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・ベンチャー商社の特徴
・注目されているベンチャー商社企業
・ベンチャー商社から内定をもらう方法
・商社業界に興味がある人
・ベンチャー企業に興味がある人
・効率的に選考を進めていきたい人
商社業界とは
商社業界は、様々な商品を国内外で取引するトレーディングを主な事業としています。
鉄鋼、エネルギー、食料、繊維など多岐にわたる分野の商品を扱い、生産者と消費者をつなぐ役割を担います。
単なるモノの売り買いだけでなく、プロジェクトの企画・投資や、新たなビジネスモデルの構築など、事業投資家としての役割も重要になっています。
特に、伊藤忠商事や三菱商事などの総合商社は、幅広い分野に事業を展開し、グローバルなネットワークと情報力を武器に、世界の経済活動に深く関与しています。
ベンチャー商社の特徴
ベンチャー商社の大きな特徴として、高い成長志向と専門性、そして柔軟性が挙げられます。
従来の総合商社が幅広い分野を扱うのに対し、ベンチャー商社は特定の領域に特化することで、ニッチな市場で高い競争力を発揮しています。
また、少人数のチームで運営されることが多く、社員一人ひとりの裁量が大きく、経営層との距離が近いことも特徴です。
裁量が大きい
ベンチャー商社では、社員数が少ないため、個々が任される仕事の範囲が非常に広くなります。
入社したばかりの若手社員でも、プロジェクトの企画から実行まで、幅広い業務に携わる機会が多くあります。
これにより、責任感が養われるだけでなく、自身のアイデアや働きかけが会社の成長に直接影響を与えるという大きなやりがいを感じられます。
また、経営層と直接話す機会が多いため、経営者の視点やノウハウを吸収しながら、自らの成長を加速させることができます。
専門性が高い仕事を行える
総合商社が多岐にわたる商材を扱うのに対し、ベンチャー商社は特定の商材や業界に特化していることが多いです。
例えば、特定の国の食品や資源の輸入に特化したり、デジタルプラットフォームを活用したB2B取引の効率化に特化したりします。
これにより、その分野に関する深い専門知識やノウハウを蓄積し、大企業では対応しきれないような顧客の細かいニーズに応えることができます。
専門性の高さは、ビジネスにおいて独自の価値を生み出す源泉となります。
意思決定が早い
ベンチャー商社では、組織がシンプルで階層が少ないため、意思決定のスピードが非常に速いのが特徴です。
市場の変化や顧客のニーズに素早く対応し、新しい事業やサービスを迅速に立ち上げることができます。
これは、試行錯誤を繰り返しながら成長するベンチャー企業にとって、大きな強みとなります。
大企業にありがちな複雑な稟議プロセスや部署間の調整に時間を取られることが少なく、常にスピーディーにビジネスを推進できる環境です。
新しいビジネスモデルへ挑戦している
多くのベンチャー商社は、単なる既存商品のトレーディングにとどまらず、新しいビジネスモデルの創出に積極的に挑戦しています。
例えば、従来の商社機能にIT技術を融合させたり、独自のサプライチェーンを構築したりすることで、新しい付加価値を生み出しています。
また、他社との提携や、スタートアップへの投資を通じて、新たな市場を開拓するケースも増えています。
リスクを恐れずに新しいことに挑戦する姿勢は、ベンチャー商社の成長を支える原動力となっています。
ベンチャー商社で働くメリット
ベンチャー商社で働くメリットは、どのような部分にあるのでしょうか。
ベンチャー商社で働くメリットを紹介します。
成長を実感しやすい
ベンチャー商社では、組織の規模が小さく、社員一人ひとりの業務が会社の業績に直結しやすいため、自身の貢献や成長を非常に具体的に実感することができます。
特に商社という事業柄、仕入れや販売の成果が数字として明確に出るため、自分の担当案件が売上や利益に繋がった瞬間をダイレクトに確認できます。
また、大企業のような厳密な部署間の垣根が低く、新しい課題やプロジェクトが発生するたびに、未経験の分野にも挑戦する機会が多くなります。
こうした環境で、自らPDCAサイクルを速く回し、課題を乗り越えるたびにスキルや知識が増えていく過程を、短期間で強く感じられるでしょう。
自分の成長が会社の成長とリンクしているという実感が、高いモチベーションの維持に繋がります。
経営層と近い距離で仕事をすることができる
ベンチャー商社は、組織がフラットであることが多く、社長や役員といった経営層と物理的・心理的に近い距離で日常的に仕事をすることができます。
これにより、社員は経営的な視点や、事業の意思決定の背景にある戦略的な思考を間近で学ぶことができます。
大企業ではなかなか参加できないような重要な会議や商談に同席する機会も多く、事業全体を俯瞰する能力が養われます。
また、経営層とのコミュニケーションが活発なため、自分のアイデアや現場の声を直接経営判断に反映させやすいというメリットもあります。
将来的に起業を考えている人や、ビジネスリーダーを目指したい人にとって、経営層から直接指導を受けられる環境は、他の企業では得難い貴重な経験となります。
専門的な知識を知れるケースが多い
ベンチャー商社は、特定の商材やニッチな市場に特化することで競争優位性を確立しているケースが多いため、社員は必然的にその分野に関する深く専門的な知識を習得することができます。
例えば、特定の素材、最新のテクノロジー機器、あるいは特定の地域の特産品など、取り扱う商材に関する市場動向、法規制、技術的特性といった専門情報に精通することが求められます。
幅広い分野を扱う総合商社と異なり、深く掘り下げた知識がすぐにビジネスチャンスに繋がるため、日々の業務を通じて業界のプロフェッショナルとしてのスキルが磨かれます。
このような専門性は、個人の市場価値を高めることに繋がり、キャリアの形成において大きな強みとなるでしょう。
幅広い業務を担当することができる
ベンチャー商社は、人手が限られているため、社員は職種や部署の枠を超えて、非常に幅広い業務を兼任することが一般的です。
営業担当であっても、仕入れ交渉、マーケティング戦略の立案、契約書作成といった法務的な作業、さらには在庫管理や物流の調整まで、事業の多岐にわたる側面に携わることになります。
この環境は、一人で多様な役割をこなすマルチタスク能力や、事業全体を見通す力を養う絶好の機会です。
特定の業務に特化するのではなく、ビジネスの全体像を理解し、様々なスキルを複合的に身につけたいと考える人にとって、ベンチャー商社での幅広い業務経験は、その後のキャリアを強力に支える基盤となります。
ベンチャー商社に向いている人
ベンチャー商社に向いている人の特徴は、どのような部分にあるのでしょうか。
ここでは、ベンチャー商社に向いている人の特徴を詳しく解説します。
情報収集が得意な人
ベンチャー商社は、特定の分野に特化してビジネスを展開することが多いため、その分野に関する深い知識が求められます。
そのため、常に新しい情報にアンテナを張り、自ら進んで情報収集を行うことができる好奇心旺盛な人が向いています。
例えば、特定の国の経済動向や法規制、競合他社の動向、技術トレンドなどを自発的に調べ、それをビジネスに活かすことができる能力は非常に重要です。
幅広い分野に興味を持ち、学び続ける意欲がある人は、新しいビジネスチャンスを発見し、会社の成長に貢献できるでしょう。
高いコミュニケーション能力を持つ人
ベンチャー商社では、顧客やパートナー企業、そして社内のメンバーと円滑にコミュニケーションを取ることが不可欠です。
特に少人数の組織では、一人ひとりのコミュニケーションがプロジェクトの成功を左右します。
相手のニーズを正確に聞き出す傾聴力、自社の提案を分かりやすく伝える提案力、そして信頼関係を築くための人間力が求められます。
様々な背景を持つ人々との間で、信頼関係を構築し、ビジネスを円滑に進めることができる人は、ベンチャー商社で大きな価値を発揮できます。
変化に柔軟に対応できる人
ベンチャー商社は、大企業に比べて事業内容や戦略が頻繁に変わることがあります。
市場のニーズに合わせて、事業を方向転換したり、新しいサービスを立ち上げたりするスピードが速いのが特徴です。
そのため、新しい状況や課題に直面しても、柔軟に対応できる適応力が求められます。
これまでのやり方や成功体験に固執せず、常に新しい知識やスキルを身につけ、変化を前向きに捉えることができる人は、ベンチャー商社で活躍できるでしょう。
能動的に行動できる人
ベンチャー商社では、仕事の進め方や役割が明確に定められていないことが多く、社員一人ひとりが自律的に行動することが求められます。
上司からの指示を待つのではなく、自らビジネスの課題や改善点を見つけ、解決策を提案・実行できる人が重宝されます。
例えば、業務効率を上げるための新しいツールを導入したり、新しい顧客開拓の方法を考えたりするなど、常に会社の成長に貢献しようとする姿勢が大切です。
受け身ではなく、積極的に行動できる人は、大きなやりがいと成長を感じられます。
ベンチャー商社に向いていない人
ベンチャー商社に向いていない人は、受動的な人、変化を好まない人、コミュニケーションが苦手な人、長期的な視点を持てない人です。
これらの特徴を持つ人は、ベンチャー商社のダイナミックで変化の激しい環境で活躍することが難しいことが多いです。
受動的な人
ベンチャー商社では、仕事の進め方や役割が明確に決まっていないことが多いため、自ら課題を見つけて解決策を提案し、行動に移せる自主性が求められます。
指示を待つだけでなく、新しいビジネスチャンスを自力で見つけたり、業務を効率化するための改善点を考えたりする意欲が不可欠です。
受け身の姿勢では、会社の成長スピードについていくことが難しく、結果的に自身の成長も停滞してしまいます。
変化を好まない人
ベンチャー商社は、市場のニーズやビジネスモデルが常に変化する環境です。
そのため、従来のやり方や成功体験に固執せず、新しい知識やスキルを積極的に学び、変化を柔軟に受け入れられる人が求められます。
安定志向が強く、新しいことに挑戦することに抵抗がある人や、ルーティンワークを好む人は、ベンチャー商社の予測不可能な環境にストレスを感じてしまうかもしれません。
コミュニケーションが苦手な人
商社というビジネスの性質上、顧客や取引先、社内外の様々な人々と密に連携を取りながら仕事を進める必要があります。
そのため、円滑な人間関係を築き、相手のニーズや本音を引き出す高いコミュニケーション能力が不可欠です。
一方的な情報伝達しかできず、相手の意図を汲み取れない人は、信頼関係を築くことが難しく、ビジネスチャンスを逃してしまう可能性があります。
長期的な視点を持てない人
ベンチャー商社のビジネスは、契約交渉やプロジェクトの立ち上げに時間がかかることもあり、短期的な成果だけでなく、長期的な関係構築や成果を見据えることが重要です。
目先の利益だけを追い求め、地道な努力を継続できない人は、長期的なプロジェクトを成功に導くことが難しいでしょう。
忍耐力を持って、数年先の成果を見据えて行動できる人が、ベンチャー商社では成功を収めることができます。
ベンチャー商社の職種
営業
ベンチャー商社における営業職は、単に既存顧客への販売を行うだけでなく、新しい商材や市場を開拓することが重要な役割となります。
大手商社のように既に確立された強固な基盤がないため、自ら市場のニーズを発掘し、国内外のサプライヤーやメーカーとの新規取引関係を構築する力が強く求められます。
具体的には、仕入れ交渉から販売戦略の立案、契約締結、さらには商品の物流調整まで、サプライチェーン全体にわたる幅広い業務を担当することが一般的です。
若手であっても、高額な商材や複雑なプロジェクトの責任者を任されることが多く、高い裁量と即座の意思決定力が求められます。
自分の成果が会社の売上や利益に直結するため、非常に大きなやりがいを感じられる職種です。
事務
ベンチャー商社における事務職は、一般企業におけるバックオフィス業務に留まらず、事業のスムーズな進行を最前線で支える重要な役割を担います。
主な業務には、受発注管理、請求書や契約書などの貿易書類の作成と管理、売掛金・買掛金の管理といった経理サポート、さらには商品の輸出入に関わる通関手続きのサポートなどが含まれます。
少人数体制であることが多いため、社員一人ひとりが複数の専門分野を兼任することが多く、定型的な業務だけでなく、業務効率化のための新しいシステムの導入やマニュアル作成といった改善活動にも積極的に関わることが求められます。
営業担当者と密に連携を取りながら、迅速かつ正確な事務処理能力で、ベンチャーのスピード感あるビジネス展開を根底から支える、不可欠な存在です。
事業企画
ベンチャー商社における事業企画職は、会社の将来的な成長の方向性を策定し、新しい収益の柱を創出するための戦略的な役割を担います。
具体的な業務としては、市場のトレンドや競合他社の動向を分析し、新規に参入すべき商材や市場を特定するためのリサーチが中心となります。
その後、そのアイデアを実現するための事業計画の立案、必要な資金やリソースの確保、提携先の選定、そして立ち上げ後のKPI設定とモニタリングまでを一貫して担当します。
既存の事業をどのように改善し、さらに伸ばしていくかという事業改善の側面も担います。
経営層と非常に近い距離で仕事を進めるため、高い戦略的思考力と論理的な企画力が求められる、会社の未来を創るための、非常に重要なポジションです。
注目されているベンチャー商社ランキング
ベンチャー企業への投資や連携を強化する総合商社が増えており、その中でも注目を集めるベンチャー商社が増えています。
ここでは、特に注目されているベンチャー商社といわれている企業を紹介します。
G.U.サプライヤーズ株式会社
G.U.サプライヤーズは、国内外の金属や鉄鋼関連事業に特化したベンチャー商社です。
大手商社が対応しきれないような、中小企業の細かなニーズにも応えることで、独自のポジションを築いています。
専門性の高い知識と迅速な対応力で、国内外のサプライチェーンを支えています。
特定の商材に特化することで、深い専門知識とネットワークを構築し、高い競争力を維持しています。
Space BD株式会社
Space BDは、宇宙関連事業に特化したユニークなベンチャー商社です。
日本の人工衛星開発企業や研究機関と、国際宇宙ステーションなどを結びつけ、宇宙への輸送サービスや軌道上での実験サポートなどを行っています。
宇宙という最先端の分野で、日本の宇宙産業の発展に貢献しています。
宇宙ビジネスのプレイヤーとして、世界的に注目されており、今後の成長が期待されています。
株式会社ファーマーズ・フォレスト
ファーマーズ・フォレストは、地域資源を活用した事業創出に取り組むベンチャー商社です。
農業や食品に特化し、地域の農産物を活用したブランド開発や、農産物の流通支援などを行っています。
地域の生産者と消費者を結びつけ、持続可能な農業や食文化の発展に貢献しています。
地域創生をビジネスとして実現している点で注目されています。
株式会社ログラス
ログラスは、経営管理のSaaSを提供するベンチャー企業で、デジタル商社としての側面を持っています。
企業の予算管理や経営計画をクラウド上で一元管理するサービスを提供し、経営の意思決定を支援しています。
従来の商社がモノを扱うのに対し、ログラスは情報を扱い、企業のデジタルトランスフォーメーションを推進することで、新しい商社の形を提示しています。
株式会社Pale Blue
Pale Blueは、小型衛星用の推進機を開発する宇宙ベンチャーです。
水を推進剤として用いるという革新的な技術で、宇宙でのモビリティに革命をもたらそうとしています。
宇宙という最先端技術を扱いつつ、事業を商社的に展開しており、研究開発から製造、そして販売までを一貫して行っています。
日本の宇宙技術を世界に広める役割を担っており、その将来性が高く評価されています。
株式会社Buzzreach
Buzzreachは、臨床試験の効率化を支援するプラットフォームを提供するベンチャー企業です。
医療分野に特化しており、医療機関や製薬会社、そして患者をつなぐことで、臨床試験のプロセスをデジタル化し、スムーズに進めることを可能にしています。
医療分野のDXを推進することで、医療の発展に貢献しており、その社会貢献性から注目されています。
株式会社Brave group
Brave groupは、VTuberなどのIP事業を展開するベンチャー企業です。
コンテンツを軸とした新しい形の商社であり、バーチャルキャラクターの企画・運営から、関連商品のライセンス事業、そしてイベントの開催まで、幅広いビジネスを展開しています。
デジタルコンテンツとリアルなビジネスを結びつけ、新しいエンターテイメント市場を創出しています。
株式会社ナハト
ナハトは、インターネット広告事業を展開するベンチャー企業です。
特にSNS広告に強みを持っており、インフルエンサーを活用したマーケティング支援や、SNSアカウントの運用代行などを行っています。
SNSという新しいメディアを活用し、企業と顧客をつなぐビジネスモデルで、従来の広告代理店とは異なる新しい商社の形を提示しています。
ベンチャー企業を支援している商社4選
ベンチャー企業を支援している商社について、詳しく紹介します。
三井物産
三井物産は、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)機能や事業投資を通じて、国内外の革新的なベンチャー企業への積極的な支援を行っています。
同社の強みは、エネルギー、化学品、金属資源、食料など多岐にわたるグローバルな事業ネットワークと顧客基盤をベンチャー企業に提供できる点にあります。
単に資金を提供するだけでなく、ベンチャー企業が開発した技術やサービスを、三井物産が持つ既存の事業ポートフォリオや顧客基盤に組み込むことで、事業シナジーの創出を目的とした戦略的投資を推進しています。
特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)やサステナビリティといった成長分野のスタートアップとの連携を強化しており、新たな事業価値の創造を通じて社会課題の解決を目指しています。
伊藤忠商事
伊藤忠商事は、非資源分野に強みを持つ特性を活かし、消費者向けサービスやデジタル関連のベンチャー企業に対して積極的な支援を行っています。
同社の特徴は、迅速な意思決定と「マーケットイン」の視点であり、自社の小売・流通ネットワークやブランド力を活用した具体的な事業連携を通じて、ベンチャー企業のサービスをいち早く市場に展開する支援に長けています。
特に、FinTech(フィンテック)やEC(電子商取引)、ヘルスケアなどの分野で、革新的な技術を持つスタートアップへの投資を強化しています。
自社のビジネスを変革するためのオープンイノベーションの一環としてベンチャー企業との協業を位置づけており、単なる財務的リターンだけでなく、新しい収益源の確立を目指した戦略的なパートナーシップを重視しています。
住友商事
住友商事は、伝統的な商社ビジネスの安定性を背景に持ちつつ、未来の事業の柱を創出するために、先進的な技術を持つベンチャー企業への投資と協業を推進しています。
同社は、特に不動産、メディア・デジタル、インフラといった多岐にわたる事業領域において、ベンチャー技術とのシナジーを追求しています。
CVCの活動を通じて、AIやIoT、モビリティ関連のスタートアップに積極的に出資し、住友商事グループの既存事業にそれらの技術を組み込むことで、新しいサービスやソリューションの開発を進めています。
長期的な視点に立ち、社会や産業の変革に貢献する技術やビジネスモデルを持つベンチャー企業を発掘し、事業化を強力に支援することで、グループ全体のイノベーションを加速させています。
三菱商事
三菱商事は、その巨大な事業基盤と豊富な資金力を活かし、広範囲な産業におけるベンチャー企業支援を行っています。
同社の支援は、単なる投資に留まらず、ベンチャー企業に対し、三菱商事グループの国内外のネットワーク、顧客基盤、そして経営ノウハウを提供することで、その事業スケールアップを強力にサポートする点に特徴があります。
特に、食料・アグリテック、エネルギー、環境・サステナビリティなど、社会的に重要な課題を解決する分野での革新的な技術を持つスタートアップとの連携を重視しています。
グループ全体のデジタルトランスフォーメーションを推進する核として、ベンチャー企業とのオープンイノベーションを位置づけており、既存事業の強化と未来の新たな事業ポートフォリオの構築を目指しています。
ベンチャーコンサルを選ぶ際のポイント
ベンチャー商社を選ぶ際は、自分の成長やキャリアパスに直結するいくつかの重要なポイントを押さえることが大切です。
特に、大規模なファームとは異なる独自の魅力や難しさがあるため、以下の5つの観点からじっくり検討してみましょう。
企業の成長ステージ
ベンチャー商社が現在どのような成長ステージにあるかを見極めることが重要です。
創業間もないスタートアップ期なのか、すでに一定のクライアント基盤を持つ成長期なのかによって、働き方や経験できる内容は大きく変わります。
スタートアップ期では、制度や仕組みがまだ整っていない分、多様な業務に携わるチャンスが多いです。
一方、成長期に入ると、より専門的な役割を任されることが増え、特定の分野でのスキルを深めることができます。
自分のキャリアプランに合わせて、どのステージの企業が最適かを考えるのがポイントです。
働き方
働き方や企業文化が自分に合っているかを確認しましょう。
ベンチャー商社では、柔軟な働き方が可能な一方、個人の裁量が大きく、自律的な行動が求められます。
上下関係がフラットで、役職に関係なく意見を出しやすい環境が多いですが、その分、自ら積極的に動かなければ仕事は進みません。
また、成果主義の傾向が強く、結果に対する責任も重くなりがちです。
面接やOB・OG訪問を通じて、実際の雰囲気を肌で感じることが、入社後のミスマッチを防ぐ上で非常に大切です。
専門領域
ベンチャー商社は、特定の専門領域に特化しているケースが多いです。
例えば、医療系に力を入れている会社、食品に力を入れている会社など、得意な分野が明確に分かれています。
自分がどのようなスキルを身につけたいか、将来的にどの分野で活躍したいかを具体的にイメージし、自分の興味や目標と一致しているかを確認しましょう。
専門性が高いファームで働くことで、その分野の第一人者から直接学べる機会も増え、より深い知識と経験を効率的に得ることができます。
評価制度
評価制度と報酬体系も重要な選択基準です。
ベンチャー商社では、個人の成果が報酬に直結しやすい傾向にあります。
具体的にどのような基準で評価され、給与や賞与が決まるのかを明確に理解しておくことが不可欠です。
インセンティブやストックオプション(自社株購入権)など、成果に応じた特別な報酬制度を設けているファームもあります。
自分の働きが正当に評価され、それが報酬に反映される仕組みがあるかどうか、そしてそれが自分のモチベーションに繋がるかを考えて選ぶことが大切です。
経営陣
ファームを率いる経営陣や、将来のメンターとなるであろう上司や先輩社員の人柄も重要な要素です。
ベンチャー商社では、経営陣との距離が近く、直接指導を受ける機会が多いです。
彼らのビジョンや考え方に共感できるか、尊敬できる人物であるかは、日々の仕事へのモチベーションに大きく影響します。
また、身近なメンターの存在は、専門知識やコンサルタントとしての思考法を学ぶ上で非常に貴重です。
面接やカジュアル面談などを通じて、彼らと直接対話する機会を作り、人としての相性や考え方を確認してみるのが良いでしょう。
ベンチャー商社から内定をもらうためには
ベンチャー商社から内定をもらうためには、どのように対策をしていけばよいでしょうか。
ここでは、ベンチャー商社から内定をもらうためのコツや対策方法を紹介します。
自己分析
ベンチャー商社から内定をもらうためには、まず徹底的な自己分析が不可欠です。
自分がこれまでの人生で何を成し遂げ、何を学んだのかを深く掘り下げましょう。
例えば、サークル活動やアルバイト、学業で困難に直面したときに、どのように乗り越えたか、その経験からどのような価値観や強みを得たかを具体的に言語化することが重要です。
特にベンチャー商社は、個人の主体性や行動力を重視します。
そのため、ただの経験の羅列ではなく、「なぜその行動を選んだのか」という思考プロセスや、その経験から得た学びを明確にすることで、あなたの個性や潜在能力をアピールできます。
自分の強みや弱み、将来のビジョンを明確にすることで、入社後のキャリアプランを具体的に語れるようになります。
他己分析
自己分析と並行して行うべきなのが他己分析です。
友人や家族、大学の先輩など、信頼できる人に自分の強みや弱み、そして客観的な印象を聞いてみましょう。
自分では気づかない意外な長所や、改善すべき点が見つかることがあります。
また、ベンチャー商社では、チームでの協業が不可欠なため、周囲からどのように見られているかを知ることは非常に重要です。
例えば、「あなたは周りを巻き込むのが得意だね」「いつも冷静に物事を判断しているね」といったフィードバックは、面接での説得力のあるエピソード作りに役立ちます。
他者からの視点を取り入れることで、自己認識を深め、より多角的な自己アピールが可能になります。
企業研究
ベンチャー商社から内定を得るためには、徹底した企業研究も重要です。
単に事業内容や社員数、売上を見るだけでなく、その企業がどのようなビジョンやミッションを掲げ、どのような文化を持っているのかを深く理解しましょう。
企業のウェブサイトや採用ページはもちろん、SNSやニュース記事、社員のインタビュー記事などを幅広くチェックすることが有効です。
また、可能であればOB・OG訪問やインターンシップに参加し、社員の生の声を聞くことで、企業の雰囲気や働き方を肌で感じることができます。
なぜ「この企業」でなければならないのかという明確な志望動機を言語化し、入社後に自分がどのように貢献できるかを具体的に伝えることが、内定への近道となります。
選考対策が難しいと感じたら
選考対策が難しいと感じるのであれば、就活エージェントに相談してみると良いでしょう。
就活のプロであるアドバイザーに選考対策を手伝って貰うことができます。
具体的には、あなたに合った企業選びのサポートをしてもらうことができたり、本番さながらの模擬面接をしてもらうことができます。
就活エージェントの登録や利用は完全無料なので、少しでも就活で困ったことや不安なことがあれば相談してみましょう。
まとめ
ベンチャーの商社企業は業務内容としては、大手と大きく変わることはありません。
多くのベンチャー商社は総合商社ではなく、専門商社です。
そのため、企業によって様々な強みが存在します。
大手との違いは支援の規模です。
大手と異なり、人数が少ないため活躍の場が幅広いこと、顧客と直接対話することができること、商社以外の事業をしている会社もあり、商社の業務以外にチャレンジできる可能性もあります。



