外資系・総合商社・グローバルメーカーの選考で突然登場するのが、SPI ENG(英語オプション検査)です。
「SPIを申し込んだらいきなり英語が出てきた」「英語セクションがあると知らずに受検して焦った」——そうした声が毎年後を絶ちません。
SPI ENGはSPI本体(言語・非言語)に追加されるリクルート提供の英語能力測定オプションで、語彙・文法・長文読解の3分野を約20分で一気に処理します。
準備なしで挑むと時間切れに陥るリスクが高く、外資系・商社志望者にとってはSPI本体と同等の優先度で対策すべき検査です。
この記事では、SPI ENGを採用している企業を業界別に整理し、限られた就活時間で最短攻略するための実戦アプローチを解説します。
- SPI ENGの科目構成・出題形式・所要時間の全体像
- 業界別に整理したSPI ENG採用企業の具体的な一覧
- 企業ランク別のボーダーラインとTOEICスコアの対応関係
- 就活本番までに間に合わせる短期集中対策の進め方
- 外資系・総合商社・グローバルメーカーへの就職を目指している人
- SPI ENGがどの企業で実施されるかまとめて把握したい人
- TOEIC600点前後でSPI ENGへの対策が間に合うか不安な人
- 通常のSPI対策と英語対策を同時進行で効率化したい人
目次[目次を全て表示する]
SPI ENGの科目構成と試験時間を把握する
対策を始める前に、SPI ENGの科目構成・出題形式・受検方式を正確に把握しておきましょう。認識のズレが本番で焦りを生む原因になります。
SPI ENGはSPI3に追加される英語オプション
SPI ENGは、SPIの本検査(言語・非言語)にオプションとして企業が追加発注する英語能力測定検査です。
提供元はSPI・SPI3と同じリクルートマネジメントソリューションズで、英語業務の比重が高い企業が応募者の英語運用力を選考段階で測定するために利用します。
SPI ENG単体での実施はほぼなく、必ずSPI本体とセットで受検する形式です。
選考案内メールに「能力検査(言語・非言語・英語)」「能力検査(言語・非言語・ENG)」と明記されていれば、SPI ENGが追加されていると判断できます。
SPI ENGはあくまでオプションのため、すべてのSPI採用企業がENGを実施するわけではなく、英語業務の比重が高い企業に限定されます。
外資系・商社・グローバルメーカーを複数社受ける場合は、選考案内が届いた段階で英語科目の有無を必ず確認する習慣をつけましょう。
出題科目と時間配分の特徴
SPI ENGは語彙・文法・長文読解の3分野で構成されています。
語彙分野では、同意語・反意語・語句の意味選択が中心で、ビジネス英語の頻出単語が問われます。
文法分野では、空所補充・誤文訂正・語順整序など、TOEIC Part5・Part6に近い形式の問題が並びます。
長文読解では、英語ビジネス文書や論説文を素材に、内容一致・主旨把握・指示語把握が出題されます。
全体の所要時間は約20分で、問題数は約40問前後。1問あたり約30秒というタイトな時間配分が課せられます。
SPI本体(言語35分・非言語35分・性格30分)と合算すると合計100分超の長丁場になるため、本番前に通し演習でスタミナを確認しておくことが重要です。
受検形式はテストセンター方式が中心で、SPI本体と同じ会場・同じ画面で英語問題が連続して出題される構成です。
SPI ENGが導入されやすい企業の共通条件
SPI ENGが導入されやすい企業には、3つの共通条件があります。
1つ目は「社内の英語業務比率が高い」ことです。本社報告や海外クライアント対応が日常業務に組み込まれている企業では、選考段階から英語スクリーニングを行う動機があります。
2つ目は「海外売上比率が高い」ことです。海外売上比率50%以上を超える大手メーカーや商社では、海外配属候補の選別にENGスコアが活用されます。
3つ目は「採用ページに英語要件が明記されている」ことです。「TOEIC600点以上推奨」「英語面接あり」「海外拠点配属あり」の記載がある企業は、SPI ENGの追加可能性が高いと判断できます。
この3条件に当てはまる企業を志望するなら、SPI受検案内を待たずにENG対策を先行開始することが就活戦略上の正解です。
