はじめに
近年は就職活動の筆記試験を、Webテスト形式で実施する企業が増えています。
Webテストにはさまざまな種類があり、どのテストか事前にわかっていると少し有利になります。
今回はWebテストの見分け方や特徴を解説します。
そもそもWebテストとは
Webテストは、企業が採用過程で応募者の能力や適性を評価するために実施するオンラインの適性検査です。
内容は大きく「能力検査」と「性格検査」に分かれ、能力検査はさらに言語・非言語・英語に分類されます。
代表的なものにSPIや玉手箱があり、対策本も多数出ています。
ただし目的はどれも能力・適性の測定で共通しているため、テストが違っても似た問題が多く、メジャーな試験の対策をしておけば他にも応用が利きます。
企業が導入する目的
WEBテストは、応募者の基礎学力や論理的思考力、職務適性を客観的に判断するために導入されています。
学歴やエントリーシートだけでは測れない数値処理能力や文章理解力を数値化し、応募者を同じ基準で比較できるのが利点です。
短期間に大量の応募者を学歴や学部に関係なく評価でき、早期の絞り込みが可能になります。
性格検査を組み合わせれば、ストレス耐性やチームワーク適性など面接では見えにくい人柄も把握できます。
Webテスト合格水準の目安
合格点は企業ごとに公表されませんが、基本的には6〜7割が目安と考えてください。
ただし大手企業では8割以上が必要になることもあり、7割で安心はできません。
本番は緊張で点数が下振れしやすく上振れはほぼないため、練習では8割取れる状態を目指しておくと安心です。
本番で焦らないために!Webテスト模試を受けてみよう
Webテスト受験を控えているなら、本番前に必ず模試を受けておきましょう。
自宅受験は通信環境やPCトラブルなど予期せぬアクシデントがつきもので、模試を受けておけば環境面の不安を解消できます。
また、実際と同じ形式・時間配分で解く練習になり、制限時間内のペース感覚をつかめます。
多くの就職支援サイトや予備校が模試を提供しているので、ぜひ活用してください。
Webテストの3つの受験方法
Webテストの受験形式には、共通会場受験・企業受験・自宅受験の3つがあります。
自宅受験はAI監視あり・なしに分かれるため、それぞれの違いを確認しておきましょう。
共通会場受験
共通会場受験は、同じ会場に多数の応募者が集まり一斉に受験する形式です。
環境が統一され公平性が保たれる点がメリットです。
一方、会場に集まる必要があり遠方の応募者が受けにくく、人数分のパソコン・タブレット準備も必要です。
全国規模で学生を募る企業はこの形式だけでは対応しきれません。
企業受験
企業に出向き用意されたパソコン・タブレットで受験する企業受検という形式もあります。
しかしこの形式を採る企業は多くありません。
広い会議室や受付人員が必要で、中小企業では機材を人数分そろえる余裕が持ちにくいためです。
少人数の応募者にWebテストと面接を一度に実施する場合などに用いられます。
自宅受験
多くの企業はWebテストを自宅受検形式で実施します。
エントリー後や書類選考通過後に、企業からログイン用URLや受験者IDがメールで送られてきます。
各受験者は締切日までに都合の良い日時・場所で受験すれば大丈夫です。
自宅受験ではログイン用URLからどの試験が出題されるかわかることがあり、すぐ受けずに問題をリサーチしてから受験すると有利です。
受験環境別のメリット・デメリット
WEBテストには自宅などで受ける方式と、テストセンターや企業指定会場で受ける方式があります。
自宅受験は移動時間や交通費が不要でスケジュールの自由度が高い点が大きなメリットです。
ただし通信環境が不安定だと接続が切れるリスクがあり、カメラを使う企業では周囲の環境整備も必要です。
会場受験は監督者の下で実施され不正防止や公平性が保たれ、機器トラブルの心配も少なく落ち着いて受けられます。
一方で移動時間や交通費がかかり、予約が集中する時期は希望日時を取りにくい点がデメリットです。
オンライン監視型
オンライン監視型は、カメラやマイクで受験者の行動をリアルタイム監視し、自宅受験での不正を防ぐ仕組みです。
何が不正と見なされるかは公開されていません。
近年は監視を取り入れる企業が多く不正はバレやすいので、自宅でも気を抜かず正々堂々と受験しましょう。
普通に受験していれば監視に引っかかることはありません。
Webテストの見分け方7選
続いて、Webテストの見分け方を解説します。
どのテストが出るかわかれば心の準備ができ、締切まで余裕があれば未対策の試験でも先に模試を解いてから受けられます。
どのテストが出るか予想し対策しておくことは不正にはなりません。
受検用URL
受験用URLはテストごとに異なります。
たとえばSPIは「arorua.net」、玉手箱・GAB・CABは「e-exams.jp」などです。
自宅受験ならこのURLを見れば、どのテストかある程度予想できることがあります。
すべて見分けられるわけではありませんが、まずは企業から届くメールのURLを確認しましょう。各テストのURLは後の見出しで詳しく紹介します。
ログイン画面
URLを開いて表示されるログイン画面から、テストの種類を判断できることもあります。
複数回受験経験があれば、過去に見た画面かどうか記憶と照らし合わせて予測できます。
デザインや色合い、文言から、過去に同じテストを受けていないか思い出してみましょう。
ただし受験経験者限定の方法なので、初めての方は他の方法で見極めてください。
企業説明会
企業説明会でWebテストの詳細を事前に説明してもらえることがあります。
本来は社風や仕事内容を知る場ですが、こうした情報を得られる場合もあるので参加しておきましょう。
受験後に問題を教え合うのは不正ですが、どの企業でどのテストが出るかを共有するのは不正にあたりません。
志望が近い友人とLINEグループなどで情報を共有するのも有効です。
OB・OG訪問
OB・OG訪問で先輩から具体的な情報や対策を直接聞くのも手です。
多くの企業で受け付けてもらえ、試験形式が変わらない限り確実性の高い情報が得られます。
同じテストでも企業により出題分野(言語・非言語・英語)が異なるため、テストの種類だけでなく出題範囲まで聞いておきましょう。
口コミサイト
就活生の口コミサイトでは、他の受験者の体験談やテスト情報が共有されていることがあります。
とくに大手・人気企業は情報が掲載されている可能性が高いです。
自宅受験は締切までに受ければよいので、先に口コミが出るまで受験を待つのも手です。
ただし匿名で誰でも書けるため正確とは限りませんが、大手は複数人が情報を出すため信頼度が高まります。
オープンチャット
オープンチャットでリアルタイムに就活生同士で情報交換するのもおすすめです。
口コミサイトより匿名性が薄く、正しい情報を得やすいのがメリットです。
筆記試験後も役立ち、面接の質問やグループディスカッションの形式・制限時間などの情報も得られることがあります。
ベンチャー就活ナビ特製選考管理シート
ベンチャー就活ナビ特製の選考管理シートなら、Webテストの受験URLを入力するだけで種類を自動識別できます。
無料でダウンロードでき、選考企業の管理や結果分析、ES用ドキュメントの自動生成などWeb試験以外でも役立ちます。
就活ピーク時は複数企業の選考が同時進行するため、進み具合をひと目で確認できるのは非常に便利です。
見分けが難しいときのチェックポイント
案内されるWEBテストはSPI・玉手箱・TGWEBなど複数あり、見分けがつきにくい場合があります。
受験形式を早めに特定できれば適切な対策を選び、限られた時間を有効に使えます。
ここではメールから読み取るヒントと、同業他社事例からの推測の2点を解説します。
メール文面や受験案内に記載されるヒント
受験案内メールには、採用されているテストを推測できる情報が隠れていることがあります。
たとえば試験時間が言語・非言語で合計35分や50分ならSPIの可能性が高く、計数や英語の記載があれば玉手箱の可能性が考えられます。
また、受験方法の説明も重要な手掛かりです。
テストセンター指定で結果を複数企業に使えると記されていればSPIテストセンター型、自宅受験で制限時間が長めなら玉手箱やTGWEBの場合があります。
推奨ブラウザ・問題数・制限時間などの小さなヒントを積み重ねれば、名称がなくても出題形式をある程度見極められます。
同業他社の過去事例から推測する方法
メールで特定できない場合、同業他社の過去事例から推測する方法も有効です。
同じ業界は求める資質が似ているため、使用するWEBテストも共通していることが多くあります。
たとえば大手銀行や保険会社がSPIを採用していれば、同じ金融系企業もSPIの可能性が高いです。
食品メーカーで玉手箱の実績が多ければ、同業他社も同形式を使っていることが少なくありません。
就職情報サイトや内定者ブログ、学内キャリアセンターやOB訪問を活用して出題傾向を確認しましょう。
〈番外編〉オンライン監視型Webテストの見分け方
オンライン監視型Webテストにはいくつか特徴があり、以下の3点を押さえれば監視型かどうか判別しやすくなります。
Webテスト受験前の注意事項に記載がある
監視型は不正防止のため注意事項を細かく設定している場合が多いです。
「試験中の行動は記録されます」「他者と一緒に受験しないでください」などの文言が複数あれば、かなりの確率で監視型と言えます。
「カメラとマイクをオンに」「音声や映像が記録される場合があります」とあれば、AIでなくとも試験官による監視や事後確認の可能性があります。
受験前にカメラとマイクの使用許可が求められる・受験中オンになっている
試験開始前にカメラ・マイクの使用許可を求められるかでも判断できます。
「カメラとマイクのアクセスを許可してください」というポップアップが出る場合は、ほぼ100%監視型です。
PC受験ではカメラやマイクがオンになっているかでも見極められます。
いずれにせよカンニングは厳禁なので、監視の有無を気にしすぎずテストに集中しましょう。
受験中の画面操作に制限がある
画面操作自体を制限してカンニングを防ぐWebテストもあります。
スクリーンショットや複数タブを開くことが禁止され、行おうとすると警告が出たり強制終了したりするケースが多いです。
別タブを開けば解答を検索できてしまうため、制限を設けるテストは多くあります。
コピー&ペースト不可や他アプリ起動時の警告もあり、こうした場合はかなりの確率で監視型と言えます。
ただしこれらは試験中に行ってはならない行為なので、判別方法というより「やってはいけないこと」と捉えましょう。
Webテストは25種類!主要8業界、企業ごとの傾向
Webテストは約25種類あり、業界や企業によって導入種類が大きく異なります。
ここでは主要8業界とその他人気企業の出題傾向を紹介します。
志望業界・企業がどのテストを採用しているか把握し、効率的に対策を進めましょう。
コンサル・シンクタンク(野村総合研究所、アクセンチュア、デロイトトーマツ)のWebテスト出題傾向
コンサルやシンクタンクはロジカルシンキングや問題解決能力を重視する傾向があります。
日系コンサルは「SPI」、外資系は推論問題が特徴的な「玉手箱」や高度な思考力を問う「TG-WEB」を導入する企業が多いです。
金融(三菱UFJ銀行、野村證券、日本生命)のWebテスト出題傾向
金融業界は職種により求められる能力が異なり、テストの傾向も細分化されています。
生命保険会社は「SPI」が多い一方、証券会社は迅速な判断力や計算力を測る「玉手箱」を採用する企業が多く見られます。
総合商社(三菱商事、三井物産、丸紅)のWebテスト出題傾向
総合商社では幅広い業務に対応できる総合的な能力が求められます。
そのため他業界ではあまり見られない「GAB」を導入する企業が多いのが特徴で、言語・計数・英語・性格から総合的な基礎能力を測ります。
メーカー(キーエンス、ソニーグループ、キリンホールディングス)のWebテスト出題傾向
大手メーカーは「SPI」や「玉手箱」を実施する企業が多い傾向です。
技術職か事務職かで求められる能力が異なるため、企業ごとに採用テストを使い分けていると考えられます。
広告・マスコミ(電通、博報堂、日本テレビ)のWebテスト出題傾向
広告・マスコミ業界は特定のテストに偏っていません。
企業によって「SPI」や「玉手箱」などさまざまなテストが採用されており、志望企業の情報を個別に収集して対策する必要があります。
インターネット・通信(NTTデータ、日本IBM、楽天グループ)のWebテスト出題傾向
インターネット・通信業界は「SPI」を実施する企業が多い傾向です。
特に大手や安定性の高い企業では、基礎能力を広く測るSPIが選ばれることが多いようです。
インフラ(日本航空、東急、東京ガス)のWebテスト出題傾向
インフラ業界も「SPI」が多い傾向ですが、玉手箱やTG-WEBなど他のテストを実施する企業も少なくありません。
安定性・公共性が高い業界のため、確実な基礎能力に加え多角的に能力を測る傾向があると考えられます。
不動産(三井不動産、住友不動産、三菱地所)のWebテスト出題傾向
大手不動産会社は「SPI」を実施する企業が多い傾向です。
事業規模が大きく幅広い業務を担うため、基礎的な能力と協調性を重視していると考えられます。
