- 500字でガクチカを作成する方法
- ガクチカを聞く理由
- ガクチカの構成
- 500字のガクチカの例文
- ガクチカを500字で作成したい人
- ガクチカを作成したことがない人
- ガクチカとは何なのかを詳しく知りたい人
- 例文を見て参考にしたい人
就活においてはガクチカ、つまり学生時代に力を入れたことについて聞かれることが非常に多いです。
自己PRや志望動機の次に聞かれる可能性が高いと思っても良いでしょう。
そんなガクチカですが、まれに500文字という比較的多い文字数で作成してくださいと問われることがあります。
そこで、今回は500文字程度でガクチカを作成する際のポイントなどについて詳しく紹介します。
目次[目次を全て表示する]
【500字でガクチカを作成】ガクチカを聞く理由
まず、企業がガクチカについて聞いてくる理由について理解しておきましょう。
企業はどのような意図を持って、あなたが学生時代に力を入れて取り組んだことについて聞いてくるのでしょうか。
相手側の意図を理解することで、求めている回答を用意でき、より良い印象を与えられるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。
人柄を知るため
企業がガクチカを聞いてくる目的の1つとして、人柄を知ることが挙げられます。
学生時代の経験に関するエピソードからその学生がどのような経験を得たのか、またその過程で何を学ぶのかを詳しく聞くことで、その人の価値観や思考プロセス、行動パターンを理解しようとしています。
例えば、困難な状況でどのように対処したのか、リーダーシップを発揮したエピソードなどから、その人の問題解決能力やリーダーシップのスタイルを見極めようとしているのです。
これにより、面接官はその学生が企業の文化や価値観にどれほどフィットするかを判断するための重要な情報を得られます。
また、その学生がどれほど自己成長を重視し、学び続ける姿勢を持っているかも把握できます。
企業はこうした情報を通じて、社員として迎える際にどのような働き方をするのか、どのような貢献が期待できるのかを予測しようとしているのです。
企業とのマッチ度を見るため
「企業とのマッチ度を見るため」も、ガクチカを聞いてくる理由の1つです。
企業と学生のマッチ度が高い場合、その学生はスムーズに企業の雰囲気に溶け込み、仕事においても障害が少なくパフォーマンスを発揮しやすくなります。
逆にマッチ度が低いと早期離職につながる可能性が高くなり、企業も学生も新たな労力とコストがかかってしまいます。
したがって、企業は面接を通じてその学生が自社の価値観や働き方にどれだけ適応できるかを見極めたいと考えているのです。
学生時代のエピソードを通じて、面接官はその学生がどのような環境でモチベーションを保ち、またどのようなチームで働くことが得意かを理解しようとしています。
これにより、企業はその学生が自社の組織文化にどれだけ適応しやすいか、また長期的に働き続ける意欲があるかどうかを判断する材料としています。
活躍してくれる人材であるか判断するため
学生が入社後に活躍してくれる人材かどうかを判断したいという理由も挙げられます。
企業は当然入社後に高いパフォーマンスを発揮し、組織に貢献してくれる人材を採用したいと考えています。
学生時代の経験エピソードから、その学生がどのように課題に取り組み、成果を上げたのかを詳しく聞くことで、その学生の能力やスキルを確認しているのです。
また、その経験が入社後にどのように活かされるかを考えようともしています。
例えば、特定のプロジェクトでリーダーシップを発揮した経験があれば、それが企業内のチームリーダーとしての役割にどれだけ適用できるか見極める材料となるからです。
このように、企業は学生時代の経験を通じてその学生が自社でどのように貢献できるかを具体的にイメージし、他の候補者との差別化を図るための重要な情報を得ようとしています。
【500字でガクチカを作成】文字数指定する意図
学生時代に力を入れたことについて企業が聞いてくる理由が分かったところで、続いてなぜ文字数指定をしてくるのかについての意図を理解しておきましょう。
ガクチカについて聞いてくる理由と同様に、文字数指定をしてくる理由についても理解しておけば、より相手が求める回答に近づけます。