採用ページの英語関連記載を事前にリストアップしておくだけで、ENG対策の優先度と開始タイミングを適切に判断できます。
SPI ENGを採用する企業が集まる業界の傾向
SPI ENG採用企業の業界傾向を押さえると、志望企業リストのENG追加リスクを効率よく予測できます。業界特性と採用方針の両面から整理します。
外資系企業はSPI ENG導入率が最も高い
外資系企業は、SPI ENG導入企業のなかで最も導入率が高いカテゴリです。
外資系投資銀行・外資系コンサルでは、本社への英語報告・海外クライアントとの英語コミュニケーション・社内会議の英語化が日常業務の前提となっています。
入社後すぐに英語環境に放り込まれるため、選考段階で英語力を数値で測定するSPI ENGが標準的なスクリーニングツールとして機能しています。
外資系金融の代表例:ゴールドマン・サックス・JPモルガン・モルガン・スタンレー・バンクオブアメリカ・シティグループ・UBS・ドイツ銀行
外資系コンサルの代表例:ベイン・アンド・カンパニー・マッキンゼー・ボストンコンサルティンググループ・A.T.カーニー・ローランド・ベルガー
外資系製薬の代表例:ファイザー・ノバルティスファーマ・グラクソ・スミスクライン・ジョンソン・エンド・ジョンソン・アストラゼネカ
これらの企業では英語スコアが足切りラインに直結するため、ENG対策の準備不足は選考初期段階での敗退につながります。
総合商社は海外駐在前提でENG導入が進む
総合商社・専門商社は、入社後の海外駐在を前提とした採用方針から、SPI ENG導入が進んでいる業界です。
五大商社(三菱商事・三井物産・住友商事・伊藤忠商事・丸紅)では本体のテストとして玉手箱やC-GABが主流ですが、英語能力測定を別途追加する企業もあります。
準大手商社では英語業務の比重が高く、SPI採用企業ではENG追加が定着している企業もあります。
総合商社・専門商社の代表例:三井物産・三菱商事・住友商事・伊藤忠商事・丸紅・双日・豊田通商・伊藤忠丸紅鉄鋼・三菱商事ロジスティクス
双日・伊藤忠丸紅鉄鋼・豊田通商のような、グローバル事業比率の高い準大手〜専門商社は、SPI ENGの追加実施が想定される代表的な商社グループです。
商社志望者は五大商社本体だけでなく、商社系列の専門商社・子会社まで含めてENG対策の準備をしておく必要があります。
グローバルメーカーは海外配属候補の選別にENGを活用
グローバル展開する日系大手メーカーは、海外配属候補の選別目的でSPI ENG導入が広がっている業界です。
自動車業界では海外売上比率が70%を超えるトヨタ自動車・ホンダ・日産自動車が代表例です。
電機・電子業界ではソニーグループ・パナソニック・キヤノン・日立製作所・富士通のような海外展開の進んだ企業が対象になります。
製薬業界では武田薬品工業・アステラス製薬・エーザイなどのグローバル製薬企業で、研究開発職を中心にENGが導入されるケースがあります。
食品・飲料業界では海外展開を加速するサントリー・キリンホールディングス・味の素・アサヒビールが対象層に含まれます。
化学・素材業界では信越化学工業・三井化学・住友化学・旭化成といった海外売上比率の高い大手企業でENG導入の可能性が見込まれます。
メーカー志望者は志望企業のIR資料で海外売上比率を確認することが、ENG追加リスクの事前予測に直結します。
【業界別】SPI ENGが追加される可能性のある企業一覧
業界別にSPI ENGの追加が想定される企業を整理します。志望企業が含まれているかを確認し、ENG対策の優先度を判断する参考にしてください。
外資系金融・投資銀行の採用企業
外資系金融・投資銀行は、SPI ENG採用企業のなかで最もボーダーが高い業界です。
選考全体を通じて英語力の証明が求められるため、SPI ENG単独でなく英語面接・英語ケース面接との複合選考が一般的です。
SPI ENGの追加が想定される外資系金融・投資銀行は以下のとおりです。
ゴールドマン・サックス・JPモルガン・モルガン・スタンレー・バンクオブアメリカ・シティグループ・UBS・ドイツ銀行・BNPパリバ・HSBC・バークレイズ
