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はじめに
薬剤師としての就職を成功させるためには、具体的な志望理由や薬剤師になることへの熱意が伝わる志望動機が不可欠です。
薬剤師は薬を処方することで、患者さんの健康的な生活を支えています。
そのような業務でどのような人材が求められているのか理解したうえで、志望動機を作成し、効果的な就活を進めましょう。
この記事では、志望動機作成のポイントと具体的な内容について詳しく解説します。
【志望動機薬剤師】薬剤師とは
薬剤師は、患者さんの健康を守るため、薬に関する専門知識を活かし、安全かつ適正な薬物治療を支援する医療専門職です。
その役割は多岐にわたり、医師から発行された処方箋に基づいて正確に医薬品を調剤することはもちろんのこと、患者さん一人ひとりの状態に合わせて服薬指導を行います。
また、患者さんのこれまでの薬の使用履歴を管理する薬歴管理も重要な業務です。
これにより、重複投薬や相互作用を防ぎ、より安全な薬物療法を提供します。
このように、薬剤師は単に薬を渡すにとどまらず、患者さんの生活習慣や既往歴、アレルギー情報なども詳細に把握した上で、最適な薬物療法を提案することで、患者さんの生活の質の向上に大きく貢献しています。
【志望動機薬剤師】仕事内容
薬剤師の活躍の場は幅広く、それぞれの職場で異なる役割を担っています。
自分がどのような環境でどのような働き方をしていきたいか考えるためには、それぞれの薬剤師の仕事内容や違いを深く理解している必要があります。
以下で紹介する仕事内容を参考に、具体的に薬剤師として何をしたいのか考えてみましょう。
調剤薬局
調剤薬局の薬剤師は、地域医療における重要な接点となります。
調剤薬局では、医師の処方箋に基づき医薬品を調剤し、患者さん一人ひとりに合わせた服薬指導を行います。
患者さん一人ひとりの状態や生活習慣を深く理解し、丁寧な服薬指導を通じて、薬の効果や副作用、正しい飲み方、注意点などを分かりやすく説明します。
患者さんが安心して薬を使用できるよう、疑問や不安を解消し、時には健康相談にも応じます。
地域に密着した存在として、かかりつけ薬剤師制度の導入など、より深く患者さんの健康を支える役割が求められています。
自宅で療養する患者さんへの訪問薬剤管理指導を行うケースも増えており、その活動範囲は広がりを見せています。
病院
病院薬剤師は、入院患者さんや外来患者さんへの調剤はもちろんのこと、病棟において患者さんのベッドサイドで直接服薬指導を行うなど、より医療チームの一員としての役割が際立ちます。
医師や看護師、他の医療スタッフと連携し、チーム医療の一員として患者さんの治療に貢献します。
高度な専門知識と、急性期の患者さんへの対応能力が求められる環境です。
特に、TDM(治療薬物モニタリング)を通じて、患者さんの血液中の薬物濃度を測定し、個々に最適な薬の量や投与間隔を提案することで、治療効果の最大化と副作用の最小化に努めます。
また、抗がん剤の混合調製や、緊急性の高い医薬品の準備、専門外来での薬に関する相談業務など、高度な専門知識と、急性期の患者さんにも対応できる柔軟な判断力、そして迅速な行動力が求められます。
ドラックストア
ドラッグストアの薬剤師は、処方箋調剤を行う「調剤併設ドラッグストア」と、主に一般用医薬品(OTC医薬品)を扱う店舗でその役割が分かれますが、いずれも地域住民の身近な健康アドバイザーとしての役割が重要です。
処方箋調剤を行う店舗では、薬局薬剤師と同様に処方箋調剤と服薬指導を行います。
一方、調剤を行わない店舗や、OTC医薬品の販売が主となる店舗では、風邪薬や胃腸薬、サプリメントなど、患者さんが自分で選ぶ医薬品について、その効能や副作用、飲み合わせ、正しい使い方などを分かりやすく説明します。
健康食品や日用品に関する相談に応じることも多く、幅広い健康ニーズに対応する柔軟性と、多様な顧客層との円滑なコミュニケーションを築くための高い対人能力が求められます。
地域住民のセルフメディケーションを支援し、健康意識の向上に貢献する重要な存在です。
一般企業
一般企業における薬剤師の活躍の場は非常に多岐にわたります。
最も代表的なのは製薬会社であり、新薬の誕生から患者さんの手に届くまでのあらゆるプロセスに関わる可能性があります。
