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・前向きさで自己PRを書く方法
・自己PRの書き方
・自己PRの例文
・前向きさで自己PRを書きたい人
・自己PRの書き方に悩んでいる人
はじめに
自己PRでは、前向きな自分の性格や物事にポジティブに向き合う姿勢を企業担当者へ印象付けたいと考える学生は少なくありません。
「前向きさ」をアピールすることは、「明るく働ける人」「落ち込まない人」という長所を伝えられるメリットがあります。
しかし、一方で「後のことを考えない」「反省に欠ける」といったネガティブな要素があるため、表現の仕方によっては逆の評価を与えられる可能性も否定できません。
本記事では、自身の特徴として「前向きさ」を伝えるためのポイントについて解説していきます。
【自己PRで前向きをアピールするには】自己PRで企業は何を見ているのか
まず、具体的な自己PRを考える前に、企業担当者が学生の自己PRからどんなことを評価しているのか、正しく理解しているでしょうか。
よくありがちな捉え方として、「学生の特技や人間的な特性を知るため」というのがあります。
それぞれが優れた能力やスキルをアピールして、自身の魅力を理解してもらうことが目的だと思っている学生は多くいます。
しかし実際のところ、企業担当者にとっては学生が何を得意としているかという点よりも、そのアピールポイント(強み)が企業の求める人物像とマッチしているかという点の方が重要です。
自社の職場で同僚や先輩、上司と円滑にやっていけるか、自身の個性を発揮して活躍できるのかという点をチェックし、マッチングを確認するための設問が自己PRなのです。
企業の求める人材とマッチしているか
まず覚えておいてほしいのが、どんな企業も自社が求めている人材とマッチしているのかどうかを判断したい、ということです。
つまり、単純なスペックの部分だけで、採用するかどうかを判断するところはほとんどありません。
企業はできるだけ長期的に働いてくれそうな人を積極的に採用したいため、その人材が自社で強みを活かせるのか?同じような価値観を持っているのかどうか?などを、自己PRを通じて具体的に判断しようとします。
そのため、自己PRをエントリーシートに書く際には、自分が伝えたいことを一方的に伝えるよりも、相手の立場になったつもりで書くようにした方が、より刺さるアピールになるでしょう。
入社後に活かせる強みがあるか
すでに何を強みとしてアピールするのかを決めている人もいるかもしれません。
もちろん自分の良いところを洗い出して、わかりやすく伝えることはとても重要です。
しかし、企業はあくまでも自社で活かせる強みを持っている人材を探しています。
そのため、自己PRでは学生時代だからこそ活かせた強みをアピールするのではなく、実際に入社した際にも活かせるのかどうかを考えた上で、アピールしなければいけません。
これは企業にとっても大事なことですが、就活生である自分自身にとっても大事なことです。
何も強みを活かせない環境で働いても決して長くは続かないため、そういう意味でも本当に自分の良さを見いだせるようなところを選ぶ必要性があります。
【自己PRで前向きをアピールするには】就活で評価される理由
前向きさは、就活で評価される長所のひとつです。
一緒に働いていくうえで、物事を前向きに捉えることのできる人がいると、トラブルが起きてしまった時など、心強い場面が何度も訪れるでしょう。
そして、職場の雰囲気を良くするような人の存在は、自分だけではなく他の人も、能力を最大限に発揮しやすい環境に変えられるはずです。
前向きさがアピールポイントになるのには、いくつか理由があります。
これから、前向きさがなぜ就活で評価されるのかを述べていきます。
仕事に前向きに取り組んでくれそうだから
仕事において、給料や人間関係などさまざまな要因で不満を持つ人は少なくありません。
一方、前向きな人は、その不満を感じさせずに仕事に取り組み、長く働いてくれそうだと判断されます。
