- ガクチカと自己PRの違い
- 企業がガクチカ / 自己PRを聞く意図
- 自己PRとガクチカは同じでもいいのか
- ガクチカ / 自己PRの作成方法
- 両者の違いがわからない人
- これからガクチカ / 自己PRを作る人
- 自己PR / ガクチカのテーマが決まっていない人
- 例文を見て作成時に参考にしたい人
はじめに
就職活動においてガクチカと自己PRはとても重要です。
面接官はガクチカや自己PRから、就活生が経験してきたことや学んできたこと、考え方などを読み解いていきます。
つまり、面接官に好印象を与えるためには、ガクチカと自己PRに力を入れて作り込んでおく必要があります。
【自己PRとガクチカの違い】自己PRとガクチカは何が違う?
ガクチカとは、学生時代に特に力を入れて取り組んだ活動やプロジェクトを指します。
この項目では、具体的な経験や成果を詳しく述べることが求められます。
ガクチカでは、自分がどのように課題に取り組み、どのような結果を達成したのかを具体的に説明することが重要です。
ガクチカと自己PRの大きな違いは、ガクチカが具体的な経験やエピソードに基づいているのに対し、自己PRは自分の強みや価値を全般的にアピールする点にあります。
両者を効果的に組み合わせることで、採用担当者に対して自分の魅力を最大限に伝えることができます。
自己PR
自己PRは応募者が持つ強みやスキルを明確に企業に伝えることを目的としています。
企業側は応募者が自社にどのように貢献できるかを判断するため、この自己PRを非常に重要視しています。
自己PRを作成する際には単に自分の強みを述べるだけでは不十分で、それを裏付ける具体的なエピソードや成果を盛り込むことが重要です。
企業は自己PRを通じて、応募者がどれだけ実績を上げられる人物かを見極めようとします。
したがって、自己PRは過去の実績を通じて、自分がどのように企業に貢献できるかを具体的に示す項目です。
強みを証明するエピソードや成果をしっかりと盛り込み、応募先企業に自分の能力がどれほど活かせるかを伝えましょう。
以下の記事では自己PRについてさらに詳しく紹介しています。
ガクチカ
ガクチカとは学生時代に力を入れた具体的な活動や経験を通じて、自分の行動特性や能力をアピールする項目です。
企業側はガクチカを通じて応募者がどのような課題に対してどのように取り組んできたか、また、その結果どのような成果を上げたかを知りたいと考えています。
ガクチカは課題解決力やリーダーシップ、コミュニケーション力など、実際にどのように行動したかを評価するための重要な項目です。
ガクチカでは結果だけでなく、その過程が重要と言えます。
どうやって問題を解決したのか、どのように行動したのかを具体的に伝えることで、応募者がどれだけ実践的なスキルを持っているかを示すことを心がけましょう。
以下の記事ではガクチカについてさらに詳しく紹介しているので、参考にしてください。
【自己PRとガクチカの違い】自己PRとガクチカは同じでも良い?