外資系資産運用会社ではブラックロック・フィデリティ・JPモルガン・アセット・マネジメント・PIMCOなどでもENG相当の英語測定が行われるケースがあります。
日系大手証券・メガバンクの国際部門でも、三菱UFJモルガン・スタンレー証券・SMBC日興証券・野村證券といった企業で英語業務比率が高いポジションにENG追加が行われます。
外資系金融を志望する場合は、SPI ENG正答率8割以上を目標に設定したうえで英語面接対策も同時進行で進める必要があります。
外資系コンサル・戦略コンサルの採用企業
外資系コンサル・戦略コンサルは、SPI ENG導入率が外資系金融に次ぐ高さを誇る業界です。
海外オフィスとの協働プロジェクトや英語ケースインタビューが選考の中核に位置づけられているため、英語力の早期スクリーニングが必要とされています。
SPI ENGの追加が想定される外資系コンサル・戦略コンサルは以下のとおりです。
ベイン・アンド・カンパニー・マッキンゼー・ボストンコンサルティンググループ・A.T.カーニー・ローランド・ベルガー・PwCコンサルティング・デロイトトーマツコンサルティング・EYストラテジー・アンド・コンサルティング・KPMGコンサルティング・アクセンチュア
MBB(マッキンゼー・BCG・ベイン)ではSPI ENG相当の英語テストに加えて、英語ケース面接が複数ラウンドで実施されます。
ベイン・アンド・カンパニーは選考フローにSPI ENGを正式に組み込んでいる代表的な外資コンサルで、志望者の対策必須企業として知られています。
総合系コンサル(PwC・デロイト・EY・KPMG・アクセンチュア)でもグローバル案件配属を狙う場合は英語選考の通過が前提条件となります。
コンサル志望者は、SPI ENGの短時間対策だけでなく英語でのビジネス論理構築力も並行して鍛えることが内定への近道です。
総合商社・専門商社の採用企業
総合商社・専門商社は、海外取引が事業の根幹にあるため、英語実務力を早期に測定するニーズが高い業界です。
五大商社は本体のテスト種類が玉手箱・C-GABが中心ですが、英語測定オプションを追加する企業もあります。準大手・専門商社ではSPI採用とENG追加のパターンが見られます。
SPI ENGの追加が想定される商社業界の企業は以下のとおりです。
三井物産・三菱商事・住友商事・伊藤忠商事・丸紅・双日・豊田通商・伊藤忠丸紅鉄鋼・三菱食品・三井物産プラントシステム・三菱商事ロジスティクス
双日は五大商社に次ぐ規模を持ちながら英語業務比率が高く、SPI ENGの追加が想定される準大手商社の代表格です。
伊藤忠丸紅鉄鋼・豊田通商などのトヨタグループ・伊藤忠グループ系専門商社でも、海外取引の多さからENG導入が進んでいます。
商社を第1志望に据える就活生は、五大商社の選考と並行してENG対策を進め、商社系列の専門商社まで網羅したENG準備を整えましょう。
グローバル展開する日系大手メーカーの採用企業
グローバル展開する日系大手メーカーは、海外売上比率に応じてENG追加リスクが高まる業界です。
自動車・電機・製薬・食品といった輸出比率の高い業界ほど、ENG追加の可能性が高い傾向にあります。
SPI ENGの追加が想定される日系大手メーカーは以下のとおりです。
トヨタ自動車・ソニーグループ・ホンダ・日産自動車・パナソニック・キヤノン・日立製作所・武田薬品工業・アステラス製薬・味の素・サントリー・キリンホールディングス・信越化学工業・旭化成・三菱ケミカル
自動車業界では海外売上比率70%超のトヨタ自動車・ホンダ・日産自動車が海外配属候補の選別にENGを利用するケースがあります。
製薬業界ではグローバル治験・海外パートナーとの英語業務が日常的な武田薬品工業・アステラス製薬で、研究開発職中心にENG追加が想定されます。
食品・飲料業界では海外展開を強化するサントリー・味の素・キリンHDなどで、グローバル人材枠を狙う就活生に対するENG追加が見込まれます。
志望企業のIR資料で「海外売上比率50%超」を確認できた場合は、ENG追加を前提に対策スケジュールを組みましょう。
IT・通信・航空・海運などその他グローバル業界
IT・通信・航空・海運業界でも、国際業務が中心の企業ではSPI ENGが追加されるケースがあります。
