メガベンチャーやIT系ベンチャーの選考でも採用が広がるCABを控えて、「ベンチャー選考での落ちる確率」を気にする就活生が増えています。
CABはコンピュータ職向けの適性検査として日本SHL社が提供しており、ベンチャー選考では大手SIerと異なる通過率の特性があります。
本記事では、ベンチャー企業の選考フェーズ別CAB通過率、落ちる人の特徴、ベンチャー特有の通過戦略まで具体的な数字で解説します。
大手SIerとは違うベンチャー独自の選考スピードを踏まえて、通過のために知っておくべき数字を整理しました。
- ベンチャー選考でのCAB落ちる確率の実態
- メガベンチャー・ミドルベンチャー・シードでの通過率の違い
- ベンチャー特有のCAB通過戦略
- 選考スピードを意識した対策の優先順位
- メガベンチャー・IT系ベンチャー選考でCABを受ける人
- ベンチャー選考のスピード感に対応した対策をしたい人
- ベンチャー特有の通過戦略を知りたい人
- CABの数字に振り回されず冷静に対策したい人
目次[目次を全て表示する]
ベンチャー選考のCABで落ちる人の割合(通過率の目安)
ベンチャー選考におけるCABの通過率は、企業フェーズや事業領域によって大きく異なります。ベンチャー特有の数字感を整理します。
ベンチャー全体での落ちる確率は4〜6割
ベンチャー選考でのCABで落ちる確率は4〜6割が一般的な目安とされています。
通過率に換算すると40〜60%程度で、大手SIerと比較するとやや通過しやすい水準と考えられます。
これはベンチャー企業の母集団が大手志望に比べて分散しやすく、能力検査の足切りラインも比較的緩やかに設定される傾向があるためです。
ただしメガベンチャーや上場ベンチャーでは応募者数が多く、足切り基準が大手SIerと同等まで引き上げられるケースもあります。
ベンチャー選考全体としては「対策を積めば過半数が通過できる」中〜上難度のレンジに位置すると言えるでしょう。
逆に対策ゼロで臨むと、ベンチャー選考でも他応募者との比較で平凡な印象となり、不通過になるリスクは無視できません。
ベンチャー選考は応募者数こそ大手より少なくても、選考の前段で能力スコアによるスクリーニングを行う企業が増えており、油断は禁物です。
ベンチャーで落ちにくい偏差値は50以上
ベンチャー選考でCABを通過するには、偏差値50以上(正答率約5割相当)が事実上の最低ラインとされます。
これは大手SIerが要求する偏差値60(正答率7割相当)と比較すると、緩めに設定されているケースが多いことを示します。
ただしメガベンチャーやIT上場ベンチャーでは偏差値55以上(正答率6割強)が安全圏とされ、大手と同等の難度に近づきます。
シード〜アーリー期のベンチャーでは偏差値50前後でも通過しやすく、人物面・カルチャーフィット重視で能力検査の比重が落ちる傾向があります。
志望ベンチャーのフェーズに応じて、目標偏差値を5〜10ポイント調整する柔軟な対策計画を組むのが現実的です。
選考段階が進むほど能力検査の比重は下がる傾向があるため、初期スクリーニングを通過するための最低水準を確実に超えることが第一目標となります。
本命のベンチャーが複数フェーズ混在している場合は、最も難度の高い企業の偏差値を基準に対策計画を組むと安全です。
ベンチャー受検者の体感では「平均より少し緩い」
ベンチャー選考でCABを受けた就活生の体験談を集めると、「大手より少し緩い」というコメントが多く見られます。
大手SIerでは応募者層に東大・京大・早慶などの上位層が集中しやすく、母集団のレベルが極めて高い傾向です。
一方ベンチャー選考では、ベンチャー志向の学生に応募が分散するため、母集団レベルが大手ほど集中しません。
結果として同じCABスコアでも、ベンチャー選考の方が相対的に高い偏差値となり通過しやすい状況が生まれます。
ただし「緩い」と油断すると、対策不足で平凡なスコアに終わり次選考に進めない結果になりやすいです。
ベンチャー選考でも最低限の対策は必須で、SPI対策本ではなくCAB専用対策本での演習を欠かさないようにしましょう。
ベンチャー選考で「緩い」と感じる就活生の多くは、すでに大手選考でCAB対策を済ませたうえでベンチャーを併願しているケースが多いことも踏まえる必要があります。
業界・企業規模別の合格率の傾向
ベンチャー企業はフェーズ・事業領域によってCABの通過難度が大きく変動します。フェーズ別の通過率傾向を整理します。
メガベンチャーの通過率は30〜50%
メガベンチャー(サイバーエージェント、リクルート、メルカリ系など)のCAB通過率は30〜50%とされ、大手SIerと同等の難度に位置します。
