はじめに
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・企業が求める分析力とは
・分析力を自己PRで伝える方法
・魅力的な自己PRのポイント
・分析ができることを自己PRに書きたい人
・選考突破する自己PRを書きたい人
・分析力を自己PRに書くポイントを知りたい人
・自己PRの例文を見て見たい人
就職活動が本格化してくると、取り組まなければならないのがエントリーシートです。
その中でも自己PRに苦戦する就活生は多く、抽象的にぼやっと「自分には分析力があるのかもしれない」と気づいてはいるものの、どう伝えていいのか分からない人が多くいます。
この記事では、「そもそも分析ができるとは」から始めて、「企業が求める分析力」「企業が自己PRで見ているポイント」などを説明していきます。
その後、具体的に「魅力的な自己PRの書き方」「自己PRで分析力をアピールするときのポイント」「自己PRで分析力をアピールするときの注意点」を説明していきます。
最後には「例文」も用意してあるので、参考にあなたの自己PRを組み立ててみて下さいね。
【分析力を自己PRでアピール】そもそも分析ができるとは
まず最初に「そもそも分析ができるとは」どのようなスキルがあることを指すのか、具体的に説明していきます。
自己PRとしてアピールするのであれば、課題や問題点の抽出、物事を調査して整理し、掘り下げることができるスキルのことを指すため、ただ単に数字に強いなどでは通用しないと言えます。
社会に出ると多くの場面でこの分析は行われており、新商品の開発や広告戦略、SNSでのプロモーションなど、その用途は多岐に渡ります。
そのため、この分析力があるということは、企業や業界を問わず強みとしてアピールすることができ、上手く伝えることができれば大きなプラス評価に繋がる可能性が高いスキルです。
【分析力を自己PRでアピール】企業が求める分析力
分析力が自己PRで大きな武器になることが分かったところで、次は「企業が求める分析力」について説明していきます。
ここでは特に重要な「問題から原因を論理的に見つけ出せる」と「データを読み解く力がある」の2点に絞って詳しく説明していきます。
この企業が求める分析力が分かっていると、あなたの自己PRを組み立てる時に参考になるため、しっかりと確認しておきましょう。
データを読み解く力がある
問題から原因を論理的に見つけ出せる
企業が求める分析力の1つ目は「問題から原因を論理的に見つけ出せる」スキルです。
企業・業界を問わず、製品やサービスを製造・販売している際に、大小に関わらず何かしらの問題は発生するものです。
その問題をなんとなく処理し続けていると、その問題は起こり続け、いずれ取り返しのつかない大きな問題が発生することに繋がってしまいます。
そうならないためにも、問題が起こったらなぜなのか、どうしてこうなったのかを繰り返し議論し、本当の問題点に辿り着くまでとことん分析する必要があります。
こうした本当の問題点や原因を、論理的に突き止めることができる分析力を企業は求めており、これができる人材は貴重な戦力として見てもらえると言えます。
データを読み解く力がある
企業が求める分析力の2つ目は「データを読み解く力がある」ことです。
インターネットが普及し、情報過多の現代では多くのデータを分析することが求められており、同時にその中から必要なデータは何かを判断するスキルも求められています。
その必要なデータをもとに、今世の中では何か起こっているのか、どのような流れがあるのかを読み解き、自分で分析できるスキルを企業は求めています。
現代では情報やデータが大きな資源となっており、それを正しく読み解くことで効果的な戦略を立てることができたり、売れる製品を作ることができます。
そのため、分析力の中でも特にこのデータを読み解く能力は必要とされており、企業・業界を問わず人気のスキルとなっているため、アピールしない手はありません。
【分析力を自己PRでアピール】企業が自己PRで見ているポイント
企業が求める分析力が把握できたところで、次は「企業が自己PRで見ているポイント」を説明していきます。
ここでは特に見られているポイントとして「企業の求める人材とマッチしているか」と「入社後に活かせる強みがあるか」の2つに絞って深掘りして説明していきます。
自己PRで見られているポイントが分かれば、自ずと自己PRの書き方も変わってくると思いますので、しっかり確認しておきましょう。
企業の求める人材とマッチしているか
就職活動とは、就活生のスキルだけを見ているのではなく「企業の求める人材とマッチしているか」を重視しています。
