得られます。
リクナビやマイナビの自己分析ツールは職業適性の観点からの診断結果が得られるため、OPQの職業場面を意識した質問への準備に役立ちます。
OPQは30因子を測定するため、複数の診断ツールを併用して自分の特性を多角的に確認しておくと効果的です。
各ツールの結果を比較して、共通する傾向と異なる傾向を整理してみましょう。
無料ツールの結果はあくまで参考情報として捉え、実体験と照合して解釈することが重要です。
体験談・口コミでの情報収集
OPQの受検体験談は、出題形式や時間配分の感覚をつかむために有用な情報源です。
就活掲示板やSNSでは「OPQを受けた感想」「想像より時間がタイトだった」といった実体験が共有されています。
体験談を読んでおくことで、受検当日の段取りをイメージでき、心理的な余裕が生まれます。
ただし、体験談は個人の主観に基づく情報であり、出題パターンは企業や時期によって異なる可能性があります。
複数の体験談に共通する情報(所要時間の目安、質問の傾向など)を中心に参考にするのが賢明です。
特定の回答パターンを暗記するような使い方は避け、あくまで出題の雰囲気を把握する程度にとどめましょう。
大学キャリアセンターの活用
大学のキャリアセンターは、性格検査の準備や自己分析のフィードバックを無料で受けられる有力なリソースです。
キャリアカウンセラーとの面談では、自己分析の結果について専門的な視点からのアドバイスがもらえます。
OPQのような多因子の検査では、自分一人では把握しきれない性格の側面を第三者に指摘してもらえることが大きなメリットです。
また、OPQを実施する企業の情報が過去の就活体験記に記載されていることもあるため、確認してみましょう。
大学によっては適性検査対策セミナーや模擬テストを実施しているところもあり、積極的に参加する価値があります。
キャリアセンターは予約制のことが多いため、就活のスケジュールに合わせて早めに予約を入れておきましょう。
まとめ
OPQはSHL社が提供する性格検査で、30の性格因子を対人関係・思考スタイル・感情の3領域で測定する精密な適性検査です。
日本語の専用対策本はほとんど出版されていないため、自己分析本と心理学の書籍を活用した準備が効果的です。
おすすめは「さあ、才能に目覚めよう」で強みを把握し、「パーソナリティを科学する」でビッグファイブ理論を理解するアプローチです。
無料の性格診断ツールや大学キャリアセンターも併用して、多角的な自己理解を目指しましょう。
OPQは企業ごとに重視される因子が異なるため、自分の特性を正直に回答することが最良の対策です。