明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
就職活動では自分がどのような人間で、どのような強みをもっているのかをアピールする必要があり、しっかりと伝えられたかどうかが合否を左右します。
ほかの就活生との違いや、これまでの経験からどのような事柄を学んだのかなど、経験とそこから学んだことを簡潔に伝えなくてはなりません。
特にガクチカは、個人のこれまでの頑張りを全力でアピールする必要があります。
企業としても、どんなことに力を入れてきたのかによって合否の判断をする場合もあるため、ほかの就活生と差別化できる個人としての強みを用意しておく必要があります。
ガクチカでゼミ経験をアピールしようと考えている場合、何をアピールすればよいのか悩む方もいるかもしれません。
そこで今回は、ゼミに焦点を当てたガクチカの書き方やポイントアピール方法を具体的に解説していきます。
・ガクチカの基本的な書き方
・ガクチカでゼミ経験は使えるか
・ゼミ経験のアピールの仕方
・ゼミ活動でアピールできる能力
・これから就活を控えている人
・ガクチカの作り方がよくわからない人
・今までゼミ活動に力を入れてきた人
・例文を見て参考にしたい人
【ガクチカでゼミ経験をアピール】ガクチカでゼミを用いるメリット
ガクチカといえば、アルバイトやサークル活動をまず思い浮かびますが、ゼミもガクチカの良いアピール材料になります。
ゼミはほとんどの大学生が経験しており、エピソードとしての珍しさはないかもしれません。
しかし、卒業論文の執筆や発表などゴールがわかりやすかったり学びがとても多かったりなど、ゼミ経験はガクチカにぴったりなエピソードです。
また、学生の本分である学業に力を入れてきたことは、面接官に良い印象を与えるでしょう。
興味関心のある分野を伝えやすい
課題設定がしやすい
アピールできる能力が多い
活動内容で興味を惹きやすい
ほかの就活生と差別化できる
ガクチカでゼミ経験をアピールすることで、ほかの就活生との差別化をはかれます。
ゼミが必修になっている大学も多いため、エピソードが被ってしまうことを心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなことはないのでご安心ください。
なぜなら、ゼミでの研究内容がまったく同じという就活生はほとんどおらず、一人ひとり違った研究テーマがあるからです。
そのためゼミ経験には、サークルなどを取り上げるよりも差別化が容易になり、面接官の関心を引きやすいというメリットがあります。
面接官にはあなたのゼミでの研究テーマに対する知識はないかもしれませんが、上手に説明すれば興味をもって聞いてくれるでしょう。
アルバイトやサークル活動の鉄板ネタよりは、面接官の印象に残るはずです。
興味関心のある分野を伝えやすい
そもそもゼミ活動は、誰もが経験するようなものではありません。
つまり、特定の物事に対して本当に興味がある人じゃないと、ゼミ活動は誰もしないのです。
だからこそ、ゼミ活動の経験をガクチカエピソードとしてアピールすることで、本当に興味のあることが何なのかが伝わりやすくなります。
どこかで疑われることなくスムーズに話を聞き入れるようになるため、余計なところで疑問をもたれる心配はありません。
また、研究熱心なところもアピールできるので、それだけでも十分に高く評価されるポイントになるでしょう。
課題設定がしやすい
ゼミの研究には、研究結果をまとめた卒業論文の執筆や、その発表といったゴールがあります。
無事にゴールを迎えるためにはいくつも解決すべき課題があり、その課題を一つひとつ解決していくことで、論文という成果物を完成させていくのです。
ゼミの研究は、仮説を立ててからその仮説が正しいことを実証する形で進めていくので、研究の目的そのものも明確になっています。
したがって、論文の執筆という目標を目指してどのような課題があり、それを解決するためにどのような困難があったのかという、ストーリーを構成しやすいのです。
ストーリーがきちんと構成されていれば、課題とそれにどう対応したのかがわかりやすいガクチカとなり、面接官に良い印象をもってもらえるでしょう。
アピールできる能力が多い
「論文を書くための課題解決能力」「ゼミのメンバーとの関わりで必要なコミュニケーション能力」「たとえ失敗してもチャレンジを繰り返す忍耐力」など、ゼミで必要な能力はたくさんあります。
どれも就職してからも必要になる能力なので、ガクチカのアピール材料としては十分です。
特にベンチャー企業は人材が少ないため、社員1人当たりの担当する仕事量が大手と比べて多い傾向があります。
社員1人の裁量が多い分、自ら課題を見つけて解決しなければならず、周りの社員同士で協力していかないと業務を遂行できません。
アピールできる能力が多いということは、多くの仕事に柔軟な対応ができる人材であることを期待できます。
そのため、面接官からも高く評価されるでしょう。
【専門分野でアピールできる能力】
・専門分野の知識
・専門分野の適正
【グループワークでアピールできる能力】
・マネジメント能力
・コミュニケーション能力
・チームワーク
・統率力
【挫折経験からアピールできる能力】
・継続力
・忍耐力
・柔軟性
【個人ワークでアピールできる能力】
・問題解決能力
・継続力
・プレゼンテーション能力
活動内容で興味を惹きやすい
採用担当者に興味を持ってもらうメリットは、積極的に傾聴してもらい、自己アピールをしやすい環境作りができることです。
ゼミ活動は、学生が興味のある分野からテーマを選んで研究を行うものです。
研究内容が企業の事業と関連性の高いもので、なおかつ専門知識が豊富であれば、即戦力として期待も高まります。
しかし、事業と関連性の低い研究テーマを選んでいたというケースもあります。
その場合は不利かと言えば、そうとは言い切れません。
研究を経て得られた学びや気づきを伝え、研究成果が業務に活かせることをアピールしましょう。
また、ゼミ活動は少人数のグループで議論を行う機会が多く、プレゼンを通して論理的思考や説明力が身につきやすいです。
身につけたスキルは業務にも活かせる可能性が高いため、興味を惹くポイントとして話して損はないでしょう。
木下恵利
【ガクチカでゼミ経験を用いる際のデメリット】
結論ないと考えて大丈夫。ゼミは各大学で定員が設けられているため、エピソードが被ってしまう可能性が少なく、差別化を図りやすい。あとは本人の伝え方次第です!
