【2025年度最新版】Webテスト25種類の見分け方!企業や業界別URLを解説

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はじめに

近年は就職活動の筆記試験を、Webテストの形で実施する企業が増えています。

Webテストはさまざまなものがあるため、どのテストか事前にわかっていると、少し有利になるでしょう。

今回はWebテストの見分け方や特徴を解説します。

そもそもWebテストとは

Webテストは、企業が採用過程で応募者の能力や適性を評価するために実施するオンラインの適性検査です。

テストの内容は多岐にわたっており、大きく2つに分けると「能力検査」「性格検査」になります。

能力検査はさらに、言語・非言語・英語といった分類が可能です。

代表的なWebテストには、SPIや玉手箱などがあります。

これらの試験は有名なので、対策本が多数執筆されていますが、企業によってはあまり対策本が出ていないWebテストを出してくるかもしれません。

しかし、Webテストの目的は応募者の能力や適性を測ることで共通しているため、テストが違ってもある程度似た問題が出題されます。

メジャーな試験の対策をしていれば別のテストにも応用が利くので、すべてのテストを事前対策しなければいけないわけではありません。

企業が導入する目的

WEBテストは、企業が応募者の基礎学力や論理的思考力、職務適性を客観的に判断するために導入されています。

近年は採用活動の効率化や公平性を確保する目的で、多くの大手企業だけでなく中小企業にも広く普及しています。

WEBテストを活用することで、学歴やエントリーシートだけでは測れない数値処理能力や文章理解力を数値化でき、応募者を客観的に比較できます。

また、短期間に大量の応募者を選考する際、学歴や学部に関係なく同じ基準で評価できるため、早期に候補者を絞り込むことが可能です。

性格検査を組み合わせることで、応募者のストレス耐性やチームワークへの適性など、面接だけでは見えにくい人柄を把握する狙いもあります。

Webテスト合格水準の目安

Webテストの合格水準の目安ですが、公式に企業ごとの合格点が公表されることはありません。

したがって、基本的には6〜7割が目安であると考えておいてください。

しかし、大手企業の場合、8割以上が必要になることもあるため「だいたい70%取れていれば問題ないだろう」と安心することはできません。

本番では緊張するものであるため、点数が下振れることはあっても上振れることは基本的にありません。

確実に合格ラインを超えるためにも、練習では8割取れるようになっておいた方が良いでしょう。

本番で焦らないために!Webテスト模試を受けてみよう

Webテスト形式のSPI受験を控えているなら、本番前に必ずWebテスト模試を受けてみましょう。

自宅で受けるWebテストは、通信環境やPCの動作、あるいは突然のトラブルなど、予期せぬアクシデントがつきものです。

模試を受けておくことで、そうした環境面での不安を解消し、本番で焦らず実力を発揮できます。

また、Webテスト模試は、実際の試験と同じような形式や時間配分で問題を解く練習にもなります。

出題形式に慣れ、制限時間内でどれくらいのペースで解き進めればよいか感覚を掴めるため、時間管理のシミュレーションとしても非常に有効です。

多くの就職支援サイトや予備校がWebテスト模試を提供しているので、ぜひ活用してみてください。

Webテストの3つの受験方法

Webテストの受験形式には、共通会場受験、企業受験、自宅受験の3つがあります。

自宅受験の場合は、AIが監視しているタイプとそうでないものに分けられるため、それぞれの違いについても確認しておきましょう。

共通会場受験

Webテストの受験形式のひとつは、共通会場受験です。

同じ試験会場に多数の応募者が集まり、一斉に受験します。

この形式のメリットは、受験者同士の環境が統一され公平性が保たれる点です。

しかし、応募者に会場に集まってもらわなければいけないため、遠方の方に受験してもらいにくいデメリットがあります。

また応募者の分だけパソコンやタブレットを用意する必要があります。

全国規模で学生を募っている企業の場合、共通会場受験だけでは対応しきれません。

企業受験

共通会場受験に近い形式に、企業に出向いて用意されたパソコン・タブレットで受験させる企業受検があります。

しかし、この形式でWebテストを実施する企業はあまり多くありません。

多くの学生を集めるなら広い会議室が必要であるほか、少人数しか応募がない中小企業だとパソコンやタブレットを人数分用意したり、受付などの人員を割いたりする余裕がなかなか持てません。

