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はじめに
・チームワークは自己PRに適しているのか
・チームワークのアピール方法
・自己PRの作成方法で悩んでいる人
・自己PRの作り方を知りたい人
・評価される自己PRを作成したい人
チームワークというテーマは、就活のときに使う自己PRに多く使われています。
取り上げやすいエピソードも豊富であり、就活のさまざまな場面で使えるのが特徴的です。
しかし、そのままではアピールできず、さまざまな要素や言い換えることが大事です。
今回は、自己PRの際にチームワークをアピールする方法について、ポイントごとに説明していきます。
部活動やサークル活動など、チームでの経験が豊富にある方はぜひ参考にしてみてください。
【チームワークを使った自己PR】自己PRとは
自己PRは企業に自分の魅力をアピールするために非常に重要なものであり、就活では志望動機と並んで、確実に聞かれるものです。
自己PRの場面で質の高い「自分を採用すべき理由」「自分が入社した際に貢献できること」を提示できれば、採用の判断を後押しできます。
自己紹介、ガクチカ、長所との違いについても確認しましょう。
自己紹介との違い
自己紹介は初対面の面接官に対して、自分がどのような人物であるのかを簡潔に伝えるためのものであり、相手に第一印象を与えることを目的としています。
一方で、自己PRは自分の強みやスキル、仕事に取り組む姿勢などを具体的に伝えることにより、企業でどのように活躍できるかをアピールするためのものです。
自己紹介は「自分を知ってもらうこと」が目的ですが、自己PRは「自分を売り込むこと」に重点を置いています。
自己紹介では名前や所属、趣味といった基本的な情報を伝えることが多く、面接の導入としての役割を果たします。
自己紹介と自己PRの違いについては以下の記事でさらに詳しく紹介しているため、参考にしてください。
ガクチカとの違い
自己PRとガクチカはどちらも「自分の経験を基にしている」という点では同じですが、目的は大きく異なります、
自己PRでは自分の強みやスキルがどのように発揮されたかをアピールするための具体例として経験を用いることが多いです。
つまり、自己PRは「自分がどんな人間で、どんなスキルを持っているか」を企業に伝えるための手段です。
一方、ガクチカは学生時代に力を入れた物事に取り組んだ過程と、そこから得られた経験やスキルを強調するものであり「どのように問題に対処したのか、努力したのか」を示すことに重点を置いています。
また、自己PRとガクチカの違いについては、以下の記事でさらに詳しく紹介しています。
長所との違い
自己PRと長所の違いはどちらも自分の良い点をアピールする点では似ていますが、視点と目的が異なります。
長所は主に「自分の内面から見た、自分の良い部分」をアピールするものであり、自己評価が中心となります。
つまり、「長所」は「強み」というよりは、人間としての良い部分、つまり性格などです。
長所を伝える際は自分の性格や特徴を強調し、それがどのようにポジティブな影響を与えるかを述べることを推奨します。
一方、自己PRでは自分の強みを企業に対して「なぜ自分を採用すべきか」という観点からアピールすることが求められます。
より入念な対策をしたい方は、ぜひ参考にしてください。
長所と自己PRの違いについては以下の記事で詳しく紹介しています。
【チームワークを使った自己PR】自己PRの目的
続いて、企業がなぜ自己PRを聞いてくるのかについて理解を深めましょう。
何事においても、相手側の意図を理解できれば求められている回答を用意できるものです。
ぜひ以下の3点を理解し、良い印象を与えられる自己PRを作成してください。
人柄を判断するため
企業が自己PRを求める理由の1つに「応募者の人柄を判断すること」があります。
面接官は面接という限られた時間の中で応募者がどのような人物であるかを知ろうとしています。
書類上では分からない個々の性格や価値観を把握するために、面接における自己PRは大きな役割を果たすものです。
企業側は応募者がどのような状況でどのように行動するのか、またその背景にある考え方や信念について深く知ることで、職場でどのような貢献ができるのかを判断しようとしているのです。
「この人と働きたい」と思われるような、あなたの人柄の良さが伝わる書き方を心がけましょう。
自社とのマッチ性を知るため
自社とのマッチ性を知ることも、多くの企業が目的としています。
企業は応募者が自社の雰囲気や価値観にどれだけフィットするかを判断するために、自己PRの内容を細かくチェックしています。
