はじめに
飲食店や塾などでアルバイトをしている大学生のなかには、もっと将来に役立ちそうなアルバイトをしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
とくに就活を見据えて、何かしら自分のスキルや「ガクチカ」につながるようなインターンを経験したいという学生も多くいるでしょう。
そんな時におすすめしたいのが、ベンチャー企業でのアルバイトです。
ここでは、その内容やおすすめしたい理由について詳しく解説します。
【ベンチャーのアルバイト事情】そもそもベンチャー企業ってアルバイト募集しているの?
そもそもベンチャー企業はアルバイトの募集をしているのでしょうか?
アルバイトというよりは、大学生向けの長期インターンとして募集している場合が多数あります。
毎年決まった時期に募集するところや、必要に応じて不定期に募集するところなどさまざまです。
求人サイトやインターンのサイトを検索すると、数多くの募集を見つけられるでしょう。
とはいえ、インターンシップの一般的な倍率が2〜3倍といわれており、ベンチャー企業のインターンというのは飲食店などのアルバイトより採用されるのが難しいといます。
職種や会社の規模によっても大きく異なるため一概にはいませんが、大手よりも採用人数がかぎられるベンチャー企業では、おのずと倍率が高くなってしまうからです。
とくに業界でも有名なベンチャー企業などでは、学生からの人気も高くなかなか参加するのが難しいといるでしょう。
長期インターンとは
インターンには、大きくわけて長期と短期の2種類があります。
短期のインターンでは、1日のみで終了するものから1週間程度のものなどさまざまです。
これらは就活生を対象としているものがほとんどで、業務内容を疑似体験したり、一緒に参加した学生とグループワークを行ったりという内容です。
一方、長期インターンでは1ヶ月以上のものが多く、就活の有無に関わらず誰でも申し込めます。
アルバイトのように給与が発生する分、会社によっては内容も実際の業務をこなしたりサポートをしたりすることが求められます。
【ベンチャーのアルバイト事情】ベンチャーのアルバイトをおすすめする3つの理由
ベンチャー企業のアルバイト、つまり長期インターンのメリットはずばり、将来により活かせることです。
実際の業務につきながら会社のなかで働くことは、就活を控えている大学生にとってこれ以上ない貴重な経験になるはずです。
ここでは、ベンチャー企業でのアルバイトや長期インターンをおすすめしたい3つの理由について詳しく説明します。
社会人になって活きるスキルが身につく
学生に手とり足とりつきっきりでサポートしてくれることの多い短期インターンと比べて、長期のインターンやアルバイトでは通常業務と並行して仕事を教えてもらうことになります。
そのため、より自分自身の主体性が必要になり働くうえでの責任も発生します。
とくに人数の少ないベンチャー企業では、裁量権を与えられることも多く、まさに即戦力として仕事をする場合もあるでしょう。
ベンチャー企業のなかでも、営業、マーケティング、エンジニアなどのさまざまな職種がありますが、仕事のなかで実践的にスキルは社会人になった際に必ず活きるはずです。
またこれらの成功体験や失敗した体験も、しっかり自分の糧にすることで、就活でのアピールポイントにもなります。
ビジネスマナーが身につく
通常の大学生活のなかでは、ビジネスマンと接する機会はほとんどありません。
しかし、ベンチャー企業で先輩のビジネスマンに囲まれて仕事をすることによって、ビジネスマナーを身につけられます。
ビジネスマナーを学生のうちから学んでいる人はそう多くなく、就活の際にもライバルと差をつけられるでしょう。
さらに言葉遣いや気遣い、電話対応、服装にいたるまで、時と場合に応じたマナーを学んでおくことで、その後どんな仕事に就いた時にもしっかりと活かせます。
これらに自信がなく不安だという人もいるかもしれませんが、学生の若いうちだからこそ失敗が許されるのです。
心配することなく、ビジネス書やマナー本で理解を深めておけば大丈夫です。
シフトが自由
最近では、コロナウイルスの影響により、シフトを削られているという飲食店アルバイトも少なくありません。
シフトに入れないというのは、金銭的にも困りますよね。
ベンチャー企業のバイトでは、基本的にシフトが削られることは少ないので、働きたい時に働きたいだけ働けます。
学業やサークルとのバランスも取りやすいうえに、夏休みなどには集中的に働くこともできます。
業績や結果によっては、正社員と同じくらい稼げるベンチャー企業もあり、まさにやる気が結果になって返ってくるというのも大きな魅力といるでしょう。
【ベンチャーのアルバイト事情】飲食店バイトなどにはない良さとは
職種によりますが、コロナの影響でリモートワークを導入している会社もあります。
とくにベンチャー企業では、リモートワークを積極的に取り入れているため、人との接触が避けられない飲食店でのアルバイトよりも、より感染の確率を下げられるでしょう。
また、飲食店の仕事に比べると頭を使う仕事やデスクワークが多いのも特徴で、飲食店の肉体労働が苦手な人にもってこいのアルバイトといます。
さらに飲食店でのアルバイトでは、与えられた仕事や決められた仕事をこなすことが基本になる一方で、ベンチャー企業のアルバイトの場合は、自分で考えて課題を見つけ改善していく自主性が求められます。
そのため、おのずと仕事の効率を上げる方法や、自分の能力を分析する力がついてくるのです。
ほかにも、規模の小さなベンチャー企業で働いていると、経営者や社長などの普段会うことのできない人と会える機会もあります。
飲食店のアルバイトではどうしても同年代の学生と一緒に仕事をすることが多いため、年上の経営者と接する機会はほとんどありません。
【ベンチャーのアルバイト事情】ベンチャー企業でアルバイト・長期インターンする際に募集されている職種とは?
ここまで読み進めるなかで、ぜひ将来のためにもベンチャー企業のアルバイトをしてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
ベンチャー企業と一言でいっても、その仕事のジャンルや内容は企業によってさまざまです。
また、自分が配属される部署によってもこれらは大きくかわってきます。
ここでは、一般的である4つの職種の例をあげながら、その仕事の内容を解説します。
営業
取り扱っている製品やサービスを、顧客となる会社や個人に向けてアピールする重要な役割を担っています。
いわば会社の顔といっても過言でない、コミュニケーション能力が必須の仕事ともいるでしょう。
営業と一言でいってもさまざまな手法があり、対面での訪問営業や、電話やメールでの営業などがあげられます。
また相手が企業の場合と個人の消費者の場合でも、営業方法に違いがあります。
たとえば企業相手の営業では、取り扱う額が大きくなるとともに、1件の成約までの時間がかかるのが特徴です。
一方で、個人の消費者相手の営業では、より成約までの時間が短い分、得られる成功報酬も少なくなります。
このように、その会社が誰を相手に何をアピールするのかによって営業方法がかわります。
事前にそのベンチャー企業がどのような会社かをしっかり知っておく必要があるでしょう。
ベンチャー企業の営業職では、学生アルバイトの場合でも完全成果報酬型を採用しているところもあります。
うまくいけば正社員並みの報酬を得られます。
マーケティング
マーケティングの仕事は、自社の製品やサービスの分析、同じ分野の競合他社の分析などをする仕事です。
データを集め、それらを論理的に分析したり、その結果をもとに会社の向上を模索したりすることが求められます。
とくにここ数年で急成長を遂げているIT業界やWEB業界において、求人募集が増えています。
また、どの企業も力を入れているYouTubeやInstagramなどを活用したマーケティングも学べるでしょう。
これらのマーケティングの知識は、その後どのような業界にいっても活用できるはずです。
エンジニア
エンジニアといってもさまざまな種類のエンジニアがいるのですが、より多く募集が見られるのが「フロントエンドエンジニア」です。
フロントエンドエンジニアとは、デザイナーが考案したデザインを正しく表示させたり動作させたりするエンジニアのことです。
とくに理系でプログラミングなどを専攻している学生には、学んだことを実際に活かして働けるので人気を集めています。
ほかの業種に比べても、リモートワークの割合が高いのも1つの特徴といるでしょう。
また、国際色豊かなベンチャー企業が多いのもエンジニアという職業の特色でもあります。
外国人が多数在籍していたり、公用語が英語だったりと、将来的にグローバルな職場で働きたいという人にもぴったりです。
専門的な技術が身につくので、就活でも即戦力として評価を得られるでしょう。
事務
WordやExcelを使用した書類作成やデータ入力、アポイントの調整、来客やクライアントの対応など、社員の業務のアシスタントをするのがメインの仕事です。
いきなり専門的な仕事をするのが不安だけれど、ビジネスマナーをしっかり学びたいという人におすすめのインターンといるでしょう。
また、部署や役職を超えたさまざまな人と関わることになるので、実際の現場でそれぞれの仕事がどのように動いているのかを間近で見ることができ、自分がやってみたい分野を見つけられるでしょう。
【ベンチャーのアルバイト事情】ベンチャーでアルバイトする際の選び方とは
実際にベンチャー企業でアルバイトをやってみたい、という場合には実際どのように選ぶのがよいのでしょうか。
インターン募集やアルバイトの求人サイトなどには、すべてに目が通せないほど数多くの募集が並んでいます。
インターンではアルバイトと違い、お金を稼ぐことが第一の目標ではない場合が多いはずです。
今後の就活や仕事に活きる経験にするためにも、まずはどんな分野やどんな職種にチャレンジしたいのかを選ぶことが大切です。
ここでは、その目安となる2つの例をご紹介します。
興味のある業界で選ぶ
まずは、自分の興味のある業界から企業を探してみるのが1つの方法です。
将来働いてみたい業界や、少しでも興味を持っている業界のなかから選んでみましょう。
業界を絞って選ぶ方法は、職種についてはまだ自分の希望がわからないという場合におすすめです。
なぜなら、実際にインターンでどんな職種につくことになったとしても、業界研究や企業研究に役立てることができるからです。
自分の希望する業界でインターンを行っている会社がないという場合は、その周辺の業界や関わりのありそうな業界から選んでみるのがよいでしょう。
将来やりたい職種で選ぶ
2つめは将来やりたいと考えている職種で選ぶ方法です。
自分のやりたい職種がある程度明確になっている人は、職種から選んでみましょう。
長期のインターンを通して、実際にその職種が自分にあっているかどうか、どんなことが強みとして活かせるのかがわかります。
また、その職種に就くにあたって自分に足りない点や弱点を理解でき、実際に就職して仕事をはじめるまでに改善したり学んだりという時間も取れます。
とくに、エンジニアのような専門職を希望する人は、自分の将来やりたいことに直接コミットするような職種を選ぶのがおすすめです。
まとめ
今回は、学生のアルバイトとして絶対おすすめしたいベンチャー企業の長期インターンについてご紹介しました。
ベンチャー企業といってもその会社の規模は多様で、少人数で構成されている会社から、たくさんの部署を持つ大きな会社までさまざまです。
そのインターン先で相性がよければそのまま就職するチャンスもあるうえに、そこで得た経験は、成功も失敗も今後の人生において必ず糧になることでしょう。
今回の記事を参考にして、ぜひ自分の希望にあったベンチャー企業でのインターンにチャレンジしてみてください。