【学ぶ姿勢を自己PR】はじめに
自己PRで自分の長所を何にするかは、多くの就活生が悩むポイントです。
しかし、自己分析をしっかり進めれば、おのずと自分がアピールできる長所が見えてきます。
知的好奇心が強く、学ぶ姿勢を常に持っているところが自分の長所であると考える方もいるでしょう。
ビジネスで「学ぶ姿勢」は評価されるポイントになるでしょうか。
就職活動の自己PRで「学ぶ姿勢」を軸にする場合のポイントや注意点を紹介します。
後半では例文も掲載しますので、ぜひ参考になさってください。
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【学ぶ姿勢を自己PR】学ぶ姿勢とは
学ぶ姿勢とは、新しい知識やスキルを積極的に身につけようとする姿勢を指します。
学生の場合、学ぶ姿勢といえば毎日コツコツ勉強するといったイメージを持つ方のほうが多いでしょう。
しかし、ビジネスにおける学ぶ姿勢は少し違います。
日々の仕事をこなしつつ、貪欲に新しい知識やスキルを追い求めていける方が「学ぶ姿勢のある方」です。
特にベンチャー企業では、学ぶ姿勢の有無がかなり評価ポイントになります。
ベンチャー企業の代表例であるIT系企業では、当然デジタルツールがビジネスで活発に用いられることになるでしょう。
デジタルツールは常に進歩しており、新しい知識や技術を身につけなければ時代についていけない可能性が高いです。
新規事業に取り組む時にも、学ぶ姿勢が求められます。
入社前のスキルより、入社後の成長可能性を重視して採用活動を行うベンチャー企業も多いです。
そのため、自分に学ぶ姿勢があることをアピールすることは就職活動で大きな意味を持つでしょう。
【学ぶ姿勢を自己PR】アピールポイント
続いて、自分に学ぶ姿勢があることを示す場合のアピールポイントを3つ紹介します。
就活生はこれまでの仕事実績でアピールできない分、学生時代のエピソードなどでアピールすることが大切です。
仕事でも学ぶ姿勢を発揮してくれそうか・長所がビジネスとリンクするかどうかが合否を左右します。
以下の見出しで紹介するポイントは、いずれも学生時代のアルバイト・サークルなどでも具体的なエピソードを書きやすいものでしょう。
どのポイントを軸にするか、じっくり考えてみてください。
学習力
新入社員が最初にやるべきことは、仕事の仕方を先輩から学ぶことです。
学習力が高い方ほど、早く戦力となり仕事に従事できるようになります。
そのため、学習力の高さを示すことは自分が1年目からパフォーマンスを発揮できるポテンシャルを秘めているアピールになるでしょう。
仕事の覚えが早いことは、どの業種に就職するうえでも役立つ長所です。
アルバイトでこの長所を発揮しバイト先ですぐ即戦力となれた・先輩社員から褒められたといった経験があれば、このポイントでアピールしてはいかがでしょうか。
仕事を早く覚えるために工夫したこと(メモの取り方など)があれば、具体的に示すようにしましょう。
経験を通して何を学べたかも、エピソードを述べる際に重要です。
積極性
会社は学校と違い、ただその場にいれば先生が教えてくれる場所ではありません。
受け身ではなく、自分からどんどん学ぼう・質問しよう・体験しようという姿勢を見せる積極性が大切です。
特にベンチャー企業では、熱意を重視して採用する企業が多くあります。
新しい技術を習得したり新規事業に取り組んだりする際に、熱意・積極性がなければ良い仕事ができません。
学生の時点で能力が高くても、積極性がないとみなされれば伸びしろが少ないと思われる可能性が高いです。
積極的に学ぼうとする方は、それだけで上司から可愛がられたり上司のほうから仕事を教えてもらえたりすることが増えます。
就職面接の時だけでなく、入社後も積極性を忘れずに行動するようにしましょう。
挑戦心
ベンチャー企業では、挑戦心も求められます。
新しいツール・技術を積極的に取り込み成長しようとするのが、ベンチャー企業最大の特徴です。
必然的に、そこで働く社員は挑戦心がなければ要求されるタスクに対応できません。
また、自分自身が新しいサービス・事業の担い手となるよう求められる可能性もあります。
就職面接の時点でも、自分が入社後どんな仕事をしたいか・仕事の最終目標はどこにあるか答えられなければ内定を得られる可能性は低いでしょう。
ただし、コンプライアンス遵守が第一に求められる業界では挑戦心が大きなアピールポイントにならないこともあります。
そうした企業で学ぶ姿勢をアピールする時は、学習力など別の軸から攻めるようにしてください。
【学ぶ姿勢を自己PR】注意点
就職活動において、学ぶ姿勢を自己PRの中心に据えたい場合の注意点を見ていきましょう。
どんな長所も、短所の裏返しと取ることができます。
アピールの仕方を間違えてしまうと、アピールのつもりが自分の短所を際立たせてしまうことになりかねません。
また、学ぶ姿勢は売上〇〇円、スコア〇点のように具体的な数字を示すことができない長所です。
