【例文あり】看護学生の志望動機の書き方とは?コツや構成を徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・志望動機の考え方と準備の方法
・伝わる文章構成(PREP法)の使い方
・目的別の志望動機例と面接対策のポイント

この記事をおすすめしたい人

・志望動機の書き方に悩む看護学生
・病院ごとの志望動機の差別化をしたい人
・面接や履歴書の内容をブラッシュアップしたい人

目次目次を全て表示する

はじめに

看護師として社会に踏み出す第一歩は、履歴書の作成から始まります。

その中でも、志望動機は自身の思いや考えを言葉にして伝える大切な機会です。

これまで学んできたこと、実習を通して感じたこと、そしてこれからの自分の姿を、どのように表現するかが問われます。

文章が得意ではないと感じる方や、どこから書き始めればよいか迷っている方も多いかもしれません。

しかし、志望動機は上手に書くことが目的ではなく、自分の気持ちをまっすぐ伝えることにこそ意味があります。

この先、たくさんの患者さまと向き合っていく看護師という仕事だからこそ、その入り口である志望動機に自分らしさを込めることが大切です。

この記事では、看護師志望の志望動機について、基本的な考え方から丁寧にお伝えしていきます。

志望動機が与える印象の大きさ

志望動機は、履歴書における「自分を語る場所」です。

特に新卒の看護学生にとって、まだ経験が少ない分、自分自身の人柄や看護に対する考え方を伝えることが何より重要になります。

志望動機の内容によって、応募先との相性や、どれほど真剣にその職場を選んでいるかが伝わるため、採用の可否を左右する要素とも言えます。

また、志望動機は履歴書だけでなく、面接でも掘り下げて聞かれることが多いため、自分の言葉で語れるようにしておくことが求められます。

表面的な内容ではなく、自分の経験や学びを通じて考えたことを丁寧に表現することで、他の応募者との差が生まれます。

印象的な志望動機は、読み手に「一緒に働いてみたい」と感じさせる力を持っています。

だからこそ、志望動機には時間をかけて向き合い、自分の思いをしっかり形にしていくことが大切です。

【看護学生志望動機】面接官が志望動機で見ている点

就職活動において、志望動機は単なる「応募の理由」を伝えるものではありません。

面接官はその文章から、応募者がどのような考えを持ち、どのような姿勢で職場に臨もうとしているかを見極めています。

特に新卒の看護学生は職務経験がない分、文章から読み取れる印象が非常に大きな判断材料となります。

ここでは、面接官が志望動機の中で注目している3つのポイントについて解説します。

志望度の高さ

まず大切にされるのが、応募者がどれだけその病院や施設で働きたいと考えているかという「志望度」です。

志望度の高い応募者は、入職後も長く勤めてくれる可能性があると期待され、採用の優先度も上がる傾向にあります。

「この職場でなければならない理由」が明確に伝わる志望動機は、面接官の記憶にも残りやすくなります。

そのためには、病院の理念や取り組みに共感した点、見学や説明会で感じた印象など、自分の言葉で動機を丁寧に表すことが大切です。

病院・施設とのマッチ度

面接官は、応募者がその職場の雰囲気や方針と合っているかどうか、いわゆる「マッチ度」も注視しています。

いくら看護への熱意があっても、職場の考え方や求める人物像と大きく異なると、実際の業務でギャップを感じやすくなるためです。

志望動機の中に、病院の特徴や理念、実習や説明会を通じて感じた具体的な印象を盛り込むことで、マッチ度の高さが伝わります。

その職場で自分がどのように役立てるかを言葉にすることで、志望理由に説得力が加わります。

人柄・価値観

新卒の看護学生にとって、経験よりも重視されるのが「人柄」や「価値観」です。

志望動機から、その人がどのような考え方を持ち、どのような姿勢で看護に向き合おうとしているのかが伝わることで、面接官はその人物像をイメージします。

特に、患者さまへの思いや実習での気づきなどを通じて、看護師としての原点が丁寧に語られていると、印象がぐっと良くなります。

正解のある文章ではありませんが、自分の経験を通して感じたことを誠実に伝えることが、相手の心に届く志望動機へとつながっていきます。

【看護学生志望動機】書き始める前にやるべき準備

志望動機を書き始める前に、いきなり言葉を並べようとすると、なかなか思うように進まないものです。

とくに新卒の看護学生にとっては、実務経験がない分、自分自身の気持ちや考え方を明確にする準備が欠かせません。

ここでは、志望動機を書く前に行っておくべき3つの準備についてご紹介します。

しっかりと準備を整えてから取りかかることで、説得力のある志望動機が自然と生まれてきます。

自己分析

まず大切なのは、自分自身を深く理解することです。

これまでの学生生活や看護実習の経験の中で、印象に残っている出来事や、自分が大切にしている考え方を整理してみましょう。

自分がなぜ看護師を目指すようになったのか、どのような看護を大切にしたいと思っているのかを言葉にすることで、志望動機の軸が明確になります。

他の人と似たような内容になってしまうと悩む方も多いですが、自分にしかない経験や気づきが、志望動機に自然なオリジナリティを加えてくれます。

就活の軸を決める

次に考えたいのが、「自分がどのような環境で働きたいか」という就活の軸です。

たとえば、高度な医療に携わりたいのか、患者さまとじっくり関わりたいのか、地域に根ざした看護を実践したいのかなど、自分の理想像をはっきりさせることが重要です。

この軸が明確になると、病院選びや志望動機の内容にも一貫性が生まれます。

周囲の意見に流されすぎず、自分自身の価値観に沿った選択をすることが、後悔のない就職活動につながります。

病院・施設研究

最後に欠かせないのが、応募先の病院や施設についての理解を深めることです。

病院の理念や取り組み、特徴などを事前に調べておくことで、「なぜこの病院を選んだのか」という理由に説得力が増します。

見学や説明会などで感じた印象も、自分の言葉で振り返っておくと志望動機に活かしやすくなります。

ホームページに掲載されている看護部の理念や新人教育の体制なども、チェックしておくとよいでしょう。

病院の魅力と自分の思いが重なる部分を見つけることが、良い志望動機につながります。

【看護学生志望動機】志望動機作成のためのコツ

志望動機は、単なる志望理由ではなく、自分がどのような看護師になりたいのかを伝えるための大切な場面です。

特に新卒の場合は経験ではなく、考え方や姿勢、そしてこれまでの学びをどうつなげるかが評価のポイントになります。

ここでは、より伝わる志望動機をつくるための具体的な6つの視点をご紹介します。

どれも読み手の心に届くための大切な要素ですので、ぜひ参考にしてください。

なぜ「医療業界・看護師」なのか

まずは根本的な動機として、なぜ医療業界を志し、看護師になりたいと考えるようになったのかを明確にしましょう。

人の役に立ちたいという気持ちは多くの方が持っていますが、それを医療という分野で叶えたいと思ったきっかけや背景があるはずです。

たとえば、実習で関わった患者さまとのやりとり、身近な人の入院経験、自身の通院経験などが動機となっていることもあります。

その中で、何を感じ、どのような看護師像を目指すようになったのかを素直に表現することが大切です。

なぜ「その病院」なのか

数ある医療機関の中で、なぜその病院を志望したのかは、志望動機の中でも特に重視される部分です。

