【例文14選】物流業界で通る志望動機の書き方|書く際のポイントや構成、NG例など徹底解説

【例文14選】物流業界で通る志望動機の書き方|書く際のポイントや構成、NG例など徹底解説

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

目次目次を全て表示する

はじめに

物流業界と言えば、昨今特に活発化されているイメージもあり、志望する就活生も多いでしょう。

ただ、漠然と「モノを運ぶ仕事」という認識だけで志望動機を作成すると、企業の求める人材にはマッチしません。

この記事では、どのような志望動機を書けば物流業界の企業の目に留まるのか、大事なポイントをご紹介します。

この記事を読んでわかること

・物流業界向けの志望動機の書き方
・志望動機のおすすめ構成

この記事をおすすめしたい人

・物流業界向けの志望動機の書き方を知りたい人
・自分の志望動機に不安がある人

【物流業界の志望動機】まずは物流業界について知ろう

まずは物流業界について知ろう
  • 物流業界の課題
  • 物流業界の今後

物流業界とは、主に商品の輸送や配送を行っている業界のことを指します。

しかし一口に商品を運ぶといっても、その工程は「保管・情報管理」「流通加工」「包装・荷役」「輸送・配送」「営業」「コンサルティング」など多岐にわたります。

また、商品の付加価値を上げるラッピングや、商品の品質を保持するための保管など、売り手側が行うイメージの仕事も物流業界の業務のひとつです。

物流業界への就職を志す方は、業界の実情を知り、自分の認識とのギャップが起こらないようにしておきましょう。

物流業界の課題

物流業界にとって大きな問題となっているのが、小口発送によるコストの増加です。

昨今、Amazonや楽天などのECサイトが発展し、「送料を発送側が負担する」「実物を見た後で返品可能」などの、消費者のネット通販への抵抗感を取り払うサービスを打ち出す企業が増えてきています。

