「働く上で大切なこと」ESで評価される答え方と見つけ方を解説【例文9選】

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面接の定番質問「働く上で大切なこと」で、自分らしさを最大限にアピールする方法

「働く上で大切にしたいことは何ですか?」 この質問は、面接やエントリーシート(ES)で必ずと言っていいほど問われる、まさに「定番」中の定番です。

「自己PRやガクチカとはどう違うのだろう」「ありきたりな答えになってしまいそうで不安だ」と感じる方も多いのではないでしょうか。

しかし、この質問はスキルや経験だけでは測れない、あなたの仕事への向き合い方や価値観、つまり「人柄」そのものを伝える絶好の機会なのです。

なぜなら、企業は実績の裏側にあるあなたの思考プロセスや人間性を深く知りたいと考えているからです。

この記事を最後まで読めば、漠然としたイメージを具体的な言葉にするための自己分析の方法から、採用担当者の心に響く答え方のフレームワーク、そして実践的な例文まで、すべてを網羅的に理解できます。

自信を持ってあなただけの答えを語れるようになりましょう。

なぜこの質問が「定番」であり続けるのか 

この質問が重視される最大の理由は、応募者の価値観と企業の文化、つまり「カルチャーフィット」を確かめる上で非常に効果的だからです。

企業は多額のコストをかけて採用活動を行っており、入社した人材には長く活躍してほしいと願っています。

スキルは入社後に研修で身につけられますが、個人の根幹にある価値観を変えることは容易ではありません。

価値観のミスマッチは、早期離職やチームの生産性低下に直結するため、採用段階で慎重に見極める必要があるのです。

「一緒に働きたい」と思わせる、人柄とポテンシャルを語るチャンス

「学生時代に頑張ったこと」が過去の実績をアピールする場であるなら、「働く上で大切なこと」はあなたの内面的な魅力、つまり人間性や将来性をアピールする場です。

例えば「挑戦」を大切にする人は、現状に満足しない成長意欲を、「協調性」を大切にする人は、多様なメンバーが集う組織での活躍を期待させます。

実績の背景にあるあなた自身の「軸」を示すことで、回答に一貫性と深みが生まれ、他の応募者との差別化を図り、採用担当者の記憶に残る存在になれるのです。

この記事で完全攻略!もう回答に迷わない、自信がつく準備ガイド

 「大切にしたいことは何となくあるけれど、うまく言葉に整理できない…」これは多くの就活生が抱える共通の悩みです。

この記事では、抽象的な思いを具体的な言葉に変えるための自己分析の方法から、誰でも論理的に話せるようになる「伝わる答え方の型」、そして様々な価値観に応用できるキーワード別の豊富な例文までを網羅的に解説します。