ただ「自宅から近い」「有名だから」といった理由では説得力に欠けてしまいます。

その病院の理念や看護方針、教育体制、患者さまへの関わり方などに共感した点を具体的に伝えると、自分の考えと病院の方針が一致していることが伝わりやすくなります。

見学や説明会で印象に残った出来事がある場合は、ぜひその内容も盛り込むようにしましょう。

病院が求める人物像との接点

病院や施設によって、求めている人物像には違いがあります。

主体性を重視する病院もあれば、協調性や継続性を評価するところもあります。

自分が持っている強みや性格と、病院が大切にしている価値観の接点を見つけることが、良い志望動機につながります。

そのためには、事前に病院の情報をしっかり調べ、自分の性格や看護観と照らし合わせてみることが大切です。

一方的に「学ばせていただきたい」と伝えるよりも、自分がどのように貢献できるのかを考える姿勢が評価されやすくなります。

入職後に実現したいこと・学びたいこと

看護師としてどのような経験を積みたいのか、どのような力を身につけたいのかという将来像を示すことで、前向きな姿勢が伝わります。

たとえば、緩和ケアや救急医療など、関心のある分野に触れても良いですし、患者さまとの信頼関係を築ける看護を大切にしたいといった目標でも構いません。

ただ漠然と「頑張りたい」と伝えるのではなく、どんな方向性で成長したいのかを具体的に言語化すると、志望動機に深みが出てきます。

看護師としての長期的ビジョン

志望動機には、今だけでなく将来に対する考えも含めることで、より信頼感のある内容になります。

病院側は、できるだけ長く働いてもらえる人材を求めているため、将来のビジョンが見えている応募者は高く評価されやすくなります。

数年後にどのような看護師になっていたいか、キャリアアップに対してどのような意欲があるかを伝えると、仕事に対する真剣さが伝わります。

決して完璧である必要はなく、自分なりの理想像を持っていることが大切です。

他の人にはない自分らしさ・背景

最後に、志望動機を自分だけの言葉にするためには、自分らしさを大切にすることが欠かせません。

どれだけ例文を参考にしても、最後に大切なのは「その人らしさ」です。

自分の経験や感じたことは、他の誰かとまったく同じではありません。

たとえば、看護観に影響を与えたエピソード、家族の存在、アルバイトで得た学びなど、自分ならではの視点を取り入れることで、読み手の印象にも残りやすくなります。

自分の背景を大切にしながら、看護師としての思いを言葉にしていきましょう。

【看護学生志望動機】避けるべきNGポイント

せっかくの想いを込めて書いた志望動機でも、内容や表現の仕方によっては、面接官にマイナスの印象を与えてしまうことがあります。

特に新卒の就職活動では、志望動機が第一印象を大きく左右するため、避けた方がよい表現や構成を知っておくことが大切です。

ここでは、看護学生が志望動機を書くうえで気をつけたいNGポイントを5つご紹介します。

あてはまっていないかをチェックしながら、より伝わる文章づくりを目指しましょう。

給与・福利厚生・立地だけを理由にする

働きやすさや生活との両立は大切な要素ですが、それだけを前面に出すと、看護師としての熱意や目的が感じられにくくなります。

「休みが取りやすいから」「家から近いから」といった理由は、多くの病院に当てはまる内容であり、その病院を選んだ理由としては弱くなってしまいます。

志望動機では、勤務条件よりも、その病院でどのような看護を実践したいのか、どのような学びを得たいのかといった前向きな視点を大切にしましょう。

どこでも通じるような抽象的な動機

「人の役に立ちたい」「やりがいのある仕事がしたい」といった言葉は決して悪いものではありませんが、内容が抽象的すぎると、他の人との違いが見えにくくなってしまいます。