本当に少人数の応募者を採用する企業で、Webテストや面接を一度に実施する場合などは企業受検になることもあります。

自宅受験

多くの企業では、Webテストを自宅受検形式で実施します。

受験者が家や学校のパソコンでテストを受けられる形式です。

この形式では、エントリー後・書類選考の通過後に、企業からメールにてログイン用URLや受験者IDなどが送られてきます。

各受験者は受験締切日までに、都合の良い日時と場所で試験を受ければ大丈夫です。

自宅受験の場合、ログイン用URLによってどの試験が出題されるかわかることがあります。

すぐに受験せず、どんな問題が出るかリサーチしてから試験を受けると有利です。

受験環境別のメリット・デメリット

WEBテストには、自宅などで受験するWebテスティング方式と、企業が指定した会場やテストセンターで受験する方式があります。

自宅受験は、インターネット環境があれば自分の都合に合わせて受験できるため、移動時間や交通費が不要でスケジュールの自由度が高い点が大きなメリットです。

しかし、通信環境が不安定だと途中で接続が切れるリスクがあり、不正防止のためにカメラを使用する企業では周囲の環境整備も必要です。

一方、テストセンターや企業指定会場で受験する方式は、監督者の下で実施されるため不正防止や公平性が保たれる利点があります。

また、会場に設置されたパソコンを使用するため機器トラブルの心配が少なく、落ち着いた環境で受験できる安心感があります。

ただし、会場までの移動時間や交通費がかかり、予約が集中する時期には希望する日時を確保しにくい点がデメリットです。

オンライン監視型

オンライン監視型は、カメラやマイクを通して受験者の行動をリアルタイムで監視し、自宅受験での不正行為を防ぐために取り入れられることがあります。

どのような行為が不正と見なされるかは公開されていません。

しかし近年は、オンライン監視を取り入れる企業が多いので、不正行為はバレてしまう可能性が高いです。

自宅で誰にも見られていないからといって気を抜かず、正々堂々と受験するようにしましょう。

普通に受験していれば、オンライン監視に引っかかることはありません。

Webテストの見分け方7選

続いて、Webテストの見分け方について解説します。

どのWebテストが出るかわかっていれば、心の準備ができるため少しだけ有利になるでしょう。

また受験締切日までに余裕がある場合、まだ対策していない試験が出されても、先に模擬試験を解いてから受験できます。

どのWebテストが出るか予想し、対策しておくことは不正にはなりません。

受検用URL

Webテストの受験用URLは、テストごとに異なっています。

たとえばSPIは「arorua.net」、玉手箱・GAB・CABは「e-exams.jp」などが使用されているといった具合です。

そのため自宅受験でテストを受けられる場合、このURLを見ればどのWebテストかある程度予想できることがあります。

すべて見分けられる方法ではありませんが、まずは企業から送られてくるメールのURLを確認しましょう。

各WebテストのURLは、後の見出しで詳しくご紹介します。

これから就職試験でWebテストを受験する方は、ぜひご覧ください。

ログイン画面

URLを開くと表示されるログイン画面を確認することで、どの種類のWebテストか判断できることもあります。

複数回受験したことがあるテストならば、過去に見たことがある画面かどうか、記憶と照らし合わせることで、Webテストの種類を予測できるかもしれません。

デザインや色合い、文言などから推測し、過去に同じようなテストを受けたことがないか、思い出してみましょう。

ただし、この方法は今までにWebテストを受けたことがある人限定の見分け方であるため、初めてWebテストを受ける方は、後に紹介する他の方法を活用して見極めてください。

企業説明会

企業説明会で、Webテストの詳細を事前に説明してもらえることがあります。

説明会に参加するおもな目的は、企業の社風や仕事内容を知ることですが、このような情報を教えてくれる場合もあるのでぜひ参加しておきましょう。

自分と近い志望の友人がいる場合、LINEグループなどを作って情報を共有するのも手です。

試験を受けた後にどのような問題が出るか教え合うのは不正になりますが、どの企業でどのWebテストが出題されるかといった情報を教え合うことは不正にあたりません。

むしろ周囲の学生と協力したり励まし合ったりすることは、就活のモチベーションを上げることにもつながります。

OB・OG訪問

OB・OG訪問で、直接先輩から具体的な情報や対策を聞くのも手です。

志望度が高い企業の場合、そのほかにも聞いておくべきことがたくさんあるでしょう。

多くの企業でOB・OG訪問は受け付けてもらえるので、ぜひ申し込むことをおすすめします。

OB・OG訪問で聞けるWebテストの情報は、その年から企業が試験形式を変えない限り確実性が高い情報です。

同じWebテストでも、企業によってどの分野(言語・非言語・英語)が出題されるか異なることがあります。

OB・OG訪問で情報を聞く時は、どのWebテストかだけでなく出題範囲まで聞いておくようにしましょう。

口コミサイト

就活生が口コミを寄せ合う口コミサイトでは、他の受験者の体験談やテストの情報が共有されていることがあります。

とくに大手・人気企業の場合、口コミサイトに情報が掲載されている可能性が高いでしょう。

先に自宅受験で試験を受けた方が口コミを載せている場合、その情報はとても頼りになります。

自宅受験の場合、締切日までに試験を受ければ良いので、先に口コミサイトに情報が掲載されるまで受験を待つのも手です。

ただし、口コミサイトは匿名で誰でも書き込めるため、正しい情報が書き込まれるとは限りません。

大手の場合、複数の方が情報を提供する可能性が高いため、信頼度が高まります。

オープンチャット

オープンチャットを通して、リアルタイムで他の就活生を情報交換するのもおすすめです。

最新情報を得る手段として有効なので、ぜひ協力してくれる同級生を募りましょう。

オープンチャットは口コミサイトより匿名性が薄れるため、正しい情報を教えてもらえる可能性が高いのがメリットです。

リアルタイムの試験情報を手に入れたい方は、オープンチャットを活用しましょう。

オープンチャットは、Webテストなどの筆記試験が終わっても役立ちます。

面接でどんな質問をされるか、グループディスカッションの形式や制限時間は何かといった情報を提供してもらえることもあるためです。

ベンチャー就活ナビ特製選考管理シート

ベンチャー就活ナビ特製の選考管理シートであれば、Webテストの受験URLを入力するだけで種類を自動識別してもらえます。

無料でダウンロードできるので、ぜひ入手しておきましょう。

選考企業の管理や選考結果の分析、選考企業のES用ドキュメント自動生成などもできるので、Web試験以外でも役立ちます。

就活がピークになると複数の企業の選考が同時進行するため、エントリーした企業や選考の進み具合をひと目で確認できるのはとても便利です。

見分けが難しいときのチェックポイント

就職活動で案内されるWEBテストは、SPIや玉手箱、TGWEBなど複数の方式があり、見分けがつきにくい場合があります。

受験形式を早めに特定できれば、適切な対策を選び、限られた時間を有効に使うことができます。

ここではメールや受験案内から読み取れるヒント、同業他社の採用情報を活用した推測方法という二つのチェックポイントを解説します。

メール文面や受験案内に記載されるヒント

企業から届く受験案内メールには、どのWEBテストが採用されているかを推測できる情報が隠れている場合があります。

例えば試験時間が言語と非言語で合計35分や50分など特定の時間設定であればSPIの可能性が高く、計数や英語を含む記載があれば玉手箱の可能性が考えられます。

また、テストセンターや自宅受験など受験方法に関する説明も重要な手掛かりです。

テストセンター指定で同じ結果を複数企業に使えると記されていればSPIテストセンター型の可能性が高く、自宅受験で制限時間が長めに設定されている場合は玉手箱やTGWEBである場合があります。

