【例文11選】新卒の面接で効果的な自己PRとは?アピール方法や構成を徹底解説!

【例文11選】新卒の面接で効果的な自己PRとは?アピール方法や構成を徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・自己PRで企業が見ているポイント
・面接で自己PRを話すときのポイント
・自己PRの例文

この記事をおすすめしたい人

・面接を控えている人
・自己PRで何を話せばいいかわからない人
・例文を見たい人

新卒採用の面接で、ほぼ確実に尋ねられる内容のひとつに自己PRがあります。

ライバルが大勢集まり、倍率が高まっている選考を勝ち抜いて内定を勝ち取るためには、自分の売り込み方の理解は欠かせません。

今回は、選考を突破するために準備すべき自己PRについて詳しく解説していきます。

目次目次を全て表示する

【新卒の面接での自己PR】自己PRとは

自己PRは、人事担当者に自分の魅力やスキルを伝えるために行うプレゼンのようなものです。

「この人と働いてみたい」と思わせられれば、次のステップに進んでいけるでしょう。

ただし、採用面接は単なる自己紹介とは違い、取り柄があれば何でも良いというわけにはいきません。

長所と一口にいっても、応募先に関連した内容で勝負しなければならないのです。

見どころのある人材であることを印象付け、「もっと話を聞きたい」と思わせられるかどうかが合否の決め手と言えます。

【新卒の面接での自己PR】なぜ企業は自己PRを聞くのか

自己PRを作り上げるには、なぜ聞かれるのかその理由を把握しておく必要があります。

どの人事担当者でも重視しているであろうことは、自社と応募者との相性です。

新卒採用はする側にとっても重要なタスクであり、失敗すれば大きな損失とあって慎重にならざるを得ません。

企業が自己PRを聞く理由

・企業に貢献できそうかを知るため
・社風に合っているかを知るため
・採用候補者について深く知るため
・人柄について深く知るため

企業に貢献できそうかを知るため

人事担当者は、有能かつ長期にわたって活躍してくれそうな人材を探しており、それを知るための判断材料として応募者に自己PRを聞きます。

企業に不利益を与える人物を雇うことは、基本的に損失でしかありません。

ですから、長く活躍できなさそうな学生は選考でふるい落としておくのです。

次のステップに進むためには、学生側も自分の魅力を真剣かつ存分に伝える必要があります。

また、「頑張る」といった抽象的なフレーズだけでは不十分なので、なるべく具体的な言葉で表現するように心がけましょう。

社風に合っているかを知るため

上記の理由に加え、応募者が自社の社風に合っているかをたしかめるという目的もあります。

受ける企業を選ぶにあたって、自分に合った雰囲気かどうかは多くの就活生が重視するポイントです。

ただし、社風にマッチしているかを注視しているのは、応募者だけでなく人事担当者側も同じことです。

会社の気質にそぐわない人物を雇うことは、ミスマッチによる早期退職を引き起こす原因となるおそれがあります。

特に新卒社員の場合、教育などのコストがかかるためより慎重に判断して決めると言われています。

採用候補者について深く知るため

自己PRを聞く目的には、単純に採用候補者のキャラクターについて知ることも含まれます。

多数の応募者から誰を選ぶのか決めるには、選定材料となる多くの情報が必要です。

さらに、最初の配属先を決める際、本人の希望だけでなく面接でのやり取りも判断材料となります。

学生側としては、応募先の情報を少しでも集めたいと思うのが心情です。

情報収集が大きな意味を持つのは、理想とする社員像に近い人材を見極める任務を背負っている人事担当者にとっても同様なのです。

人柄について深く知るため

人柄について深く知るためです。

面接で自己PRについて聞くことで応募者の人柄を読み取ろうとしているのです。

即戦力が求められる中途採用とは異なり、新卒はポテンシャル採用です。

人柄採用という言葉もあるように、現時点でのスキルや能力だけでなく、人柄を重視して採用する企業も多いのです。

自己PRを聞くことにより、応募者がどのような考えや価値観を持ち、行動しているのかなどを把握しています。

そのため、人柄を見られているということを意識して自己PRを考え、面接に臨むことが大切となります。

【新卒の面接での自己PR】面接官が見ているポイント

ここまでで自己PRとは何か、企業が自己PRを聞く理由などを理解することができたのではないでしょうか。

よってここでは、面接官が特に見ているポイントを詳しく説明します。

面接官が見ているのは以下の4点です。

1.人柄を見ている
2.どう企業に貢献してくれるのか
3.コミュニケーション能力の有無
4.入社意欲があるかどうか

人柄

1点目は人柄です。

先ほども理由の部分で触れたように、面接官は応募者がどのような人柄なのかを注視しています。

ほとんどの場合、面接官と応募者は初対面であるため、まず応募者の人柄をしようとするのは自然なことといえます。

そのため、自己PRを話す際は「私はこういう人間です」と自分がどういう人柄なのかを強みや弱みなどから、分かりやすく伝える必要があるのです。

人柄を伝える際、あまりに企業の求める人材像とかけ離れていた場合、マッチしていないと判断されてしまう危険性があるため、あらかじめ企業研究をしておくことが大切となります。