具体的には、新しい医薬品の有効性や安全性を検証する研究開発、医薬品の品質を厳しく管理する品質管理、医師や薬剤師に医薬品の正確な情報を提供するMR(医薬情報担当者)、臨床試験が適切に実施されているかを確認・管理するCRA(臨床開発モニター)などが挙げられます。
また、医療機器メーカーでは、医療機器の開発支援や販売戦略の立案に関わることもあります。
さらに、ヘルスケアIT企業で医療情報のデータベース構築や新しいサービスの企画開発に携わったり、CRO(医薬品開発業務受託機関)で臨床試験のサポートを行ったりと、薬剤師として培った専門知識や論理的思考力を活かし、医療業界全体の発展に貢献する多様なキャリアパスが存在します。
【志望動機薬剤師】有名企業
クオール株式会社
特徴:全国に調剤薬局を展開し、地域医療に貢献する企業。「Quality of Life」の向上を目指し、患者一人ひとりに寄り添ったサービスを提供している。
代表店舗:クオール薬局(全国展開) 強み:全国に広がる店舗網/地域密着型のサービス提供/BPO事業や製薬事業など多角的な事業展開
志望動機の切り口:地域医療の充実に貢献し、患者の生活の質を向上させる取り組みに魅力を感じ、調剤薬局の運営を通じて社会に貢献したい。
株式会社アインホールディングス
特徴:調剤薬局「アイン薬局」を中心に、コスメ&ドラッグストア「アインズ&トルペ」などを展開する企業。医療と美容の両面から人々の健康をサポートしている。
代表店舗:アイン薬局、アインズ&トルペ 強み:調剤薬局とコスメ&ドラッグストアの融合/全国に広がる店舗網/ジェネリック医薬品の卸売販売など多角的な事業展開
志望動機の切り口:医療と美容の両面から人々の健康を支える取り組みに共感し、調剤薬局の運営を通じて地域社会に貢献したい。
ウエルシア薬局株式会社
特徴:調剤併設型ドラッグストアを全国に展開し、医薬品・日用品・食品などを取り扱う企業。「未病」「予防」「治療」「介護」の各分野で地域の健康をサポートしている。
代表店舗:ウエルシア薬局(全国展開) 強み:調剤併設型ドラッグストアの展開/地域密着型のサービス提供/イオングループの一員としての安定した経営基盤
志望動機の切り口:地域の健康ステーションとして、未病から介護まで幅広くサポートする取り組みに魅力を感じ、ドラッグストアの運営を通じて地域社会に貢献したい。
株式会社スギ薬局
特徴:調剤併設型ドラッグストアを全国に展開し、在宅医療や訪問調剤にも対応する企業。地域医療の充実に貢献している。
代表店舗:スギ薬局(全国展開) 強み:調剤併設型ドラッグストアの展開/在宅医療や訪問調剤への対応/地域密着型のサービス提供
志望動機の切り口:地域医療の充実に貢献し、在宅医療や訪問調剤を通じて患者の生活の質を向上させる取り組みに魅力を感じ、ドラッグストアの運営を通じて社会に貢献したい。
株式会社マツキヨココカラ&カンパニー
特徴:ドラッグストア「マツモトキヨシ」と「ココカラファイン」の経営統合により誕生した企業。ヘルス&ビューティー分野での先進的なマーケティングを展開している。
代表店舗:マツモトキヨシ、ココカラファイン 強み:ヘルス&ビューティー分野での専門性/デジタルマーケティングの活用/全国に広がる店舗網
志望動機の切り口:ヘルス&ビューティー分野での先進的な取り組みに魅力を感じ、ドラッグストアの運営を通じて人々の健康と美をサポートしたい。
【志望動機薬剤師】向いてる人
薬剤師として活躍するためには、特定の資質や特性が非常に重要になります。
人の健康に対する責任が伴い、専門的な知識が求められる薬剤師になるためには、その仕事でどのような能力が求められ、自分の強みは業務にどう活かせるのかを把握しておく必要があります。
これらは、日々の業務を円滑に進め、患者さんからの信頼を得る上で不可欠な要素です。
責任感が強い人
薬剤師は、患者さんの健康と命に直接関わる医薬品を取り扱うため、極めて高い正確性と責任感が求められます。
些細な調剤ミスが患者さんの健康を損ねるだけでなく、時には命に関わる重大な結果を招く可能性があるからです。
そのため、常に細心の注意を払い、処方箋の内容を徹底的に確認し、間違いがないことを何度も検証する姿勢が必要です。