さらに、案内メールに記載される推奨ブラウザや動作環境、問題数や制限時間の詳細は出題形式と結び付けやすい情報です。

こうした小さなヒントを積み重ねれば、公式に名称が記されていなくても出題形式をある程度見極めることができます。

同業他社の過去事例から推測する方法

案内メールだけでは形式を特定できない場合、同業他社の過去事例を調べて推測する方法も有効です。

同じ業界の企業は人材に求める資質が似ているため、使用するWEBテストも共通していることが多くあります。

たとえば大手銀行や保険会社がSPIを採用している場合、同じ金融系企業もSPIを導入している可能性が高いです。

また、食品メーカーが玉手箱を採用している実績が多ければ、同じ業界の他社も同形式を利用していることが少なくありません。

就職情報サイトや先輩の体験談、内定者ブログなどを調べることで、志望企業と同じ業界に属する会社の出題傾向を確認できます。

学内のキャリアセンターやOB訪問を活用して、過去の受験情報を聞き取るのも効果的です。

〈番外編〉オンライン監視型Webテストの見分け方

オンライン監視型Webテストにはいくつか特徴があるため、どのように見分けられるのかを紹介します。

以下の3つのポイントを押さえておけば、あなたが受験するWebテストが監視型かどうかを判別しやすくなります。

Webテスト受験前の注意事項に記載がある

オンライン監視型のWebテストの場合、不正行為を防ぐために注意事項を細かく設定している場合が多いです。

「試験中の行動は記録されます」「他者と一緒に受験しないでください」「カンニング行為は禁止されています」といった文言が複数記載されている場合は、かなりの確率で監視型Webテストであると言えるでしょう。

また「試験中はカメラとマイクをオンにしてください」「監視のために音声や映像が記録される場合があります」などといった内容が含まれている場合、AIは使っていないものの、リアルタイムで試験官が監視している、もしくは試験後に映像を確認される可能性があります。

受験前にカメラとマイクの使用許可が求められる・受験中オンになっている

注意事項だけでなく、試験が始まる前にカメラとマイクの使用許可を求められるかどうかでも、オンライン監視型Webテストかどうかを判断できます。

受験画面を開いた時に「カメラとマイクのアクセスを許可してください」といった趣旨のポップアップが表示される場合は、ほとんど100%と言って良いほど監視型のWebテストです。

「就活生がカンニングしないよう、ポップアップを表示しているだけ」の可能性もありますが、監視されていると思っておいた方が良いでしょう。

また、PCなどで受験する場合は、カメラやマイクの状態がオンになっているかどうかを確認することでも監視型かどうかを見極めることができます。

何より、監視されていたとしてもされていなかったとしても、カンニングや不正行為は厳禁であるため、試験中はカメラが付いているかどうかに気を取られすぎず、テストに集中しましょう。

受験中の画面操作に制限がある

受験中の画面操作自体を制限してしまうことでカンニングを防ぐWebテストも存在します。

スクリーンショットの撮影や複数のタブを開くことが禁止されているケースが多く、これらの操作を行おうとすると警告が表示されたり、試験が強制終了したりすることがあります。

特に、別のタブを開けばいくらでも解答を検索できてしまうため、制限を設けているテストは多いです。

その他にも、コピー&ペーストができない設定になっていたり、他のタブだけでなく、他のアプリケーションを開こうとした際にも警告が表示されることもあるため、そのような場合はかなりの確率で監視型のWebテストであると言えるでしょう。

しかし、いずれの判別方法も、まずテスト中に行ってはならない行為であるため、判別方法というよりは「やってはいけないこと」と言い換えた方が良いかもしれません。

Webテストは25種類!主要8業界、企業ごとの傾向

Webテストには約25種類ものテストが存在し、業界や企業によって導入している種類が大きく異なります。

ここでは、主要8業界とその他人気企業におけるWebテストの出題傾向を紹介します。

志望する業界や企業がどのWebテストを採用しているか把握し、効率的な対策を進めましょう。

コンサル・シンクタンク(野村総合研究所、アクセンチュア、デロイトトーマツ)のWebテスト出題傾向

コンサルティングファームやシンクタンクでは、ロジカルシンキング能力や問題解決能力を重視する傾向があります。

そのため、日系コンサルでは「SPI」が、外資系コンサルでは推論問題や非言語問題が特徴的な「玉手箱」や、高度な思考力を問う「TG-WEB」を導入している企業が多いです。

