- 研修制度を志望動機にしても良いのか
- 志望動機の構成
- 志望動機でチェックされている要素
- 研修制度に惹かれて企業を選んだ人
- 志望動機を基礎から固めたい人
- 研修制度を主題にした志望動機の例文を読みたい人
はじめに
研修制度が充実している企業に魅力を感じ、応募する際、志望動機に書こうと思っている方も多いでしょう。
しかし、研修制度を志望動機にしてしまうと、学びたいという受け身な意欲が強いと思われてしまい、マイナスの印象を与えてしまうかもしれません。
そこで今回は志望動機を研修制度にする際の注意点やマイナスな印象をカバーするための工夫について紹介します。
志望動機を研修制度にしようと思っている方はぜひ参考にしてください。
研修制度を志望動機にしていいの?
- 活躍してくれるイメージがわかないため
- 企業研究が足りてないと思われるため
- 受け身である印象を持たれる可能性がある
果たして、研修制度を志望動機にして良いのでしょうか。
あまり良い印象を持たれない可能性があると思っている方も多いでしょう。
そこで、ここからは研修制度を志望動機にして良いのかについて紹介するため、参考にしてください。
研修制度だけを扱うのはリスクが高い
まず結論として、研修制度だけを志望動機で扱うことは非常にリスクが高いと言えます。
他に書けることがないか、もう一度企業研究をしっかりと行い、どのような理念の会社なのか、どのような社風なのかについてしっかりと確認しましょう。
研修制度を全面に押し出している珍しい企業の場合は志望動機で触れても良いかもしれませんが、基本的には別の話をする方が良いです。
なぜリスクが高いのかについて、以下の3つの項目で紹介するため、参考にしてください。
活躍してくれるイメージがわかないため
研修制度を志望動機の中心に据えることは前向きな印象を与えるようにも思えますが、面接官に入社後に活躍する姿が想像できないと思われてしまいます。
企業側が求めるのは研修後に具体的に役割を果たせる人材です。
しかし、志望動機が研修制度のみの場合、研修が終わった後、何をしたいのか、どのように会社に貢献するのかというビジョンが曖昧になってしまいます。
このような志望動機は自分の目標が明確でない、計画性に欠ける、受け身であるという印象を与えがちです。
研修を通じて学びたいことが具体的に述べられていても、その後にどのようなスキルを活かして業務に貢献するかが語られていなければ、採用担当者は疑問を抱いてしまいます。
さらに、企業は応募者に対し、研修を通じてどんどん成長を遂げるだけでなく、それをどう仕事に結びつけるのかを期待しています。
よって、研修制度への期待だけを述べるのではなく、具体的にどのような形で自分が会社に貢献できるのかについてまで話さなければなりません。
企業研究が足りてないと思われるため
志望動機を研修制度のみにしてしまう場合、企業から「本当にうちの会社について調べているのか?」という疑念を抱かれる可能性があります。
研修制度が充実している企業は数多くありますが、その中でもなぜ特定の企業を選んだのかを語ることができなければ、説得力が欠けてしまうでしょう。
企業は独自の強みや文化、事業内容を持っており、それを志望動機に反映させてくれることを期待しています。
しかし、研修制度ばかり強調してしまうと、その会社が持つ他の魅力や特徴を見逃していると思われてしまいます。
特に競争率の高い企業では応募者がどれだけ真剣に企業研究を行っているかが重要視されます。
したがって、研修制度について言及する場合でも、具体的な事業内容と結びつくのかを説明しなければなりません。
受け身である印象を持たれる可能性がある
面接官が応募者に最も期待するのは主体性と熱意です。
しかし、研修制度を志望動機の中心に据えてしまうと「この人は研修に頼るばかりで、主体的な成長を目指していないのではないか?」と思われてしまう可能性があります。
研修制度の魅力を強調すること自体は悪くありませんが、それだけに焦点を当ててしまうと、主体的に行動する意欲や自分自身で課題を解決する能力をアピールしづらくなります。
研修を通じてスキルを身につけたいと述べるだけでは他人任せな印象を与えてしまうことになるでしょう。
一方で、研修で得たスキルを活かして、具体的にどのような業務に挑戦したいか、どのような成果を生み出したいかを明確にすることで、主体性と熱意をアピールすることが可能です。
研修制度の種類
- 新入社員研修
- 中途社員研修
- 管理職研修
- 事業部別研修
- 内定者研修
- スキルアップ研修
