【職種別例文あり】評価される県庁の志望動機の構成と作成時のポイントを徹底解説

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・県庁の業務内容
・県庁の志望動機のおすすめ構成
・県庁に向いている人の特徴

この記事をおすすめしたい人

・県庁の業界研究をしたい人
・志望動機をこれから書く人
・志望動機の例文を読みたい人

目次目次を全て表示する

県庁の志望動機では仕事の内容理解と対策が必須

県庁の志望動機を作成するにあたっては、仕事への理解と対策が必須です。

公務員を目指す人の中には「安定しているから」「ワークライフバランスが保たれているから」という理由で目指す人も多いですが、仕事の内容を理解していないと、質の高い志望動機は出来上がりません。

したがって、この記事を活用して仕事の内容を理解した上で、必要な対策を1つずつ進めていくことをおすすめします。

県庁の志望動機と他公務員試験との違い

県庁の志望動機を考える際、国家公務員や市町村職員との違いを理解することは非常に重要です。

まず、国家公務員が国全体の政策立案や国際的な課題に取り組むのに対し、県庁職員は、その政策を具体的に各県の地域の実情に合わせて実行し、県民生活に直接的な影響を与える役割を担います。

国の政策を「点」とすると、県庁の仕事はそれらを「線」として繋ぎ、広域的な視点で地域全体を動かすイメージです。

一方で、市町村職員が住民に最も近い立場で、日常生活に密着したサービス(戸籍、福祉、ゴミ収集など)を提供する「面」の仕事であるのに対し、県庁は市町村を支援・調整し、県全体のバランスを考えながら、より広範囲な課題解決に取り組むのが特徴です。

したがって、県庁の志望動機では、特定の地域や分野に限定されず、県域全体の発展に貢献したいという広域的な視点と、多様な市町村や関係機関と連携しながら課題解決に取り組む協調性を示すことが求められます。

県庁の主な職種と仕事内容

まずは県庁の主な職種と仕事内容について紹介します。

それぞれでどのような業務を行うのか確認し、何を担当したいか、どのような仕事が向いているかを考えながら読んでみてください。

県庁の主な職種と仕事内容
  • 行政職
  • 技術職

行政職

行政職は県庁において、あらゆる政策の企画から実施までを担う中核的な職種であり、行政の方向性を実務面から支える仕事です。

扱う分野は幅広く、福祉、教育、産業復興、防災、医療、環境、子育て、観光など様々であり、配属される部署によって求められる知識や対応力も異なります。

福祉分野では高齢者支援や障害者福祉の制度設計を行い、教育分野では学校設置や教育環境の整備を担当します。

また、住民からの問い合わせに対応したり、法令に基づく手続きを行ったりと、日々の業務には正確さと丁寧さが求められます。

さらに、県と市町村、国との役割分担の実行を行うため、制度や政策の背景を深く理解しておいて、柔軟に対応する力が必要です。

技術職

技術職は土木、建築、農業、林業、水産、化学、電気、機械といったの分野で専門的な知識と実務能力を発揮しながら、県の社会基盤や産業発展に貢献する職種です。

土木職であれば、道路、橋、河川といったインフラの整備や維持管理に携わり、住民の安全な暮らしを守ります。

建築職であれば、庁舎や学校といった公共施設の設計や耐震補強の計画を担当し、建物の安全性や利便性の向上を図るといった具合です。

いずれの分野でも、実践力と判断力が求められます。

加えて、地域住民や関係機関とのやり取りを通じて計画を現場に落とし込む実行力も必要不可欠です。

自分の知識や努力が地域社会に直接直結して役立つため、専門性を活かしたい方は大きなやりがいを感じられるでしょう。

県庁の志望動機の作成時のポイント

続いて、県庁の志望動機を作成するにあたって意識したいポイントを紹介します。

以下の5つのポイントを意識している人と、そうでない人とでは志望動機の質が大きく異なります。

自己PRと並んで最も重要な項目の1つですから、少しでも採用担当者の目に止まるものを提出できるよう、一つひとつ理解を深めておいてください。

志望動機の作成時のポイント
  • 県庁の仕事を把握する
  • その県についての理解を深める(現状・課題・将来像など)
  • なぜ県庁か・なぜこの県かを深掘りをする
  • 職種ごとのキャリアパスの理解と将来像の明確化
  • 貢献意欲の具体化