【ガクチカでゼミ経験をアピール】ガクチカで活かせるゼミでの経験4選
会社は組織であるため、就活生は組織に貢献できることをアピールする必要があります。
仮に、ほかの就活生とは明らかに異なる秀でた能力をもっている場合であれば、その能力を存分にアピールしていけばニーズにマッチする可能性もあります。
しかし、多くの就活生は特異的な能力などもっていません。
したがって、ガクチカでアピールするポイントは協調性に重きを置く必要があります。
会社という組織に仕事を通して貢献するためには何より協調性が大切です。
個人としての能力も必要ですが、それ以上にほかの社員と協力して物事を進める能力が必要になるため、そこにゼミでの経験を結びつけるとよいでしょう。
ゼミでの経験を実際の仕事や社会人としてのこれからに結びつけてアピールしてください。
①学業の専門分野
ゼミでの学習内容は専門的な分野であり、多くの場合、就職後の業務内容に直結するものではありません。
つまり、学習した内容を一生懸命アピールしたとしても、その企業で必要とされていないスキルである場合は好印象を与えられません。
大切なことは学習した内容ではなく、どのように業務と結びつけるかなのです。
そのためには、学習内容を伝えるのではなく、どのような背景があってどんな分野を学んだのかを伝える必要があります。
これを伝えることにより、どのような考え方をもっているのか、その考え方は業務を遂行するうえで有効的であるかを人事が判断できるようになります。
単に学習内容を伝えただけでは、その人を知ることはできません。
考え方や人間性などを知ってもらうように意識すると、よりよいイメージをもってもらえ、企業と就活生のミスマッチの予防にもつながります。
②チームでの経験
ゼミの規模の大小はあれど、ゼミも1つの組織であることには変わりありません。
組織はチームであるため、お互いの協力や一人ひとりの協調性が非常に重要です。
企業においても組織で業務を遂行していくため、組織に貢献する力が求められます。
そのため、就活生がゼミというチームにおいてどのような役割を担ったのかを伝えることで人事に好印象を与えられます。
チームで活動することの大切さや難しさを学んだゼミでの経験を伝えましょう。
ここで大切なことは、できるだけ具体的なエピソードを用いるということです。
具体的なエピソードがないと発言に対する裏づけがなく、返って印象の悪い発言になってしまいます。
より鮮明なイメージをもってもらうためにも具体的なエピソードを用いて、できるだけ具体的に伝えましょう。
③挫折経験
大学生にとってゼミは、決して楽なものではなく、ときには苦労の連続になります。
ゼミでの研究においてつまずいてしまったこと、そしてそのときの課題をどう解決したのかを、しっかりアピールしましょう。
ベンチャー企業では若いときから大きな事業を任せられることも多く、その際は多くの課題が出てくることでしょう。
しかし、一つひとつの課題を自力で乗り越えていかなければなりません。
就活生にその力が備わっているかどうかもは、採否を決めるにあたってとても重要です。
挫折経験を披露してしまうのは、就活で不利になると思われるかもしれませんが、実はそうでもありません。
挫折経験をあり、そこから立ち直って課題を解決したということは、かえってベンチャー企業には印象が良いのです。
木下恵利
マネジメントとチームワークを発揮した経験を求める場合が多いです。理由は入社後に不可欠な力で、マネジメントは自身が後輩を指導する立場になった時、チームワークはチームで働く際に不可欠な要素になってきます。
④プレゼン・コンテスト
大学のゼミといえば、実際にこれまでやってきたことをプレゼンすることもあるでしょう。
例えば、プレゼンに関するコンテストに参加したことがある場合は、その内容をガクチカとして活かすこともできます。
プレゼンはいきなりぶっつけ本番で臨むような人はいないはずですので、おそらくさまざまな準備をした経験があるでしょう。
つまり、そのエピソードを活用すれば、それがガクチカになるのです。
【ガクチカでゼミ経験をアピール】ガクチカで重要なポイント
ガクチカはこれまでの経験を伝える項目ですが、単に経験したことを書く場所ではありません。
どのような経験をして、そこからどのようなことを学んだのか、学んだことを活かした結果どのような改善につながり、何を学んだのかなど、経験談をただ書くのではなく、重要なポイントを抑えているかどうかが大切です。
特にガクチカでゼミについて記載する場合、ほかの就活生とエピソードがブッキングする可能性もあります。
特有な経験であれば、それだけで注目を集められますが、経験が似通っている場合はそうもいきません。
同じような経験をしていたとしても、改善方法や学んだことが特有であれば注目を集められるでしょう。
そのため、ほかの就活生と差別化できるポイントを押さえておく必要があります。
人事に伝わりやすいかどうか
ゼミの授業や経験は専門性が高い場合もあり、専門用語を使ってしまうと人事に伝わらない可能性もあります。
どんなにいい経験をしたとしても相手に伝わらなくては意味がありません。
そのため、専門用語をできるだけ使わず経験談のストーリーを構築する力も求められているのです。
せっかく貴重な経験をしたのであれば、しっかりと評価につなげて欲しいものです。
これは、社会人になったとしても同様で、よい仕事をしてもうまく伝えられないと評価につながりません。
頑張ったアピールをしろということではなく、自身のこれまでの頑張りや経験を簡潔にわかりやすく伝える必要があるのです。
そうすることで人事も評価しやすくなり、結果もおのずとついてくるでしょう。
