エンタメ業界への就職は難しい?実態や内定を勝ち取るコツを徹底解説!

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この記事を読んでわかること
  • エンタメ業界の就職難易度
  • エンタメ業界に向いている人の特徴
  • エンタメ業界の職種
この記事をおすすめしたい人
  • エンタメ業界に興味がある人
  • エンタメ業界への就職に不安がある人
  • エンタメ業界への就職活動を成功させたい人

はじめに

世の中には数多くの業界があり、それぞれが求める人材や業務内容について異なる特徴を持っています。

就職活動を成功させるためには、目指している企業だけでなくその業界についてもしっかり情報を集め、対策を考えなくてはいけません。

今回は数ある業界のなかからエンタメ業界に焦点を当て、就職が難しいといわれる理由、具体的な仕事内容、就職を成功させる方法などについて解説します。

エンタメ業界への就職を目指している方、自身にどんな業界が合うのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

そもそもエンタメ業界とは?

次は、そもそもエンタメ業界とはどのような業界なのかについて確認していきましょう。

「エンタメ」は幅広い分野を含有する名称であり、「エンタメ業界」にもさまざまなメディア・施設などが含まれます。

業務内容や求める人物像、適性などは分野ごとに大きく異なるので、就職を目指す際はエンタメ業界で一括りにせずに個別に対策をおこなうことが重要です。

今回はエンタメ業界を9つのジャンルに分類したので、自身の志望するエンタメがどれに該当するのかを確認してみてください。

テレビ・ラジオ

マスメディアとしてよく知られているテレビやラジオも、放送事業としてコンテンツ側に注目すればエンタメ業界に含まれる企業の一種です。
基本的には放送局や制作会社が番組制作をおこない、視聴者に向けて多様なエンターテインメントを提供することになります。
後述するアニメや映像、音楽といった分野との関わりも深く、エンタメ業界における重要な柱の1つといえるでしょう。
近年は放送や配信の形式も多様化しており、従来の広告モデルにくわえて、ストリーミングやオンデマンドサービスも普及してきました。
代表企業例 
  • フジ・メディア・HD
  • 日本テレビHD
  • TBSHD

音楽

音楽も重要なエンターテインメントの1つであり、その制作や配信に関わる音楽業界もエンタメ業界に含まれます。
業務内容は多岐にわたり、楽曲の制作・演奏だけでなく、アーティストの発掘や育成、ライブイベントの企画運営、楽曲のプロモーションなども音楽業界の仕事です。
近年はサブスクリプション型の音楽配信サービスの売上が好調であり、音楽を聞いてもらう手段も変化してきました。
ライブイベントは社会情勢により縮小した時期もありましたが、ライブビューイングやオンライン配信などの新たな形態も生まれています。
代表企業例 
  • ソニーG
  • ローソン
  • ハピネット

アニメ

アニメは日本を代表するサブカルチャーコンテンツの1つであり、その作成や配信に関わる企業もエンタメ業界に含まれます。
アニメには多くの企業や人間が関わっており、その業務内容は、企画担当、制作担当、宣伝担当、営業担当などさまざまです。
くわえて近年はアニメをコンテンツの1側面として捉え、漫画やグッズ販売など多様な展開を前提としているケースが多く見られます。
そのため、アニメの版権を持つ企業には権利関係を扱う部署としてライツ事業部が置かれるケースも少なくありません。
代表企業例 
  • 東宝株式会社
  • 東映株式会社
  • 松竹株式会社

映像

映画、ドラマ、バラエティなどの映像分野も、エンタメ業界に含まれます。
企業の種類としては、映画の配給・制作会社、CMやテレビ番組の制作会社などが挙げられるでしょう。
先述したアニメ関連の企業も、広義の意味ではこの映像分野の一種と捉えられるかもしれません。
具体的な業務の内容は、企画担当、制作担当、宣伝担当、営業担当、ライツ事業部など多岐にわたります。
また、近年はオンライン上で映像の配信・閲覧が可能なプラットフォームに対する営業もおこなわれています。
代表企業例 
  • AOI Pro
  • 博報堂プロダクツ
  • 電通クリエーティブX.