応募者が自己PRでアピールする能力や特性が企業の求める人物像に沿っているか、人柄が企業の雰囲気に合っているかなどを確認されることが多いです。
いくら優秀でも、企業の求めている人物像に沿っておらず、入社後に他のメンバーと円滑にコミュニケーションが取れなくては意味がありません。
企業とマッチしていないと早期離職につながる恐れもあるため、自社とのマッチは入念にチェックされます。
スキルや適性を見るため
企業は自己PRを通じて応募者が持つスキルや適性を見極めようとしています。
企業は「スキルの有無」を見るだけでなく、そのスキルがどのように活かされるか、応募者がどういった状況でそのスキルを発揮してきたのかを確認しています。
例えば、課題解決の場面での工夫やメンバー同士のコミュニケーションを円滑にするための配慮などは、実際の職場でも役立つ、評価されやすいポイントです。
また、具体的なエピソードを交えることでスキルが実践的なものであると強調できます。
したがって、自分のチームワークというスキルが企業でも活用できるものであり、チームワークを用いて企業に貢献する意思をアピールしましょう。
【チームワークを使った自己PR】チームワークが企業に刺さる理由
チームワークを自己PRで使うと、たいていの企業に刺さります。
なぜなら、チームワークはおおよそどのような仕事にも必要とされているからです。
まずは、チームワークが企業に刺さる具体的な理由について説明していきます。
どんな仕事にも共通して必要な力だから
チームワークは、どんな業界や仕事でも共通して意識すべきことです。
面接でも、チームワークを自己PRとしてアピールする人は多いでしょう。
企業では、何をするにしても必ず人との関わりが出てきます。
営業職はもちろん、一人で仕事をしているイメージがあるエンジニアも、仲間と連携して仕事に取り組む必要があります。
そのため、円滑に仕事を進めやすいのは、チームワークを意識して働ける方と言えるでしょう。
注意点として、単にチームワークがあることをアピールしても、企業からは具体的にどんな能力を持っているのかわかりません。
ですが、チームで協力したいと伝えるだけでも、自身が仲間と協力して仕事を進めたいという意思表示にはなります。
そのためチームに関係するエピソードをアピールするだけでも有効と言えるでしょう。
チームで高いパフォーマンスを発揮するのに必要だから
仕事で良い結果を出すためには、連携力や団結力をどれだけチームのメンバーが持っているかが大事です。
チームワークが悪いと、チーム内での仲たがいなどさまざまな揉め事が起こりやすいでしょう。
チームで揉め事があると、そちらの問題ばかりに時間を割かれて本来やるべき仕事に力を入れることができません。
そのため、協調性がある人が多いと仕事が円滑に進むことになるでしょう。
チームワークに秀でている人は、チーム内のほかのメンバーのことを気にかけることが多いです。
その気遣いによって、チーム内の課題点の改善が解決しやすいでしょう。
ただし、チームに同じような性格を持つ人が集まるのは好ましくありません。
バランスの良いチームがチームワークを発揮することによって、仕事の生産性は高まります。
【チームワークを使った自己PR】チームワークで求められるスキル
自己PRにチームワークを使用する場合、さまざまなスキルをアピールできます。
チームワークを発揮する際に必要とされている力は、一つではありません。
複数の要素によって成り立っており、自分の場合、どのような力を伝えていきたいのかを考えると良いでしょう。
集団に所属して働くのなら、同じ目標に向かって協力しなければいけません。
スムーズに仕事をするにあたって、チームワークは欠かせないものです。
次に、アピールできるスキルをいくつか紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
傾聴力
傾聴力のある人は、熱心に相手の話に耳を傾けられます。
その人の話を聞く姿勢によって、ほかの人が話しやすい雰囲気を作っているので、チームワークがあると言えるでしょう。
傾聴力とは、もともと心理学のカウンセリングなどで用いられているテクニックです。
相手が本当に話したいことは何かを理解し、本音を上手に聞き出せます。
人の話を途中で遮らずに聞き、相づちを打ったり質問をしたりしながら、話の流れに合ったリアクションを取ります。
相手をよく観察し、日頃からコミュニケーションを大切にしていなければ、話しやすい雰囲気は作り出せません。
話の背景や相手の感情を深く知ろうとしなければできないことなので、傾聴力にはさまざまなスキルが含まれているのかもしれません。