県庁の仕事を把握する

県庁の志望動機を作成する上で、まず求められるのは県庁の役割と各部署の業務について深く理解することです。

県庁は県全体を対象とした幅広い行政を行っており、健康、福祉、産業、教育、環境、観光、防災といった生活全般に関わる政策を担当しています。

行政職は政策の企画立案や制度運営を行い、技術職は専門分野を活かして現場での事業推進を支えます。

市町村との違いはより大規模で中長期的な視点に立ち、県全体の方向性を決めていく点です。

また、住民との関わりも多く、申請の受付や相談対応、説明会での案内などを通じて直接県民と向き合う場面が多いため、公共性の高いサービスに関わる責任感も求められます。

志望動機ではこうした業務内容の理解に加え、自分がどの分野で力を発揮できそうかを示し、関心のある部署や業務との接点を示すことが大切です。

その県についての理解を深める(現状・課題・将来像など)

説得力のある志望動機を作成するためには、志望する県が抱える課題や今後目指している姿を把握しなければなりません。

県庁の業務はその地域特有の社会状況や政策課題に密接に結びついています。

例えば、人口減少が深刻な地域であれば移住定住の促進や子育て支援、産業の活性化が重点政策となっていることが多く、こうした現状を理解せずに志望しても、関心の浅さが伝わってしまうでしょう。

また、県の公式サイトや総合計画、政策方針などを確認することで、地域の課題に対して行政がどのような方向で取り組もうとしているかを把握できます。

その県について理解を深めた上で、自分がどのように関われるかを考える姿勢が大切です。

なぜ県庁か・なぜこの県かを深掘りをする

県庁を志望する理由を深掘りする際には国や市町村、民間企業との違いを理解し、その上でその県で働きたい動機を明確にすることが不可欠です。

国は全国的な政策を担当しますが、県庁は地域に根ざした幅広い行政を行い、現場に近い立場で住民の生活を支える役割があります。

また、市町村よりも幅広く長期的な政策を行い、産業全体の支援や医療体制整備など、より大きなスケールで地域課題に取り組める点に魅力を感じているならば、その理由も含めると良いでしょう。

その上で「なぜその県なのか」についても、自分の関心や経験と結びつけながら語れば、質の高い志望動機が出来上がるはずです。

職種ごとのキャリアパスの理解と将来像の明確化

志望動機に説得力を持たせるためには「入庁したい」だけでなく「入庁後にどのように成長し、どのように貢献ができるか」という視点を持つことが欠かせません。

県庁では行政職、技術職それぞれに専門的なキャリアパスが用意されており、若手のうちは現場に近い部署での経験を重ね、次第に企画や管理の業務を任されるようになっていきます。

したがって、最初の配属でどのような力を伸ばしたいか、最終的にどのような立場で働いていたいかという展望を持っておけば、意欲が伝わりやすくなるのです。

業務内容を比較した上で、自分がどのような働き方に興味を持っているかを明確にすることが求められます。

貢献意欲の具体化

意欲を伝える上で欠かせないのが、自分の強みや経験をもとに、県の課題や方針とどのように関わっていけるかを具体的に語る姿勢です。

地域の活性化、若者の定着、災害対策、産業復興など、県によって取り組む課題は異なります。

したがって、県の公式サイトや政策資料をもとに、自分の価値観と重なる施策や興味のある取り組みを探し、自分の経験やスキルがどれに活かせるかを考えることが重要です。

学業や課外活動、アルバイトなどで培った力を、どのように県政の中で役立てていきたいかという視点があると、ただ熱意があるというだけでなく、具体的な貢献意欲があることも伝わりやすいでしょう。

評価される県庁の志望動機の構成

続いて、志望動機を作成するにあたっておすすめの構成を紹介します。

この構成は公務員試験を受ける時だけでなく、一般企業を受ける時にも活用できるものです。

県庁だけを受ける方はもちろんのこと、一般企業を併願している方の参考にもなりますから、この記事でマスターしておいてください。

評価される県庁の志望動機の構成
  • 結論:なぜそこの県庁を目指すのか
  • きっかけ・背景:志望理由に至った具体的な経験や問題意識
  • 業務への関心:どの業務で自分の経験や強みを活かせるのかを伝える
  • 将来像・結論:入庁後の抱負

結論:なぜそこの県庁を目指すのか

県庁の志望動機を伝える際には、冒頭で「なぜその県庁を目指すのか」という核心の部分を簡潔に提示しなければなりません。

採用担当者は限られた時間で多くの応募者の志望動機を読む必要があるため、最初の一文で関心を惹く必要があります。

ここでは地域に対する思いや施策への共感、自分の経験と県の取り組みとの接点などを整理した上で、この県で働きたいと思った明確な理由を述べることが求められます。

その理由が表面的なものでなく、しっかりと調査や考察を経て導き出されたものであることが伝われば、読み手に納得感は与えられるでしょう。

きっかけ・背景:志望理由に至った具体的な経験や問題意識

志望動機を裏付ける上で不可欠なのが、自分がその考えに至った過程や原体験を示すことです。

具体的な出来事を話し、どのような価値観や関心が芽生えて、なぜそれが県庁で働くという選択につながったのかを丁寧に描写すれば、志望理由に深みが生まれるでしょう。

地域でのボランティア活動や自治体施策との関わり、大学での研究や課外活動など、自分が主体的に関わった経験をもとに行政に興味を持つようになった理由を説明することをおすすめします。

また、その経験を通じて地域社会に対して当事者意識を抱いたことや「改善したい」という思いが生まれたことが伝わると、より説得力のある志望動機になります。

業務への関心:どの業務で自分の経験や強みを活かせるのかを伝える

志望動機の中では県庁の職員としてどのような仕事に関心を持っており、どの分野で貢献したいと考えているのかを明確に示すことが重要です。

そのためには県の重点政策や地域課題に対する理解を示した上で、自分の関心分野とどう重なるのかを説明することが求められます。

その上で、自分の経験や知識、身につけてきたスキルを具体的に説明して、それが県庁での業務にどう役立つのかを丁寧に言語化することが大切です。

地域の住民との共同経験を例に挙げるならば、福祉分野での住民対応といった職務に結びつければ、配属後の働き方がイメージしやすくなります。

この部分では抽象的な表現をするのではなく「自分だからこそ担える役割がある」という意識を持って伝えることが大切です。

将来像・結論:入庁後の抱負

文章の最後の部分においては、入庁後にどのように成長していきたいか、そして将来的にどのような貢献ができると考えているか、ビジョンを示さなければなりません。

志望理由だけでなく、その後のキャリアをどう描いていきたいのかまで伝えれば、入庁が目的ではなく「働きながら成長していきたい」という前向きな姿勢が伝えられます。

この時、将来像は曖昧なものではなく、どの部署で、どのようなテーマに取り組みたいのかといった具体的なイメージを持つようにしましょう。

ただし、県庁は「就職から定年まで、同じ業務を任される」というよりは、定期的に部署の異動があるためあまりにも1つの職種に固執しすぎている文章は書かない方が良いです。

県庁の志望動職種別の例文

ここまで紹介してきた内容を踏まえた上で、目指す職種別の志望動機例文を紹介します。

先ほど紹介したポイントや構成と照らし合わせながら、どのように作られているのかについて確認してみてください。

時間に余裕があれば、自分が目指す職種以外の例文も読んでみると良いでしょう。

参考になるポイントがいくつかあるはずです。

行政職

貴庁を志望する理由は地域の暮らしを根本から支える仕組みづくりに携わりたいと考えているからです。 大学時代、子供の貧困問題に関心を持ち、地域の学習支援団体でボランティア活動を行っていました。 経済的に恵まれていない家庭で、十分な学習環境が整っていない子供たちと接する中で、制度や仕組みを通じて多くの人に継続的かつ安定した支援を届ける行政の役割の重要性を強く感じ、県庁職員として社会の土台を支える仕事に関心を持つようになりました。 入庁後は福祉や教育分野を中心に地域課題の解決に取り組み、住民の皆様一人ひとりが安心して暮らせる環境を整えるため、政策の企画立案や制度運営に真摯に向き合う所存です。

技術職

貴庁を志望する理由は専門性を活かしながら地域の安全と利便性を長期的に支える仕事に取り組みたいと考えているからです。 人の生活を支える構造物や仕組みを作りたいという思いを、公共事業という形で実現できる環境に魅力を感じています。 大学で土木工学を専攻し、災害に強いインフラ整備について研究してきました。 特に、大雨災害による浸水被害についての研究を行い、地域ごとに異なる地形や住環境の中でどう備えるべきかを考える機会が多くありました。 活動の一環で自治体の土木担当者から現場の話を伺う中で、技術と住民の暮らしが密接に関係していることを実感し、自分の知識を公共の場で活かしたいと強く思うようになりました。 入庁後は道路や河川、下水道などの社会基盤を整備、維持し、安全で災害に強い地域づくりに貢献する所存です。

