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・自己PRが聞かれる理由
・向上心は自己PRになる?
・向上心を自己PRでアピールするポイント
・例文
・向上心を自己PRに書きたい人
・自己PRのポイントを知りたい人
・書類選考を突破したい人
・例文を見てみたい人
はじめに
誰にでも強みと弱みがありますが、就活では自分の強みをうまくアピールして、採用担当者の印象に残らなければなりません。
しかし、ご自分の強みが果たして自己PRとして通用するのか、不安に思っている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、向上心は自己PRになるのかについて、企業が自己PRを聞く理由から解説します。
書き方に不安がある方でも、構成や注意点についてもご説明するのでご安心ください。
ぜひ参考にして、志望企業の内定をつかみ取ってください。
企業が自己PRを聞く理由
企業の採用選考で必ずといって良いほど応募者に課せられるのが、エントリーシートによる書類選考と一般や幹部クラスの社員による面接です。
そこでは多くの質問が行われますが、応募者自身の強みについての質問、いわゆる自己PRを聞かない企業はほとんどないでしょう。
企業側に認められる自己PRにするためには、まず企業側が応募者に自己PRを求める理由を知る必要があるのではないでしょうか。
以下でその理由を2点挙げ、それぞれについて解説します。
志望度を見極めるため
企業が応募者に自己PRを聞くのは、その人の自社への志望度を見極めるためであるというと、意外に思われる方も多いのではないでしょうか。
しかし、自己PRではその人の能力しか伝わらないと思っているのであれば、それは正しい認識ではありません。
自己PRができるということは、自分自身をよく理解し、自身の強みをどう活かしてその会社に貢献できるのかをしっかり考えられていることの現れです。
企業側としても、自分自身を見つめ、自社のために何ができるか考えている就活生の方が好感を持てます。
そして、自社への志望度が高いとみなし、そういう人にこそ内定をあげたくなるものです。
内定を得るためには、自己PRからその企業への貢献の意志まで伝えることを肝に銘じましょう。
どのような人かを簡潔に知るため
企業が応募者に自己PRを求めるのは、その人がどのような人かを簡潔に知るという狙いもあります。
企業の採用選考にはたくさんの応募者が集まるため、その一人ひとりとじっくり話がしたくても、その時間はありません。
しかし、面接の時間は長くても数10分ほどしか取れず、お互いのことを知るには短すぎます。
そこで応募者に自身のことをアピールしてもらう場を設けることにより、企業は可能な限り応募者のことを深く知ろうと務めているのです。
企業にもそれぞれ社風があり、なるべくそれに合った就活生を採用しないと早期離職の原因にもなってしまい、お互いに痛手になってしまいます。
そういった事態を事前に防ぐためには、応募者の自己PRを聞き、そのキャラクターを把握しなければなりません。
企業とのマッチ度を測るため
自己PRを聞くことで、採用担当者は応募者の雰囲気や考え方が自社の求める人物像と合っているか判断しようとします。
企業は新入社員に大きなコストをかけて人材育成をするため、自社で長く働いてくれる人材を獲得することが重要です。
自社の理念や働き方に合わない人材の採用は企業にとって大きなリスクであり、自己PRは採用選考において重要な項目です。
自己PRによって自身の考え方や雰囲気が企業風土にマッチしていることを示すよう意識しましょう。
選考を有利に進めるため、自己PRの内容をしっかりと志望先に合わせ作り込むことが重要です。
効果的な自己PRを作るためには、企業分析に加え自己分析を確実に実施します。
入社後、自身が企業においてどのように活躍できるかイメージしてもらいやすい自己PRを作りましょう。
向上心は自己PRとしてふさわしい?
自分の強みは向上心であるという自負があっても、自己PRでそれが果たして通用するのか、不安な方も中にはいらっしゃるでしょう。
向上心は自己PRとしてふさわしい長所であり、エントリーシートや面接で存分に使える長所です。
ただし、実際に聞かれたときには、向上心と一言でまとめてしまうのは避けましょう。
たった一言でまとめてしまうと、相手からすれば具体性がなく、それだけ信憑性も下がってしまいます。
そうなると、それ以上の深掘りをする質問も出ず、自分に関心を持ってもらえないまま終わってしまうでしょう。
ご自分の向上心がどのような場面で効果を発揮したのか、実際のエピソードも添えて具体的かつ独創性の高い内容にすることを心がけると、内定がぐっと近づくはずです。
向上心はベンチャー企業にも刺さる!
