ベンチャー企業にも種類がある?それぞれの特徴を徹底解説!

ベンチャー企業にも種類がある?それぞれの特徴を徹底解説!

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録

 

はじめに

近年、ベンチャー企業に対する関心は世界的に高まっています。

新製品やサービスの開発元として名前を聞くこともあれば、投資先として候補にあがることもあるでしょう。

また、転職先として検討している方もいるかもしれません。

しかし一口にベンチャー企業と言っても成長の程度や社員数はさまざまであり、財政状況なども異なってきます。

今回は企業の規模や成長過程に着目し、ベンチャー企業にはどのような種類があるのか、どのような特徴があるのかを見ていきましょう。

そもそもベンチャー企業とは?

まず、ベンチャー企業とはどういった企業なのかを確認しておきましょう。

一般的には斬新なアイデアや革新的な技術をもとに、新しいサービスやビジネスを展開する企業のことを指して、ベンチャー企業と呼んでいます。

しかしこういった要素はあくまで一般的なイメージであり、実は明確な定義は存在していません。

その性質から中小規模のものがほとんどであり、大企業に比べると財政状況は比較的きびし目なのが特徴です。

知名度や福利厚生の充実ではなく、企業のビジョンに共感した人材を積極的に採用しているケースも多く見られるでしょう。

成長過程によるベンチャー企業の種類

明確な定義のないベンチャー企業を分類するためにはさまざまな視点が活用されます。

その1つとして着目されるのが企業の成長過程です。

成長過程をもとにした4つの分類を確認しつつ、ベンチャー企業はどのような段階を踏んで成長していくのかを見ていきましょう。

シード

シードとは植物の種(seed)を意味する言葉であり、成長最初期のベンチャー企業を指す分類として使われています。

本格的に活動する前の準備として市場調査やチームの構築を進めている段階であり、まだサービスや製品は提供していません。

商業的事業はまだ確立されていないため、資金調達は自己資金や知人からの借り入れがメインです。

そのためシード段階では、財政状況は基本的に赤字となるでしょう。

ここからいかにして収益性のあるビジネスモデルを確立し、次の段階へ進んでいくかが重要なポイントとなります。

アーリー

アーリーとは英語で初期(early)を意味する言葉であり、立ち上げ後、軌道に乗ってきたベンチャー企業を指す分類として使われています。

ある程度の利益をあげられている一方、知名度はまだ低く従業員も10人未満程度です。

銀行から融資を受けることはまだ難しいため、資金調達はエンジェル投資家やベンチャーキャピタル頼り、あるいは自己資金から捻出することになります。

財政状況はまだ不安定であり、この段階を乗り越えられず経営に失敗する企業も少なくありません。

エクスパンション

エクスパンションとは英語で拡大(expansion)を意味する言葉であり、成長を続け利益が安定してきたベンチャー企業を差す分類として使われています。

在庫や販売量の拡大により、人件費や設備投資が不可欠になるため、必要な資金の規模も大きくなってくる段階です。

ここまで成長すれば、徐々に黒字化もできるようになるため、金融機関からの融資も受けやすくなるでしょう。

一方で従業員の数も増加し始めるため、人員配置やマネジメントなど、これまでの小規模企業とは異なる分野のノウハウも必要とされてきます。

レイター

レイターは後期(late)を意味する言葉であり、持続的なキャッシュフローがある、成熟した企業を指す分類として使われています。

この段階では知名度や社会的信用も十分にあるとみなされるため、金融機関からの融資も受けやすい状態です。

レイターとなったベンチャー企業は、どのようにして株式上場を実現するかといった、今後の成長戦略がより重要になってくるでしょう。

なかにはこれまでとは異なる新事業を展開するケース、M&Aにより会社を売却した資金で新たなビジネスを始めるケースも見られます。

規模によるベンチャー企業の種類と特徴

先述した4つの成長段階を経て、規模が大きくなったベンチャー企業はメガベンチャーと呼ばれます。

メガベンチャーは上場しているかどうかで判断されることもありますが、これにも明確な基準はありません。

次はメガベンチャー企業にはどのような特徴があるのかを見ていきましょう。

年齢に関係なく活躍できる機会が用意されている

メガベンチャーは企業として大きく成長している一方、ベンチャー企業としての精神ももち続けています。

そのため実力主義を社風としている企業が多く、年齢に関係なく活躍が可能です。

また一般のベンチャー企業に比べ財政的に安定しており、企業に蓄積されたリソースや情報を活用した、新たなビジネスへのチャレンジを全体で後押しする体制が整っています。

若いうちから積極的に活躍し新しいことにチャレンジしたい方にとって、メガベンチャーへの就職は良い選択肢となるでしょう。

福利厚生・研修制度が整備されている

メガベンチャーは事業基盤がしっかりと安定しているため、成長途中のベンチャー企業と比べ、福利厚生を始めとする労働環境がしっかり整えられているのは特徴といえるでしょう。

ベビーシッター制度や育児休暇の取得を推進しているだけでなく、食堂やジムといった設備にも力を入れているケースが見られます。

良好な環境で働けるため、仕事でも最大限のパフォーマンスが発揮できるでしょう。

また優秀な人材の育成に力を入れているのもメガベンチャーの特徴です。

新入社員の研修制度や資格取得の支援といった試みも、多くの企業で積極的に進められています。

優秀な人材が集まっている

ここまで紹介してきたようにメガベンチャーは実力主義の社風で成り立っている企業が多く、優秀な人材が力を発揮する環境も整えられています。

そのため働いている人々も平均して高い実力と向上心があり、企業経営や事業運営に強い関心を抱いているのが特徴です。

新卒や中途といった区分に関係なく幅広く優秀な人材が集まってくるため、そういった人々の中に身を置くことで自身のスキルを高め、成長する機会が得られます。

企業を成長の場としてとらえた場合、メガベンチャーに入社することは大きなメリットがあるでしょう。

メガベンチャー の例

次はメガベンチャー企業の具体例を見ていきましょう。

近年は多くのベンチャー企業が誕生しており、特にインターネット関連の分野においては、いくつかの企業がメガベンチャーとして大きな成長を遂げています。

普段何気なく利用しているサービスも、メガベンチャーにより提供されていることも少なくありません。

LINE

LINEはコミュニケーションアプリを中心とした多様な事業を展開しているメガベンチャー企業です。

インターネットの発達とスマートフォンの普及に合わせて成長を続け、現在はLINE MUSIC、LINE PAY、LINEマンガなど幅広いサービスを提供しています。

企業としては労働環境の整備に力を入れているのも特徴です。

裁量労働制が導入されているほか、朝食を無料で食べられるサービスも実施されています。

また社員はカフェや飲食スペース、ダーツやビリヤード台、仮眠室といった充実した設備の利用が可能です。

楽天

楽天は日本におけるメガベンチャー企業の先駆けともいわれる、グローバルイノベーションカンパニーです。

1997年に設立された楽天は楽天市場や楽天トラベル、楽天金融などインターネット関連のサービスを中心に幅広い総合的な事業を展開しています。

世界30の国や地域でビジネスを展開しており、社内の公用語は英語です。

「社員の暮らしと心身の健康をしっかり支える」ことをポリシーとして掲げ、最新設備を備えたジムや社内託児所、3食無料のカフェテリアといった設備が充実しています。

自分にあったベンチャーを探す際のポイント

ここまではベンチャー企業の分類や特徴について確認してきました。

しかしベンチャー企業の社風や業務内容はそれぞれ異なるため、就職活動では自身の希望や適性とマッチした企業を見つけなくてはいけません。

最後に、自分に合ったベンチャー企業を探す際に重要なポイントを解説します。

社員の話を聞く

企業の労働環境や社風を知りたい場合、実際に働いている社員に話を聞くことが大切です。

特にベンチャー企業は成長過程にあることが多いです。

そのため、労働環境や事業の内容が短期間で、公開情報から違ったものになっているケースも少なくありません。

そのため最新の情報を得ることはより重要です。

可能であれば複数の社員から話を聞き、情報の偏りをなくして、自身に合った企業を選びましょう。

企業のHPで社員の名前が公開されている場合は、その名前をSNSで検索し、アポイントメントを取ることも可能です。

就活・転職エージェントに相談する

自身にあった企業を探すには就活・転職エージェントに相談することも大切です。

第三者を仲介することによって、客観的に自身と相性の良い企業を紹介してもらえます。

また、プロに相談することで入社の心構えや、企業選びのコツを教えてもらうこともできるでしょう。

エージェントは一般公開されていない求人情報をもっているケースが多いので、より多くのベンチャー企業について知ることが可能です。

ベンチャー企業への就職でエージェントの利用を考えている方は、以下のリンク先も活用してみてください。

→https://shukatsu-venture.com/lp/4

終わりに

ベンチャー企業とは新しいサービスや製品を提供する企業の総称であり、実力主義の社風に共感した優秀で向上心の高い人材が集まってきやすいのが特徴です。

成長過程によって4つの段階に分類され、それぞれ財政状況や抱えている課題は異なります。

そのためベンチャー企業への就職を目指す場合、その企業が現在どの段階にあり、今後どのような展開を想定しているのか把握することが大切です。

就活・転職エージェントや現役社員との縁を活用し、自分にあったベンチャー企業を見つけてください。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます