この記事では、地域貢献を志望動機に盛り込むための方法を紹介します。
地域のために何かしたいという気持ちがあっても、志望動機にするのは難しい、と思っている人もいるでしょう。
説得力があり、高評価を得られる志望動機の作成方法を学べば、きっと就活も上手くいくはずです。
志望動機は書類でも面接でも必ずチェックされる項目です。
作り方のポイントをしっかり抑えて、就活を成功させましょう。
目次[目次を全て表示する]
【地域貢献を志望動機にする】地域貢献は志望動機になる?
就活で企業への志望動機を考えた時に、「地域貢献がしたいから」という理由が出てくる人もいると思います。
しかし、地域貢献がしたいという理由だけで、企業への志望動機になるのか不安ですよね。
結論から言うと、地域貢献も志望動機にできます。
ただ企業にとって地域貢献をすることは一般的であるため、ただ漠然と地域貢献に関する志望動機を作成するだけでは評価されることは難しいでしょう。
まずは、企業の理念などと結びつけ、地域貢献ができそうであるかどうか、見極めなければいけません。
【地域貢献を志望動機にする】地域貢献はなぜ弱いの?
「地域のために何かしたい」という動機は、志が高く、一見素晴らしく見えるでしょう。
ただ地域貢献は、地域にとって利益を生む事業であり、それはボランティア団体などの活動でも無償で行われています。
地域貢献は志望動機として使えますが、ただそれだけだと弱いと言えるでしょう。
これから紹介する2つが主な理由となっています。
- 地域貢献をしている企業が多いから
- まず企業に貢献してほしいと考えているから
地域貢献をしている企業が多い
先述した通り、地域貢献をしている企業は多く一般的であるといえるでしょう。
なぜなら、企業活動を継続的に行うため、企業は社会的責任を追うことが求められているからです。
つまり利益を追い求めるだけでは、ステークホルダーと良好な関係を築けずビジネスチャンスを失ってしまいます。
こういった理由から企業は、地域に密着したイベントの開催、地元住民が使える商品や施設の開発、健康や安全を守るためのサービスの提供、こういった形で多くの地域貢献が行われています。
そのため、地域貢献だけが志望理由だと、「地域貢献できるので御社を志望した」と言っていることと同じことです。
企業にとっては、地域貢献は企業が行っていることの一部であるため、志望理由としては不十分なのです。
企業がどのような地域貢献を行い、どれぐらい力を入れているか、しっかりと調べてみる必要があるでしょう。
企業に貢献をしてほしいと考える
地域貢献が志望動機として弱い理由はまだあります。
企業側は地域ではなく、まずは企業に貢献してほしいと考えています。
そのため、「地域のために何かしたいから志望した」と伝えてしまうと、「会社の利益はどうなるんだ?」と思われてしまうのです。
企業の利益のために働き、その上で地域貢献に繋がる、と考えてみると良いでしょう。
志望動機に地域貢献を盛り込む場合には、「御社の事業に携わりたいと思いました。事業が地域貢献に繋がっていることにも魅力を感じています。」このように伝えてみると良いでしょう。
あなたが企業の利益のために働き、なおかつ地域貢献のためにも努力する人だという印象を持ってもらえるはずです。
【地域貢献を志望動機にする】事前準備
地域貢献を志望動機に含めると決めたら、就活を成功させるために行いたいのが事前準備です。
事前準備では、自己分析、他己分析、企業研究、志望理由の書き出しの4つを行っていきます。
この4つの事前準備を行うことで、自分の思いを整理し、志望理由をより明確にしていくことができます。
事前準備はある程度の時間を要するため、就活が本格的に始まる前に取り掛からなければいけません。
それでは、4つの事前準備の内容を詳しく見ていきましょう。
自己分析を行う
地域貢献を志望動機にするための事前準備として行いたいのが自己分析です。
マインドマップや自分史などの方法を使いながら自己分析をすると良いでしょう。
自分を深く知れて、応募の際の書類や面接の両方に活かすことができるものです。
自己分析の中で、とくに掘り下げたいのが、地域に貢献したい、という気持ちがどこから出てきたかです。
