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・適性検査Compassの試験内容と特徴
・適性検査Compassの対策のコツ
・適性検査Compassの例題
・適性検査Compassの受験が控えている人
・Compassの対策の仕方が分からない人
・Compassの例題を解きたい人
「次の選考は適性検査Compassです」と言われても、情報が少なく対策に困っていませんか？
本記事では、多くの就活生が悩む適性検査Compassについて、その特徴から具体的な例題、効果的な対策方法まで分かりやすく解説します。
この記事を読めば、Compassの全体像が掴め、自信を持って本番に臨めるようになるでしょう。
NEW!! 適性検査Compass対策ツール
就活の選考で、Web適性検査「Compass」の受検を求められるケースがあります。
しかしCompassは、他の適性検査と比べて市販の参考書や情報が少なく、どのような問題が出題されるのか、どう対策すれば良いのか分からず、不安を感じている方も多いはずです。
この「Compass対策ツール」では、対策が難しい基礎能力検査に関して、Compass特有の出題形式に沿った問題を繰り返し解くことができます。
演習を通じて問題形式に慣れ、自身のレベルを確認しながら着実に経験を積むことが可能です。
会員登録のみで完全無料で使えるため、以下のボタンから本番に向けて有効活用しましょう！
適性検査Compassの概要
適性検査Compassは、株式会社イングが提供する採用テストの一種です。
大きな特徴は、単なる学力だけでなく、個人の資質を深く測定する点にあります。
職業への適性はもちろん、ストレス耐性や対人関係のスタイル、物事の考え方といった、面接だけでは見えにくい内面的な要素を可視化します。
企業はこれらの結果を通じて、候補者の潜在能力や社風との相性を見極め、入社後のミスマッチを防ぐための客観的な判断材料として活用しています。
適性検査：設問数148問（四択式、約20分間）
基礎能力検査：①言語能力（5分）、②数的能力（15分）、③英語能力（15分）、④図形認知（10分）、⑤論理類推（20分）
適性検査Compassの難易度は高い？
適性検査Compassの難易度は「高い」と感じる受検者が多いようです。
その主な理由として、他のメジャーな適性検査に比べて情報が少なく対策しづらい点、問題数が多く時間内に解ききれないという時間的な制約、そしてどのような問題が出るのか特徴が掴みにくいという不安が挙げられます。
ぶっつけ本番で臨むと、焦りから実力を発揮できない可能性が高いため、事前の対策で雰囲気を掴んでおくことが重要です。
適性検査Compassが企業で導入される理由
企業が適性検査Compassを導入する理由は、その効率性と多角的な分析力にあります。
このテストは、応募者のストレス耐性やコミュニケーションスタイルといった特性を短時間で客観的に評価できます。
また、結果から「人物モデル」を作成し、その人の特性や人物像を分かりやすく提示できるため、自社とのマッチ度を直感的に把握しやすいのも特徴です。
加えて、受検時間が短く結果もすぐに分かるため、採用プロセスを迅速化できます。
このように、面接では見抜けない潜在能力やリスクを評価し、採用の精度を高めるために活用されています。
適性検査Compassの例題
ここからは、適性検査Compassの例題を紹介します。
言語・数的・論理の3つの分野から、代表的な問題形式を見ていき、本番の雰囲気を掴んでいきましょう。
例題1. 言語能力問題
言語能力問題では、語彙力や文章の読解力といった、国語の基礎能力が問われます。
漢字の読み書きや四字熟語、ことわざの意味といった知識系の問題から、文の並び替えや長文読解など、文章の構造を素早く正確に理解する力が必要です。
〇に入る文字は何ですか？
［1］臥薪嘗〇（目的を達成するために、大変な苦労を重ねること。）
［2］〇肉強食（強い者が弱い者を犠牲にして栄えること。）
答え：［1］胆 ［2］弱
〇に入る言葉は何ですか？
［1］〇〇にも筆の誤り（意味：その道の名人・達人であっても、時には失敗することがある。）