続いて、研修制度の種類についても紹介します。
この記事を読んでくれている方のほとんどが大学を卒業してそのまま新卒、または就職浪人をして新卒として働くことになるため、中途社員研修や管理職研修、スキルアップ研修を受けることはあまりないかもしれません。
しかし、研修制度を志望動機に含めるならば「弊社には他にどのような研修制度があるか、知っていますか?」と聞かれることもあるため、ざっくりと覚えておきましょう。
新入社員研修
この記事を読んでくれている方のほとんどが受けることになるであろう研修が新入社員研修です。
学生時代と社会人生活の違いを明確に理解し、スムーズに新しい環境に対応するための知識やスキルを学びます。
企業が新入社員研修に期待するものは社会人としての基本的なマナーやスキルを習得させ、職場で即戦力として活躍できる土台を作ることです。
一般的に、名刺交換や電話対応、ビジネスモデルの作成といった基本的なビジネスマナーを学びます。
これはどのような業界でも求められる基本的なスキルであり、社会人としての自信を深めるためにも役立ちます。
また、同期との交流を促進する活動も多くの企業が実施しています。
グループワークやチームビルディングの演習を通じて、協力やシェアの大切さを学びましょう。
総じて、新入社員研修は今後社会人として働くにあたっての基礎と心構えを学ぶことができる研修です。
中途社員研修
こちらはこの記事を読んでくれている方がすぐに受けるわけではないでしょうが、念のため確認しておきましょう。
中途社員研修は他社での実務経験を積んだ人材を対象に行われる研修で、即戦力としての役割を果たすことが期待される中途採用者に対して重要な位置付けを持ちます。
中途採用者が過去の経験を活かしながら新しい職場環境に迅速に対応し、自社での業務に貢献できる体制を整えることを目的としています。
中途採用の方はある程度のスキルはあるものの、企業の雰囲気や業務の進め方、ルールなどについてはまだ理解ができていない部分が多いです。
そこで、これまでの経験を十分に活かしつつ、それを新しい職場で還元できるように行われる研修なのです。
管理職研修
管理職研修も、この記事を読んでくれている方が今すぐ受けるというわけではありませんが、将来的には受けることになるかもしれません。
管理職研修は部下を主導し、組織の目標を達成する役割を担う管理職を対象とした研修です。
管理職研修ではまずリーダーシップに関する教育が行われます。
ただ指示を出すだけでなく、部下を動機づけし、信頼関係を築くことが管理職の仕事だからです。
また、部下の強みを引き出すためのフィードバックの仕方やコミュニケーションスキル、メンタルヘルスへの配慮、多様な価値観を持つ社員をまとめるための方法も研修で教えられることが多いです。
総じて、マネジメントを行うための基礎力を養うための研修であり、あなたが将来管理職を目指しているならば、いつか受けることになると覚えておきましょう。
事業部別研修
事業部別の研修は企業内の各事業部や部署に特化した研修で、業務に必要な専門知識やスキルを深めることを目的としています。
企業活動が多岐にわたる現代においては部署ごとの業務内容に応じた教育が不可欠であり、事業部別研修はそのニーズに応えるための取り組みです。
この研修では業務に直結する実践的なスキルを習得するだけでなく、部署ごとの目標や戦略を共有し、組織全体の効率化や連携強化を図る効果も期待されています。
生産部門では新しいテクノロジーや設備の操作方法を学び、生産性や品質向上を目指します。
一方、営業部門ではプレゼンテーションスキルや顧客との交渉力を強化する内容が重視されます。
マーケティング部門ではデータ分析や市場動向の把握、広告戦略の立案といったスキルが必要とされ、それに即したカリキュラムが含まれるのです。
このように、事業部別研修は各部門の業務内容や課題に合わせて細分化されており、社員がその場で活用できる実践的なスキルを身につける機会を提供します。
内定者研修
内定者研修は入社前の内定者を対象として実施される研修であり、企業文化や業界の理解を深めるだけでなく、社会人としての基本的な準備を整えることを目的としています。
内定者が入社後の環境に迅速に適応し、ギャップを感じることなく業務に取り込めるようにするための重要な研修です。
また、内定辞退の防止や入社へのモチベーション向上を図る役割も果たしています。
内容は多岐にわたりますが、企業理念やビジョンの説明が基本的です。
内定者は会社が目指す方向性や価値観を理解し、自分の目標やキャリアと重ね合わせることができるでしょう。
また、業界や会社の基礎知識を学ぶ講義や資料も提供されるため、自分の将来像をより具体的に描けるようになります。
スキルアップ研修
スキルアップ研修は社員が現在の業務に必要なスキルや知識をさらに向上させることを目的とした研修です。
個々の社員の成長を促進し、組織全体の競争力を高める重要な取り組みとされています。
特に、業務の効率化や成果の向上に直結するスキルを学ぶ機会として、多くの企業が実施しています。
スキルアップ研修ではまず社員が直面している課題や必要とされる能力を特定し、それに基づいた内容が提供されます。
IT業界ならば、新しいソフトウェアの導入に伴う操作スキルの習得や、データ分析の手法に関するトレーニングなどが代表的です。
また、顧客対応力やプレゼンテーションスキルなど、日常業務での成果に直接影響を与える能力を向上させるための研修も多く行われます。
いずれの研修内容も非常に実践的であり、学んだスキルをすぐに業務に活かせる点が魅力的です。
面接官が志望動機を聞く理由
- 熱意があるかをみるため
- 企業とのマッチ度を確認するため
- 人柄を知るため
面接官はなぜ志望動機を聞いてくるのでしょうか。
この「理由」を把握できていると、就活において大きなアドバンテージとなることが多いです。
なぜならば、相手が求めている回答を提示できるようになるからです。
熱意があり、企業ともマッチしており、そして人柄も、働くにあたって問題ないことが志望動機で伝われば、面接官は大満足でしょう。
それぞれの項目がなぜ重要なのか詳しく紹介するため、確認してみてください。
熱意があるかをみるため
面接官が志望動機を尋ねる理由の1つに、応募者の熱意を確かめる目的があります。
つまり「どれほど本気でその企業や業界に関心を持ち、入社後どのように貢献しようとしているか」を表す指標です。
特にベンチャー企業は長期的に活躍できる人材を求めているため、熱意が強い応募者は高く評価される傾向があります。
志望動機を通じて熱意を伝えるには、具体的なエピソードや経験を交えながら、なぜその企業や業界に惹かれたのかを明確に説明することが大切です。
企業の理念や活動内容に共感した経験や、その業界特有の魅力に触れた出来事などを取り入れると良いでしょう。
熱意は言葉だけでなく、応募者自身の経験や考え方に裏打ちされていることが求められます。
また、熱意を表現する際には企業や業界についてどれだけ深く調べているかもポイントになります。
具体的な情報に基づいて話すことで、入念に準備をしている姿勢が伝わり、企業への熱意がさらに伝わることでしょう。
企業とのマッチ度を確認するため
「応募者が企業とどれだけマッチしているかを確認する」という意図もあります。
ミスマッチが生じると、入社後に双方にとって大きな負担となる可能性があるからです。
特に早期退職は企業にとっては「採用コストが無駄になる」というデメリットがありますし、こちら側からすると「新卒」という強力なカードを失うことになります。
企業とのマッチ度を判断してもらうためには、志望動機が具体的であることが重要です。
企業の理念や事業内容、社風にどのように共感しているかを述べることが求められます。
「貴社の○○という取り組みに感銘を受け、自分の価値観と一致していると感じました」というような形で、自分の考えや目標と企業の方向性が合致している点を強調すると良いでしょう。
人柄を知るため
「応募者の人柄を知る」という目的もあります。
どれだけスキルや知識が優れていても、社内の雰囲気に合わない人材を採用することはリスクとなります。
そのため、面接官は志望動機を通じて、応募者がどのような性格や価値観を持ち、職場でどのように振る舞うのかを把握しようとしているのです。
人柄を伝えるには、自分の経験や考え方を具体的に述べることが大切です。
志望動機にこれまでの行動や選択に基づくエピソードを交えることで、自分の性格や価値観を自然に伝えられます。
「学生時代にリーダーを務めた際、メンバー全員が意見を出しやすい環境を意識して作り上げました」など、わかりやすく説明しましょう。
志望動機作成の事前準備
- 自己分析をする
- 企業研究をする
- 就活の軸を明確にする
- インターンシップに参加する
志望動機に何を書けば良いのか分かったところで、早速本文を作成していこうと思っている方も多いでしょうが、その前に、以下の4つの対策は行っておきたいところです。
「インターン」は全員が参加するわけではないかもしれませんが、上の3つは、少なくとも先に行ってから志望動機を作成してください。
より質の高い志望動機をスムーズに作成できるようになります。
自己分析をする
志望動機を作成するためには、まず自己分析を行うことが必要不可欠です。
自己分析を通じて、自分の興味や価値観、行動の動機などを明らかにすることで、志望理由に一貫性を持たせることができます。
特に、どのような経験が自分にとって印象深かったのか、どのような環境で能力を発揮しやすいのかを把握することが重要です。
自己分析にはツールの活用がおすすめです。
モチベーショングラフを作成することで過去の経験の中で自分が意欲を持って取り組んだ場面や、挫折を経験した場面を可視化できます。
また、マインドマップを使えば、自分の興味関心を体系的に整理しやすくなります。
これらのツールを活用することで、自分の強みや弱みを具体的に把握し、志望動機に説得力を持たせられるでしょう。
企業研究をする
志望動機を作成するうえで、企業研究も欠かせないプロセスです。
企業ごとに異なる特徴や理念を理解し、それに自分の価値観や経験をどのように結びつけるかを考えることが重要です。
また、企業研究を十分に行うことで、面接時に説得力のある回答をする基盤が整います。
企業研究を進める際にはまず公式サイトや会社案内を確認することが基本です。
企業が大切にしている価値観や理念、提供している商品やサービス、業界内でのポジションを把握することで、自分がどのように貢献できるかを具体的にイメージできます。
さらに、企業の採用ページや採用担当者が発信するSNSなども参考にすることで、より深い情報を得ることが可能です。
また、競合他社と比較することで、その企業ならではの強みや特徴を見つけることも大切です。
同じ業界の他社と比べて、製品やサービスにどのような違いがあるのかを調べることで、その企業に興味を持った理由を具体的に説明できるようになるでしょう。
就活の軸を明確にする
自分の就活の軸を明確にすることも必要です。
「就活の軸」とは自分が仕事選びにおいて何を大切にしているのかを示す基準のことです。
この軸を明確にすることで、企業選びに一貫性が生まれ、説得力のある志望動機を作成できます。
就活の軸を見つけるためには、やはり自己分析が重要です。
これまでの経験や価値観を振り返り、自分がどのような環境や仕事にやりがいを感じるのかを考えましょう。
挑戦を重視するのか、安定性を求めるのか、社会への貢献を重視するのかを明確にすることで、自分が目指すべき方向性が見えてきます。
インターンシップに参加する
インターンシップに参加して、実際の仕事や職場の雰囲気を体験することで、企業や業界についての理解が深まり、より具体的な志望理由を述べることが可能です。
また、インターンシップで得た経験は志望動機のエピソードとして説得力を高める材料となります。
インターンシップに参加する際には、事前に目的を明確にすることが大切です。
「企業文化を知ること」「業務内容を体験すること」「社員との交流を通じてリアルな声を聞くこと」など、自分が得たいものを意識して参加することで、得られる成果が大きくなります。
アルバイトや学業が忙しく、参加が難しい方もいるでしょうが、1日〜3日程度のものでも構わないので、1つでも多く参加することを推奨します。
研修制度を志望動機に組み込む際のポイント
- 主体性があることを伝える
- 企業への貢献の仕方を伝える
- 研修制度を通じてどのように活躍していきたいかを伝える
続いて、研修制度を志望動機に組み込む際のポイントについて紹介します。
以下の3点を意識しておけば、志望動機において研修制度について触れた際も、マイナスな印象を与える可能性が低くなります。
どうしても研修制度を志望動機に組み込みたい方はぜひ以下のポイントを確認しておいてください。
主体性があることを伝える
研修制度を志望動機に挙げる際には自分が受け身ではなく、主体的に行動する人物であることをアピールしなければなりません。
なぜならば「研修制度に依存していて、自分でスキルアップする意欲がない」と思われると、選考で不利になる可能性があるからです。
「研修を受けたい」とだけ述べてしまうと、企業が求める主体性や積極性が伝わりづらくなってしまいます。
したがって、研修制度をどのように自分の成長や会社への貢献に結びつけるか、具体的に語る必要があるのです。
研修制度を通じて学びたいスキルや知識を明確にし、それをどのように活用して企業の目標達成に貢献するかを示すことを心がけましょう。
企業への貢献の仕方を伝える
研修制度を志望動機として取り上げる際、自分がどのように企業に貢献できるかを具体的に示すことも不可欠です。
企業は成長する意欲があるだけでなく、最終的に実際に成長し、自社に利益をもたらしてくれる人材を採用したいと考えています。
そのため、志望動機では研修制度を通じて得たスキルをどのように業務に還元するかを話しましょう。
まず、自分が目指す役割や目標を具体化することが大切です。
「研修を通じて得たスキルで営業チームの売上を伸ばす」「プロジェクトの効率化を図り、コスト削減に貢献する」といった具体的な成果をイメージできる内容を盛り込むことで、企業が求める人物像に近づくことができます。
これにより、採用担当者は「この人は入社後、研修を通じて成長し、貢献できるようになってくれるだろう」と思ってくれるでしょう。
研修制度を通じてどのように活躍していきたいかを伝える
研修制度を志望動機に取り入れる場合、ただ「学びたい」と述べるだけでは不十分です。
重要なのは、どのように企業で活躍し、具体的にどのような形で貢献したいのかを明確に伝えることです。
この点をしっかりアピールすることで、採用担当者にポジティブな印象を与えられます。
研修制度を活用して活躍するビジョンを描く際には、まず具体的な業務目標を設定することが大切です。
「研修で身につけたマーケティングスキルを活かし、地域密着型の販促キャンペーンを成功させたい」「プロジェクト管理スキルを研修で強化し、大規模なプロジェクトを効率的に進めたい」といった目標を明確にすることで、企業に対する熱意と計画性を示せます。
また、研修制度で得たスキルをどのように実務に結びつけるか、具体的に語ることも重要です。
研修で得た経験を活かしてチームのパフォーマンス向上や新しい事業領域の開拓に貢献する意欲を伝えることで、企業が求める即戦力としての印象を与えることができます。
評価される志望動機を作成するコツ
- 内定者の志望動機を参考にする
- 他の就活生と差別化をする
- なぜその業界を選んだのかを伝える
- なぜその企業が良いのかを伝える
続いて、評価される志望動機を作成する際のコツについても紹介します。
以下の4つのポイントは志望動機に研修制度を組み込む場合以外にも覚えておきたいポイントです。
この記事を読んで別の志望動機を述べようと思っている方も、以下の4つは確認しておいてください。
内定者の志望動機を参考にする
まずおすすめの対策として、内定者の志望動機を参考にすることが挙げられます。
すでに内定を獲得したということは、面接官が評価したポイントが凝縮されているということです。
そのため、参考にすることで、自分の志望動機をブラッシュアップする具体的なヒントが得られるでしょう。
ただし、内容をそのままコピーするのではなく、自分の考えや経験に合う要素を取り入れることが重要です。
内定者の志望動機を分析する際にはその内容に注目しましょう。
どのような経験が評価されたのか、その経験をどのように業務や会社の目標と結びつけているのかを理解することで、自分がアピールすべきポイントを見つけられます。
また、文章構成や表現方法にも着目し、自分の志望動機の説得力を高める参考にすると良いでしょう。
他の就活生と差別化をする
他の就活生との差別化を図ることは、志望動機だけでなく、自己PRやガクチカにおいても重要な工夫です。
面接官は大量の応募者を相手にしなければならないため、ありきたりな内容では埋もれてしまいます。
したがって、自分の志望動機を通じて「なぜそのような考え方に至ったのか」「自分がその企業でどのように貢献したいのか」を具体的に示すことが重要です。
まず、自分自身の経験や価値観を深掘りすることから始めましょう。
他の応募者が持っていないユニークなエピソードや自分ならではの強みを見つけ出し、それを志望動機に盛り込むことで差別化を図ることができます。
志望動機を差別化するためには、業界や企業についての深い理解も不可欠です。
その企業が持つ独自の強みや特徴を把握し、なぜ共感したのか論理的に説明しましょう。
なぜその業界を選んだのかを伝える
志望動機を作成する際には、自分がなぜその業界を選んだのかを明確に伝えることが求められます。
業界選択の理由を具体的に述べることで、面接官に対して業界に対する熱意や理解の深さを示せるからです。
この点が不明確だと「ただなんとなく応募しているだけ」という印象を与えてしまうため注意が必要です。
まず、自分がその業界に興味を持つきっかけや背景を明確にすることから始めましょう。