協調性
協調性とは、個人的な主張をしすぎず、周りを尊重できる姿勢を指しています。
協調性があると、親切で、思いやりを持つ人だと認識されるでしょう。
加えて、自分とは異なる立場や環境に置かれている人、違う考えや価値観の人とも、協力して物事に取り組むことが可能です。
上手に人間関係を築いていけるため、チームプレーや集団行動が苦手ではないことが珍しくありません。
周囲をよく見ており、他の人と目標の達成に向かって力を合わせられます。
したがって、集団に属するうえで大切なスキルの一つになっていると言えます。
協調性に乏しい人は、自分の利益や保身を優先してしまいがちです。
自分の意見を押し付けようとせず、柔軟に対応する力は、チームワークに貢献します。
気配り
気配りのできる人は、周りの人たちが必要なこととは何かを常に考えており、相手のためになることを行動に移せます。
物事がスムーズに進められるように、先回りして考えられるのかもしれません。
気配りができる人は、あらゆることに気を付けられるので、仕事のミスを減らせる効果が期待できます。
組織全体の雰囲気を大切にしている人でなければ、それは容易に実現されません。
周囲の人に、必要とされているサポートは異なるものです。
一人ひとりに合った対応を自然と行っているはずであり、初対面の人とやり取りをする機会が少なくないビジネスの場において重宝されるでしょう。
誰かに言われることなく行動し、空気を読んだ発言をします。
そのスキルはチームの雰囲気を良くするので、目標の達成に活かされます。
共感力
相手に共感できるため、お互いの意見を認め合える環境づくりに役立つ人材であると言えます。
ほかの人と信頼関係を築くには、喜怒哀楽といった感情に寄り添うことのできる力は重要です。
共感力がなければ、他人の価値観が理解できず、思いやりのない人になってしまうかもしれません。
たとえ自分の考えとは異なる意見であっても、まずは受け止められます。
それは、周囲の人に興味を持っている人でなければ難しいことでしょう。
相手の立場になって物事を考えられるので、対立している場に置かれても、問題を解消するのに力を尽くせます。
社会では、少なからず苦手な人と関わるときがあります。
その際に、共感力が歩み寄りの最初の一歩になるでしょう。
【チームワークを使った自己PR】チームワークをアピールする際に重要な要素
チームワークという言葉だけでは曖昧なので、実際に使う際には自分の強みを出していきましょう。
チームワークをアピールする際には、重要な要素が2つあります。
ここからは、それぞれの要素の何に注目するべきか説明していきます。
チームでの自分の役割
チームで動くときは、基本的にメンバー一人ひとりに役割があります。
チームワークがあるという言葉だけでは、自分がどんな役割を持っているのかがわかりません。
自分はどんな役割でも担うことができると伝えた場合、企業から自己評価が過剰だと思われる可能性が高いです。
そのため集団における中で、自分はどんな役割だったのか明確にすることが大事と言えるでしょう。
採用担当者も役割が何なのかわかることで、企業にどういった貢献をするのかイメージしやすくなります。
また役割を伝えるときに、その必要性も答えると良いでしょう。
役割を明確にしても、その役割が重要なのかわからないと良いアピールにはなりません。
このとき、「自分は責任を持ってやり遂げた」ことをアピールすると高評価を得やすいです。
ベンチャーでは責任感が良いアピールに
ベンチャー企業で自分のチームワークをアピールする際は工夫が必要です。
ベンチャーでは、ほかの企業に比べて少人数で回していることが多く、社員一人ひとりの裁量権が大きくなります。
そのためベンチャーでは、チームの中の一員としての責任感があることが大事になってきます。
少人数制であるベンチャー企業では、責任感があることをアピールすると刺さりやすいです。
士気を高める役割を担い、リーダーとして活躍できることを伝えていきましょう。
そして、チームの中で行った自分の行動について説明していきます。
チームワークで大切にしていること
実際にチームワークがあることを伝える際は、チームを組むうえでどのようなことが大事なのか自分が思っていることを伝えるのが大事です。
チームの価値観や、その中で自身が大切だと感じている理由を話さなければ説得力がありません。
具体的な過去のエピソードを織り交ぜることで自分の価値観を伝えやすくなるので、自身の強みや役割を踏まえて端的に話しましょう。
また、チームがバラバラになって失敗した出来事などでも、改善点を話すことでより良いアピールにつながります。