金融(三菱UFJ銀行、野村證券、日本生命)のWebテスト出題傾向

金融業界では、職種によって求められる能力が異なるため、Webテストの傾向も細分化されています。

特に生命保険会社では「SPI」を導入している企業が多い一方、証券会社では迅速な判断力や正確な計算能力を測るために「玉手箱」を採用している企業が多く見られます。

総合商社(三菱商事、三井物産、丸紅)のWebテスト出題傾向

総合商社では、幅広い業務に対応できる総合的な能力が求められます。

そのため、他の業界ではあまり見られない「GAB」を導入している企業が多いのが特徴です。

GABは言語、計数、英語、性格といった幅広い分野から出題され、総合的な基礎能力を測ります。

メーカー(キーエンス、ソニーグループ、キリンホールディングス)のWebテスト出題傾向

大手メーカーでは、様々なWebテストが使われていますが、「SPI」や「玉手箱」を実施している企業が多い傾向にあります。

技術職か事務職かによって求められる能力が異なるため、企業ごとに採用するテストを使い分けていると考えられます。

広告・マスコミ(電通、博報堂、日本テレビ)のWebテスト出題傾向

広告・マスコミ業界は、Webテストの傾向が特定のテストに偏っているわけではありません。

企業によって「SPI」や「玉手箱」など、様々なWebテストが採用されています。

そのため、志望企業の情報を個別に収集し、それに合わせた対策が必要です。

インターネット・通信(NTTデータ、日本IBM、楽天グループ)のWebテスト出題傾向

インターネット・通信業界では、「SPI」を実施している企業が多い傾向にあります。

特に大手企業や安定性の高い企業では、基礎的な能力を広く測るSPIが選ばれることが多いようです。

インフラ(日本航空、東急、東京ガス)のWebテスト出題傾向

インフラ業界でも「SPI」を導入している企業が多い傾向が見られますが、それ以外のWebテスト(玉手箱やTG-WEBなど)を実施している企業も少なくありません。

安定性と公共性が高い業界であるため、確実な基礎能力に加え、多角的な視点から能力を測ろうとする傾向があるのかもしれません。

不動産(三井不動産、住友不動産、三菱地所)のWebテスト出題傾向

大手不動産会社では、「SPI」を実施している企業が多い傾向にあります。

事業規模が大きく、幅広い業務を担うため、基礎的な能力と協調性を重視していると考えられます。

その他人気企業(オリエンタルランド、JICA、ベネッセコーポレーション)のWebテスト出題傾向

・オリエンタルランド: 「SPI」を導入しています。

・JICA: 高度な思考力や判断力を問う「TG-WEB」を採用しています。

・ベネッセコーポレーション: 個人の能力や特性を多角的に測る「GPS」を実施しています。

このように、人気企業であっても採用するWebテストは多岐にわたるため、個別の情報収集が非常に重要です。

WEBテスト25種類の特徴や見分け方、対策方法

WEBテストは多岐にわたり、その数は約25種類にものぼると言われています。

それぞれのテストには独自の特徴があり、対策方法も異なります。

ここでは、主要なWEBテストの種類と、それらの見分け方、そして効果的な対策方法について解説します。

Webテストの見分け方①SPI

次に、Webテストの具体的な見分け方や特徴を見ていきましょう。

まずは代表的なWebテストであるSPIをチェックします。

SPIは対策本が数多く出されているため、比較的対策しやすいでしょう。

SPIについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

出題内容や対策について、さらに詳しく解説しています。

URLの見分け方

SPIのURLは「arorua.net」で始まります。

実施企業

SPIは多くの企業で、基礎学力を評価するために実施されています。

大手企業で採用されていることも多く、特定の業界でしか採用されるといったことはありません。

どの業界を受ける場合でも、SPIが出題される可能性があります。

対策方法

SPIの受験科目は「能力適性検査(言語・非言語・英語・構造的把握力)」と「性格適性検査」に分かれています。

企業によってどの分野を出題するかは差がありますが、ほとんどの企業で言語・非言語が出題される可能性が高いです。

そのため、SPIの対策をするならこの2つの分野を優先して対策するようにしましょう。

どちらの分野でも少し解くのにコツがいる問題が出題されることもあるため、スムーズな解き方を知っていると少し有利になります。

Webテストの見分け方②玉手箱

次にチェックするのは、日本SHL社が作成しているWebテスト・玉手箱です。

玉手箱も多くの企業で採用される代表的なWebテストのひとつなので、就職活動で一度は解く機会があると思っておきましょう。

玉手箱についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

出題される問題や対策法・対策ツールなどについて解説しています。

URLの見分け方

玉手箱のURLに以下のものが挙げられます。

「https://web1.e-exams.jp/」
「https://web2.e-exams.jp/」
「https://web3.e-exams.jp/」
「https://tsvs1.e-exams2.jp/」
「https://tsvs2.e-exams2.jp/」
「https://tsvs3.e-exams2.jp/」
「https://nsvs1.e-exams4.jp/」

実施企業

玉手箱も、SPI同様に多くの企業で採用されています。

大手で出題されることも珍しくありません。

玉手箱は金融業界やコンサル業界でよく採用されているため、これらの業界を考えている方は優先的に対策するのがおすすめです。

対策方法

玉手箱の出題科目は、言語・計数・英語・性格検査に分かれています。

SPIでは「非言語」と呼ばれている分野が「計数」になっており、基本的な範囲はあまり変わりません。

言語と計数はほとんどの企業で実施されるため、優先して対策しておきたいところです。

Webテストの対策を始めるなら、まずはSPIと玉手箱どちらかにするのが良いでしょう。

どちらもWebテストの基本的な範囲を網羅しており、他のWebテストにもある程度応用が利くためです。

Webテストの見分け方③GAB

次に、GABというテストをチェックします。

GABは玉手箱と同じ、日本SHL社が作成しているWebテストです。

玉手箱と同じURLが使われているため、残念ながら玉手箱とGABをひと目で見分けることはできません。

URLを見て有名な玉手箱が出題されると思っていたところ、GABが出題されてびっくりする方もいらっしゃいます。

URLの見分け方

GABテストのURLに以下のものが挙げられます。

玉手箱と同じURLもあるため、URLだけでの判別は難しいとされています。

「https://web1.e-exams.jp/」
「https://web2.e-exams.jp/」
「https://web3.e-exams.jp/」
「https://tsvs1.e-exams2.jp/」
「https://tsvs2.e-exams2.jp/」
「https://tsvs3.e-exams2.jp/」
「https://nsvs1.e-exams4.jp/」
「https://nsvs2.e-exams4.jp/」

実施企業

GABは、総合商社・コンサルティングファーム・不動産業界・金融業界など、実にさまざまな企業で多く実施されています。

とくに総合商社だとテストセンターで受験する可能性が高いので、詳細をチェックしておきましょう。

対策方法

GABは「言語理解」「計数理解」「英語理解」「性格適性検査テスト」といった分野で成り立っているWebテストです。

難易度が比較的高いのが特徴であるため、志望度の高い企業がGABを採用している情報を得ているなら優先的に対策しておきましょう。

しかし、やや難易度が高いとはいえ、出題される問題の傾向が他のWebテストと大きく異なっているわけではありません。

一般的なWebテストの対策をしていれば、GABの問題にも対応しやすくなります。

Webテストの見分け方④CAB

次に、CABを見ていきます。

CABも、玉手箱・GABと同じ日本SHL社のWebテストです。

そのためURLではこれらのテストと見分けることが難しく、テストを開いてみるまでどれが出題されるかわからないこともあります。

CABは比較的出題される企業が絞られるため、すべての方が優先的に対策すべきWebテストではありません。

URLの見分け方

CABテストのURLに以下のものが挙げられます。

玉手箱やCABと同様のURLであるため、URLだけでの判別は難しいとされています。

「https://web1.e-exams.jp/」
「https://web2.e-exams.jp/」
「https://web3.e-exams.jp/」
「https://tsvs1.e-exams2.jp/」
「https://tsvs2.e-exams2.jp/」
「https://tsvs3.e-exams2.jp/」
「https://nsvs1.e-exams4.jp/」
「https://nsvs2.e-exams4.jp/」