こうしたことから、ネット通販の敷居は年々低くなっており、個人宅への配送を中心に、物流需要はこれからも高まっていくでしょう。

また、年々多様化している消費者のニーズに応えるため、主に小売店を中心に、必要なものを必要なときに発注する「多頻度小口配送」が採用されています。

従来は、一定量の商品をまとめて配送するやり方が一般的でしたが、時代の移り変わりにより、現在は小さな商品に対し大きなコストを要して運ばなければなりません。

物流業界の今後

物流業界は、今後もリモートワークなどの発達によって需要が拡大していくことが予想されます。

増え続ける需要に人員が追い付かず、業界全体の人員不足も重い課題となるでしょう。

そのため必要になってくると考えられるのが、IT技術を駆使した作業の効率化です。

たとえば、個人宅への小口配送が増加している昨今、配送車のルート取りは複雑化しており、配送プランを決定するだけでもコストが発生しています。

そこで、配送を管理する輸配送管理システムを利用すれば、データを入力するだけで誰でも最適なルートを導き出すことが可能です。

これまで従業員のスキルに頼っていた部分をITに置き換えることで、コストの削減が叶い、さらなる発展につなげることができるでしょう。

ドライバー不足

物流業界におけるドライバー不足は深刻な課題の1つです。

少子高齢化が進む日本では、ドライバーの高齢化が深刻化しています。

平均年齢が上昇し、新規の若年層が物流業界に参入しなくなってきているのです。

この結果、現役ドライバーの退職が増え、補充が追いつかない状態となってしまっています。

また、長時間労働や不規則な勤務時間が多く、特に近年はこのような労働環境は魅力的でないと思われることが多いため、さらにドライバーが不足しています。

特に都市部への人口集中が進む中で、地方のドライバー不足が顕著です。

都市部に比べて賃金が低い場合も多く、地方でのドライバーの確保は非常に難しい状況となっています。

ECサイトの普及により需要が急増していますが、それに対応するだけの人材が確保できていないため、労働負荷が増加してしまっているのが大きな問題なのです。

【物流業界の志望動機】3つの手段

3つの手段
  • 陸運
  • 海運
  • 空運

物流業界には様々な輸送方法が存在しますが、主なものは大きく分けて3つです。

1つのみに特化している企業もあれば、全ての運送方法に対応している企業も存在します。

どのような輸送方法があるのかについて理解した上で、自分がどのような企業に就職するかを考えてみましょう。

陸運

陸運とは皆さんが想像する、トラックを用いて物品を運送するものであり、国内の運送が中心です。

オンラインで購入した商品が自宅に届く際に利用されることが多く、その需要は年々増加しています。

陸運は他の輸送手段に比べて柔軟性が高く、都市部から地域まで広範囲にわたる配送が可能です。

また、陸運は商品のドアtoドア配送が可能であるため、特に小口配送や長距離・短距離輸送において重要な役割を果たしています。

加えて、物流全体の60%を陸運が占めており、その重要性は非常に高いです。

しかし、道路交通状況や気象条件に左右されやすく、渋滞や災害による遅延のリスクも伴います。

そのため、効率的な配送ルートの計画や適切な労働環境の整備が求められているのが特徴です。

海運

海運は国際物流の核を担う存在であり、特に大量の貨物を長期間にわたって運ぶ際に重要な役割を果たします。

海運は主にコンテナ船を利用し、大量の貨物を一度に運送できるため、コストパフォーマンスが非常に高いです。

そのため、企業間の取引においては欠かせない手段となっています。

また、環境への負荷が比較的少ない点も注目されており、持続可能な物流の実現に寄与しています。

しかし、海運は他の輸送手段に比べて時間がかかるため、緊急性の高い貨物には不向きです。

また、港湾設備や通関手続きなどのインフラが必要であり、それに伴うコストや時間も考慮する必要があります。

それでもなお、海運は大量輸送において圧倒的な優位性を持ち、国際貿易の基盤として重要な役割を担い続けています。

空運

空運はスピードが求められる輸送において最も適した手段です。

特に生鮮食品や高価な電子機器、医薬品など、迅速な配送が求められる商品においては空運が利用されます。

空運は他の輸送手段に比べて輸送時間が圧倒的に短く、地球の反対側にある都市間でも数日以内に配送が可能です。

この迅速性は企業のサプライチェーンにおいても重要な要素となっており、在庫管理の効率化や市場の変動に迅速に対応できます。

しかし、空運はコストが高く、運べる貨物の量にも制限があります。

また、航空機の運行スケジュールに依存するため、気象条件や空港の運営状況に左右されることも多いです。

しかし、その迅速性と信頼性から、高付加価値の商品や緊急配送において不可欠な手段と言えます。

【物流業界の志望動機】物流業界の仕事内容

物流業界の仕事内容
  • 保管・情報管理
  • 流通加工
  • 包装・荷役
  • 輸送・配送
  • 営業
  • コンサルティング

ここからは、物流業界の仕事内容について詳しく解説していきます。

物流業界の業務内容は多岐にわたっており、特色もそれぞれ異なります。

それぞれの業務内容を正しく理解するとともに、自分がどのような仕事に興味を持っているのかを明確にしておきましょう。

保管・情報管理

「保管・情報管理」は、販売元から預かった商品を一時的に保管する作業です。

ただ商品を置いておけば良いというものではなく、商品によって湿度や温度を調整し、品質を落とさないよう適切に保管しなければなりません。

そのため、商品に関する膨大な情報を管理する必要があります。

また、預かった商品の配送コストを抑えつつ消費者へ届けるためには、配送ルートの調整やスケジュールの最適化が欠かせないでしょう。

さまざまな業務があり、幅広いスキルと全体を見る能力が求められます。

流通加工

商品をそのままで出荷することはできず、「流通加工」と呼ばれる商品の梱包業務が必要です。

流通加工の業務内容は商品によってまちまちですが、主に、商品に付加価値を付与する目的で行われます。

たとえば、お中元やお歳暮の詰め合わせ、クリスマスのラッピングなど、商品の見栄えを良くするための作業がこれにあたるでしょう。

また、商品の安全性や品質を保証する目的で、商品の検品を行うこともあります。

こうした細かな作業を物流センターで行うことが、供給の効率化につながっているのです。

包装・荷役

配送の過程で商品が傷つき、商品価値が損なわれることがないよう、段ボールやクッション材で保護する作業を「包装」と呼びます。

また「荷役」とは、主にトラックをはじめとする輸送手段への荷物の積み込み、および積み下ろしを指します。

そのほかにも、積み下ろしを行った後の運搬・仕分けや、集荷(ピッキング)も行わなければなりません。

物流において中核的な役割を担っており、幅広い知識、的確な判断力が必要になるでしょう。

輸送・配送

「輸送・配送」は、出庫された商品を消費者のもとへ運ぶ仕事です。

前述したように、物流業界の需要は増加の一途をたどっており、商品を消費者へ届ける輸送・配送業務は大変になってきています。

労働時間が長く、また長距離の移動などが懸念されるため、一定以上の体力がなければ続けていくことは難しいでしょう。

また、短時間とはいえ消費者との直接のやり取りがあるため、最低限のコミュニケーション能力が求められる業務でもあります。

営業

物流の外部委託を希望する企業に対し、物流サービスを提案するのが物流業界の営業職です。

具体的には、荷主の課題をヒアリングしたうえで、潜在的なニーズを拾い上げ、資料を使って顧客に最適な提案をしていきます。

提案内容が配送品質に直結するため、自分の仕事の結果を肌で感じることができ、やりがいのある職種であると言えるでしょう。

また、顧客や各部署との連携が必須なため、高いコミュニケーション能力のほか、海外の企業と仕事をすることもあるため英語力を求められることもあります。

コンサルティング

物流に関する悩みを解決するのが、コンサルティング業務の主な目的です。

企業によって運ぶものはさまざまなため、扱う品物に合わせてさまざまな提案をしていなければならず、商品に対する幅広い知識が必要です。

また、コンサルティングの切り口も多様で、保管・配送などの業務内容に対するものから、戦略やM&Aといった経営に対するものもあります。

顧客の悩みを解決するために、多角的に問題解決するスキルや、優れたコミュニケーション能力が必要になるでしょう。

【物流業界の志望動機】未経験でも大丈夫?