実際の具体例を出すことで、自身のチームワークで大切にしている理由についての説明ができるでしょう。
変に飾ることなく自分の正直な気持ちを述べるようにしてください。
【チームワークを使った自己PR】おすすめの構成
チームワークを自己PRでアピールする際には全体の構成も考えましょう。
まずは結論から始めて、その後エピソードで具体例を出し、その結果自身が何を大切にしているか考えていくと良いでしょう。
そして、将来の展望として入社後どのように活躍していきたいかを伝えることでより良いアピールになります。
チームで発揮した強み・役割
エピソード
チームワークで大切にしていること
入社後どう活躍できるのか
チームで発揮した強み・役割
自身がその出来事に対して発揮した強みは結論にあたる部分になります。
先に結論を伝えることで、その後の内容に一貫性を出すことができるでしょう。
たとえば、単に「チームを引っ張った」と伝えるのではなく、チームを引っ張るためにどんな行動をしたのかを伝えます。
このとき、チームワークという言葉をそのまま用いるのではなく、言い換え表現を使って説明すると役割が伝わりやすいです。
また、先に強みや伝えたい役割について文章を置くことで、その後のエピソードの内容や入社後の展望に説得力が生まれます。
ここでは理由を長くせず、その後の文章で理由やそう思ったきっかけを話すと良いでしょう。
一番に伝えたいことを最初に書くことで、その後のエピソードや展望も書きやすくなります。
言い換え表現
自己PRをチームに対する言葉で構成する際に、言い換え表現を用いて文章を短調にしないのも有効です。
たとえば、チームで不和を出さないないようにしたことをアピールするのであれば、「協調性」や「団結力」などに言い換えることができるでしょう。
そのほかにも、メンバーに対する働きかけが多ければ、「気配りができる」「チームの潤滑油としての役割を果たせる」などと言い換えられます。
このように言い換え表現を使うことで、チームワークという言葉だけにならず、文章に深みを出すことができます。
エピソード
次に、自分の強みが発揮された具体的なエピソードを伝えましょう。
エピソードの中で、どんな目標を立ててその道中で苦労はあったのか、そこでどんな工夫をして乗り越えたのかを思い出します。
そして、その目標を達成した結果どうなったのかを書きましょう。
もし結果が具体的に説明しづらい場合、目標を立てる前と目標を達成した後で比較します。
比較してチームがどのように変わったのか、変わったのであればなぜ変わったのか端的に述べましょう。
仮に目標が達成できていなかったとしても、なぜ達成できなかったのかを考えて答えることが大事です。
実際のエピソードを含めることで、自身の役割に対して何が強みなのか説明もしやすくなるでしょう。
チームワークで大切にしていること
エピソードを述べた後は、そのエピソードから得た学びの部分、つまり自分が「チームで動くうえで大切だと考えていること」について書きます。
自分の言葉で語ることで、より説得力が増します。
「慣れ合いの関係ではなく厳しい意見交換をすることも大切」「失敗したメンバーを責めるのではなく全員で解決策を考えるのが重要」など、自分の考えを整理してみると良いでしょう。
もし大切にしていることが言語化できないのであれば、チームの仲間に聞くのもひとつの手です。
仲間との会話の中で、徐々に自分の考えがまとまり、芯のある軸が見えてくるようになります。
なお、エピソードから離れすぎた内容は、説得性や信頼性が薄くなるので注意しましょう。
入社後どう活躍できるのか
具体的なエピソードや大切にしていることを伝えた後、最後に入社後の未来のことを書きます。
採用担当者に自分はどういう活躍ができるのか、何をしようと思っているのか伝え、入社後の姿をイメージしてもらうようにしてください。
この際に、現実とかけ離れている夢や願望を書くのは好ましくありません。
あくまでその企業の一員として、そして実現可能な目標を語るのがコツです。
また、企業の仕事内容を把握し、どのように自分の能力を発揮できるか伝えると好印象につながります。
このとき、実際に話す仕事内容が的外れにならないよう、企業が展開している事業内容はしっかりと確認しましょう。
実際に働いているイメージをつかめれば、どのように活躍しているのか想像もしやすいです。
【チームワークを使った自己PR】注意点
チームワークを自己PRで使う際には、注意点がいくつかあります。
チームに関する能力を自己PRで使う就活生も多いですが、言葉だけでは曖昧なことも多いでしょう。
ポイントとしては、客観的かつ具体的な内容を述べることが大事です。