また弱みを伝える際、「遅刻癖がある」、「忘れっぽい」等の社会人としてマイナスとなる内容を伝えるのは避けましょう。

どう企業に貢献してくれるのか

2点目はどのように企業に貢献してくれるのかです。

面接官は入社後、強みを活かしてどのように自社に貢献してくれるのかを注視しています。

先ほども理由の部分で新卒はポテンシャル採用とお伝えしたように、企業側は入社後に活躍してくれそうな人材を採用したいと考えています。

そのため、入社後に活かせる強みを話すことが重要となります。

企業研究を十分にした上で、強みを挙げ、自分の強みが事業のどこで活かせるのかと繋げていくことが大切です。

あらかじめ企業研究をし、入社後を見据えて明確な活躍ビジョンを伝えることで好印象に繋がる可能性が高くなるでしょう。

コミュニケーション能力の有無

3点目はコミュニケーション能力の有無です。

コミュニケーション能力は社会人としてなくてはならない能力です。

そのため、面接官は応募者に社会人として最低限のコミュニケーション能力が備わっているかを注視しています。

ただ、コミュニケーション能力は面接を進めていく過程である程度把握することができるため、自己PRで強みとして述べる必要性はありません。

むしろ強みとして挙げ、面接内でコミュニケーション能力が足りないと判断されてしまった場合は、自己分析不足であるとマイナス評価をされてしまう危険性があるため、注意が必要です。