限られた時間の中で、それぞれ分けて質問の時間を設けているということは、得たい情報がそれぞれ別にあるということです。
そのため、同じ解答をしたのでは面接官に多くの情報を伝えられなくなってしまいます。
ただ、質問の答えは別々のほうが望ましいものの、同じ内容でも大きな問題にはなりません。
内容が同じでも良いケースと悪いケースがあるため、そのときの状況に応じて判断していく必要があります。
内容が同じでも良い場合と望ましくない場合をそれぞれ解説していきます。
同じでも良いケース
面接においてもっとも大切なことは面接官に好印象を与えることです。
そのため、たとえ質問に対する答えが同じ内容であったとしても、その答えによって面接官に好印象を与えられるのであれば、同じ内容でも問題ありません。
同じ内容を繰り返すことによって、面接官により強く印象づけることが可能となります。
2回同じ内容を伝えられるため、言いたいことが伝わるチャンスも多くなるといえます。
ただ、同じ内容を繰り返してしまうと2回目のインパクトに欠けるおそれがあるため注意しましょう。
同じ内容を繰り返したとしてもインパクトが強い内容であることも重要です。
たとえ同じ内容であったとしても、言い回しを少し変えるだけで、与える印象も変わってくるため、工夫してみるのも良いでしょう。
同じではダメなケース
自己PRとガクチカは似ている質問ですが、答えるにあたりまったく同じ回答で良いわけではありません。
ジャンルも同じで、エピソードも同じ場合はNGといえます。
なぜなら、限られた時間でわざわざ質問を分けているのに、まったく同じ答えでは面接官の受け取れる情報量が少ないからです。
上記でも解説したとおり少しでも言い回しを変えたり、用いるエピソードを変えたりするなど工夫をしましょう。
少しの工夫でも相手に与える印象は大きく変わってくるため、同じ内容でもエピソードを変えることで、より印象強く伝えることが可能です。
ガクチカと自己PRでは、ついつい同じことを話してしまいそうになりますが、同じエピソードは避けるように心がけてください。
そうすれば、より多くの情報を面接官に伝えられます。
【自己PRとガクチカの違い】企業が自己PRを聞く意図
企業が自己PRを聞くのは、採用候補者の人柄や、その人を採用することで得られるメリットを知りたいという意図があるためです。
逆に言えば、企業にとってメリットのある人材であることをアピールできるのが、自己PRと言えます。
ここでは大きく3つに分けて、自己PRを聞く意図について説明します。
- 自社に活かせる強みがあるかを知るため
- 学生の思考や人柄を知るため
- 志望度の高さを判断するため
自社に活かせる強みがあるかを知るため
企業は、自己PRを聞く中で、自社の業務の中で活かせるような強みを持っているかを見ています。
そのため、自己PRでは自分の長所や他人には負けない強み、持っている能力を存分にアピールすることが大切です。
ただ単純に、自分の強みをアピールすれば採用につながるわけではありません。
その強みが、入社後どういう風に企業のために役立つのかをアピールすることが大切です。
これを説明するために、自分の強みを発揮した経験エピソードを盛り込むと、より説得力のある自己PRになります。
なかなか長所や強みが見つからない、見つかってもうまくアピールできるか自信がない、という場合には、短所をポジティブに言い換えるのもひとつの手です。
人は誰しも短所を持ち合わせています。
だからこそ、「その短所を補うことができます」という話がアピールにつながるのです。
学生の思考や人柄を知るため
自己PRでは、企業はその人の強みだけでなく、物事の考え方や人柄まで知ることができます。
仕事をする中で、物事の考え方が企業の方針やすでに働いている社員とマッチするかどうかというのは、非常に重要なポイントです。
体育会系の会社なら、優しすぎるタイプの学生は採用しづらいですし、逆もまたしかりです。
たとえば、会社に「社員なら好きに食べて良いお菓子のストックが常に置いてある」とします。
これを「権利があるから」と1人で食べたり、持ち帰って家族に分け与えたりするような思考の人は、採用したいとは思わないでしょう。