組織に貢献できているかどうか
ガクチカでは個人としての経験や頑張りをアピールしがちになってしまいます。
たしかに、個人として結果を残すことは非常に重要であり、何よりも結果を求められることはいうまでもありません。
しかし、どんなに優秀な人材であっても会社員として働く限り、1人で完結する仕事は存在しません。
たとえ小さな仕事であったとしても、個人単位で行うことはほとんどないでしょう。
そのため、個人としての取り組みだけではなく、周囲とどのように関わっていたかを盛り込む必要があります。
ゼミというグループにどのように貢献してきたのか、その経験を会社という組織に、どのように貢献できるのかをアピールすれば、自身の魅力をより正確に伝えられます。
主体性をアピールする
採用担当者は、就活生がどんなことに興味・関心があるのか、どのように課題を解決してきたのかをチェックしています。
研究した内容だけではなく、テーマを選んだ理由や課題を解決するために行った工夫を掘り下げて説明したほうが、人間性の部分は伝わりやすいでしょう。
企業が求める人物像は業種によりさまざまですが、コミュニケーション能力や主体性は、あらゆるビジネスシーンで重要な能力として挙げられます。
ゼミ活動は複数人で協力し合い、議論を重ね、資料作りやプレゼンを行います。
そのため、コミュニケーション能力の向上や主体的に課題に取り組む姿勢を培いやすいです。
ゼミでの具体的なエピソードを交え、コミュニケーション能力の高さや主体性をアピールすれば、好印象を持たれる可能性が高いです。
企業が求める人物像を意識する
企業が求める人物像は、募集要項から確認できる場合がほとんどです。
そのうえでガクチカを振り返り、アピールにつながるポイントを押さえることをおすすめします。
企業研究については、企業理念や事業内容を理解していることが大切です。
採用担当者は、企業を一緒に成長させる仲間を求めています。
志望する企業の商品やサービスを日常的に愛用していたり、事業展開について理解したりしていれば、採用担当者の心を動かす可能性が高いです。
ただし、企業のホームページを見るだけでは、得られる情報が限られます。
実際に商品やサービスを利用した際の、自身の顧客体験をもとに内容を作ることをおすすめします。
そのほうが内容も具体的になり、企業への熱意が伝わりやすいためです。
【ガクチカでゼミ経験をアピール】ゼミ活動をガクチカにする際のポイント
これからゼミ活動をガクチカにしたい人のために、あらかじめ注意してほしいポイントを、大きく3つに分けて紹介します。
ゼミ活動をどのようにアピールすれば良いのかわからない人ほど、この内容は頭に入れておいてください。
何をアピールするのかを明確にする
まずゼミ活動をガクチカとして選ぶ際に、ゼミ活動そのものをアピールするのではなく、ゼミ活動を通じてどんなことをアピールしたいのかを、事前に明確にしておかなければいけません。
なぜなら、企業はゼミ活動をした事実を知りたいわけではないからです。
あくまでも就活生がどんな人間なのかを知ることが目的ですので、それがわからないと企業は評価してくれません。
そのため、目的を勘違いしないようにしましょう。
研究が直接活かせる場合は詳細に伝える
ゼミ活動の場合は、具体的に自分が志望する企業とどういう面で関連性があるのかも明確にしてください。
なぜなら、企業のジャンルに関連するゼミ活動であれば、自然にアピールしやすくなるからです。
どんなに良いアピールをしても、それが企業にとって響く内容になっているのかどうかは別の話になるため、あらかじめ関連性を示せるのかどうかを調べておきましょう。
そこをうまく結びつけることができれば、それだけでも採用価値の高い人材だと思ってくれる可能性が高まります。
詳細に伝えれば伝えるほど即戦力になることがアピールできるので、忘れないでください。
関連性が低い場合は過程を詳細に伝える
逆に自分が経験してきたゼミ活動と志望する企業のジャンルに、あまり関連性がないケースもあるでしょう。
その場合は、自分がその経験から得た知識を活かすことよりも、それまでに自分がどのような考え方を持って、どんな行動をしてきたのかを、強くアピールしてください。
なぜなら、企業は必ずしも自社にとって関連性のある経験をしている人だけを採用するわけではないからです。
例えばガクチカを通じて、その人の人間性が良かったり、ポテンシャルの高さを感じたりしたりした時にも、採用したいと思わせることができます。
そのため、関連性がないからといって諦める必要はありません。
背景や過程を詳細に伝える
ゼミ活動について説明する際には、必ず背景や過程を詳細に伝えることが大切です。
例えば、そもそもなぜそのゼミで活動しようと思ったのかも、最初に伝えるようにしましょう。
なぜなら、どんな企業もそこに対して真っ先に疑問を抱くからです。
また背景がわからない状態でゼミ活動の話をされても、いまいちピンとこないまま話を聞かれてしまうことになります。
それではせっかくのアピールが無駄になるおそれも考えられるため、最初に背景は明確にしておきましょう。
また、過程の部分についてもできる限り掘り下げるのがポイントです。
特にゼミ活動では専門的な領域で物事を追求することが多いはずですので、そんな活動の中で自分が何をしてきたのかを、相手に理解してもらえるように伝えていきましょう。
専門用語の使い方に気を付ける
ゼミ活動をガクチカとして伝える際に、必ず意識してほしいのが専門用語についてです。
そのジャンルによってはさまざまな専門用語が存在すると思いますが、基本的にESや面接の場では使わないようにしてください。
