はじめに
就職活動を行う上で必須な「就活メイク」ですが、実際にどんなメイクをすればよいのか不安を抱えていませんか?
そもそも就活メイクには、面接用のメイクとエントリー時に使う証明写真用のメイクがあります。
面接官と同じ空間で対面する面接と、照明や修正が加えられたデータである証明写真では同じメイクをしても見え方が変わります。
今回は2つのうちの「面接メイク」について、詳しく解説していきます。
【好印象メイクで面接突破!】 メイクが面接官に与える印象
面接は短時間勝負なので、第一印象が大変重要です。
第一印象次第で、その面接で話す内容について相手のとらえ方も変わる可能性もあります。
人は視覚情報を重視して第一印象を決める傾向があるため、視覚情報で好印象を残すことが良い第一印象を獲得する得策です。
視覚情報で好印象を得るための手段の1つがメイクです。
ベンチャー企業は自由な社風の企業が多いイメージなので、就職活動時のメイクも自由でよいのではないかと考えるかもしれませんが、普段の自由なメイクではなく面接に適したメイクをすることで、TPOをわきまえるという社会人に必要不可欠な能力をしっかりアピールするようにしましょう。
【好印象メイクで面接突破!】面接メイクと普段のメイクの違い
普段のメイクは、トレンドを取り入れたり、好きな色を使ったりというように、自分の好きなようにおしゃれを楽しむ「自分ウケ」重視のメイクをしていると思います。
一方で面接メイクは、他人(面接官)に「清潔感」「知性」「意欲」を感じ取ってもらうことが重要です。
つまり「他人(面接官)ウケ」重視のナチュラルなメイクです。
【好印象メイクで面接突破!】面接メイクのポイント
ここではパーツごとにメイクのポイントを紹介します。
ポイントを意識してメイクすることはもちろん大切ですが、メイク崩れしてしまうと清潔感が損なわれてしまうので、面接当日は最低限のコスメは持ち歩くという基本も忘れないようにしましょう。
ベースメイク
ファンデーションや化粧下地などの厚塗りは化粧崩れの原因になり、清潔感を損なうので避けるようにしましょう。
ファンデーションは均一に塗るのではなく、しっかりカバーしたいところと軽めにつけるところを決めて、メリハリをつけましょう。
化粧下地は化粧崩れ防止や化粧ノリを良くするのに役立ちます。
就職活動の時期はスケジュールが詰まっていて化粧直しの時間が取れない可能性もあるので、化粧下地を使用して化粧崩れを防止することがおすすめです。
クマやニキビなどがある場合、コンシーラーで隠して、健康的で意欲がある印象を与えましょう。
眉毛
眉の形は顔の印象を大きく左右する重要なパーツなので、黄金比を参考にしてしっかり形を整えるようにしましょう。
眉の形の黄金比は、
・眉山は目じりの真上
・眉の長さは小鼻と目じりを結んだ延長上
・眉頭は目頭の真上
・眉頭と眉尻は水平線上
です。
眉は普段のメイクよりも自然な範囲で太く濃く書くことを意識すると目力が上がります。
アイメイク
面接メイクでは「知性」と「意欲」が感じられるように、目の大きさではなく目力を上げることを意識しましょう。
アイシャドウの色はベージュやブラウン系の肌なじみが良く自然な色を選ぶのが無難です。
華美な印象を与えないシンプルなアイシャドウを選ぶことが基本ですが、マット感が強すぎるアイテムだとかえって浮いてしまうことがあります。
派手なラメやパールのアイシャドウはもちろん避けるべきですが、華美になりすぎない程よいツヤ感があるアイシャドウを選ぶと目元が明るくなり好印象です。
チーク
チークは血色感を出して健康的で意欲的な印象を与えられるので、普段はチークを使用しない方も面接メイクでは使用することをおすすめします。
リップの色がピンク系ならチークもピンク系というようにリップとチークの色味をそろえるとメイクに統一感が出ます。
微笑んだ時に頬の一番高くなる位置につけると自然です。
リップ
就活メイクにおけるリップの目的は、血色を良くすることで意欲が感じられる健康的な印象を与えることです。
派手な色のアイテム、ラメやパール入りのアイテムは、リクルートスーツや就活のナチュラルメイクと合わないため避けるようにしましょう。
【好印象メイクで面接突破!】こんなメイクは面接でOK?
上記以外のパーツのメイクについても不安を持っている方もいるのではないでしょうか?