少し極端な例ではありますが、自己PRでその人の人柄や思考のクセを知っておけば、このようなトラブルを防ぐことができます。
そのため、自己PRは採用するかどうかに直結する大事な判断材料と言われているのです。
志望度の高さを判断するため
志望度の高さを判断することも、自己PRを聞かれる理由の1つです。
いくら優れた能力を持っていても、志望度が低い人材を採用することは企業にとって大きなリスクとなります。
長期的な雇用や企業文化への適応を考慮すると、志望度の高い人物の方が企業に貢献する可能性が高く、入社後のモチベーションやパフォーマンスも安定しやすいからです。
したがって、自己PRを通して志望度の高さを確認することは非常に重要です。
また、自己PRの内容から「自己分析にどれだけ真剣に取り組んできたか」も、企業は評価します。
自分の強みを理解し、それをどのように企業で活かすかを理解しているということは、就活に対してモチベーションが高く、そして企業研究もしっかり行っているという証明となります。
【自己PRとガクチカの違い】企業がガクチカを聞く意図
ガクチカでは、物事に対する取り組み方を説明することが求められます。
実際のエピソードを交えながら、学生時代にがんばったことを聞くことで、困難にぶつかった際にも工夫して切り抜けられるポテンシャルがあるかどうかを企業は見ています。
- より詳しく経験やスキルを知るため
- 自社に合った人材かどうかを判断するため
- 入社後の取り組みを知るため
- 問題解決能力を知るため
より詳しく経験やスキルを知るため
ガクチカを聞くメリットの一つ目として、自己PRを聞いた時よりも採用候補者について詳しく経験やスキルを知ることができるという点があります。
ガクチカでは、物事に対して考える過程を重視しているので、どのように考え行動したかを詳しく知ることができます。
物事に対して考える姿勢は入社後にも通じる部分になります。
良い人材を雇用するためにも、ガクチカを聞くメリットは大きいと言えるでしょう。
自社にあった人材かどうかを見極めるため
企業がガクチカを聞くメリットの二つ目として採用候補者が本当に自社にあった人材かどうかを判断することができる点があります。
自社にあった人材であることはとても重要な要素です。
もし自社にあっていない人材を雇用してしまった場合、会社の方針に合わずに他の社員と対立が起きてしまったり、最悪の場合退職も考えられます。
そのような状況を防ぐためにも企業はガクチカを聞くメリットがあると言えるでしょう。
入社後の取り組みを知るため
仕事は、楽しいことばかりではなく、苦手な業務もやる必要があります。
壁にぶつかることもあれば、残業しなければならない日もあるでしょう。
そのような際に、きちんと自分の業務と向き合い、モチベーションを保ってやり遂げる力があるかどうかを、企業はガクチカから知ろうとしているのです。
重要な局面でどう振る舞うのかは、その人の性格や考え方などによって変わります。
石橋をしっかり叩いてから渡るのか、吊り橋を一気に駆け抜けるタイプなのかによって取る行動は変わることになるでしょう。
また、困難にぶつかったときに、目の前の問題をどう捉えて、どのような方法で解決へ導くのかも人によって異なります。
問題を放棄してしまうような人だと思われてしまえば、容赦なく不合格となってしまうことでしょう。
内定を得るには、採用担当者の不安を取り除けるような、入社した後もきちんと業務に取り組めるようなイメージを抱かせるガクチカを作ることが重要です。
問題解決能力を知るため
ガクチカを聞かれる意図として、問題解決能力があるかどうかを知ることも挙げられます。
ガクチカは就活生がどのように課題に直面し、それをどのように克服してきたかを知るための要素の1つです。
したがって、企業は応募者が物事に対してどのように取り組み、課題に対してどのように向き合い、そして問題をどのように解決したのかというプロセスを見極めています。
就職後の日常業務においては、様々な問題に対して冷静に対応し、適切な解決策を見出す能力が求められます。
したがって、ガクチカを通じて、応募者が自らの経験で問題をどのように認識し、分析し、解決してきたのか、その過程を見ることで、基礎的な問題解決能力があるかどうかを確認しているのです。