結論として、物流業界に未経験でも就職すること自体は問題ありません。

しっかり業界研究をして、今後の動向や課題点を理解し、自分が実現したいことを志望動機に入れ込めば、十分に他の就活生と差別化をすることは可能です。

特に近年、物流業界は人材不足に悩まされているため、あなたがなぜ物流業界を目指しており、どのように活躍したいと考えているのかを明確に盛り込むことができれば、十分に魅力をアピールすることは可能です。

ただし、人手が足りていないからといって「誰でも合格できる」というわけではないため、気を抜かずにしっかりと選考対策に臨みましょう。

【物流業界の志望動機】志望動機作成前に準備しておくべきこと

志望動機作成前に準備しておくべきこと
  • 自己分析
  • 企業研究

木下恵利

スーツの男性の画像

志望動機を書く際は十分に準備をしてから書くようにしましょう。自己分析や企業分析を行ってから作成することで質の高い「穴のない志望動機」を作成することができます。そのため、自己分析や企業分析を行い、書く内容を明確にすることから始めていきましょう。

志望動機は、「自分がこの企業でなければならない理由」を企業に伝えるためのものです。

そのため、志望動機を作成するにあたり、「自己分析」と「企業研究」は必ず済ませておくべきだと言えるでしょう。

どちらも大変な時間と労力を要するものですが、これをしておかないと、採用担当者に響く志望動機を作成することはできません。

ここで準備したものが、のちに作成する志望動機のクオリティに直結するため、丁寧に取り組んでおくことをおすすめします。

自己分析

自己分析とは、自分のことについてさまざまなアプローチで深掘りをし、自分の潜在的な面を明確にすることです。

志望動機を作成する際には、自分の特性や強み、弱みを分析し、自分の特性がいかにその業種に向いているのかを盛り込む必要があります。

自己分析をすることで、自分のことを客観的に見ることができるようになり、中身の濃い志望動機を書けるようになるでしょう。

また、自己分析を通して「自分が何をやりたいのか」を理解することは、企業に就職した後で「どのようにその会社に貢献していきたいのか」を考えるための礎となり得ます。

なぜ物流業界を目指すのか、自己分析をしてしっかりと言語化しておけば、面接などで聞かれた際にもスムーズに受け答えができるでしょう。

他己分析

他己分析とは、自分以外の第三者に自分の強みや特徴を聞くことで、自己認識との違いを明確にする方法です。

自己分析だけでは見落としてしまう視点を得られるため、客観的な強みを知るために有効です。

特に、友人や家族、ゼミの教授、アルバイトの上司など、異なる立場の人から意見をもらうことで、多角的な視点が得られます。

また、就活において企業は、応募者が自身の強みを理解し、それをどう活かすかを考えているかを重視します。

そのため、他己分析を行うことで、自分では気づかなかった強みを発見し、それを志望動機に盛り込むことができます。

他己分析を取り入れることで、より信憑性のある自己PRにつなげることができるため、積極的に活用するとよいでしょう

企業研究

企業研究とは、志望する企業のことを正しく理解するために、その企業を多角的に調査することです。

企業は応募者に対し、「自社でなければならない理由」を求めており、どの企業でも通用するような志望動機だと、評価が低くなる場合があります。

深く企業研究をしておくことで、志望企業の特性を根拠とした志望動機の作成ができるため、採用担当者に志望度の高さを伝えることができるでしょう。

また、企業研究を行う際には、会社説明会やOB・OG訪問など、さまざまなアプローチが求められます。

そのため、企業研究がきちんとできていることをアピールすれば、自身が積極的に行動できる人間であることを採用担当者へアプローチすることにもつながるでしょう。

加えて、複数の企業を研究し比較しておけば、より自分の特性にマッチした企業を選ぶことができます。

業界研究

業界研究は、なぜその業界を志望するのかを明確にするために欠かせない準備の一つです。

同じ職種であっても、業界ごとに求められるスキルや働き方は異なります。

また、業界の成長性や今後の課題を理解することで、自分がどのように貢献できるのかを具体的に伝えることができます。

業界研究を行う際には、まず市場規模や業界の動向、成長性を調べることが重要です。

次に、競合企業の特徴を比較し、それぞれの強みや企業文化を把握します。

この過程を経ることで、「なぜこの業界なのか」「なぜこの企業なのか」を明確にし、志望動機に説得力を持たせることができます。

さらに、IT業界ならば技術革新のスピードや人材不足の問題、メーカーならばグローバル競争の激化など、それぞれの業界が抱える課題を把握し、それに対して自分がどう関わりたいのかを考えることで、志望動機の質が向上します。

インターンシップへの参加

インターンシップに参加することで、実際の業務を体験し、企業の雰囲気や仕事の進め方を理解することができます。

企業は、インターンシップ経験者の志望動機を特に重視する傾向があり、実際の経験をもとにした志望理由は説得力が増します。

インターンシップに参加した場合、その経験をどのように活かしたいのかを明確にすることが重要です。

例えば、「営業職のインターンで、クライアント対応の難しさを学び、より良い提案を行うためのスキルを磨きたい」といった具体的な気づきがあれば、志望動機の中でアピールできます。