向上心は、ベンチャー企業でも高く評価される自己PRです。
ベンチャー企業は、上場など大きな目標に向かって全社が一丸となり、前進していこうとする気質があります。
リソースの面ではどうしても大手企業に劣ってしまうかもしれませんが、ほかの企業には真似のできない独創性のある製品を次々と生み出し、事業に成功している企業も珍しくありません。
社員数自体は少なくても、全員が向上心を持って働くことで成長を遂げてきたところもたくさんあるはずです。
そういった社風の企業では、新入社員にも同じような熱量で仕事に邁進することが求められ重宝されます
向上心の高さは、そのような企業にうってつけの自己PRであり、企業側からご自身に興味を持ってもらえ、選考を突破できる可能性が高まります。
向上心を自己PRとしてアピールする際の構成
向上心は自己PRにうってつけの長所だとわかっても、内定を勝ち取れるようにするためには、その構成もしっかりと練る必要があります。
構成によって印象的で内容が伝わりやすくなることもあれば、最後まで何を伝えたいのかわからなくなってしまうこともあるのです。
ただし、文章の構成はだいたい基本が決まっているので、それを踏襲するだけで採用担当者の心をつかめる自己PRが仕上がります。
以下でその構成について4つに分けて解説するので、参考にしてください。
結論
書類であっても面接であっても、最初に答えるべきなのは結論です。
結論を最初に述べるのは、就活に限らずビジネスの基本であることを意識しましょう。
何を言いたいのかわからなくなってしまったなどの状況を回避するためにも、大切なことです。
たくさんのことを知ってほしいと思うあまり、結論の前に例を挙げて説明してしまう方もいらっしゃいますが、それでは何を説明するための例なのかが相手にはわかりません。
相手にもどかしい思いをさせないためにも、結論から入るのは必須です。
エピソード
結論の次に持ってくるのが、具体的なエピソードです。
ご自分の向上心がどのような状況化で活かせたのか、実際の例を持ってきて説明しましょう。
エピソードが含まれていれば事実確認ができて、それだけ説得力が上がります。
向上心という単語を出している人がほかにいても、自分自身が体験したことであれば、内容に独自性が増します。
どこかで聞いたことのある話という印象を相手に与えないようにするためにも、具体的な出来事を構成に加えてください。
ライバルに埋もれないためには、具体例で差をつけなければなりません。
結果学んだこと
わかりやすい構成にするのは、エピソードのあとにその経験から何を学んだのかについて言及する必要があります。
また、どうしてうまくいったのか分析しておかないと次に活かせず、以前の成功はまぐれだったことになってしまいます。
運が良かったから成功したのだと採用担当者から思われてしまったら、それは自己PRとしては不十分です。
成功体験をきちんと分析し、そこで学んだことを明らかにすることで、向上心という言葉がより真実味を増すでしょう。
入社後にどのように活かせるか
最後に、入社後にその経験からの学びがどのように活かされるのかについて述べます。
事前に企業の経営理念や事業内容を調べ、それらに絡めながら論旨を展開していくと良いでしょう。
その会社ではどのような社員が求められているのかを知っておけば、自分はその期待にどういった形で応えられるのかを説明できます。
どんなに立派な自己PRであっても、社員として求められている姿でなければ効果は薄くなってしまうので、現在ではなく入社後に視点を置いた構成にするように注意してください。
向上心を自己PRとしてアピールする際の注意点
向上心は自己PRにふさわしい強みではありますが、披露する際にいくつか注意しなければならない点があります。
これらをしっかりと押さえておかないと、せっかくの内容が逆効果になってしまう恐れがあるのです。
就活で内定を勝ち取るためには、ただご自身の長所を強調すればそれで終わりというわけにはいきません。
視点を現在ではなく、未来に向ける必要があるのです。
自己PRが採用につながるよう、以下でご紹介する注意点をしっかりと肝に銘じてください。
向上心がゴールにならないようにする
向上心は、仕事においても成果を出すためのツールでしかありません。
学生時代は向上心があること自体を評価されてきたかもしれませんが、社会に出たら違います。
たとえ常に向上心を絶やさずに業務に励んでいても、ノルマを達成したり、結果を出したりすることが求められているのです。
向上心があることが評価の対象となるのではなく、それをもって何を成し遂げたかで評価されてしまうのが社会です。
ですから、自己PRで向上心があることを着地点とせずに、どのようなことを達成したのかについて言及する必要があります。
企業では結果を出せる人材を求めており、結果が出ていない向上心は無意味であるからです。
ただし、全国大会で優勝など壮大な結果である必要はなく、小さな結果でも構わないのでその点に関してはご安心ください。
今後の貢献につなげる
向上心が高いことで将来どのような場面でその企業に貢献できるのか、将来を見据えたことについても触れておきましょう。
企業にとって大切なのは、過去に向上心を持っていたことではなく、もしその企業に入社したとしてどのような活躍が期待できるかです。