入社意欲の有無

4点目は入社意欲があるかどうかです。

企業側は多大なコストを掛けて採用活動を行っています。

そのため内定を出したら、承諾してくれる学生を見極めるために入社意欲の度合いを注視しています。

企業研究や説明会への参加などをした上で、自己PRを作成することで入社意欲を伝えやすくなるでしょう。

志望度が高いのであれば、分かりやすく簡潔に入社意欲を伝えることが大切です。

【新卒の面接での自己PR】自己PR作成前に準備しておくべきこと

何の準備もなしに自分について滔々と話せるという方は、そう多くはないはずです。

自己PRの内容を深めるには、まず自分について知り、その後業界や企業についての知識を深め、志望先とのマッチ度をたしかめる必要があります。

自己分析

自己PRには、「ガクチカ」と同じように自己分析が欠かせません。

どういった人間であるか理解することで、初めて中身の濃いものを作り上げられるようになります。

それは、潜在的な強みや何が向いているのかということについて、己を客観視することでもあるのです。

セールスポイントがわかっていなければ、人事担当者に対して自分を売り込むことはできません。

自分にしかできないことや、それがもたらすメリットを自分の言葉にできるまで、しっかりと自分の内面を見つめ直してみましょう。

業界・企業研究

業界・企業研究を行うことで、自分が志望しているところについて知識を深められます。

また、ミスマッチが減ったり入社前にすべき準備がわかったりするなど、メリットは意外にも多くあります。

自社をよく知ったうえで応募していることがわかれば、人事担当者側としても安心して合格点を出せるでしょう。

逆に、何もわかっていない状態の応募者を採用するような危険は冒せません。

ただし、業界・企業研究と言われてもピンとこないという方もいるはずです。

以下で、そのコツを解説します。

業界・企業の特徴をつかむ

どの業界・企業にも特徴があるので、それらを調べて志望しているところの特徴をつかむことが大切です。

具体的に把握すべきこととしては、手がけているビジネスの内容・働き方に関する制度・採用情報などが挙げられます。

たとえ自己PRに関係のなさそうな情報であっても、どこで役に立つかはわかりません。

深い知識や洞察に裏打ちされた発言は、聞き手に良い印象を与えます。

業界や企業の特徴については、採用HPなどで細かい情報までしっかり網羅しておきましょう。

ほかの企業との違いを調べる

志望企業と他社との間にはどのような違いがあり、それがどういった影響をおよぼしているのかを調べておくことも重要です。

そうすれば、選考の際に他社と差別化してそこにしかない独自の良さを伝えられます。

業界そのものに興味・関心があるのだとしても、数ある業界他社からなぜ志望先を選んだのか相手が納得できるような説明を行えるようにしましょう。

企業が持つ独自性に魅力を感じているのを知ってもらうことが、志望先に対する意欲の高さのアピールにつながるのです。

志望企業とのマッチ度を知る

業界・企業研究で得た知識があれば、志望企業と自分がどれだけマッチしているか大体わかるようになるでしょう。

マッチ度について知っておくことは、応募者と採用担当者双方にとって重要なことです。

自己分析と業界・企業研究を組み合わせて、入社できたとして問題なくやっていけそうか、萎縮せずに実力を発揮できそうかを総合的に判断する材料にしましょう。

相手を深く知ったうえでのマッチ度が高いことは、最終的な入社先を決定する一助になるはずです。

OB・OG訪問

OB・OG訪問は非常に効果的です。

社内の雰囲気や待遇など、説明会などでは知ることができない情報を知ることができるため、OB・OG訪問はするべきです。

また、訪問することで自分で企業研究するよりもはるかに深掘りすることができるため、企業の求める人物像に合った自己PRの作成に繋がります。

OB訪問だけでなく、選考に進んでいる企業の内定者等に繋がることができればさらに良いです。

皆さんの中にOB・OG訪問に行くべきか迷っている人がいるのであれば、迷わず行くことをおすすめします。

【新卒の面接での自己PR】自己PRの作成ポイント

自己PRを作成する際にはいくつかのポイントがあります。

良い自己PRを作成する際には全体の「構成」を意識する必要があります。

以下の流れで考えることで効果的な自己PRを作成することができます。

結論から述べる

「私の強みは○○です。」・「私の長所は○○です。」など、最初にはっきりと結論を述べる。

理由や経験を述べる

次に結論で述べた理由を具体的な経験などを交えながら述べる。

仕事でどのように活かせるかを述べる

最後にこれまで述べた強みや長所をどのように活かしていくかを述べる。

結論から述べる

まずはじめに自己分析・他己分析した上で発見した強みや長所を端的に述べましょう。

最初に結論として強みや長所を述べることによって、面接官に伝わりやすくなり、その後に話す内容も理解してもらいやすくなります。

社会人は特に「結論ファースト」で述べることを求められる傾向があるため、そのための練習だと思って「結論ファースト」を意識してみましょう。

PREP法を意識しよう!

PREP法を活用する、つまり「結論」「理由」「具体例」「結論」の順に要点を述べる構成が非常に重要です。

これにより興味を惹き、聞き手にストレスのない話の構成をすることができるでしょう。

このように話の順序を意識するだけで、分かりやすく、ストーリーに説得力が生まれるので、意識することが大切です。

PREP法は自己PR以外でも志望動機やガクチカにも応用できる構成の方法です。

普段のやり取りでも使えるので、特にビジネスの現場では意識してみるようにしましょう。

理由や経験を述べる

結論で述べた強みや長所に対しての理由をエピソードなどを盛り込みながら説明しましょう。

部活動やアルバイト、留学、インターン経験など様々あると思いますが、具体的な数字があれば盛り込むことで、結論で述べた内容により説得力を持たせることができるため、効果的です。

理由や経験を述べる際も長々と話すのではなく、できるだけ端的に伝えることを意識しましょう。

仕事でどのように活かせるかを述べる

結論→理由、経験を述べることができたら、次に仕事でどのように活かしていくかを述べましょう。

応募している企業のどの職種、どの業務でどのように活かしていくのかを具体的に伝えることは非常に効果的です。

事前に企業分析をしておく必要がありますが、企業分析をすればするほど、自信を持って話すことができ、入社意欲が高いと評価されることに繋がるのでやっておくことをおすすめします。

練習しておこう

結論→理由→どのように活かせるかを述べることができたら、面接に向けてひたすら練習を繰り返していきましょう。

特に対面面接で緊張してしまう人は独り言のように繰り返し練習することで本番でも緊張せず、自分の言葉で自然に話すことができるようになります。

一人で練習するだけでなく、可能であれば両親や友人に聞いてもらうのも効果的です。

【新卒の面接での自己PR】自己PR作成時の注意点

自己PRを作成するにあたってのポイントや構成などについてはかなり詳しく紹介してきましたが、さらにもう1段階クオリティを高めるための対策として注意点も理解しておきましょう。