また、患者さんの状態は常に変化するため、薬を渡した後も、患者さんからの情報や他の医療スタッフからの報告に敏感に対応し、適切な判断を下す責任が伴います。
副作用の兆候を見逃さず、迅速に医師と連携して対応することで、患者さんの安全を確保する重要な役割を担います。
このような重い責任を自覚し、常に完璧を目指して業務に取り組める人が、薬剤師として大いに活躍できるでしょう。
人と接するのが好きな人
薬剤師の仕事は、薬の専門家としての知識を提供するだけでなく、患者さんやそのご家族、そして医師や看護師といった他の医療従事者との円滑なコミュニケーションが日常的に発生します。
患者さんに対しては、専門用語を避け、分かりやすい言葉で薬の効果や副作用、飲み方などを丁寧に説明し、疑問や不安を取り除く必要があります。
患者さんの背景や理解度に合わせて、伝え方を工夫する対人能力が非常に重要になります。
また、時には患者さんのデリケートな健康状態や生活習慣についても深く踏み込んで話を聞き出す必要があり、相手に寄り添い、信頼関係を築ける共感力も不可欠です。
チーム医療においては、他の医療従事者と密接に連携し、患者さんの治療方針について意見交換を行う場面も多いため、明確な意思疎通ができる能力が求められます。
人と積極的に関わり、相手の立場に立って物事を考えられる人は、薬剤師として大きく成長できるはずです。
学び続ける姿勢がある人
医療や薬学の世界は日進月歩であり、新しい医薬品や治療法、疾患に関する情報は常に更新されています。
そのため、薬剤師には、一度学んだ知識だけで満足せず、生涯にわたって継続的に学び続ける意欲と努力が不可欠です。
新薬の承認や既存薬の新しい効能追加、副作用情報の更新など、常に最新の情報をキャッチアップし、自身の知識をアップデートしていく必要があります。
学会への参加や専門誌の購読、研修への積極的な参加を通じて、自身の専門性を高めていくことで、患者さんに対して常に最善の薬物療法を提供できるようになります。
変化の激しい医療現場において、常に自身の知識とスキルを磨き続け、より質の高い医療を提供しようとする向上心を持つ人が、薬剤師として長期的に活躍し、患者さんからの信頼を得られるでしょう。
【志望動機薬剤師】作成する際のポイント
薬剤師として就職を成功させるためには、採用担当者の心に響く志望動機を作成することが非常に重要です。
ここでは、効果的な志望動機を構築するための3つの核心的なポイントについて、さらに詳しく掘り下げて解説します。
内容が良くても、文章の構成によっては相手に伝わりづらい志望動機になってしまいます。
以下のポイントを参考に、採用担当者の印象に残るような志望動機を作成しましょう。
①薬剤師になりたい理由を簡潔に述べる
志望動機の冒頭で最も大切なのは、自分がなぜ薬剤師という職業を選び、どのような思いを持ってこの道に進んだのかを明確かつ簡潔に伝えることです。
単に「人の役に立ちたいから」といった一般的な理由では、独自性や薬剤師としての原点が伝わりにくいでしょう。
例えば、「幼い頃に家族が病気で苦しんでいた際、薬剤師の方の丁寧な説明とサポートに感銘を受け、薬の力だけでなく心のケアの重要性を実感した」といった具体的な経験を交えることで、自分の薬剤師としての「原点」が鮮明になります。
また、「薬剤師の専門知識を通じて、患者さんの生活の質の向上に貢献できる点に魅力を感じた」など、薬剤師の仕事内容のどの側面に特に興味を抱いたのかを具体的に述べることも効果的です。
これにより、志望動機に深みと説得力が生まれます。
② 具体的なエピソードを入れる
これまでの自分の経験やスキルが、薬剤師での業務にどのように活かすことができるのかを具体的なエピソードを交えながら示しましょう。
単なる経験やエピソードの説明ではなく、実際にどのように活かされ、どのような成果に繋がったのかを具体的に示すことが、志望動機の説得力を格段に高めます。
大学時代のアルバイトやサークル活動で、バイトリーダーをしていたり、チームをまとめたりしたというようなエピソードを挙げることができます。
その際、あなたがどのように課題を特定し、どのように解決策を講じたのか、そのプロセスと結果を具体的に描写しましょう。
これにより、あなたの問題解決能力や貢献意欲が採用担当者に伝わりやすくなります。
③ 入社後に実現したいこと、入社意欲を伝える
