はじめに
ベンチャー企業が気になるけれど、どうやって探せばいいかわからない方は多いのではないでしょうか。
大手企業なら名前だけでも探せますし、就活ポータルサイトなどでいくらでも検索が可能です。
中小企業についても歴史ある企業を中心にポータルサイトで検索できますし、就活サイトで地域を限定すれば、地域で信頼ある安定した中小企業を探すことが可能です。
これに対してベンチャー企業は情報源も乏しく、金の卵を探す方法がわからず、あきらめる方も少なくありません。
【ベンチャー企業の探し方】ベンチャー企業とは
ベンチャー企業とは、新しい技術や革新的なアイデアを活かし、世の中にないサービスや製品を生み出すことを目指す企業のことです。
多くの場合、創業して間もない若い企業を指します。
大企業とは異なり、社員数が少ないことが多く、自由な発想や新しい挑戦をしやすいのが特徴です。
成長スピードが速く、社会に大きな影響を与える可能性を秘めているため、多くの期待が寄せられています。
既存の市場を大きく変えたり、新しい市場を創出したりすることを目指しています。
【ベンチャー企業の探し方】ベンチャー探しで見るべきポイント
自分でベンチャー企業を探す際、注意しなければならないことも多々あります。
ベンチャー企業は、若い会社で新入社員も一緒になって会社をつくりあげていくような側面もある会社です。
ブラック企業を選んでしまうと、福利厚生や職場環境などが十分に整っておらず、入社してから苦労するかもしれません。
ベンチャー企業とはいえ最低限、基盤のしっかりした企業に入りたいでしょう。
そこで、いわゆるブラック企業と言われる企業に入社しないためにも、見ておくべきポイントを解説していきます。
労働環境
まず見ておくべきなのは、労働環境です。
残業量・休日出勤・人間関係など労働環境が劣悪なベンチャー企業には、気をつけてください。
「残業や休日出勤が多くても頑張るぞ」という強い想いで入社する人もいるかもしれません。
しかし、実際に働くとなると無理な環境では、なかなか続かないものです。
また、人間関係も大切で入社する前に社風を確認しておく必要もあるでしょう。
ベンチャー企業で働く際は、特に良い労働環境を選ぶ必要があります。
労働環境を前もって、確認するには会社のホームページを見たり、OB/OG 訪問をしたりするのも良い方法です。
社員数や就業時間などは、口コミや求人サイトで確認することもできます。
労働環境を確認しておけば、入社後の不安や後悔するリスクを大幅に減らせるでしょう。
経営状況
経営状況も、把握しておくと良いかもしれません。
「あまり自分には関係がないと」考えがちな企業の経営状況ですが、起業したばかりで経営状況が安定しない起業も存在します。
ベンチャー企業は、一般的な企業と比べると経営状況が悪化したり、倒産したりする可能性があるのも事実です。
しかし、経営が少しずつ軌道に乗っている企業や、海外で成功例がある事業を展開する企業は将来安定しやすいと言えます。
このようなデータを調べ、経営状態がどのような状態か、その企業が将来的に安定しそうかを積極的に調べ把握しておいてください。
企業の経営状況は、ネットや地域の経済誌などで調べましょう。
難しく感じるかもしれませんが、わかりやすく書いているところもあるので、自分に合う情報源を探してみてください。
待遇
これはベンチャー企業に限った話ではないかもしれませんが、福利厚生を調べておくことはとても大切です。
どんなに就活で高望みしないという人でも、福利厚生だけはきちんとした企業を選ぶに越したことはありません。
福利厚生はどの程度整っているか、給与は仕事と合っているかなど社員に対する待遇を確認しておきましょう。
残業代が出ないという企業は、現在はなかなかないかもしれませんが、職種によってはあり得ないわけでもありません。
またベンチャー企業は新しい企業であるため、福利厚生の面でもこれまでの企業とは違う形をとっている可能性もあります。
福利厚生は、労災や社会保険の関係や給与の面についてのことですが、働いてから後悔しないため必ず確認すべき点です。 企業のHP・求人サイト・口コミサイトなどで調べましょう。
【【ベンチャー企業の探し方】ベンチャー企業の探し方10選
大手企業や中小企業の就活はリサーチもしやすいのに対し、ベンチャー企業は生まれたばかりの企業も多く、仮に就活サイトに掲載されていても、この企業は大丈夫なのかと疑問が残ります。
納得できるベンチャーの探し方としては、ベンチャー企業が集まる説明会に参加する、専門サイトから調べる、ベンチャー企業の受賞歴から調べるのがオススメです。
それぞれの方法を、具体的に見ていきましょう。
説明会に参加する
ベンチャー企業の新卒求人が見つけにくいのは、そもそも新卒募集をしているベンチャー企業が少ないためです。
ベンチャー企業の一般的な成長プロセスとして、起ち上げ時は社長1人や賛同するメンバー数名でスタートします。
2年から3年経ち、事業が軌道に乗ってくると人材を募集しますが、新卒ではなく、即戦力となる同業者や技術をもつ経験者採用となります。
その後、ようやく事業拡大の目途がつき、若手を育成できる指導環境なども整ったところで、新卒採用をスタートさせるケースが多いです。
それでも、採用人数は当初は1名、2名と少ないので、ポータルサイトでの募集には費用がかかりすぎ、個別の募集や説明会を開いても成果が出にくいため、ベンチャーだけが集まる説明会を、自治体や商工会などが主催者となって開催することがよくあります。
合同説明会の開催がないか、ネットや大学の就職課などで情報を探してみましょう。
合同説明会に参加する
合同説明会は人材会社や大学などが主催しており、一度に複数の企業と接触できます。
特に、ベンチャー企業は大手企業に比べて知名度が低いため、説明会に参加することで、自分では見つけられなかった成長企業と出会える可能性が高まるでしょう。
合同説明会のメリットは1回の開催で多くの企業の話を聞くことができる点です。
ベンチャー企業ごとに事業内容や成長ペースは異なるため、直接話を聞くことで、それぞれの企業の特徴を比較しやすくなります。
また、採用担当者と直接コミュニケーションを取ることで、企業の社風や働き方をより深く理解することも可能です。
さらに、合同説明会では参加企業がどのような人材を求めているのかを知ることができるため、何をアピールすれば良いかのヒントを得られ、就活の選考対策にもなるでしょう。
サイトから調べる
多くの就活サイトがあり、中には大手企業や地域で実績ある中小企業だけでなく、ベンチャー企業が求人広告を出稿しているケースもあります。
といっても、新卒採用の人数が極めて少ないケースが多いため、有名な新卒向けエントリーサイトではなく、1名単位でも募集しやすいサイトや、即戦力となる経験者採用の募集と合わせて広告が掲載できるサイトが多くなります。
Wantedly、Goodfind、オファーボックス （OfferBox）キミスカ、dodaキャンパス、逆求人イベントなどがありますので、検索してみましょう。
受賞企業から調べる
ベンチャー企業を探すうえで不安なのが、将来性があるかや、どんな技術を有しているか、どんな経営者がどんな経営理念で運営しているかなどではないでしょうか。
ベンチャー企業の技術や新たにはじめた画期的なサービス、革新的な取り組みなどを評価したり、表彰したりする制度やコンテストなどは、意外に多く存在しています。
知名度の高いベストベンチャー100をはじめ、自治体が創業支援などを行った企業の中から優秀な企業を表彰したり、経済産業省や中小企業庁などが一定の基準を満たしたり、革新的な取り組みを推進している企業を表彰するケースも増えてきました。
こうした公正な制度での表彰歴がある企業から探すと、どんな技術があるかや、どんな点が評価されたのかがわかりやすく、社長インタビューなどを通じて社長の人物像や人となり、考え方などにも接することができ、選ぶ基準ができます。
ベストベンチャー100
ベストベンチャー100は成長が期待されるベンチャー企業100社限定のサイトです。
法人向けの有料会員制サービスであり、エントリーした企業に対して厳正な審査を行い、選出された企業をベストベンチャー100として紹介しています。
非常に審査が厳正であり、その基準のもとに選出された企業はサイトに掲載されるだけでなく、企業成長に様々なサービスを提供してくれるのが特徴です。
審査はまずビジョン、成長理由、売上高、営業利益などの審査項目を記入し、一定条件を満たした企業を対象とします。
さらに、審査委員が直接面談を行い審査するため、非常に信頼性が高いです。
→https://best100.v-tsushin.jp/
Japan Venture Awards（JVA）
ジャパンベンチャーアワードは独立行政法人中小企業基盤整備機構（中小機構）が主催する表彰制度です。
革新的かつ潜在成長力の高い事業、もしくは社会的課題の解決に資する事業を行う志の高いベンチャー企業の経営者を表彰する制度です。
2000年に発足し、受賞者に目を向けると、それぞれの事業とともに日本を支えるリーダーへと成長を遂げたベンチャー経営者たちが名を連ねています。
→https://j-venture.smrj.go.jp/
日本ベンチャー大賞
日本ベンチャー大賞は次世代のロールモデルとなるような社会的なインパクトを持つ事業を創出したベンチャー企業等を表彰する制度です。
積極的に挑戦することの重要性を訴え、起業家の社会的な評価を向上させ、社会全体の起業に対する意識の向上を目指しています。
経済産業省、農林水産省、文部科学省、オープンイノベーション・ベンチャー創造協議会が募集を行い、有識者などからなる審査委員が受賞者を決定します。
表彰部門には日本ベンチャー大賞、ダイバーシティ賞、グローバル賞、農業ベンチャー賞、大学発ベンチャー賞などがあり、様々な分類がされています。
そのため、自分が興味のある分野の企業をスムーズに調べられる店が便利です。
→https://www.meti.go.jp/press/2021/12/20211220002/20211220002.html
SNSから探す
最近では、SNSを用いて求人を行うベンチャー企業も増えてきました。
SNSの場合、ダイレクトメッセージなどで質問などを気軽にしやすいのがメリットです。
聞きたいことすべてをSNSでたずねるべきではないかもしれませんが、気になる企業はフォローしておくと良いかもしれません。
またSNS上で企業名を検索すれば、その企業のアカウントが出てくる場合もあるでしょう。
ダイレクトメッセージ機能などで、求人をしている企業もあるかもしれません。
気軽に応募できるのもメリットですが、企業のSNSは情報も多く、企業研究にも役立ちます。
SNSで求人へ応募するのに抵抗がある人も、情報収集の一環として志望する企業のアカウントを探しておくと良いでしょう。
就活エージェントに紹介してもらう
就活エージェントに紹介してもらうのも、ベンチャー企業を探す選択肢の1つです。
エージェントを活用することで、求人を探す手間を省けるほか、自分に合った業界や企業を紹介してくれます。
自分でやみくもに探すよりも、専門家に任せた方が効率が良いこともあるため、ぜひ信頼できるエージェントがあるならば、利用してみることをおすすめします。
逆求人サイトを利用する
逆求人サイトを利用するのも、ベンチャー企業を探すにあたって非常におすすめの選択肢の1つです。
逆求人サイトは自分のプロフィールを登録しておくだけで、企業からオファーが来るという仕組みになっているため、企業の採用担当者が自分の企業に合いそうだと思った場合、スカウトしてくれます。
当然ながらプロフィールを読んだ上でスカウトしてくれるため、マッチ度が非常に高いところから声がかかることが多いです。
大学のキャリアセンターを使う
大学のキャリアセンターを使うのも、ベンチャー企業を探すにあたって非常に有効な選択肢の1つです。
新卒の人材が欲しい企業は大学に直接求人を提供している場合も多くあります。
中小企業がメインのため、大企業を目指している人にはおすすめできませんが、ベンチャー企業の求人がある可能性も十分にあるため、活用してみてください。
ベンチャーキャピタルの投資先から調べる
ベンチャーキャピタルの投資先から調べるのも、ベンチャー企業を探す選択肢の1つです。
大手のベンチャーキャピタル企業のWebサイトを見ると、これらの企業が投資している急成長中のベンチャー企業を探すことができます。
成長している企業ということは、将来性が高いということであり、刺激的な環境で成長を積める可能性が高いため、非常におすすめです。
企業に直接問い合わせる
企業に直接問い合わせてみるのも、気になっている企業があるならば非常におすすめの選択肢の1つです。
一つひとつ丁寧に問い合わせなければならないため、時間がかかり非効率ではありますが、気になる企業があるならば非常におすすめです。
ただし、求人が公開されていないということは、新卒採用を行っていない可能性が高いでしょう。
時間に余裕がある場合、またはどうしても入りたいと思っている企業がある場合のみ、直接問い合わせることを推奨します。
【ベンチャー企業の探し方】自分にあったベンチャーを探すポイント
ベンチャー企業というとITベンチャーがイメージされがちですが、業界も業種も多岐にわたり、次々に新たなサービスや事業が起こされています。
これまで他の企業が開拓してこなかったニッチ市場を見つけ出して、これまでになかったことはじめるのがベンチャー企業だからです。
そのため、自分にあったベンチャーを探すには、まず、自分が何をしたいのかを固めることが大切です。
そのうえで、多くの企業を見て研究を行い、自分が行いたいことを達成できそうなベンチャー企業を探しだしましょう。
自分が何をしたいのかを固める
知名度が高く、就職を決めれば家族や親せきからも評価や納得が得やすい大手企業や、地域での信頼が高く、長い歴史があって安定している中小企業に比べて、就活の志望先として選ぶのに勇気がいるのが、ベンチャー企業です。
勇気ある決断だからこそ、本当に自分がしたいことは何かをじっくりと考えなくてはなりません。
ベンチャー企業はこれまで他の企業が開拓してこなかったニッチ市場を見つけ出して、これまでになかったサービスの提供や商品開発、技術を提供する革新的な企業です。
多種多様な企業があるので、自分がしたいことを明確にしないと探しだせません。
多くの企業を見て研究をする
ベンチャー企業の合同説明会に参加したり、ポータルサイトをチェックしたり、受賞歴などから興味をもったベンチャー企業を見つけ出したら、詳細情報をリサーチしていきましょう。
最初からひとつに絞り込むのではなく、興味をもった多彩なジャンルの複数の数ある企業のホームページをチェックして、経営者の価値観や理念に触れたり、事業内容や取引先、過去の実績などを確認したり、社員のインタビューなどが掲載されていないか確認します。
求人案内だけではわからない、そのベンチャー企業が大事にしていることや方向性を知ることが大切です。
小さな企業でも、元社員や面接を受けた経験のある方、取引先などの口コミが見つかる場合もあるので、あわせてチェックしてみましょう。
就活エージェントなどに相談する
ベンチャー企業は社員数も少なく、創業からの年数なども短いほど、表に出てくる情報も限られているケースが多いです。
それでも1名だけ新卒採用の募集を出しているのが気になる場合や、なんらかの受賞歴があるなど、ある業界や側面では評価を高めているといった気になる点がある場合には、就活エージェントなどの専門家に相談するのも、ひとつの方法です。
実際の働き方や雰囲気をより詳しい人に聞くことで安心もできますし、ベンチャー企業を志すうえでの心構えなどをアドバイスしてもらえることもあります。
ベンチャー企業の様子をより詳しく知っている人に相談して、準備を整えたうえで志望しましょう。
長期インターンに参加する
希望する業種や企業の長期インターンに参加して、自分に合っているかを肌身で感じることも大切です。
長期インターンに参加すれば、企業で実際に働いてみることができます。
昨今の長期インターンは、お給料が発生することも多々あり、就活資金を稼ぐこともできるためおすすめです。
ベンチャー企業は、一般的な企業以上に働いてみないとわからないところが多くあります。
当然ですがホームページや求人の情報だけで判断するよりは、長期インターンで実際に働いてみたほうが理解を深められるでしょう。
半年以上就業するものであるため、志望する企業が絞られているなら、長期インターンエージェントを利用して参加することも1つの手です。
以下のURLから、使いやすく優良な長期インターンエージェントのサイトを利用できます。
【ベンチャー企業の探し方】ベンチャー企業に向いている人の特徴
続いて、ベンチャー企業に向いている人の特徴について紹介します。
以下の3点が当てはまる人はベンチャー企業に非常に向いていると言えるでしょう。
また、ベンチャー企業に向いている人の特徴については、以下の記事でさらに詳しく紹介しているため、参考にしてみてください。
仕事を第一に考えられる人
ベンチャー企業は仕事を第一に考えられる人こそ、向いていると言えます。
ベンチャー企業は事業を軌道に乗せないと倒産してしまうという危険性をはらんでいる場合があるため、常に仕事を考えられる人が求められます。
したがって、ワークライフバランスを重視する人はむしろ避けた方が良いかもしれません。
仕事に熱心に取り組むことこそ、やりがいだと感じる人こそ向いているでしょう。
能動的で行動力のある人
能動的で行動力のある人にも、ベンチャー企業は向いています。
ベンチャー企業は常に様々な変化が目まぐるしく起こり、マニュアルが確立されていないことも多いです。
したがって、フットワークが軽く、自分で考えて能動的に仕事ができる人に向いていると言えるでしょう。
一方、指示待ちの人はなかなか活躍しにくいかもしれません。
独立意識が高い人
独立意識が高い人も、ベンチャー企業に向いています。
ベンチャー企業は大企業と比べ、少人数で経営陣との距離も近いため、様々なスキルやノウハウを学びやすいというメリットがあります。
その分、リスクが高いため避けなければならない場合もありますが、ベンチャー企業では事業を軌道に乗せることが優先であるため、非常にエネルギッシュな人材を求めています。
将来起業したいという人には、事業の立ち上げから経営まで様々なノウハウを学ぶことができるため、悪い選択肢ではありません。
【ベンチャー企業の探し方】1人でベンチャー企業を探すのが大変な理由
1人でベンチャー企業を探すのはとても大変です。
ここでは、その理由を詳しく解説します。
信頼できる情報源が少ない
ベンチャー企業は、大企業と比べて知名度が低く、企業の公開情報が限られていることが多いです。
そのため、インターネットで検索しても、事業内容や財務状況、職場の雰囲気などを知るための情報がなかなか見つかりません。
企業の公式ウェブサイトや採用ページの情報だけでは、本当に信頼できる企業かどうかを判断するのは難しく、自分で一から情報を集めるのは非常に大変です。
例えば、社員の声や企業の評判を知りたくても、大企業のように多くの口コミサイトやニュース記事があるわけではないため、自分で直接企業に問い合わせたり、人脈を頼ったりする必要が出てきます。
業績や将来性の判断が難しい
ベンチャー企業は創業間もない企業が多いため、過去の業績データや安定した財務基盤がないことが一般的です。
そのため、これから成長していく企業なのか、それともすぐに経営が傾いてしまうのかを見極めることが非常に困難です。
企業の将来性を判断するには、事業計画や市場の成長性、競合との差別化ポイントなど、専門的な知識を用いて多角的に分析する必要があります。
個人でそこまでの情報を集め、正確に分析するのはハードルが高く、事業の成功を信じて入社したものの、事業が頓挫してしまうといったリスクも考えられます。
企業との接点を見つけにくい
多くのベンチャー企業は、採用活動に大々的な広告費をかけることが少なく、大規模な就職イベントに参加することもあまりありません。
そのため、個人でベンチャー企業を探していると、そもそもどんな企業があるのかを知る機会が少なくなってしまいます。
また、たとえ興味のある企業を見つけたとしても、採用担当者と直接話す機会を得るのが難しいこともあります。
例えば、リファラル採用（社員の紹介）や縁故採用をメインに行っている企業も少なくなく、一般的な求人サイトには掲載されていない非公開の求人も多いです。
自分に合う企業かの見極めが難しい
ベンチャー企業は、それぞれ独自の企業文化や働き方を持っていることが多く、大企業のような画一的な働き方は期待できません。
たとえば、仕事の進め方や裁量権の範囲、評価制度などが明確に定まっていないこともあります。
そのため、自分がどのような環境で働きたいのか、どのようなスキルを活かしたいのかをしっかりと自己分析し、それが企業の文化や方針と合っているかを見極める必要があります。
しかし、外部からではその企業文化や雰囲気を正確に知ることは難しく、入社後に「思っていたのと違う」と感じてしまうリスクがあります。
【ベンチャー企業の探し方】ベンチャー企業の探し方に関するよくある質問
ベンチャー企業の探し方に関するよくある質問を紹介します。
ベンチャー企業の探し方で困っている人や選考を効率的に進めたいと考えている方は必見です。
ベンチャー企業に転職するメリットとデメリットは何ですか？
ベンチャー企業に転職するメリットとしては、自分の仕事が会社の成長に直結するやりがいや、裁量権の大きさからくるスキルアップの速さが挙げられます。
また、組織がフラットなため、経営陣との距離が近く、直接意見を伝える機会も多いです。
一方、デメリットとしては、大企業のような安定した給与や福利厚生が期待できないこと、仕事の範囲が広いため、特定の業務に専念しにくいことなどがあります。
また、事業が失敗するリスクも考慮しておく必要があります。
企業文化や雰囲気を知るにはどうすればいいですか？
企業文化や雰囲気を知るには、企業のウェブサイトやSNSアカウントをチェックするだけでなく、実際に働く社員と話す機会を持つことが最も効果的です。
例えば、企業が開催するイベントやセミナーに参加したり、カジュアル面談を申し込んだりするのが良い方法です。
また、採用ページに掲載されている社員インタビューやブログ記事も、働く人々の考え方や会社の雰囲気を知る上で参考になります。
スキルや経験がなくても応募できますか？
ベンチャー企業は、スキルや経験よりも、ポテンシャルや熱意を重視する傾向があります。
特に、創業間もないスタートアップ企業では、未経験者でも積極的に採用するケースは少なくありません。
大切なのは、なぜその企業で働きたいのか、どのように貢献したいのかを明確に伝えることです。
自己学習意欲や、新しいことに挑戦する姿勢をアピールすることが、採用担当者の心を動かす鍵となります。
自分のキャリアプランに合う企業はどう探せばいいですか？
自分のキャリアプランに合う企業を探すには、まず自分が将来どのような専門性を身につけたいのか、どのような役割を担いたいのかを具体的にイメージすることが重要です。
その上で、企業の事業内容や募集職種が、自分のキャリアプランと合致するかどうかを確認します。
また、入社後にどのような成長機会があるのか、どのようなキャリアパスを描けるのかを面接の場で質問することも大切です。
応募前に準備しておくべきことは何ですか？
ベンチャー企業への応募前には、まずその企業の事業内容や、解決しようとしている課題について深く理解しておくことが不可欠です。
また、自分のこれまでの経験やスキルが、どのようにその企業に貢献できるのかを具体的に言語化しておく必要があります。
さらに、ベンチャー企業は変化が激しいため、日頃から業界の動向や関連ニュースにアンテナを張っておくことも重要です。
まとめ
ベンチャー企業は将来的な伸びしろがあり、うまくいけば、成長企業として大きく飛躍する可能性があります。
ただし、将来有望企業である一方、失速して衰退するケースや倒産するリスクも少なくありません。
安定成長を続ける大手企業や、長年の歴史がある中小企業を志望するのに比べて、選択に勇気が必要です。
だからこそ、しっかりと考えて準備をすることが重要です。
