エンべデッド(組み込み)エンジニアって何するの?仕事内容や年収からなり方まで解説

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はじめに

エンべデッド(組み込み)エンジニアという職業名を聞いたことがあるでしょうか?

家電製品や機器など製品に組み込まれているシステムに携わる仕事ですが、聞きなじみのない人もいるかもしれません。

エンべデッドエンジニアの職業自体を知らない人も多いかと思います。

エンジニアの職業をいろいろと調べている人に、この記事は参考になるかもしれません。

今回は、エンべデッドエンジニアについて詳しく説明していきます。

【エンベデッド(組み込み)エンジニアとは】仕事内容

エンべデッドエンジニアとは、家電製品や機器など製品の中に組み込まれているコンピュータシステムの開発です。

冷蔵庫や炊飯器などの家電製品から自動車など、エンべデッドエンジニアが扱う製品は多岐にわたります。

炊飯器のタイマーや自動車の最新システムなど、幅広い組み込みシステムに携わるエンジニアです。

日常生活で使うものに多く携わっていることもあり、意外と身近な職業とも言えるでしょう。

スペック検討、システム設計、ソフトウェア・ハードウェアの設計・ハードウェアの実装・テストという一連の流れです。

システムの設計から実装までを行い、実際に使えるようにテストまで行うのがエンべデッドエンジニアの仕事です。

一般的なエンジニア職と比べると、より市民に身近なものに携わっていると言えるでしょう。

【エンベデッド(組み込み)エンジニアとは】年収

2017年の経済産業省の調査によると、組み込みエンジニアの平均年収は603万円となっています。

世代別に見ても、平均年収は高い傾向にあるでしょう。

ある程度は年収の高い技術職に就きたいと考えている人は、エンべデッドエンジニアを目指すと良いかもしれません。

しかし、扱うプロジェクトの規模などで年収は毎年変化していきます。

エンべデッドエンジニアの年収は平均的には高いですが、プロジェクトにより変動がありますので、毎年同じ額がもらえるわけではないでしょう。

変動はありますが、平均年収としては十分にもらえるので待遇は良い職業と言えます。

年収だけで判断するのは危ないかもしれませんが、就職先を決める上でエンべデッドエンジニアを1つの候補にしてみてください。

【エンベデッド(組み込み)エンジニアとは】将来性

アップルウォッチやホームセキュリティなど、あらゆるものがインターネットに接続できるようになってきています。

スーパーやコンビニのレジなどでも自動化が進み、自動運転の開発なども積極的に行われているでしょう。

エンべデッドエンジニアは、そのようなシステムに大きく携わっています。

スーパーやコンビニのレジの自動化は、少しずつ街に増えていき、よく見かけるようになったと思います。

まだ、自動運転の自動車はなかなか見られないと思いますが、今後も技術が進歩していくでしょう。

市民の生活の中で、エンべデッドエンジニアによる技術も進歩していくことで、暮らしが変わっていくかもしれません。

組み込みエンジニアの活躍の場はさらに増え、将来性もかなりあると思われます。

【エンベデッド(組み込み)エンジニアとは】やりがい

エンべデッドエンジニアは、どのようなやりがいがあるか気になるでしょう。

生活に役立つシステムを開発すること自体に、やりがいを感じる人もいるかもしれません。

自分の開発したシステムが使われているのを街中で発見したら、とてもうれしくなるでしょう。

また、システムのプログラミングなどにはまれる人は業務自体にやりがいを見出せると思います。

やりがいを持って取り組める人は、とても良いエンべデッドエンジニアになるでしょう。

エンべデッドエンジニアのやりがいを3つ紹介していきます。

プログラミング本来の面白さ

自身のプログラム通りに機械が動くのは、プログラムの根本的なものであり、本来の面白さがあります。

プログラミングがもともと好きでエンべデッドエンジニアを志望する人は、実際の業務でもやりがいを感じられるはずです。

プログラミングの業務は目に見えて成果がわかりやすく、やる気も出るでしょう。

成果が目に見えやすい方が、成果が上がるたびにモチベーションも向上して、やる気が上がる人も多いものです。

プログラミングをしたことがない人も、成果が目に見えた方がやる気の出るタイプの人は挑戦してみてください。

また、自分のプログラム通りに機械が動くことに面白さを感じる人も、エンべデッドエンジニアに向いています。

自身の製品が世の中に出る