なぜなら、相手が専門用語を知らない可能性も考えられるからです。
仮にゼミ活動の内容と関連性の高い企業であれば通じることもありますが、そうじゃない場合はなおさら専門用語を使わない方が良いでしょう。
誰に話しても通じるような、一般的な言葉だけを使ってアピールしなければいけません。
そうすれば、気遣いのできる素晴らしい人材だと認識してもらいやすくなります。
【ガクチカでゼミ経験をアピール】ゼミ活動でガクチカを書く際の構成
ガクチカを通じて採用担当者は、就活生が力を入れて取り組んだことそのものよりも、そこから何を学んだかを見ています。
大切なのはエピソードそのもののインパクトではなく、そこから何を得たのかです。
そして、その書き方からは就活生に思考能力や論理性が備わっているかを評価しています。
1.結論
2.所属ゼミについて
3.目標・課題
4.取り組みと結果
5.得た学び
6.入社後、どう活かしていくか
1.結論
ガクチカを書くとき、ゼミでどのようなことを頑張ったか結論から書きましょう。
最後まで読まないと結論がわからないような書き方は、企業に提出する書類にはふさわしくありません。
ビジネスにおいては、どのような文章も結論から始めて、何についての記述なのか読み手がすぐわかるようにする必要があります。
そこで結論から入ることで、相手がその文章で何を伝えたのかが明確になり、読むときも内容を追いやすくなるのです。
ここで伝えることは大まかな内容だけにして、余計な説明をせず端的に述べましょう。
もし、表彰された経験などインパクトのあるエピソードがあれば、採用担当者の興味を引きつけるために冒頭部分だけからでもそれがわかるように書くことをおすすめします。
2.所属ゼミについて
結論を伝えた後は、自分が所属していたゼミについて、しっかり説明しましょう。
なぜそのゼミで活動をしていたのかを、明確にしなければいけません。
どんな人にも何かしらきっかけとなることがあったはずですので、わかりやすく簡潔に伝えることを意識してください。
また、ここが欠けてしまうと、そもそも結論に対する説得力がなくなります。
そのため、どんなに良いことを伝えられたとしても、すべて無駄になってしまう恐れがあるので注意しなければいけません。
3.目標・課題
目標とはゼミで研究をするうえでの課題設定で、困難とは研究を進めるうえで大変だったことです。
このとき、すぐにクリアできそうな目標を掲げていると「志の低い人材である」と思われるおそれがあります。
簡単には越えられそうにもない目標を掲げてそれに向かって努力したことを、しっかりアピールできると良いでしょう。
業務でも頑張りが利く人物であると思われれば、採用担当者からの評価も高まるはずです。
困難については、客観的にも困難と言えるのかよく考えましょう。
なぜなら「その程度のことは困難でない」と思われてしまったら、とても不利な状況になるからです
誰が見ても困難な状況下で努力を続けたエピソードであれば、困難なことも乗り越えられる強い精神力のアピールになります。
4.取り組みと結果
ここでは自分がこれまでゼミを通じて、何を経験したのかを説明することになるでしょう。
そこで気をつけてほしいのが、単純に経験した内容だけを伝えるだけでは終わらないことです。
どのような目標を立てて、そこに向かって何をしてきたのかをわかりやすく説明してください。
この際目標が達成されていればいるに越したことはありませんが、必ずしも目標をすべて達成した内容でなくてもかまいません。
困難の原因はどこにあると分析したのか、そして具体的にどのようなことに取り組んだのかが重要です。
取り組みの内容だけでなく、なぜその取り組みが必要だと思ったのかという根拠をしっかり示すように意識すると良いでしょう。
実際の業務では、良かれと思ったことを手当たり次第試していくわけにはいきません。
原因を分析し、成功までの最短ルートを探す必要があります。
原因の分析と取り組みを、思考能力のアピールにつなげていきましょう。
5.得た学び
ゼミ活動に力を注いできた人なら、たとえ失敗談になってしまったとしても、その中でさまざまな経験をしてきたはずです。
だからこそ、大きな学びもたくさんあったことでしょう。
企業は就活生自身が、ゼミ活動を通じて最終的に何を学んだのかまで注目しています。
その理由は、どんな企業であろうと成長できる人材を求めているからです。
今までの経験を通じて次に活かせる人ほど、新しい成功を掴みやすくなるのは間違いありませんので、ここで積極的にアピールしてください。
その学びの内容によっては、企業があなたに大きなポテンシャルがあることを想像してくれるかもしれません。
6.入社後、どう活かしていくか
ガクチカの最後は、これまで語ってきたエピソードを通じてどのようなことを学んだのかを述べます。
もちろん、その学びは社会に出てからも通じるようなものでなければなりません。
単なる感想や気づきではなく、どんなことを学び、それを次は会社でどう活かせるのかまで述べるように心がけると良いでしょう。
次に活かせないのであれば、それは学んだことにはなりません。
たとえ次に活かせることでも、個人的な活動に活かすのではなく、社会人として組織の中で働くときに活かせることなのかどうかがポイントです。
ガクチカで述べるのは単なる学生時代の思い出ではなく、そこで学んだことを活かしてどう会社に貢献するのかという決意表明でもあります。
木下恵利
人事はエピソードの大きさを求めているわけではありません。学生の人柄や、ポテンシャル、論理性を見ています。 論理性をアピールするためにはここで述べた構成を意識して述べることが大切です!
