はじめに
長期インターンに参加する場合、服装はどのようにしたら良いのでしょう。
説明会や面接にはスーツを着ていくのは基本ですが、仕事をする場合は少し異なってきます。
仕事でスーツが必要な場合、どのようなことに気をつけるべきか解説します。
長期インターンとは?
長期インターンは、学生の間に給料をもらいながら企業で社員と同等の仕事をするものです。
主催しているのはベンチャー企業であることが多いと言われています。
勤務の時間帯や日数などは企業によって異なり、相談も可能です。
大学生が夏休みや春休みなどの長期休暇を利用して参加するのが一般的であり、授業と両立して行っている人もいます。
1ヶ月以上から期限を設けずに長く働けるものまであるため、学年が上がって授業に余裕が出てきた大学生は、授業と両立させて取り組めます。
学生の間に社会人とほとんど同じような仕事の経験をできることが大きなメリットです。
通常のアルバイトとは違い、作業量の多い仕事や責任のある仕事を任されるため、大変に感じる人もいるかもしれません。
しかし、学生の間に社会人と同じような経験をすることになるため、仕事に対する意識や取り組みに関して、未経験者とは決定的な違いが出ます。
したがって、インターン経験者は就活をかなり有利に進められます。
長期インターンはスーツ?
企業説明会や面接など、企業を訪問するときには、基本的にスーツを着用します。
企業を訪れる際、スーツだと失礼に当たることはほとんどないため、特に指定がなくても着ていく人はいます。
長期インターンの場合はどうでしょう。
部外者として訪問するのではなく、そこで働く内側の人間になるため、状況が異なってきます。
思い込みや勝手な判断で場違いな服装を選択してしまうと、周囲から浮いたり、非常識な人間だと判断されたりしてしまう可能性があるので気をつけましょう。
企業や職種によって異なる
長期インターンの服装規定は、インターン先の企業の社風や職種によって異なります。
説明会や面接などでも事前に確認できます。
仕事現場で制服や作業着を用意してくれるところもあるかもしれません。
白いシューズとベージュのズボンなど、指定の物を自分で購入しなければいけないこともあります。
自分でそろえなければいけない場合は、探すのが少々手間かもしれませんが、必ず規定に従いましょう。
勤務先によっては服装の指定がなく、自由で良いケースもあります。
特にベンチャー企業では服装が自由なところも多いです。
それでも派手な色使いのものや、露出が多いもの、部屋着のようなものなどは避け、常識の範囲内で選択しましょう。
スーツでない場合は、オフィスカジュアルを目指すと無難です。
服装規定がきびしい企業
社風や規定がきびしい企業は、スーツ必着の可能性があります。
社内に来客が多い企業や、自分たちが外回りをすることが多い企業では、社風や規定がきびしいです。
なぜなら、社外の人と会ったときに、カジュアルすぎる服装でいると、従業員の意識や仕事への取り組み方がだらしなく見られてしまう可能性もあるからです。
スーツで仕事をしていれば、どのような人に会っても失礼に当たりません。
また、着ている人も気持ちが引き締まり、節度ある言動を心がけるようになる傾向があります。
大企業もスーツ着用を求めてくることが多いです。
従業員の数が多いため、大企業では来客以外にも普段からいろいろな人に会う機会があります。
説明会や面接で事前に確認することは大切ですが、企業の雰囲気や仕事内容などからも予測しましょう。
職種が営業の場合
比較的自由な社風のベンチャー企業であっても、スーツ必着の場合があります。
インターン先の業務内容が営業職の場合です。
営業先について調べたり資料を作ったりしているだけなら、スーツでなくても問題はありませんが、取引先に出向く場合には適切な格好でなくてはいけません。
普段私服で勤務するのであれば、特に営業先訪問日などの日程には要注意です。
工場勤務などでは作業着が制服となっていることが多く、訪問先によって作業着で赴くこともあります。
しかし、営業職やオフィス勤務の者がスーツで赴かなかった場合、軽んじているような印象を与え、相手を不快にさせてしまうかもしれません。