志望動機の締めくくりには、その企業で具体的に何を成し遂げたいのか、どのような目標を持って働きたいのかを明確に伝え、入社への強い意欲を示しましょう。
そのためには、応募先の企業のウェブサイトを熟読し、企業理念、事業内容、強み、そして求める人物像などを深く理解することが不可欠です。
例えば、調剤薬局であれば「地域に根差した仕事をしながら人々の健康を守りたい」といった具体的なビジョンを提示できます。
病院であれば、「高度な医療チームの一員として、最新の知識と技術を駆使して多くの人を救いたい」といった具体的な貢献意欲を伝えることで、あなたの企業への理解度と、入社後の貢献意欲の高さを効果的にアピールすることができます。
【志望動機薬剤師】志望動機で差がつくポイント
薬剤師の志望動機では、他の応募者と差別化することが合否を左右します。
特に薬剤師は資格職であるため、スキルや学歴では大きな差が出にくく、「なぜその職場なのか」「どう貢献できるのか」という志望理由の深さが評価の決め手になります。
ここでは、採用担当者に印象づける志望動機を作るための4つの重要な視点を解説します。
待遇・条件ではなく理念や役割に共感を示す
薬剤師の志望動機で最も重要なのは、給与や福利厚生といった待遇面ではなく、その職場の「理念」や「社会的な役割」にどれだけ共感しているかを示すことです。
多くの応募者が条件の良さを理由に挙げる中、医療機関や薬局の「使命」に共感している姿勢を見せることで、志望動機の説得力が格段に高まります。
調剤薬局であれば「地域医療への貢献」や「かかりつけ薬剤師制度」への共感を具体的に語ることで、自分がその理念を体現する存在であると印象づけられます。
また、病院薬剤師であれば「チーム医療の一員として治療の質を高めたい」といった想いを軸に据えることで、組織とのマッチ度を強く示せます。
志望動機は、待遇ではなく理念への共感から語ることで、長期的な貢献意欲を伝えることができます。
経験や実習エピソードを活用する
薬剤師の志望動機を具体的かつ印象的にするには、これまでの経験や実務実習でのエピソードを交えることが欠かせません。
単に「地域医療に貢献したい」という抽象的な表現ではなく、「実習中に高齢患者への服薬指導を行い、生活習慣の改善につながった」などの具体例を入れることで、説得力が一気に増します。
また、実習やアルバイト、ボランティアなどで得た学びを「自分がどう感じ、今後どう活かしたいか」まで言語化すると、志望動機に一貫性が生まれます。
面接官はそのエピソードからあなたの思考力や成長意欲を読み取るため、事実と感情の両方をバランスよく伝えることが大切です。
経験に基づいた志望動機は、言葉にリアリティが宿り、記憶に残る印象を与えます。
応募先の特色(在宅医療・チーム医療・DX化など)を盛り込む
薬剤師の志望動機で上位表示や高評価を得るには、応募先の「特色」をしっかり理解し、それを自分の強みと結びつけて書くことが重要です。
特に近年は、在宅医療、チーム医療、薬局DX(デジタル化)、健康サポート薬局など、薬剤師の役割が多様化しています。志望動機にこうした具体的なキーワードを入れることで、応募先への理解度と適性をアピールできます。
「在宅医療に力を入れている薬局」であれば「自宅療養中の患者にも安心を届けたい」、「チーム医療を重視する病院」であれば「多職種連携の中で薬学的視点から貢献したい」といった形で、自分の志向を職場の方針と重ねるのが効果的です。
応募先の特色を志望動機に反映させることで、その組織にしか当てはまらない志望理由を作ることができます。
時代背景(高齢化・医療連携・地域包括ケア)を意識する
志望動機をより深めるためには、薬剤師を取り巻く時代背景を踏まえることも重要です。
日本では急速な高齢化が進み、地域包括ケアや在宅医療、医療連携体制の強化が求められています。こうした社会的課題を理解し、自分のキャリア目標をその中に位置づけることで、志望動機に「社会性」と「将来性」が加わります。
例えば、「高齢化が進む中で服薬管理の重要性を実感し、薬剤師として在宅医療に貢献したい」や「医療DXの進展により、データを活用した薬物治療提案に挑戦したい」といった表現は、現代的かつ前向きな印象を与えます。単なる自己成長の願望ではなく、「社会の課題に応える意思」を示すことが大切です。