ここでは、普段のメイクでやっているが就活でやっても良いのか疑問に思う方が多そうなメイクについて、就活で許容されるのかをまとめました。
まつ毛パーマ
就活メイクでもビューラーでまつ毛を上げるので、まつ毛パーマをすること自体は問題ありません。
逆さまつ毛や眠そうに見える目の場合、まつ毛パーマをかけることで目力が上がったり、目にまつ毛が入る違和感が改善されたりというメリットがあるので、普段まつ毛パーマをしていなくても就職活動を機にまつ毛パーマを始めるという選択肢もあります。
ただ、注意点が2点あります。
1点目は自分の元のまつ毛の長さやまつ毛パーマのデザインによっては派手な印象を与えてしまう可能性がある点です。
2点目は公務員や福祉系などの企業ではまつ毛パーマ自体の印象が良くない場合がある点です。
施術する際は以上の2点をよく考慮しましょう。
まつ毛エクステ
まつ毛エクステもナチュラルな印象のデザインなら問題ありません。
ただ、まつ毛パーマと同様に業界によってはナチュラルなものでも印象を悪くしてしまう可能性があります。
注意点はありますが、普段から定期的にまつ毛パーマやまつ毛エクステをしている人が必ずしも面接のためにそれ自体をやめる必要はありません。
グロス
グロスはツヤ感が出るだけでなくリップの色もちを良くしたり保湿効果があったりしますが、ツヤ感や華やかなラメは就活で求められるナチュラルメイクと合わないため、就職活動の際はグロスの使用は控えるべきです。
乾燥が気になる場合はリップクリームでしっかり保湿するようにしましょう。
涙袋メイク
涙袋メイク自体は面接メイクで問題ありません。
ただ、ナチュラルな就活メイクに合うように、涙袋ライナーはラメが入っていないアイテムか細かいラメのアイテムを選ぶことがポイントです。
オンライン面接の場合、リングライトなどの照明を使う場合も多いと思いますが、ラメがある涙袋ライナーを使用すると光を反射して、涙袋が不自然になる場合があるので注意しましょう。
アイライン
目元を引き締め、目力を上げられるので、アイラインを引くこと自体は全く問題ありません。
ただ、ナチュラルな印象にするため、アイライナーはブラウンかブラックで細めなものにしましょう。
リキッドタイプのアイライナーは細いラインが書きやすいのでおすすめです。
アイラインの長さは長くても目尻から3ミリ伸ばす程度にとどめましょう。
アイプチ
不自然な印象を与えないならアイプチを使用すること自体は問題ありません。
アイプチには皮膜液体タイプ、接着液体タイプ、片面テープタイプ、両面テープタイプなどの種類ありますが、まぶたが貼り付けられている感が出づらくて、一番自然に見えるのが皮膜液体タイプです。
アイプチで二重幅を自分好みに調節したほうが目の印象が良くなるのなら、自然さを意識したうえでアイプチを使用しても良いかもしれません。
【好印象メイクで面接突破!】面接では髪色・髪型も重要!
第一印象に大きな影響を与える視覚情報において、メイクだけでなく髪色や髪形も重要なポイントになります。
ここでは髪色や髪型についてのポイントを項目に分けて説明します。
色
時代の流れで髪色の自由さを尊重する動きになっていますが、まだほとんどの採用担当者が黒髪がふさわしいと考えているが現状となので、髪色は黒が無難です。
どうしても黒以外の色に染めたい場合は、7トーンのダークブラウンだと地毛に近い色味なので、自然な印象になります。
アパレルや美容系の業界の場合、8トーン程度の茶髪なら許容されている場合がありますが、ブランドイメージによっては許容されない場合もあるので、心配な場合は明るい色は避けるべきです。
安さを重視して市販のカラー剤でセルフカラーをすると、髪が傷んでしまったり、就職活動後に髪色を変えようとした際に明るい色が入りづらくなってしまうなど、染められる色に制限が出てしまったりする可能性もあります。
そのため、値は張ってしまいますが、美容師さんに相談しながら美容院で施術してもらうことをおすすめします。
前髪
明るい印象を与えるために、眉毛の上の部分に少しかかるぐらいの長さで、片眉が見える「流し前髪」がおすすめです。
額を出すと明るい印象になるので、少しでも額を出すことがポイントです。
眉にかかるかかからないかぐらいの長さだと目元の印象を強めることができます。
ヘアアレンジ
髪が結べる長さの場合、結んで耳が出るようにして顔回りをすっきりさせることで明るい印象になります。
ただ、ヘアアレンジの際は清潔感を損なわないようにアホ毛やおくれ毛がないように注意するようにしましょう。
ここでは就職活動において王道と言える3種類のヘアアレンジについて紹介します。
ポニーテール
一番オーソドックスなのはポニーテールです。
顔の周りに髪の毛がないことで顔をすっきりと明るく見せることができます。
手早く簡単にまとめられるので、忙しい就活生にぴったりです。
ハーフアップ
女性らしさや上品さがアピールできるヘアアレンジです。
結んでいない部分もアイロンでまとめるなどしてまとまりを大切にすることで清潔感を保つことができます。
シニヨン
いわゆる「お団子」のことです。
ロングヘアの場合、ポニーテールだとお辞儀をした時などに髪が乱れてしまう可能性がありますが、シニヨンの場合は乱れづらいです。
低い位置でシニヨンを作ると上品な印象を与えることができます。
まとめ
再掲すると、面接メイクで大切なのは、面接官に「清潔感」「知性」「意欲」を感じさせ、第一印象を良くすることです。
この記事を読んで、面接メイクがまつ毛パーマや涙袋メイクなどが派手でなければ問題ないなど、普段の自分らしいメイクのすべてを我慢するものではないことが伝わったと思います。
普段のメイクの知識も生かしつつ、楽しみながら面接メイクをマスターして、面接官からの好印象を獲得しましょう。