学生時代に学んだ分野や取り組んだ活動がその業界とどのように関係しているかを述べることで、志望動機に厚みを持たせることができます。
また、最後にその業界が直面する課題や将来性に触れることも推奨します。
業界の動向や市場のニーズを把握し、それに基づいて自分がどのように貢献したいのか述べることで、志望動機の内容がより具体的になります。
なぜその企業が良いのかを伝える
なぜその企業が自分にとって良いのかを具体的に伝えることも大切です。
面接官は応募者が企業についてどれだけ調査を行い、どれほど理解しているかを確認しています。
そのため、企業研究を徹底し、具体的な理由をもとに自分がその企業を選んだ理由を分かりやすく説明することが重要です。
まず、企業の特徴や強みを理解し、それに対して自分がどのように共感したかを述べましょう。
その企業が掲げる理念や提供するサービスが自分の価値観や経験と一致している場合、それを具体的に説明することで志望動機に説得力が生まれます。
また、企業が成し遂げた実績や取り組みについて触れ、それに感銘を受けた理由を述べることもおすすめです。
志望動機の構成
- 結論
- 根拠
- 今後の展望
続いては志望動機の構成について紹介します。
以下の構成に従って作成しておけば、あなたの魅力が伝わりやすく、わかりやすい志望動機が完成することでしょう。
ぜひ、しっかりと確認し、志望動機作成の役に立ててください。
結論
志望動機の構成において、結論部分は最初に読まれる箇所であり、採用担当者に自分の志望理由をわかりやすく伝えるために必須です。
なぜその企業を選んだのか、なぜその職種を志望するのかを、簡潔かつ明確に述べましょう。
結論を明確にすることで、相手が内容に興味を持ち、その先の説明をスムーズに理解できます。
企業が掲げる理念や特徴と、自分が目指すキャリアとの関連性を簡潔に述べ「その企業だからこそ入りたい」と思っていることが伝わるような書き方を心がけましょう。
根拠
根拠の部分は結論を支えるための非常に重要な要素です。
ここでは自分が応募する企業や職種を選んだ理由に説得力を持たせるために、過去の経験やスキルを具体的に述べることが求められます。
根拠を明確にすることで、採用担当者はあなたの熱意や能力を把握しやすくなり、志望動機に対する信頼感が高まります。
また、根拠を述べる際には具体的なエピソードを活用することが有効です。
過去のプロジェクトで成果を上げた経験や、アルバイトやインターンシップで得たスキルを挙げ、それが志望する職種や企業の業務内容とどのように結びつくのかについて説明しましょう。
今後の展望
企業は活躍してくれる人材を採用したいと考えているため、今後の展望について述べることも非常に重要です。
この部分が明確であればあるほど、採用担当者はあなたの将来性を評価しやすくなり、自社に迎え入れたいと思うことでしょう。
今後の展望を述べる際には自分がどのような目標を持っているかを明確にすることが大切です。
将来の姿をイメージしてもらえるよう、可能な限り具体的で、企業が求めているスキルや人物像に合致している展望を述べましょう。
そして、自分の成長だけでなく、企業に対する貢献の仕方も具体的に話すことが重要です。
「自分が成長して終わり」という志望動機ではなく、成長した結果、企業に貢献したいという締めくくり方をすることで、能動的な人物であることをアピールできます。
志望動機例文
志望動機を聞かれた際に研修制度について言及したいと思っている人の参考になるはずです。
また、直前で紹介した「志望動機の構成」と照らし合わせながら読むと具体的な構成の活用方法が理解できるため、適宜、活用してください。
例文①
例文②
例文③
就活エージェントに相談
ここまで、志望動機において研修制度を扱う際の注意点やマイナスな印象をカバーするためのコツなどについて詳しく紹介しました。
しかし、よりクオリティを高めるためには、プロに相談することを推奨します。
特におすすめなのは、弊社が提供している「ジョブコミット」という就活エージェントサービスです。
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まとめ
本記事では志望動機において研修制度を取り扱う際の注意点やコツ、良い印象を与えるためのおすすめの構成などについて紹介しました。
志望動機において研修制度を主題とすることはあまりおすすめできませんが、工夫次第で十分に良い印象を与えることが可能です。
ぜひ本記事で紹介したコツや注意点を踏まえた上で、質の高い志望動機を作成し、第一志望の内定を掴み取ってください。