新しいことに挑戦する際には物怖じすることもなく、目標達成のために諦めずに行動できます。
企業は、内定辞退や早期退職のリスクを避けたいので、応募者が長く働いてくれるかどうかを見極めなければいけません。
仕事やあらゆる物事に対して前向きに取り組んでくれそうだと思われることは、就活でも評価されるでしょう。
前向きな人は、自分や相手の良い点を見つけられたり、ポジティブな言葉を多く使ったりするなど、一緒に働いていきたいと感じるような特徴を持っています。
失敗を恐れずにこなしてくれそうだから
失敗を恐れず、また失敗しても落ち込まなさそうであるという精神力の強さが、評価されるでしょう。
前向きな人には、失敗を悪いことだと思わずに、ポジティブな思考で物事を変換することのできる性質が見られます。
割り切って考えられるので、成功するまで挑戦し続けられます。
ビジネスの場では、失敗しないように取り組むことが前提にあったとしても、人はすべてのトラブルやミスを回避することが難しいものです。
少しの失敗でも不安になり、引きずってしまう人がいるなかで、諦めずに次に向かって取り組むことのできる人は重宝されるでしょう。
問題が起こってしまった時は、それに対してどのように改善していくのかを考えなければいけません。
前向きな人は切り替えがはやいので、すぐにリカバリーできるでしょう。
雰囲気を良くしてくれそうだから
緊張した雰囲気になりがちなビジネスの場でも、持ち前の明るさで場を和ませてくれそうだと評価されます。
ビジネスの場では、空気を変えてくれる人の存在は大きいです。
そこにいるだけで、場の空気を明るくしたり、雰囲気をやわらかくしてくれたりする人がいると助かることが珍しくありません。
前向きな人は、否定的な発言をすることが少ないです。
問題解決に向けて、相手の意見を否定するのではなく、前向きな意見を伝えられるので、職場の雰囲気は良くなります。
ネガティブな発言ばかり耳にすると、人はやる気を失ってしまうかもしれません。
職場の雰囲気を良い方向に持って行けると、人間関係の改善や、チーム全体のモチベーションを上げることにもつながります。
【自己PRで前向きさをアピールするには】前向きさをアピールする際の注意点
自己PRにおいて、「前向きさ」はストレスに対する打たれ強さや、周囲をポジティブに引っ張っていく影響力をアピールするのに向いています。
しかし、前向きな姿勢というのは抽象的な概念なので、それ自体を熱心に強調したとしても、学生が思っているようなニュアンスで捉えてくれるとは限りません。
良く思われる部分を中心に理解してくれるのなら問題ありませんが、担当者によっては「物事を客観視しない」「反省を通して成長しない」といったネガティブな側面を見ている場合もあります。
「どんな困難でも諦めずに取り組む前向きさ」といったような具体的な内容を挙げ、物事をより良くする「前向きさ」が発揮できていることが伝わるよう、言葉の表現を工夫することが重要です。
【自己PRで前向きさをアピールするには】前向きな人の特徴
前向きさをアピールするのなら、前向きな人の特徴を知っておくと良いでしょう。
一口に前向きな人と言っても、さまざまな要素が含まれています。
たとえば、常に明るかったり、チャレンジ精神が旺盛だったりなどします。
それらのなかから、自分の性質には何が一番強くあらわれるのかがわかると、アピールしたいポイントが決められるはずです。
あるいは、前向きさを発揮したエピソードが見つかるかもしれません。
次に、前向きな人の特徴を紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
困難に直面しても諦めない
なんとかなるだろうという精神で、糸口を見つけて努力できます。
人は困難に直面してしまうと、少なからず落ち込んでしまうものです。
なかなか切り替えられず、焦ったり、視野が狭くなったりしてしまい、解決の糸口を見つけられないまま時間が過ぎてしまうかもしれません。
ところが、前向きな人は困難を乗り越えて成長していけます。
企業は応募者がこれまでにどのような成果を出したのかというよりも、目標を達成するために何をしたのかを知ろうとしています。