そうすると気持ちの良い取り引きができなくなり、インターン先の企業に迷惑がかかることになります。
長期インターンにスーツで参加する際のポイント
長期インターンでスーツ着用が求められる場合、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
一口にスーツと言っても、色や形などさまざまなものがあります。
大学生には面接で着用するリクルートスーツがなじみ深いかもしれませんが、場所や目的によって様相は少々異なるでしょう。
スーツの選び方や着こなし方、小物などについてポイントや注意点を紹介します。
インターン先で周囲の人に迷惑をかけたり自分が恥をかいたりしないよう、しっかりと予習しておきましょう。
シャツやジャケットについて
シャツは基本的に白を選びましょう。
インターン先の周りの社員がカラーシャツを着ている場合は、インターン生もカラーシャツで良い場合があります。
しかし、その際にも、あまり派手な色合いは避けたほうが良いでしょう。
オレンジや青などビビッドなカラーではなく、薄いピンクや水色などパステル系を選びましょう。
襟元の形も、できるだけシンプルな物をおすすめしますが、リクルート用だと少々味気なく感じることもあります。
社内の雰囲気に合わせて動きのあるものに変えても問題はありませんが、ほかの社員よりも目立たないようにすべきです。
ジャケットも、黒や紺などの落ち着いたベーシックなものを選びましょう。
カラージャケットは強い印象を残せますが、インターン生がカラージャケットを着ると悪目立ちします。
リーダーシップを発揮して仕事を引っ張っていけるような立場でも、周囲の人に注目されるべき立場でもないのであれば、控えめな色合いにすべきです。
小物類について
ネクタイも黒や紺などの落ち着いた色を選んでください。
ジャケットやシャツとの相性もチェックしましょう。
靴下も派手すぎないシンプルなものが無難です。
「靴下を見せることはないだろう」と油断していると、思いがけず靴を脱ぐ機会があるかもしれません。
土足厳禁の場所ではスリッパに履き替えることもあり、靴下で歩かなければいけない室内もあるかもしれません。
そんなとき、油断していて場にふさわしくない靴下を履いていては、恥ずかしい思いをするかもしれませんし、悪目立ちしてしまいます。
靴を脱がなくても、ズボンの裾から見えることがあります。
見えない部分にまで気を使えることが大切です。
バッグも、黒を基調としたビジネスバッグやビジネスシーンにふさわしいリュックなどを選ぶと良いです。
リュックは若干カジュアルな印象を受ける人もいるので、取引先を訪問する場合や、大企業で重役の人に会う予定がある場合などは、ビジネスバッグを用意しましょう。
実際に参加するインターン先の規定に従う
仕事の服装は企業によってさまざまであり、作業の内容や場所によっても変わってきます。
長期インターンの場合も同じです。
制服が提供されることもあれば、指定された物を自分で用意しなければいけないこともあります。
説明会や面接などで事前に知ることができた場合は、その規定に従いましょう。
服装自由となっている場合は、オフィスカジュアルにすると無難です。
体を動かすことが予測される場合は、ズボンと運動靴を用意し、動きやすい服装にするなど気をつかいましょう。
資料に詳細が書かれていない場合は、事前に質問をして、把握しておくのがベストです。
もし個性を出したい場合でも、最初のうちは黒や紺を基調としたベーシックな服装を心がけ、周りの社員に合わせて変えていくと良いでしょう。
どうしても服装に悩んだ場合には、実際に参加する長期インターン先にたずねてみてください。
企業の担当者がいる場合は、電話やメールなどでも良いので聞いてみましょう。
まとめ
長期インターンの服装は、インターン先の企業によって異なります。
長期インターンを主催するのは、多くが自由な社風を特徴とするベンチャー企業であるため、服装自由となっていることが多いです。
ただし、ベンチャー企業でも来客や営業がある場合や、大企業ではスーツ着用を求められることがあります。
スーツが求められる場合は、インターン先や取引先に迷惑がかからないよう派手なものは避け、小物などもビジネスシーンにふさわしいベーシックな物を選びましょう。