また、企業の理念や社風が自分に合っていると感じた点についても触れると、より納得感のある志望動機になります。

OB・OG訪問

OB・OG訪問を行うことで、企業の実態や求められるスキルについてより深く理解することができます。

企業のホームページや説明会では分からないリアルな職場の雰囲気や、社員の働き方について直接話を聞ける機会となるため、志望動機を具体化する上で有効な手段です。

OB・OG訪問を行う際は、事前に質問を準備し、企業のどのような点を知りたいのかを明確にすることが大切です。

例えば、「入社後に求められるスキルは何か」「入社前と後でギャップを感じたことはあるか」といった質問をすることで、業務内容やキャリアパスについて具体的な情報を得ることができます。

また、訪問の際に得た情報を志望動機に盛り込むことで、「実際に社員の話を聞き、〇〇な点に魅力を感じた」といった形で説得力を増すことができます。

【物流業界の志望動機】志望動機作成のポイント

志望動機作成のポイント
  • なぜ物流業界なのか
  • なぜこの企業なのか
  • 入社後のビジョン
  • 具体的なエピソード
  • 業界への理解度をアピールする
  • 職種に応じた強みをアピールする

志望動機を作成する前の準備が整ったら、次は志望動機を作成するうえで重要なポイントをご紹介します。

物流業界の仕事は世間の認識と実際の業務内容のギャップが大きいため、志望する際には業界の実情をしっかりと理解できていることをアピールする必要があります。

そのため物流業界の志望動機を作成するのは少し難しいですが、ポイントを押さえることで中身のある志望動機を作成することができるので、しっかりと確認しておきましょう。

なぜ物流業界なのか

企業は、高いモチベーションを持って働ける人材を求めています。

物流業界を志す熱量や、業界への理解度を企業にわかってもらうために、「なぜ物流業界を志望したのか」を伝えることは非常に重要です。

自分の経験や、就職後に成し遂げたいことなどを絡めて物流業界でなくてはならない理由を伝えることで、業界への志望度の高さを伝えることができます。

このとき、物流業界ならではの魅力などを踏まえると、より説得力のある志望動機になるでしょう。

業界の魅力を見つける際には、自分の「好き」から考えてみることをおすすめします。

物流業界を目指すきっかけになった経緯を深掘りしてみると、どこかに「好き」があるのかが見つかることでしょう。

そのエピソードをもとに、自分が感じる物流業界の魅力を考えてみてください。

なぜこの企業なのか

物流業界の中でも志望企業を選んだ理由を伝えることも、大切なポイントです。

ほかの企業と比較したうえでその企業を選んだ理由が言えないと、企業側の目には「自社でなくても問題ないのでは?」と疑問を抱いてしまう可能性があります。

多くの企業の中からどうしてその企業を選んだのかを伝えることで、その企業への志望度の高さを伝えましょう。

前述したとおり、志望企業を選んだ理由を考える際には、志望企業について深く調べておかなければなりません。

企業理念や業務内容を詳しく研究し、その企業ならではの特性を正しく理解しておきましょう。

志望企業について深く調べておくことで、企業独自の魅力について述べることができるため、企業に志望度の高さがより伝わりやすくなります。

入社後のビジョン

入社後に、自分が企業に対して何ができるのかを伝えることが大切です。

自分の強みを具体的に伝えられれば、入社後の活躍を企業にイメージさせることができます。

強みをどのような場面で活かすことができるのか、この点を具体的に伝えていくことがポイントになります。

このとき、自分の強みが志望企業の理念と食い違っていると逆効果になってしまうので、企業の特性をしっかりと理解したうえで自分の強みとマッチしているかきちんと確認しておきましょう。