その他人気企業(オリエンタルランド、JICA、ベネッセコーポレーション)のWebテスト出題傾向
・オリエンタルランド:「SPI」を導入しています。
・JICA:高度な思考力や判断力を問う「TG-WEB」を採用しています。
・ベネッセコーポレーション:個人の能力や特性を多角的に測る「GPS」を実施しています。
人気企業でも採用テストは多岐にわたるため、個別の情報収集が非常に重要です。
WEBテスト25種類の特徴や見分け方、対策方法
WEBテストは約25種類あり、それぞれ独自の特徴と対策方法があります。
ここでは主要なテストの種類と見分け方、効果的な対策方法を解説します。
Webテストの見分け方①SPI
まずは代表的なWebテストであるSPIをチェックします。
対策本が数多く出ているため比較的対策しやすいテストです。
SPIについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
URLの見分け方
SPIのURLは「arorua.net」で始まります。
実施企業
SPIは基礎学力を評価するため多くの企業で実施されています。
大手でも採用が多く特定業界に偏らないため、どの業界を受けても出題される可能性があります。
対策方法
SPIは「能力適性検査(言語・非言語・英語・構造的把握力)」と「性格適性検査」に分かれます。
ほとんどの企業で言語・非言語が出題されるため、この2分野を優先して対策しましょう。
解くのにコツがいる問題もあるため、スムーズな解き方を知っておくと有利です。
Webテストの見分け方②玉手箱
次は日本SHL社が作成する玉手箱です。
玉手箱も代表的なテストの一つで、就活中に一度は解く機会があると考えておきましょう。
玉手箱について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
URLの見分け方
玉手箱のURLには以下が挙げられます。
「https://web2.e-exams.jp/」
「https://web3.e-exams.jp/」
「https://tsvs1.e-exams2.jp/」
「https://tsvs2.e-exams2.jp/」
「https://tsvs3.e-exams2.jp/」
「https://nsvs1.e-exams4.jp/」
実施企業
玉手箱もSPI同様、大手を含む多くの企業で採用されています。
特に金融業界やコンサル業界でよく使われるため、これらを志望する方は優先的に対策しましょう。
対策方法
玉手箱は言語・計数・英語・性格検査に分かれます。
SPIの「非言語」が「計数」にあたり、基本的な範囲は大きく変わりません。
言語と計数はほとんどの企業で実施されるため優先して対策しましょう。
どちらも他テストに応用が利くため、Webテスト対策はまずSPIか玉手箱から始めるのがおすすめです。
Webテストの見分け方③GAB
GABは玉手箱と同じ日本SHL社が作成するWebテストです。
玉手箱と同じURLが使われるため、URLだけで両者を見分けることはできません。
玉手箱が出ると思っていたらGABだった、というケースもあります。
URLの見分け方
GABのURLには以下が挙げられ、玉手箱と同じものもあるため判別は難しいとされます。
「https://web2.e-exams.jp/」
「https://web3.e-exams.jp/」
「https://tsvs1.e-exams2.jp/」
「https://tsvs2.e-exams2.jp/」
「https://tsvs3.e-exams2.jp/」
「https://nsvs1.e-exams4.jp/」
「https://nsvs2.e-exams4.jp/」
実施企業
GABは総合商社・コンサル・不動産・金融などさまざまな企業で実施されています。
とくに総合商社ではテストセンター受験の可能性が高いので詳細を確認しておきましょう。
対策方法
GABは「言語理解」「計数理解」「英語理解」「性格適性検査」で構成され、難易度は比較的高めです。
志望度の高い企業がGABを採用しているなら優先的に対策しましょう。
ただし出題傾向は他テストと大きく違わないため、一般的なWebテスト対策をしていれば対応しやすくなります。
Webテストの見分け方④CAB
CABも玉手箱・GABと同じ日本SHL社のWebテストです。
URLでは見分けにくく、開くまでどれが出るかわからないこともあります。