【自己PRとガクチカの違い】同じネタを用いる際の対処法
自己PRとガクチカは同じ内容であっても、エピソードは異なるほうが望ましいといえます。
上記のとおり、同じエピソードでは面接官に与える印象が弱いため、たとえ同じ内容であったとしても、用いるエピソードは違うものにしましょう。
エピソードを分けるために、実践で使えそうなエピソードをネタとしていくつかピックアップしておくのがおすすめです。
自己PRで用いるエピソードと、ガクチカで用いるエピソードをはっきりと分けて考えることでスムーズな回答ができます。
内容の構成を変える
先ほど自己PRは「PREP法」とガクチカは「STAR法」を用いることをお勧めしました。
これは作成をする際に意識するべきことだと述べましたが、話す際にも意識することで似た内容を区別することができます。
自己PRは強みから述べ、その後に理由と具体例を付随させ、もう一度結論を述べます。
ガクチカは状況(なにに力を入れていたのか)からはじめ、その後に課題・問題点を述べます。
その課題・問題点に対しての行動を述べ、どのように乗り越えていったのかを話します。
最終的な結果を述べ、締めくくります。
このように同じ内容であったとしても話し方の構成を変えることで、協調される部分が変化し、受ける印象も変わります。
アピールポイントを変える
エピソードを分けるために具体的に必要なことは、視点を変えてみることです。
視点を変えてみることで同じ内容であったとしても、まったく別物のエピソードとして受け入れてもらえます。
また、さまざまな視点から話をすることで「多角的なものの見方ができる人材」だというアピールにもなります。
面接はすべてにおいてアピールと結び付けることが何より大切です。
そのため、たとえ同じ内容を話すにしても、視点を変えて話をしてみましょう。
ガクチカの場合
たとえばガクチカの場合、困難をどう乗り越えたかの成長過程を話すことで、面接官に好印象を与えられます。
単に成果を出したとアピールするのではなく、結果までの過程をアピールすることが重要です。
学生時代結果は、特別なものを除いて、多くの場合は仕事には直結しません。
そのため、結果だけをアピールしたのでは、会社にとって有益な人材になるアピールにはならないのです。
会社は社員としての結果が出せる人材を求めているため、トラブル解決能力などをアピールする必要があります。
例文
例文
私は学生時代に居酒屋でのアルバイトに一生懸命取り組んできました。
アルバイトを始めるまでは、働いた経験がなかったため、自分でお金を稼ぐということがどういうことかもわかっていませんでした。
実際に働いてみると、居酒屋での勤務は体力や記憶力、行動力が必要であり、想像以上に重労働だったのです。
途中で何度も辞めようと思ったこともありますが、いかに効率よくスムーズに仕事ができるかを自分で考え行動していった結果、バイトリーダーを任せてもらえるまでに成長しました。
アルバイトを通じてお金を稼ぐことに対する責任を体感し、トラブルに直面したとしても少しの工夫で乗り越えられることを経験してきたと思います。
また、責任感をもって一生懸命になることで、結果もついてくることを学びました。
自己PRの場合
自己PRは面接においてもっとも重要な項目の1つです。
強みや長所が活かされた経験について話し、自分が会社にとって有益な存在であることをアピールしましょう。
自己PRもガクチカと同様に、単に強みをアピールするだけではいけません。
強みをどのように実際の業務に活かせるかを的確に伝える必要があります。
そのために、会社の業務内容をよく学び、自己PRと結び付けておかなくてはなりません。
事前学習をしっかりとしておくことで、やる気のアピールにもなります。
例文
例文
私の強みは継続力です。
1年生の頃に始めた居酒屋のアルバイトでは、最初は覚える内容や、やならければいけないことの多さなどになかなかついて行けず、何度も辞めようか迷うほどでした。
自分には向いていないと何度も考えてしまい、ネガティブな気持ちになることも多々あったのです。
しかし、持ち前の継続力を活かしどんなに大変だと感じても、4年間続けることで最終的にはバイトリーダーを任せてもらえるまでに成長できました。