人によっては「その企業の地元に愛着がある」、「子供の頃に地元のイベントに参加した」、「災害時の企業の復興の取り組みに感銘を受けた」など地域貢献への思いは様々でしょう。
自分はどんな経験をし、何をきっかけに今のように考えることに至ったのかをじっくりと考えていきましょう。
他己分析を行う
自己分析同様に大切となってくるのが他己分析です。
他己分析は、自分のことを客観的に見てもらう作業となります。
自己分析で行った内容を他者に伝え、補足を行ってもらいましょう。
他者は、家族や友人など身近な人で大丈夫です。
自分の経験や志望動機を伝え、他に補足できることはないか聞くのです。
自分への評価を訪ねるのも良いでしょう。
また、あらかじめ質問を考えておき、他者に質問をする方法を取るのもおすすめです。
例えば、長所や短所、向いていると思う職種、人として魅力がある部分など、自分では気づけないことに気づくために、他者に質問しましょう。
他己分析を行うことで、客観的に自分のことを評価することができます。
また実際に面接が始まった時にも、他己分析でのやりとりが活かされてくることは多いものです。
企業研究を行う
地域貢献を志望動機にすると、企業の事業内容や理念など、知っておかなければいけないことがたくさんあります。
企業研究を行うことで、企業について詳しくなり、自分が企業に入ってからできることが明確になるものです。
企業をするためには、Webで調べたり、SNSを使って調べたりすることから始めてみましょう。
企業研究でまずチェックしたいのが、企業理念と業務内容です。
自分の興味に合っているか、やりたいこととマッチしているかを判断します。
さらに、企業の強みと弱みを明確にし、自分の志望の動機に記載できるようなビジョンを考えます。
さらに、応募まで時間があるのであれば、インターンシップや会社訪問の有無をチェックしましょう。
実際に企業に行くことで、さらに企業研究を進め、志望動機に活かすことができます。
志望理由を書き出す
地域貢献を志望動機にする際、重要なのが志望理由をどうまとめるかです。
最初に、志望する理由を書き出すことで、志望動機が書きやすくなります。
思いつく志望理由を箇条書きで羅列していきましょう。
志望理由は1つに絞る必要はないですし、多少ありきたりな理由でも問題ありません。
志望理由を書き出したら、その中でも特にその企業の中でしかできないことと、地域貢献が繋がるか考えてみましょう。
例えば、食品を作っている企業であれば、「より質の高い製品の開発に携わることで、地域の人々の食の安全を守ることができる」といった具合です。
いくつかの志望理由をまとめていく作業を行うことで、評価される志望動機を作ることができるはずでしょう。
【地域貢献を志望動機にする】志望動機作成のポイント
続いて、地域貢献を志望動機にする際の志望動機の作成のポイントを紹介します。
ポイントは、「企業にも貢献できることを伝える」「地域貢献をビジネスに結び付ける」「具体的な内容を伝える」「正しい構成で作成する」の4つとなります。
ポイントをしっかり網羅して志望動機を作成することで、説得力が増し評価が高くなります。
逆にポイントを抑えずに志望動機を作成してしまうと、矛盾が多かったり面接官に突っ込まれたり、後々困ることになりかねません。
志望動機の作成のポイントを守り、就活を成功させましょう。
企業にも貢献できることを伝える
先ほども触れた通り、企業で働くにあたって、地域貢献をするだけではなく、企業側としては企業に貢献してほしいと考えています。
そのため、しっかりと企業にも貢献できることを伝える必要があるのです。
企業の事業に興味を持っていて、戦力になれる、利益を出せる、ということを感じてもらうことが大切なのです。
まずは、企業の事業をしっかり調べ、特にどんな事業に惹かれているかを説明できるようにしておきましょう。
その上で、企業の行っている事業の中でも、地域貢献に繋がっていると思われるものをピックアップします。
「その事業に携われたら地域貢献にもなるため、魅力的に思っている。」と伝えるのです。
また現在は、地域貢献に繋がっている事業がないと思われる場合には、自分が地域貢献になるプロジェクトやイベントを開き、さらに企業への利益に繋げたい、と伝えるのも一つの手です。
地域貢献をビジネスに結び付ける
志望動機を作成する際には、地域貢献をビジネスに結び付けて考えることが求められます。
企業に入ったらビジネスへ参加することを求められ、ビジネスマンとしての役割を果たす必要があるのです。
「企業の製品から地域のオリジナル商品を作りたい」「地域の人の健康をサポートするために、スポーツ大会などの地域イベントを広めたい」などの新しいアイディアをすでに持っていることは大きなポイントとなります。
また、地域貢献に力を入れることで、「地域のサポートを得られる」「お客様の生の声が届く」「製品の知名度が上がる」そういったさらなる利益が見込めることを伝えましょう。
地域貢献をしつつも、ビジネスへの参加もできるということをしっかりアピールできる志望動機を考えましょう。
具体的な内容を伝える
志望動機の作成の際には、企業で働いている姿が想像できるくらい内容に具体性が出てくるといいでしょう。
ありきたりな志望動機ばかりを並べてしまうと、内容が薄くなりがちです。
その企業のことをしっかりとリサーチし、そこでしかできないことなどを具体的に述べるようにしましょう。
企業の取り組みを知るためには、ホームページなどのネットの情報を参考にするのもいいでしょう。
また企業の説明会や実際に働いている社員への訪問、企業研修などを利用し、企業の事業を詳しく知るようにしましょう。
企業の事業内容がよく分かったら、どんな地域貢献ができる企業なのか、どんなプロジェクトが地域貢献に繋がるのかが、具体的に分かってきます。
履歴書や面接の際に具体性がないと、すぐにあなたの本気度が低いことが見抜かれてしまいます。
そうならないためにも、志望動機の作成の際から、実際にその企業で働くことをイメージできる具体性を持ちましょう。
正しい構成で作成をする
志望動機の作成の際には、正しい構成で作成することも非常に大切となります。
志望動機は、結論→具体的なエピソード→入社後のビジョンの順に伝えるようにします。
正しい構成で志望動機を作成すれば、ESだけでなく、面接でもそれを上手く活かすことができます。
面接では結論を先に述べてしまうことで、面接官が話を理解しやすく、内容に関心を持ってもらいやすくなるので一石二鳥です。
面接の際には、正しい構成で志望動機を伝えるだけでなく、ダラダラと話しすぎないようにしましょう。
地域貢献に対して情熱があると、ついついその部分を長々と話しすぎてしまうこともあるでしょう。
あくまで正しい構成に従い、内容を簡潔に話すと上手くいきます。
【地域貢献を志望動機にする】例文
とくに介護食に力を入れており、地域の人々の健康や生活の質向上にも貢献できると貴社の事業は非常に魅力的です。
私は大学生の時に、地域の人たちと野菜を育て、収穫し、その野菜を食べて楽しむボランティアプログラムに参加していました。
食を通して、人々が笑顔になる姿が私の喜びでもありました。
貴社に入社することで、食の楽しさを多くの人に伝えたいと思っています。
また地域の食材を使った冷凍食品の開発にも携わり、人々が愛着を持てる介護食を作っていきたいと考えています。
【地域貢献を志望動機にする】就活エージェントに相談する
地域貢献を志望動機にすると、上手く志望動機がまとまらなかったり、どう伝えていいか分からなかったりすることもあると思います。
志望動機作成に関して困ったことがあれば、就活エージェントに相談してみると良いでしょう。
就活エージェントでは、就活の始めから終わりまでをしっかりサポートしてもらうことができます。
特に難しいと感じる人の多い、履歴書作成や面接練習もプロのアドバイスを受けながら行えるため安心です。
また内定が決まるまで、何回でも利用できるので、企業に合わせた対策を取ることが可能です。
就活での不安や悩みがあるのであれば、ぜひ就活エージェントを利用してみてください。
まとめ
今回は、地域貢献を志望動機にするための方法を紹介しました。
地域貢献は、企業の事業内容や企業理念と照らし合わせることで、志望動機になるということが分かったかと思います。
志望動機は、理由を明確にするだけでなく、企業に貢献する内容だ、と思ってもらえるように作成する必要があります。
また、志望動機に地域貢献を盛り込む際には、できるだけ具体的に自分がやりたいことやできることを提示することが大切です。
就活エージェントの力も借りつつ、就活を成功させましょう。