その際に、目標達成までに問題が起きてしまった場合、それをどのように解決したのかを述べられると良いでしょう。
困難や問題に対して、どういった行動をとる人物なのかという点からも、仕事の取り組み方は見えてくるからです。
常に明るい
常に笑顔であるというのは、やはり前向きな印象を与え、親しみやすさを感じられるでしょう。
そのような性質は、職場の人間関係だけではなく、顧客やビジネスの相手にも効果的に働きかけます。
面接の際にも、第一印象がプラスになるものです。
明るさは、場の空気を和ませるものなので、暗い雰囲気よりも、相手に一緒に仕事がしたいと思われることにつながります。
いつも楽しそうで、ポジティブに物事を考えることのできる人がいると、周囲の人もその明るさに引っ張られて仕事がはかどるでしょう。
そして、自然と周りから頼りにされることも多くなります。
過去に場の空気を変えられて物事を改善できたエピソードがあるのなら、それもアピールできます。
ポジティブ思考である
失敗しても落ち込まず、成長までの過程と捉えられるのも前向きな人の特徴のひとつです。
上司からの指摘も、ポジティブに考えられるでしょう。
ポジティブな思考とは、積極的な考え方や姿勢のことです。
物事や相手の良い面を見られるので、問題を解決に導いたり、目標としていた結果を引き出したりする力を持っています。
自分の良い点も見つけられるため、悲観的になることがあまりありません。
上司の指摘や仕事のミスも、次に活かせられるように思考を転換でき、落ち込んでいる時間がもったいないと思えます。
したがって、行動力が増し、時間を友好的に使えるでしょう。
そのように切り替えられる思考は、仕事の手助けになるので、企業から好印象を受けやすいです。
【自己PRで前向きさをアピールするには】前向きが特に評価される職種
自己PRにおいて、前向きなところを全面的にアピールしたい人は、そもそもどんな職種なら高く評価されやすいのかを理解しておく必要があります。
なぜなら、少しでも採用率を上げるには欠かせないポイントになるからです。
企業が「この人を採用したい!」と思うためには、自分の良いところがマッチする職種であることが大前提になります。
だからこそ、ここで特におすすめな職種を3つピックアップしておきましょう。
営業
どんな時も明るくて前向きでいられる人は、営業職においては高く評価される可能性があります。
なぜなら、社内の人に加えて取引先とのコミュニケーションも、頻繁に起こることがあるからです。
そして営業職というのは、必ずしも毎回スムーズにいくとは限りません。
そのため、場合によっては落ち込んでしまうような出来事とも、たくさん出逢うことになるでしょう。
だからこそ、明るくて前向きな人であれば、そんな状況でも乗り越えていける印象を与えることができます。
たとえ売り込みに対してまだ自信がなかったとしても、持ち前の強みを活かし続ければ、必ず良い結果を出せるようになるはずです。
物を売ることに対する興味がある人なら、特にベストな選択肢だといえるでしょう。
人事
人事の仕事も、さまざまな人と関わることになる仕事の1つです。
そのため、明るくて前向きな人ほど、その強みを発揮する機会が多々出てくるでしょう。
また、必然的にコミュニケーション能力も必要になってきますので、その点も非常にマッチした職種であることがいえます。
会社で働く社員それぞれが高いモチベーションを維持しながら働くためには、人事による正しい評価制度が必要不可欠です。
職場環境を良くするのも人事の務めになりますので、ぜひ現場の人からさまざまな意見をヒアリングしながら、立派な人事になることを目指してみてください。
接客業
あらゆる接客業に共通することは、もちろん人と楽しく接することができる力が必要なことです。
つまり、明るくて前向きな人ほど、接客業でも大きく活躍が見込めます。
毎日さまざまなお客様の対応をすることになりますので、コミュニケーションが好きな人にとっても最適な選択肢になるでしょう。