ここからは、自己PRをする際にどのような点に注意すべきか説明していきます。
主観的にならないようにする
チームワークを主観的に伝えても、受け取る側から見ればイメージがつかないこともあります。
そのため、チームワークを自己PRに使う際には客観的な視点を取り入れることが大事です。
客観的な視点で話すためには、自己評価を俯瞰的に見ることが必要となります。
このとき、実際に同じチームにいた仲間に頼めば評価しやすいです。
また具体的なエピソードがあれば確認し、実際に自己PRをする際は実際に仲間からも評価してもらったことを伝えましょう。
ほかに客観的に見る方法としては、チームでの貢献を具体的な数値で説明するというものがあります。
さまざまな評価方法を実践することで、主観的な内容から客観的な内容へと変えることができます。
ネガティブな要素に捉えられないようにする
チームに関する能力を自己PRにすると、主体性がないと捉えられる可能性もあります。
なぜなら、チームワークは「チームとしてとりあえず活動をしていた」という人でも言えてしまうテーマだからです。
場合によっては「仲間に頼ってばかりいた」などの印象を持たれかねません。
チームでどんな目標を立てたのか、それを達成するために自分がどのようにチームに貢献して結果どうだったのかを説明しましょう。
そこから何を学べたのか具体的に伝えることで、自分がアピールしたいポジティブなイメージのチームワークを伝えることができます。
また、具体例を出して自身が何をしたのか伝えると、内容に深みが加わりよりポジティブなイメージになりやすいでしょう。
周りを下げない
周りを下げて、自分をアピールする内容にならないように気を付けましょう。
チームワークには、ほかの人との積極的なコミュニケーションが大切です。
周囲に悪影響を及ぼす人材だと認識されてしまうと、一緒に働いていくうえでチームワークが発揮できないと思われるかもしれません。
そのような人は、仕事をする際にリスクになってしまいます。
人を落とすことによって、自分の立場を上げる人が身近に存在することになると見なされ、マイナスな印象を与えてしまうでしょう。
また、ほかの人を下げることで、自分に自信のない人物だと判断されるかもしれません。
それは魅力的なアピールにはつながらないので、自己PRを作成する際には、人を見下してしまっているような表現は避けることを推奨します。
【チームワークを使った自己PR】自己PRの書き方
自己PRでチームワークを強みとしてアピールするには、わかりやすく内容を伝えるために、構成・流れを意識する必要があります。
内容をわかりやすく伝えるための構成方法は、以下のようになります。
1.結論
2.経験
3.課題
4.具体的な経験内容
4.結果
5.貢献
このような流れを意識して自己PRを作成すれば、初めて内容に触れる方でも流れをイメージしやすくなります。
反対に構成を意識して書いていないと、いきなり具体的なエピソードを説明したり自分にとっての課題に触れたりするせいで、「結局何が強みなの?」と思われてしまうため注意が必要です。
では、ステップごとに重要な点を解説していきます。
結論
自己PRでは、まず自分の強みとなるポイントをはっきりと伝えましょう。
自己PRで伝えたい結論は、とにかくあなたの強みは何かという点です。
「強みは〇〇です」「〇〇があると自負しています」などの流れで話をはじめ、そこから内容を膨らませていく流れです。
最初に結論である強みに触れれば、採用担当者は、よりあなたの人柄をイメージしやすくなります。
人となりについて興味関心を持つきっかけにもなるでしょう。
また、最初に結論に触れれば、どのような内容の自己PRなのか聞き手は予想しやすくなるのが特徴です。
相手にとって内容がわかりやすいことを意識して、最初に強みをはっきり述べるようにしましょう。
経験
自己PRでは、次に「経験」に触れるようにします。
「〇〇という経験から、私にはチームワークに自信があります」といった流れで、チームワークを強みとすることを具体的に述べていきます。
チームワークの場合、たとえば定番のパターンでいえば部活やサークル、アルバイトなどの経験が挙げられます。
これらの内容を詳しく述べ、なぜあなたのチームワークという強みが形成されるに至ったのか、細かく伝えていきましょう。
ただし、ダラダラと語ったり専門用語ばかり並べたりするのは避け、要点をかいつまんでわかりやすく伝えることは常に意識したいところです。
課題
自己PRでは、結論、経験と来て、次に課題を述べていきます。
自分のなかでどのような課題があったのか詳細を伝えることで、あなたの人間形成についての道筋がわかるのが特徴です。