メガベンチャーは応募者数が膨大で、能力検査での足切りで応募者を絞り込む選考スタイルが定着しています。
偏差値60以上(正答率7割相当)が事実上の通過ラインとされ、CAB対策を本格的に積む必要があります。
メガベンチャー志望者は最低でも30時間の対策時間を確保し、CAB専用対策本2冊の活用を推奨します。
正答率7割を超えるスコアを取れれば、能力面では問題なしと判断され面接段階での人物アピールに進めるでしょう。
メガベンチャーは選考スピードが速いため、CAB通過後は即座に複数回の面接が組まれるケースが一般的です。
ミドル・上場ベンチャーの通過率は40〜60%
ミドル・上場ベンチャー(設立10〜20年、社員数100〜500名規模)では、CAB通過率は40〜60%とされます。
メガベンチャーと比較すると応募者数が落ち着くため、足切り基準もやや緩やかな水準に設定される傾向です。
偏差値55程度(正答率6割強)でも通過しやすく、人物面・志望度の高さが選考結果を大きく左右します。
ミドル・上場ベンチャー志望者は最低限CAB対策本を1冊やり込み、命令表と暗号の形式に慣れておきましょう。
選考スピードが速いため、CAB通過後の面接対応力が結果を左右する選考スタイルです。
ミドル・上場ベンチャーは「能力検査の過剰対策」より、面接対策とのバランス重視で時間配分するのが効率的です。
シード〜アーリーベンチャーの通過率は50〜70%
シード〜アーリーベンチャー(設立5年以内、社員数30名以下)では、CAB通過率は50〜70%と相対的に高めです。
応募者数自体が少なく、能力検査の足切りより人物面・カルチャーフィットを重視する選考スタイルが主流です。
偏差値50前後(正答率約5割相当)でも通過するケースが多く、CAB結果が選考の主軸にならないことも珍しくありません。
ただし「能力検査が緩い」と油断するのは危険で、平均的なスコアを取れていないと他応募者との比較で印象を落とします。
最低限のCAB対策を積み、面接で語れる志望動機と事業理解を深める時間配分が現実的でしょう。
シード〜アーリーベンチャーでは、面接で「なぜこのフェーズの会社を選ぶのか」を熱量と論理性で語れることが通過率を大きく左右します。
能力検査のスコアが平均レベルでも、事業共感や創業者ビジョンへの理解度が高ければ通過する可能性が十分に残されています。
CABで落ちる人に共通する3つの特徴
ベンチャー選考でCABに落ちる人には、ベンチャー特有の選考スピードを軽視するなど共通する特徴があります。3つの典型パターンを解説します。
特徴1 ベンチャーだから対策不要と油断する
ベンチャー選考でCABに落ちる人の典型が、「ベンチャーだから対策不要」と油断するパターンです。
ベンチャー企業は人物面・カルチャーフィット重視という認識から、能力検査を軽視する就活生が一定数存在します。
しかしメガベンチャーや上場ベンチャーでは大手SIerと同等の足切りラインが設定されているため、対策ゼロでは通過困難です。
ベンチャー選考でも最低20時間の対策時間を確保し、CAB専用対策本を1冊やり込んでおく必要があります。
「ベンチャー=面接重視」という認識は正しい一方、CABで足切りされてしまえば面接の機会すら得られない現実を直視しましょう。
面接でいくら熱量や事業共感を語れる準備をしていても、CABで足切りされた段階でその努力は活きないため、最低限の能力検査対策を後回しにしないことが大切です。
特徴2 選考スピードに対策が追いつかない
ベンチャー選考は選考スピードが速いため、対策が追いつかないパターンも頻発します。
大手SIerは選考期間が数ヶ月単位で長いのに対し、ベンチャーはエントリーから内定まで2〜3週間で完結するケースもあります。
「ベンチャー選考に応募してから対策を始める」という姿勢では、CAB対策の時間が圧倒的に不足する事態に陥ります。
ベンチャー志望者は応募前にCAB対策を仕上げておき、いつ受検案内が来てもベストコンディションで臨める準備が必要です。
選考スピードを意識した前倒しの対策計画が、ベンチャーCAB通過の鍵となります。
3年生の早期から本命ベンチャーが定まっている場合は、夏インターン応募前にCAB対策の基礎を済ませておくスケジュールが理想的です。
特徴3 命令表・暗号で時間切れになる
ベンチャー選考でも、命令表と暗号で時間切れになる典型的失敗パターンが頻発します。
命令表は1問あたり1〜2分、暗号は1問あたり1〜1.5分と設定されており、典型パターンを知らないと容易に時間オーバーになります。
初見で考え込んでしまい、1問に5分以上費やしてしまう受検者は、結果として後半の問題に手をつけられないまま終了します。
命令表と暗号は対策本での反復演習が最も効くため、典型問題を50問以上こなすだけでも本番での対応力が大きく変わります。
「分からない問題は飛ばす」という割り切り判断も、命令表・暗号攻略の必須スキルです。
本番で飛ばす勇気を発揮するには、事前演習で「飛ばして他の問題で取り返す」感覚を身につけておくことが不可欠でしょう。
落ちる原因のパターン別解説
ベンチャー選考でCABに落ちる原因は、ベンチャー特有の選考設計を踏まえると典型的な3パターンに集約できます。各パターンの詳細を解説します。
時間切れパターンの詳細
ベンチャー選考でも最多の不通過原因が、時間切れによる得点不足パターンです。
CABは1科目あたりの制限時間が短く、特に命令表と暗号は1問あたりの時間が極めてタイトに設計されています。
時間切れに陥る受検者は、最初の難問で考え込んでしまい後半の易問にすら手をつけられないまま終了するケースが多いです。
このパターンを防ぐには、「分からない問題は1分以内に飛ばす」というルールを事前に決めておくことが重要です。
本番直前にWeb模試を3回以上受けて時間感覚を体に染み込ませれば、本番での時間切れリスクを大きく下げられます。
正答率不足パターンの詳細
時間内に解き終えても、正答率不足で落ちるパターンもベンチャー選考で頻発します。
「全問解けたから大丈夫」と安心していたら、実はケアレスミスや解法ミスで正答率が5割を切っていた、というケースです。
暗算の桁ズレ、命令表の見落とし、暗号の規則性誤認など、単純なミスの積み重ねが致命傷になります。
このパターンを防ぐには、解答前に重要数値や条件にマーカーを引き、解答前に1度見直す習慣をつけることが有効です。
対策段階から「速さと正確さの両立」を意識し、間違えた問題を分析して同じミスを繰り返さない仕組み作りが大切です。
性格検査ミスマッチパターンの詳細
能力検査で合格水準を超えていても、性格検査でミスマッチ判定を受けて落ちるパターンも見逃せません。
ベンチャー企業の性格検査では、SE職としての適性に加えて「変化への適応力」「自走力」「ストレス耐性」が重視される傾向があります。
「自分を良く見せよう」と理想的な人物像を演じた回答は、矛盾検知で見抜かれてしまい逆効果です。
このパターンを防ぐには、事前に自己分析を行い、自分の強みや志向を整合的に説明できる回答軸を作っておくことが基本です。
ベンチャー志向と整合する自己分析を整理し、変化を楽しめる人物像を整合的にアピールしましょう。
通過率を上げるために今すぐできる対策
ベンチャー選考のCAB通過率を上げるには、ベンチャー特有の選考スピードを意識した対策が効果的です。実践的な施策を紹介します。
応募前にCAB対策を仕上げておく
ベンチャー選考のCAB対策で最も重要なのは、応募前に対策を仕上げておく前倒しスケジュールです。
ベンチャー選考はエントリーから内定まで2〜3週間で完結するケースもあり、応募してから対策を始める時間的余裕はありません。
志望ベンチャーへの応募を検討し始めた段階で、CAB専用対策本を購入し3週間程度の対策計画を立てましょう。
対策本1冊を3周仕上げるだけで、ベンチャー選考の通過率は大きく改善します。
応募タイミングと対策完了タイミングを連動させる前倒し設計が、ベンチャー特有の対策戦略です。
命令表・暗号は短期集中で克服する
CABで最も差がつく命令表と暗号は、短期集中演習で克服できる科目です。
命令表は各命令(回転・反転・色変更など)の効果を全暗記し、瞬時に図形変換を行えるように訓練しましょう。
暗号は「形状変換型」「色変換型」「位置変換型」「複合型」の4分類でパターンを把握すると、初見問題への対応力が上がります。
1日30分を命令表と暗号に充て、2週間集中して50問以上演習すれば、本番での得点率は大きく改善するでしょう。
ベンチャー選考の限られた時間でも、短期集中での克服は十分可能な目標です。
性格検査でベンチャー適性をアピールする
ベンチャー選考の性格検査では、変化への適応力や自走力をアピールする回答軸を作っておきましょう。
事前の自己分析で「なぜベンチャーを志望するのか」「変化を楽しめる根拠」を整理しておくことが基本です。
「自分を良く見せよう」と過剰に演じた回答は矛盾検知に引っかかるため、正直かつ整合的な回答が求められます。
ベンチャー志向と整合する自己分析エピソード(学生時代の挑戦、変化を選んだ経験など)を3〜5個用意しておくと安心です。
性格検査は能力検査の対策に比べて短時間で仕上がる領域のため、自己分析の整理を優先しましょう。
落ちにくい受検戦略
ベンチャー選考のCABを通過するには、対策の質と量に加えて受検戦略の工夫が効果的です。ベンチャー特有の戦略を解説します。
本命前に他ベンチャーで練習受検する