ぜひ参考にしてみてください。
意欲を判断するため
企業が学生時代に力を入れたことについて聞く際に文字数を指定する理由の1つとして「学生の意欲を判断するため」が挙げられます。
文字数を指定することで、学生がその指示にどれだけ真摯に取り組むかを確認しているのです。
指定された文字数を守りながらも内容を充実させるには、計画的な構成やしっかりと練られた文章作成が求められます。
これにより企業は、学生がどれだけ細部に注意を払い、課題に真摯に取り組む姿勢を持っているかを評価しています。
真面目さを図るための1つの指標として、文字数の指定が活用されているのです。
採用担当者の負担を軽減するため
もう1つの理由として、採用担当者の負担を軽減することが挙げられます。
採用プロセスにおいては、担当者は多数のエントリーシートや履歴書を評価しなければならず、その時間は限られています。
さらに、採用活動以外にも普段の業務を行わなければならないため、非常に忙しい時期といえるでしょう。
文字数が指定されていれば、採用担当者は効率的に応募者の情報を比較検討でき、時間も節約できます。
過剰に長い文章や、逆に情報が不足している短い文章では評価の一貫性を保つことが難しくなってしまうからです。
適切な文字数を指定することで、各応募者の情報が均等に評価され、フェアな評価が可能となります。
また、文字数制限により、学生が自分の経験や能力を的確に表現する能力も判定できます。
文字数指定がなかったら何文字で書けばいい?
文字数指定がない場合は、一般的には400字を目安に書くと良いとされています。
原稿用紙1枚分に相当し、適度な詳細さと情報量を提供するのに十分な長さです。
この文字数であれば、具体的なエピソードや達成した成果、学んだことを包括的に伝えられます。
また、400文字程度であれば、採用担当者が読みやすく、評価しやすい長さでもあります。
あまりにも短すぎると情報が不足し、長すぎると読み手の負担が増えるため、400文字はバランスの取れた長さです。
文字数別のガクチカの作成方法については下の記事で紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
【500字でガクチカを作成】ガクチカの構成
続いて500文字でガクチカを作成する際のおすすめの構成についても紹介します。
この構成は文字数が多少変わる場合にも活用できますし、どのような企業を受ける場合にも活用できます。
ぜひ今回に限らず、今後の就活において汎用的に活用できるものとして、自分の中に落とし込んでおくことをおすすめします。
結論
まずは結論から話し、明確に述べることが重要です。
文章全体の焦点となる部分であり、読者に最初に伝えたいメッセージを端的に表すことが重要です。
結論を最初に述べることで、相手はすぐに内容の核心を理解でき、その後の説明をより深く理解する準備が整います。
例えば、サークル活動やアルバイト、研究プロジェクトなど具体的な活動を一言でまとめて表現するようにしましょう。
読み手に対して明確でインパクトのある印象を与えることが重要です。
理由
自分がその活動に一番力を入れたと感じる理由や、なぜその活動に力を入れたのかの理由を説明するようにしましょう。
どのような背景や動機があったのか、また、その活動がなぜ重要だったのかについてわかりやすく説明することが重要です。
例えば、その活動を通じてどのようなスキルや知識を身につけたのか、またはどのような目標を達成するためにその活動に取り組んだのかを具体的に示すようにしましょう。
この「理由」の部分では、読者が自分の選択の背後にある論理や情熱を理解できるように、詳細かつ論理的な説明が求められます。
具体例
最も力を入れた活動について、具体的なエピソードを詳しく述べるようにしましょう。
ガクチカにおいて最も重要なポイントの1つです。
自分がどのようにその活動に取り組み、どのような成果を挙げたのかについてわかりやすく説明することが重要です。
具体的な事例や数字、期間などを用いて活動の詳細を具体的に描写しましょう。
相手はあなたのことを全く知らないため、可能な限りその場の状況が浮かぶようなわかりやすいエピソードを示すことが重要です。
また、困難な状況や課題に直面した際にどのように対処したのか、その結果どのような成長や学びがあったのかを示しましょう。