なぜならば、就活においては総合点で判断されるので、マイナスのイメージを与えないことも非常に重要であるからです。

ここまでの内容を踏まえた上でさらにマイナスのイメージを与えないように注意しながら自己PRを作成していきましょう。

一貫性を持たせる

自己PRを作成するにあたっては、一貫性を持たせることが非常に重要であると言えます。

自分は一貫性がある人材であるということを積極的にアピールしていくようにしましょう。

提出したエントリーシートの内容と面接時に答える内容をすり合わせておく必要があります。

例えば、エントリーシートでコミュニケーション能力が高いとアピールしているにもかかわらず、面接で短所について聞かれた時に人見知りであると答えてしまうような人は、結局何が本当なのかわからなくなってしまい、相手に不信感を与えてしまう可能性が高いからです。

よって、一貫性がないと判断されないように、面接前に出したエントリーシートのコピーをしっかりと取っておき、自分が何をアピールしたのかについて再度確認し、深掘り質問をされたとしてもしっかりと答えられるようにしておくことが重要であると言えるでしょう。

時間別の自己PRを考えておく

時間別の自己PRを考えておくのも重要なポイントの一つであると言えるでしょう。

自己PRは非常に作成のコストがかかり、一つ作るだけでヘトヘトになってしまう人も多いかもしれません。

複数考えておけというのは残酷かもしれませんが、どうしても入りたい企業相手の自己PRならば、ぜひ複数作ってほしいところです。

「自己PRをしてください」と企業から言われる時は、何分で自己PRするか提示されることが多いです。

OBやOG訪問などで、何分程度だったか教えてもらえることもありますが、毎年同じ時間を指定してくるわけではありません。

よって、時間別の自己PRをそれぞれ考えておくことが重要です。

3分程度の場合が多いですが、1分や2分などの場合も考えて作成しておくようにしましょう。

しっかりと根拠を持たせる

自己PRの内容にはしっかりと根拠を持たせることも非常に重要であると言えます。

自己PRを伝える際は、なぜそれが自分の強みであると言えるのか、その根拠をしっかりと構築しておく必要があるのです。

根拠が薄いと企業側にマイナスなイメージを与えるだけでなく、さらに不信感を抱かせてしまい、信用を得ることができない可能性が高いでしょう。

よって、自己PRを作成する段階で自分の強みを証明できるようなエピソードを先に考えておくことがです。

これにより、質問を深掘りされた場合でもしっかりと回答することができ、詰められることもないでしょう。

仕事内容に沿って考える

自己PRが思い浮かばない場合は、逆に、先に仕事内容に沿って考えるのも選択肢の一つです。

自分が入りたい企業にはどのような業務内容があるのか、どのような能力があると良いのかについて考えてみましょう。

特に、企業の公式サイトで求める人材の特徴などについて説明している場合もあるので、確認してみて、自分に当てはまるものがないか考えてみることが重要です。

これにより、実際に企業において活躍している姿を自分で想像することができますし、自分がどのようなスキルを活用すれば相手の企業に貢献できるのかについても想像することができます。

【新卒の面接での自己PR】面接の自己PRではエピソードが大切!