たとえ最初は苦手に感じられる仕事であっても継続していく中で課題を見つけ、解決策を模索することによって少しずつでも成長できることを学びました。
実際の業務において課題に直面したとしても、持ち前の継続力を活かし解決に貢献したいと考えています。
【自己PRとガクチカの違い】自己PRの作成方法
採用過程でなぜ企業が自己PRとガクチカの両方を聞くのか、具体的な意図がわかった後は、作成方法をチェックしましょう。
企業が自己PRを聞く意図を思い出しながら、次に説明する手順に沿って自己PRを作成してみてください。
自分がアピールする強みを見つける
第一に、企業に対してアピールする自分の強みや長所を見つけましょう。
このとき、自己評価が低いため、なかなかこれという長所を見つけられない人も多いかもしれません。
そこで必要なのが、客観的に自分を見つめることです。
他者から見た自分はどんな人なのか、あらためて考えてみましょう。
自分を客観視するために効果的なのが自己分析で、たとえば「自分史の作成」などが挙げられます。
自分自身の性格や考え方、行動について「なぜ?」を追求し、深く考えることで自分の価値観が浮き彫りになってきます。
また、他己分析も自分の強みを探すのに効果的な方法のひとつです。
身近な人やキャリアアドバイザーに、第三者から見た自分について聞いてみましょう。
企業の求める人物像とエピソードを比較する
自分が学生時代に力を入れて取り組んだエピソードが志望する企業が求める人物像にどの程度マッチしているかを確認することも大切です。
企業は選考を通じて、応募者が自社の業務内容や文化、価値観に合った人材であるかどうかを見極めたいと考えています。
したがって、自分の経験が企業が求めるスキルや資質に合致するかを確認して、自己のエピソードが採用担当者にとって魅力的なものとして伝わるようにしましょう。
例えば、チームでの協調性を重んじる企業であれば、自分が仲間と協力してプロジェクトに取り組んだエピソードを選ぶと良いです。
力を入れたことの背景や難しさを述べる
エピソードを選んだら、そのエピソードの背景や挑戦した際に直面した難しさを具体的に述べ、自己アピールに深みを持たせましょう。
単に成果を述べるのではなく、どのような理由でその活動に取り組んだのか、どのような困難に直面し、どのようにしてそれを克服したのかを詳細に説明することで、採用担当者に対して自分の行動力や忍耐力をアピールできます。
このように、自分がどのようなプロセスで努力を重ねたのかを具体的に描くことが、ガクチカの評価を高めるための重要な要素なのです。
例えば、あるプロジェクトで目標を達成するために直面した課題を克服するため、チーム全体の意見を取りまとめて解決策を見出した話をするならば、その背景を詳細に述べると良いでしょう。
強みを発揮したエピソードを探す
単に「自分には○○といった強みがあります!」と語るだけでは説得力がなく、採用担当者の印象にも残りません。
そこで必要なのが、自分の強みを発揮したエピソードです。
実際に強みを活かした経験をエピソードとして伝えることで、面接官の印象に残せるようになります。
また、仕事で似たような場面に出くわした際にも対処できるという証明にもなります。
ゼミの発表やサークル活動などの際、自分の強みを活かして課題を解決したことがあれば、それをアピールしてください。
また、大学にこだわらず、アルバイトでのことでももちろんかまいません。
自分の長所のおかげでトラブルを回避できたというエピソードや、自分の成し遂げたことなどを探してみましょう。
伝える内容を整理する
自己PRを作成する際には、まず伝えるべき内容を明確に整理することが重要です。
自己PRの目的は自分の長所や人柄をアピールし、さらにそれらがどのように企業で役立つかを伝えることにあります。
これにより、採用担当者に対して「この人物は企業にとってどのように貢献できるのか」をイメージさせることができます。
まず、企業分析を行い、志望する企業がどのような人材を求めているのかを把握することも欠かせません。