ゲーム・玩具

デジタルゲームや玩具の企画・開発・販売をおこなう企業も、エンタメ業界に含まれます。
活躍している職種は多岐にわたり、ゲームデザイナーやプログラマー、グラフィックアーティスト、マーケティング担当などさまざまな分野の人々が関わっています。
近年は、一部のデジタルゲームがeスポーツとして注目され、大規模な大会が開かれるケースも少なくありません。
また、ARやVRといった最新技術を活用したデジタルゲーム・玩具も増えています。
新技術の開発も頻繁におこなわれており、常に変化が求められる分野だといえるでしょう。
代表企業例 
  • ソニーG
  • 任天堂
  • バンダイナムコHD

出版

書籍や雑誌の企画、編集、販売などをおこなう出版業界もエンタメ業界の一部です。
具体的な業種としては、出版社や出版取次などが挙げられるでしょう。
出版関連の企業では、編集者やライター、校正、デザイナーなど多くの人々が協力してコンテンツを完成させています。
また、近年はデジタル化の進展により電子書籍やオンライン上でのみ配信される出版物も存在感を増してきました。
そのため出版業界では、従来の紙媒体だけでなく、新しいデジタル媒体でのコンテンツ作成・出版にも対応することが求められています。
代表企業例 
  • 集英社
  • 講談社
  • KADOKAWA

イベント・舞台

イベント・舞台業界は、コンサートや演劇、展示会、スポーツイベントなどの企画運営をおこなう業界です。
仕事内容としては、プロデューサーやディレクター、舞台監督、照明、音響スタッフなどが挙げられます。
音楽や後述するレジャーの分野においても、ライブなどを開催する場合はこの業界との連携が重要になるでしょう。
社会情勢によって多人数が集まるイベントの開催が難しくなり、一時期売上は大きく減少しました。
しかし現在は復活傾向にあり、インターネットやVRを利用した新しい形態のイベントも考案されるようになってきています。
代表企業例 
  • カナモト
  • 乃村工藝社
  • 丹青社

レジャー

テーマパークやリゾート、観光施設などの運営をおこなうレジャー関連の企業もエンタメ業界に含まれます。
該当する施設は、遊園地・テーマパーク、動物園、水族館、博物館、美術館、映画館、カラオケ・ゲームセンターなどさまざまです。
映画館であれば映像分野、カラオケであれば音楽分野など、ここまで挙げたほかのエンタメジャンルと連携が必要になるケースも多いでしょう。
具体的な職種としては、施設の企画運営やサービス提供、マーケティング、イベントの企画などが挙げられます。
代表企業例 
  • オリエンタルランド
  • セガサミーHD
  • AOKIHD

芸能関連

タレントやアーティストのマネジメント、プロモーションをおこなう芸能関連の企業もエンタメ業界に含まれます。
歌手や俳優などの芸能人自体ももちろんエンタメ業界の職業ではありますが、就職活動をとおして目指すのはそのサポートをおこなうポジションになるでしょう。
主な仕事は新人の発掘・育成、マネジメントなどですが、近年は自社で映像制作や音楽制作をおこなう企業も増えています。
タレントやアーティストを扱う都合上、テレビ・ラジオ、音楽、映像などさまざまなほかの分野と関連を持つことになります。
代表企業例 
  • オスカープロモーション
  • スターダストプロモーション
  • ホリプロ

エンタメ業界の就職は難しい?