入社後、どう活かしていくか
そしてもう1つ大事なのは、得た学びを使って実際に何ができるのかです。
つまり、企業に対して入社後のイメージをさせることも意識しましょう。
例えば「貴社に入社した際には、○○を活かして利益に貢献していければと思っています」のような言い方で締めくくれば、それだけでも採用率はアップします。
世の中にはガクチカエピソードを伝えるだけ伝えて終わってしまう人も決して少なくないため、必ず忘れないようにしてください。
そうすれば、採用される確率も大きく変わってくるでしょう。
特に本気度の高い企業に対しては、なおさら役に立てるところを見せつけていかなければいけません。
【ガクチカ面接対策】面接で好印象を得るために対策をしよう!
選考の面接において、「ガクチカ」は頻出質問であり、
ここで好印象を得られるかどうかが通過率を動かすキーポイントと言えます。
ESのガクチカをただ読むのではなく、面接用にガクチカを作りましょう!
またこのツールでは深掘り質問への対策もできるため、
面接力を大きく向上させることができます。
私が学生時代に力を入れたのは飲食店でのアルバイトです。
働く店舗は売上の伸び悩みを問題としていたという理由で自分にできる売上向上施策をするという目標を掲げ、取り組みました。
飲食店でのアルバイトに取り組む中で、中々売上が向上せず、プレシャーのみが積み重なってしまうという困難にぶつかりました。
それに対して、先輩や上司に積極的に相談をするという行動を取ることでアドバイスをもとに施策を考え、売上を1.5倍に伸ばすという結果につながりました。
この経験を通して周囲とコミュニケーションを取ることと積極的に動くことの大切さということを学び、貴社に入社後は経験で得たことを活かして活躍していきたいと考えています。
【ガクチカでゼミ経験をアピール】400字でガクチカを書くポイント
ガクチカを書く際、400文字といった字数制限が設けられていることが少なくありません。
そのため、何も考えずに書き進めてしまうと、字数が足りなくなってしまったり、論理構成が破綻してしまったりする可能性があります。
このような事態を避けるために意識すべきことをこれから紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
また、ガクチカを書く際の適切な文字数についての記事や、ガクチカを400文字で書く方法についての記事は以下の2つです。
興味のある方は、併せてご覧ください。
具体性を意識する
400文字という比較的長い文字数が指定された場合、簡潔さよりエピソードの詳細や背景を細かく描写することで、より説得力のある内容を伝えることが求められています。
具体的に何に取り組んだのか、どのような課題に直面したのか、その際にどのような工夫を行ったのかを具体的に説明できると、採用担当者はあなたの行動をよりイメージしやすくなります。
例えば「意見が分かれている状況で全員の意見を尊重しながらまとめ役を担い、プロジェクトを成功に導いた」といった具合で、当時の状況を描写できると良いでしょう。
その際、具体的な数値や成果を盛り込むと、あなたの努力がどのように実を結んだのかを明確に示せるため、より効果的です。
このように、具体性を持たせることで採用担当者に好印象を残すガクチカを作り上げられるでしょう。
文字数の不足に注意
ガクチカを書く際、指定された文字数を満たすのが難しい場合は自己分析を深め、取り組んだ当時の状況を細かく振り返ってみましょう。
自己分析を通じてエピソードの背景や行動の詳細を掘り下げることで、内容を充実させ、400文字という文字数に対応できるようになるでしょう。
その際、文字数を埋めるために無駄な情報や冗長な表現を追加するのではなく、エピソードを深掘りし、当時の状況や課題に対する具体的な対応策を細かく描写することが重要です。
例えば、当時の環境やメンバーの状況、取り組んだ具体的なアクションなどをもう一度思い出し、それを採用担当者が理解しやすい形で整理して記述すると良いでしょう。
ただし、詳細に描写する際は個人名や内部の細かすぎる情報を含めないよう注意しなければなりません。
数値や事実を盛り込む際も過度に細かい情報を入れすぎず、あくまで採用担当者にとって理解しやすい範囲に留めることがポイントです。
【ガクチカでゼミ経験をアピール】400文字のゼミ経験のガクチカの例文
チームでの経験や協調性は簡単に得られるものではありません。
日々生活のなかで少しずつ培われるものであるため、普段の何気ない生活から就活に対して少しでも意識をすることが重要です。
また、例文の内容に具体的なエピソードを加えることにより、鮮明な印象を相手に与えられるようになります。
エントリーシートでは文章のみで人事にアピールしなくてはならないので、できるだけ具体的に記載する必要があります。
具体的なエピソードでないと記載内容がぼやけてしまい、裏づけのない文章になってしまうのです。
そのため、普段の出来事からエピソードに使える出来事を見つけ出し、その内容にそって文章を組み立てていきましょう。
そうすれば実際に面接の場で深掘りされたとしても、しっかりと答えられるようになります。
私は大学のゼミで植物遺伝子工学について学んできました。
植物遺伝子工学とは、植物のDNAを解析し、一つひとつの遺伝子情報を調べることで、さまざまな耐性の獲得を目指す研究です。
この研究を専攻したきっかけは、世界に目を向けると植物がさまざまな影響で減少し、それによって生活が困難になっている人々がいることを知ったからです。
せっかく勉強するのであれば、将来何か人のためになる勉強がしたいと考え、専攻することにしました。
私は常日頃から人のために何かできることはないかと考えるようにしています。