例えば、チームワークを重視する企業であれば、自分の協調性やコミュニケーション能力を強調するのが効果的ですし、挑戦的なベンチャー・スタートアップ企業では過去に挑戦した経験やその中で学んだことをアピールすることが求められます。
このように、企業のニーズに合わせて、自己PRの軸を設定して、採用担当者に自分の強みが企業の求める人物像と一致していることを示すことが大切です。
PREP法を使う
文章の構成方法の1つとしてPREP法があります。
PREP法とは、文章を要点→理由→具体例→要点の順に構成する方法であり、要点を重複して説明し、伝えたい内容をより印象強く伝えられます。
採用試験において、採用担当者は数多くの就活生を担当しなくてはならず、数多くの就活生の中で印象に残るのは困難です。
そのため、要点を繰り返して説明し、少しでも印象に残る工夫が必要です。
PREP法を用いて文章を構成し印象に残る文章にしましょう。
【自己PRとガクチカの違い】ガクチカの作成方法
続いて、ガクチカの作り方について説明していきます。
入社後、会社でどのように活躍してくれるのか、企業はガクチカから情報を得ます。
それが伝わりやすいようなガクチカを、次に説明する内容を参考にしながら作ってみてください。
学生時代に力を入れていたことを見つける
学生時代に、最も力を入れていたことを探しましょう。
ゼミの発表でも良いですし、サークル活動でも良いでしょう。
些細なことでもしっかりと思い出し、エピソードを紙に書き出していきましょう。
また、大学にこだわらず、課外活動や趣味、特技から自分の学生時代を振り返るのも効果的です。
時間をかけて振り返っていけば、真剣に取り組んでいたことが見つかるかもしれません。
もちろん、アルバイトやボランティアの活動でも大丈夫です。
どうしても見つからず、高校時代のエピソードを用いる方もいますが、これはあまりおすすめできません。
「大学時代にがんばったことがない人」というネガティブな印象を与えてしまうおそれがあるので、できる限り大学生活のエピソードを探すようにしましょう。
STAR法を使う
文章の構成方法の1つとしてSTAR法があります。
STAR法とは、文章を状況→課題→行動→結果の順に構成する方法であり、段階的に話を進めることにより理解しやすくなるというものです。
STAR法を活用することで、一つひとつの項目を丁寧に説明できるため、閲覧者はより鮮明なイメージをつかむことができます。
エントリーシートでは文章でやる気をアピールしなくてはならないため、鮮明なイメージをもってもらうことは非常に大切です。
【自己PRとガクチカの違い】面接前にしておくべきこと
面接における頻出質問であるガクチカと自己PRですが、この二つは面接官が詳しく知りたい部分であり、深掘り質問が多く飛んでくる可能性が十分にあります。
面接に臨む前に、準備しておくべきことを紹介します。
深掘り質問に対しての回答準備
ガクチカと自己PRは、ほとんどの場合深掘り質問が飛んできます。
あらかじめどんな質問が来るか予測し、回答を考えておくことが大切です。
取り組みについて、その時の心情や苦労について詳しく話すように促されることが多くあります。
深掘りをされたときに戸惑ってスムーズに答えることができないと、面接官が知りたいと思ったことに答えることができず、印象が下がってしまいます。
周りの人に自分の自己PRやガクチカを話し、どんな質問が浮かんでくるかを聞いてみることも効果的です。
ガクチカと自己PRの内容が同じ場合
ガクチカと自己PRの内容が同じ場合、深掘り質問への回答を考える際は、扱うエピソードへの理解を深めておきましょう。
例えばどちらもアルバイトの話題で話す場合は、苦労した場面を一つだけでなくいくつか用意しておいたり、自分が身に付いた能力・それを培った場面をいくつか用意しておくなど、色々な角度で質問をされても答えられるように準備をすることが求められます。
ガクチカの深掘り質問への対策をしたい方は以下のツールを活用してみましょう!
【ガクチカ面接対策】面接で好印象を得るために対策をしよう!
選考の面接において、「ガクチカ」は頻出質問であり、
ここで好印象を得られるかどうかが通過率を動かすキーポイントと言えます。
ESのガクチカをただ読むのではなく、面接用にガクチカを作りましょう!
