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・自己PRでの注意点
・自己PRでの構成
・スピード感のアピールの仕方
・自己PRで困っている人
・スピード感に自信がある人
・自己PRでの注意点を知りたい人
書類選考や面接における自己PRで、スピードを自己PRポイントにする場合、どのような話で構成すれば、効果的な自己PRができるのでしょうか。
スピード感には考えるスピード、ひらめくスピード、実行までのスピード、瞬時の対応などさまざまなスピードがあります。
それらのうち、行動までのスピード感をアピールするのがおすすめです。
スピードをポイントに、効果的に自己PRするための注意点や構成を解説するとともに、例文3選をご紹介します。
目次[目次を全て表示する]
【スピードを自己PR】企業が自己PRで見ているポイントとは
スピードを自己PRするにあたり、そもそも、企業は自己PRでどのような点を見ているのでしょうか。
企業が自己PRで見ているポイントとは、自己PRで話す経験そのものより、学生の人柄をチェックしており、自社の雰囲気に合うかどうかを見ています。
この点を理解したうえで、自己PRを作成していくことが大切です。
自己PRは学生が自分をアピールする機会ですので、学生の人柄が現れやすいです。
たとえば、スピードをアピールする場合、テキパキした人柄だなとか、スピーディーに何かを運ぶのが得意だなと感じることもあれば、短絡的なのかな、焦る性格だなと見られることもあります。
スピード感の内容や状態により、自社の雰囲気に合うかどうかもチェックされています。
【スピードを自己PR】効果的な自己PRをするための注意点
自己PRで企業が見ているポイントが、学生の人柄や自社の雰囲気に合うかどうかである点をふまえ、スピードをアピールする際に効果的な自己PRをするための注意点を確認していきましょう。
効果的な自己PRをするためには、具体的なエピソードを用いる、結論から述べる、再現性を意識すること大切です。
それぞれ、詳しく確認していきましょう。
具体的なエピソードを用いる
企業が自己PRで見ているポイントが、経験そのものより学生の人柄であるからといって、経験を語ることが必要ないという意味ではありません。
効果的な自己PRをするためには、具体的なエピソードを用いる必要があります。
たとえば、「私は迅速な行動力があるので、スピードが求められる御社の仕事で活躍できます。」とアピールしたところで、「本当にそうなの?」、「口先だけではないの?」と思われてしまいます。
そのため具体的なエピソードを根拠として用いることで、説得力のある自己PRにすることが可能です。
スピード感を持って行動できた、具体的な自分の経験を話すことで、確かにスピーディーな行動ができそうだなと思ってもらえるのです。
結論から述べる
効果的な自己PRをするための注意点として、結論から述べることは外せません。
中高生時代に作文や日記を書くのが得意といった方ほど、過去の経験談などからスタートしがちです。
「大学2年生の時、このようなことがありました。」からスタートして、エピソードを話し終えたうえで、「なので、スピードが強みです。」と言われても、話がわかりにくくなります。
面接官の立場からすれば、「あなたの強みは何なの?」と途中で何度も尋ねたかったはずです。
書類選考の段階であれば、最初に「スピード感が強み」とあれば、自社に合いそうと読んでもらえるかもしれません。
一方、エピソードからスタートしていると、すぐに強みがわからないため、選考から外される恐れもあります。
結論から述べることで、一番伝えたいことを読み手に意識させることができるので、必ず、結論から始めましょう。
再現性を意識する
スピードを自己PRする際に効果的な自己PRにするための注意点の3つ目は、再現性を意識することです。
再現性というのは、少し難しい表現かもしれませんが、企業に入社して仕事をするようになった時、自己PRした点が活かせることができる点が伝わるようにすることです。
就活における自己PRは、あくまで、採用してもらうために自分を売り込む場です。
過去の栄光自慢やその時限りの話では、企業は採用したいと思いません。
私にはこんな強みがあり、これを活かして御社に貢献できると、具体的にアピールすることが大切です。
入社後も強みを再現できることが、しっかり伝わるようにしましょう。
【スピードを自己PR】自己PRでスピードをアピールする際のポイント
実際に自己PRでスピードをアピールする際には、どのようなポイントを抑えるとよりアピールできる自己PRにすることができるでしょうか。
スピードを意識している理由を明確にする
まず初めに、なぜ、スピードを自己PRとして使うのかを明確にすることが重要になります。
自己PRとして使うということは、自身において強みであると感じているということです。
どのような点においてスピードが強みであると思うかを自己分析を通して考える必要があります。
さらに深堀を行うことによって、その根源が何かを明確にしておくと自己PRとして使いやすくなるでしょう。
スピードが活きた具体的な経験を述べる
過去の経験を振り返ることにより、自身のスピードが活きた経験をピックアップしていきましょう。
実際に成果に結びついた経験を上げることで説得力を上げることができます。
実際にスピードを意識することで改善した経験を具体的な数字を用いて伝えるとより説得力を上げることができます。
このような経験がないか過去経験を深掘りして見つけましょう。
スピードをどのように活かせるかを述べる
スピード感をどのように入社後に活かしていけるかも重要になります。
人事や面接官は、どのようなポテンシャルを入社後に発揮してくれるかを見ています。
ただ、アピールするだけでなく、強みであるスピードをどのように活かして活躍してくれるかを伝える必要があります。
活躍するイメージを持ってもらえるように、自己PRの最後は、どう活かせるかで締めくくるようにしましょう。
【スピードを自己PR】自己PRの構成
同じ内容を話す場合でも、どんな構成で伝えていくかで、説得力やわかりやすさ、アピール力に違いが出ます。
効果的な自己PRの構成は①強み→②発揮したエピソード→③課題→④解決策→⑤結果→⑥会社にどう貢献できるかの流れです。
以下で詳しく構成を見ていきましょう。
まず、結論から始めます。 自己PRなので、あなたの強みは何なのか、簡潔に伝えましょう。
②発揮したエピソード(~の経験で発揮されました)
次に強みに説得力を持たせるための、具体的なエピソードの概要を伝えます。
③課題(~を行うにあたって~という課題がありました)
次に、その経験談において直面した課題を伝えてください。
逆にいうと、紹介する経験談は、あなたの強みであるスピードによって、解決できた問題が発生したエピソードを選ぶ必要があります。
④解決策(解決のため~を行いました)
スピードという強みを用いて、問題をどのように解決したか述べてください。
⑤結果(結果~を達成しました)
スピードをもって行動に出ただけでなく、それによって、どのような結果に至ったかも伝えてください。
できれば、問題が生じた時点と行動をした結果での違いがわかりやすい、データなどがあるとベストです。
⑥会社にどう貢献できるか(~に活かしていきたいです)
最後に必ず、再現性をアピールしましょう。
【スピードを自己PR】例文を紹介
効果的な自己PRをするために大切なポイントである、
・具体的なエピソードを用いる
・結論から述べる
・再現性を意識する
以上の3点と、効果的な自己PRの構成である
①強み
②発揮したエピソード
③課題
④解決策
⑤結果
⑥会社にどう貢献できるか
以上の流れを用い、実際にどのようにスピードを強みに下自己PRを作成すればいいか、例文を紹介していきます。
実行までのスピード×サークルの新歓、実行までのスピード×留学、実行までのスピード×塾講師アルバイトの3選です。
例文①実行までのスピード×サークルの新歓
新型コロナウイルスの感染対策のため、オンライン新官授業となっている中、新しいやり方で新歓を成功させました。
私の所属するサークルは英会話サークルで、本来なら一堂に会し、留学生も含めて会話を楽しむ活動をしています。
ですが、大学の方針で一切のサークル活動が停止され、オンライン授業のみとなったため、新入生と顔を合わせる機会もありません。
そこで、学内のSNSを通じて、いち早く、サークルの説明と英会話交流ができるイベント開催の告知を行ったのです。
キャンパスに行けないことで、サークル活動は無理、新歓はできないと考えていたサークルが多かったため、期待以上の反応がありました。 一度では対応できない人数であったため、1日1回、5回に分けて新歓のオンラインイベントを開催しました。
例年、新入生の加入は20名ほどなのですが、なんと80名もの加入者が出たのです。
週に2回のペースでオンライン英会話を楽しめるようになりました。
ビジネスでも環境や状況の急激な変化はつきものだと考えるため、御社に入社後も状況の変化に臆することなく、スピード感をもって解決策を考え、実行に移したいと思っています。」
構成をふまえ、結論からスタートして再現性まで述べられています。
コロナショックは企業をはじめ、学生生活などあらゆる側面に影響を与え、初めての経験に直面した問題への解決に悩むケースも少なくありません。
そんな状況でも対応できるスピード感がアピールできています。
例文②実行までのスピード×留学
私は大学2年の時に半年間、アメリカの○○大学の交換留学に参加しました。
半年という短い期間の中で、留学先でしかできない経験を積もうと、興味があることには、すぐにチャレンジしました。
研究テーマに関心が強かったゼミの教授に直接相談して、ゼミに参加させてもらったり、ホームステイ先のお隣の家にベビーシッターに行ったり、学園祭には留学生仲間でバンドを組んで参加しました。
時間が限られているからこそ、あらゆる可能性を試すことで、語学力も格段に上がったと感じています。
留学前はTOEICの最高スコアは750点でしたが、留学後830点へとアップしました。
この経験を活かし、入社後も何事も恐れず、与えられたチャンスは自らつかんで、積極的に仕事に取り組みたいと考えています。
新たなプロジェクトやクレーム対応まで、自ら手を挙げて取り組みたいです。」
自己PRの構成に沿って組み立てられており、エピソードの結果の部分でも、スコアという数値を示すことで、結果が出せたことがよくわかる内容になっています。
再現性までしっかりアピールできているのも、ポイントです。
例文③実行までのスピード×塾講師アルバイト
学生時代3年間にわたって個別指導塾で塾講師のアルバイトをしていましたが、高校3年の10月になって、志望校に合格させてほしいと、ある生徒がやってきました。
部活動で活躍しており、受験勉強のスタートが遅れたということです。
実家が歯科医とのことで、歯学部志望です。
9月の模試の結果は、下から2番目のE判定で極めて厳しい状況でした。
志望校のランクを下げるか、一浪を勧める講師がいる中、彼の想いをくみ取り、志望大学に3ヵ月の短期間で合格レベルまで導こうと決意しました。
必ず正解させる問題、時間があれば取り組む問題を分け、点数につながる問題を確実に得点する対策を考え、彼とは学校以外で1日6時間の学習に取り組むよう約束をしたのです。
その結果、1月の模試ではB判定までアップし、2月の本試験で見事合格を果たしたのです。
この経験を活かし、入社後も最初から無理だと諦めず、スピード重視で果敢に挑戦していきたいと思います。」
自己PRの効果的な構成に沿っており、結果も具体的にアピールできています。
文字制限や時間制限などもあり、エピソードをいかにわかりやすくまとめて、問題、解決策、結果へと結び付けるかも重要なポイントです。
まとめ
企業が自己PRで見ているポイントは、経験そのものより学生の人柄と、自社の雰囲気に合うかどうかです。
効果的な自己PRをするための注意点として、具体的なエピソードを用いること、結論から述べること、再現性を意識しましょう。
効果的な自己PRの構成は①強み→②発揮したエピソード→③課題→④解決策→⑤結果→⑥会社にどう貢献できるかの順にアピールすることです。
行動までのスピード感をアピールできるよう、例文3選も参考にしてみてください。