そのため、どんなに優秀な就活生が選考を受けに来ても、企業の採用担当者が「うちの会社とは合いそうにないな」と感じたら選考を進めることはできません。
そうならないためにも、事前に受ける企業の公式ホームページや採用ページで、この求める人材や人物像を確認しておく必要があります。
あなた自身を大きく変える必要はありませんが、少しでも求める人材や人物像に近いエピソードを選ぶことで、大きなアピールに繋がる可能性を高めることができます。
また、自己PRはこの求める人材とのマッチ度を判断するための判断材料として活用されているため、受ける企業ごとに内容を都度変える必要があるとも言えます。
入社後に活かせる強みがあるか
自己PRでアピールする強みや長所に「入社後に活かせる強みがあるか」は重要なポイントであり、企業の採用担当者もよく見ているポイントになります。
例えば、営業職を希望している就活生が、強みとしてコミュニケーション能力をアピールした場合、それは大きなアピールになると容易に想像ができますよね。
このように、学生時代に培ったスキルは本当に入社後に活かすことができるのか、ここに関してはよく見られており、その理由はお互いのミスマッチを減らしたいためです。
学生からすると、自分のスキルを存分に活かし仕事がしたいと思っているはずなので、入社して蓋を開けてみたらそれが全然叶わない部署だったのでは、最悪の場合早期退職を決断してもおかしくはありません。
入社後に本当に強みを活かせるのか、ここの部分は仕事をしていく上でとても重要なポイントになります。
【分析力を自己PRでアピール】魅力的な自己PRの書き方
自己PRで企業の採用担当者が見ているポイントが理解できたところで、ここからは具体的に「魅力的な自己PRの書き方」を説明していきます。
ここでは自己PRを書く際に心掛けておくべきことを「採用担当者の印象に残る」と「考え方や価値観が明確に伝わる」の2つに絞って詳しく説明していきます。
人気の企業では多くの自己PRが届くため、あなたの個性を強く打ち出す必要があり、この2つを心掛けることで、他の就活性よりも魅力的な自己PRを組み立てることができます。
結論
まず、自己PRを書いていく上でもっとも大事なことは、わかりやすく伝えられるのかどうかです。
そのため、単純に内容の良いものを書けば良いわけではありません。
だからこそ、冒頭には必ず結論から話していくようにしましょう。
最初に結論をまとめておくことによって、そのあとの文章の内容を理解してもらいやすくなります。
ちなみにこの伝え方は、エントリーシートを書くとき以外にも使えるテクニックです。
例えば職場の上司と話す際にも、結論から話し始めた方がよりわかりやすく伝えられるようになるでしょう。
エピソード
結論で自分の強みをアピールしたあとは、その強みに関するエピソードを詳しく書いてください。
なぜその結論に至ったのか?それまでどのような経験をしてきて、その中でどんな課題にぶつかってきたのか?など、あらゆる状況を整理した上で伝えていきましょう。
どんな企業も、そのエピソードの中身を重要視する傾向があるため、決して手を抜いてはいけないポイントになります。
そして最後には、その経験から自分が何を学んだのかを付け加えてから締めくくるようにしてください。
今後への活かし方
自分の経験と、そこから得た結果を踏まえた上で、忘れてはいけないのが今後への活かし方です。
企業にどれだけ自分のことをアピールできたとしても、そのアピールが本当に採用担当者の心に響いているのかどうかはわかりません。
だからこそ、より確実に手ごたえを感じるためにも、入社後にどんな活躍ができるのかを文章化しておくことが大切です。
そうすれば、採用担当者にとって採用後のイメージがしやすくなります。
つまり、そこから採用に大きくつながる可能性も出てくるのです。
【分析力を自己PRでアピール】自己PRで分析力をアピールするときのポイント
魅力的な自己PRの書き方が少し分かったところで、次は「自己PRで分析力をアピールするときのポイント」を説明していきます。
ここでは特に重要なポイントである「何をどんな状況で分析したのか伝える」「分析の成果や分析方法を具体的に伝える」「入社後にどう活かせるか伝える」の3つを深掘りして説明していきます。
この3つのポイントを押さえるだけで、自己PRに説得力が増し、エピソードの信憑性が高まります。
分析の成果や分析方法を具体的に伝える
入社後にどう活かせるか伝える
何をどんな状況で分析したのか伝える
自己PRで分析力をアピールするときのポイント1つ目は「何をどんな状況で分析したのか伝える」ことです。