出題企業が比較的絞られるため、全員が優先的に対策すべきテストではありません。
URLの見分け方
CABのURLには以下が挙げられ、玉手箱やGABと同様のためURLだけの判別は難しいとされます。
「https://web2.e-exams.jp/」
「https://web3.e-exams.jp/」
「https://tsvs1.e-exams2.jp/」
「https://tsvs2.e-exams2.jp/」
「https://tsvs3.e-exams2.jp/」
「https://nsvs1.e-exams4.jp/」
「https://nsvs2.e-exams4.jp/」
実施企業
CABはエンジニアリングやプログラミングの適性をチェックする目的が強く、技術系企業での採用が多いです。
エンジニア・プログラマーなど技術職を志望する方は優先的に対策しておきましょう。
対策方法
CABは「暗算」「法則性」「命令表」「暗号」「性格検査」の5項目で構成されます。
SPIや玉手箱と問題が大きく異なり難易度も高く、回答時間も短いため経験量が勝負を分けます。
暗号や法則性などパターンをつかめるかが重要なので、慣れるまでしっかり練習しておきましょう。
Webテストの見分け方⑤TG-WEB
TG-WEBはヒューマネージが作成するWebテストです。
自宅受験・テストセンターどちらの可能性もありますが、自宅受験の場合は下記URLで見分けが可能です。
近年は不正防止のための監視型TG-WEBもあります。
URLの見分け方
TG-WEBのURLには以下が挙げられます。
「http://assessment.e-gitest.com/」
「https://www.c-personal.com/」
実施企業
TG-WEBは年間60万人以上が利用しており、何社か受けるうちに出題される可能性が比較的高いテストです。
大手企業や食品業界・金融業界で実施される可能性が高くなっています。
対策方法
TG-WEBは「言語」「計数」「英語」「性格適性検査」の4領域に分かれ、「従来型」と「新型」があります。
従来型の言語は12問12分、新型は34問7分です。
計数は従来型9問18分、新型36問8分です。
新型は短時間で多くを解く必要があり、計数は図形問題も含み難易度が高いため対策が必要です。
Webテストの見分け方⑥CUBIC
CUBICはWebテストですが、企業の会場でペーパーテストとして受験する可能性もあります。
自宅受験ならURLで見分けが可能で、URLに「cubic」の文字が含まれることもあります。
試験範囲が広いのが大きな特徴です。
URLの見分け方
CUBICのURLには以下が挙げられます。
「https://assessment.cservice.jp/」
実施企業
CUBICは幅広い業種で取り入れられていますが、会計事務所や社会保険事務所などでの実施が多い傾向があります。
こうした職場を目指す方は優先的に対策しておきましょう。
対策方法
CUBICは言語・数理・図形・論理・英語の5科目の能力検査と性格検査で構成されます。
言語以外の出題範囲が広く、さまざまな問題に対応できないと良い成績は取れません。
SPIや玉手箱と重なる部分もあるので、まず代表的な試験を対策し、CUBICが出る企業に応募するならあらためて対策するのも手です。
Webテストの見分け方⑦SCOA
SCOAはNOMA総研が作るテストで、SPIや玉手箱ほどではないものの幅広い業界で出題されます。
自宅受験ならURLで見分けがつき、対策本も出ているので事前対策も可能です。
URLの見分け方
SCOAのURLには以下が挙げられます。
実施企業
SCOAは業界による出題の差があまりありません。
どの業界でも一部企業で受験する可能性がありますが、採用割合は高くなく一度も受けずに就活を終える方もいます。
対策方法
SCOAは知的能力・実務遂行能力・パーソナリティの各テストに分かれ、企業が組み合わせを選ぶため全問解くとは限りません。
5尺度では3尺度の「言語」「数理」「論理」に加え「常識」「英語」も範囲に入ります。
難易度は高くないため、対策の優先度は他テストよりやや低めです。
Webテストの見分け方⑧TAL
TALはビビッド・ジャパンが統計学や脳科学に基づき作成したWebテストです。
URLに「tal」の文字が含まれ事前に見分けられます。
適性検査のみのため、TAL単体で合否が決まる可能性は高くありません。
URLの見分け方
TALのURLには以下が挙げられます。
実施企業
TALは適性検査だけのため単体での出題は少ないです。
多くはSPIや玉手箱など能力検査とセットで実施され、採用に力を入れる大手ほど出題される傾向があります。
対策方法
TALは適性検査のみで足切りの可能性は高くなく、他のWebテストを優先して対策すべきです。
多くの企業ではSPIなどと併用され、そちらの結果が重視される可能性が高いです。
ただしTALの図形配置問題はトリッキーなので、事前に例題を調べておくと戸惑わずに済みます。
Webテストの見分け方⑨BRIDGE
BRIDGEは多くの企業で出るテストではありませんが、大手企業でも出題された実績があります。
単体で対策するより、他のWebテスト対策を通じてある程度対応できるようにしておくのがおすすめです。
URLの見分け方
BRIDGEのURLには以下が挙げられます。
「https://www.cbt-s.jp」
実施企業
BRIDGEを出題する企業の割合は高くありませんが、業界による傾向がないためどの業界でも受験する可能性があります。
口コミサイトなどで応募先での出題が確認できれば対策しておきましょう。
対策方法
BRIDGEでは図表の読み取り・表の空欄推測・推論・集合などが出題されます。
問題は他テストと似ており、他のWeb試験の対策をしておけばある程度対応できます。
玉手箱とTG-WEBを両方やっておけば出題範囲をある程度網羅できます。
出題可能性は高くないため、SPIや玉手箱を先に対策し、余裕があればBRIDGEを考えるのがおすすめです。
Webテストの見分け方⑩eF-1G
eF-1Gはイー・ファルコンが作成するWebテストで、URLで見分けがつきます。
出題がわかった場合は事前にどんな問題が出るかチェックしておきましょう。
ただし出題頻度は高くなく、受験企業が少ないと経験せずに終わることもあります。
URLの見分け方
eF-1GのURLには以下が挙げられます。
実施企業
eF-1Gは業界による出題傾向がなく、どの業界でも出題される可能性があります。
大手での実施例もあり予測は困難なため、まずはメジャーな試験を先に対策しておきましょう。
対策方法
eF-1Gは251問80項目の性格診断と114問19項目の能力検査で構成されます。
他テストにないユニークな問題や発想力を問う問題もあり、初見では戸惑うかもしれません。
ただし半分ほどはSPI対策で対応可能な範囲なので、SPI対策後、出題がわかってから独特の問題を対策しても遅くありません。
Webテストの見分け方⑪TAP
TAPは日本文化科学社のWebテストで、URLで見分けられます。
能力検査・性格検査どちらも実施され、他テストより難易度が比較的高めなのが特徴です。
URLの見分け方
TAPのURLには以下が挙げられます。
実施企業
TAPはさまざまな業界で実施される可能性があります。
どの業界でも出る可能性がありますが、地方銀行での採用が多いため、金融・地方銀行志望の方はやや優先的に対策しましょう。
対策方法
TAPは能力検査の難易度が高いとされ、出題がわかった時点で対策しておきたいところです。
能力検査の範囲は数理・言語・倫理問題です。
とくに数理では三角比・数列も出るため、数学が苦手な方は苦戦するかもしれません。
高校〜大学レベルの問題が多いため、高校数学を復習しておくとよいでしょう。
Webテストの見分け方⑫GPS
GPSはベネッセコーポレーションが作るテストで、能力検査もパーソナリティ検査も含まれURLで見分け可能です。
音声や動画を使う特徴があり、事前にそうした案内がされることがあります。
音声・動画が使われると案内された方はGPSかもしれないと考えておきましょう。
URLの見分け方
GPSのURLには以下が挙げられます。
実施企業
GPSは人材系や教育系の企業で採用が多いテストです。
これらを志望する方は対策しておきましょう。ただし人材系・教育系でもSPIなどメジャーな試験が出ることは多いです。
対策方法
GPSは思考力・基礎能力・パーソナリティの3セクションに分かれます。
思考力は35問45分、基礎能力は35問25分、パーソナリティは23問10分です。
音声のみ・音声と動画の問題が含まれるため事前に慣れておきましょう。出題分野は他の能力検査と大きく違わないため、他テスト対策もある程度有効です。
Webテストの見分け方⑬ミキワメ
ミキワメはリーディングマークが提供する適性検査で、能力検査・性格検査どちらも実施されます。
多くの企業で実施される可能性がありURLで見分けられますが、企業によって出題範囲が変わるため簡単には対策できません。
URLの見分け方
ミキワメのURLには以下が挙げられます。
実施企業
ミキワメは1,000社以上で実施されており、多くの企業を受ける方は何度か受けることになる可能性があります。
業界や規模による出題頻度の差もあまりないため、どの業界の方も対策しておく価値があります。
対策方法
ミキワメは能力検査・性格検査の両方がありますが、どちらか一方のみ実施される可能性もあります。
能力検査が1ページにまとまっているのが特徴で、全問を同時に確認できるため得意分野から解いて点数を稼ぐやり方が有効です。
時間内に解ききれないこともあるため、得意分野を解かずに終える事態は避けましょう。
他のWebテストの見分け方
続いて、他のWebテストの見分け方も紹介します。
見分け方が存在しないものも多いため、概要も簡単に紹介します。
すべてを入念に対策するのは時間的に不可能ですが、「何が聞かれるか」を理解し心構えを持っておくだけでも大きな違いがあります。
⑭不適性検査スカウター
不適性検査スカウターは主に中小企業で導入される適性検査で、URLに「tracs.jp」が含まれるため見分けやすいものの1つです。
「定着しない」「成長しない」「頑張らない」人材を見極める目的で利用されます。
能力検査NR、資質検査SS、精神分析SB、定着検査TTで構成され、早期離職防止のため「優秀な人材の発見」より「適性が低い人材の排除」に焦点を当てているのが特徴です。
⑮TalentAnalytics
TalentAnalyticsはエン・ジャパンが提供する適性検査で、URLに「talentanalytics」が含まれる点が見分け方の1つです。
知的能力テスト・性格価値観テスト・相性診断など複数の基準で構成され、短時間で能力や性格特性を評価できます。
知的能力20分、性格価値観約15分、相性診断約6分で完了し、職務適性や企業文化への適応度を高精度で測定します。
⑯アドバンテッジインサイト
アドバンテッジインサイトはアドバンテッジリスクマネジメントが提供する適性検査で、URLには「aip.armg.jp」が含まれています。
ストレス管理やリスクマネジメントを目的とし、候補者のメンタルヘルスや適応力を評価します。
主に精神的安定性や適応力を測るため、ストレスのかかる業務が多い企業を受ける際に遭遇することがあります。
⑰GROW360
GROW360はInstitution for a Global Societyが提供する適性検査で、AI技術で受検者のコンピテンシー(高い成果を出す人に共通する行動特性)や気質を評価します。
AIによる多角的なデータ解析で、従来の検査では測れない細かな特性を明らかにできます。
他者評価があり友人や家族が受検する必要があるため、「他人に協力してもらう必要がある」と言われた場合はGROW360の可能性が高いです。
⑱Q-DOG
Q-DOGは受検者のストレス耐性とストレス自覚度を測定し、パフォーマンスの発揮度を予測するWeb適性検査です。
精神的安定性やストレスへの対処能力の評価に重点を置き、企業は人材配置や育成計画に役立てています。
見分ける方法がないため事前の判断は難しいですが、比較的マイナーなため出会わない人も多く、優先度は低いと言えます。
⑲IMAGES
IMAGESは日本エス・エイチ・エルが提供する総合適性テストの簡易版で、筆記試験形式で実施されます。
見分けは困難で事前予測はほぼ不可能ですが、GABより試験時間が短く、計数・言語・英語を総合的に測定するのが特徴です。
英語の試験が含まれるため、英語が苦手な方は事前に対策しておきましょう。
⑳デザイン思考テスト
デザイン思考テストは「創造セッション」と「評価セッション」の2構成からなり、創造力や問題解決能力を評価します。
主にクリエイティブ職の採用に用いられ、従来の検査では測れない柔軟な思考力を測定します。
見分けは難しいものの「デザイン思考テストを実施します」と案内されるケースが多いので、案内された時点で概要を確認し対策しておきましょう。詳しくは以下の記事も参考にしてください。
㉑内田クレペリン検査
内田クレペリンは日本・精神技術研究所が提供する適性検査で、受検方法はペーパーテストのみです。
公式サイトにも「Webテストでは実施できません」と記載されており、Webテストで出会うことはありません。
簡単な作業をいかに早く正確に行えるかを測るテストで、企業の事前発表やOB・OG訪問がないと特定は難しいでしょう。
㉒CBTS
CBTSはシー・ビー・ティ・ソリューションズが提供する適性検査で、受検方法はテストセンターのみです。
そのためWebテストの場合はCBTSではありません。問題は「言語」「非言語」「英語」で、中学〜高校レベルが多いです。
パッケージ化されておらず企業ごとに問題を作るため事前対策は簡単でなく、OB・OG訪問以外で判別するのは困難です。
㉓3E-IP
3E-IPはエン・ジャパンが提供する適性検査で、Webテストの場合URLに「en-japan.com」が含まれていれば3E-IPで確定です。
「3E-i」は言語・非言語が幅広く出題され、「3E-p」はSPIの性格検査に似た問題が出ます。検査時間は15分で問題数は90問です。
「性格特性」「創造的思考性」「コミュニケーション能力」「エネルギー量」「ストレス耐性」などを測定します。
㉔GMAT
GMATは非言語の「Problem Solving」、論理の「Critical Reasoning」、条件問題の「Data Sufficiency」で構成され、難易度が高めです。
外資系コンサルで課される傾向があるため、コンサル志望以外はそこまで気にする必要はありません。
GMATと同一ではないものの近い形式を取る企業として「マッキンゼー」「ベイン・アンド・カンパニー」が挙げられ、目指す人はしっかり対策しておきましょう。
㉕ENG
ENGは簡単に言えば「SPIの英語科目」と考えて問題ありません。
同意語・反意語・空欄補充・英英辞書・誤文訂正・和文英訳・長文読解などが出題されます。
Webテストの場合は見分けが簡単で、SPIと同様にURLが「arorua.net」から始まります。
基本的には筆記試験で用いられることが多く、日本航空(JAL)、伊藤忠丸紅鉄鋼、ゴールドマン・サックス、双日などが導入しています。
Webテストの見分け方に関する質問
次に、Webテストの見分け方に関するよくある質問に回答します。
どのテストが出るかわかると有利ですが、それだけで合否は決まりません。
見分けられなくても悩まず、重なる分野が多いメジャーな試験を対策しておきましょう。
AI監視の有無はURLで判別できますか?
近年は不正防止のためAI監視の試験が多いですが、監視の有無をURLだけで判別するのは困難です。
企業の案内メールや受験ページで確認できることはありますが、監視の有無で試験内容は変わりません。
普通に受験すればAI監視に引っかかる心配はまずないので、能力検査の成績向上に専念しましょう。
WebテストのURLを押した後に戻ることはできますか?
見分けようとURLを安易にクリックするのはやめましょう。
多くは戻れますが、進行状況やセキュリティ設定によっては戻れない可能性もあります。
URLにアクセスするのは、そのまま解き終えられる時だけにするのが望ましいです。
注意事項も事前にしっかり読み、誤操作での不合格を防ぎましょう。
どうしても見分けられない時はどうすればいいですか?
どうしても見分けられないこともあります。
その場合はまず、その企業を受けた先輩や同級生に聞いたり、就活口コミサイトを参考にしたりするのがおすすめです。
応募者が少ない企業だと情報が集まらないこともあり、その場合はSPIや玉手箱などメジャーな試験を対策しておきましょう。一通り対策しておけば他のテストにも応用が利きます。
Webテストでカンニングしたらバレますか?
Webテストでのカンニングはバレる可能性があります。
企業は正答率や回答速度、画面操作ログなどから不正を検知し、AI監視システムも進化しています。
発覚すれば選考辞退やその後の就活に悪影響が出るため、公正に受験しましょう。
WEBテストの結果は使い回しできますか?
テストセンターで受けたSPIの結果のみ使い回しが可能で、一度受験すれば別の企業にも結果を送れます。
しかし自宅などで受けるWebテスト(CBT形式)やSPI以外のテストは、原則として使い回しできず、企業ごとに受験し直す必要があります。
まとめ
WebテストはURLを見て、どのテストが実施されるか見分けられることがあります。
しかし、その見分けで合否に差が出る可能性は高くないため、気にしすぎないようにしましょう。
ただし業界によって出題傾向に差があり、業界でよく出るテストがわかっているなら、そのテストはしっかり対策しておく必要があります。とくに難易度が高い試験は入念に対策しましょう。