エンタメ業界は、しばしば就職するのが難しい業界として語られる場合があります。

実際どうなのかというと、たしかに就職するのは難しい業界だと言い切ってしまって良いでしょう。

ここからは、その難しさの理由について4つのポイントに分けて解説します。

もちろん、就活生のスキルや適性、実行する対策などによって難しさは変わってきますが、難度の高い就職活動に挑む自覚は持っておいたほうが良いかもしれません。

採用人数が少ない

エンタメ業界の就職が難しい理由の1つは、そもそもの採用人数が少ないためです。

後述するように「エンタメ業界」として扱われる分野は多岐にわたり、企業の数も決して少なくはありません。

ただし、その業界の知名度に反し、就活生向けに空けられる採用枠は多くないのが現実です。

限られたポジションに多くの就活生が応募するため、必然的にその倍率は高くなり、競争が激化することになります。

ある程度大きな企業であっても、採用人数は1年で10人から15人程度に抑えているケースも少なくありません。

もちろんそれぞれの企業や、市場の動向などにより採用人数は変わってきます。

なるべく早い段階で志望する企業の採用人数を確認し、就職難易度がどの程度になるのかを把握しておきましょう。

業界の人気が高い

エンタメ業界への就職が難しい2つ目の理由は、業界の人気が高いためです。

テレビや音楽、映画など、エンタメ業界が提供するコンテンツは、おそらく多くの就活生が楽しんだ経験があるでしょう。

就職活動をおこなう業界を選ぶ際、自身にとって馴染みのある分野を選択するケースは少なくありません。

また、エンタメ業界の仕事はいわゆる縁の下の力持ち的な業界に比べると仕事の成果がイメージしやすいので、モチベーションを保ちやすい場合もあるでしょう。

そのためエンタメ業界は安定して人気が高く、採用人数の少なさも相まって就職が難しくなってしまうのです。

とくに、大手企業やメジャーなコンテンツ制作会社は、他業界の大手企業に比べても倍率が非常に高く、就職は極めて狭き門となっています。

特殊な選考が多い

エンタメ業界の就職が難しい3つ目の理由は、ほかの業界に比べて特殊な選考が多いことです。

顧客に娯楽を提供して楽しんでもらうことを主な目的とするエンタメ業界では、仕事をするうえで一般的な企業とは異なる独自のノウハウが必要になるケースも少なくありません。

そのため、各企業は適正のある人材を見極めるために、独自の選考や基準を設けています。

具体的には、ESや面接の質問にほかの業界では質問されないような特殊な項目が含まれる場合があるでしょう。

また、選考の一部として合宿が実施される企業や、プレゼンを求められる企業、自身の成果物を披露することになる企業もあります。

そのため就活対策に時間がかかり、十分に準備できないまま選考に臨んでしまうケースが多いのです。

具体的な対策については、後ほど解説します。

従業員との接触が難しい

エンタメ業界の就職が難しい4つ目の理由は、現役で働いている従業員との接触が難しいことです。

これはつまり、就職活動における効果的な対策の1つであるOB・OG訪問が難しいことを意味しています。

また、エンタメ業界の企業は、そもそも公式のOB・OG訪問を受け付けていないケースが多く見られます。

もちろん直接面識のある先輩などがエンタメ業界で働いている場合は接触することも可能ですが、基本的にOB・OG訪問は難しいと考えておいたほうが良いでしょう。

そのため、エンタメ業界への就職を目指すのであれば、なんとかして接触できるOB・OGを探す、ほかの手段で選考の情報を集める、といった対策をおこなうことが重要です。

なるべく早い段階でOB・OG訪問の可否を確認し、それに合わせて対策を考えると良いでしょう。

エンタメ業界に有利な大学は?

結論として、エンタメ業界への就職に有利に働く大学というものは存在しません。

専門学校の場合はエンタメ業界への就職に特化したところもあるため、ある程度有利に働くこともあります。

しかし、エンタメ業界においてはあなたが東大卒であろうが、面接を担当する人物が聞いたことのない大学を卒業していようが、あまり関係はありません。

有名大学からの採用が多い傾向がある企業もありますが、必ずしも「その大学に通っていないと受からない」ということはないため、学歴に自信がない人も、特に劣等感を感じる必要はないでしょう。