インフラエンジニアやWebエンジニアとは違い、実際に自分の作った製品が市場に並ぶ面白さがあります。

自分が開発に携わったシステムが世に出回ることを見る機会が多いのも、エンべデッドエンジニアのやりがいの1つです。

インフラエンジニアやWeb系のエンジニアなどは、自分の携わったシステムが出回るのを目にすることはあまり普段ありません。

しかしながら、エンべデッドエンジニアは冷蔵庫や自動車、自動販売機など日常的に使われるものに携わる職業です。

世の中に自分の開発した製品が出回るのは、とても気分が良いでしょう。

チームの仲間意識ができる

組み込みエンジニアは扱う規模が大きいため、基本的にチームでの開発になります。

難しい課題などをチームメンバーと協力して乗り越えていくことで、仲間意識が芽生え、仕事への熱量も上がります。

学資時代に運動部だった人やサークル活動などみんなで協力するのが苦でなかった人は、エンべデッドエンジニアにも向いているでしょう。

一人ひとりに割り振られた業務をやるのに、チームワークは必要ありません。

ただ、全体としては1つのプロジェクトをみんなで完成させることになります。

チーム一丸となって、1つのプロジェクトを成功させることを有意義に感じる人は、この職にやりがいを感じるでしょう。

みんなで作り上げたシステムが世に出回ることで、自分もそこに携わったことを誇りに思える仕事にもなります。

【エンベデッド(組み込み)エンジニアとは】必要なスキル

ここまでで、エンべデッドエンジニアの魅力、業務内容など詳しい部分まで説明してきました。

エンべデッドエンジニアについて何も知らなかった人や就職先の視野にはなかった人も、興味がわいてきたでしょう。

エンべデッドエンジニアを目指したい人も、中には出てきたかもしれません。

しかしながら、エンべデッドエンジニアには必要な専門的スキルがあります。

エンべデッドエンジニアに必要なスキルを3つご紹介しましょう。

C言語に関する知識

C言語は最近使われなくなってきており、落ち目などと言われたりもします。

しかしながら、組み込みエンジニアの世界ではいまだに主流として使われており、最も重要な言語です。

「C言語」と「C++言語」の2つが必須であり、この2つを学んでおけば組み込みエンジニアの業務にも携われます。

まったくプログラミングなどに親しみがない人も多くいるでしょうが、エンジニアの仕事に就くにはC言語などは必須です。

少しでもエンべデッドエンジニアの職に興味があるならば、C言語を勉強してみてください。

初心者向けのテキストもあるかと思いますので、難しそうと感じる人は読みやすいものを探してみましょう。

C言語を使えれば、エンべデッドエンジニア以外の仕事にも役立ちますし、大変おすすめです。

Java言語に関する知識

ハードウェアの進化に伴い、取り込みエンジニアの世界でもJava言語が使われるようになってきています。

Java言語が、何なのかもわからない人もいるでしょう。

Javaは、C言語をベースに開発された言語で、「write once,run any where(一度書けば、どこでも実行可能)」という理念を持ちます。

インターネットのサーバーや家電、パソコンまで幅広く使われるプログラム言語です。

環境の違いに対し、プログラムが適切に動作できる機能を持っています。

また、教育や趣味などにも使用するため、さまざまなことができる言語として広く使われています。

現在も需要の高いスキルなので、身につけておいて損はないでしょう。

アンゼブラに関する知識

あまり聴きなじみのない言葉ですが、エンジニアの世界ではよく必要とされる言語です。

C言語やJavaよりも、聞いたことのない人が多い言語でしょう。

そのぶん専門性が高く、持っておけば尊敬されるスキルかもしれません。

人間がプログラムした言語を、機械などのモノが理解できるように翻訳する役割を担います。

どれほどに優れたプログラミングをしても、機械が理解できなければ意味がありません。

機械が理解できなければ、システムはプログラム通りに動かないのです。

つまり、人間の言葉を機械の言葉に翻訳するのがアンゼブラです。

今でも高い需要があるので、気になる人はこれから勉強してみるのも良いでしょう。

難しいかもしれませんが、こちらも探せばわかりやすい参考書に出会えるはずです。

【エンベデッド(組み込み)エンジニアとは】

エンベデッドエンジニア(組み込みエンジニア)になるのは、初心者ではなかなか難しいことでしょう。

プログラミングの知識からソフトウェア、 ハードウェアの専門知識まで身につける必要があります。