［2］井の中の〇〇大海を知らず（意味：ごく狭い知識や見識にとらわれて、他に広い世界があると知らないこと。）
［3］〇〇に説法（意味：その物事について知り尽くしている人に、わかりきったことを教える愚かさ。）
答え：
［1］弘法（こうぼう）
［2］蛙（かわず）
［3］釈迦（しゃか）
Q. アからオを意味が通るように並び替えたとき、ウの次にくる文を選びなさい。
ア. これは、個人的な経験に関するエピソード記憶と、一般的な知識に関する意味記憶に分類される。
イ. 一つは、言葉で説明できる「宣言的記憶」だ。
ウ. もう一つは、言葉で説明するのが難しい「非宣言的記憶」である。
エ. 自転車の乗り方の記憶などがこれにあたる。
オ. 記憶には大きく分けて2つの種類がある。
答え: エ
例題2. 数的能力問題
数的能力問題では、中学校までに習う数学の応用力が試されます。
仕事算や損益算、速さの計算など、文章で与えられた状況を正しく数式に落とし込み、計算する力が必要です。
公式を覚えるだけでなく、問題文を正確に読み解くことが重要です。
ある仕事をAさんが1人ですると20日かかります。同じ仕事をBさんが1人ですると30日かかります。2人でこの仕事をすると、何日で終わらせることができるでしょうか。
答え：12日
木下恵利
【解説】Aさんの1日の仕事量は全体の1/20、Bさんは1/30です。
2人で行うと1日の仕事量は 1/20 + 1/30 = 3/60 + 2/60 = 5/60 = 1/12 となります。
したがって、全体を終わらせるには 1÷(1/12)=12日かかります。
消費税10%のとき、税込価格5,500円の商品があります。この税抜価格は何円ですか？また、消費税額は何円ですか？
答え：税抜価格: 5,000円、消費税額: 500円
木下恵利
【解説】税抜価格をX円とすると、X×1.1=5,500円です。
X = 5,500 ÷ 1.1 = 5,000円。消費税額は 5,500 - 5,000 = 500円です。
ある店では、定価の3割引で販売した時に 300円の利益 が出るように定価を設定している。1000円の定価で品物Qを売ると、利益はいくらか。
答え：600円
木下恵利
【解説】「定価の3割引で売ると利益が300円」という情報から、商品の原価を求めます。
定価1,000円を3割引すると売値は700円になり、この時点で利益が300円ということは、商品の原価は400円（700円 - 300円）となります。
この原価400円を元に、定価1,000円で販売した場合の利益を計算すると、600円（1,000円 - 400円）が答えになります。
原価800円の品物に25%の利益を見込んで定価をつけた。しかし、売れなかったため定価の1割引で販売した。このときの利益はいくらか。
答え：100円
木下恵利
【解説】定価は原価の25%増しなので、800×1.25=1,000円。
売値は定価の1割引なので、1,000×0.9=900円。
利益は売値から原価を引くので、900−800=100円の利益となります。
A駅とB駅の間は60kmである。時速80kmで走行する電車PがA駅を9時00分に出発した。B駅を9時10分に出発した電車Qとすれ違ったとき、すれ違った地点はA駅から40kmの場所だった。
電車Qの速度は何km/hか。各電車の速度は一定とする。
答え：時速60km
木下恵利
【解説】電車PがA駅から40kmの地点まで進むのにかかる時間は、40km÷80km/h=0.5時間 = 30分です。
すれ違った時刻は9時30分となります。
電車Qは9時10分に出発しているので、20分（1/3時間）走行したことになります。
Qが走行した距離は 60−40=20km なので、速さは 20km÷(1/3)時間=60km/h となります。
例題3. 論理類推問題
論理類推問題は、SPIの非言語分野で出題される「推論」と類似した形式です。
与えられた複数の条件や情報をもとに、論理的な思考を重ねて確実に言える結論を導き出す力が求められます。
情報を正確に整理し、矛盾なく組み立てる丁寧さが必要です。
部署P、Q、R、S、Tの5つの部署の営業成績を比較した。