英語を社内公用語化または推進しているIT企業では、選考段階からENG追加を積極的に行う企業が増えています。
SPI ENGの追加が想定されるその他グローバル業界の企業は以下のとおりです。
LINEヤフー・楽天グループ・全日本空輸(ANA)・日本航空(JAL)・日本郵船・商船三井・川崎汽船・ソフトバンク・KDDI・NTTドコモ
LINEヤフー・楽天グループは社内英語公用語化を推進している企業で、ENGスコアに加えてTOEICスコアの提示が求められるケースもあります。
航空業界ではANA・JALの総合職採用で、海外駐在・国際業務担当候補の選別にENGスコアが参照されます。
海運業界では日本郵船・商船三井・川崎汽船の国際物流3社が代表例で、海外駐在前提の総合職採用にENG導入が想定されます。
英語が日常業務の一部になっている企業への就職を目指す場合は、業界に関係なくENG対策を前提にした就活準備が必要です。
ENG追加の可能性は 外資系金融>外資系コンサル>総合商社>外資系製薬>グローバルメーカー>国内グローバルIT の順に高い傾向があります。志望企業の採用ページで「TOEIC推奨スコア」「英語面接の有無」「海外拠点配属の有無」を確認することが事前予測の出発点です。
志望企業ランク別のSPI ENGボーダーと攻略基準
SPI ENGのボーダーは志望企業のランクによって大きく異なります。闇雲に満点を目指すのではなく、志望企業レベルに合わせた目標設定が効率的な対策の前提です。
外資系・商社のSPI ENGボーダーは正答率8割以上
外資系金融・外資系コンサル・総合商社を志望する場合、SPI ENGのボーダーは正答率8割以上が一般的な目安となります。
ゴールドマン・サックス・JPモルガン・マッキンゼー・ベイン・アンド・カンパニーといった超人気企業では、ENG単独の足切りに加えて英語ケース面接で再度英語力が試されます。
総合商社では海外駐在を前提とした採用のため、ENGスコアで上位層に入ることが求められます。
双日・伊藤忠丸紅鉄鋼といった準大手商社でも、英語業務比率が高いポジションは7〜8割の正答率が必要です。
外資系・商社を本命とする就活生は、SPI ENG対策を通常のSPI対策と同等以上の優先度で取り組む必要があります。
TOEIC730点以上の英語力があれば、SPI ENGは比較的スムーズに通過できますが、本番形式に慣れる目的で専用問題集の演習は必須です。
日系グローバル企業のボーダーは正答率6〜7割
トヨタ自動車・ソニーグループ・武田薬品工業といった日系グローバル企業のSPI ENGボーダーは、正答率6〜7割が目安とされています。
外資系ほど厳しい英語水準が求められるわけではなく、ENGスコアは「総合評価の一要素」として位置づけられる企業が多い傾向です。
ただし、グローバル採用コース・海外要員コースといった特別枠を狙う場合は、一般枠より高い水準が設定されているケースがあります。
LINEヤフー・楽天グループといった社内英語公用語化を進める企業では、ENGスコアに加えてTOEICスコアの提示が求められる場合もあります。
日系グローバル企業の場合は、TOEIC600点前後の語彙力を確保したうえで専用問題集で本番形式に慣れておく対策が効率的です。
志望企業の英語業務比率に応じて対策の深さを調整することで、限られた就活時間を最大限に活用できます。
TOEICスコアとSPI ENGの対応関係を把握する
SPI ENGの難易度はTOEICでいえば、600点前後の語彙・文法力で対応可能な水準です。
語彙レベルはビジネス英語の頻出単語が中心で、TOEIC Part5・Part6の文法問題に近い形式です。
長文読解はTOEIC Part7の中盤レベルの英文が題材で、内容一致・主旨把握・指示語把握が出題されます。
TOEIC730点以上の就活生は、SPI ENGの専用問題集を1冊解いて本番形式に慣れるだけで通過基準に達する可能性が高いです。
TOEIC600〜729点の就活生は、専用問題集で語彙・文法・長文の反復演習に2〜4週間集中することで通過ラインを超えられます。