チームワークの場合、自分のなかでチームワークを自慢とするに至るまでにはさまざまな課題や問題、トラブルがあったはずです。
その課題を伝えることでエピソードには深みが生まれるため、採用担当者はよりあなたという人に興味を持ちます。
部活やサークル、アルバイトなどの経験から、チームワークを高めるうえで課題に感じたことを述べていきましょう。
具体的な経験内容
自己PRでは、結論(強み)→経験→経験→課題と来て、さらにあなたの経験内容について掘り下げをしていきます。
具体的な経験内容を伝えることでアピールポイントに説得力が増すため、「こういうことができる子なら職場の雰囲気にも合っていそうだ」と採用担当者に思ってもらえるきっかけになります。
また、経験内容の掘り下げは周りとの差別化ポイントの一つです。
チームワークを強みにする人はほかにもたくさんいますが、経験は十人十色のため、その内容で自分という人を採用担当者に印象づけることも重要となります。
詳しく書きすぎると文字数が多くなってかえって伝わりづらくなるため、内容はある程度簡潔に伝える必要がありますが、具体性を持たせることは忘れないようにしましょう。
結果
自己PRでは、経験内容を深掘りして述べたあとに、あなたの課題への取り組みの結果を伝えていきましょう。
課題を克服しようとしてどう行動し、結果としてどのような成果や学びにつながったのかを述べる流れです。
課題を前にして何らかの行動を取れば、そこからは多かれ少なかれ学びや気づきがあるものです。
「大きな成果を残したわけではないので、語ることがない」という人でも、何かしら学んだことはあったでしょう。
その学びや気づきに触れれば、採用担当者にもしっかりと響くものです。
次にはその結果や学びからどのように貢献できるのかつなげるため、貢献のフェーズを意識して伝えることも重要になります。
貢献
自己PRでは、最後に締めとして「どのような貢献ができるか」という点に触れていきます。
ただ強みをアピールするだけでは、事実を述べるのみで終わってしまいます。
面接では自己PRによって「自分を採用することのメリット」をアピールすることが重要なため、貢献について触れることは必須になります。
入社後に強みをどう活かして貢献したいのか、最終的には決意表明をするようなかたちで締めると良いでしょう。
なお、その貢献の仕方が企業のニーズと合致していることも重要なため、あらかじめ企業が求める人材や社風を調べることは欠かさないようにしましょう。
【チームワークを使った自己PR】例文
ここからは、実際にチームワークをテーマにした自己PRの例文を紹介していきます。
1つ目の例文は、部活動の中で、自分はどのような役割を果たし、どのような影響をおよぼしたのかを中心とした例文です。
2つ目は、アルバイトの際にチームワークを意識したことに関する例文になります。
部活動
私は吹奏楽部に所属し、フルートのチームリーダーを務めていました。
チームのメンバーは実力がありましたが、練習に身が入っておらずなかなか結果が出ませんでした。
また、「うまくなるのは難しいから適当にやろう」という気持ちで練習している方も多かったのです。
ですが、私はコンクールの入賞を果たすべくまじめに練習を続けていました。
すると、次第に練習をともにするメンバーが増えていくようになりました。
メンバーが私の頑張っている姿を見て、一緒に頑張りたいと思って途中から真剣に練習してくれるようになったのです。
この経験から、自分の頑張りはチームメンバーに伝わること、そして私はチーム全員の士気を高められることができる存在だと気づきました。
貴社に入社後も、日々の頑張りでチームメンバー全体の士気を高め、生産性の高いチームづくりに貢献したいです。
アルバイト
私は学生時代、アパレルショップのスタッフとして働いていたことがありました。
そのアパレルショップはとても広く、お客様がさまざまな場所で買い物をされていました。
そのため、店舗のスタッフが困っているお客様から尋ねられることも多かったです。
ですが、なかにはお客様に声をかけるのが難しいスタッフもいました。
私が仕事をしていると、スタッフが一人困ったような顔をしていたため話を聞きました。
すると、「お客様が困っているがどうすれば良いのかわからない」と話してくれたため、一緒にお客様に話を伺うことにしたのです。
お客様からお話を伺った後、そのスタッフはほっとしていました。
そのとき、スタッフから「声をかけてくれて助かった」と感謝されました。
私が気にかけたことで、仕事仲間の手助けができたことを強く実感したのです。
貴社に入社後も、困っている社員がいればまずは声をかけて悩みを聞きたいと思っています。