エンタメ業界の主な職種

次は、エンタメ業界の主な職種について解説します。

エンタメ業界の提供する娯楽は多くの人の協力の下で作成されているので、職種を決める際には多くの選択肢が存在します。

職種によっては専門的な知識や実務的なスキルが要求される場合もあるので、就職活動を始める前にどの職種を目指すのかも明確にしておいたほうが良いでしょう。

今回は、エンタメ業界における業務内容を8つの職種に分類しました。

これらの分類を参考に、自身がどんな職種を目指すのかを考えてみてください。

コンテンツ制作

コンテンツ制作は、消費者に楽しんでもらう娯楽作品を作り上げる仕事です。

コンテンツの具体例としては、テレビ番組や映画、音楽、デジタルゲーム、玩具、イベント、書籍、雑誌などさまざまなものが挙げられるでしょう。

コンテンツ制作に直接関わるのは、ディレクターやプロデューサーといった職業です。

コンテンツによっては、プログラマーやライターなどさらに多くの人々が関わります。

ほかの職種に比べるとエンタメ業界特有の専門性が高く、エンタメ以外の業界とは異なるスキルやノウハウが必要になるケースも多いでしょう。

宣伝

宣伝は、制作されたコンテンツを多くの人に知ってもらい、興味を持ってもらうための活動をおこなう職種です。

エンタメのコンテンツは作成しただけでは消費者に届かず売上にもならないので、購入・利用してもらうためには魅力的に見せるための広報を考えなければいけません。

具体的な仕事内容としては、広告キャンペーンの企画立案やメディア戦略、イベント企画などが挙げられます。

また、インターネットが発達し気軽に情報発信ができるようになった昨今では、SNS運用も重要な活動の1つです。

企画

企画は、新しいコンテンツやイベントのアイディアを出し、それを形にするまでの具体的なプランニングをおこなう仕事です。

企画を形にするためには、単にアイディアを出すだけでなく、市場調査やターゲット分析をおこない、そのコンセプトが価値のあるものであることを示さなければいけません。

そのため、良い企画を生み出すためには、消費者の視点や世間のニーズを鋭く読み取る感覚が必要になるでしょう。

具体的な仕事内容としては、テレビ番組の企画書作成やゲームの企画立案、イベントのプロジェクト計画などが挙げられます。

マーケティング

マーケティングは、市場調査やデータ分析をおこない、コンテンツのターゲット層を明確にして最適なプロモーション手段を選定する職種です。

その性質上、宣伝や企画との関連が深く、後述する営業とも密接な連携を取ることが求められます。

企業によっては、宣伝や企画、営業企画などがマーケティング職の一部として分類されている場合もあるでしょう。

インターネットが発達した現在では、SNSマーケティングをはじめとした新しいタイプのマーケティングにも対応することが必要になります。

営業

営業は、直接の消費者やユーザーを対象にしたBtoCではなく、主にエンタメコンテンツを配信する企業やプラットフォームに対してBtoBの営業をおこなう職種です。

そのため今回の分類では、映像制作会社からテレビ局、あるいは配信プラットフォームへの営業のように、エンタメ業界の内部で営業をかける事例も多いでしょう。

具体的な営業先としては、ほかに映画館やサブスクリプションサービス会社、書店などが挙げられます。

BtoBの営業では、BtoCの場合とは異なる視点や営業戦略が求められます。

財務

財務は、企業の資金管理や経理業務を担当する仕事です。

具体的な業務内容は予算の策定や資金繰りの管理、決算業務、税務対応などであり、エンタメ業界以外の企業と大きな違いはないでしょう。

ただし、エンタメ業界では1つのコンテンツ制作・配信に多くの企業や人が関わるので、制作費用や宣伝費用として大規模な資金が動くケースが少なくありません。

そのため財務として働く際には、正確な資金管理と戦略的な資金運用が求められます。

また、ほかの職種と連携し、予算内で何が可能なのかを検討するプロセスも必要になるでしょう。

事務

事務は、企業の運営やプロジェクトの進行を支えるさまざまな業務を担当する業種です。

主な仕事は書類作成やデータ入力、スケジュール管理、庶務業務などであり、基本的に裏方的な仕事が多くなるでしょう。