自分に学ぶ姿勢があることをわかりやすく面接で伝えるには、エピソードを作るうえで工夫が求められます。
自主性に欠ける
学ぶ姿勢をアピールする時は、それが学生レベルで求められるものと勘違いされないように注意してください。
学生であれば褒められる可能性が高い、勉学に熱心な姿勢をアピールすると「自主性に欠けただ与えられた課題をこなすだけの方」と思われてしまうおそれがあります。
ビジネスでは与えられた仕事をちゃんとこなすのは最低限で、そのうえで自主的な努力によりプラスアルファの結果を出すことが大切です。
上司や先輩に「何か手伝えることはありませんか」「私もこの仕事を手伝いたいのですが」など、自分から話しかけて仕事の幅を広げていくことが評価につながります。
就職活動でも学ぶ姿勢をアピールする際は、自分で必要だと思ったことを積極的に学ぼうと取り組んできたことを示しましょう。
抽象的になる
「学ぶ姿勢」だけでは、どうしても面接官にとって抽象的な言葉となってしまいます。
具体性を持たせるために、自分の経験をわかりやすくまとめたエピソードを用意することが大切です。
自分がどうしてそのことを学びたいと思ったのか・積極的に学ぶためにどんな努力をしたのか・学んだ結果どんな成果を得られたかなどをわかりやすくまとめましょう。
面接ではエピソードを話せる時間が1~2分程度、長くても3分程度に限られます。
学んだ内容についての説明をする必要はなく、自分が積極的に学んできた理由や経過を示すことが重要です。
そのうえで、先輩・教授・バイト先の社員などから良い評価を得られたのであればそのことも付け加えましょう。
他者からの評価は客観的で、エピソードを補強するのに大いに役立ちます。
【学ぶ姿勢で自己PR】自己PRの構成
就職活動において学ぶ姿勢で自己PRする時の構成は、結論ベースで書くことが大切です。
最初に結論(「自分の強みは学ぶ姿勢を常に持っていることです」など)を述べ、齟齬の理由や具体的なエピソードにつなげます。
説得力を持たせるために、具体的なエピソードを絶対に用意してください。
その後、入社後に学ぶ姿勢を活かしてどのように働きたいかまで言及することが大切です。
自己PRの質問で多くの採用担当者は、その方が入社後個性や長所をどのように発揮してくれるか・どんな社員になるだろうかと想いを巡らせます。
この方ならきっと活躍してくれるだろうと思ってもらうには、自己PRで入社後このように活躍したい・こんな社員になりたいと自分から述べるのがおすすめです。
例文
最後に、就職活動において学ぶ姿勢をアピールしたい場合の例文を2つ紹介します。
1つはバイト経験、もう1つは英語学習を具体的なエピソードにした例文です。
2つとも最初に結論を述べてから具体的なエピソード・理由に続けていき、最後に入社後どのようにその長所を活かしたいかまで述べている点は共通しています。
学ぶ姿勢以外の長所をアピールする場合も、この文章構成で書くのがおすすめです。
最初に結論をはっきり示し、文章に論理性を持たせましょう。
バイト経験から
営業事務のアルバイトで、私はただ作業の仕方を覚えるだけでなくその背景にどんな理由があるか・どんな数字が関係しているか理解しようと努めました。
特に資料中の数字やお金について知ることは大切と考え、自主的に簿記資格の取得に取り組み日商簿記3級に合格しています。
簿記の勉強を通し、経理関係の書類にどんな意味があるかかなり理解できたのは大きな収穫です。
仕事の意味を知ることで、イージーミスもかなり減りました。
入社後もこれまで発揮してきた学ぶ姿勢を活かし、御社で仕事をする際は幅広い視野に立ち仕事の意味・本質を理解できるよう努めたいと思っております。
英語学習から
この長所を活かし、私は苦手だった英語学習で結果を出しています。
私は大学入学時TOEICの点数が450点しかありませんでしたが、海外で働くことに憧れており何としても英語をマスターしようと考えました。
そのため、英会話スクールに通うだけでは不十分と考え、あらゆるシーンで英語を使う環境に身を置くことを心がけています。
具体的には留学生交流サークルに加入する・同じクラスの留学生に積極的に話しかける・必修ではない英語のコミュニーケーションクラスに出席するなどです。
大学3年後期にはこれまでの結果が実り、TOEICで870点を取ることができました。
御社で営業の仕事をするうえでも、この積極的に学ぶ姿勢を活かして先輩方からさまざまなスキルを吸収し成績につなげていきたいです。
まとめ
社会人として仕事をする際は、ただ与えられた仕事をするだけでなく自分から仕事の幅を広げていくことが欠かせません。
入社後に評価され昇進するのは、自主性や積極性を発揮し学ぶ姿勢を示せる方です。
そのため、就職面接の段階でも多くの企業で学ぶ姿勢を持っている方を高く評価します。
これまでの経験で学ぶ姿勢を発揮し結果を出してきた方は、そのエピソードでアピールしてはいかがでしょうか。
特にベンチャーなど挑戦心・自主性などを重んじる企業では、非常に大きなアピールとなります。