そして、不安なく仕事に打ち込めるような職場を作り、貴社の生産性を高めていきたいと考えています。
ゼミ活動
ゼミ活動では幼児教育をテーマに、近隣の幼稚園で、花壇の種まきの活動を手伝わせていただきました。
私はこの活動を始めるまでそこまでチームワークを意識したことがなく、最初のうちは、決められたことを淡々とこなしていました。
しかし何も考えずに行動していると、活動が円滑に進まず、それどころか子どもたちを危険にさらしてしまうことがわかりました。
その場の私たちの役割はサポート役でしたが、サポートとはいえ気を抜くと子どもたちは自由に行動してしまうため、私はチームワーク力を高めなければならないことを自覚しました。
そこで私はゼミのメンバーに、常に声を掛け合うこと・些細なことでも報告し合うことを徹底しようと提案しました。
その結果、以前よりも子どもたちの面倒は見やすくなり、幼稚園教諭の方にもチームワークが良かったと褒めていただきました。
私はこの経験を通じて、団体行動の場では、いかに周りを意識したチームワークが大事なのか知ることができたと感じています。
御社に入社した際も、周りに気を配りながら行動し、常に連携の取れたチームワークで、円滑にお客様へサービスを提供していきたいです。
インターンシップ
私は昨年の夏にベンチャー企業の長期インターンに参加し、事務や受付、電話対応などの仕事を経験させていただきました。
恥ずかしながら私はインターンに参加するまでは、「いただいた指示に忠実に応えよう」とだけ意識していました。
そこで私は、会社はチームであり、周りの動きを見て自分のやるべきことを考えなければならないことを理解しました。
指示を待っているだけでは職場全体の様子をふかんで見ることはできず、やるべき仕事は2歩も3歩も遅れてしまうばかりだったのです。
そこで私はテキパキ行動されている社員の方の動きから学び、その方のように周りを見て必要な仕事を先読みするように心がけました。
結果、仕事が後手になることはなくなり、「サポートが的確で仕事がしやすかった」との評価もいただきました。
入社後も、インターンを通じて学んだチームワークを大事に、社内全体の業務が円滑に回るように貢献してまいります。
勉強
大学時代は友人のグループ5人で、全員がTOEIC600点以上を取れるように、チームワークを発揮しながら勉強に尽力してきました。
目標を設定して勉強を始めた頃は、私も含めて全員が、ただやみくもに問題集を解くのみで、特別な対策はしませんでした。
しかし無計画な状態で全員で目標を達成するのはやはり難しく、実際に模擬テストでも全員が600点以上を取ることはできませんでした。
そこで私は目標達成にはチームワークが大事だと考え、それぞれの得意分野から、私はリスニング、一人は長文読解…といったように担当を決めるようにしました。
それぞれの担当が率先してその分野の情報を共有することで、勉強はよりはかどるようになり、結果として次のTOEICテストでは見事に全員で600点以上を取ることができました。
御社は、常にチームを組んで目標達成に向けて動くと伺っているため、入社後は学生時代に培ったチームワークを活かし、チーム、そして会社に貢献していきたいと考えています。
大学のイベント
大学時代は、学園祭の実行委員を経験したのですが、当時は実行委員の人数が足りないことが大きな課題でした。
実行委員は企画ミーティングや備品の調達、部活やサークルとの打ち合わせなど仕事が多く、人手不足は明らかでした。
しかし新たに実行委員を募ってもそこまで人数は増えず、私は少ない人数で多い仕事をこなすには、チームワークが大事だと考えたのです。
そこで私たちはやるべきタスクを整理したうえで、全員で進捗状況も含めてこまめに報告し合いました。
その結果、進捗の悪い仕事がチーム全体でわかりやすくなり、全員でサポートし合えたため、例年の半数に近い人数の実行委員でも、文化祭を滞りなく終えることができました。
御社に入社した際も、こまめにコミュニケーションを取りながらチームを意識して動き、御社の理念である「支え合うチーム」を率先して実践していきたいです。
【チームワークを使った自己PR】NG例文
魅力的な自己PRを作成するには、構成を意識する必要があります。
しかし、基本的な流れをおさえていても、あまり良くない仕上がりになってしまう可能性も否めません。
自己PRでは、エピソードが重視される一方、その内容が長すぎるとアピールポイントが薄れてしまいます。
また、アピールしたいポイントがいくつもあったり、抽象的な表現を使用したりするのも、本当に伝えたいことがわからなくなるでしょう。
では、これからNG例文を紹介します。
エピソードが長すぎる