志望動機に盛り込む際には、実際に経験したエピソードを交えることがおすすめです。

実際に起こったことと絡めて話すことで説得力が増し、併せて自分の人となりを伝えることができます。

業界への理解度をアピールする

志望動機を作成する際には業界への理解を深く示すことが重要です。

この業界は商品の流通を支える重要な役割を果たしており、国際的な貿易や電子上取引の発展に伴い、ますます重要性が増しています。

志望動機には業界の基礎知識や最新の動向を織り交ぜて意欲と準備の深さを伝えましょう。

物流業界の変化としてはテクノロジーの進化による業務効率化や環境問題への対応が挙げられます。

このような自動運転技術やAIを活用した配送システムの導入も進んでおり、企業はこれらを通じて競争力を強化しています。

これらの知識を踏まえた志望動機を作成し、業界への基本的な知識がしっかりしているということを強調しましょう。

職種に応じた強みをアピールする

物流業界では多岐にわたる職種が存在しており、それぞれに求められるスキルや適性は当然ながら異なります。

したがって、自分が志望する職種に応じた強みを的確にアピールすることが大切です。

志望動機には応募する職種で発揮できる自分の能力や経験を具体的に記載しましょう。

営業職を目指すならば顧客とのコミュニケーション能力や課題解決能力が重要です。

この場合、自分が過去にアルバイトなどで顧客に対応した経験などを具体的に述べ、その中で得た学びを活かしたいと伝えると良いでしょう。

また、物流管理職を目指す場合にはデータ分析やプロジェクト管理のスキルを強調するのは適切です。

「大学での経験で培ったデータ分析能力を活かし、効率的な物流網の構築に取り組みたい」などといった形でアピールすると良いでしょう。

【物流業界の志望動機】アピールすべきスキル5選

アピールすべきスキル5選
  • 体力
  • PCスキル
  • 対人コミュニケーション能力
  • 通関士資格
  • 語学力

物流業界を希望するのであれば、この5つのスキルは身に着けておく必要があります。

これらが備わっていると効果的なアピールになります。

体力

物流業界に進んでいくのであれば、「体力」は必要となります。

当たり前ですが、物流業界というのは全国、世界中から集まる荷物を消費者や顧客のもとに運ぶ社会インフラの役割を果たしています。

倉庫などで重い荷物を持つ場面が多くあるため、体力に自信がある人、体を動かして働きたい人におすすめといえます。

また、トラックの運転手などは長距離運転となるため、体力は必須であるといえます。

PCスキル

いまや物流業界に限らず、他のどの業界でも必須スキルとなっているのが「PCスキル」です。

皆さんの中には「物流業界にPCスキルって何処で使うかイメージがつかない」という方もいるかもしれません。

ですが、物流業界においてPCを扱う場面は多くあります。

物流業界では必要書類の作成や顧客、取引先とメールでのやり取りなどが多く、すべてPCで行う業務となります。

プログラミングや関数などの高度なPCスキルを持っている必要はありませんが、エクセルやワード、社会人として必要なメール能力などが備わっているだけでもアピールになります。

対人コミュニケーション能力

物流業界に進んでいくのであれば、「対人コミュニケーション能力」は最も重要になります。

物流業界といっても先ほど紹介したように仕事内容は様々です。

ですが、そのすべての仕事内容でコミュニケーション能力は必須となります。

完全に裏方となる事務作業などであれば社内の方とのコミュニケーションが取れれば問題ないですが、それ以外は社外の方とのコミュニケーションが必要となってくるのです。

倉庫内や配送先などで多くの人と関わっていくことになります。

物流業界は社会インフラとしてなくてはならない業界であり、止まることができないため、円滑なコミュニケーションを取り、スムーズに進めていくことが求められるのです。

通関士資格

物流業界で通関士として働いて行きたいのであれば、持っているとアピールになります。

通関士とは、貿易時に税関を通過する際に必要となる手続きを代行する職種です。

通関士資格は貿易関連で唯一の国家資格であり、資格なしでは通関士として働くことはできません。

試験自体も簡単なものではないため、企業からの需要が高い資格となっています。

語学力

物流業界は他の業界と比較して特に「語学力」が必要とされています。

貿易などでは海外の企業とのやり取りがあるため、「TOEIC500点以上」などのように応募条件を設けている企業が多くあります。

特に海運は語学力を重視する傾向が強いため、TOEICスコアなどを保有していて、高得点の場合はアピールポイントとなります。

【物流業界の志望動機】志望動機の構成

志望動機を作成する際には、論理的な流れを意識することが重要です。

企業が求めるのは、「なぜこの会社なのか」「なぜこの業界なのか」「どのように貢献できるのか」といった明確な理由が伝わる志望動機です。

そのためには、結論から始め、理由や具体例を示した後、再度結論を述べることで、伝わりやすい構成にすることが効果的です。

ここでは、志望動機を作成する際の4つの構成要素について解説します。

結論

志望動機の冒頭では、まず結論を端的に述べることが重要です。

この部分が曖昧だと、何を伝えたいのか分かりにくくなってしまうため、「なぜこの企業を志望するのか」を簡潔に伝えます。

例えば、「私は〇〇の分野で成長し、社会に貢献できる仕事をしたいと考えています」といった形で、志望の方向性を明確に示します。

また、企業の理念や事業内容と自身の価値観が合致していることを述べることで、企業への理解が深いことをアピールできます。

理由

結論を述べた後は、その理由を簡潔に説明します。

この部分は、具体的なエピソードや経験につなげるための橋渡しとなるため、長くなりすぎないように注意が必要です。

例えば、「私は学生時代に〇〇の経験を通じて、△△に興味を持ちました」や、「貴社の〇〇という事業に共感し、自分のスキルを活かせると考えました」といった形で述べると、論理的な流れが生まれます。

ここで大切なのは、「なぜその企業でなければならないのか」を明確にすることです。

業界全体ではなく、その企業特有の強みや理念に触れることで、志望動機の説得力が増します。

具体例

理由を述べた後は、自分の経験やエピソードを交えて具体的に説明します。

この部分は、他の応募者と差別化を図る重要なポイントになります。

例えば、「大学時代に〇〇のプロジェクトに取り組み、△△の成果を出しました」や、「アルバイトで□□に挑戦し、××のスキルを身につけました」といったように、実体験を交えて説明することで、説得力が増します。