なぜなら、人のための行いは相乗効果となり、よりよい社会へ近づくきっかけになると思っているからです。
貴社の事業内容において柱である医療商品の販売は国内だけでなく、世界中の人々の健康的な生活の実現に貢献しているとうかがいました。
大学のゼミで培った理数系の問題解決能力と人のために仕事がしたいという気持ちを、貴社の事業を通して世の中に貢献したいと考えています。
木下恵利
この例文では、志望企業とガクチカの関連性を示せているので、研究職にはよく刺さりやすいガクチカだといえるでしょう。
しかし、この例文内では本人が実際に頑張ったことだけが書かれているので、具体的にゼミ活動の中で自分がしてきた行動内容を明確に書くことができれば、より良いガクチカエピソードになる可能性があります。
企業はそこをむしろ重視している傾向があるため、忘れないように書いておいた方が良いでしょう。
私はゼミでリーダーとなり、ゼミ生をまとめていました。
20人程度のゼミでしたがそれぞれ個性もあり、意見を尊重しつつまとめ上げることは、苦労もありましたがそれ以上のやりがいも感じられました。
なかでも、研究テーマについて話し合った際、ゼミ生ごとに進めたい詳細分野が異なるという問題に直面したのです。
たしかに、やりたいことや学びたい分野は個人それぞれであるため、意見が割れるのは当たり前のことだと思います。
しかし、そこでやりたい放題になってしまってはゼミがバラバラになってしまい、空気も悪くなってしまいます。
そこでリーダーとして、まずはゼミ生それぞれの意見をしっかりと聞くことに努めました。
すると、分野を大まかなグループに分けられることに気がつき、研究内容に基づいたグループを作ることができたのです。
この経験から、たとえ意見が割れてしまったとしても、しっかりと受け止め意見を聞くことにより解決方法が見つかることを学びました。
木下恵利
この例文では、自分がゼミ活動においてどのようにリーダーシップを発揮してきたのかがわかりやすく示されています。
特にゼミ活動の中で自分がぶつかった壁に対する行動がわかるようになっているため、良い印象を与えられるガクチカだといえるでしょう。
ただし、締めの文章が学んだことで終わっているので、最後はどのように貢献できそうなのかまで伝えるようにしてください。
そうすれば、企業に採用後の姿を想像してもらいやすくなるため、内定に1歩近づくはずです。
私はゼミ仲間と協力し、ゼミのプレゼン大会で優勝した経験があります。
リーダーではありませんでしたが、聞き手に伝わるプレゼンを作るために、資料作りやプレゼンの構成案を出すことに注力しました。
みんなで議論して内容を作っていましたが、意見が食い違い内容がまとまらない時期がありました。
メンバー同士が相手の意見をしっかりと理解していなかったのです。
私は全員が納得できる結論を出すために、一人一人に意見を出した理由を聞きました。
その結果、お互いに考えを共有することができ、全員が納得する落としどころを見つけることができました。
プレゼンは一人で行うものではないため、お互いの意見を尊重し合う協調性や調整力が重要です。
プレゼンの予行練習を初めて行ったときは、全員がたどたどしく、思い通りの出来栄えにはなりませんでした。
よく知った内容でも、やはり実践は緊張してしまうものです。
そのため、プレゼンには練習が欠かせません。
最初から上手くできる人はいないとメンバー同士で励まし合いながら、何度も繰り返し練習を行いました。
プレゼン大会の当日はプレッシャーもありましたが、何度も練習した成果が出て優勝できました。
苦しいこともありましたが、目標を達成するまでやり抜くことが結果につながります。
木下恵利
自分がどんなことに力を入れて、目の前の課題に対してどう対応してきたのかが明確に書かれています。
しかし、具体的にどのようなゼミでの活動になっているのかが、このままだとよくわかりません。
また、せっかく優勝したという成果があるのに、そこに対してどんな練習をしてきたのかがわかないため、まだまだ掘り下げられる内容だといえるでしょう。
そして最後の締めの部分は、アピールをする文章としては違和感があるため、これまでの経験を踏まえた上でどう仕事に活かしていけるのかを伝えるようにしないといけません。
私が学生時代に頑張っていたことは、転売をテーマにしたゼミでの研究になります。
なぜ私が転売に興味を持ったのかというと、現在の転売市場の大きさだったり、その背景にある経済や心理的な要因にも興味があったからです。
実際にゼミでは、どのような物が頻繁に転売され、どのような人たちがそこに関わってきたのかを詳しく調べるようにし、そしてどうすれば悪質な転売がなくなるのかを考えることを目標に頑張りました。
特にSNSやニュースサイトを細かくチェックするようにし、それに加えて実際に転売経験のある人にも直接インタビューをするようにもしました。
その結果私たちがわかったのが、転売をする理由には単純に儲けたい人以外にも、経済的な苦しさを何とかしたいと思っている人もいるという事実です。
これまで気づけなかった問題点があったことを知ることができたので、本当に頑張って良かったと思っています。
貴社に入社した際にも、常にさまざまな視点から課題を解決できるように、行動できれば良いなと考えています。
木下恵利
こちらの例文では、実際にゼミで経験したことを踏まえた上で、分析力のあるところをうまくアピールしています。
ゼミで何かを研究する際には、当然さまざまな情報をもとに分析をする必要が出てきますので、そのプロセスをうまくガクチカに落とし込むことができれば、必ず高く評価してもらうことができるでしょう。
私が学生時代に力を入れていたのは、合同ゼミでのプレゼン経験になります。