ただし、事務職には一般事務以外にも営業事務、経理事務、人事事務・労務事務、総務事務といった専門性の高い仕事が含まれる場合もあります。

そのため、具体的な業務内容が知りたい場合は、事務職という括りだけで判断せずに、より深堀りして情報を集めることが大切です。

その他

ここまで解説してきた職種以外にも、エンタメ業界にはさまざまな職種が存在します。

出版分野における編集者、芸能分野におけるマネージャーといったマネジメントを担当する職種もエンタメ業界には欠かせません。

また、エンタメ企業によっては自社独自のIT部門など、特殊な職種を抱えている場合があります。

「エンタメ業界だからこういう業種の選択肢がある」と頭ごなしに決めてかからずに、広くアンテナを張って情報を集め、自身の希望や適性に合った職種を探すと良いでしょう。

難しいエンタメ業界に向いている人

次は、エンタメ業界への就職を目指すべき人はどのような人材なのかについて解説します。

就職活動で後悔しないためには、企業との相性や自身の適性をしっかり理解しておくことが大切です。

先述したように一言でエンタメ業界といってもその分野、職種は幅広く、同じ業界内でも求めるスキルや人物像が異なるケースは珍しくありません。

しかし、今回ピックアップする4つの特徴は、どの分野で働くうえでも重要になるポイントです。

まずはこれらのポイントで当てはまる点があるかを確認してから、就職活動に着手すると良いでしょう。

好きを仕事にしたい人

人々にさまざまな娯楽を提供するエンタメ業界は、自分の「好き」なものを仕事にできる魅力的な分野です。

音楽や、映画、ゲーム、舞台といった自分の好きなものや、興味関心を直接仕事に活かせる業種が多いのはエンタメ業界ならではの強みだといえるでしょう。

好きなものを仕事にすると、積極的に学んで成長しようとする意欲が湧きやすかったり、仕事のモチベーションを保ちやすくなったりといったメリットがあります。

一方で、好きを仕事にすることには大変な側面もあり、消費者やユーザーとして持っているイメージと、業界の実態が大きく異なるケースも少なくありません。

そのため、まずは自身の好きなものについてしっかりと情報収集をおこない、そのうえで仕事にしたいと強く思える人であればエンタメ業界への挑戦をおすすめします。

エンタメに思い入れがある人 

特定のエンタメ作品や、娯楽としてのエンタメ全般に思い入れがある人も、エンタメ業界に向いています。

自分が感動した作品やイベントに関わることができれば、あるいは関わることを目標にすれば、仕事のモチベーションも保ちやすくなるでしょう。

人を楽しませるエンターテインメントや娯楽そのものに深い理解と愛情を持ち、業界の発展に貢献したいと考える人にとって、エンタメ業界は最適な職場です。

ただし、ここまで解説してきたようにエンタメ業界の分野や職種は幅広く、思ったとおりの仕事ができるとは限りません。

そのため、まずは自身がエンタメにどれだけの想いを抱いているのか、どのように貢献したいのかを明文化し、どういった就職先が考えられるのかを検討すると良いでしょう。

人の心を動かすことが好きな人

エンタメ業界が提供する娯楽には多くの種類があり、感動や笑い、恐怖など顧客に与える感情もさまざまです。

しかし、その作品をとおして人の心を動かすことを目的とする点では、多くのエンタメコンテンツが共通しています。

また、エンタメ業界は娯楽の制作や提供に直接関わる業界なので、縁の下の力持ち的な業界に比べると、顧客の反応や感情がダイレクトに伝わりやすいのが特徴です。

そのため、人の心を動かすことが好きな人や、人々が自身が作った作品を楽しんでいる姿を見るのが好きな人は、エンタメ業界に向いているでしょう。

文化祭などのイベントや部活動・サークルで人の心を動かすことに喜びを感じた経験があり、そのための努力を惜しまない人はエンタメ業界の適性が高いかもしれません。

流行性感度が高い人

エンタメ業界は、同じものが通用しない世界であり、常に新しいものが求められています。

人々に興味を持ってもらえるコンテンツを制作するためには、普段から最新のトレンドやニーズを理解し、市場の動向やブームの予感をチェックしておかなければいけません。

そのため、新しいものに興味を持ち、最先端でキャッチアップしながら臨機応変に自身の感性を活かして仕事ができる流行性感度の高い人はエンタメ業界に向いています。

また、どのようなエンタメが求められているかを把握するためには、自身が慣れ親しんだ分野や、得意な分野に飛び込まなければいけないケースも多いでしょう。

好奇心旺盛で未知の領域にも臆せず飛び込んでいける人や、攻めの姿勢で新しいものにチャレンジしていける人もエンタメ業界の適性があります。

難しいエンタメ業界に向いていない人

続いて、エンタメ業界に向いていない人の特徴について詳しく紹介します。

以下の3つが当てはまる人はエンタメ業界に向いていない可能性があるため、就活本番までに改善するか、他の業界も視野に入れながら就活を進めることをおすすめします。

ワークライフバランスを重視したい人

エンタメ業界はプロジェクトの性質上、激務になりがちで、長時間労働が当たり前とされることが多いです。

イベントや番組の制作、映画の撮影、ライブ公演の準備など、多くの業務が締め切りに追われる中で進行します。

したがって、業務が夜間や週末にまで及ぶことも珍しくありません。

プライベートな時間を確保することは難しく、ワークライフバランスを重視する人にとっては非常に過酷な環境と感じることでしょう。

また、業務の特性上、突発的な仕事やトラブルが発生することも多く、柔軟な対応が求められ、友人との予定や休みの時間を犠牲にすることも少なくありません。

このような環境はプライベートと仕事の両立を望む人にとっては大きなストレス要因となり得ます。

エンタメ業界でのキャリアを考える際には、長時間労働や急な出勤に対する理解と覚悟が必要です。

計画性がない人

エンタメ業界では複数のプロジェクトが同時に進行することが少なくなく、各プロジェクトに対するスケジュール管理能力が非常に重要です。

特に映画やテレビ番組の制作、イベントの運営、音楽プロダクションなどにおいては、計画通りに物事を進めるために綿密なスケジュールが求められます。

計画性のない人にとって、この業界で求められる多様なタスクを効率的にこなすことは難しいかもしれません。

締め切りを守るためには優先順位をつけながらタスクを管理し、効率的に作業を進めるスキルが不可欠です。

また、予期せぬ問題や変更が頻繁に発生するため柔軟にスケジュールを調整する能力も求められます。

計画性が欠けていると、プロジェクトの遅延やトラブルの原因となり、チームやプロジェクト全体に悪影響を与えてしまう可能性があるのです。

ストレス耐性がない人

エンタメ業界は非常に競争が激しい環境であり、常に新しいアイデアや革新的なコンテンツを求められるため、強いストレス耐性が求められます。

スケジュールがタイトであることも多く、短期間で成果を出すことが求められる場面が多々あります。

このようなプレッシャーの中で、ストレス耐性のない人は精神的に消耗しやすく、健康やパフォーマンスに影響が出る可能性が高いです。

また、業界特有の急な変更やトラブルにも即座に対処できる精神的な強さも求められます。

さらに、業界内の競争も激しく、他のクリエイターや企業との競争において、自分の作品やプロジェクトを成功に導くための戦略も必要です。

ストレス耐性があるかどうか、応募前に確認しておくようにしましょう。

難しいエンタメ業界への就職を成功させる方法

次は、エンタメ業界の就職を成功させるための方法と対策について解説します。

ここまで解説してきたように、エンタメ業界は高い人気に比べて採用数が少なく、特殊性が強いことも相まって就職するのは簡単ではありません。

しかしその難しさは、自分だけでなくほかの就活生も感じているものです。

エンタメ業界にしっかり狙いを絞って就職活動のノウハウを学び、適切な対策をおこなえば、どれだけ狭き門でも内定を得られる可能性はあります。

なるべく早い段階から準備を始め、少しでも内定を貰える確率を上げるようにしましょう。

ファン目線からビジネス目線に切り替える

エンタメ業界を目指す際に重要なのは、コンテンツを楽しむファン目線から、コンテンツを提供するビジネス目線に切り替えて就職活動をおこなうことです。

エンタメ業界の企業が求めているのは、自社の活動に貢献してくれる人材であり、コンテンツのファンではありません。

選考においては、自身がファンであることを主張するのではなく、コンテンツの背後にあるビジネスモデルやマーケティング戦略を理解していることをアピールすることが大切です。