これにより、相手に対して自分の努力や能力を具体的に伝えられるようになります。
結論
最後に再び結論を述べることで、自分のアピールポイントを相手に再認識させられます。
はじめに述べた結論を再度強調して、その活動が自分にとってどれほど重要でどのような影響を与えたのかについて再確認させることで、文章の終わりを明確に伝えられます。
また、この部分では最終的に企業に対してどのように貢献するのかについて意欲も示すようにしましょう。
例えば、学生時代にリーダーシップを身につけたのであれば、そのリーダーシップを活用して企業にどのように貢献するのかについて説明することで、あなたが活躍するイメージを相手に与えられます。
【500字でガクチカを作成】ガクチカ作成で意識したいポイント
続いて、ガクチカを作成する際のポイントについても紹介します。
こちらも先ほど紹介した構成と同様に、500文字で作成する場合以外にも活用できるポイントです。
ぜひどのようなポイントを意識すれば良いのか理解して、質の高いガクチカを作成できるように取り組みましょう。
具体的に述べる
具体的に述べることはガクチカを作成するにあたって非常に重要なポイントの1つです。
具体的なエピソードには相手に対してその場面や状況を鮮明に思い浮かばせる能力があるからです。
例えば、プロジェクトの進行状況を説明する際には、開始から終了までのステップを詳細に述べましょう。
そして、自分がどの役割を果たしたのか、どのような課題に直面したのか、その課題をどのように克服したのかを具体的に記述することをおすすめします。
また、数値やデータを用いることで説得力がより一層高まります。
売上の向上率や参加人数、プロジェクトの期間などの具体的なデータを盛り込むことで、読者に対し、より実感を伴った理解を促せるからです。
具体的に述べて、自分の経験や成果を明確に伝えましょう。
専門知識は避ける
専門知識や専門用語について詳しく話すことは避けるべきです。
ガクチカにおいて具体的に述べることは重要ですが、専門用語や高度な知識を連発してしまうと、読者に内容が伝わりにくくなってしまう可能性が高いです。
相手は必ずしも専門分野に詳しいわけではないため、誰でも理解できるような言葉で説明することが求められます。
極論ですが「中学校2年生程度の人でも理解できるように」書くと良いでしょう。
技術的なプロジェクトの説明を行う際には、専門用語を簡単な言葉に置き換えるか、その意味を簡潔に説明する必要があります。
専門知識が多すぎると読者は内容を理解するのに時間がかかり、重要なポイントを見逃してしまうかもしれません。
また、客観的に物事を考えられない人物であるという悪いイメージを与えてしまう可能性も高いため、なるべく平易で分かりやすい言葉を使うように心がけましょう。
嘘はつかない
ガクチカを作成するにあたって「盛大なエピソードを話した方が良いのではないか」「よりインパクトの強い話をした方が良いのではないか」と思う人も多いかもしれません。
しかし、ガクチカにおいて最も重要なのは、あなたがなぜその取り組みに力を入れ、どのような能力や経験を得たのかについてです。
したがって、例えば部活で「優勝した」と嘘をついて話すよりも、たとえ4年間、全ての大会で1回戦敗退であったとしても、どのように取り組み、どのような能力を身につけられたのかについて詳しく説明できれば十分です。
重要なのはエピソードの壮大さではなく、あなたが何を学び、どのようなことを感じたのかについてであるため、嘘をつく必要はありません。
【500字でガクチカを作成】500文字で書くガクチカの例文
続いて本記事で紹介した内容を踏まえた上で作成した500文字のガクチカの例文を紹介します。
ある程度理論については理解できたところで、どのように実践されているのかについても確認してみてください。
もちろん、あなたがアピールしようと思っているガクチカに近いものを中心に参考にしてほしいですが、他の2つの例文も構成などの確認のためにぜひ熟読してみてください。
例文1:学業
私は大学入学まで英語が最も苦手であり、大学受験の際には選択科目にも利用しませんでした。
しかし、入学後、英語の教授に親しくしていただき、英語でより円滑にコミュニケーションを取りたいと考えるようになりました。