面接で自己PRを行う際、それを裏付けるエピソードが重要な役割を果たします。

事実に裏付けされていない主張は、聞き手を納得させられず意味がありません。

これまでにどのような経験をし、生じた問題をいかに解決してきたのかしっかり話しましょう。

「自己PRのネタになるような経験が思いつかない」と悩む方も多いですが、誰でも経験しているような普遍的なもので構いません。

以下に解説するポイントを押さえ、自分なりのエピソードを作ってみてください。

印象に残る経験を1つピックアップする

まずは、自分の中で印象に残っている経験を1つピックアップしてみましょう。

この段階では、そこまで深い内容でなくても構いません。

なぜなら、それを深掘りしながら自己PRを形作っていくからです。

アルバイトやサークル活動、学業など、誰でも自分なりに打ち込んだことが1つくらいはあるでしょう。

また、特に思いつかなければ自分の趣味やダイエットなどパーソナルなテーマを選んでも問題ありません。

いくつか候補を挙げ、その中で自己PRできそうなものを選んでみてください。

なぜ行動を起こしたのか

自分の行動について、なぜそういった行動に出たのか理由を思い出してみましょう。

代表的なのは、「成功させたいことがあった」「もっと良い成績を出したいと思った」「周囲の役に立ちたかった」といった理由です。

この理由からは、仕事を進めるうえで生み出せる価値をアピールする材料が生まれます。

応募者が持つ価値観は、人事担当者側としても知りたい情報です。

行動を起こした理由から今後期待できる働きがイメージでき、立派なアピールポイントのひとつになります。

課題をどのように解決したか

人生の中で、人は誰しも高い壁にぶつかります。

勉強やスポーツなどで挫折したことがない人はほとんどいません。

自己PRでは、経験の中で生じた問題を説明し、その後でそれを解決した方法について述べることが大切です。

壁の乗り越え方にはその人の個性や価値観が現れるほか、厳しい状況でも耐えらえるメンタルの強さもアピールできます。

自分が実践した解決方法を説明して、課題に冷静に対処し困難を克服できる人材であることをアピールしましょう。

どのような成果を上げたか

問題を解決した結果、どのような成果を出せたのかを述べることも大事です。

出した成果は自身の努力の賜物であり、胸を張って話すべきことです。

また「今後はその企業の一員として自分をどう役立てられるのか」ということにも話をつなげられます。

求められている「結果を出して自社に寄与できる人材」として自分が適格であることを、自信を持ってアピールしましょう。

このとき、売上目標の達成など可視化・数値化できるものを説明すると高評価につながります。

経験から自分が何を得たか

肝心なのは、ここまで深掘りしてきた経験から何を得られたのかを考えることです。

アルバイトやサークルなど、大学生にありがちな活動であっても、そこから何を感じ取れるかは人によって違います。

どのような学びができたのか、ここが他者と差別化するポイントになるのです。

そして、経験から学んだことを今後どのように企業に還元していくかにつなげていきましょう。

過去の体験を述べる際にも、視点は常に入社後の未来に合わせるのを忘れないでください。

【新卒の面接での自己PR】エピソードの見つけ方

ここまででは、良い自己PRを作成するためにはエピソードが大切であるということをお伝えしてきました。

しかし、「エピソードがない」、「エピソードが見つからない」という方もいると思います。

そこでここからはエピソードがどうしても思いつかない人向けに効果的な見つけ方を紹介します。

より多くのエピソードを準備しておきたい方にもオススメです。

自分史

一つ目は「自分史」です。

幼少期から現在に至るまでを時系列に沿って振り返りながらその当時考えていたことや行動したことをノート等に列挙していきます。

正確である必要はなく、覚えている範囲で問題ありません。

得意だったことや努力していたこと、成果を出せた経験等が必ずあるはずです。

それらを幼少期までさかのぼって見ていくことで強みや好きなことに対する考え方などに気づくことができます。

モチベーショングラフ

二つ目は「モチベーショングラフ」です。

「自分史」と同じく、幼少期から現在に至るまでの自分のモチベーションの高低をグラフ化していくというものです。

勿論、大雑把で構いません。

モチベーショングラフが高くなっている部分に着目してみましょう。

高くなっている部分で何をしていたのか、何があったのかなどを知ることで自分のモチベーションの源泉を見つけることができます。

また極端に低くなっていたり、下がっている部分にも着目してみましょう。

同じように、何があったのかなどを考えることで、自己分析にもつながります。

他己分析

これまで紹介した「自分史」・「モチベーショングラフ」はともに自己分析に効果的な方法です。

紹介しているように自己分析は非常に重要ですが、自己分析だけになってしまうと客観性に欠けてしまうことが多々あります。

そのため他己分析を併用して行うことをオススメします。

両親や友人に自分についての質問をいくつかすると良いでしょう。

自分では気づかなかった部分であったり、無意識にしてしまっている部分などを知ることができます。

客観性も盛り込むことでより良い自己PRになるため、自己分析だけでなく他己分析も合わせてやっていきましょう。

ジョハリの窓

ジョハリの扉とは窓とはアメリカの心理学者ジョセフ・ルフトとハリ・インガムが開発した自己分析方法の一つです。

自分について開かれた窓、隠された窓、見えない窓、未知の窓の4つを設けることで自分自身を客観的に見つめ直すことができるという手法です。

これを用いることで自己開示の度合いが判定できるほか、他人は自分をどう捉えているのかという気づきを通して、自己理解を深め、客観的な視点で自分のことを見ることができます。

つまり自分と他人の認識のずれを確認することができるので、自分が短所だと思っている点が長所だったり、自分が長所だと思っている点が短所だったりと、自分について新しい発見が得られるかもしれません。

自己分析において大きく役立てることができるでしょう。

【新卒の面接での自己PR】一つ一つの質問の回答が自己PRになる!

印刷の面接での自己PRにおいては一つ一つの質問の回答が自己PRになるということを覚えておいた方が良いでしょう。

確かに「自己PRをしてください」という質問をされることが多いですが、それ以外にも全て意図を持って質問がされるので、必ず良い印象が与えられる回答を用意しておくことが重要です。

短所はどんなところですか?