もちろんお客様に良い印象を与えることができれば、その分社内での評価もアップすること間違いありません。
どんな人からも愛される存在になれるので、前向きなところをアピールしたい人は、接客業に関しても検討する価値ありです。
あとは同じ接客業でも扱う商品が大きく異なるので、自分がもっとも興味のある商品を取り扱っているところに応募するようにしましょう。
【自己PRで前向きさをアピールするには】自己PRのポイント
「自分のことをアピールするなんて簡単だ」と考えていると失敗しやすいのが自己PRです。
複数の事柄が混ざって肝心の魅力が伝わらなかったり、相手にアピールするテーマが明確でなかったりすると、適切な評価が受けられなくなってしまいます。
自己PRの文章を考えていくうえで、特に意識したい3つのポイントは、「アピールすることを1つに絞る」「結論から書く」「根拠となるような経験の話を盛り込む」です。
これらをしっかりと押さえることで、テーマがはっきりとし説得力のあるアピールとなります。
アピールする強みは1つに絞る
学生の中には、自身の得意なことを2〜3つ挙げて、より活躍できる人材であることをアピールしたがる人がいます。
しかし、自己PRではこうしたやり方は良くありません。
話のテーマが途中で入れ替わったり、間に関係のないエピソードが挟まったりすると、話題に一貫性を持たせられず印象が薄くなってしまいます。
また、それぞれに同程度の字数を割く形となってしまうため、根拠の描写に必要なボリュームを確保できず、一つひとつが薄い内容となりがちです。
せっかく頑張ってアピールポイントを列挙しても、その良さが相手に伝わらないのでは意味がありません。
十分な字数を使ってテーマを肉付けし、具体的な魅力を伝えるためにも、アピールする強みは1つに絞った方が良いでしょう。
結論から書く
2つ目のポイントは、最初に結論を書き、テーマを明確にすることです。
あなたがこれからどういう話をするのか、何についてアピールしようとしているのかをまず示すことで、採用担当者はそのテーマを踏まえて自己PRを評価します。
あなたの強みは何か、あなたが仕事で発揮できる良さはどんなことかを明確にし、それを起点に話を肉付けしていきましょう。
最後にまとまっていれば良いという考えで、過去のエピソードなどから話を始める学生が稀にいますが、こうしたやり方はあまり良くありません。
話の軸が示されず、テーマや話題の着地点が見えなくなってしまうため、全体の内容も把握しづらくなります。
一貫性のある文章を作るために、結論から書き始めるのが良いでしょう。
根拠となるエピソードを盛り込む
あなたの強みが本当に発揮できているものなのか、どのような場面で活かすことができているのかを示すうえでは、根拠となるようなエピソードを挙げて話すことが大切です。
たとえば、「私は前向きな人間です」と主張したとしましょう。
その言葉だけで、企業担当者の目には「前向きさ」が特徴的な人間だと映るでしょうか。
担当者はあなたがどんな人生を送ってきたかなんて知りませんし、どう活躍してきたのかもわかりません。
具体的にその「前向きさ」が発揮された出来事や、理由付けとなるような経験がないと、初対面の相手からすればただ一方的に根拠のないことを主張しているだけになってしまいます。
あなたの過去を追体験してもらうためにも、具体的なエピソードを簡潔に語った方が良いでしょう。
【自己PRで前向きさをアピールするには】自己PRの構成
「前向きさ」をテーマに、相手を納得させるような自己PRを考えていくうえでは、3段階の構成を頭に入れると効果的です。
最初に、アピールしたい強みを結論としてはっきり主張します。
あなたが何を強みとして話したいのか明確にすることで、企業担当者がテーマを把握し、全体の内容をその筋に沿って評価できるようになります。
次に、その強みをどんな場面で発揮し、どのような成果につながったかというエピソードを語り、根拠を示しましょう。
文字制限など条件にもよりますが、その経験において何が課題となっていたのかを最初に述べます。