将来自分がなりたい姿、そしてそれをどのように実現していくのか、そこにどう向上心が絡むのかを伝えなければなりません。
もちろん、ご自身の将来像については、その企業をつなげて考えておく必要があります。
その企業の事業内容などをしっかりと下調べし、そこでしか実現できない夢について述べるのも有効です。
ご自分のあふれる意欲と、企業にとってどれだけ使える人材となれるのかを存分にアピールしておきましょう。
企業が求める人物像を意識する
企業は自己PRを通して応募者の内面を深く知ることで、入社後に活躍できる人材であるかを判断します。
優秀な人材であることも重視されますが、採用面接においては書類のみでは測ることのできない自社への入社意欲や考え方、向上心はとくに重視するポイントです。
志望先企業の企業理念や求める人物像は募集要項やホームページなどに必ず提示されています。
企業分析は十分に行い、自身の強みを書きたいように書くのではなく、企業側のニーズに合わせた自己PRとなるよう意識しましょう。
企業の求める人物像を深く理解することによって、自身が企業の求める人物像に合っていること、向上心があり入社後に企業の利益に貢献できる人材であることを示せます。
オリジナリティを意識する
企業が求める人物像として、向上心は幅広くどの企業においても求められます。
多くの応募者が自己PRにおいてアピールする可能性があり、膨大なエントリーシートの中で埋もれてしまう恐れがあります。
ライバルに埋もれることなく採用担当者の目に留まるには、オリジナリティを出すことが大切です。
採用担当者は多くの自己PRを目にしているため、どこかで聞いたことのあるような内容であれば印象が残りにくいです。
タイトルをつけたり、独自のエピソードを入れたりするなど、当たり障りのない文章となってしまわないよう目を引く書き方を意識します。
実際のエピソードを具体的に加えることで、オリジナリティのある自己PRとなり説得力が増します。
主観的にならないようにする
自己の強みを伝える際、主観的に伝えてしまっては信憑性のない一方的な自己PRになりかねません。
客観性のない主張をしてしまうことで、説得力もなく自己分析のしっかりできていない人物と評価される可能性もあります。
これまでのエピソードを具体的に伝え、客観的に自身の向上心を示すことにより採用担当者もあなたの向上心を評価できます。
実際に周囲から向上心を評価された事例を伝えることも有効です。
向上心を持って取り組んだ内容、課題を解決し得た結果、周囲からの評価を具体的に伝えるなど、客観的事実として伝わるよう意識します。
客観的な視点を入れるため、身近な人に自身の評価をしてもらうなど多角的に自己分析をすることも効果的です。
向上心を自己PRに用いる際の例文
ここからは、実際の自己PRに用いる例文をご紹介します。
勉強とアルバイトをテーマとした例文なので、ご自分の体験に置き換えて自分なりの自己PR文を作れるはずです。
これまでにご説明した自己PRの必要性・構成・注意点をしっかり頭の片隅において、まずは実際に自分で書いてみましょう。
どう書けば良いのか迷ってしまったら、書きべきことを箇条書きにして、それを順番に並べて肉付けしていくと書きやすくなります。
例文に目を通すだけでも、何かしらの気付きがあるに違いありません。
勉強がテーマの自己PR
忘れもしない大学の最初のテストで、私は100点中80点を取ってしまいました。
私は満点を取るつもりでそのテストに取り組んでいたので非常に悔しい思いをし、今後は問題の難易度や平均点などに関係なく、絶対に自分の満足がいく点しか取らないことを心に決めたのです。
そして、その日から私は毎日最低2時間の予習復習を行い、その結果1年後にはすべての科目でAプラスを取得できました。
努力が報われた形にはなりましたが、私はこの結果にも満足していてはいけないと思っています。
今後は仕事に必要なスキルを習得し、もし貴社に入社できましたら、期待していただいた以上の結果を出すつもりでいます。
アルバイトがテーマの自己PR
大学に入学して、私は飲食店のアルバイトを始めました。
正直、最初の頃はいただいているお給料に見合った仕事ができているか不安で、指示されたことをこなすだけで精一杯の日々だったことを覚えています。
しかし、それではせっかく雇ってくださった店長の期待に添えないと思い、もっと業務を覚えて貪欲に働けるよう、自分を追い込んでいきました。
その結果、めきめきと実力をつけ、1年目ながらバイトリーダーに抜擢していただき、後輩に仕事を教えられるようにもなっていたのです。
この経験から、努力は人を裏切らないことを実感しました。
今後は貴社で業務に全力投球し、売上の向上に尽力していきたいと思っています。
部活がテーマの自己PR
長期インターンの自己PR
まとめ
自己PRは、就活で企業の選考を突破するのにとても重要な項目です。
就活で最後に笑うためには、しっかりとした自己PRを作成し、企業側から注目される必要があります。
ただし、山のような書類に目を通してきた採用担当者をうならせるには、並大抵のことでは到底足りません。
構成から紹介するエピソードまでしっかり練り上げて、非の打ち所のない内容にしておく必要があります。
その際は過去の話だけするのではなく、必ず入社後にその企業にどう寄与していくのかという視点が必要です。