私が所属していたゼミは数人程度しかいない小さなゼミだったのですが、小人数精鋭だからこそ密なやり取りができたのが、むしろ研究を進める上で非常に良かったと思っています。
そのため、合同ゼミで必要なプレゼン資料も、最初に想像していた以上に捗った記憶があります。
特にうちの大学のプレゼンでは、必ずといってもいいほどたくさん質疑応答が出てくるので、とにかくどんな質問をされても良いように、回答を用意することを意識しました。
さらに本番を想定したシミュレーションまでおこない、プレゼンの精度をより高めるようにしたのです。
そしていざ本番を迎えて、私たちのゼミは見事スムーズにプレゼンを終えることができ、周りからも「素晴らしい」と褒めてもらうことができました。
この経験を活かして、貴社でもすべての物事において、きちんと準備をすることを忘れずにしっかり取り組んでいきたいと思います。
木下恵利
こちらの例文では、大事な出来事を前に自分がどんな行動をして、どのように対策をしてきたのかをうまく伝えています。
これにより、どのような難しいことでもしっかり対応できる力があることをアピールできているので、どんな企業も高く評価してくれるでしょう。
【ガクチカでゼミ経験をアピール】200字でガクチカを書くポイント
ここからは200文字という少ない文字数で、学生時代に力を入れたことをうまくアピールする方法について詳しく紹介していきます。
下記のポイントを把握した上で作成することでスムーズに作成できることでしょう。
是非参考にしてみてください。
・話の優先順位を決める
・文章を一つにまとめる
・長い単語は漢字に置き換える
話の優先順位を決める
まずは話の優先順位を決めるということが200文字のガクチカを作成する上において非常に重要です。
ゼミで学んだことにはさまざまなものがあるでしょうが、それを全て書いていては文字数を大幅にオーバーしてしまいます。
そこでまずは箇条書きにしてみて、自分が最も力を入れたこと、自分がアピールしたい能力は何なのかについて考えてみましょう。
文章を一つにまとめる
文章を一つにまとめるという作業も、200文字という少ない文字数のガクチカをうまく構成するにあたって非常に重要なポイントです。
完成した時点ですぐに提出しなければならないわけではないので、一旦複数の文章を作成してみても良いです。
そしてその中から重要なポイント、伝えたいポイントだけを抜き出して一つにまとめることができれば、要点を抑えた非常に良い文章ができることでしょう。
【ガクチカでゼミ経験をアピール】200文字のゼミ経験のガクチカの例文
ガクチカを伝える上で、200字程度でまとめてほしいと指定されるケースも珍しくありません。
とはいえ、つい長文で書いてしまいがちな人にとっては、どんな文章にすれば良いのかイメージしにくいことでしょう。
そこで、ここからは200字程度にまとめる際の例文を、全部で5つ紹介します。
もし200字でまとめるのが難しいと考えている場合は、こちらの内容を参考にしながら、自分なりのガクチカを書いてみてください。
例文①理数系のゼミでの研究
例文②ゼミでのリーダー経験
例文③ゼミのコンテストでの優勝経験
例文④文系ゼミでの個人ワーク経験
例文⑤ゼミのプレゼン経験
【ガクチカでゼミ経験をアピール】文字数の上下に対応するには?
企業によってガクチカの制限文字数が上下します。
一般的には400文字ですが、200文字や300文字、多い場合では500文字以上という企業もあります。
もちろん企業によってアピールするべき内容も異なるため、すべてを使いまわすことはお勧めしませんが、効率的に就活を進めることは限られた時間の中で納得内定を取るために必要なことです。
そのためベースとなるガクチカの内容が決まったら、300文字を目安に書きましょう。
「結論」→「エピソード」→「今後への活かし方」
この必須の3要素を汲むと300文字ほどで文章が完成するはずです。
以下ではこの300文字から文字を増やす場合と削る場合のコツを紹介します。
文字数を補足する
最も文字数を増やすことができる部分は「エピソード」の部分になります。
どんな活動をしてどのような成果を出したのかだけでなく、目標や課題、工夫した取り組みなど具体性を持たせていくことで、文字数を増やせるだけでなく、質の高いガクチカを作成することができます。
文字数を多く書かなければならないとなると苦に感じてしまう就活生がほとんどですが、文字数が多い分自分のアピールしたい内容を詳しく的確に伝えるチャンスがあります。
しかし文字数を多くしようとしすぎて同じ内容を繰り返し伝えてしまうことは絶対に避けましょう。
具体性のあるわかりやすいガクチカを提出することで、その後の面接などで話が広がりやすくなり、選考突破に大きく近づきます。
文字数を減らす
文字数を増やすと反対に、削らなけらばならない場合もあります。
増やすよりも減らす方が難易度が高いと言われており、制限の中で伝えるべき内容を的確に汲む必要があります。
まずは先ほども述べた「結論」→「エピソード」→「今後への活かし方」の構成を意識しましょう。
そのうえで回りくどい言い方をしている部分やアピールしたい内容とは逸れる部分が無いかを確認し、文字数を削っていきましょう。
自分だけで削ろうとしていると中々難しいこともあるので、他人に添削してもらうことも有効的です。
【ガクチカでゼミ経験をアピール】面接対策!深掘り質問を紹介
エントリーシートでガクチカの提出を求められた多くの場合、その後の面接で詳しく内容を聞かれます。
深掘り質問としてどのような質問をされるか事前に認知しておくことは、面接をスムーズに進めるために必要不可欠になります。
今回はゼミをテーマとしたガクチカに対してよく聞かれる深掘り質問を紹介していきます。
そのゼミに入ろうと思ったきっかけは何ですか?