志望動機に時代背景を取り入れることで、医療の未来を見据えた“プロフェッショナル志向”をアピールできます。
【志望動機薬剤師】例文8選
ここでは、様々なケースを想定した志望動機の例文をご紹介します。
具体的な例文を参考にすることで、効果的な志望動機の書き方を自然と理解することができます。
しかし、例文をそのまま真似るのではなく自分の状況に合わせて適宜調整し、自分の言葉で表現することが重要です。
調剤薬局
この経験から、薬の専門知識だけでなく、患者さんの心に寄り添うことの重要性を強く感じました。貴社を志望したのは、地域に密着した「かかりつけ薬局」としての役割を重視し、患者さん一人ひとりの健康を長期的にサポートする理念に深く共感したからです。大学で培った薬学の知識と、実習で学んだコミュニケーション能力を活かし、患者さんの些細な疑問にも真摯に耳を傾けたいと考えております。
入社後は、地域の方々の健康を支える信頼される薬剤師として、貴社の一員として貢献できることを楽しみにしております。
調剤併設ドラッグストア
大学で薬学を学ぶ中で、調剤薬局機能と一般医薬品販売を併せ持つドラッグストアが、地域住民にとって身近な健康の拠点となる可能性に魅力を感じました。貴社を志望したのは、処方箋調剤に加え、お客様の日常の健康ニーズにも応える貴社の事業形態に強く共感したからです。実習で培った調剤スキルとコミュニケーション能力を活かし、患者さんの薬の相談からセルフメディケーションの支援まで幅広く貢献したいと考えております。
貴社の一員として、地域社会の健康増進に尽力できることを楽しみにしております。
病院
患者さんの病態に合わせた薬物管理が、治療効果に大きく貢献することを実感し、この専門性を深く追求したいと考えるようになりました。貴院を志望したのは、高度な専門医療と充実した教育体制に惹かれたためです。大学で培った薬学知識と、実習で学んだ多職種連携への意識を活かし、患者さんの薬物治療の最適化に尽力したいと考えております。
貴院の一員として、医療の質の向上に貢献できることを楽しみにしております。
在宅医療(調剤薬局の訪問薬剤師)
高齢化社会において、住み慣れた自宅で療養を続ける患者さんを直接サポートする訪問薬剤師の役割に大きな魅力を感じました。貴社を志望したのは、地域に根差し、多職種と連携しながら積極的に在宅医療に取り組んでいらっしゃる貴社の姿勢に深く共感したためです。大学で培った薬学の知識と、実習で学んだコミュニケーション能力を活かし、患者さんが安心して自宅で療養できる環境づくりに貢献したいと考えております。
貴社の一員として、地域社会の健康増進に尽力できることを楽しみにしております。
製薬会社
大学で薬学を学ぶ中で、新薬が生み出される研究開発の重要性、そして多くの人々の努力によって薬が世に出るプロセスに魅力を感じました。貴社が〇〇(貴社の得意分野や強み)に注力し、世界中の患者さんのQOL向上に貢献されている点に深く共感し、志望いたしました。
大学で培った論理的思考力と専門知識を活かし、新薬の開発に貢献できる薬剤師として、より多くの患者さんの希望となる医薬品を届けたいと強く志望いたします。
一般企業
大学で学ぶ中で、病院や薬局だけでなく、一般企業でより広範な視点から医療の発展に貢献できる可能性に魅力を感じました。貴社(例:医療系IT企業)を志望したのは、〇〇(貴社の事業内容や強み)を通じて医療現場の課題解決に貢献されている点に深く共感したためです。
大学で培った薬学の専門知識と、研究で養った論理的思考力を活かし、薬剤師の視点から貴社の事業に貢献し、医療の未来を共に創り上げていきたいと強く志望いたします。
地元の地域医療に貢献したい
身近な医療の支えが不可欠であると実感し、薬剤師が地域の健康ステーションとして貢献できる点に魅力を感じました。貴社を志望したのは、〇〇(貴社の地域での具体的な取り組み)を通じて、深く地域に根差し、住民の健康増進に尽力されている姿勢に強く共感したためです。
大学で培った薬学知識とコミュニケーション能力を活かし、地域のかかりつけ薬剤師として、この街の健康と安心を守る一翼を担えるよう貢献したいと強く志望いたします。
患者の力になりたい