本命ベンチャーの前に、他ベンチャーでCABを2〜3社経験しておくと本番感覚が身につきます。
CABの結果は使い回しができないため、企業ごとに毎回新規受検することになります。
ベンチャー選考はスピードが速いため、本命の前に練習機会を作るには複数社へのエントリーを並行する必要があります。
2〜3社の練習経験で受検環境への慣れ、時間配分の最適化、緊張への耐性が大きく向上します。
本命ベンチャーのCABを受ける頃には、本番慣れした状態で実力を発揮できる準備が整うでしょう。
選考スピードに合わせたコンディション管理
ベンチャー選考はスピードが速いため、突然の受検案内にも対応できるコンディション管理が重要です。
応募中の期間は常に「いつ受検案内が来てもベストコンディションで臨める」状態を維持しましょう。
就寝時間を一定に保ち、最低でも7〜8時間の睡眠を確保することが集中力維持の鍵です。
受検案内が来たら3日以内に受検する企業も多いため、対策の追い込みは応募前に完了させておくのが理想です。
受検直前30分は新しい問題に手を出さず、既知パターンの確認や軽い暗算でウォーミングアップする程度に留めましょう。
受検形式に合わせた環境整備
ベンチャー選考のCABは自宅受検方式が多いため、自宅環境の整備が結果を左右します。
自宅受検では電卓使用が認められる代わりに、メモ環境や静かな受検場所を自分で整える必要があります。
受検前にPCの動作確認、ネット環境の安定化、メモ用紙と筆記用具の準備を徹底しましょう。
受検中の家族の出入りや通知音などの中断要因を事前に排除し、集中できる環境を確保することが大切です。
自宅受検でも油断せず、本番想定の環境を整えることが通過率向上に直結します。
CABの落ちる割合に関するよくある質問
ベンチャー選考のCABについて、就活生から多く寄せられる疑問にポイントを絞って回答します。
ベンチャーのCABは大手より落ちにくい?
ベンチャーのCABは大手SIerと比較するとやや落ちにくい傾向がありますが、メガベンチャーは大手と同等の難度です。
シード〜アーリーベンチャーは応募者数が少なく、能力検査の足切りより人物面重視の選考スタイルが主流です。
ミドル・上場ベンチャーは大手と中堅IT企業の中間に位置し、偏差値55程度でも通過しやすい水準です。
メガベンチャーは大手SIerと同等の足切りラインが設定されているため、本格的な対策が必要となります。
志望ベンチャーのフェーズに応じて、対策レベルを調整する柔軟な計画が現実的でしょう。
ベンチャー選考での再受検は可能?
同じベンチャー企業のCABは基本的に再受検不可のケースが多いです。
ベンチャー企業ではCABの結果が選考に直結するため、不通過になった場合はその年度の選考が終了となります。
ただし他のベンチャー企業に応募すれば、再度CABを受けられるチャンスが何度でも生まれます。
不通過になった原因を分析し、対策を見直してから次のベンチャー応募に臨むことが大切です。
CAB結果は他企業では使えませんが、対策の蓄積は確実に活きていくため、繰り返しの受検経験が通過率を引き上げます。
性格検査でベンチャー適性は重視される?
ベンチャー企業の性格検査では、ベンチャー適性(変化への適応力、自走力、ストレス耐性など)が大手以上に重視される傾向があります。
大手企業は組織内での協調性や安定性が重視されますが、ベンチャーは変化を楽しめる気質を求める傾向が強いです。
事前に自己分析を整理し、ベンチャー志向と整合的な回答軸を作っておきましょう。
「変化を楽しめる」「自分から動ける」「不確実性に耐えられる」という3点を整合的に説明できる準備が基本です。
能力検査の対策が一段落したら、ベンチャー適性を意識した性格検査の傾向把握にも時間を割くのがおすすめです。
まとめ
ベンチャー選考のCABで落ちる確率は4〜6割が目安で、フェーズによって通過難度が大きく変動する試験です。
メガベンチャーの通過率は30〜50%、ミドル・上場ベンチャーは40〜60%、シード〜アーリーは50〜70%という分布が一般的とされています。
落ちる人の特徴は、「ベンチャーだから対策不要」と油断する、選考スピードに対策が追いつかない、命令表・暗号で時間切れになるという3パターンに集約されます。
通過率を上げるには、応募前にCAB対策を仕上げる前倒し計画、命令表・暗号の短期集中克服、性格検査でのベンチャー適性アピールという3つの対策が有効です。
ベンチャー特有の選考スピードを意識した前倒しの対策計画を立てれば、CABを突破して面接段階で勝負することは十分可能な目標です。
専用対策本・Web模試・練習サイトを活用し、ベンチャー選考のCAB本番に自信を持って臨んでください。