TOEIC600点未満の就活生は、まずTOEIC対策本で基礎語彙を固めることを先行させてからSPI ENG専用対策に入るルートが最短です。
外資系金融・外資系コンサルを本命とする場合は、TOEIC860点以上のスコアとSPI ENG満点近い得点の両立を目標に設定しましょう。
SPI ENGを最短突破する実戦的対策アプローチ
就活本番までの限られた時間でSPI ENGを仕上げる実戦アプローチを解説します。現在のTOEICスコアに応じた3パターンのルートを示します。
TOEIC別の対策ルートを選ぶ
SPI ENG対策は、現在のTOEICスコアに応じた3ルートで進めることが効率的です。
【ルートA:TOEIC730点以上】本番形式に慣れる目的でSPI ENG専用問題集を1冊通しで解く。弱点分野のみ集中演習し、本番1週間前に時間配分を模試で最終確認する。SPI本体の対策優先でよく、ENGに過度な時間投資は不要です。
【ルートB:TOEIC600〜729点】SPI ENG専用問題集を2〜3周反復し、語彙・文法・長文の3分野を均等に仕上げる。2〜4週間の集中期間を設けてから模試で通過水準を確認する。TOEIC対策本との並行活用が効果的です。
【ルートC:TOEIC600点未満】まずTOEIC対策本(金のフレーズ・銀のフレーズなど)で基礎ビジネス英単語1,000語を優先的に固める。語彙の土台ができてからSPI ENG専用問題集に移行する2段階ルートが最短経路です。
いずれのルートでも、SPI本体(言語・非言語)の対策と並行で進めることが前提です。
外資系・商社を本命とする場合はルートA水準(TOEIC730点以上)に到達してからENG専用対策に入るのが理想的なスケジュールです。
語彙・文法・長文の3分野別攻略法
SPI ENGを効率よく仕上げるには、3分野の特性に合わせた個別アプローチが必要です。
語彙分野は「積み重ねが得点に直結する分野」です。毎日20〜30語のビジネス英語単語を暗記する習慣を2〜4週間続けることで、本番での語彙問題の正答率が大幅に向上します。対策アプリを使ったスキマ時間の単語暗記が最も効率的な手法です。
文法分野は「パターン認識で得点できる分野」です。空所補充・誤文訂正・語順整序は出題パターンが限られているため、TOEIC Part5・Part6の問題集で50〜100問を反復することで解法パターンを体得できます。
長文読解は「時間配分が最大の鍵となる分野」です。1問あたり1分以内で解く感覚を養うため、模試形式での時間計測練習が不可欠です。分からない設問は迷わず捨てて先に進む判断力が長文の得点を左右します。
本番1週間前には3分野を通した模擬試験を最低1回実施し、自分の弱点分野を特定してから最終仕上げの演習に入りましょう。
本番当日の時間配分戦略を組み立てる
SPI ENGは約20分で40問前後を処理する必要があり、時間配分の戦略が得点を大きく左右します。
本番直前の1週間は、語彙→文法→長文の順に約5分・5分・10分の配分感覚を練習しておくことが重要です。
語彙・文法は解法パターンを覚えているかどうかが決め手なので、知らない単語・分からない文法は迷わず飛ばして後回しにします。
長文読解は設問を先読みしてから本文に当たる「設問先読み→本文スキャン」の手順で時間短縮を図ります。
SPI本体(言語・非言語・性格)と合わせると100分超の試験になるため、当日のコンディション管理も得点に直結します。前日は十分な睡眠をとり、朝食を必ず摂取して集中力を維持する体制を整えましょう。
テストセンターの予約は本命企業の受検日より2週間以上前に取ることで、不本意なスコアが出た場合の再受検オプションを確保できます。
- STEP1:現在のTOEICスコアを確認し、ルートA/B/Cから自分に合った対策ルートを選ぶ
- STEP2:語彙暗記(毎日20〜30語)→文法パターン演習→長文時間計測の3分野を2〜4週間で仕上げる
- STEP3:本番形式の模擬試験で20分の時間配分を確認し、弱点分野を最終修正する
SPI ENG採用企業を狙う就活生からよくある質問
SPI ENG採用企業を志望する就活生から寄せられる疑問に、実践的な視点でお答えします。対策の優先度設定に役立ててください。
志望企業でSPI ENGが追加されるか事前に確認できる?