志望動機では、その気持ちの裏側にある具体的な経験や背景を語ることが大切です。

自分がいつ・どのようにその想いを持つようになったのか、その過程を丁寧に伝えることで、言葉に重みが生まれます。

「貢献したい」「頑張りたい」だけの内容

向上心ややる気を伝えたいという気持ちはよく分かりますが、「頑張ります」「貢献します」といった言葉だけでは、何を目指しているのかが伝わりません。

抽象的な表現だけでは、説得力に欠けてしまいます。

どのような場面で力を発揮したいのか、どのようなスキルを伸ばしたいのかなど、意欲の中身を具体的にすることが大切です。

目標や学びたい分野が明確であるほど、面接官にも強い印象を残すことができます。

病院の特徴を並べるだけで自分の話がない

志望先の特徴をしっかり調べることは大切ですが、それを羅列するだけでは、自分との関係性が見えてきません。

「教育制度が整っている」「理念に共感した」などの言葉も、自分の考えや経験と結びつけなければ、ただの紹介文のように受け取られてしまいます。

病院の特徴にふれつつ、それを通して自分がどのように感じたか、なぜ魅力を感じたのかを自分の言葉で説明するようにしましょう。

自分と病院のつながりを見せることで、共感や納得が生まれます。

受け身・他責に感じられる表現

「学ばせていただきたい」「指導してもらいたい」といった言い回しは一見謙虚に見えますが、受け身な印象を与えてしまうことがあります。

また、「前の職場では合わなかったので」といった他責的な言葉も避けた方が無難です。

採用担当者は、主体的に考え行動できる人を求めています。

そのため、自分がどのように成長していきたいか、自分からどのように関わっていくのかという前向きな姿勢を示すようにしましょう。

【看護学生志望動機】注意点

志望動機は、自分自身の思いや考えを伝える大切な場面です。

どれだけ内容が良くても、伝え方や表現に気を配らなければ、相手に誤解を与えたり、マイナスの印象を残してしまうこともあります。

ここでは、志望動機を作成する際に気をつけておきたい基本的な注意点を3つご紹介します。

誤字脱字は信用を落とす

文章の内容以前に、誤字や脱字があると「丁寧さに欠ける」「見直しをしていない」という印象を持たれてしまいます。

医療現場では正確さや注意力が求められるため、こうした小さなミスが信頼性を損なう原因になりかねません。

志望動機を書いたあとは、必ず時間をおいてから読み返すようにしましょう。

可能であれば、家族や友人など第三者にも確認してもらうことで、客観的なチェックが可能になります。

嘘や盛りすぎは逆効果

自分をよく見せたいという思いから、話を大きくしすぎてしまうことがあります。

しかし、面接ではその内容を深掘りされるため、事実と異なることを記載するとすぐに不自然さが伝わってしまいます。

また、誇張や作り話は、誠実さに欠ける印象を与えかねません。

志望動機では、華やかなエピソードよりも、自分の実体験に基づいた正直な思いを言葉にすることの方が、はるかに心に届きます。

等身大の自分であることが、信頼につながります。

自己分析の軸をブレさせない

志望動機は、自分自身の価値観や将来像をもとに組み立てるものです。

そのため、自己分析が曖昧だったり、書いている途中で軸がブレてしまうと、一貫性のない内容になってしまいます。

一度整理した「自分が看護師として大切にしたいこと」や「なぜこの病院を選ぶのか」といったポイントは、最後まで大切にしましょう。

軸がしっかりしている志望動機は、文章全体に芯が通り、面接官にも誠実な姿勢として伝わります。

【看護学生志望動機】志望動機の構成

志望動機は、ただ思いや熱意を並べるだけでは相手に伝わりにくくなってしまいます。

自分の考えをしっかりと届けるためには、文章に一定の「構成」を持たせることが効果的です。

看護学生の志望動機でも活用しやすいのが、「PREP法」と呼ばれる構成の型です。

これは、ビジネスの場面でも広く用いられている方法で、論理的で簡潔に自分の考えを伝えることができます。

P(Point)結論:志望理由の要点を最初に伝える

最初に「なぜこの病院を志望するのか」という結論を簡潔に伝えましょう。

読む側にとっては、冒頭で主旨がはっきりしていると、その後の内容が頭に入りやすくなります。

たとえば、「患者さまに寄り添った看護を学べる環境に魅力を感じ、志望いたしました」など、志望動機の中心となる想いを端的に書くことがポイントです。

R(Reason)理由:なぜその理由に至ったのか

続いて、結論に至った理由を説明します。

「なぜその病院でなければならないのか」「どんな経験からその想いを抱くようになったのか」といった背景を伝えることで、志望動機に説得力が生まれます。

この部分では、病院の理念や看護方針、教育体制などに触れ、自分とのつながりを具体的に表現するとよいでしょう。

E(Example)具体例:体験談・学び・気づきなど

次に、自分の経験や体験をもとに、前述の理由を支えるエピソードを加えます

看護実習で印象に残った出来事、患者さまとの関わり、自分なりに感じた気づきなどを振り返ってみましょう。

事実に基づいた具体的なエピソードがあることで、文章全体にリアリティが生まれ、読み手の印象にも残りやすくなります。

P(Point)まとめ:今後にどう活かしたいか

最後に、志望する病院でどのような看護師を目指したいのか、今後の目標や意気込みをまとめます。

入職後にどんな経験を積みたいのか、どのように貢献していきたいのかを伝えることで、前向きな姿勢がしっかりと伝わります。

「自分の経験を活かしながら、患者さまの立場に立った看護を実践していきたい」など、これからの成長を意識した内容にすると、より好印象を持たれやすくなります。

【目的別】看護学生の志望動機例文11選

看護学生の志望動機例文をご紹介します。

参考にしてみてください。

① 教育体制に魅力を感じた例文

看護師として基礎からしっかり学び、成長していける環境に魅力を感じ、貴院を志望いたしました。

働き始めたあとも継続して学べる体制が整っていることは、自信を持って看護を提供していくために大切なことだと考えています。実習の中で、知識不足によって自信を持てずに戸惑った経験があり、それ以来、教育環境の重要性を強く意識するようになりました。

貴院のような教育支援が整った職場で経験を重ね、少しずつ確実に力をつけていける看護師を目指していきたいです。

② 最先端医療に関心がある例文

最先端の医療現場に身を置きながら、専門性を高めていきたいと考え、貴院を志望いたしました。

医療が日々進化していく中で、看護師にも常に学び続ける姿勢と判断力が求められることを実習で実感しました。特に急性期の現場では、的確な判断とチームでの連携が重要で、私もそのような場で学びたいという思いが強くなりました。

貴院での経験を通じて、知識や技術を磨き、状況に応じて的確に動ける看護師になれるよう努力していきたいです。

③ 小児科に特化したい例文

小児看護に携わり、子どもたちの成長に寄り添える看護を実践したいと思い、貴院を志望いたしました。

小さいころに病気をした経験があり、そのときに関わってくださった看護師さんの温かさが、今でも私の原点になっています。小児科実習では、子どもたちが不安を感じやすいことを改めて実感し、関わり方や表情、声のトーン一つで安心感が変わることに気づかされました。貴院で経験を積みながら、子どもとそのご家族が少しでも安心できるような看護を提供できるよう努力していきたいです。

④ 内科への志望動機例文

内科のように幅広い疾患に対応する中で、基礎的な力を着実に身につけていきたいと考え、貴院を志望しました。

実習で内科病棟を経験した際、症状が多様である分、観察や情報収集の力が看護には欠かせないと感じました。患者さんそれぞれの病態や生活背景を踏まえて関わることの大切さを学び、奥深さを実感しました。

まずは基本をしっかり身につけ、どんな状況にも対応できる柔軟な看護師を目指して取り組んでいきたいです。

⑤ 実習での経験を軸にした例文

実習の経験から、患者さん一人ひとりに寄り添う看護を実践したいと強く感じ、貴院を志望しました。

患者さんと信頼関係を築くことが、より良いケアや安心感につながると、実習を通して学ぶことができました。ある高齢の患者さんに毎日声をかけていたところ、少しずつ表情がやわらぎ、日常会話をしてくださるようになった出来事が印象に残っています。

そのときに感じた気持ちを忘れず、これからも患者さんに寄り添う姿勢を大切にしながら看護を実践していきたいです。

⑥ 学校での学びを活かす例文①(看護理論)

大学で学んだ看護理論を、臨床の場で実践に活かしていきたいと思い、貴院を志望いたしました。

看護を行う上で、根拠や理論を意識しながら関わることが、より良いケアにつながると感じています。授業で学んだOremのセルフケア理論に深く共感し、患者さんが自分らしい生活を取り戻せるよう支援する看護の在り方に興味を持ちました。

貴院では患者さんの自立支援にも力を入れていると伺っており、自分の学びを活かしながら成長できる場だと感じています。

⑦ 学校での学びを活かす例文②(多職種連携)

多職種との連携を大切にしながら、チームの一員として患者さんに関わりたいと考え、貴院を志望しました。

授業やグループワークを通して、それぞれの専門職が連携しながら支援することの大切さを学び、特に看護師の調整力が重要だと感じました。実習でも、看護師が中心となって情報共有を行う場面を目にし、責任感とやりがいのある仕事だと実感しました。

貴院はカンファレンスや多職種連携を積極的に行っていると伺っており、そのような環境で連携の力を身につけていきたいです。

⑧ 患者との信頼関係を大切にしたい例文

患者さんとの信頼関係を大切にしながら看護を行いたいと考え、貴院を志望いたしました。

看護師の声かけや態度ひとつで、患者さんが安心したり、表情が変わることがあると実習を通して学びました。ある患者さんに、毎日少しずつ話しかけていたところ、最後に「ありがとう」と言ってくださったことが心に残っています。

貴院が大切にされている「寄り添う看護」という理念に共感し、安心感を届けられる看護師を目指していきたいと思っています。

⑨ 地域医療への貢献を目指す例文

地域の方々の暮らしに寄り添う看護を実践したいと思い、地域に根ざした医療を提供されている貴院を志望しました。

病気だけでなく、その人の生活や背景まで理解した上で関わることの大切さを、実習で強く感じるようになりました。訪問看護の実習で、患者さんがご自宅で穏やかに過ごしている姿を見て、医療が日常の中にあることの意味を実感しました。

貴院で地域医療を学びながら、患者さんの生活を支えられる看護師を目指して努力していきたいです。

⑩ 美容看護の例文

美容医療の分野で、外見の変化だけでなく心のケアにも寄り添える看護をしたいと思い、貴院を志望いたしました。

美容医療は自信や前向きさにもつながる分野だと考えており、患者さんの思いに丁寧に寄り添う姿勢が特に求められると感じています。以前、自分が美容クリニックを利用した際、不安な気持ちに寄り添ってくれた看護師さんの対応に安心したことが印象に残っています。

貴院での経験を通して、専門的な知識を身につけながら、気持ちの面でも支えられる看護師を目指していきたいです。

⑪ チーム医療に参加したいという例文

チームの一員として連携しながら、患者さんにとって最善の看護を提供したいと考え、貴院を志望いたしました。

一人では対応しきれないことも、他職種と協力することで支え合えるということを、学校の学びを通じて実感しています。実習先で行われていたカンファレンスでは、看護師が患者さんの情報を的確に共有し、他職種と共に方針を決めている姿に憧れを抱きました。

これからは、チームの中で役割を果たせる看護師として成長し、患者さんにとって安心できる存在になりたいと思っています。

【看護学生志望動機】面接でのポイント

志望動機を伝える場面は、履歴書だけでなく面接でも必ずと言っていいほど訪れます。

特に面接では、紙の文章では伝えきれない熱意や将来のビジョンが見られており、内容の一貫性と、本人らしい言葉で語れるかどうかが大きなポイントになります。

ここでは、看護学生が面接で意識しておきたい3つの視点についてご紹介します。

入職後の1〜3年でどう成長したいか

面接では「入職してからどんなふうに成長していきたいか」がよく問われます。

新人のうちは学ぶことが多く不安もあるかと思いますが、その中でどのような力を身につけたいのか、どう努力したいかを自分の言葉で伝えられると、前向きな姿勢が伝わります。

たとえば、「まずは基礎的な看護技術や判断力をしっかり身につけたい」「患者さんとの関わり方に慣れて、自信を持ってコミュニケーションが取れるようになりたい」など、具体的な目標があると好印象です。

また、その目標が志望動機とつながっているかどうかも大切なポイントです。

中長期で目指す看護師像

看護師としての将来像も、面接でよく聞かれる質問のひとつです。

理想像があるかどうかで、その人が長く働く意欲を持っているか、計画的にキャリアを考えているかが分かります。

「将来的には専門性を高めて○○分野で活躍したい」「後輩を支える立場になりたい」など、長期的な視点を持っていることは前向きな姿勢として評価されやすくなります。

まだ明確でなくても、「患者さん一人ひとりと丁寧に向き合える看護師になりたい」など、自分なりの理想像を素直に伝えることが大切です。

「患者との関係性」と「自分の成長」をどう両立させるか

新人時代は、覚えることに精一杯で、患者さんとの関わりが表面的になってしまうこともあります。

面接では、そうした状況の中でも、患者さんとの関係性をどう大切にしながら、自分の成長も図っていくかという視点が重視されます。

「忙しい中でも、短い時間で安心してもらえる声かけを意識したい」「先輩の関わり方を見て学びながら、自分らしい看護を少しずつ形にしていきたい」といった具体的な答えがあると、現実的かつ真摯な印象を与えることができます。

この質問では、気持ちの余裕がなくなったときでも看護の本質を忘れない姿勢が大切にされています。

【看護学生志望動機】志望動機が思いつかないときの対処法

志望動機は、履歴書や面接に欠かせない要素ですが、「いざ書こう」と思ってもなかなか言葉が出てこないこともあるかもしれません。

看護師を目指す理由や自分の強みをどう言葉にするかに悩み、筆が止まってしまう学生も少なくありません。

そんなときは、焦らずに自分の過去を整理しながら気づきを得ることが大切です。

ここでは、志望動機が思いつかないときに取り組んでほしい3つの方法をご紹介します。

自分史を振り返る

まずは、自分のこれまでをゆっくり振り返ってみることが、志望動機を見つける第一歩になります。

小さなきっかけでも構いません。

「なぜ看護師になりたいと思ったのか」「心に残っている体験は何か」「実習で何を感じたか」といった、自分だけのストーリーが必ずあるはずです。

紙に書き出したり、時系列で整理したりすることで、自分の中にある思いや考えが少しずつ言葉になっていきます。

志望動機はうまく書くことが目的ではなく、「自分らしさ」を伝えることが何よりも大切です。

他己分析で新たな気づきを得る

どうしても自分の強みや考えが見つからないときは、周囲の人の力を借りるのも良い方法です。

家族、友人、先生などに「自分ってどんな人だと思う?」と聞いてみることで、意外な一面に気づけることがあります。

人から見た自分の印象は、自己分析では出てこなかったヒントになることがありますし、それが志望動機の中で活かせることも多くあります。

一人で悩まず、他人の視点も取り入れてみることで、考えが整理されていくことがあります。

エージェントやキャリア支援サービスを活用して整理する

学校のキャリアセンターや看護学生向けの就職支援サービスでは、志望動機の相談にも対応してくれるところが多くあります。

自分では言語化が難しい気持ちも、第三者と話すことで自然と形になっていくことがあります。

特に、看護師専門の就職支援サービスなどでは、志望動機の添削や病院選びのアドバイスを行っているところもあり、客観的な視点からのサポートが受けられます。

「考えがまとまらない」「何から手をつけていいか分からない」というときほど、プロのアドバイスを活用してみるのも一つの方法です。

【看護学生志望動機】よくあるQ&A

Q1. 志望動機って何文字がベスト?

A. 履歴書に記入する場合は300〜400文字程度が一般的です。

多すぎると読み手に負担がかかり、少なすぎると熱意が伝わりづらくなるため、内容が伝わる中で簡潔にまとめることが大切です。

文字数よりも意識してほしいのは、「読みやすさ」と「具体性」です。

PREP法などで構成を整えることで、文字数内でもしっかりと伝わる志望動機になります。

Q2. 複数病院を受けるとき、どう差別化すればいい?

A. 病院ごとの特徴や理念に合わせて内容を調整するのがポイントです。

どの病院にも使えるような文章では、想いが伝わりにくくなります。

志望動機の中に、「その病院でなければならない理由」をしっかり含めるようにしましょう。

たとえば、教育体制・診療科・地域性・理念など、自分の経験や価値観と重なる点を見つけて書き換えることで、それぞれの病院に合った志望動機にすることができます。

Q3. 志望動機に「弱み」や「失敗談」は入れてもいいの?

A. 入れても問題ありませんが、「どう乗り越えたか」「何を学んだか」を明確にすることが大切です。

失敗した経験や悩んだ時期があることは、成長につながる大切なエピソードでもあります。

たとえば、「実習で自信を失ったけれど、先輩の助言で前向きになれた」など、過去の経験が今の目標や看護観にどうつながっているかを伝えることで、リアリティのある志望動機になります。

ただし、弱みだけを述べて終わってしまうとマイナスに見えてしまうため、「気づき」や「今後にどう活かすか」で締めくくるようにしましょう。

まとめ

看護学生にとって、志望動機は就職活動の中でも特に大切な要素です。

履歴書では自分の思いを文章で伝え、面接ではその背景や考えを自分の言葉で話すことが求められます。

志望動機をつくる上で意識したいのは、「なぜ看護師を目指したのか」「なぜその病院を選んだのか」「どんな看護師になりたいのか」を、自分らしく、具体的に言語化することです。

うまく書こうとするよりも、自分の経験や気持ちに向き合い、それを丁寧に伝える姿勢が何よりも大切です。

志望動機に正解はありません。

あなた自身の歩みや思いにしっかり向き合い、少しずつ言葉にしていくことで、必ずあなただけの志望動機が出来上がります。

焦らず、丁寧に、あなたらしい志望動機をつくっていきましょう。

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