自己PRと全く反対のところで、「短所はどんなところですか?」と聞かれることはかなり多いです。

なぜ企業は短所について聞いてくるのかというと、短所を理解した上でどのように改善しようとしているのかを確認したいからです。

あなたが自分の短所について確認しており、客観的に物事を捉えることができて、課題を見つけ、改善策を考えることができる人材であるということを積極的にアピールできるような回答の仕方をすることが重要であると言えるでしょう。

最近嬉しかったことは?

面接においては「最近嬉しかったことは?」と聞かれることもあります。

これはただの世間話のように聞こえるかもしれませんが、もちろんあなたの特徴を確認しようとして聞かれている重要な質問の一つなので、回答はあらかじめしっかりと用意しておくことが重要です。

仕事に活かせるアピールできるような話をすることが重要です。

これにより、自分が努力家であることや、問題を解決する力があることなどをアピールすることができるのです。

尊敬している人は?

これは大学の入試などで聞かれたことがある人も多いかもしれません。

尊敬している人物について聞いてくる理由は、なぜその人物を尊敬しているのか、その人物からどのようなことを学び、どのように活かすことができるのかを知りたいからです。

そこで、向上心があるなど、尊敬している人の、仕事において活かせる、尊敬できる部分について話すことができれば、より良い印象を与えることができるでしょう。

その大学を選んだ理由は?

自分がその大学を選んだ理由についても、企業の採用担当者は頻繁に質問してくるので、回答を用意しましょう。

なぜその大学を選んだのか、しっかりと軸を持って話すことで、考えがしっかりしている、将来を見据えて選択をしてきた人という印象を与えることができます。

くれぐれも「受かった大学の中で最も偏差値が高かったから」「家から近かったから」などあまり良い印象を与えない返答はしないようにしましょう。

【新卒の面接での自己PR】ESでの伝え方の違い

自己PRとよく似た性質のものでESがあげられます。

企業側にアピールするものとしてはESも非常に大事です。

しかし、これら2点が全く同じ目的のものであるかというとそうではありません。

具体的には下記2点を意識しましょう。

  • ESとの整合性を保つ
  • ESよりも詳しく話るようにする

詳しく解説していきますので、ESと自己PRの意味合いをそれぞれしっかりと理解した上で面接にのぞみましょう。

整合性を保つ

まず、ESと自己PRとの内容に整合性があることです。

面接では話の一貫性があることが非常に大切です。

なぜなら、企業側は就活生が言っていることを信用できるか、嘘を言っていないかどうかを判断するためです。

面接の一番の目的は、就活生と企業がマッチするかどうかの見極めです。

その判断材料になるのが、就活生の発言や立ち振る舞いです。

就活生の発言は真実であることが絶対条件ですが、中には嘘をついている方も一定数存在します。

面接官に信用してもらうために、ESと自己PRの内容に整合性がとれていることは非常に大切です。

そのため、面接ではESと同じ内容の話をすることをおすすめします。

ESよりも詳しく話すようにする

面接ではESをベースにした自己PRをしましょう。

ESと自己PRの内容は基本的に同じで構いませんが、面接ではESの内容をさらに詳しく話すことが求められます。

予め何をどのように話すか、順番を論理立てて準備しておきましょう。

注意すべきことは、ESの丸暗記のみで面接に挑むのは避けるべきです。
ESを丸暗記してその内容だけを読んでしまうと面接官にうまく熱意を伝えることができません。

また丸暗記したままだと、違う角度から質問されたり、さらに深く掘り下げられた質問が来ると、頭がパニックになり意味不明な回答をしてしまいます。

そうならないために、予め模擬面接や親・友人と面接の練習をして質問を想定しておきましょう。

また、練習の際は面接官役の人が気になったこともフィードバックしてもらいましょう。

【新卒の面接での自己PR】新卒の自己PRの例文

ここからは、新卒の自己PRの例文を紹介していきます。

面接は、雰囲気や流れで乗り切れるものではなく、事前にある程度準備して臨む必要があります。

以下に、300文字程度の例文を3つご用意したのでぜひ参考にしてください。

リーダーシップ×アルバイト

私の長所は強いリーダーシップを発揮できるところです。
この強みは、アルバイト先のカフェでバイトリーダーを任されたことで培われました。
当時、お店の売上が落ちて全体の士気が下がりがちという問題がありました。
そこで、仲間と一緒に売上アップにつながる新メニューの開発を行うことにしたのです。
メニュー作りは未経験だったものの、メンバーにはそれぞれ料理が得意であったり、栄養学を専攻していたりなどの強みがありました。
私は、それぞれが持つ力を活かせるように積極的に声をかけ、さらに進捗管理も行いました。
そして、新メニューの発売から客足が一気に増え、売上目標の120%を達成したのです。
貴社に入社後は経験を積み、いずれはチームメンバーを引っ張る存在となり、さらなる売上アップに貢献したいと考えています。