ゼミに所属しようと決めたきっかけを知りたがる面接官は多く、これは就活生の興味の方向性やモチベーションの根源などを探る上で質問をしています。
「何となく」や「友人と決めた」などという自分の意思を述べない回答は避けるべきです。
どのような動機で所属を決めたのか、また活動の中で立てていた目標に関連させて回答すると一貫性が高まり、好印象につながります。
またゼミのメンバーに入った理由を聞き、回答の要素として情報を集めることはとても有効的です。
ゼミ活動をする中でどんなことを心掛けていましたか?
ゼミ活動に力を入れ、その中で目標や課題に対して一生懸命に取り組んだことは伝わりつつも、そのモチベーションやどのような心情で取り組んでいたのかを企業は知りたがります。
これは入社後の再現性につながる部分であり、入社後の業務に対して力を入れていたゼミ活動と同様、主体的な動きができるかどうかを評価しようとしています。
優秀なことを言う必要はなく、大切なのは入社後にもそれを活かせるかどうかという点です。
企業の業務内容を把握するために企業分析はもちろん、自分が一生懸命に取り組むことができる理由は何かの自己分析をしておきましょう。
ゼミのメンバーから、あなたはどのような人だと思われていますか?
「周りからの評価」も深掘り質問としてよく聞かれる内容になります。
周りからの評価が良いか悪いかだけでなく、この質問では周りからの評価を意識できているか、認識できているかという自分自身への客観的視点の有無を問われているとも言えます。
主観的な視点ばかりで行動をしていると協調性がなく、成長することが難しくなります。
持ち合わせていることをアピールするためにも事前に周りに自分がどう見えているのかを聞くことも重要です。
【ガクチカでゼミ経験をアピール】ガクチカの質を上げるために
ここまで、ゼミの経験を主題としたガクチカを作成する際の方法や注意点などについて詳しく紹介してきましたが、さらにクオリティを高めるためには、ぜひ以下の2つの対策に取り組んでほしいところです。
以下の2つをしっかりと行うことで、誰が読んでもあなたの魅力が伝わりやすい文章が出来上がるはずです。
周りの人に読んでもらう
ガクチカが出来上がったら、ぜひ周りの人に自分の文章を読んでもらい、客観的なフィードバックを受けることを推奨します。
自分で書いた内容はどうしても主観的な視点に偏りがちであり、自分では見逃してしまう表現の問題や構成の改善点に気づくことができないことも少なくありません。
そこで、家族や友人、キャリアセンターのスタッフや就活エージェントなどにガクチカを読んでもらうことで、客観的な意見を得られます。
就活の知識が豊富な人に聞けば的確なアドバイスが得られますし、親しい人に聞けば遠慮のない正直な意見を聞かせてもらえます。
どのような点が問題なのか、どのような点は自信を持って良いのかなど、気になる部分があれば、先にその点を伝えた上で、注視して読んでもらうとさらに良いでしょう。
就活エージェントに相談する
完璧なガクチカを1人だけで完成させられる就活生の方は、ほとんどいません。
プロに相談し、フィードバックを参考に修正を繰り返すことで、初めて質の高いガクチカが出来上がるのです。
そこでおすすめなのは就活エージェントに相談することです。
多くのエージェントは完全無料で細かいフィードバックを提供してくれます。
ジョブコミットは無料で利用でき、ガクチカの添削だけでなく、ガクチカの題材が思いつかない場合は自己分析のサポートも行います。
また、志望動機や自己PRなど、他の項目の添削も可能ですし、何度も面接練習のサポートも利用可能です。
就活生の方が悩みやすいグループディスカッションの対策や、就活の軸の定め方などについてもサポートするため、気になる方はぜひ以下のリンクから登録してみてください。
ガクチカでゼミ活動を魅力的にアピールしよう!
ガクチカは単に頑張ってきたことをアピールするものではありません。
学生時代に力を入れたことについて紹介しながら自身がどのような人間で、どのような考えをもっているのかを伝えなくてはなりません。
そのうえで実際の業務に結びつけ、企業に貢献できることをアピールする必要があります。
そのため、エピソードはできるだけ詳細に記すことが大切であり、より鮮明なイメージをもってもらわなくてはなりません。
限られた文字数のなかで人事に精一杯アピールするためにも、一言一句考え抜いて文章を作りましょう。
エントリーシートの足切りで落とされないためにも、ガクチカの文章をしっかりと練り上げアピールすることが大切です。
悔いの残らない就職活動にするために事前準備の徹底が重要です。
木下恵利
全体の3割程度がゼミ経験をガクチカとして用いています。多くはゼミ長のように役職を持っている人やかなりの時間をゼミ活動に費やしてきた人が多いです!
目次[目次を全て表示する]
【ガクチカでゼミ経験をアピール】ガクチカとは
「ガクチカ」とは皆さんご存知のように「学生時代に力を入れたこと」の略称であり、就活用語です。
面接だけでなく、エントリーシートでも聞かれる可能性が高く、自己PRや志望動機の次に重要度が高いとされている項目であるため、質の高い回答を用意しておく必要があります。
ガクチカについては以下の記事でさらに詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
【例文14選】ガクチカとは?魅力的なガクチカの作り方や例文を完全網羅!
【ガクチカでゼミ経験をアピール】ガクチカにゼミ活動は使える?
まず結論として、就職活動における「学生時代に力を入れた」ことという課題に対してゼミで取り組んだことについて挙げるのは有効です。
ゼミはそれまでの学生生活で学んできたことの中から、自分が最も興味のあるものを選び、それを深めて研究する場所です。
自分が学生時代において、学業の中で最も力を入れたこと、自分が興味のあることを伝えられますし、どのようなスキルがあり、どのようなことに興味を持っているのかも伝わりやすいです。
しかし、ゼミ活動をガクチカとしてアピールする学生は多いため、伝え方に工夫をする必要があります。