そのため専門学校や大学で知識や技術を習得し、システム開発会社やメーカーに就職することが一般的です。

専門学校などに行かなくても、スクールなどに通い資格を取る方法もあります。

独学で勉強して、エンべデッドエンジニアになる人も中には存在するかもしれません。

しかしながら、未経験者や初心者がなるのはかなり難しい職業です。

初心者向けのテキストから順に勉強していき、どのような形を目指すか計画することをおすすめします。

例えば、プログラマーなどになってから、エンべデッドエンジニアにキャリアアップを目指すのも良いでしょう。

【エンベデッド(組み込み)エンジニアとは】 オススメの資格

エンべデッドエンジニアに必要なスキルは、ここまでで詳しく説明しました。

前述したようなスキルを持っていれば、エンべデッドエンジニアとして活躍することも夢ではないでしょう。

また、組み込みエンジニアになるために必須な資格はありません。

求人でも、応募に必要な資格を明確に書かれていなければ、応募できるでしょう。

しかしながら、取っておいた方が良いおすすめの資格はあります。

資格を持っていた方が能力を証明しやすく有利ですし、効率的に勉強しやすいでしょう。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)

 

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)は、高度IT人材として確立した専門分野を持っていることが証明される資格です。

IoTを含む組込みシステムの開発に関係する広い知識や技能を活用し、最適な組込みシステム開発基盤の構築も含まれています。

組込みシステムの設計・ 構築・製造を主導的に行う者を対象とする試験であるため、難易度は高めです。

エンべデッドエンジニア(組み込み系エンジニア)に、必要なあらゆる知識が試されます。

以下のURLが、エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)の公式ホームページです。

誘導 https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/es.html

組込みソフトウェア技術者試験

一般社団法人組込みシステム技術協会が行う試験であり、エンべデッドエンジニア(組み込み技術者)向けの試験です。

この組込みソフトウェア技術者試験は、クラス1と2があります。

中級技術者以上が対象であり、組み込み技術者に必要なあらゆる知識が問われるでしょう。

こちらも難易度は高めの試験で、中間技術者以上が対象になるため、どちらかと言うと経験者向けの試験です。

しかし知識とスキルを蓄えている人は、実務経験がなくても受けられるでしょう。

以下のURLから、組込みソフトウェア技術者試験の公式サイトに飛べます。

組込みソフトウェア技術者試験が気になる人は、ぜひチェックしてみてください。

https://www.jasa.or.jp/etec

基本情報技術者試験

エンジニアの登竜門と呼ばれる試験で、エンジニアの多くが獲得しています。

基本的な情報技術者に必要な知識が問われ、合格率は60パーセント程と高めです。

学生で獲得している人がいることもあり、難易度は比較的低めと言えるでしょう。

エンべデッドエンジニアにも必要な知識やスキルが含まれているので、受けておいた方が良い試験です。

基本的な知識やスキルが問われる試験なので、とりあえずこの試験を受けて他の試験にチャレンジすると良いかもしれません。

情報技術に詳しくないけれど、エンべデッドエンジニアの仕事に興味を持った人にもおすすめです。

以下のURLから、基本情報技術者試験のサイトに飛んで確認できます。

https://www.jitec.ipa.go.jp/

まとめ

今回は、エンべデッドエンジニアについて詳しく紹介しました。

エンべデッドエンジニアは、組み込みエンジニアのことです。

日常で使う家電やパソコンなど、いろいろなものに組み込まれるシステムに携わる仕事でした。

エンべデッドエンジニアと聞いても、ピンと来なかった人も多いでしょうが、中身を知ると意外と身近に感じたかもしれません。

エンべデッドエンジニアになりたいと思えた人は、この記事で紹介したスキルや試験の勉強を頑張ってみてください。

そうすれば、自分の作ったシステムが世に出回ることも夢ではないでしょう。

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