粘り強さ×部活動

私は、粘り強さなら誰にも負けない自信があります。
子どものころから柔道を続けていますが、大学に入ってからはスランプに陥ってしまいました。
試合で勝てず何度もやめようと思いましたが、そのたびに思いとどまってきました。
自分にはまだ可能性が残されているとも感じていたからです。
そして、ほかの部員より練習量を多くし、食事にも人一倍気を遣いました。
朝・昼・晩の練習には必ず参加し、オフの日は以前通っていた道場で自主トレを行ったのです。
その結果、目標としていた大会での入賞を飛び越え優勝を飾ることができました。
この経験が私に教えてくれたことは、努力は人を裏切らないことです。
貴社に入社後もさまざまな壁にぶつかると思いますが、いかなる困難にも粘り強く向き合い貴社の売上を伸ばしていきます。

行動力×留学経験

私は、行動力なら誰よりもあると自負しています。
学生時代はやりたいことがたくさんあり、1日24時間が短いと感じるほどで、今でもそう思っています。
やりたいことの実現に必要なお金を貯めなければならず、毎日大変でしたが不思議と疲れは感じませんでした。
私の行動力が特に発揮された経験は留学で、現地の人に積極的に話しかけたおかげで、基本の英語だけでなく若者言葉までほとんどわかるようになりました。
これは、留学先でできた友人にも驚かれたほどのレベルです。
この経験を通じ、自ら動いたからこそ得られるものは多いということを学びました。
貴社に入社した暁には、どんなに難しい局面でも持ち前の行動力で乗り切り、10年以内に海外展開を実現させたいと考えています。

実行力×部活動

私の強みは「実行力」です。
私の所属する軽音楽部では、部員の多くは演奏技術はありますが、ほぼ全員が淡々と演奏して魅力不足でした。
大学対抗のバンドコンテストにも参加しており、技術だけでなくいかに魅力的な演奏をするかが課題だと考えていました。
原因を考え話し合ったところ、ほとんどの部員から「恥ずかしい」といった意見が出ました。
そこで私は演奏中の表情や動き方について研究し、演奏だけでなく動き方や表情も含めた練習メニューを提案しました。
すると部員一人ひとりの意識も徐々に変化していき、演奏も魅力的なものになり、コンテストでも入賞することができました。
貴社への入社後も、問題にぶち当たった時、解決するための計画を立て実行していき、皆さんの戦力になりたいと考えています。

探究心×アルバイト

私の強みは「探求心」があることです。
私は中華料理店でアルバイトしており、自分が作った料理を注文されたお客さん全員に完食してもらいたいという思いがありました。
もっとおいしく、またおいしそうに見せるにはどうしたら良いか考え、店長とも相談しながら実践してみました。
ラーメンはゆで方、ゆで時間を調整することでおいしく、盛り付け方をふんわりさせることで美味しそうに見せることができました。
餃子はどうすれば美味しそうなキツネ色に焼けるか考え、水の量と焼き時間を試行錯誤して美味しそうな餃子を焼く事ができました。
するとラーメンと餃子の売上が、料理の味と見た目が変わる前と後で10%増だったそうです。
貴社に入社後もこの探求心を活かして、常に学び続け成長して皆さまのお役に立てたらと考えております。

好奇心旺盛×勉強

私の強みは「好奇心旺盛」で、興味を持ったことは徹底して調べたり見に行ったりします。
私は海の生物が好きで、海洋生物図鑑を眺めたり水族館に行くことが趣味です。
ただ眺めるだけではなく生態やそれぞれの特徴にも興味があります。
専門書も読んでみますがどうしてもピンポイントで知りたいことには、なかなか辿り着けないため、海洋学に詳しい大学の先生にアポイントを取ってお会いすることもあります。
書籍やネットでも得られない難解な疑問ほど、その情報が得られた時の快感は言い表せません。
興味を持ったことはとことん調べてみたいという好奇心は大学での勉強にも大変役立ちました。
貴社へ入社後も、この絶えることない好奇心を活かして新しいことにどんどん挑戦して成長につなげたいと考えています。