SPI ENGの追加有無は、企業の選考案内メールで確認できるケースがほとんどです。
「能力検査(言語・非言語・英語)」「能力検査(言語・非言語・ENG)」と科目が明記されている場合は、SPI ENGが組み込まれていると判断できます。
選考案内で科目が明記されていない場合は、就活口コミサイトで同企業の過去の受検体験談を確認することでENGの追加有無を予測できます。
採用ページに「TOEIC600点以上推奨」「英語面接あり」「海外拠点配属あり」と記載されている企業は、ENG追加の可能性が高い判断材料となります。
外資系・商社・グローバルメーカーを複数社受験する場合は、選考案内を待たずにENG対策を先行開始することが就活リスクの最小化につながります。
OB・OG訪問でも過去の選考フローを直接確認できるため、ENGの実施有無を把握するうえで有効な手段です。
TOEIC高得点者はSPI ENG対策を省略できる?
TOEIC730点以上の英語力があれば、SPI ENGは特別な対策をしなくても通過基準に達する応募者が多いとされています。
ただし、SPI ENGはTOEICと出題形式が異なるため、本番形式に慣れる目的で最低1冊は専用問題集を解いておくことが安全策です。
外資系金融・外資系コンサルを本命とする場合は、TOEIC860点以上の英語力に加えてSPI ENGの満点近い得点が求められるため、省略は危険です。
TOEIC600〜730点の就活生は、SPI ENG専用問題集での反復演習が通過ラインを超えるための重要な一手になります。
いずれのケースでも、本番形式の模擬試験を1回は必ず実施し、時間配分の感覚を本番前に確認しておくことが推奨されます。
SPI ENGとTOEICどちらの対策を優先すべき?
就活フェーズに応じてTOEIC優先期とSPI ENG優先期を切り替える戦略が最も効率的です。
就活本格化前(大学3年の前半まで)はTOEICの語彙力強化を優先することで、SPI ENGを含むすべての英語選考の土台が固まります。
就活本格化期(大学3年後半〜4年前半)はSPI受検が近づくため、SPI ENG専用対策の優先度を上げてください。
TOEICスコア自体もエントリーシート記入欄や採用ページの「TOEIC推奨スコア」達成という意味で重要な数値となります。
外資系・商社・グローバル企業を志望する場合は、TOEIC860点以上のスコアとSPI ENGの高スコアの両立を目標に設定して対策を進めましょう。
日系グローバル企業の場合はTOEIC730点と、SPI ENG7割正答率を目安に設定することで効率的な準備プランを組むことができます。
SPI ENGで最も多い失敗は「語彙・文法の1問に時間をかけすぎて長文を解けなかった」ケースです。約20分で40問前後を処理するためには、分からない問題は即座に捨てて次に進む判断力が必須です。SPI本体(言語・非言語・性格)と合わせて100分超の試験になるため、前半に時間を使いすぎて後半失速するのが最大のリスクです。本番前に「問題を捨てる練習」を模擬試験で意識的に行っておきましょう。
まとめ
SPI ENGは、SPI本検査にオプションとして追加されるリクルート提供の英語能力測定検査です。
語彙・文法・長文読解の3分野を約20分で処理する検査で、外資系金融・外資系コンサル・総合商社・グローバル展開する日系大手メーカーを中心に導入が進んでいます。
SPI ENG追加の可能性が高い企業は、ゴールドマン・サックス・ベイン・アンド・カンパニー・マッキンゼー・双日・トヨタ自動車・武田薬品工業・LINEヤフー・ANA・日本郵船などです。
外資系・商社のボーダーは正答率8割以上、日系グローバル企業のボーダーは6〜7割が目安です。
TOEICスコアとの対応では、TOEIC600点前後の語彙・文法力で通過可能な水準ですが、外資系金融・コンサルはTOEIC860点以上を目指す必要があります。
対策ルートは現在のTOEICスコアに応じて3パターン(A:730点以上、B:600〜729点、C:600点未満)から選択し、本番形式の模擬試験で時間配分を確認してから本番に臨みましょう。
本記事で紹介した業界別の採用企業一覧を参考に、志望企業のSPI ENG追加リスクを早期に把握し、TOEIC対策とSPI ENG対策の両輪で英語選考突破を目指してください。
外資・商社・グローバル企業を本気で狙う就活生にとって、SPI ENG対策は通常のSPI対策と並ぶ必須の選考準備です。志望業界の英語選考を制して、第一志望群の内定を勝ち取りましょう。