少し分かりにくいかもしれませんが、要約すると分析した背景を明確に伝えるということです。
あなたがどのような場面や状況で、何を分析したのか、そしてその分析はなぜ必要だったのかを明確に伝えることで、エピソードの信憑性が高まり説得力が増します。
また、その分析した理由次第では、積極性や問題解決能力などを同時にアピールすることができるため、ここは具体的かつ端的に定量的に書いていきましょう。
逆に分析した理由が曖昧であった場合、目的意識が低いと判断されマイナス評価に繋がってしまう恐れもあるため、エピソード選びは慎重に行うようにしましょう。
分析の成果や分析方法を具体的に伝える
自己PRで分析力をアピールするときのポイント2つ目は「分析の成果や分析方法を具体的に伝える」ことです。
先ほどと同様に、分析した方法や分析から得られた結果、それを結果をもとに何をしたのかを具体的かつ定量的に書くことで、エピソードの信憑性を高めることができ、企業の採用担当者への説得力が増します。
数値で表せる分析であれば、具体的な数値で書く方が伝わりやすいため、開示できる情報であればできるだけ数値で書くようにしましょう。
また、しっかりと成果を出せている場合は、仕事でも同じことが期待できるとイメージさせることができ効果的です。
しかし、大きな成果や華々しい結果がなくても、問題ありません。
あくまで、その過程が一番大切であり、企業の採用担当者もそこに注目しています。
入社後にどう活かせるか伝える
自己PRで分析力をアピールするときの最後のポイントは「入社後にどう活かせるか伝える」ことです。
よくあるミスですが、自己PRのエピソードにばかり気を取られ、この入社後にどう活かせるかを書くことを忘れてしまうことがあります。
企業の採用担当者は、あなたの自己PRから入社後にどう活躍してくれそうか、この強みを活かして仕事ができるのかを判断しているため、この部分がないとただの自己紹介になってしまい、アピールすることができません。
ここの内容が明確であればある程、企業の採用担当者からすれば「この学生は熱意があるな」「一緒に働いてみたい」と思わせることができるため、事前に企業研究をし、内容を充実させましょう。
【分析力を自己PRでアピール】自己PRで分析力をアピールするときの注意点
分析力を自己PRでアピールする際のポイントが分かったところで、次は「自己PRで分析力をアピールするときの注意点」を説明していきます。
ここでは、多くの就活生が陥りがちな「分析しただけでは評価されない」ことと、多くの就活生の中で埋もれないために「差別化をする」ことを深掘りして説明していきます。
せっかくの自己PRの欄なので、しっかりとあなたをPRできるように、この2つの注意点はしっかりと事前に確認しておきましょう。
分析しただけでは評価されない
自己PRで分析力をアピールするときの注意点の1つ目は「分析しただけでは評価されない」ということです。
よく見るのが、「私は多くのデータを分析し、〇〇であることを突き止めました」「私は〇〇のデータを集めました」「私は〇〇の数値であることが分かりました」という自己PRのエピソードです。
一見分析力があると判断されそうですが、これにはしっかりとした目的もなく、ただその数値や傾向が分かっただけで、何にも役立てられておらず、それでは分析力があるとは言えません。
このようなアピールでは調査力になってしまうため、注意が必要と言えます。
差別化をする
自己PRで分析力をアピールするときの注意点の2つ目は「差別化をする」ことです。
インターネットが普及し、学生の時から多くの情報やデータに触れて育った今の就活生は、この分析力が企業に刺さると理解しており、多くの就活生が自己PRで分析力をアピールしています。
そのため、同じ企業を受けている就活生の中でも、強みがかぶってくる可能性が高く、この差別化することが絶対的に必要になっています。
差別化する方法はいくつかありますが、その中でもおすすめの方法は、自己PRにタイトルをつけることと、特殊なエピソードを選ぶことです。
どちらも企業の採用担当者の印象に残るためには有効な方法であり、確実に差別化することができると言えます。
専門用語は避ける
自分の分析力をアピールする上で、さらに重要なのが専門用語の有無です。
特に何か大学で難しいことを研究をしている人ほど、普段から専門用語を当たり前のように使っているかもしれません。
しかし、基本的に専門用語を多用するのは、避けるようにした方が良いでしょう。
なぜなら、必ずしも採用担当者がその言葉を理解してくれるとは限らないからです。
難しい言葉を使えば評価が上がるという基準はなく、むしろ伝わりにくい自己PRになってしまうおそれがあるため、誰にでもわかるような言葉だけを使うように心がけてください。