その後、どのように取り組んだのか、その結果どのような成果が得られたのかといった点をカバーするよう構成を意識すると、全体がわかりやすい内容になります。
そのうえで、あなたの「前向きさ」という強みが仕事の中でどう活かせるのか、具体的な未来像を踏まえて語り、より強い説得力を持たせましょう。
上記の内容について、ここから詳しく見ていきましょう。
結論(アピールしたい強み)
自己PRでは、最初にあなたがアピールしたいことを結論として提示します。
「前向きさ」をアピールするのであれば、「私の強みは〜な前向きさです」というように、どんな場面で発揮される「前向きさ」なのかまで触れると良いでしょう。
このタイミングで、自身の強みや魅力について細かいところまで説明しようと頑張ってしまう学生もいますが、これは逆効果です。
自身の強みを細かく限定してしまうと、「特定の場面でしか自分は活躍できない」という印象を相手に与えてしまうおそれがあります。
具体的な内容については、この後のエピソードトークの中で詳細を語っていくので、ここでは何について話したいのかが明確にわかるよう簡潔な答え方をした方が良いでしょう。
強みを発揮したエピソード
次に、あなたの強みがどんな形で発揮できたのか、具体的なエピソードを述べていきます。
まず始めに、「どのような活動で自分の強みが発揮されたのか」という概要を示し、全体の道筋を明確にしましょう。
こうすることで、企業担当者は内容をストーリーラインに沿って読み進めやすくなり、具体的な評価がしやすくなります。
また、「〜の活動で発揮しました」といった語り口にすると、その後との話をつなげやすくなります。
続いて、そのエピソードの状況・課題や目標となっていた事柄、具体的な取り組み内容、その結果というように流れを踏まえた文章を作りましょう。
一連の経緯がスムーズにつながっていることで、聞き手も内容がわかりやすくなり、あなたのエピソードに対しても共感を持ちやすくなります。
もし、自己PRに字数制限がある場合には、状況を簡略化して字数内に収めましょう。
「〜という状況で〜が課題でした」「〜という取り組みを行いました」「その結果、〜になりました」といったように、1文ずつで表現すると少ない文字数でも内容をまとめられます。
仕事にどう活かせるか
根拠やエピソードをともなって語ってきた強みを、仕事の中でどのように活かしていくのかを述べましょう。
これを語ることで、企業担当者は学生が入社し実際に職場で働いていく際の姿をイメージしやすくなります。
職場とのマッチングを見ていくうえで、こうしたイメージの共有は重要と言えるでしょう。
「前向きさ」をアピールするのであれば、困難や失敗にも挫けることなく立ち向かう強さや、周囲を巻き込んでチームで課題解決に取り組んでいく結束力などに、あなたの前向きさが活かされていくことを示すと効果的です。
また、強みをそのままの形で押し出すよりも、あなたのアピールする強みをメインに置きつつ、それによって職場での活力や行動力に転換していけることをアピールするとなお良いでしょう。
【自己PRで前向きをアピールするには】魅力的な自己PRの書き方
本命の企業に入るためにも、自己PRはできる限り魅力的なものにしておきたいところでしょう。
そこで重要になるのが、内容をどうするのかだけではなく、文章の書き方も意識することです。
伝え方1つで相手に与える印象は大きく変わりますし、何よりも高く評価してもらえる可能性が出てきますので、効果のある書き方をここで理解しておいてください。
特に覚えておいてほしいポイントを2つ紹介しますので、しっかり頭に入れておきましょう。
採用担当者の印象に残る
まず注意しておいてほしいのが、採用担当者の印象に残る書き方を意識することです。
といっても、なかなかイメージできないかもしれません。
そのため、常に考えてほしいのが、他の人とかぶりそうなアピールの仕方は避けること。
例えば、単純に「私の強みは前向きなところです」と伝えるだけでは、おそらく多くのライバルと被ってしまうでしょう。