先ほどはエンタメ業界への就職を目指すべき人の特徴として「好きを仕事にしたい」「エンタメに思い入れがある」といったものを挙げました。

これらの条件に当てはまる人はエンタメ業界への就職に高いモチベーションを持ちますが、ただのファンにもなってしまいがちなので注意しましょう。

企業オリジナルの選考を対策する

先述したように、エンタメ業界への就職が難しい理由の1つは、選考の特殊性が高く対策が難しいことです。

テレビ業界や出版業界では、SPIをはじめとする一般的な適性検査とは別に、企業独自の筆記テストなどが実施されているケースが少なくありません。

また、一部の企業では自身が考えた企画を発表するプレゼン面接や合宿選考などが実施されているので、一般的な就活対策だけでは対応が困難です。

そのため、なるべく早い段階でOB・OGの方や内定者に話を聞いて対策を考える、同じ企業を目指す仲間を作って一緒に対策をおこなうといった行動を起こしましょう。

一方、ESや面接、グループディスカッションなどの選考も疎かにしてはいけません。

時間を効率的に使って多方面の対策を並行して進めることが要求されます。

早い段階からOB訪問をする

解説したように、エンタメ業界では公式にOB・OG訪問を禁止している企業も多く、現役で働いている従業員との接触はほかの業界に比べると困難です。

しかし、その選考や業務内容の特殊性から、内部事情をよく知ることができるOB・OG訪問の重要性はとくに高いといって良いでしょう。

そのためOB・OG訪問が可能な企業でそのチャンスを逃してしまった場合、OB・OG訪問ができた就活生とは大きな差が開いてしまいます。

エンタメ業界は人気業界なので、OB・OG訪問も需要が高く、選考が本格化する3年の12月以降は対応してもらえないケースも少なくありません。

エンタメ業界を目指すと決めた場合は、なるべく早い段階でOB・OG訪問のために活動を開始することをおすすめします。

難しいエンタメ業界への就職に関する質問

最後に、エンタメ業界の就職に関するよくある質問について回答します。

今回答えているのはあくまで業界全体に通用する普遍的な質問であり、具体的な事情はそれぞれの分野、企業などによって異なります。

そのため、以下の質問と回答はエンタメ業界を目指すべきかどうか悩んでいる方や、エンタメ業界への就職に不安がある方にとって役立つものだといえるでしょう。

なるべく早い段階で疑問を解消し、迷いなくエンタメ業界への就職活動を進められるコンディションを整えてみてください。

エンタメ業界に転職することは可能ですか

ほかの業界に就職してからエンタメ業界の企業に転職することは、可能です。

ただし、一部の企業は採用を新卒のみに絞っており、中途採用は受け付けていません。

基本的に空いているポストの数は少ない狭き門となるので、高い競争率を勝ち抜かなくてはいけないでしょう。

転職を成功させるためには、卒業制作で作ったコンテンツ、転職前に身につけた宣伝やマーケティング分野での経験などが重要になってきます。

また、しっかり情報収集をおこなって業界の動向や企業の特徴を理解し、適切な準備と対策をおこなうことも大切です。

専門的なスキルは求められますか

ほかの業界にも共通することですが、新卒にはあまり専門的なスキルは求められません。

なぜなら、学生時代に自主的に学べるスキルには限りがあり、入社後に社会人として経験を積んで身につけるスキルに比べれば些細なものであるケースが多いためです。

ただし、デザイナーやライターなどの専門職で募集をしている企業の選考では、自身のスキルを示す成果物やポートフォリオの提出を求められる場合もあるでしょう。

そのため、ある程度のスキルは必要になると覚悟しておいたほうが良いかもしれません。

好きだけで受かることは難しいですか

エンタメ、あるいは漫画やアニメ、映画などの特定ジャンルが好きなことは、就職活動の大きな原動力になります。

ただし、好きな想いだけで選考を通過するのは難しいと思っておいたほうが良いでしょう。

先述のとおり、エンタメ業界の企業が求めているのは熱心なファンではなく、コンテンツ制作やマーケティング、営業などの分野で自社に貢献してくれる人材です。

ファンの視点だけでなくしっかりビジネスとしての視点を持ち、どのように企業に貢献できるかを考え、それをしっかりアピールできるようにしましょう。

適職診断ツールを用いる

ここまでエンタメ業界について、なぜ難しいのか、どのような人が向いているのかなどについて詳しく紹介してきましたが、この記事を読んでも、自分が本当にエンタメ業界に向いているか判断できずに頭を抱えている人も多いでしょう。

そこでおすすめしたいのは、適職診断ツールを用いることです。

弊社が提供している適職診断ツールは、これまで数多くの就活生をサポートしてきた経験をもとに、データを活用して作られています。

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エンタメ就活に不安があるならエージェントに相談しよう

ここまで解説してきたようにエンタメ業界への就職は、ほかの業界に比べて独自性が高く、難しいとされています。

就活を成功させるには時間を効率的に使い、それぞれの業種や仕事内容に合わせた対策をおこなわなくてはいけません。

そこでおすすめなのが、就活エージェントのジョブコミットを活用する方法です。

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まとめ

エンタメ業界とは、テレビ・ラジオ、音楽、映像、アニメ、レジャーなどの幅広い娯楽を使う業界であり、コンテンツ制作、宣伝、企画といった多様な業種の人が働いています。

人気の高い業界ですが、採用枠はほかの企業に比べて少なく、選考の特殊性も高いので、就職する難度は高めです。

就職活動を成功させるためには、ファン目線からビジネス目線に切り替えたうえで、個別の選考対策をおこなうことが求められます。

できるだけ早い段階から企業研究などの準備を進め、ぜひエンタメ業界で内定を勝ち取ってください。

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