私は大学のゼミで、言語学の研究をしました。
ゼミでは、一人ひとりが異なるテーマで論文を作成します。
そしてテーマに対して教授が考えを述べたり、ほかのゼミ生と意見を交換したりします。
ゼミの時間では、必ず議論の場が設けられていました。
私は発言しているゼミ生が偏らないように気にかけ、自分の考えとは違う場合でも出た意見は肯定し、議論がスムーズに進むように心がけました。
ときには意見の対立が起こり、議論の主題から脱線してしまうこともありましたが、共感力によって結論に導いています。
教授には、有意義な時間になっていると評価されました。
入社した際には、自分だけを優先せず、相手の立場も尊重していきたいです。
具体性に欠けている
私は大学で、イベントの実行委員に所属していました。
イベントでは、協力が成功に向かう手段になります。
学年も学部もさまざまな人や、初めて会う人ばかりのなかでは、自分から声をかける人物が存在しなければいけません。
そこで私は、実行委員を含めて、イベントに参加する人々が楽しめるように、積極的に人と関わりました。
加えて、新しい試みの実現のために、話し合いの場を設けたり、過去のイベントを調べたりしました。
出た案を比較し、より改善することを目指した結果、イベント後のアンケートでは、例年よりも満足度が上がっています。
入社後も協調性を活かして、チームワークを発揮したいです。
アピール事項が複数ある
私は書店でアルバイトをしています。
その書店では本がなかなか売れず、工夫が求められていました。
しかし、アルバイト先の人々はそれぞれの業務を単独でこなし、協力して仕事に取り組む環境ではありません。
書店の立地は学習塾が多いため、塾に通う世代に向けてイラストの広告を作成したり、送り迎えをする保護者の興味関心を引くような書籍を目立つ場所に置いたりすることを提案しました。
また、長く働く人にも考えがあり、積極的に会話をし、手に取る機会が多い本を把握していることを知ったのです。
アルバイト先の人だけではなく、書店に来る人が質問しやすいように気を配り、本の売り上げに貢献しました。
入社後もチームの雰囲気を汲み取り、目標達成に尽力します。
【チームワークを使った自己PR】自己PRが完成したら
自己PRが完成したら、そのまますぐに提出したいと思う人も多いかもしれません。
しかし、以下の2つの対策を行うことでさらに質の高いものに昇華できるため、ぜひ取り組んでみてください。
締め切りが迫っている場合は取り組みやすいものからでも構わないため、ブラッシュアップしてから提出しましょう。
周りの人に読んでもらう
自己PRが仕上がったら、ぜひ他の人に読んでもらいましょう。
家族や友人はもちろん、就活が終わった先輩やキャリアセンター、就活エージェントなど多くの人に読んでもらうことで、第三者の視点からの意見を得られます。
自分1人で文章を作成すると、どうしても主観的になり、客観性が失われがちです。
他の人に読んでもらうときは、文章の構成や内容に問題がないか、伝わりやすいかどうかを確認してもらいましょう。
また、自分では気づかないような誤字脱字や言い回しの不自然さを指摘してもらえることもあるため、自己PRの質をさらに高めることができます。
周りの一人ひとりの意見を取り入れ、ブラッシュアップして、より魅力的な自己PRへと昇華させましょう。
就活エージェントを利用してみよう
就活エージェントを活用すれば、自己PRだけでなく、志望動機やガクチカなど、他のESのクオリティを高められるだけでなく、本番を想定したリアルな面接対策なども可能です。
就活エージェントは文字通り「就活のプロ」であるため「どうすれば企業に対する印象をより良くできるか」「あなたの改善すべき点は何か」を言語化してくれます。
また、ES作成や面接対策がスムーズに進むため、節約できた時間でWEBテストやグループディスカッションなどの対策も可能です。
特にジョブコミットは完全無料で利用でき、おすすめ企業の紹介や自己分析のサポートなど、様々なサービスを利用できます。
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まとめ
自己PRのテーマを自己PRにする場合、客観的な視点でアピールすることが大事になってきます。
チームの中で担った役割を明確化して、企業への貢献度合いをアピールしていきましょう。
また、自分のチームワークについての価値観や、自身の強みや弱みについて考えておくと安心です。
チームワークについて聞かれた際に回答しやすく、より自分のことを知ってもらえるようになります。
強み・弱みをしっかりと伝え、企業へのアピールを成功させましょう。