企業が求める人物像と自分の経験を結びつけることで、「この企業で活躍できる人材である」というアピールにつながります。

再度結論

最後に、もう一度結論を述べることで、志望動機を明確に締めくくります。

ここでは、「だからこそ、私は貴社で〇〇の業務に携わりたいと考えています」といった形で、最初の結論を補強するようにまとめます。

また、「これまでの経験を活かし、△△の分野で貢献したい」といったように、入社後の展望を述べることで、将来のキャリアビジョンを伝えることができます。

この部分で大切なのは、「企業が求める人材像」と「自分の強み」がマッチしていることを強調することです

【物流業界の志望動機】内容別の志望動機例文6選

志望動機の書き方がわかったら、いよいよ作成に入ります。

とはいえ、ゼロから文章を作るのは難しく感じることもあると思います。

最後に志望動機6選をご紹介しますので、自分の志望動機づくりに役立ててみてください。

例文①

私は物流の顧客ニーズを素早くキャッチし、より良いサービスを提供できるよう、改善し続けたいと考えています。

日々進化し続ける物流業界の中でも、新しいシステムをいち早く導入し、革新を続けている貴社に魅力を感じ、志望しました。

私の強みは変化を恐れずチャレンジできる力で、学生時代には長期休みごとにさまざまな国を訪れました。

現地の人とコミュニケーションが取れるか不安はありましたが、「とりあえず行ってみよう」と何度か旅行を重ねるうちに対話能力も上がり、具体的には現地に友人を作れるほどのレベルです。

学生時代に得た経験をもとに、新しいものに触れることを恐れず、常に情勢にアンテナを張りチャレンジ精神を持って挑戦することで、貴社の繁栄に貢献したいと考えています。

例文②

私は、顧客満足度の高いモノ運びをすることで、顧客が安心して利用できるサービスづくりに貢献したいと考えています。

学生時代は定食屋でアルバイトをしており、リピーター獲得に苦戦したことがありました。

そこで友人数人にお客さんとして来店してもらい、満足度アンケートを取ったところ、料理の質ではなく店員の接客の声が大きすぎることに原因があることがわかりました。

店長に相談し、声出しの調整を行ったところ、徐々に常連のお客さんが増え、売上アップにつながったのです。

この経験から、お客さんがサービスに対して持つイメージは、商品そのものだけではなく、商品を得るために体験したすべての出来事の総合評価であることを学びました。

満足度の高い配送のために顧客、従業員両方の「人を大切にする」という貴社の経営理念のもと、真心のあるサービスを提供したいと考えています。

例文③

大切な品物の品質を保ったまま運ぶことで、販売店と消費者をつなぎたいと考えています。

貴社は特に低温物流への評価が高く、品物の品質を損なわせず運ぶことに力を注いでおり、私の目指す「品質の高いモノ運び」を実現できると考え志望しました。

私は、学生時代にはアルバイトでリーダーを務め、従業員のサポートを行ってきました。

一人ひとりがいかに実力を発揮できるかを考え働きかけた結果、全体のパフォーマンスを上げることができたのです。

私は、自分が表舞台に立たずとも、自分の仕事の結果が誰かの喜びにつながることにやりがいを感じます。

貴社に入社後は、「品質の高いモノ運び」を通じて、社会の縁の下の力持ちとして尽力したいと考えています。

例文④

私が貴社を志望するのは、物流の効率化とイノベーションに貢献したいからです。

物流業界の重要性に初めて気づいたのは、大学の経済学講座でグローバルサプライチェーンの複雑さとその経済への影響を学んだときです。

特に、ある物流企業のケーススタディを通じて、効率的な物流システムがいかに企業の競争力を高めるかを理解しました。

その後、物流業界の最前線で活躍する貴社の事例に触れ、革新的な物流ソリューションと持続可能性への取り組みに深い感銘を受けました。

このような背景から、私は物流業界でキャリアを築くことを決意しました。

貴社のように、効率的かつ持続可能な物流システムの構築に取り組む企業で働きたいと強く望んでいます。

例文⑤

私が貴社を志望するのは、物流の最適化とイノベーションを通じて社会に貢献したいからです。

経営学部で物流管理を学んでいた時、流通加工の重要性と、それがエンドユーザーへの価値提供にどう影響するかを理解しました。

特に、ある企業訪問で物流センターの最先端技術を目の当たりにし、流通加工の効率化がいかに全体の供給チェーンを改善するかを実感しました。

その経験から、物流業界で働き、具体的な改善策を実践することに強い関心を持つようになりました。

貴社は流通加工技術の革新に積極的に取り組んでおり、私の関心とキャリアビジョンに完全に合致しています。

貴社に入社してからは、その技術力と革新性に魅力を感じ、物流業界の未来を共に形成していきたいと考えています。

例文⑥

私が貴社を志望するのは、貴社の輸送・配送業務の効率化と革新に貢献したいからです。

大学で物流学を専攻し、特に輸送・配送の最適化に関する研究に没頭しました。

ある課題研究で都市部の配送効率化に関するケーススタディを行った際は、最新のGPS追跡技術や最適ルート算出アルゴリズムが配送効率に与える影響に深い関心を持ちました。

