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・コンサル業界が稼げる理由
・コンサル業界に就職する方法
・コンサル業界に向いている人の特徴
・コンサル業界を検討している人
・高収入を目指している人
・自分がコンサルに向いているか知りたい人
はじめに
コンサルタントという職業は高い専門性と論理的思考力を武器に、企業の経営課題を解決に導く仕事です。
その専門性の高さから、高年収な職業としても広く知られています。
しかし、その華やかなイメージの裏側には厳しい選考や成果主義といったシビアな現実も存在します。
本記事ではコンサルタントの仕事内容や年収、そして高収入が実現しやすい理由について詳しく解説します。
コンサル業界のリアルな姿を理解し、自身のキャリアプランを考える上での参考にしてください。
【コンサルは稼げる?】コンサル業界は本当に稼げるのか?
コンサル業界は「稼げる職種」として、多くの方にとって魅力的に映るでしょう。
実際に、他の業界と比較して平均年収が高い傾向にあり、若いうちから高収入を得られる可能性を秘めています。
しかし、その一方で「誰もが簡単に高収入を得られるわけではない」という点も理解しておく必要があります。
コンサル業界は個人の成果が厳しく評価される実力主義の世界です。
そのため、高いパフォーマンスを発揮し続けることができなければ、期待するような収入を得ることは難しいでしょう。
平均年収の比較
コンサル業界の年収を他の業界と比較すると、その水準の高さが際立ちます。
国税庁の調査によると、日本の平均給与は約460万円(令和5年分)です。
コンサル業界は幅が広いため、平均年収を出すことは難しいですが、総合系コンサルタントを例にとると、新卒でも500万円は超えることが多いとされています。
また、外資系の戦略コンサルティングファームでは新卒1年目から年収1,000万円を超えることも珍しくありません。
もちろん、これはあくまで平均値であり、ファームの種類や個人の役職、そして成果によって年収は大きく変動します。
しかし、業界全体として高い給与水準にあることは間違いなく、厳しい選考を突破し、成果を出し続ければ、経済的な成功を掴みやすい環境であると言えるでしょう。
【コンサルは稼げる?】高収入が実現しやすい理由
- コンサルビジネスは高利益率で人件費還元率が高い
- 年功序列ではなく成果と職位で給与が跳ね上がる
- 外資ファーム・戦略系では初年度から高年収スタート
コンサル業界が高収入を実現しやすい背景には、そのビジネスモデルと給与体系に特徴があります。
クライアント企業が抱える複雑な経営課題を解決するという付加価値の高いサービスを提供するため、必然的に利益率が高くなる傾向にあります。
そして、その利益が従業員であるコンサルタントに還元されやすい構造になっているのです。
ここではコンサル業界で高収入が実現しやすい具体的な理由について、一緒に確認しましょう。
コンサルビジネスは高利益率で人件費還元率が高い
コンサルティングビジネスは製造業のように大規模な設備投資や原材料費を必要としません。
主な資本は「人」であり、コンサルタントの「知識やスキルそのもの」が商品です。
そのため、売上に対する原価が低く抑えられ、高い利益率を確保しやすいビジネスモデルとなっています。
そして、その生み出された利益の多くが優秀な人材を確保・維持するための人件費として還元されます。
クライアントに高い価値を提供できる優秀なコンサルタントこそが事業の根幹であるため、企業側も高い報酬を支払うことで優秀な人材の獲得と定着を図っているのです。
年功序列ではなく成果と職位で給与が跳ね上がる
日本の多くの企業で採用されている年功序列型の給与体系とは異なり、コンサル業界では個人の成果や役職に基づいて給与が決定されることが一般的です。
年齢や勤続年数に関わらず、実力次第で評価され、それが直接収入に反映されるため、若くして高い年収を得ることが可能です。
アナリスト、コンサルタント、マネージャー、プリンシパル、パートナーといった職位ごとに明確な給与レンジが設定されています。
プロジェクトで高い成果を出し、昇進を重ねることで給与は飛躍的に上昇します。
20代で年収1,000万円を超えるケースも珍しくなく、成果を出せば出すほど収入が増えるという、実力主義の環境が徹底されている業界なのです。
外資ファーム・戦略系では初年度から高年収スタート
外資系のコンサルティングファームや企業の全社戦略を扱う戦略系ファームでは、初年度から非常に高い水準の年収が設定されていることが大きな特徴です。
優秀な学生や若手社会人を獲得するための競争が激しく、初任給を高く設定することで魅力的な選択肢としてアピールしています。
学部卒の未経験者であっても、年収600万円から800万円といったオファーが出ることもあります。
MBA取得者や他業界での経験を持つ中途採用者であれば、さらに高い年収で迎えられることも少なくありません。
入社初年度から高い報酬を得られる点はキャリアのスタートダッシュを切りたいと考える方にとって、大きな魅力となるでしょう。
【コンサルは稼げる?】稼げるコンサル職種ランキング
- 1位:外資系戦略コンサルタント
- 2位:戦略系国内ファーム(DI・FMI・NRIなど)
- 3位:マネージャー級経営コンサルタント
- 4位:IT/DXコンサルタント
- 5位:経営コンサルタント(一般)
- 6位:ニッチ系/専門ファーム
- 7位:フリーランス/独立コンサルタント
コンサル業界と一括りにいっても、その専門領域は多岐にわたります。
そして、どの領域を専門とするかによって、年収の水準も大きく変わってきます。
ここでは具体的にどのような職種が特に稼げるのか、ランキング形式で紹介しますので参考にしてください。
1位:外資系戦略コンサルタント
稼げるコンサル職種の頂点に立つのはやはり外資系の戦略コンサルタントです。
マッキンゼー・アンド・カンパニーやボストン・コンサルティング・グループといった世界的に著名なファームがこの領域を代表します。
グローバル企業のトップマネジメントが抱える経営課題に対し、事業戦略や新規事業立案、M&A戦略といった極めて重要なテーマでコンサルティングを提供します。
その仕事の重要性と難易度の高さから、報酬も他のコンサルティング領域とは一線を画す企業です。
新卒入社であっても年収1,000万円を超えることがスタンダードであり、昇進を重ねれば数千万円、パートナークラスになれば億単位の年収を得ることも夢ではありません。
2位:戦略系国内ファーム(DI・FMI・NRIなど)
外資系戦略ファームに次いで高い年収を誇るのが日系の戦略コンサルティングファームです。
ドリームインキュベータ(DI)やフロンティア・マネジメント(FMI)、野村総合研究所(NRI)などがこのカテゴリーに含まれます。
これらのファームは日本の文化や商習慣に深い知見を持ちつつ、グローバルな視点も兼ね備えたコンサルティングを提供しています。
外資系ファームほどの超高年収とまではいかないものの、それでも一般的な事業会社と比較すれば非常に高い給与水準です。
特に、DIのように自社で事業投資を手掛けるなど、ユニークなビジネスモデルを持つファームもあり、コンサルティング以外の経験も積める可能性があります。
3位:マネージャー級経営コンサルタント
ファームの種類に関わらず、経営コンサルタントとしてマネージャー級の職位に就くと、年収は大きく飛躍します。
マネージャーはプロジェクトの現場責任者として、クライアントとの折衝からチームメンバーの管理、そして最終的な成果物の品質担保まで幅広い役割を担います。
その責任の大きさに比例して、報酬も格段に上がる点が魅力です。
具体的な年収額はファームの規模や専門領域によって異なりますが、年収1,500万円から2,000万円、あるいはそれ以上に達することも珍しくありません。
アナリストやコンサルタントといったジュニアクラスの時期を乗り越え、一人前のコンサルタントとして認められた証とも言えるでしょう。
4位:IT/DXコンサルタント
近年、企業のDXへの関心が高まる中で、ITやDX領域を専門とするコンサルタントの需要が急増しています。
IT戦略の立案からシステム導入の支援、業務プロセスのデジタル化までその活躍の場は広がる一方です。
この需要の高さが報酬水準を押し上げる大きな要因となっています。
IT/DXコンサルタントはテクノロジーに関する深い知見と、経営に関する理解の両方が求められる専門職です。
この2つのスキルを兼ね備えた人材は市場価値が非常に高く、高収入を実現しやすくなっています。
特に、AIやデータサイエンスといった最先端技術に精通したコンサルタントは今後さらにその価値を高めていくでしょう。
5位:経営コンサルタント(一般)
特定の戦略領域やIT領域に特化しない、一般的な経営コンサルタントも、依然として高い収入が期待できる職種です。
企業の経営課題全般を扱い、業務改善やコスト削減、組織改革といった幅広いテーマでクライアントを支援します。
所属するファームの規模や得意領域、そして個人のスキルや経験によって年収は変動しますが、安定して高い収入を得られる可能性のある仕事です。
大手総合系コンサルティングファームなどに所属し、着実に経験を積んでいくことでキャリアアップとともに着実に年収を上げていけます。
6位:ニッチ系/専門ファーム
再生支援や人事、財務といった特定の領域に特化したニッチ系・専門系のコンサルティングファームも、高い専門性を武器に高収入を実現できる場合があります。
これらのファームは特定の分野において大手ファームにも引けを取らない深い知見と実績を持っており、高単価なプロジェクトを少数精鋭で手掛けることが少なくありません。
事業再生のプロフェッショナルや、M&Aにおける財務アドバイザリーの専門家などはその希少性から非常に高い報酬を得ています。
大手ファームのような大規模な組織ではなく、専門家集団の一員としてスキルを磨き続けたいと考える方にとって、非常にやりがいのある環境と言えるでしょう。
7位:フリーランス/独立コンサルタント
コンサルティングファームで十分な経験と実績を積んだ後、独立してフリーランスのコンサルタントとして活動する道もあります。
この働き方の最大の魅力は、実力と営業力次第で収入を青天井に伸ばせる可能性がある点です。
自分で仕事を獲得し、完遂できればファームに所属していた頃を上回る収入を得ることも不可能ではありません。
ただし、その一方で収入が不安定になるリスクも常に伴います。
会社員とは異なり、自ら仕事を探し続けなければならず、案件が途切れれば収入も途絶えてしまいます。
また、経理や営業といったコンサルティング以外の業務もすべて自分で行う必要があります。
高い自由度と引き換えに、大きな責任とリスクを負う覚悟が求められる働き方です。
【コンサルは稼げる?】仕事の特徴
- クライアント企業の経営課題に直結する影響力が大きい
- 案件ごとに高単価なプロジェクトベースで動く
- 高スキル・高プレッシャーが前提の専門職
コンサルタントの仕事は高収入であると同時に、非常に過酷であることでも知られています。
クライアント企業の経営層が抱える、一筋縄ではいかない課題に対して、短期間で質の高い解決策を提示することが求められます。
その仕事には他では得難い大きなやりがいがある一方で常に高いプレッシャーが伴います。
ここではコンサルタントという仕事が持つ、いくつかの重要な特徴について紹介します。
クライアント企業の経営課題に直結する影響力が大きい
コンサルタントの仕事の最大の特徴はクライアント企業の経営課題に直接関与し、その未来を左右する大きな影響力を持つ点にあります。
事業の立て直しや新規市場への参入、大規模な組織改革など、企業の根幹に関わる重要な意思決定の場面で専門家としての知見を提供します。
自らが提案した戦略によってクライアントの業績がV字回復したり、新たな成長軌道に乗ったりする瞬間に立ち会えることは何物にも代えがたいやりがいとなるでしょう。
企業のトップマネジメントと対等に議論を交わし、パートナーとして課題解決に貢献できる経験はコンサルタントならではの醍醐味です。
案件ごとに高単価なプロジェクトベースで動く
コンサルタントの仕事は数ヶ月から一年程度の期間で区切られた「プロジェクト」単位で進められるのが一般的です。
それぞれのプロジェクトはクライアントが抱える特定の経営課題を解決することを目的としており、その対価として支払われる報酬も非常に高額になります。
プロジェクトごとに新しいクライアント、課題、メンバーと向き合うことになるため、常に新鮮な気持ちで仕事に取り組めます。
また、プロジェクトの成果が明確に評価され、それが報酬や次のキャリアに直結するため、常に高いモチベーションを維持しやすい環境です。
1つのプロジェクトを完遂するごとに、自身のスキルと経験値が着実に積み上がっていくことを実感できるでしょう。
高スキル・高プレッシャーが前提の専門職
コンサルタントとして活躍するためには、非常に高いレベルのスキルが求められます。
複雑な情報を整理し、本質を見抜くための論理的思考力や、データを基に仮説を検証する分析力、そして相手を納得させるプレゼンテーション能力など、多岐にわたる能力が必要です。
また、クライアントからの高い期待や、厳しい納期といったプレッシャーに常にさらされる仕事でもあります。
限られた時間の中で最高の結果を出すことを求められ続けるため、精神的にも肉体的にもタフでなければ務まりません。
常に学び続け、自らを高めていく向上心と、困難な状況でも冷静さを失わない精神力が不可欠な、まさに専門職と言えるでしょう。
【コンサルは稼げる?】コンサル業界の福利厚生・評価制度
- 成果主義に基づいた明確な評価制度が整っている
- 年俸制+成果ボーナスで報酬が反映されやすい
- 研修・教育制度が手厚くスキル向上が報酬につながる
コンサル業界は従業員に対して高いパフォーマンスを求める一方で、それに見合った報酬や成長機会を提供するための制度が整備されています。
特に、成果が正当に評価され、それが報酬に直結する仕組みは多くのコンサルティングファームに共通する特徴です。
ここではコンサル業界の福利厚生や評価制度がどのようになっているのか、具体的なポイントを紹介します。
成果主義に基づいた明確な評価制度が整っている
コンサル業界の評価制度は成果主義が徹底されていることが最大の特徴です。
年齢や社歴に関わらず、プロジェクトにおける個人の貢献度や成果が評価の主軸となります。
評価の基準は非常に明確に定められており、問題解決能力、コミュニケーション能力、チームへの貢献度といった項目ごとに、客観的な指標で評価が行われます。
評価はプロジェクトごと、あるいは半期や通期といったタイミングで定期的に実施され、上司や同僚、部下からもフィードバックを受ける「360度評価」を取り入れているファームも少なくありません。
このように透明性が高く、納得感のある評価制度が整っているため、従業員は自身の強みや課題を正確に把握し、次の成長へと繋げられます。
年俸制+成果ボーナスで報酬が反映されやすい
コンサル業界の給与体系は年俸制を基本としながら、個人の成果や会社の業績に応じたボーナスが加算される形が一般的です。
年俸は職位によって大まかな幅が決まっており、同じ職位の中でも前年度の評価結果によって金額が上下します。
これにより、高い成果を出し続けることで着実にベースとなる給与を上げていくことが可能です。
さらに、年俸に加えて支給される成果ボーナスが年収に大きな影響を与えます。
特に、ファーム全体の業績が好調で、かつ個人としても高い評価を得た場合には非常に高額なボーナスが支給されることもあります。
研修・教育制度が手厚くスキル向上が報酬につながる
コンサルティングファームは自社の競争力の源泉が「人材」であることを深く理解しているため、従業員の育成に非常に力を入れています。
入社直後の新人研修はもちろん、職位や専門領域に応じた様々な研修プログラムが用意されており、従業員は常に自身のスキルを磨き続けられます。
論理的思考力やプレゼンテーションといった基本的なビジネススキルから、特定の業界知識や最新のテクノロジーに関するトレーニングまで、その内容は様々です。
また、海外オフィスでの研修やMBA留学を支援する制度を持つファームも少なくありません。
こうした手厚い教育制度を活用してスキルアップを図ることで成果を生み出し、個人の報酬アップに直結するという好循環が生まれる仕組みになっています。
【コンサルは稼げる?】コンサル業界で稼ぐために必要なスキル・適性
- 論理思考力・データ分析・プレゼンテーション能力
- 高いストレス耐性と柔軟性(長時間労働・頻繁な転勤可数含む)
- 複数業界を横断するビジネス知見と英語力
コンサル業界で高い収入を得て活躍し続けるためには、特有のスキルや適性が求められます。
単に頭脳明晰であるだけでは不十分で、知力、体力、精神力の全てを高いレベルで備えている必要があります。
ここではコンサル業界で稼ぐために特に重要となるスキルや適性について、具体的な要素を紹介しますので参考にしてください。
論理思考力・データ分析・プレゼンテーション能力
コンサルタントにとって最も基本的かつ最も重要なスキルが論理的思考力です。
複雑に絡み合った事象を構造的に理解し、問題の本質を特定するためには物事を筋道立てて考える力が不可欠です。
クライアントが抱える課題の真因を見抜き、説得力のある解決策を導き出す全てのプロセスの土台となります。
また、その解決策の妥当性を示すためには、客観的なデータに基づいた分析力が求められます。
様々なデータを収集・分析し、そこから意味のある示唆を抽出する能力は仮説の検証や意思決定の場面で極めて重要です。
そして、導き出した結論をクライアントに分かりやすく伝え、行動を促すための高いプレゼンテーション能力も同様に必須のスキルと言えるでしょう。
高いストレス耐性と柔軟性(長時間労働・頻繁な転勤可数含む)
コンサルタントの仕事は知的で華やかなイメージがありますが、非常に過酷な労働環境でもあります。
プロジェクトの納期が迫ると、連日深夜までオフィスで作業することも珍しくありません。
また「クライアントの期待に応えなければならない」という常に高いプレッシャーにさらされ続けます。
このような厳しい環境でパフォーマンスを維持するためには、高いストレス耐性が不可欠です。
さらに、プロジェクトによっては長期間の地方出張や海外赴任が必要になることもあります。
環境の変化に柔軟に対応できる適応力も求められるのです。
複数業界を横断するビジネス知見と英語力
特定の専門領域を持つことも重要ですが、高年収のコンサルタントとして活躍するためには業界の垣根を越えた幅広いビジネス知見が求められます。
A業界の成功事例をB業界に応用するといった、既成概念にとらわれない発想が革新的な解決策を生み出すきっかけになるからです。
常に知的好奇心を持ち、様々な分野に関心を持つ姿勢が大切です。
また、グローバル化が進む現代において、英語力はもはや必須のスキルと言えます。
外資系のコンサルティングファームでは海外オフィスのメンバーと連携したり、グローバル企業の経営層とコミュニケーションを取ったりすることがほとんどです。
ビジネスレベルで不自由なく英語を使いこなせる能力は活躍の場を広げ、自身の市場価値を高める上で大きな武器となるでしょう。
【コンサルは稼げる?】向いていない人の特徴
- 自由裁量よりもルーティン作業を好む人
- 長時間労働・高プレッシャーが苦手な人
- 成果が見えづらい過程でも粘れる人でない場合不向き
コンサル業界は高い報酬と引き換えに、非常に厳しい環境であることが特徴です。
そのため、誰もが活躍できるわけではなく、個人の性格や価値観によってはミスマッチが生じてしまう可能性も少なくありません。
ここではコンサル業界にはどのような特徴を持つ人が向いていないのか、具体的なポイントを紹介するため、参考にしてください。
自由裁量よりもルーティン作業を好む人
コンサルタントの仕事は毎日が新しい課題との戦いです。
決まった手順やマニュアルは存在せず、常にゼロベースで思考し、独自の解決策を創造することが求められます。
そのため、決められた業務を正確にこなすといった、ルーティン作業を好む方にとっては非常にストレスの大きい環境に感じられるでしょう。
プロジェクトごとに業界もテーマも変わり、常に新しい知識を吸収し続けなければなりません。
安定した環境で決められた役割を全うすることにやりがいを感じる方は他の職種を検討する方が良いかもしれません。
長時間労働・高プレッシャーが苦手な人
コンサル業界と激務は切っても切れない関係にあります。
クライアントが抱える困難な課題に対して、限られた時間の中で最高品質の成果を出すことが求められるため、長時間労働は常態化しやすい傾向にあります。
特にプロジェクトの佳境ではプライベートの時間を確保できない人も多いです。
また、クライアント企業の経営を左右するような重要な意思決定に関わるため、そのプレッシャーは非常に大きなものになります。
常に高い期待に応え続けなければならないという精神的な負荷に耐えられず、心身のバランスを崩してしまう方もいるでしょう。
成果が見えづらい過程でも粘れる人でない場合不向き
コンサルティングのプロジェクトは必ずしもすぐに成果が出るとは限りません。
むしろ、地道な情報収集や膨大なデータの分析、そして試行錯誤の繰り返しといった、泥臭い作業が大部分を占めることも多くあります。
華やかな提案の裏側には、出口の見えないトンネルの中で粘り強く思考を続ける時間があるのです。
短期的に分かりやすい結果が出ない状況でも、モチベーションを維持し、最終的なゴールを見据えて粘り強く取り組む姿勢が求められます。
すぐに結果が出ないと焦ってしまったり、地道な作業を継続することが苦痛に感じられたりする方にとっては厳しい環境です。
【コンサルは稼げる?】コンサル業界に入るには?
- 志望ファーム別に求められる人物像を理解する
- ケース面接・フェルミ推定などの特殊選考対策が必須
- インターン参加やビジコン実績・論理的ESで差をつける
コンサル業界への道は一般的に狭き門として知られています。
高い能力が求められる分、その選考プロセスも非常に独特で付け焼き刃の対策では突破することは困難です。
しかし、業界やファームの特徴を正しく理解し、周到な準備をすれば、内定を勝ち取ることは決して不可能ではありません。
ここではコンサル業界という厳しい世界に足を踏み入れるために、どのような準備や対策が必要になるのかを理解しておきましょう。
志望ファーム別に求められる人物像を理解する
コンサル業界への挑戦はまず相手を知ることから始まります。
コンサルティングファームと一括りにいっても、戦略系、総合系、IT系、専門系など、その種類は様々です。
戦略系ファームでは鋭い論理的思考力や知的好奇心が、総合系ファームでは多様なメンバーと協働するチームワークが特に重視される傾向にあります。
まずは各ファームの公式サイトや説明会資料を読み込み、どのようなサービスを提供し、どのような価値観を大切にしているのかを深く理解しましょう。
その上でOB・OG訪問などを通じて現場の社員から話を聞き、社風や働き方の輪郭を掴むことが重要です。
ケース面接・フェルミ推定などの特殊選考対策が必須
コンサル業界の選考における最大の関門が「ケース面接」や「フェルミ推定」に代表される特殊な選考です。
ケース面接では実際の経営課題に近いテーマが与えられ、限られた時間の中で論理的な解決策を導き出す思考力が試されます。
また、フェルミ推定は一見すると見当もつかないような数値を論理的な仮説を積み上げて概算する能力を測るものです。
これらの選考で評価されるのは「未知の問題に対してどのようにアプローチし、思考を構造化し、結論を導き出すか」というプロセスそのものです。
対策本で基本的な型を学ぶことはもちろん、就活エージェントやキャリアセンターなどを活用して、実践的な模擬面接を繰り返し行いましょう。
インターン参加やビジコン実績・論理的ESで差をつける
優秀な候補者が集まるコンサル業界の選考で他の人と差をつけるためには、行動や実績で自身の能力を証明することが求められます。
特に、コンサルティングファームが開催するインターンへの参加は極めて有効な手段です。
社員とチームを組んで実際のプロジェクトに近い課題に取り組むため、業務への適性をアピールする絶好の機会となります。
高い評価を得られれば、その後の本選考が有利に進むことも少なくありません。
また、ビジネスコンテストでの入賞経験はチームで成果を出す力や問題解決能力を客観的に示す強力な実績となります。
そして、選考の入り口であるESの段階から論理性を意識することも重要です。
質の高いESを提出して、ライバルに差をつけましょう。
まとめ
本記事ではコンサルタントという職業について、年収や仕事内容、求められるスキルなど、多角的な視点から解説しました。
コンサル業界は一方で常に高いパフォーマンスを求められる、厳しく過酷な環境であることは事実です。
しかし、高い利益率のビジネスモデルと成果主義の評価制度を背景に、他の業界を大きく上回る高収入を実現できる魅力的な世界でもあります。
ぜひこの記事で紹介した内容を参考にしてコンサル業界への理解を深め、これからのキャリアについて考えてみてください。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。