この記事を道しるべに、あなただけのオリジナリティあふれる回答を作成し、自信を持って選考に臨みましょう。

面接官が「働く上で大切なこと」から見抜こうとしている3つのこと

この質問に効果的に答えるためには、採用担当者の視点を深く理解することが不可欠です。

彼らはあなたの回答から、単なるキーワードではなく、その裏に隠された思考の深さ、人柄、そして未来への可能性を読み取ろうとしています。

ここでは、企業が本当に知りたい3つの核心的な意図を、その背景と共に詳しく解説します。

これを押さえることで、あなたの回答はより的確で、説得力を増すはずです。

【カルチャーフィット】組織に馴染み、長く貢献してくれるか

 採用担当者が最も重要視する点、それが「カルチャーフィット」です。

どんなに優れたスキルを持つ人材でも、企業の価値観や職場の雰囲気と合わなければ、本人が不幸になるだけでなくチーム全体のパフォーマンス低下にも繋がりかねません。

例えば、個人の成果を正当に評価する実力主義の企業に、安定や調和を最も重んじる価値観を伝えても、ミスマッチと判断されるでしょう。

あなたの価値観が、企業のDNAと共鳴し組織の一員として気持ちよく働けるかを慎重に見極めているのです。

【スタンス】仕事への熱意と、プロとしての真摯な姿勢はあるか

この質問への回答は、あなたの仕事に対するスタンスやプロフェッショナルとしての意識を如実に映し出す鏡です。

具体的で、あなた自身の経験に基づいた説得力のある回答ができれば、「深く自己分析を行い、真剣に仕事と向き合っている」という熱意や誠実さが伝わります。

一方で、ウェブサイトから引用したような薄っぺらい言葉や、準備不足が透けて見えるような曖昧な回答は、「入社意欲が低いのかもしれない」という疑念を抱かせ、仕事へのモチベーションを低く見積もられてしまう可能性があります。

【将来性】入社後に大きく飛躍し、会社を成長させてくれるか

 企業は、現在のあなただけでなく、数年後に会社の中核を担う存在へと成長してくれるかという「ポテンシャル」に投資します。

「向上心」を大切にする人なら「入社後も主体的に学び、変化の速い市場に対応してくれそう」、「他者貢献」を挙げる人なら「顧客や仲間のために力を尽くし、組織の潤滑油になってくれそう」といった、入社後の具体的な活躍イメージを採用担当者に抱かせることが重要です。

あなたの価値観が、企業の未来にどう貢献するのか、その将来性を示せるかが評価の分かれ目となります。

オリジナリティで差をつける!「働く上で大切にしたいこと」を発掘する3ステップ

「大切にしたいこと」がすぐには思いつかなくても、焦る必要はありません。

答えは、特別な経験の中ではなく、あなた自身のこれまでの歩みの中に必ず隠されています。

ここでは、過去・未来・他者(企業)という3つの視点から、あなただけのオリジナルな答えの原石を見つけ出すための具体的なアプローチを紹介します。

このワークを通じて自己分析を深め、誰にも真似できない説得力のあるエピソードを発見しましょう。

Step1: 過去の経験を深掘りし、モチベーションの源泉を探る

まずは、これまでの人生で熱中したこと、達成感を得たこと、逆に悔しかったことなどを洗い出してみましょう。

部活動、サークル、アルバイト、ゼミ、ボランティア活動などが考えられます。

「なぜその活動に力を注いだのか?」「どんな役割の時に最もやりがいを感じたか?」「困難な状況をどう乗り越え、何を得たか?」といった問いを自らに投げかけてみてください。

心が動いた瞬間の背景を探ることで、あなたが無意識のうちに大切にしている価値観、つまりモチベーションの源泉が見えてきます。

Step2: 理想のキャリアから逆算し、今大切にすべき「仕事の軸」を定める

次に、少し未来に目を向けて、5年後、10年後に自分がどんな社会人になっていたいかを自由に想像してみましょう。

「〇〇の分野で誰にも負けない専門家になりたい」「チームを率いて大きなプロジェクトを成功させるリーダーになりたい」「社会課題を解決する新しいサービスを生み出したい」など、理想の姿を具体的に描きます。

その理想像になるためには、日々の仕事において、何を心がけ、どんな価値観を羅針盤として行動する必要があるでしょうか。

未来から現在を逆算することで、今あなたが持つべき「軸」が明確になります。

Step3: 企業研究を通して、理念やビジョンと自分の「共通点」を見つけ出す

 自分の価値観の輪郭が見えてきたら、最後に応募企業の研究と結びつけます。

企業の公式サイトや採用ページを読み込み、経営理念、事業内容、求める人物像を深く理解しましょう。

例えば、企業が「顧客第一主義」を掲げているなら、あなたの「他者貢献」という価値観との強い接点が見出せます。

自分の価値観が、企業のどの理念や事業と共鳴し、入社後にどのように貢献できるかを具体的に言語化することで、単なる自己分析に留まらない、「この会社だからこそ働きたい」という熱意のこもった志望動機へと昇華させることができます。

誰でもロジカルに話せる!面接官を納得させる「働く上で大切にしたいこと」の伝え方

自分だけの「大切なこと」という原石を見つけたら、次はそれを磨き上げ、採用担当者に効果的に届けるための「型」を身につけましょう。

話が分かりやすい人は、例外なく構成が論理的です。

ここで紹介する結論→具体例→貢献の3ステップ構成は、面接での口頭説明にも、ESでの記述にも使える、非常に強力で万能なフレームワークです。

この流れに沿って話すだけで、あなたの回答は劇的に分かりやすく、説得力のあるものになります。

【主張】最初に「私の働く上で大切にしたいことは〇〇です」と力強く宣言する

 話の冒頭で、あなたの答えの「結論」を最も伝えたいキーワードと共に、簡潔かつ明確に述べます。

「私が働く上で最も大切にしたいことは、チームの成果を最大化するための『主体的な協調性』です。」のように、一文で言い切りましょう。

これにより、採用担当者は話の全体像を瞬時に把握でき、その後のエピソードに集中して耳を傾けることができます。

特に時間の限られた面接では、結論から話すことで、聡明でコミュニケーション能力が高いという印象を与えることができます。

【根拠】次に「〇〇の経験が、その価値観を形成しました」と実体験で裏付ける 

次に、結論で述べた価値観を象徴する「具体的なエピソード」を語ります。

ここが、あなたのオリジナリティ人柄を最も強くアピールできる部分です。

STARメソッド(Situation:状況、Task:課題、Action:行動、Result:結果)を意識すると、話が整理しやすくなります。

「大学のゼミで、意見が対立し停滞していた(Situation/Task)際、私が率先して双方の意見の共通点を探し、新しい折衷案を提示しました(Action)。

その結果、チームが再び一丸となり、最終的に教授から最高の評価を得ることができました(Result)。」のように、情景が目に浮かぶように語ることが重要です。

③【貢献】最後に「この強みを活かし、貴社で〇〇の成果を出します」と未来を約束する

 最後に、その価値観と経験を入社後にどう活かし、会社に貢献したいかという未来志向の意欲で締めくくります。

過去のエピソードで終わらせず、未来の活躍に繋げることで、採用担当者はあなたが入社後に自社で活躍する姿を具体的にイメージできます。

「この経験で培った、困難な状況でも主体的に周囲を巻き込む力を活かし、貴社の〇〇事業において、多様なバックグラウンドを持つチームメンバーと連携しながら、プロジェクトを成功に導きたいと考えております。」のように、企業の事業内容や職種と具体的に結びつけると、志望度の高さも伝わります。

ライバルと差がつく!評価を上げる伝え方のコツ

基本的な答え方の「型」をマスターした上で、さらに他の応募者から一歩抜け出し、採用担当者の記憶に深く刻まれるための応用テクニックを紹介します。

同じ内容でも、話し方や書き方、言葉の選び方ひとつで、伝わる情報量と与える印象は劇的に変わります。

ここでは「面接」「ES」「共通」の3つの観点から、あなたの回答の質をプロフェッショナルなレベルに引き上げるための具体的なポイントを解説します。

<面接編>自信と熱意が伝わる「話し方」のポイント 

面接では、話す内容と同等に「非言語情報」、つまり話し方や態度も厳しく評価されています。

まず、背筋を伸ばし、相手の目をしっかりと見て、自信のある態度で臨みましょう。

オンライン面接の場合は、カメラのレンズを相手の目と捉えることが重要です。

そして、ハキハキとした明るい声のトーンを意識し、一本調子にならないよう、伝えたいキーワードの部分で少し間を置いたり、熱意を込めたりと、話に抑揚をつけることを心がけてください。

情熱のこもった「自分の言葉」で語りかけることが、相手の心を動かす鍵です。

<ES編>文字だけで人柄を伝える「書き方」のポイント

 ESでは、限られた文字数の中でいかに簡潔かつ具体的に伝えられるかが勝負です。

まず、論理的な文章構造を意識し、一文を短く、結論から書くことを徹底しましょう。

エピソードを記述する際は、「チーム5人をまとめ、売上目標を120%達成した」「アンケートの顧客満足度を20%向上させた」のように、具体的な数字や客観的な成果を盛り込むことで、一気に信憑性と説得力が増します。

誰が読んでもあなたの行動や人柄がクリアにイメージできるような、解像度の高い文章を目指してください。

<共通>「自分らしい言葉」で具体性をプラスする方法 

「挑戦」「協調性」「成長」といったキーワードは、多くの応募者が使うため、それだけではありきたりな印象を与えがちです。

差をつけるには、その言葉を「あなた自身の定義」で語り直すことが有効です。

「私にとっての『挑戦』とは、単に未経験のことに飛び込むのではなく、入念な準備と周囲の協力のもと、成功確率を最大限に高めながら困難に立ち向かうことです。」のように、自分なりの解釈を加えるだけで、思考の深さとオリジナリティが生まれます。

あなたの人柄が滲み出るような、自分だけの言葉で語りましょう。

【キーワード別】面接・ESですぐに使える回答例文9選

ここでは、実際に使える回答例文を9つの頻出キーワード別に紹介します。

これらの例文は、前述した「結論→エピソード→貢献」の3ステップ構成に沿って、より詳細な情景が浮かぶように作成されています。

ただし、これはあくまであなたの思考を助けるための「型」です。

この例文を参考にしつつ、必ずあなた自身のユニークな経験に置き換えて、オリジナルの言葉で語ることが最も重要です。

働く上で大切にしたいこと例文①「信頼関係」

 私が働く上で最も大切にしたいことは、お客様や仲間との誠実な「信頼関係」です。
アパレル店でのアルバイトで、単に商品を売るのではなく、お客様のライフスタイルや悩みを深くヒアリングし、心から納得できる一着を共に探す姿勢を貫きました。
その結果「〇〇さんに相談してよかった。
また来ます」という言葉と共に、多くのリピーターを獲得できました。
この経験から、目先の利益ではなく、長期的な信頼こそが全ての仕事の基盤だと学びました。
貴社でも、お客様一人ひとりと誠実に向き合い、揺るぎない信頼関係を築くことで、事業の成長に貢献したいです。

働く上で大切にしたいこと例文②「協調性」

 私が大切にしたいことは、多様な個性を尊重し、チームの成果を最大化する「協調性」です。
所属するゼミのグループ研究で、メンバー間で意見が鋭く対立し、プロジェクトが停滞した時期がありました。
その際、私が議論の仲介役となり、双方の意見の背景にある意図を丁寧にヒアリングしました。
そして、それぞれの意見の良い点を組み合わせた新しい折衷案を提示し、合意形成を図りました。
結果、チームの一体感が飛躍的に高まり、最終発表では教授から「最も論理的で創造的な提案だ」と最高の評価を得ることができました。
貴社でも、様々な専門性を持つ方々への敬意を忘れず、チーム全体の成果を最大化するために行動したいと考えております。

働く上で大切にしたいこと例文③「他者貢献」

 私が働く上で大切にしたいことは、常に相手の期待を超える「他者貢献」です。
飲食店のホールスタッフとして働いていた際、「お客様に最高の時間を過ごしていただく」ことを自らの使命としていました。
マニュアル通りの接客に留まらず、会話の中から記念日であることを察知し、サプライズでデザートプレートを提供するなど、常にプラスアルファの行動を心がけました。
その結果、店舗の顧客満足度アンケートで名指しの感謝の言葉を多数いただき、リピート率向上にも貢献できました。
貴社においても、常にお客様やチームの仲間のために何ができるかを考え、期待を超える価値を提供することで貢献したいです。

働く上で大切にしたいこと例文④「向上心」

 私が大切にしたいことは、現状に決して満足することなく、常に学び続ける「向上心」です。
大学で専攻したマーケティングの授業だけでは物足りなさを感じ、独学でWebマーケティングを学び、データ分析の資格も取得しました。
その知識を活かして、あるNPO法人のSNS運用をボランティアで担当し、エンゲージメント率を半年で3倍に向上させた経験があります。
未知の分野でも主体的に学ぶ楽しさと、それが成果に繋がる喜びを実感しました。
貴社の先進的な環境においても、常に新しい知識やスキルを貪欲に吸収し続け、事業の発展に貢献できる人材へと成長したいです。

働く上で大切にしたいこと例文⑤「チャレンジ精神」

 私が大切にしたいことは、前例のない困難な課題にも、失敗を恐れずに挑戦する「チャレンジ精神」です。
所属していたダンスサークルで、全国大会出場を目標に掲げた際、誰も挑戦したことのないアクロバティックな技を取り入れることを提案しました。
当初は多くの反対や懸念の声がありましたが、私が率先して練習方法を研究し、安全管理を徹底することでチームを説得しました。
日々の練習を重ね、最終的にその技を成功させ、目標であった全国大会への切符を掴むことができました。
この経験から、挑戦こそが組織を次のステージに引き上げる原動力だと確信しています。
貴社においても、現状維持に甘んじることなく、常に新しい企画や手法に挑戦し、事業に新たな価値をもたらしたいです。

働く上で大切にしたいこと例文⑥「主体性」

 私が働く上で大切にしたいことは、単に指示を待つのではなく、自ら課題を発見し、周囲を巻き込みながら解決に向けて行動する「主体性」です。
アルバイト先のカフェで、新人スタッフの離職率が高いという課題に気づきました。
店長に相談するだけでなく、自ら新人一人ひとりにヒアリングを行い、原因が「業務マニュアルの分かりにくさ」と「質問しづらい雰囲気」にあると特定しました。
そこで、図解入りの新マニュアル作成と、先輩が後輩を指導するメンター制度の導入を提案し、実行しました。
結果、離職率は前年比で半減し、店舗全体のサービス品質向上にも繋がりました。
貴社でも、常に当事者意識を持ち、組織の課題を自分事として捉え、主体的に行動することで貢献したいです。

働く上で大切にしたいこと例文⑦「責任感」

 私が大切にしたいことは、一度引き受けた役割や仕事は、どんな困難があっても最後まで投げ出さずにやり遂げる「責任感」です。
大学の学園祭実行委員で会計係を務めた際、私の確認ミスが原因で、予算に大幅な差異が生じていることが開催直前に発覚しました。
絶望的な状況でしたが、ここで投げ出すことはできないと奮起し、全ての領収書と支出記録を徹夜で再点検し、原因を究明しました。
そして、各部署の責任者に誠心誠意謝罪し、協力をお願いすることで予算の再調整を行い、最終的に学園祭を黒字で終えることができました。
この経験から、困難な状況から逃げずに向き合う責任感の重要性を学びました。
貴社でも、どんな仕事にも強い責任感を持ち、粘り強く取り組むことで信頼を得たいです。

働く上で大切にしたいこと例文⑧「誠実さ」

 私が働く上で大切にしたいことは、立場や状況に関わらず、誰に対しても真摯に向き合う「誠実さ」です。
個別指導塾の講師のアルバイトで、勉強への意欲を失っていた生徒を担当しました。
当初は心を開いてくれませんでしたが、私は授業時間外にも彼の好きなゲームの話を聞くなど、一人の人間として向き合うことを続けました。
その中で、彼が抱える勉強への苦手意識の根本原因を理解し、彼に合った学習計画を共に立て直しました。
結果、生徒との信頼関係が築かれ、彼の学習意欲は劇的に向上し、苦手科目のテストの点数が30点上がりました。
貴社でも、お客様や社内の仲間に対し、常に誠実な姿勢で向き合い、信頼されるビジネスパーソンになりたいです。

働く上で大切にしたいこと例文⑨「やり抜く力」

 私が大切にしたいことは、一度立てた高い目標に対し、達成するまで決して諦めずに粘り強く取り組む「やり抜く力」です。
大学時代、未経験からフルマラソン完走という目標を立てました。
周囲からは無謀だと言われましたが、半年前から綿密なトレーニング計画を作成し、学業と両立させながら、雨の日も風の日も練習を続けました。
レース終盤は体力の限界でしたが、「ここで諦めたら一生後悔する」という強い意志で走り続け、無事完走を果たしました。
この経験で培った、目標達成に向けた計画性と継続力、そして何よりも強い精神力には自信があります。
貴社の営業職においても、高い目標に対して粘り強くアプローチを続け、必ず成果を出したいと考えております。

知らないと危険!一発で評価が急降下するNG回答ワースト3

最後に、どんなに素晴らしい経験や価値観を持っていても、伝え方を一つ間違えるだけで評価を大きく下げてしまう危険性があります。

ここでは、多くの応募者が知らず知らずのうちに陥りがちなNG回答例を、採用担当者の心理と共に解説します。

自分が同じような回答をしていないか、提出前や面接前に必ずこのリストでセルフチェックを行い、万全の準備で臨みましょう。

【致命的ミス】準備不足を露呈する「特にないです」という思考停止ワード

 これは最も避けるべき最悪の回答です。

この一言は、自己分析を全く行っていない「準備不足」、仕事への「意欲の欠如」、そして対話を諦める「コミュニケーション能力の低さ」といった、致命的なマイナス印象を与えてしまいます。

もし本当に思いつかない場合は、正直に「明確な言葉にはできていませんが」と前置きしつつ、「目の前の仕事に誠実に取り組むことです」など、現時点で思うことを必死に伝えようとする姿勢が重要です。

考えることを放棄したと見なされることだけは避けましょう。

【独りよがり】会社への貢献が見えない「成長させてもらいたい」スタンス

「成長したい」「スキルアップしたい」という意欲自体は素晴らしいことです。

しかし、それだけを伝えると、採用担当者からは「会社を自分の成長のための『踏み台』としか考えていないのでは?」「教えてもらうことが当たり前だと思っているのでは?」と、自分本位な人物だと受け取られかねません。

重要なのは、その成長意欲が、最終的に会社の利益にどう繋がるのかをセットで語ることです。

「〇〇のスキルを身につけることで成長し、将来的には貴社の新規事業開発に貢献したいです」のように、個人の成長と会社への貢献を結びつける視点を忘れないでください。

【悲劇のミスマッチ】企業研究不足が招く「うちじゃない方が…」と思われる回答

これは、企業研究が不足している場合に起こりがちな致命的なミスです。

例えば「安定した環境で、決められた業務を着実にこなすこと」を大切にしている人が、変化のスピードが速いベンチャー気質で「常に新しい挑戦をすること」を何よりも重んじる企業にその価値観を伝えても、評価されるのは極めて難しいでしょう。

これは嘘をつくということではありません。

自分の持つ価値観は一つではないはずです。

その中から、応募する企業の文化や事業内容と最も親和性の高い価値観を選択し、アピールするという戦略的な視点が求められます。

あなただけの「働く上で大切にしたいこと」を武器に、自信を持って選考に挑もう

「働く上で大切なこと」という質問は、あなたという人間を深く理解してもらうための、またとないプレゼンテーションの機会です。

小手先のテクニックや模範解答を覚えるだけで乗り切ろうとせず、まずはこの記事で紹介した自己分析の方法を通じて、あなた自身の仕事に対する譲れない「軸」をしっかりと見つめ直すことから始めてください。

この問いに向き合う時間は、あなた自身のキャリアを考える上でも非常に貴重な時間となります。

自分らしいエピソードに裏打ちされた、あなた自身の言葉で、その価値観を堂々と伝えましょう。

そうすれば、その熱意と誠実さはきっと採用担当者の心に届き、未来への扉を開く鍵となるはずです。

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