そうすれば、余計な理由で採用のチャンスを逃してしまうこともなくなるでしょう。
自己PRと面接時の様子が矛盾しないよう注意
面接では、事前に提出したエントリーシートをもとに進めていきます。
そのため、あらかじめ目を通してもらった自己PRの内容とは異なる発言をするのは、もちろんNGです。
特に自分をもっと良く見せたいために、話を盛ってしまう人もいますが、それはやめておいた方が良いでしょう。
なぜなら、矛盾点が生じてしまうおそれがあるからです。
一度採用担当者の人に違和感を抱かせてしまうと、それだけでマイナス評価につながるかもしれません。
【分析力を自己PRでアピール】分析力の自己PR例文
分析力が自己PRでとても有効であることが分かり、企業の採用担当者が見ているポイントや自己PRの書き方、ポイントや注意点も理解でき、少し書いてみようかと思っている頃ではないでしょうか。
しかし、いざ書き出すとなかなか筆は進まないものです。
この記事の最後に6つの「例文」を用意しましたので、それを参考に分析力をアピールする自己PRを組み立ててみて下さいね。
アルバイト
インターン
ゼミ
サークル
部活動
留学
【分析力を自己PRでアピール】完成度を高めるために
エントリーシートに書く自己PR1つで、採用されるのかどうかが決まることもあります。
だからこそ、決して手を抜かずに、最高の自己PRを作らなければいけません。
では具体的に、どのようにすれば完成度を高めることができるのでしょうか。
最後にそのためのコツを、大きく2つに分けて紹介していきます。
就活を少しでも成功に導きたいと思っている人は、ぜひ覚えておいてください。
声に出して読んでみる
まず意識してほしいのが、一度書いたエントリーシートを必ず見直すようにすることです。
もちろん1回だけではなく、何度も読み直した方が良いでしょう。
そして読み直す際に大事なポイントは、目で追うだけではなく声も出しながら読むことです。
すると必然的に文章を音として聞くことができるので、どこにどんなミスがあるのかがはっきりとわかるようになります。
わざわざ声に出して読むことに面倒だと感じてしまう人もいるかもしれませんが、ちょっとした誤字脱字があるだけでも、場合によっては採用から遠ざかってしまうこともあるのです。
だからこそ、声に出して読むことはとても大切なことだといえるでしょう。
他の人に添削してもらう
自分で書いたエントリーシートを自分で見直すだけでも良いですが、より安心したい人は他の人にも一度見てもらうようにしてください。
なぜなら、どれだけ自分の中では完璧だと思っていても、第三者の目線では違うように映る可能性があるからです。
もちろんエントリーシートの良し悪しを最終的に決めるのは企業の採用担当者になるため、その相手に響くような自己PRが書かれていなければいけません。
そのため、できることなら客観的な意見も、取り入れられるようにしましょう。
例えば身近にいる親友や両親、兄妹などでもかまいませんし、すでに就活を経験している知り合いに頼んでみるのもおすすめです。
就活エージェントに相談してみよう
もし身近に頼れそうな人が見つからない場合は、最終手段として就活エージェントを利用する方法もあります。
就活エージェントとは、いわゆる求人サービスとは違い、仕事の紹介をしてくれるだけではなく就活におけるさまざまなサポートまでしてくれる、とても便利なサービスです。
例えば本番を想定した面接の練習もしてくれますし、何か就活において悩んでいることがあれば親身になって話を聞いてくれるアドバイザーがいます。
もちろんエントリーシートの添削も、気軽に依頼することができるでしょう。
しかも無料でこのようなサービスを受けられるのが大きな特徴なので、誰でも気軽に利用できます。
少しでもエントリーシートで失敗したくない人や、プロの目線で添削してほしいと思っている人は、ぜひ以下の就活エージェントを使ってみてください。
まとめ
分析力とは自己PRでアピールしにくいかも、そう思っている就活生は多くいるものの、同時に企業から求められるスキルであると理解している就活生も多くいます。
そのため、分析力をアピールしたいと思っているものの、なかなか形にならず、あなたと同様に悩んでいる就活生はとても多いです。
この記事を読んだあなたであれば、その悩みは少し軽くなり、例文を参考に書いてみようかなと、ペンを握るあるいはパソコンに向かっている頃でしょうか。
企業の採用担当者が見ているポイントを意識しながら、書き方やポイント、注意点を頭に入れながら書いてみて下さい。
難しければ、例文を参考に自己PRを組み立ててみましょう。