その経験を通じて、物流業界における技術の進化とその社会への貢献の大きさを実感しました。

貴社が先進的な物流ソリューションを取り入れ、持続可能で効率的な配送システムの構築に取り組んでいることに強く惹かれます。

貴社に入社してからはこのような環境で自らの知識と情熱を活かし、輸送・配送業務の更なる効率化とイノベーションに貢献したいと考えています。

【物流業界の志望動機】物流手段別の志望動機例文3選

続いて、物流手段別の志望動機の例文を3つ紹介します。

自分が目指す職種に関する例文はもちろんのこと、残りの例文も余裕があればぜひ参考にしてください。

本記事のおさらいになるはずです。

陸運

御社を志望する理由は陸運業界において人々の生活基盤を支える存在として地域社会に貢献している点に魅力を感じたためです。物流は生活の中で欠かせないものですが、特に御社は地域密着型なサービスを展開しつつ全国規模での効率的な物流ネットワークを構築している点に強く惹かれました。大学時代は地域の中小企業でインターンを行い、配送時間が遅れ、顧客満足度が下がらないよう、配送スケジュール見直しや効率化案を提案しました。この経験を通じて、物流がいかに企業活動や人々の生活に直結しているかを実感し、陸運業界への関心が高まりました。入社後は配送プロセスの最適化や効率化に貢献し、より多くの人々に信頼される物流サービスの提供を目指し貢献したいと考えています。

海運

御社を志望する理由は、海運業界においてグローバルな視点から貿易を支える重要な役割を果たしている点に強い魅力を感じたためです。御社は世界中の主要な港をつなぐネットワークを持ち、多様な貨物輸送を可能にしている点が他社にない魅力であると感じています。大学時代、国際貿易を学ぶ課程で輸送手段の選定が貿易コースに与える影響を調査するプロジェクトに参加しました。その中で海運が大規模かつ安定的な輸送手段として非常に重要であることを知り、御社の取り組む環境問題への対策や燃料効率の改善プロジェクトにも感銘を受け、この分野で御社でこそ活躍したいと考えました。入社後は貿易ルートの分析や新規顧客の開拓を通じて、御社のさらなる成長を後押しできればと考えています。

空運

御社を志望する理由は空運業界におけるスピード感とグローバルな展開に魅力を感じたためです。特に御社は迅速な貨物輸送を可能にする広範なネットワークと航空・空港間での効率的な連携体制を持つ点に惹かれました。大学時代、短期留学を通じて現地で物流システムを研究する機会がありました。輸送速度がビジネスに与える影響について学ぶ中で、空運が重要な役割を果たしていることを実感しました。また、御社の取り組むハイテク機器や衣料品の輸送サービスは社会的にも非常に価値が高く、自分の目指す方向と完全に一致しています。入社後は御社の空運ネットワークを活用し、顧客の多様なニーズに応えるためのソリューションを提案するとともに、新しい輸送手段やサービスの開発に積極的に取り組み、貢献したいと考えています。

【物流業界の志望動機】職種別の志望動機例文5選

職種別の志望動機の例文も紹介します。

営業職、倉庫管理職、システム管理職、コンサルティング職、そして通関士職の5つを作成したため、ぜひ参考にしてみてください。

物流手段別の志望動機と同様に、あなたが目指す職種以外の志望動機も読み込んで、本記事のおさらいをすることを推奨します。

営業職

御社を志望する理由は信頼関係を基盤にした物流ソリューションを提案する営業職に魅力を感じたからです。物流は企業活動や人々の生活を支える重要な役割を果たしており、特に御社の顧客のニーズに合わせたソリューションを提案する柔軟性が私の目指す方向性と完全に一致しています。大学時代は地域のイベント運営に関わり、スポンサー企業との意見調整を担当しました。複数の要望や課題を整理し、柔軟な提案を行うことで協賛を得たことにより、顧客との信頼関係を築くことの重要性を学びました。入社後は顧客のニーズを的確に捉え、信頼される提案を通じて御社の事業拡大に貢献できればと考えています。常に提案力を磨き続け、顧客にとって不可欠なパートナーとして成長する所存です。

倉庫管理

御社を志望する理由は、物流の中核となる倉庫管理業務を通じてサプライチェーン全体を支える役割に魅力を感じたためです。商品の保管や出荷管理は顧客満足度に直結する重要な業務であり、効率的かつ正確な運営が求められる点にやりがいを感じます。大学時代は飲食店でのアルバイトで在庫管理を担当し、商品の消費期限や売れ筋を考慮しながら在庫を調節した結果、廃棄量を15%削減し、利益率を20%向上させた経験もあります。この経験から、正確なデータ管理と計画性が成果につながることを痛感しました。入社後は効率的な倉庫運営とデータ活用を通じて御社の物流サービス向上に貢献し、倉庫運営全体の最適化に挑戦する所存です。

システム開発

御社を志望する理由は物流業界のデジタル化を推進するシステム開発に携わりたいと考えたからです。物流における効率化やトラッキングシステムの精度向上は現在のビジネス環境で欠かせない要素であり、その最前線で活躍したいと考えています。大学時代、プログラミングサークルで物流システムのシミュレーションソフトを開発しました。システムの遅延や誤配送のシナリオを追加することで解決策を見出す取り組みを行い、メンバーと協力して完成度を高めることができました。この経験を通じて、システム開発が具体的な課題解決に結びつく手応えを得ました。御社が取り組むIoTを活用した物流システムの開発に強く共感しています。入社後は顧客のニーズに応えるシステム開発を推進し、御社のみならず物流業界全体の効率化に寄与できればと考えています。

