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・建築系のインターンシップの種類
・効率よく作るための3ステップ
・業種別の例文
・建築系の就職に興味がある人
・志望動機の書き方が分からない人
・例文を参考にしたい人
はじめに
インターンシップは本選考と比べて選考がゆるいと思われがちですが、何も対策しないで通過できるほど甘くはありません。
特に志望動機や自己PRといったエントリーシートの核となる部分はしっかりと作り込んでおく必要があります。
今回は建築系のインターンシップに参加したいと思っている方向けに、志望動機の作り方や意識すべきポイントなどについて詳しく紹介するため、参考にしてください。
建築系のインターンシップでは志望動機が重要
どのような業種のインターンにおいても志望動機は重要であり、もちろん建築系を目指す際も明確な志望動機が求められます。
インターンに参加できなければ内定を得られないわけではありませんが、参加できる場合のメリットは非常に大きなものです。
そこで志望動機を明確に組み立てて、なぜその企業でなければならないか、インターンシップで何を学び、どう成長したいのかを明確に伝えることを意識しましょう。
早期化した就活のスケジュールとインターンシップのメリット
近年、就活のスケジュールは毎年のように早期化しており、もちろん建築業界を目指す就活生のスケジュールも同様です。
早い段階から情報収集や準備を始める学生が増えてきているため、のんびりしていると置いていかれてしまうことでしょう。
そこで就活スケジュールや建築系インターンシップに参加するメリットについて詳しく紹介するため、参考にしてください。
就活スケジュール
- 5.6月:準備期間 (自己分析・業界研究など)
- 6~8月:サマーインターンシップ応募・参加
- 9~12月:秋冬インターンシップ
- 11月~:早期選考
- 3月:広報解禁・エントリー本番
- 4.5月:選考本格化 (面接など)
- 10月:内定式
就活のスケジュールは一般的には上記のようになっており、多くの就活生の皆さんはこのような流れで就活を進めていくことになるでしょう。
しかし、企業や職種によってスケジュールは異なります。
特に設計事務所などは独自のスケジュールで採用活動を行うことも少なくありません。
したがって、自分が目指している企業がどのような日程で採用活動を行っていくのかについては必ず調べるようにしましょう。
建築系インターンシップのメリット
建築系インターンシップには大学での学びだけでは得られない様々な学びの機会が価値があります。
特に大きなメリットとして挙げられるのが、設計や施工管理などの仕事に関する具体的な理解が深まる点です。
教科書や図面だけではイメージしづらい作業工程や社内での連携、現場での判断基準などを、実際の環境に身を置くことで体感できます。
また、企業によってはインターンシップに参加した学生に対して早期選考の機会を設けている場合もあります。
自分の熱意や能力を早期から企業に伝える機会としても活用できるでしょう。
また、インターン先の企業文化や社員の人柄に触れることで、自分がその環境で長く働けるかどうか判断する手がかりにもなります。
インターンシップは期間ごとで分かれている
インターンシップは様々なものがありますが、期間で見るならば短期のものと長期のものが存在します。
それぞれどのようなメリットがあり、何を学べるのかについて詳しく紹介するため、どちらに参加するか検討してみてください。
短期インターン
建築系の短期インターンは1日から、長くても2週間程度で実施されることが多いです。
短期間で完結するため企業側も受け入れやすく、学生にとっても複数の企業を比較しやすいというメリットがあります。
内容は企業説明や事務所・現場の見学、グループワーク、設計課題の取り組みなどが中心であり、建築業界の雰囲気や社員に触れる機会として有効です。
特に志望業界を絞り込めていない方は企業ごとの特徴や働く環境を実際に見て感じることができるため、就活の初期段階の情報収集手段としてもおすすめです。
1Dayの会社説明のようなものに加えて、CADの操作体験やテーマに沿った簡単なプランニング課題に取り組むケースもあります。
短期間で得られる内容は限定的であるものの、自分にとって重視すべきポイントを見極めるうえで大きな意味を持ちます。
長期インターン
長期インターンは1ヶ月以上、長ければ半年から1年に及ぶものもあり、社員と同じ空間で日々の業務を実践的に経験できるのが最大の特徴です。
短期インターンと比べて業務の深度が深く、企業の一員として業務に携わることで、より実践的なスキルや社会人としての基礎を学べます。
設計事務所であれば、CADによる図面修正やプレゼン資料作成、模型制作のサポートなどを任されることが多く、社員の仕事の進め方を間近で学ぶ貴重な機会となります。
責任感や継続力を求められる分、社会人としてどのような働き方をしたいのか深く考えるきっかけになるでしょう。
また、終了後は内定や早期選考にそのままつながることもあるため、入社を検討している企業のインターンに参加することをおすすめします。
まずは押さえよう!建築系インターンシップの種類と特徴
建築系のインターンシップと言っても種類は豊富であり、大きく分けると以下の5つの種類があります。
それぞれどのような特徴があるのか、何を学べて、どのような業務に取り組むことになるのかを紹介するため、自分がどのタイプのインターンに参加したいかを意識しながら読んでみてください。
- 設計事務所
- ゼネコン
- ハウスメーカー
- 不動産デベロッパー
- 建材・設備メーカー
設計事務所
設計事務所のインターンでは建築設計の現場を体感できます。
住宅や商業施設、公共建築など多様な用途の建物を設計する現場に触れながら、意匠設計・構造設計・設備設計などの専門性について理解を深められます。
特にアトリエ系の設計事務所では建築家の思想が強く反映されたプロジェクトに関わることが多く、独創的なアイデアや設計プロセスに触れる貴重な体験です。
一方、組織設計事務所ではチームで動く大規模プロジェクトが多く、分業体制の中での役割や仕事の進め方を学べます。
インターンでは模型設計やCAD図面の修正補助、プレゼン資料の作成、打ち合わせの同席などを通じて、建築の初期段階から具体的なアウトプットまで一通り体感する機会が得られます。
ゼネコン
ゼネコンは大規模な建築物やインフラ設備の設計・施工を一括で請け負う総合建設会社です。
インターンでは主に施工現場での体験が中心となり、現場見学や測量補助、工程管理の仕組みの理解、現場の安全確認の方法などを学べます。
設計部門に配属される場合にはBIMソフトの操作や設計図面のチェックといった業務を体験できることも多いです。
建築のスケール感やプロジェクト全体を俯瞰する視点を身につけやすく、個別の設計要素だけでなく、全体管理の重要性を学ぶことができます。
また、現場には複数の関係者が関わっており、工期や品質・工程を管理することの複雑さと、それを支える組織体制の強さを実感できるでしょう。
ハウスメーカー
ハウスメーカーは個人向け住宅の設計・施工・販売を一括して行う企業であり、顧客に寄り添いながら住まいを形にする仕事が中心となります。
インターンではモデルハウスの見学を通じて建物の特徴や設備の工夫を学んだり、住宅のプランニングに挑戦したりと、戸建住宅の設計に必要な知識や考え方を身につけられます。
また、営業職の同行や顧客との打ち合わせへの同席などを通じて、顧客ニーズの把握や提案の工夫に触れられることも多いです。
住宅業界は顧客との距離が近く、1件1件に対して丁寧な対応と提案が求められるため、コミュニケーションのあり方や提案力の重要性を実感できます。
設計・営業・技術と提案のバランスを理解するのに最適であり、有意義な体験となるでしょう。
不動産デベロッパー
不動産デベロッパーの業務は都市や町全体の開発プロジェクトを企画・推進することです。
オフィスビルや商業施設、マンションの建設計画を立ち上げ、土地の取得から事業収支の検討、設計・施工会社との連携、販売戦略までを一貫して行うため、マーケティングやファイナンスなどの知識も求められます。
インターンではまちづくりの企画立案を模擬的に体験したり、事業計画書の作成補助を行ったりする機会があり、幅広い視点から建築を見る力を養えます。
デベロッパーは建物そのものだけでなく、それが立地する地域との関係や建設後の使われ方までを考える必要があるため、建築を社会の中でどのように位置づけるかを深く学べるのが特徴です。
建築への関心が空間そのものにとどまらず、都市のあり方にまで広がっている人に向いているインターンだと言えるでしょう。
建材・設備メーカー
建材・設備メーカーは建築物に使われる素材や設備機器の開発・製造・販売を担う企業です。
インターンでは製品のショールーム見学を通じて実際の使用イメージを学び、商品企画会議の見学や技術提案資料の作成補助なども体験できます。
建築の性能や快適性、安全性を支えるのは建材や設備であり、設計者や施工業者に対してどのように自社製品を提案するのかも学べます。
設計・施工を支える立場としての視点を得ることができる点はこのインターンの大きな魅力と言えるでしょう。
建築そのものよりも、その構成要素や使い勝手に関心がある方に特におすすめのインターンです。
企業はココを見ている!建築系インターンシップの志望動機で見られるポイント
続いて、建築系インターンシップの志望動機を作成するにあたって意識しておきたいポイントについて紹介します。
ほとんどの企業は以下の3点をチェックしているため、それぞれに明確に言及しなくても、自然と伝わるような質の高い回答を準備してください。
- 建築への熱意と学習意欲
- 企業への興味・関心と理解度
- インターンを通じて何を得たいのか
建築への熱意と学習意欲
建築系インターンの志望動機でまず企業が注目するのは応募者がどれほど建築に強い関心と熱意を持っているかという点です。
志望理由が漠然としていると目的意識のない参加とみなされ、意欲を感じてもらえません。
なぜ建築の道を選んだのか、どのような建築に心を動かされたのかといった自身の思いやビジョンをこれまでの学びや経験と結びつけて伝えることが重要です。
工期データ、知識、学校での設計課題、建築物の見学やスケッチといった取り組みなど、自分なりにどのように建築と向き合ってきたかを振り返りましょう。
企業への興味・関心と理解度
建築系のインターンでは志望企業に対する理解の深さも大きな選考基準の1つです。
建築業界には多くの企業が存在しており、その中でなぜその企業を選んだのかがはっきりしていなければ「他社でも良いのではないか?」と突っ込まれてしまいます。
インターンの参加は採用活動の一環として行われていることも多く、企業との相性を確認するためにも志望理由に具体性が求められます。
理念への共感やプロジェクトへの憧れ、技術力への関心など、どの部分に惹かれたのかを自分の言葉で伝えることが必要です。
そのためには企業の公式サイトを読み込むだけでなく、企業の手掛けた建築物を実際に見学する、記事や書籍で理解を深める、OB・OGに話を聞くといった多角的な企業研究が欠かせません。
インターンを通じて何を得たいのか
志望動機の中でも、インターンを通じて得たいものが明確であるかは企業にとって重要な判断材料です。
何を学びたいのか、どのような経験を積みたいのか、そしてその経験を今後どのように活かすのかという流れを、自分の将来像と結びつけて具体的に語る必要があります。
特に建築系のインターンは設計・施工・営業など多様な職種があり、それぞれ求められるスキルや視点が異なります。
その中で自分がどの領域に関心があるのかを明らかにして、それに即した目標設定ができているかを確認しましょう。
ただ「建築を体験したい」などの表面的な動機ではなく「現場で設計と施工の連携を学びたい」といったように、実際の活動に即した目標を持っているかが鍵となります。
建築の志望動機を効率よく作成するための3ステップ
続いて、建築系の志望動機を効率よく作成するために行っていただきたい3つのステップを紹介します。
以下の3つはインターンだけでなく、本選考の志望動機を作成するにあたっても使える対策であるため、ぜひインターンの志望動機を作成しながら頭の片隅で本選考の志望動機についても考えてみてください。
- 自己分析をして自分の事を知る
- なぜこの建築の会社なのかを明確にする
- 建築会社の仕事の理解を深める
ステップ1:自己分析をして自分のことを知る
建築の志望動機を作るにあたって、最初に行うべきは自己分析です。
自分がなぜ建築という分野に関心を持ったのか、その原点をたどることから始めてみましょう。
建築物を見て感動した経験、授業や課題を通じて得た達成感、あるいは設計や構造を学ぶ中で芽生えた興味など、自分の中で建築が特別な存在になったきっかけを言語化することが必要です。
また、学生生活の中で経験したことを整理するのもおすすめです。
設計課題に取り組んだ際の苦労や工夫、サークル活動での人間関係の築き方など、自分の価値観や特性が反映されている経験を深く掘り下げましょう。
自分の強みや弱みを理解し、どのような環境でそれが発揮できるのかを認識することで、企業に対して説得力のある志望動機を構築しやすくなります。
ステップ2:なぜこの建築の会社なのかを明確にする
企業に対する具体的な関心と理解を示すことも不可欠です。
そのためにはインターン先として志望する企業について徹底的に調査を行う必要があります。
企業の公式サイトを読み込み、理念やビジョン、沿革、手掛けたプロジェクトなどを把握することが基本です。
また、専門誌や建築関連のニュースを通じて企業の設計や技術の特徴を把握したり、インタビュー記事で社員の働き方や考え方に触れたりすることも有益です。
こうした情報と、自己分析の中で見えてきた自分の興味や価値観を照らし合わせ、どこに共感したのか、何に惹かれたのかを明確にしましょう。
ステップ3:建築会社の仕事の理解を深める
企業への理解をさらに深めるためには、その会社がどのような仕事を行っているのかを具体的に知る必要があります。
建築業界は幅が広く、企業によって業務内容や関わる工程が異なるため、自分がその企業でどのような経験ができるのかをイメージできているかどうかは重要なポイントです。
まずは募集要項を丁寧に読み、設計補助なのか、施工現場の業務なのか、あるいは企画提案に関わるのかといった具体的な内容を把握しましょう。
また、企業説明会の参加やOB・OG訪問、会社が発信しているSNSやニュースリリースを見るなどして、業務の流れや雰囲気を知ることも有効です。
その上で、インターンを通じてどのような力を身につけたいのか、何を学びたいのかを明確にして、それが自分の将来像とどうつながるかまで考えましょう。
簡潔にまとめられる志望動機の構成
続いて、簡潔にまとめられて分かりやすい志望動機を作れる、おすすめの構成を紹介します。
この構成はインターンを受ける際でも、本選考を受ける際でも活用できますし、言ってしまえば建築業界以外を目指す際にも活用できるものです。
いわゆる「テンプレート」のようなものであるため、この記事で覚えてしまえば今後の就活がスムーズに進むことでしょう。
- 結論
- 理由
- 具体例
- 将来のビジョン
結論
志望動機においては冒頭で明確に結論を述べることが最も重要です。
「私が貴社のインターンシップを志望する理由は〇〇です」といった形で、インターンに応募する動機の中心となる考えを自分で示して、読み手に強い印象を与えましょう。
この部分が曖昧だと、読み進める側にとって目的が見えづらく、関心を持ってもらえないかもしれません。
企業の何に魅力を感じるのか、自分がどのような目的意識でインターンに臨もうとしているのかを簡潔に伝えましょう。
ここが明確であれば、この後の展開も理解してもらいやすくなります。
理由
結論を述べた後は、その根拠となる理由を展開していきましょう。
自分がなぜそのような志望動機に至ったのかを深く掘り下げることが大切です。
特に、自己分析で見いだした自分の価値観や関心、強みなどを振り返り、それと企業が持つ特徴や取り組んでいるプロジェクトなどの接点を見つけて結びつけていくとわかりやすくなります。
「有名だから」「規模が大きいから」といった理由ではなく、自分自身の軸や成長の方向性といかに一致しているかを明確に伝えましょう。
具体例
理由を裏付けるためには必ず具体的な経験やエピソードを盛り込むことが求められます。
授業や設計演習、研究活動、アルバイト、課外活動など、自分が取り組んできたことを基に、インターン先の企業とその経験がどう結びつくかを説明しましょう。
大切なのはその経験を通じて何を考え、何を得て、どのような価値観を持つようになったのかを言葉で丁寧に伝えることです。
経験を紹介して終わるのではなく、そこから導き出された気づきや学びが志望理由にどのようにつながっているのかを明確にすることで、説得力が高まります。
また、インターンで参加予定のプログラムの内容を理解した上で、どのように学びを深めたいのかまで説明できれば、意欲と理解の両方を伝えられます。
将来のビジョン
締めくくりの部分では自分の将来像とインターンでの経験をどのように結びつけていくのかを述べることが重要です。
インターンに参加して終わりではなく、その経験を通じてどのような力を身につけたいのか、その後の学生生活や就活、さらには社会人としてのキャリアにどう活かしていきたいかまで言及すると、読み手に計画性や意欲が伝わります。
また、企業側としても、自社でのインターンを通じて学生がどのように成長し、その後どういった貢献をしてくれそうかを見極めています。
したがって、この部分では「〇〇を体験し、それを通して〇〇を深め、将来的には〇〇の分野で活躍したい」という自分のビジョンを具体的に示して伝えていくことが大切です。
建築系に向いている人ってどんな人?
ここまで建築系のインターンシップで学べることや志望動機の作り方などについて詳しく紹介しましたが、自分が建築系に向いているかどうか、まだ明確になっていない方も多いでしょう。
そこで、向いている人の代表的な特徴について詳しく紹介します。
以下の3点のうち、いくつ自分に当てはまるものがあるか確認してみてください。
- 創造性と美的感覚がある人
- 論理的思考力と問題解決能力がある人
- 探究心と学習意欲がある人
創造性と美的感覚がある人
建築の分野では空間を形作る際にアイデアや視点が求められる場合が多く、創造性に富んだ人は非常に向いています。
ただ奇抜なデザインを追求するのではなく、その空間を利用する人々の快適さや使いやすさ、さらには周囲の景観や文化との調和まで考慮した設計が求められます。
建築は芸術と工学の両面を併せ持つ分野であるため、見た目の美しさだけでなく、機能性や合理性とどうバランスを取るかという点でも柔軟な発想が不可欠です。
また、建築系の仕事は白紙の状態から形を導き描き出していくことが多いため、限られた条件の中で新たな可能性を見いだす、柔軟な想像力が問われます。
論理的思考力と問題解決能力がある人
建築は感性の世界というイメージを持たれがちですが、技術的・法的な制約を考慮しながら計画を進める必要があります。
構造や材料の安全性、建築基準法や都市計画法といった法令の遵守、限られた予算や敷地条件の中で最大の成果を出すための計算など、論理的な判断が求められる場面は多岐にわたります。
設計中に出てくる多くの制約条件や問題に対して、一つひとつ丁寧に対処していくためには情報を整理し、優先順位を見極めながら進める力が不可欠です。
また、施工段階に入ると、設計通りに形にするために現場の状況を把握し、実行可能な解決策を導き出す判断力が必要になります。
感性と理性をバランスよく働かせ、課題に対応していける人は建築の分野に高い適性を持っていると言えるでしょう。
探究心と学習意欲がある人
建築業界では技術の革新や設計思想の変化が絶えず起こっており、長く活躍し続けるためには常に最新の知識を吸収していく姿勢が求められます。
省エネルギー設計や自然素材の活用、耐震・防災技術の進化、さらには近年ではスマートシティやAIを活用した都市設計など、新しい知識を必要とする場面が増え続けています。
こうした背景の中で、自分の専門分野だけでなく、環境や経済、社会的な側面にも目を向けながら建築を考える姿勢が求められるようになってきました。
そうした変化に柔軟に対応し、情報収集して知識を深めようとする探究心は大きな武器になります。
新しいものに対する探究心と、それを自分のスキルに昇華しようとする意欲は建築の世界で成長し続けるために欠かせない要素です。
業種別の志望動機例文
続いて、ここまで紹介してきた内容を踏まえた上で、建築系のインターンシップを受けるにあたっておすすめの志望動機の例文を5つ作成しました。
先ほど紹介した業種ごとに1つずつ作成したため、自分が目指している業種を中心に参考にしてみてください。
設計事務所
ゼネコン
ハウスメーカー
不動産デベロッパー
建材・設備メーカー
建築のインターンシップでの志望動機作成時の注意点
続いて、建築のインターンシップの志望動機を作成するにあたって気をつけておきたいポイントについて紹介します。
以下の3点を意識できているかそうでないかで、採用担当者からの印象が大きく変わります。
ぜひ以下の3点をしっかり確認した上で、志望動機作成に取り組んでください。
- 抽象的な表現を避け、具体的に書く
- 受け身の姿勢ではなく、貢献意欲も示す
- 指定の文字数の確認
抽象的な表現を避け、具体的に書く
志望動機を書く上で最も注意すべきことの1つとして、抽象的な表現で終わらせないことが挙げられます。
「建築に興味がある」「空間づくりが好き」などの表現は初期の考えとしては問題ありませんが、それだけではあなたの考えの深さや企業への関心の高さは伝わりません。
大切なのは、なぜそう思うようになったのか、その背景にある経験や気づきが何だったのかを具体的に示すことです。
企業に対する興味についても「デザイン性の高さに惹かれた」といった断片的な言い回しではなく、企業のどのような部分に感銘を受けたかまで掘り下げることで、あなたの視点や理解の深さが伝わりやすくなります。
受け身の姿勢ではなく、貢献意欲も示す
志望動機では学びたい意欲を伝えることも重要ですが、それだけでなく、インターン生としてどのように企業に貢献できるかという視点も加える必要があります。
企業側はインターンを通じて学生の知識や人柄を見極め、採用の可能性を探ることを目的としています。
したがって「教えてほしい」「経験したい」といった姿勢だけでは一方的に恩恵を受けることしか考えていないと思われてしまう可能性があります。
これまで学んだ建築に関する知識や設計課題の経験、CADやBIMなどの技術スキルなどを交えて、自分の持っている強みをどう活かしたいか、能動的な姿勢を強調しましょう。
また、プロジェクトの進行や模型製作の補助など、実務に関われる場面を想定して意欲を表現すれば、より企業との関係性を積極的に築こうとする姿勢が伝わります。
指定の文字数の確認
企業によってはエントリーシートや応募フォームにおいて志望動機の記述に明確な文字制限を設けている場合もあります。
指定文字数を守ることは文書作成の基本中の基本として非常に重要です。
文字数が大幅に足りていない場合、志望度が低いと判断されたり、準備不足の印象を与えたりしてしまいますし、文字数がオーバーしてしまうと「ルールすら守れない人だ」と思われてしまいます。
したがって、下書きを作成する段階から、自分がどれだけの情報をどのように構成するか、バランス感覚を持って書き進めることが大切です。
明確な要点とエピソード、展望を整理しながら、文字数内に収めることを心がけましょう。
PCでカウントしながら作ろう
志望動機作成時は文章作成ソフトを活用して常に文字数を確認しながら作成することをおすすめします。
WordやGoogleドキュメントはリアルタイムで文字数をカウントしてくれる機能があるため、指定された文字範囲内に内容を収める上で非常に便利です。
また、文章全体の構成を視覚的に確認しやすくなることで、冗長な部分の削減や伝わりにくい箇所の修正にも役立ちます。
限られた文字数の中で自分の考えを整理し、伝わる文章を組み立てる練習にもなるため、ぜひ文字数カウント機能付きの文書作成ツールを活用しましょう。
就活に困ったら就活エージェントに相談しよう
ここまで、建築系のインターンを受ける人のために志望動機の作成方法などについて詳しく紹介してきましたが、それ以外にも就活で悩み事を抱えている方は多いでしょう。
そんな方におすすめなのが、就活エージェントに相談することです。
情報収集、書類作成、面接対策など、やるべきことが多く、1人では学業やアルバイトと並行して全てをこなせないという方も多いはずです。
そんな時は就活のプロに効率の良い方法について相談しつつ、ESの添削をしてもらい、面接の練習相手になってもらうことでスムーズに進められます。
弊社も「ジョブコミット」というサービスを運営しており、上記の対策だけでなく、全般的なキャリアの相談や求人紹介、業界研究用のノートの配布なども行っているため、ぜひ一度お試しで利用してみてください。
もちろん、完全無料で利用できます。
まとめ
今回は建築系のインターンシップを受けようと思っている方のために、志望動機の作り方やおすすめの構成、例文などについて詳しく紹介しました。
インターン選考の志望動機は参加の可否を左右する重要なものでもありますし、もしかすると、インターンの選考で与えた良い印象が本選考にも影響を与えるかもしれません。
ぜひこの記事を参考に、早い段階から志望動機作成に取り組み、余裕を持って就活を進めてください。