またこのツールでは深掘り質問への対策もできるため、
面接力を大きく向上させることができます。
私が学生時代に力を入れたのは飲食店でのアルバイトです。
働く店舗は売上の伸び悩みを問題としていたという理由で自分にできる売上向上施策をするという目標を掲げ、取り組みました。
飲食店でのアルバイトに取り組む中で、中々売上が向上せず、プレシャーのみが積み重なってしまうという困難にぶつかりました。
それに対して、先輩や上司に積極的に相談をするという行動を取ることでアドバイスをもとに施策を考え、売上を1.5倍に伸ばすという結果につながりました。
この経験を通して周囲とコミュニケーションを取ることと積極的に動くことの大切さということを学び、貴社に入社後は経験で得たことを活かして活躍していきたいと考えています。
対面での練習
ガクチカ・自己PRに限ったことでは無いですが、面接における準備は本番前に一度対面で練習をしておくことが最も有効です。
自分が話すことに対して相手からフィードバックを貰うことで見直すことができ、より磨きをかけた状態で本番の面接に臨むことができます。
ガクチカと自己PRの内容が同じ場合も、どのような印象を受けたか聞くことが重要です。
自分が意識していても、聞き手側がまるっきり同じ内容を話しているように感じてしまっては印象が良くはなりません。
深掘り質問もしてもらい、対応力をつけることも重要です。
【自己PRとガクチカの違い】エピソード別自己PRとガクチカの例文
エピソードが同じになってしまってもそれぞれ自己PRとガクチカでアピールできる視点が変わります。
エピソード別に自己PRとガクチカの例文を記載しましたので参考にしてみてください。
ボランティア活動
私の強みはリーダーシップとコミュニケーション能力です。
大学生活の中で地域の清掃ボランティア活動に参加し、リーダーを務めました。
メンバーのモチベーションを高めるために、活動前後に感謝の言葉を伝え、成果を共有しました。
その結果、活動が円滑に進み、地域住民から感謝の言葉をいただくことができました。
この経験から、リーダーシップとコミュニケーション能力を身につけました。
今後はこの経験を活かし、貴社のチームでリーダーシップを発揮し、プロジェクトの成功に貢献したいと考えています。
私が学生時代頑張ったことは、地域の清掃ボランティア活動です。
活動計画を立て、メンバーと協力して効率的に清掃を進めました。
また、地域住民へのアピール活動も行い、参加者を増やすことに成功しました。
その結果、プロジェクトは成功し、地域住民から高い評価を受けました。
この経験から、企画力とチームワークの重要性を学びました。
今後は貴社でのプロジェクトにおいても、この経験を活かし、チームの一員として積極的に貢献したいと考えています。
卒業研究
私の強みは分析力とリーダーシップです。
大学での卒業研究に取り組み、リーダーとしてチームを率いました。
データ収集から分析、発表までの一連のプロセスを管理し、メンバーが協力して成果を出せる環境を作り上げました。
その結果、学会で発表する機会を得ました。この経験から、リーダーシップと分析力、問題解決能力が身につきました。
今後は、貴社の研究開発部門でリーダーシップを発揮し、革新的な製品やサービスの開発に貢献したいと考えています。
私が学生時代頑張ったことは、卒業研究です。
研究テーマの選定からデータ収集、分析、論文執筆までの全ての過程において積極的に取り組みました。
特に、データ分析の際には新しい手法を導入し、精度の高い結果を得ることができました。
この経験を通じて、探究心と粘り強さの重要性を学びました。
今後は貴社での研究活動において、この経験を活かし、新しい技術の開発に積極的に取り組みたいと考えています。
部活動
私の強みはリーダーシップとチームワークです。
大学のサッカー部に所属し、キャプテンを務めました。
練習メニューの作成やメンバーのモチベーション管理を行い、チームの一体感を高めました。
その結果、地区大会で優勝を果たしました。
この経験から、リーダーシップとチームワークの大切さを学びました。
今後は、貴社のプロジェクトチームでこの経験を活かし、リーダーシップを発揮してチームの成功に貢献したいと考えています。
私が学生時代頑張ったことは、サッカー部での活動です。
毎日の練習を通じて技術を磨き、チームメンバーとの信頼関係を築きました。
また、試合前には対戦相手の分析を行い、戦略を練りました。
その結果、地区大会での優勝という成果を上げることができました。
この経験を通じて、努力と計画性の重要性を学びました。
今後は貴社のチームの一員として、努力を惜しまず、計画的に仕事に取り組みたいと考えています。
アルバイト
私の強みはコミュニケーション能力と効率的な業務遂行力です。
カフェでアルバイトをし、接客業務を担当しました。
お客様一人一人に丁寧な対応を心掛け、リピーターを増やすことに成功しました。
また、忙しい時間帯には効率よく業務をこなし、チーム全体のパフォーマンスを向上させました。
この経験から、コミュニケーション能力と効率的な業務遂行力を身につけました。
今後は、貴社の顧客対応業務でこのスキルを活かし、顧客満足度の向上に貢献したいと考えています。
私が学生時代頑張ったことは、カフェでのアルバイトです。
接客の際にはお客様のニーズを察知し、個別に対応することでリピーターを増やしました。
また、忙しい時間帯でも効率的に業務を進めるために、チームメンバーと連携して動きました。
その結果、売上の向上に貢献することができました。
この経験を通じて、顧客対応力とチームワークの重要性を学びました。
今後は、貴社での業務においても、顧客満足度の向上を目指して努力したいと考えています。
インターンシップ
私の強みは分析力と実行力です。
マーケティング会社でのインターンシップに参加し、SNSマーケティングのプロジェクトに携わりました。
データ分析を行い、効果的なマーケティング戦略を提案し、実行しました。
その結果、フォロワー数が20%増加し、クライアントから高い評価を得ました。
この経験から、分析力と実行力を身につけました。
今後は貴社のマーケティングチームでこのスキルを活かし、さらに効果的なマーケティング戦略を実行していきたいと考えています。
私が学生時代頑張ったことは、マーケティング会社でのインターンシップです。
SNSマーケティングのプロジェクトに参加し、データ分析を基にした戦略提案を行いました。
特に、ユーザーの行動分析を詳細に行い、ターゲットに合わせたコンテンツを作成しました。
その結果、フォロワー数が20%増加し、クライアントから高い評価を得ることができました。
この経験から、データ分析の重要性と戦略の実行力を学びました。
今後は貴社でのマーケティング業務において、この経験を活かしていきたいと考えています。
ゼミ
私の強みは効率を考えた行動力と柔軟な発想力です。
例えば、大学のゼミでの研究活動において、地域の意識調査を実施するためにアンケートを行った際は回答しやすいアンケートフォームを作成し、大学の公式SNSアカウントでURLを発信してもらいました。
その結果、当初の目標である100人を大幅に上回る1000人以上の回答を得ることができ、研究は予想以上にスムーズに進み、データ分析も充実したものになりました。
この経験を通じて、効率化のための工夫を意識しつつ、行動力を持って課題に取り組むことで、想定以上の成果を得られることを学びました。
貴社に入社後も、常に効率的な解決策を追求し、目標達成に向けて積極的に行動することで、プロジェクトの推進や業務の改善に貢献していきたいと考えています。
私が学生時代に力を入れたことは大学のゼミでの研究活動です。
研究にはおよそ100人程度のアンケートの回答が必要であったため、当初はなかなか情報収集に苦労しました。
しかしSNSの拡散力に気づいた私はアンケートフォームを作成し、大学の公式SNSアカウントで発信してくれるよう交渉しました。
大学のアカウントはフォロワーが1万を超えているため、多くの学生の方が回答してくれ、想定の10倍を超える1000人以上から回答を得ることができました。
これにより研究もスムーズに進み、余裕を持って卒論制作ができただけでなく、柔軟な発想力を身につけることもできました。
この経験を通じて身につけた発想力を活用し、貴社においては新規事業開拓に貢献したいと考えています。
「もっと例文が見たい!」という人は以下の記事も参考にしてみてください!
【自己PRとガクチカの違い】不安な場合はエージェントに相談しよう
今回は自己PRとガクチカを同じネタにしても良いか、同じにする場合はどのようなポイントに注意すれば良いのかについて解説してきました。
本メディアは「読むだけで皆さんの就活がスムーズに進み、成功を収められる」記事を発信しています。
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まとめ
就職試験においてガクチカや自己PRは非常に大切です。
限られた時間のなかで自身の魅力をしっかりと伝えるために、たとえ同じ内容を話すにしても用いるエピソードなどを変えることにより、違った視点で伝えることも大切です。
採用担当者は数多くの就活生の対応をしなくてはならないため、印象に残る文章を作成し、内定につなげてください。
視点を変えたエピソードや文章構成を工夫することにより、次に進める確率は格段に向上するでしょう。