実施企業

CABはエンジニアリング・プログラミングスキルや適性をチェックする目的が強く、技術系企業で採用されていることが多いです。

エンジニア・プログラマーといった技術職を志望する方は、優先的に対策しておくことをおすすめします。

対策方法

CABは「暗算」「法則性」「命令表」「暗号」「性格検査」の5項目で構成されます。

SPIや玉手箱と問題が大きく異なり、難易度も高めです。

回答時間が短いのもCABの特徴なので、問題集や参考書でどれだけ経験を積んできたかが勝負を分ける可能性もあります。

暗号や法則性など「パターン」をつかめるかが大事な問題が多いため、慣れるまでしっかり練習しておきましょう。

何度か練習すると、問題を解くのに要する時間が早くなります。

Webテストの見分け方⑤TG-WEB

続いてチェックするWebテストは、TG-WEBです。

ヒューマネージという企業が作成しています。

TG-WEBは自宅受験・テストセンターでの受験どちらの可能性もありますが、自宅受験の場合URLで見分けが可能です。

下記で紹介するURLを見たら、TG-WEBと考えてください。

近年は、受験者の不正を防止する監視型のTG-WEBもあります。

URLの見分け方

TG-WEBのURLに以下のものが挙げられます。

「http://assessment.c-personal.com/」
「http://assessment.e-gitest.com/」
「https://www.c-personal.com/」

実施企業

TG-WEBは年間60万人以上が利用している実績があり、何社か試験を受けているうちに比較的出題される可能性が高いWebテストのひとつです。

傾向としては、大手企業や食品業界・金融業界で実施される可能性が高くなっています。

対策方法

TG-WEBは「言語問題」「計数問題」「英語」「性格適性検査」の4つの領域に分けられます。

TG-WEBは「従来型」と「新型」があるのが大きな特徴です。

従来型の言語問題は12問12分、新型の言語問題は34問7分です。

計数問題は従来型が9問18分・新型が36問8分となっています。

新型は短い時間で多くの問題に答えなければいけないため、じっくり考える時間はありません。

計数は図形問題も含まれており難易度が高く、対策が必要です。

Webテストの見分け方⑥CUBIC

次に見るのは、CUBICというWebテストです。

CUBICはWebテストですが、企業などの会場でペーパーテストとして受験する可能性もあります。

自宅受験の場合、URLでCUBICを見分けることは可能です。

URLに「cubic」の文字が含まれていることもあります。

CUBICの大きな特徴は、試験範囲が広いことです。

URLの見分け方

CUBICのURLに以下のものが挙げられます。

「https://web-cubic.jp/」
「https://assessment.cservice.jp/」

実施企業

CUBICは、幅広い業種で取り入れられています。

ただしある程度傾向がはっきりしており、会計事務所や社会保険事務所などで実施されることが多いです。

こういった職場への就職を目指す方は、優先的に対策しておきましょう。

対策方法

CUBICは、言語・数理・図形・論理・英語5科目の能力検査と性格検査から成り立っています。

言語以外の出題範囲が広く、さまざまな問題に対応できなければ良い成績を取れません。

対策本で出題形式に慣れておきましょう。

もちろん、SPIや玉手箱などメジャーな試験とある程度出題形式が重なるところもあります。

まずはこれら代表的な試験を対策しておき、CUBICが出題される可能性が高い企業に応募するなら、あらためてCUBICの対策に取りかかるのも手です。

Webテストの見分け方⑦SCOA

次に、SCOAのURLや特徴を確認しましょう。

NOMA総研が作っているテストで、SPIや玉手箱ほどではありませんが、幅広い業界で出題される可能性があります。

SCOAも自宅受験の場合、URLで見分けがつく試験です。

SCOAは対策本が出ているため、URLからSCOAを受験することがわかったなら事前に対策しておくのも良いでしょう。

URLの見分け方

SCOAテストのURLに以下のものが挙げられます。

「apps.ibt-cloud.com」

実施企業

SCOAは、とくに業界による出題の差がありません。

どの業界に応募しても、一部の企業で受験することになる可能性があります。

しかし、採用企業の割合は決して高くないため、一度もSCOAを受験せず就活が終わる方もいるでしょう。

対策方法

SCOAは知的能力を測るテスト、実務遂行能力を測るテスト、パーソナリティを測るテストに分かれています。

この中から企業が出題したいテストを選んで組み合わせるため、すべての問題を解くとは限りません。

5尺度の試験・3尺度の試験があり、5尺度では3尺度で出題される「言語」「数理」「論理」に加え「常識」「英語」も範囲に入ってきます。

SCOAはあまり難易度が高いほうではないため、対策の優先度は他のWebテストに比べるとやや低めです。

Webテストの見分け方⑧TAL

続いて、TALのURLや対策について解説します。

TALは、ビビッド・ジャパンという企業が統計学や脳科学に基づいて作成したWebテストです。

TALはURLに「tal」の文字が含まれており、事前に見分けられます。

またTALは適性検査のみであるため、TALの結果のみで試験の合否が決まる可能性はあまり高くありません。

URLの見分け方

TALテストのURLに以下のものが挙げられます。

「www.tal-sa.jp/talsqi/」

実施企業

TALはさまざまな企業で実施されていますが、適性検査だけのため単体で出題される可能性は低いです。

ほとんどの企業では、SPIや玉手箱など能力検査がある試験とセットにします。

採用に力を入れている大手企業のほうが、TALを出題する可能性が高いです。

対策方法

TALは適性検査のみであり、TALだけで足切りがなされる可能性はそこまで高くないと考えられます。

多くの企業ではSPIなどのWebテストもTALと一緒に実施し、そちらの結果を重視する可能性が高いです。

TALよりも他のWebテストを優先して対策しましょう。

ただし、TALで出題される図形配置問題はオリジナリティが高く、ややトリッキーです。

事前に例題を調べておくと、トリッキーな問題が出されてもあまり戸惑わずに済みます。

Webテストの見分け方⑨BRIDGE

次に、BRIDGEの特徴やURLを確認しましょう。

BRIDGEは決して多くの企業で出題されるWebテストではありませんが、大手企業でも出題されたことがあります。

BRIDGE単体で対策をするのはあまり効率が良くありませんが、他のWebテスト対策を通して、ある程度BRIDGEにも対応できるようにしておくのがおすすめです。

URLの見分け方

BRIDGEテストのURLに以下のものが挙げられます。

「https://generator.cbt.jp」
「https://www.cbt-s.jp」

実施企業

BRIDGEを出題する企業の割合はあまり高くありません。

しかし、業界による傾向はないためどの業界の企業に応募してもBRIDGEを受験することになる可能性があります。

口コミサイトなどを見て応募先企業で出題されたことが確認できれば、対策しておきましょう。

対策方法

BRIDGEでは、図表の読み取り・表の空欄の推測・推論・集合といった問題が出題されます。

メジャーな試験ではありませんが、他のWebテストと問題は似ているため、他のWeb試験の対策をしておけばある程度対応できるでしょう。

玉手箱とTG-WEBの対策を両方やっておけば、BRIDGEの出題範囲をある程度網羅できます。

BRIDGEが出題される可能性はあまり高くないため、SPIや玉手箱の対策を先にしておき、時間に余裕があればBRIDGEのことを考えるのがおすすめです。

Webテストの見分け方⑩eF-1G

次に、イー・ファルコンが作成しているeF-1GのURLや対策をご紹介します。

eF-1GはURLで見分けがつくWebテストです。

事前に出題されることがわかった場合、事前にどんな問題が出るかチェックしておきましょう。

ただし、eF-1Gもあまり出題される頻度は高くありません。

受験する企業数が少ないと、一度も経験せずに就活を終えることも考えられます。

URLの見分け方

eF-1GテストのURLに以下のものが挙げられます。

「https://ef-1g.com」

実施企業

eF-1Gは、とくに業界による出題傾向がありません。

どの業界でも出題される可能性があります。

大手企業でも実施された事例があり、どの企業で出題されるか予測するのは困難です。

出題される可能性が高い、メジャーな試験を先に対策しておきましょう。

対策方法

eF-1Gは、251問80項目からなる性格診断と114問19項目からなる能力検査で構成される試験です。

eF-1Gは他のWebテストにはない、ユニークな問題が出題されることもあります。

発想力が求められる問題も多いため、初見だと戸惑うかもしれません。

しかし、問題の半分ほどはSPIなどの対策をしていれば対応可能な範囲です。

SPIなどの対策を終えた後、eF-1Gが出題されることがわかってからeF-1G独特の問題を対策しても遅くはないでしょう。

Webテストの見分け方⑪TAP

次に、TAPのURLや対策について解説します。

TAPは日本文化科学社という企業のWebテストです。

URLで見分けられるため、TAPが出題されるとわかった時は対策しておきましょう。

応募者の総合的な能力を測るため、能力検査・性格検査どちらも実施されます。

他のWebテストより難易度が比較的高めなこともTAPの特徴です。

URLの見分け方

TAPテストのURLに以下のものが挙げられます。

「https://www.empweb21.com」

実施企業

TAPはさまざまな業界で実施される可能性がある試験です。

どの業界を受験する場合でも、出題される可能性があります。

地方銀行で採用されていることが多いため、金融業界・地方銀行を志望する方はやや優先的に対策しておくのがおすすめです。