5つの部署について次のことが分かっている。
ⅰ）Pの成績は、Sより良い
ⅱ）Qの成績は、Rより良いが、Pよりは悪い
ⅲ）Tの成績は、Sより悪い
ⅳ）同じ成績の部署はない
次のア、イ、ウの推論のうち、必ず正しいものはどれか。
ア. Pの成績は1位である
イ. Tの成績は5位である
ウ. Qの成績はSより良い
答え：ア
木下恵利
【解説】まず、ⅱ）から「P > Q > R」という序列がわかります。次に、ⅰ）とⅲ）から「P > S > T」という序列がわかります。この2つの情報を合わせると、PはQとSの両方より成績が良いことが確定します。
Q、R、S、TはいずれもPより成績が下になるため、「Pの成績が1位であること（ア）」は必ず正しいです。
TはSより下ですが、RとTの順位は確定しないため、Tが5位とは限りません（イは間違い）。
QとSの成績は、両方ともPより下というだけで直接比較はできないため、QがSより良いとは限りません（ウは間違い）。
適性検査Compassで高得点を取るための対策方法
適性検査Compassは情報が少なく対策が難しいと感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば高得点を狙うことは可能です。
ここでは、具体的な対策方法を3つのステップで解説します。
Compassと形式が似ているSCOAで練習する
適性検査Compassには専用の問題集がないため、出題形式が似ている他のテストで実践経験を積むのが効果的です。
特におすすめなのが、公務員試験などでも使われる「SCOA」です。
SCOAは言語、数理、論理など幅広い分野から出題され、問題数が多く解答スピードが求められるため、Compassの厳しい制限時間の中で実力を発揮する良い訓練になります。
もちろん、SPIの問題集も基礎能力を固める上で非常に有効です。
SPIで頻出の仕事算や推論といった問題の解法パターンをマスターしておくことで、Compassで類似問題が出た際にスムーズに対応できるでしょう。
Compassの内容と流れを事前に把握しておく
どのような試験でも、内容や流れを全く知らないまま臨むのは不利です。
特にCompassのように情報が少ないテストでは、「何がどのくらい出題されるのか」を事前に知っておくだけで、本番での心理的な余裕が大きく変わります。
具体的には、「能力検査では言語・数的・論理の問題が出る」「性格検査もある」「全体の制限時間は約35分〜60分程度」といった基本情報を頭に入れておきましょう。
この準備があるだけで、ぶっつけ本番で問題形式に戸惑ったり、時間配分を間違えたりするリスクを減らせます。
焦りをなくし、自分の実力を100%発揮するためにも、試験の全体像を把握しておくことは不可欠です。
基礎能力検査はSPIなどの対策本・アプリを活用する
Compassの能力検査を攻略する鍵は、SPIなどの一般的な対策本やアプリを徹底的に活用することです。
専用の問題集はありませんが、問われる能力の根幹は共通しています。
特にSPI対策本は、頻出問題の解法パターンが体系的にまとめられているため、苦手分野の克服に最適です。
一冊を繰り返し解き、どの問題が出ても対応できる基礎力を身につけましょう。
また、スマートフォンの対策アプリも有効なツールです。
通勤中などの隙間時間を活用して手軽に問題演習ができるうえ、Webテスト本番に近い画面形式で練習できるため、実践的な感覚を養うのに役立ちます。
Webテスト・適性検査を通過するためにやるべきこと
Webテストは多くの企業で最初の関門として設置されており、ここを突破しなければ面接に進むことすらできません。
ES作成や面接対策に時間をかけるために、テスト対策は効率的に進めたいと思う方も多いでしょう。
ここでは、短期間でWebテストを突破するための対策法を解説します。
SPIやWebテストの頻出問題に慣れておく
適性検査Compass、SPI、玉手箱など、Webテストには様々な種類がありますが、問われる能力の範囲には共通点が多く、類似問題も頻繁に出題されます。
そのため、特定のテスト対策に絞るよりも、まずは様々なテストで共通して出題される「頻出問題」の解き方をマスターするのが効率的です。
例えば、損益算や仕事算、確率、推論といった分野は多くのテストで登場します。
これらの典型的な問題の解法パターンを一度身につけてしまえば、応用が利き、どのテストでも安定して得点できるようになります。
広く浅くではなく、頻出分野を深く理解することが、短期間でのスコアアップに繋がります。
SPI対策本で苦手分野を徹底的に練習する
Webテストで安定して高得点を取るためには、得意分野を伸ばすこと以上に「苦手分野をなくす」ことが重要です。
出題範囲が広い分、一つでも苦手分野を残していると、そこが失点の原因となり全体のスコアを大きく下げてしまいます。
まずはSPIなどの対策本を一通り解いてみて、自分がどの分野で時間を要するのか、あるいは正答率が低いのかを客観的に把握しましょう。
そして、見つかった苦手分野は、解説を熟読して解法を理解し、類似問題を完璧に解けるようになるまで徹底的に反復練習しましょう。
この地道な作業が、本番での解けない問題をなくし、合格ラインを突破するための最も確実な道筋です。
性格テストに向けて自己分析を深めておく
能力検査の対策に目が行きがちですが、性格検査で評価されずに不合格となるケースは決して少なくありません。
最も有効な対策は、自分を偽るのではなく、事前に自己分析を深めておくことです。
おすすめなのは、模擬の性格テストを提供しているアプリやサイトで事前に受検することです。
自分の回答傾向を客観的に把握できるだけでなく、本番の形式にも慣れることができます。
加えて、過去の経験を振り返り「自分はどのような状況で力を発揮するのか」「チームではどんな役割を担うか」などを言語化しておきましょう。
自分自身の価値観や行動特性を理解しておくことで、本番でも迷いなく、一貫性のある回答ができるでしょう。
適性検査Compassに関するよくある質問
ここまでの解説でCompassの全体像は掴めたものの、まだ細かな疑問が残っている方もいるでしょう。
以下では、適性検査Compassに関して就活生からよく寄せられる質問とその答えをまとめました。ぜひ参考にしてみて下さい。
Compassかどうか見分ける方法は？
Webテストでは、受検案内メールに記載されているURLで、ある程度テストの種類を判別できます。
Compassの場合は、URLのドメインが「assessment.snar.jp」で始まっていることが多く、これを確認できればCompassである可能性が高いでしょう。
特に、全体の所要時間が「65分」と表示されている場合は、言語や数理などの能力検査5科目全てが課されるフルバージョンの可能性が高いと推測できます。
Compassと他の適性検査の違いは？
Compassが他の適性検査と異なる最大の特徴は、個人の内面やポテンシャルをより深く多角的に測定する点にあります。
SPIなどが基礎的な知的能力や一般的な性格傾向を測るのに対し、Compassは特にストレス耐性や職業への適性、対人関係のスタイルといった、実際の業務遂行能力に直結する項目を重視しています。
また、企業側のメリットとして、テスト結果が即座に表示されるスピーディーさも挙げられます。
これにより、企業は迅速に選考を進めることが可能になります。
適性検査Compassの特徴を掴み、選考を通過しよう
この記事では、適性検査Compassの概要から具体的な対策方法までを解説しました。
Compassは情報が少なく難易度が高いと感じられがちですが、SCOAやSPIといった類似テストで問題演習を重ね、苦手分野をなくしておくことで、能力検査は十分に突破可能です。
また、性格検査では事前の自己分析で自分らしさを一貫して伝える準備が重要です。
テストの特徴を正しく理解し、戦略的に対策を進めることで、自信を持って選考に臨みましょう。
木下恵利
【解説】文章は「オ → イ → ア → ウ → エ」の順に並びます。
「記憶には2種類ある(オ)。1つ目は宣言的記憶で(イ)、それはさらに2つに分類される(ア)。もう1つは非宣言的記憶で(ウ)、その例として自転車の乗り方がある(エ)。」という流れです。
したがって、ウの次に来るのはエです。