だからこそ、他の表現を使って前向きなところをアピールしたり、自分の過去の経験を踏まえた上で、できる限りオリジナリティのあるアピールにしたりすることを考えてみてください。
そうすれば、どんな企業に応募することになったとしても、採用担当者の印象に残りやすくなります。
考え方や価値観が明確に伝わる
自己PRにおいてもう1つ重要なのが、自分が持っている考え方や価値観が伝わるように書くことです。
多くの企業では、その人の自己PRを通じて人間的な部分を知ろうとします。
その理由は、自社にとって本当に必要になる人材なのかどうかを判断したいからです。
また、企業がおこなう採用活動には、必ず費用がかかっています。
そのため、せっかく採用した人が早期退職してしまうと、費用も手間もすべて無駄になってしまうのです。
だからこそ、どんな企業も考え方や価値観の合う人材を、しっかり見つけたいと考えています。
あらかじめ企業分析をしておき、どんな人材が求められているのかをきちんと理解しておいてください。
ちなみに、自己分析をすることで自分の考え方や価値観を明確に判断することも可能です。
もし自己分析がまだできていなかったり、そもそもできなくて悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
【自己PRで前向きさをアピールするには】自己PRの例文
「前向きさ」をアピールする際、特に大切にしたいのは「あなたの前向きさをどのようにアピールするのか」という点です。
どのような状況があって、どういった課題を解決するために「前向きさ」を発揮したのか、具体的にどんな行動を取ったのかといった点をしっかり答えると、説得力のあるエピソードトークに仕上がります。
たとえば、長期インターンの経験においてあなたの「前向きさ」を活かすことができた経験であれば、インターン先の仕事に取り組む中での苦労や失敗を乗り越え、成長につなげられたことを話題に挙げると良いでしょう。
また、留学の経験から自身の前向きな姿勢を強みとしてアピールする場合は、言葉や文化の違いによる戸惑いを乗り越え、諦めず取り組んだ経緯などを話題にしてみると良いかもしれません。
以下に、先ほど挙げた2つのエピソードについて、それぞれの自己PRの例文を用意しましたので、自己PR文を作る際の参考にしてみてください。
長期インターンの経験
私の強みは、「厳しい状況であっても決して諦めず、前向きに取り組む姿勢」です。
私は昨年の夏に、テレアポのサービスを提供している企業の長期インターンに参加しました。
研修では、インターネット回線のテレアポ業務に取り組みました。
これに加え、1ヶ月間の営業成績を競う課題があり、インターンに参加した10人で競い合うことになったのです。
最初のうちは断られるのが当たり前で、ほとんど契約が取れない日々が続きましたが、私は持ち前の前向きさを活かし、どれだけ断られてもへこまずに架電を続けました。
また、同時に説明やキャンペーンの紹介の仕方について文言を見直すなど業務の改善に取り組み、その結果研修の後半になると契約数が増え、最終的にトップの成績となってMVPとして表彰されることになりました。
この前向きな姿勢を活かし、御社の営業活動でも粘り強く取り組み、将来は営業部を引っ張るリーダーとして活躍していきたいと考えています。
留学先での経験
私の強みは、「経験がないことにも前向きに挑戦し、成長していけること」です。
その強みが活きたのは、昨年の春から夏にかけてカナダに3ヶ月の長期留学を行った際のことです。
私のホストファミリーや留学先の学校では、日本語がまったく通じず、ほぼ英語でやり取りせざるを得ない状況でした。
当然授業も英語で行われていたので、最初のうちは先生の講義を理解するのも難しく、内容を理解するのに苦労する日々が続きましたが、私は諦めることなく「これは本格的な外国語を学ぶ機会だ」と前向きに捉えることにしました。
図書館に通って語学を含めた勉強に励むほか、現地の学生に自分から話しかけ、課題や授業についてのアドバイスを聞くといった行動を続けます。
その結果、先生の話している内容や基本的な会話が理解できるようになり、最終的に充実したキャンパスライフを送ることができました。