そこで、英語学習の王道であるTOEICのテキストを購入し、どれほど忙しくとも毎日30分間は取り組むことを徹底しました。
これにより、2ヶ月後にはある程度教授と英語で交流できるようになり、会話を用いた実践的な英語学習ができるようになりました。
また、卒業の段階では淀みなく英語を話せるようになり、最初は300点も獲得できなかったTOEICで870点を獲得できました。
このような経験から、たとえ小さな努力でも毎日休まずに続けることで大きな成果を手に入れられる実感、そして英語力を身につけました。
貴社においても、毎日熱心に業務に取り組むだけでなく、業界のトレンドや課題について毎日ニュースを追い続け、最新の情報を仕入れられるように取り組みます。
また、英語力を活用して、積極的に海外の論文なども研究し、業務に取り組むにあたって他のアプローチが存在しないかについても検討し続けます。
例文2:サークル活動
私が所属していたフットサルのサークルはメンバーが7人しかおらず、試合でも満足に交代ができないため疲労がたまり、終盤に失点を重ねて逆転されてしまうことが多くありました。
そこで、私の得意分野である動画編集のスキルを活用して、サッカーとフットサルにはどのような違いがあり、どのような楽しみがあるのかについて詳しく説明する動画を作成しました。
これを学内のモニターで流してくれるよう大学に依頼した結果、1ヶ月後には6人のメンバーが加入しました。
これにより、サークルに活気ができただけでなく、対外試合でも満足に交代ができるようになり、勝率も向上しました。
この経験を通じて学んだことは、視覚的な情報が与えるプロモーションの可能性です。
貴社においても、魅力的な動画を作成し、貴社のサービスをより魅力的に伝えられるプロモーション動画を作成したいと考えています。
特に貴社には素晴らしいキャッチコピーの広告が非常に多いため、言葉と印象的な映像を組み合わせることで、唯一無二の広告を作れると確信しています。
例文3:アルバイト
私は心理学部ということもあり、不登校の生徒や精神的な不調を抱える生徒を任されることが多くありました。
そこで私は勉強を教えるだけでなく、何が原因で辛さを感じているのか、雑談などを通じて発見することに力を入れました。
これにより、多くの生徒が徐々に心を開いてくれ、なぜ学校に行きたくないのかを教えてくれるようになりました。
そして、学校への相談や親御さんへの情報共有などを行いつつ、最終的には全員がまた学校に行けるようになり、学校が楽しいと言ってくれるようになりました。
全員が志望校に合格していきましたが、最初の数ヶ月間、私はほとんど勉強を教えていません。
この活動を通じて学んだことは、人々が最大限の成果を出すためには、強制される状況ではなく、自発的に取り組めるストレスフリーな環境が大切であるということです。
貴社においては入社後、まず積極的に業務に取り組み、戦力として貢献できるように取り組みます。
そして、数年後には。
入社してきた後輩がのびのびと働けるような環境づくりにも取り組みたいと考えています。
【500字でガクチカを作成】就活エージェントに相談する
ガクチカ作成はもちろん、ありとあらゆる就活対策をサポートしてくれる就活エージェントは、ぜひ登録しておきたいところです。
ESの添削や面接対策、さらには精神的に不安定になりがちなサポートなども、就活のプロが行ってくれます。
就活は1人で進めるものではなく、可能な限り多くの人からサポートをもらいながら進めることで、心身ともにストレスフリーに進められます。
特にジョブコミットは完全無料で利用できるため、アルバイトがなかなかできない、忙しい就活生の方にもおすすめです。
ぜひ、気になる方は以下のリンクから登録してみてください。
まとめ
今回は500文字でガクチカを作成する際のポイントや、企業がどのような意図を持って質問してきているのかについて紹介しました。
500文字のガクチカの例文下書きを作成してしまえば、400文字や300文字などでの作成を課された際も、修正するだけでスムーズに提出できます。
もちろん、企業ごとにオリジナルでそれぞれ作成することが理想的ですが、複数の企業を受ける場合は、本記事で紹介した内容をもとに作成した500文字の下書きを応用するのも良いでしょう。