対策方法

TAPは他のWebテストより能力検査の難易度が高いとされているため、出題されることがわかった時点で対策しておきたいところです。

能力検査の範囲は数理問題・言語問題・倫理問題です。

とくに数理問題では三角比・数列といった問題も出てくるため、数学が苦手な方は苦戦するかもしれません。

高校〜大学レベルの難しい問題が多いため、もう一度高校数学などを復習しておくと良いでしょう。

とくに地方銀行志望の方は、TAP対策をしておくようにしてください。

Webテストの見分け方⑫GPS

続いて、GPSのURLや対策について解説します。

GPSはベネッセコーポレーションが作っているテストです。

能力検査もパーソナリティ検査も含まれています。

URLで見分け可能なWebテストです。

また音声や動画を使っている特徴もあるため、事前にそういった案内がなされることがあります。

音声・動画が使われるテストであると案内された方は、GPSかもしれないと思っておきましょう。

URLの見分け方

GPSテストのURLに以下のものが挙げられます。

「https://www.gps-cbt.com/」

実施企業

GPSは、人材系や教育系の企業で採用されていることが多いWebテストです。

これらの業界を志望している方は、ぜひ対策しておきましょう。

しかし、人材系・教育系でも、SPIなどメジャーな試験が出題されることは多いです。

対策方法

GPSは思考力・基礎能力・パーソナリティの3つのセクションに分かれている試験です。

思考力は設問数35問制限時間45分、基礎能力は設問数35問制限時間25分、パーソナリティ検査は設問数23問制限時間10分となっています。

音声のみの問題、音声と動画で出題される問題が含まれているため、事前に慣れておきましょう。

しかし、出題分野が他の能力検査と大きくかけ離れているわけではないため、他のWebテスト対策もある程度有効です。

Webテストの見分け方⑬ミキワメ

最後に、ミキワメについて解説します。

ミキワメは、リーディングマークという企業が提供している適性検査です。

能力検査・性格検査どちらも実施されます。

SPIや玉手箱ほどではありませんが、多くの企業で実施される可能性があるWebテストです。

ミキワメはURLで見分けられますが、企業によって出題範囲を変えられるため、見分けても簡単に対策できません。

URLの見分け方

ミキワメテストのURLに以下のものが挙げられます。

「ttps://survey.career-base.jp」

実施企業

ミキワメは1,000社以上で実施されているWebテストなので、数多くの企業を受験する方は何度か受けることになる可能性があります。

業界や規模による出題頻度の傾向もあまり差がないため、どの業界に応募する方も対策しておく価値があるテストです。

対策方法

ミキワメは能力検査・性格検査両方ありますが、どの企業でも両方実施されるとは限りません。

能力検査のみ・性格検査のみ実施される可能性もあります。

ミキワメの大きな特徴は、能力検査が1ページになっていることです。

すべての問題を同時に確認できるため、得意なところから始めて点数を稼いでおくやり方が有効です。

Webテストは時間内に解ききれない可能性もあるため、得意な分野を解かずに制限時間が過ぎてしまう事態は避けましょう。

他のWebテストの見分け方

続いて、他のWebテストの見分け方についても紹介します。

ただし、Webテストには見分け方が存在しないものも数多くあります。

そこで、それぞれのWebテストの概要も簡単に紹介しますので、それぞれ確認しておいてください。

全てのテストの入念な対策をすることは時間の都合上、不可能ですが「どのようなことが聞かれるのか」について理解しておくだけでも「心構えがある」という大きな違いがあります。

ぜひ参考にしてみてください。

⑭不適性検査スカウター

不適性検査スカウターは主に中小企業で導入されている適性検査で、URLに「tracs.jp」という文字列が含まれるため、見分けやすいものの1つです。

この検査は企業が採用時に「定着しない」「成長しない」「頑張らない」人材を見極める目的で利用されています。

検査項目には能力を測る検査NR(能力検査)、性格や適性を判断する検査SS(資質検査)、精神的な側面を分析する検査SB(精神分析)、そして組織に定着する可能性を探る検査TT(定着検査)が含まれます。

企業が早期離職を防ぐために、特に適性がない人材を見極めることに焦点を当てているため「優秀な人材の発見」ではなく「適性が低い人材の排除」が目的です。

⑮TalentAnalytics

TalentAnalyticsはエン・ジャパンが提供する適性検査で、URLに「talentanalytics」が含まれる点が見分け方の1つです。

この検査は知的能力を測るテストや性格価値観テスト、相性診断など、複数の評価基準で構成されており、候補者の能力や性格の特性を短時間で評価できます。

知的能力テストは20分、性格価値観テストは約15分、相性診断は約6分で完了し、全体を通して効率よく候補者の適性を判断できるのが特徴です。

企業が採用時に必要とする情報を網羅しており、候補者の職務適性や企業文化への適応度を高い精度で測定します。

⑯アドバンテッジインサイト

アドバンテッジインサイトはアドバンテッジリスクマネジメントが提供する適性検査で、URLには「aip.armg.jp」が含まれています。

職場でのストレス管理やリスクマネジメントを目的としており、候補者のメンタルヘルスや適応力を評価するために使用されます。

主に精神的な安定性や職務に対する適応力を測定し、企業はこれを参考にして候補者の将来的なパフォーマンスを予測するのが目的です。

ストレス耐性が必要な企業が採用することが多いため、ストレスのかかる業務の多い企業を受ける際に遭遇することがあります。

⑰GROW360

GROW360はInstitution for a Global Societyが提供する適性検査で、最新のAI技術を用いて受検者のコンピテンシー(高いパフォーマンスを発揮する人物に共通して見られる行動特性)や気質を評価します。

AIによる多角的なデータ解析を駆使し、従来の適性検査では測定できない細かな特性を明らかにできます。

また、他者評価があるため、友人や家族が受験者の特性を問うテストを受ける必要があります。

したがって「他人に協力してもらう必要がある」と言われた場合、GROW360である可能性が高いです。

⑱Q-DOG

Q-DOGは受検者のストレス耐性とストレスの自覚度を測定し、パフォーマンスの発揮度を予測するWeb適性検査です。

精神的な安定性やストレスへの対処能力を評価することに重点を置いています。

企業はこの検査を用いて、候補者のストレスに対する強さや職場での適応力を把握し、適切な人材配置や育成計画に役立てているのです。

見分け方ですが、Q-DOGには見分ける方法がないため、事前に判断することは難しいでしょう。

ただし、比較的マイナーな試験であるため、就活において出会わない人も多いです。

「対策しなくて良い」というわけではありませんが、優先度は低いと言えるでしょう。

⑲IMAGES

IMAGESは日本エス・エイチ・エルが提供する総合適性テストの簡易版で、筆記試験形式で実施されます。

また、見分けるのは困難であり、基本的に事前に予測することは不可能です。

GABに比べて試験時間が短く、計数、言語、英語の能力を総合的に測定することが特徴です。

企業はIMAGESを通じて候補者の基礎的な学力や論理的思考力を短時間で評価し、採用選考の効率を高めることを目的としています。

また、計数問題や言語問題に加えて、英語の試験が含まれているため、国際的なビジネス環境でも即戦力となる人材を見極めるのに適しているテストです。

英語が苦手な方は、事前に対策しておきましょう。

⑳デザイン思考テスト

デザイン思考テストは「創造セッション」と「評価セッション」の2つの構成から成り、受検者の創造力や問題解決能力を評価します。

テストは主にクリエイティブ職での採用に用いられ、従来の適性検査では測りきれない受検者の柔軟な思考力や創造的なアプローチを測定します。

見分け方は難しいですが、事前に「デザイン思考テストを実施します」と案内されるケースが多いです。

案内された時点で再度、試験の概要をチェックしておき、しっかり対策をしておきましょう。

デザイン思考テストは入念な対策が必要であり、試験の概要を理解しておくことは必須であるため、クリエイティブ職を目指す人は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。

㉑内田クレペリン検査

内田クレペリンは日本・精神技術研究所が提供する適性検査で、受検方法はペーパーテストのみとなっています。

つまり、Webテストの場合、その時点で内田クレペリン検査ではないと言えます。

公式サイトにも「いま流行りのWebテストでは実施できません」と記載されているため、Webテストで出会うことはありません。

簡単な作業をいかに早く正確に行えるかを測るテストです。

事前に企業から発表がない、またはOB・OG訪問を活用しない限り、特定するのは難しいでしょう。

㉒CBTS

CBTSはシー・ビー・ティ・ソリューションズが提供する適性検査で、受検方法はテストセンターのみです。

よって、こちらもWebテストの場合、その時点でCBTSではありません。

問題は「言語」「非言語」「英語」が問われ、いずれも中学〜高校レベルであることが多いです。

テストがパッケージ化されていないため、企業ごとに問題を作成する必要があり、事前の対策は簡単ではありません。

判別はかなり難しく、OB・OG訪問以外で明確に判断するのは不可能に近いでしょう。

㉓3E-IP

3E-IPはエン・ジャパンが提供する適性検査なので、Webテストの場合「en-japan.com」が含まれていれば3E-IPで確定であると覚えておきましょう。

3E-IPは「3E-i」と「3E-p」に分類でき、前者は言語・非言語の問題が幅広く出題され、後者は性格や価値観を測るために、SPIの性格検査と似たような問題が出題されます。

検査時間は15分で、問題数は90問です。

「性格特性」や「創造的思考性」「コミュニケーション能力」「エネルギー量」「ストレス耐性」などを測定するために実施されます。

㉔GMAT

GMATは非言語能力を問われる「Problem Solving」、論理的展開を問う「Critical Reasoning」、条件問題の「Data Sufficiency」で構成され、比較的難易度が高いです。

外資系コンサルティングファームで課される傾向にあるため、コンサルを志望する人以外は、そこまできにする必要のない試験と言えます。

GMATと全く同じ問題が出るわけではありませんが、非常に近い問題形式を取る企業として「マッキンゼー・アンド・カンパニー」「ベイン・アンド・カンパニー」が挙げられます。

言わずと知れた大手コンサルで、難易度は高いですが、目指す人はしっかり対策しておきましょう。

㉕ENG

ENGは簡単に言うならば「SPIの英語科目」と考えて問題ありません。

同意語、反意語、空欄補充、英英辞書、誤文訂正、和文英訳、長文読解などが出題されます。

Webテストの場合は見分け方が非常に簡単で、SPIと同様に、URLが「arorua.net」から始まります。

しかし、基本的には筆記試験で用いられることが多いです。

導入している企業には日本航空(JAL)、伊藤忠丸紅鉄鋼、ゴールドマン・サックス、双日などが挙げられます。

Webテストの見分け方に関する質問

次に、Webテストの見分け方に関する就活生からよくされる質問に回答します。

どのWebテストが出題されるかわかっていると心の準備ができ少し有利になりますが、それだけで合否が決まるわけではありません。

見分けられないからといってあまり悩まず、メジャーな試験の対策をしておきましょう。

ほとんどのWebテストは、ある程度重なる分野があります。

AI監視の有無はURLで判別できますか?

近年は不正を防止するため、AIで受験生の行動を監視する試験が多いですが、AI監視の有無をURLだけで判別することは困難です。

企業からの案内メールや受験ページで、監視の有無を確認できることはあります。

しかし、監視の有無で試験内容が変わるわけではありません。

AIが監視していることがわかったところで可能な対策もないので、能力検査の成績を上げることに専念しましょう。

普通の方法で受験すれば、AIの監視に引っかかる心配はまずありません。

WebテストのURLを押した後に戻ることはできますか?

WebテストのURLを一度クリックして、Webテストを見分けようとするのはやめましょう。

多くのテストは一度URLをクリックしてから戻れるようになっていますが、進行状況やセキュリティの設定によっては戻れない可能性もあります。

WebテストのURLにアクセスするのは、そのまま試験を解き終えられる時だけにしておくのが望ましいです。

またWebテストはさまざまな注意事項があるため、事前にしっかり読んでおきましょう。

誤操作で不合格になってしまうのはもったいないです。

どうしても見分けられない時はどうすればいいですか?

どうしてもどのWebテストが出題されるか見分けられないこともあります。

その場合、まずはその企業を受けた先輩や同級生に聞いたり、就活口コミサイトを参考にしたりするのがおすすめです。

応募者があまり多くない企業だと、それでも情報が集まらないかもしれません。

そのような場合はあきらめて、SPIや玉手箱などメジャーな試験を対策しておきましょう。

メジャーな試験を一通り対策しておけば、それ以外のWebテストであってもある程度応用が利くためです。

Webテストでカンニングしたらバレますか?

Webテストでのカンニングはバレる可能性があります。

企業は正答率や回答速度、画面操作ログなどから不正を検知します。

AIを使った監視システムも進化しており、発覚すれば選考辞退やその後の就職活動に悪影響が出ます。

公正に受験しましょう。

WEBテストの結果は使い回しできますか?

テストセンターで受けたSPIの結果のみ使い回しが可能です。

一度受験すれば、別の企業にもその結果を送れます。

しかし、自宅などで受けるWebテスト(CBT形式)やSPI以外のテストは、原則として使い回しできません。

企業ごとに受験し直す必要があります。

まとめ

WebテストはURLを見て、どのテストが実施されるか見分けられることがあります。

しかし、その見分けで合否に差が出る可能性はあまり高くありません。

あくまで少しだけ有利になる程度なので、あまりどのテストが出るか気にしすぎないようにしましょう。

ただし業界によって出題傾向に差があり、業界でよく出題されるWebテストがわかっているなら、そのテストをしっかり対策しておく必要があります。

とくに難易度が高いとされる試験は、しっかり対策しておきましょう。

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