私はこうした前向きさを仕事でも発揮し、御社の営業活動に取り組む際も決して諦めず、課題解決の努力を続けていけると考えています。
部活での経験
私の強みは、ムードメーカーなところです。
私は、大学でダンス部に所属していました。
ダンスには、協力して息を合わせることが求められています。
しかし、所属していたダンス部では、初心者と経験者のスキルの違いから空気が悪くなってしまうことが何度かありました。
私のダンスの経験は高校生の時の部活のみですが、楽しむことが大切だと思い、積極的に間に入って意見を聞き、両者の会話がなくならないようにしました。
初心者であってもダンス部に入ったということは、ダンスに興味がある人ばかりです。
立ち位置や振り、見せ場などを相談し、全員が楽しんで踊れるように声をかけ、まとまりのあるチームを目指し、結果的に空気が良くなりました。
入社後も積極的に人と関わり、場の空気を良い方向に変え、利益に貢献します。
サークルでの経験
私の強みは、物事をポジティブに捉えられることです。
私は大学で、サッカーサークルに所属していました。
強いサークルではなく、設備は整っていないところが多くあり、所属している人数も少ないです。
しかし、試合に勝てるように前向きに取り組んで活動しました。
サークルの仲間が諦めてしまうような対戦相手でも、事前に調べ、練習内容のメニューを相手に合わせて変えることを提案しました。
少人数であることは、メニューの変更や日時の調整がスムーズにでき、全員の意見を反映しやすいです。
不十分な設備も、場所を借りる理由になり気分を変えられるため、モチベーションが上がり、その結果、勝った試合が増えました。
入社後も、あらゆる物事のプラスの面を大切にし、良い点を見つけていき、目標達成や問題解決につなげたいです。
学業
私の強みは、チャレンジ精神が旺盛なところです。
私は大学で、さまざまな実験に挑戦し、結果の変化を探り続けました。
条件を少しずつ変え、似たような実験を繰り返すことが多いなか、私は思い切って違う条件を加えて取り組みました。
比較のため継続して行う実験を大切にしつつ、反対の方向から探ることも興味深いと感じているからです。
あらゆる実験に挑戦することはリスクも多く、長く取り組んできたうえで出た結果が覆されてしまうこともあります。
しかし、新しい気づきを得るために必要だと考え、結果的に、過去の論文にデータを加えられ、教授に評価されました。
入社後も失敗を恐れず、多くの発見ができるように、誰も行っていないことに進んで挑戦したいです。
【自己PRで前向きさをアピールするには】自己PRの作成に自信がない人はエージェントの利用がおすすめ
ここまで自己PRの書き方について解説しましたが、自身の強みや魅力を具体的にアピールできる自信がないといった方がいるかもしれません。
また、強みに根拠を持たせられるようなエピソードについて、特に思い当たるものがないと悩んでいる方もいるでしょう。
そういった、自己PRの作成に自信がない人は、就活エージェントを活用してアドバイスを受けるのがおすすめです。
就活エージェントは、就職活動に励む方に向けてさまざまなサポートを提供しています。
ESの作成から面接対策まで、専任のエージェントのアドバイスを受けることができるほか、悩みがちな自己PRに関する相談にも応じてくれます。
どうやればうまくいくのか悩んでいる学生は、以下の就活エージェントサービスを利用してみると良いでしょう。
まとめ
本記事では、「前向きさ」を自己PRでアピールしていくにあたってのポイントや注意点について解説しました。
「前向きさ」自体はとてもポジティブな印象を与えられる反面、概念的な言葉なのでうまく具体化しなければならない点は気をつける必要があります。
また、エピソードトークにおいては「前向きに頑張った」とするよりも、前向きな意識からどのような行動につなげたのかも重要となります。
「前向きさ」を強みとしてアピールしていこうと考えている方は、どんな取り組み方をしたのか具体的に振り返っておきましょう。