県庁の志望動機地域別の例文

県庁を受ける人の中には地元出身の人もいれば、県外出身の人もいることでしょう。

地域に焦点を当てた志望動機を作成するにあたっては自分が地元出身かそうでないかは触れる必要があるポイントです。

そこで、以下に地元出身であることに焦点を当てた例文と、県外出身であることに焦点を当てた例文を紹介するため、参考にしてみてください。

地元出身

貴庁を志望する理由は生まれ育った地域のさらなる発展に主体的に関わりたいと考えているからです。 大学進学で一度県外に出たことで、地元の魅力や課題を改めて見つめ直す機会が増えました。 特に、先日帰省した際は商店街のシャッターが増えていたり、公共交通の便が悪化していたりと、当たり前だった風景が失われつつある現実に衝撃を受け、地域の基盤を守るためには現場で課題を把握しながら政策を動かす立場に立つ必要があると考えるようになりました。 地元出身者だからこそ、住民の皆さんの声に寄り添いながら、実効性のある政策作りに関われると思っています。 入庁後は産業復興や定住促進など地域の活力を維持する取り組みに尽力し、この県の魅力を次世代につなぐ行政運営に貢献する所存です。

県外出身

貴庁を志望する理由は地域の資源と向き合いながら、自分の知見を活かして地域社会の課題解決に取り組みたいと考えているからです。 大学時代は観光政策を専門に学んでおり、ゼミでは地域の観光資源や地域資本の活用に関する調査を行いました。 現地で農業体験や住民へのヒアリングを通じて、一次産業や伝統文化に誇りを持ちながらも、担い手不足や過疎化に悩む地域の実情に触れ、外部からの視点を持つ自分だからこそできることがあると感じました。 入庁後は地域資源を活かした産業支援や交流促進の政策に携わり、外部からの視点と当事者意識を併せ持った職員として、この地域の発展に貢献する所存です。

よくある県庁志望者の志望動機NG例文

県庁の志望動機で「これはちょっと…」と採用担当者が首を傾げるNGパターンを知っていますか?せっかくの熱意も、伝え方を間違えると逆効果になりかねません。

ここでは、多くの就活生が陥りがちな落とし穴と、その改善点について具体的に解説します。

安定性や福利厚生に偏った志望動機

公務員という安定した立場で、充実した福利厚生のもと、安心して長く働きたいと思い、県庁を志望いたしました。地元に貢献できる仕事に魅力を感じています。

木下恵利

安定性を求める気持ちがあっても、それは根底に留め、「なぜ県庁の仕事を通じて地域に貢献したいのか」という熱意と具体的なビジョンを伝えることに注力しましょう。
安定した環境でこそ、長期的にじっくりと地域課題に取り組みたいというポジティブな理由に昇華させることができます。

特定の業務内容に限定しすぎた志望動機

私は以前から○○(特定の部署名や事業名)に強い関心があり、貴庁の○○(具体的な事業内容)の取り組みに感銘を受けました。入庁後はぜひ○○の部署で働き、これまでの経験を活かして貢献したいと考えております。

木下恵利

興味のある分野があることはプラスですが、それを「県政全体の中での一分野」として捉え、幅広い業務への意欲と、様々な経験を通じて県に貢献したいという姿勢を示しましょう。
特定の分野への関心を述べつつも、それがどのように県全体の発展につながるのか、また他の業務にも積極的に挑戦したい旨を付け加えるのが効果的です。

ホームページの情報をなぞるだけの志望動機

貴庁のホームページを拝見し、○○計画や△△施策に深く共感いたしました。特に、○○事業では、県民の生活の質の向上に貢献されており、私もその一員として働きたいと強く思いました。

木下恵利

ホームページの情報はあくまできっかけや導入として活用し、そこからさらに自分なりに考え、行動した結果を盛り込みましょう。
その上で、「なぜその施策に共感したのか」「その課題に対して自分に何ができるのか」を具体的に述べることで、深みと説得力のある志望動機になります。