計画性×学内イベント

私の強みは「計画性」をもって行動することです。
私は学園祭でライブコンサート実行委員の代表を務めました。
準備から本番当日までの半年間、幹部リーダーやスタッフの人選、外部のイベント会社やアーティストマネージャーとの打合せ、チケット販売、本番の導線やリハーサルなどに取り組んできました。
はじめはわからないことだらけでしたが、先輩方に助けていただき十分に計画を立てたことで、大きなトラブルもなく無事コンサートを開催できました。
しんどいこともありましたが仲間同士支え合ったことで最後まで乗り切れたと実感しています。
この経験を通して、計画的に物事を進める大切さを再認識しました。
貴社へ入社後も、与えられた仕事を計画的に進め、途中で計画倒れすることなく周りの仲間と共にゴールまで到達したいと考えています。

指導力×サークル活動

私の強みは「指導力」があることです。
私はギターサークルの代表を務めており、部員全員の演奏技術の底上げをしたいという思いがありました。
技術が向上することで演奏の幅も広がり、レベルの高いサークルになって新たなメンバーも増えると考えていました。
まずは主要な新人メンバーに向け、話し合いと合同練習の時間を取りました。
彼らには、ギターサークルに入った理由や演奏してみたい曲をヒアリングしました。
そして練習内容や演奏しやすい曲を提案しました。
挫折しないように基本練習と継続しやすい習慣についても話しました。
1ヶ月ほどすると、その練習風景を見ていた他のメンバーも練習に参加して
結果的に全体のレベルが底上げすることができ、サークルメンバーも増えていきました。

向上心×勉強

私の強みは「向上心」があることです。
私は大学に入って何か1つのことに力を注いでみようと思い簿記の資格取得に挑戦しました。
いざやってみるとパズルを解くような感覚で勉強することが楽しくなっていきました。
講師の先生から「合格には、簿記に慣れることが一番」だとお聞きして、なるべく毎日簿記の勉強をしました。
その結果、簿記3級に一発合格でき、簿記の楽しさに目覚めてそのまま2級と1級にも挑戦しました。
1級の内容は、非常に難解でしたので挫折しないための目標を設定して何とか一発合格できました。
高い目標を設定することにより創意工夫することで成長につながると実感しました。
貴社に入社した後も、現状に満足せず常に向上心を持ち続けて仕事に挑みたいと考えております。

素直さ×インターンシップ

私の強みは「素直さ」です。
私が参加したインターンにおいて、周りの先輩方から意見・アドバイスをいただいた際、納得できなくてもまずは言われた通りやってみました。
その結果、うまくいくことも多かったですし、インターン以外でも勉強やアルバイトでも成長することができました。
勿論うまくいかないことも多いですが、そんな時は先輩にアドバイスをを仰ぎました。
周りのインターン生は「そんなことできない」と漏らしていましたが「やってみた結果できない」と「何もやらずにできない」とでは意味が全く違うと感じました。
貴社に入社した後も、わからないことだらけだと思いますが、いつでも謙虚な姿勢で、まず素直にやってみる姿勢で貴社に貢献したいと考えております。

傾聴力×塾講師

私の強みは「傾聴力」です。
私は塾講師のアルバイトをしていますが、成績が伸び悩んでいる生徒がいました。
理由を聞いてみましたが、あまり話したがらない様子でした。
私は時間をかけて「何を言っても絶対に否定しない」と彼に言いました。
すると徐々に話してくれるようになり「勉強はがんばりたいがどうしても数学に苦手意識がある」と言われました。
私は彼にどうやって勉強しているか聞いてみたところ、とにかく難しい問題を解いていると言われました。
数学は算数の知識が土台だから、まず算数を理解しておくことを説明しました。
本人も納得して地道に練習問題を解いていき、その結果、苦手意識も無くなりました。
相手の声や気持ちに寄り添うことの大切さを学びました。
貴社に入社後も、お客様の話をよく聞き、小さな悩みや問題も見逃さずサービス向上に貢献したいと考えています。

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まとめ

新卒での就活は、中途採用と異なり評価できるような実績がないので、人柄に注目した選考となります。

そのため、自分の魅力と入社後の将来性を軸とした自己PRを展開していくのがおすすめです。

さらに「この人なら良い働きをしてくれそう」「今いる社員とも円滑にやっていけそうだ」と感じてもらわなければなりません。

また、結論ファーストの構成にし、自身の強みを裏付けるエピソードも述べましょう。

ただし、就活に少しでも不安を覚える場合はエージェントの利用もご検討ください。

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