実習で、患者さんの話に丁寧に耳を傾けることで、心から安心される姿を見て、薬剤師の「心のケア」の重要性を実感しました。貴社を志望したのは、「患者さん中心の医療」を理念に掲げ、丁寧な服薬指導やフォローアップを重視されている点に深く共感したためです。
大学で培った知識と傾聴力を活かし、患者さんが安心して薬物治療を受け、笑顔で生活できるよう、真に「患者さんの力になれる」薬剤師として貴社に貢献したいと強く志望いたします。
薬剤師の志望動機を書くときの注意点
志望動機は、自分の薬剤師としての熱意と、その企業でどのように貢献したいかを伝えるための非常に重要な機会です。
しかし、書き方を間違えると、かえってマイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。
ここでは、志望動機を作成する際に特に注意すべき点について、さらに詳しく解説します。
待遇面ばかりを強調しない
就職を考える上で、給与や福利厚生といった待遇面が気になるのは当然のことです。
しかし、志望動機の中でこれらの待遇ばかりを強調してしまうと、採用担当者からは「仕事内容そのものへの熱意が低い」「自身の利益ばかりを追求している」という印象を与えかねません。
企業は、自社の理念に共感し、長く貢献してくれる人材を求めています。
そのため、待遇面ではなく、その企業の理念、提供しているサービス、そしてそこで働くことであなたがどのような形で社会や患者さんに貢献したいのかに焦点を当てて記述しましょう。
例えば、「貴社の地域医療に貢献する姿勢に深く共感し、これまでの経験を活かして、より患者さんに寄り添った服薬指導を実現したい」といったように、企業の目指す方向性と自身の薬剤師としての目標が合致していることを伝えることで、入社後の活躍を具体的にイメージさせることができます。
自分都合の書き方をしない
志望動機は、あなたが「何をしたいか」を述べる場ではありますが、それ以上に「企業に何を提供できるか」を示す場であることを意識してください。
「〇〇の経験を積みたい」「〇〇のスキルを身につけたい」といった、あくまで自分自身の成長や希望に偏った内容では、企業にとっての採用メリットが見えにくくなります。
そうではなく、「これまでの調剤薬局での経験で培った正確な調剤スキルと患者さんへの丁寧な服薬指導力を活かし、貴社の地域医療への貢献に寄与したい」といったように、あなたの経験やスキルが、応募先の企業にとってどのようなメリットをもたらすのかを具体的に示すことが重要です。
企業は、自社の課題解決や目標達成に貢献してくれる人材を求めています。
あなたの強みが企業の求める人物像や業務内容にどのようにマッチしているのかを明確に伝えることで、採用担当者はあなたの入社後の活躍を具体的に想像できるようになります。
どの企業でも通用するような内容にしない
「患者さんの力になりたい」「薬剤師として成長したい」といった内容は、薬剤師であれば誰にでも当てはまる普遍的な志望動機です。
しかし、これだけではなぜ「その企業」でなければならないのかという、あなたの強い志望度が伝わりません。
効果的な志望動機を作成するためには、応募先の企業を徹底的にリサーチし、その企業の特色、理念、提供しているサービス、あるいは力を入れている分野などを深く理解した上で、そこに合わせたオリジナルの内容で表現することが不可欠です。
例えば、特定の専門分野に強みを持つ病院であれば、その専門分野への関心と、そこでどのように貢献したいかを具体的に述べましょう。
地域に密着した薬局であれば、地域貢献への思いや、その薬局ならではの取り組みへの共感を具体的に伝えることで、あなたの熱意が伝わりやすくなります。
これにより、「この人は本当に当社のことを理解し、ここで働きたいと思ってくれている」という強いメッセージを採用担当者に伝えることができます。
まとめ
薬剤師の就職における志望動機は、自分の個性や強み、そして企業への熱意を伝えるための重要なツールです。
これまでの経験を振り返り、具体的なエピソードを交えながら、入社後にどのような貢献ができるのかを明確に伝えることで、採用担当者の心に響く志望動機を作成できるでしょう。
自分の言葉で、熱意を伝えることが最も重要です。
この記事で紹介した、志望動機の作成ポイントや例文をもとに、自分の薬剤師という仕事への適性をアピールできるような志望動機を作成しましょう。