県庁の志望動機を書く際の注意点

続いて、県庁の志望動機を書くにあたっての注意点を紹介します。

以下の注意点を全く意識せずに作成してしまうと、意図せずマイナスな印象を与えてしまう可能性が高いです。

アピールに注力しすぎて、以下のようなミスを犯してしまわないよう確認しておいてください。

県庁の志望動機を書く際の注意点
  • 安定性や福利厚生を志望理由にしない
  • 受け身の姿勢ではなく、貢献意欲を示す
  • 特定の業務内容に限定しすぎない
  • ホームページ等の表面的な情報だけで理由を作らない

安定性や福利厚生を志望理由にしない

志望動機を書く上で避けるべき表現の1つに「安定しているから」や「福利厚生が充実しているから」が挙げられます。

このような点に魅力を感じるのは当然ですが、それを前面に出し過ぎてしまうと「どの自治体でもいいのではないか」「仕事に対してのやる気は大してないのだろうな」といった印象を与えてしまいます。

県庁という仕事は、地域の将来に関わる責任ある立場です。

採用担当者が知りたいのは「なぜその県庁で働きたいのか」「どのような目的を持って働くのか」という本質的な部分です。

したがって、志望動機では受動的な表現ではなく、自分の価値観や経験を踏まえた上で、県の取り組みに共感し、そこに自分がどう関わっていきたいかという姿勢を示すことが求められます。

受け身の姿勢ではなく、貢献意欲を示す

「地域に貢献したい」という言葉だけでは熱意を伝えるにあたって、あまりにも不十分です。

県庁の仕事は幅広いため、どのような業務に関心があり、どのような形で役に立ちたいと考えているのかまで具体的に示す必要があります。

抽象的な言葉に留めてしまうと、受け身の印象を持たれやすいでしょう。

重要なのは、過去の経験や学んだ知識から得た自分の強みを明確にして、その力をどの業務に活かしていきたいと考えているのかを伝えることです。

志望動機においては「任されたいこと」ではなく「自ら関わっていきたいこと」に焦点を当てることが重要です。

特定の業務内容に限定しすぎない

県庁の仕事は幅広く、多くの職員が異動を通じて様々な分野を経験していきます。

したがって、志望動機で特定の業務に固執しすぎると「他の分野には関心がないのではないか」「柔軟な対応が難しいのではないか」と判断される可能性が高いです。

観光や教育といった特定の分野に強い関心がある場合でも、それだけに言及するのではなく、他の分野にも興味を持っている姿勢を伝えることが重要です。

県庁職員には、配属された部署に応じて多様な視点から業務に取り組むことが求められます。

したがって、志望動機では1つの分野にこだわるのではなく、県政全体に対する理解や広い視野を持っていることを伝えると、柔軟性と学習意欲がある人材として評価されやすくなります。

ホームページ等の表面的な情報だけで理由を作らない

県庁のホームページや広報資料は重要な情報源であることは間違いありません。

しかし、そこに書かれている内容をそのまま写しただけのような浅い志望動機では他の受験者と内容が似通ってしまい、あなたらしさが伝わりません。

情報収集はあくまで出発点であり、それをどう読み解き、自分の考えや経験とどう結びつけたかが重要です。

総合計画の内容や重点施策を把握することは有益です。

しかし、その情報に自分の視点を加えられなければ、熱意がないと思われてしまう可能性が高いでしょう。

表面的な理解だけでなく「その施策がなぜ行われているのか」「どのような地域課題と結びついているのか」といった背景まで掘り下げることが必要です。

就活で困ったらエージェントに相談しよう

ここまで、県庁を目指している方のために、県庁の業務内容などについて紹介した後、志望動機を作成するにあたってのポイントやおすすめの構成、そして例文などを紹介しました。

しかし、この記事を読んだだけで、質の高い志望動機を作成できる人ばかりではないでしょう。

そこでおすすめなのは就活エージェントを利用することです。

弊社が提供している「ジョブコミット」というサービスでは志望動機や自己PRなどESの添削はもちろん、面接の練習も何度でも行えます。

また、就活の選択肢を広げるため、または県庁に落ちてしまった時の滑り止めとして、おすすめ企業や非公開求人の紹介も行っているため、気になる方は以下のリンクから登録してみてください。

もちろん、完全無料で利用できます。

まとめ

今回は県庁を目指している方のために、志望動機の作り方や構成、どのような職種が存在し、どのような役割を担うのかについて、それぞれ詳しく紹介しました。

公務員という枠組みの中でも、県庁勤務は多くの人の憧れの的であり、簡単に内定を得ることができません。

だからこそ、少しでも良い印象を与えるために、この記事を参考に質の高い志望動機の作成に取り組んでください。

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