コンサルティング

御社を志望する理由は物流コンサルティングを通じて企業の課題解決に貢献したいと考えたためです。物流は企業活動の生命線であり、その最適化が企業の競争力向上につながることに魅力を感じています。大学時代、ゼミにおいて地元企業の物流効率化プロジェクトに参加した際、配送ルートの見直しや在庫配置の最適化を提案し、実際にコスト削減を8%達成することができました。この経験から、現場での課題を分析し解決策を導き出す面白さを痛感しました。御社のコンサルティング業務ではデータを駆使した精度の高い提案が特徴であり、自分の思考とまさに合致しています。入社後はデータ分析力と現場での経験を活かし、顧客にとって最善のソリューションを提案することで、御社に貢献したいと考えています。

通関士資格

御社を志望する理由は、通関業務を通じて国際物流の円滑な運営に貢献したいと考えたためです。通関士は国際貿易を支える重要な役割を担い、取引をスムーズに進める責任を持つ仕事だと感じています。大学時代は国際貿易について中心的に学び、関税や規制がビジネスに与える影響を研究し、通関業務の正確性や迅速さが貿易の成功に直結することを知り、興味を持つようになりました。また、御社の通関業務が高い信頼性と実績を誇り、多国籍企業から評価されている点に強く共感しています。入社後は法規制への深い理解と迅速な対応を通じて御社の国際取引を支える所存です。さらに、新しい貿易協定や制度変更に対応するため常に最新の情報をキャッチアップし、さらなる信頼獲得と顧客満足度向上に寄与したいと考えています。

【物流業界の志望動機】NG例文3選

残念ながら、物流業界の志望動機においても「これは書いてはいけない」というNGの例文が存在します。

ここまでは良い例文を紹介してきましたが、NGの例文についても確認しておくことで、自分が実際に書いてみた志望動機の中にマイナスなものが無いかを確認することができます。

就活は総合点で判断されるので、良い印象を与えることも大切ですが、マイナスな印象を与えないように注意することも大切です。

NG例文①

私が物流業界を志したのは、日常生活に欠かせない物流の重要性を実感したからです。

大学時代、地域の物流企業での短期インターンを経験し、商品が一点から消費者の手元に届くまでの過程を目の当たりにしました。

特に、大規模な物流センターでの作業の効率化や、運送ルートの最適化に関わる業務を見て、物流がいかに私たちの生活と密接に関わっているかを実感しました。

この経験から、物流業界におけるサービスの質の向上が、社会全体の利便性を高めるという認識を深めました。

貴社に入社した暁には、この経験を活かして、積極的に貴社の業務に貢献する所存です。

NG例文②

大学時代、私は地域のフードバンク活動に参加しました。

このボランティア活動では、食料品の収集から分類、そして必要としている地域の家庭や施設への配布まで、一連の物流プロセスに深く関わりました。

特に印象的だったのは、限られたリソースと時間の中で、いかに効率的に作業を進めるかという課題でした。

私たちはチームを組み、各自の役割を明確にし、スムーズな作業フローを確立することで、この課題に取り組みました。

また、ある時は地域のイベントで食品の運搬を手伝ったこともあります。

重い荷物を運ぶ体力的な負担や、時間内に配送を完了させるプレッシャーは大変でしたが、チームワークとコミュニケーションの重要性を改めて実感しました。

これらの経験を活かして、貴社の業務に貢献したいと考えています。

木下恵利

文章は分かりやすく、エピソードも悪くはありません。
しかし、志望動機が明記されていないのが致命的となります。
必ず最初に「志望する理由は〇〇だからだ」と結論ファーストで伝えることを意識しましょう。

NG例文③

私が貴社を志望するのは、モノを運ぶことで豊かな生活を実現したいからです。

物流業界に興味を持ったのは、学生時代に引っ越しアルバイトを経験してからです。

その仕事で、物理的に重い荷物を運ぶことの大変さと、それを乗り越えた時の達成感を知りました。

その経験から、物流の現場で働くことの重要性と、物を運ぶことの社会的価値について深く考えるようになりました。

特に夏場の暑い中での作業や、階段の多いアパートへの配達では、体力の限界を感じることもありましたが、それでもお客様の笑顔を見ると、全ての苦労が報われると感じました。

このような体験を通して養った体力を活かせば、貴社の業務を通して、人々の生活を支える仕事で貢献できると考えています。

木下恵利

体力だけでは物流に貢献できないため、志望動機としては物足りないです。
体力だけをアピールするのではなく、もう少し具体的に書くようにしましょう。

【物流業界の志望動機】物流業界で早期内定を獲得するには

就職活動が年々、早期化していることは周知のとおりだと思います。

他の業界と同じく、物流業界も年々早期化しています。

インターンシップから早期選考へ案内されること多いため、早期に内定を取って余裕を持って就活をしていきたいという方も多いのではないでしょうか。

そんな方は是非就活エージェントの活用をおすすめします。

物流業界に特化した専属エージェントがあなたに合った優良企業の紹介やES添削、面接対策など内定獲得まで二人三脚でサポートしてくれます。

まず一つ内定が欲しいという方はぜひ検討してみるとよいでしょう。

まとめ

昨今の巣ごもり需要を中心に、物流業界は今後も発展していくことが考えられます。

志望する企業からの内定を勝ち取るためには、ほかの志望者よりも一歩踏み込んだ業界理解、志望度の高さを要求されるでしょう。

各ポイントをしっかりと押さえ、厚みのある志望動機を作成しましょう。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます