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・自己prで部活動の経験をアピールする方法
・自己prをする際の注意点
・自己prの見つけ方
・自己prの構成方法
・部活動の経験をアピールする自己prを作成したい人
・部活動の経験が面接官に与える印象を知りたい人
・自己prの書き方・ポイントを知りたい人
・部活動をテーマにした自己prの例文を知りたい人
就職活動で頭を悩ませがちな代表的なものとして、まず思い浮かぶのが自己PR文の作成でしょう。
いざ自己PRに使えそうなエピソードを探そうと学生生活を振り返ってみたところ、部活動一色だった人もいるでしょう。
部活動に打ち込んだ経験は、うまく伝えることができればむしろ高い評価が期待できるエピソードとなります。
今回は、部活経験を自己PRのエピソードとして使いたい人に向けて、より高評価を受けるための方法をご紹介します。
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【自己PRで部活動をアピール】部活動経験は高い評価を受けやすい?
学生生活は部活の思い出ばかりで、ほかに語るべき経験をしてこなかったと思うと、部活経験だけで自分をうまくアピールできるのだろうかと不安になってしまうかもしれません。
人に自慢できるような成果が残せなかった人の場合はなおさらでしょう。
しかし、就職活動で評価されるのは結果ではありません。
たとえ輝かしい結果を残せなかったとしても、以下の理由から部活経験は高い評価を受けやすいので、自信を持って自己PR文を作成しましょう。
組織に属した経験だから
「体育会系」の人は、厳しい上下関係の中で礼儀が身についているなどで評価されることが多いです。
しかし、スポーツ系の部活動に限らず、組織に属した経験で培われるものは大きいでしょう。
部活動は一つの組織であり、その組織内では先輩や後輩との関わり方や、監督や他校の生徒などさまざまな人間関係が築かれます。
そして、組織に所属していることで、組織内の自身の役割や振る舞い方が自然と身についていることが想像されます。
社会に出て初めて会社に属することになる人に比べ、部活動に所属していた経験がある人は一歩リードしていると言えるのです。
また、組織が掲げた目標に向かって一生懸命取り組んだエピソードを持つ人は、会社にも共通する部分が多いことから高く評価されます。
長期間かけて取り組んだ経験だから
部活動経験は、高校であれば3年間、大学であれば4年間と長期にわたるエピソードとなります。
長期間の経験は、今の自分自身を形作っていると言えるでしょう。
そのため、部活動のような長期の経験で育まれた強みは、今後すぐになくなってしまうものではない確固とした自身の強みであると言えます。
数週間、あるいは数ヶ月間のエピソードと比べて、長期間かけて取り組んだ経験から得られた強みは、その期間の長さが大きな根拠なって説得力を持ちます。
また、企業は長く貢献してくれる人物を求めていますから、長きにわたり同じ部活動を続けた実績は高い評価につながるでしょう。
そしてその経験は、すぐに諦めて辞めてしまう人物ではないことの証明にもなり得ます。
ストレス耐性があると思われるから
部活動を続けていく中で、厳しさに耐えて困難を乗り越えたり、部活内での人間関係に悩んだりした経験があるでしょう。
そのような経験から、部活動経験者は高いストレス耐性が身についていることが多いです。
所属する部活動の種類によって異なるものの、特に体育会系の部活経験者は、ストレス耐性が高いと評価される傾向にあります。
社会に出ると、自分の思い通りにいかないことが多くあり、場合によっては理不尽な体験をすることもあるでしょう。
そのようなとき、すぐに辞めてしまうような人物を企業は求めてはいません。
企業は、困難に直面してもそれに打ち勝ち、長く企業に貢献してくれるストレス耐性があると考えられる部活経験者を優遇するのです。
ベンチャー企業でも高い評価を受けやすい
ベンチャー企業では、忍耐力を持つ人物が求められる傾向にあります。
特に起業から間もないベンチャー企業では、過去の経験にもとづく明確な答えやマニュアルが存在しないため、社内の誰も経験したことのない仕事を手探りで進めなくてはならないことも考えられます。
そのうえ人手不足であることも多く、一人ひとりにかかる業務範囲は広く激務になりがちです。
裁量が大きい反面、責任も大きいため、そのプレッシャーがストレスになる場合もあるでしょう。
また実力主義のため、実力を示すことができなければ出世・昇進は望めません。
そのためベンチャー企業では、これらのプレッシャーや激務に耐えられるであろう部活経験者を高く評価する傾向にあるのです。
【自己PRで部活動をアピール】採用担当者は部活動経験の何を見ている?
採用につながる自己PRを作成するためには、企業側の採用担当者が評価しているポイントは何かを知らなければなりません。
やみくもに自分が良いと思った部活動経験を語っても、企業側に響かないものであっては落とされてしまう可能性が高いです。
ここからは、自己PRに部活動経験を用いた場合に企業が評価するポイントを紹介していきます。
企業の見ているポイントをきちんと押さえ、それに則ってアピールするエピソードを選びましょう。
結果ではなく過程の経験
部活動を続けてきたことは事実であっても、他人に語れるほどの結果を出せておらず、部活動経験を自己PRで扱うことを躊躇してしまうという人もいるかもしれません。
しかし、たとえ全国大会で優勝するなど良い結果を残したとしても、面接ではさほど大きな意味を持ちません。
もちろん、優勝などの輝かしい結果を残せていることは誇らしいことであり、それほどの成果を出すには、苦しい練習を乗り越えたなどの相当の努力があったことは想像できます。
企業が知りたいのはむしろその努力の過程で、特に思考傾向や行動を重視しています。
ですから、華々しい結果を残せていないことは特に問題にはなりませんので、自信を持って努力の経過を語りましょう。
内容をブラッシュアップすれば、高評価を得られる立派な自己PRとなります。
組織内での役割や行動
選考過程において、企業は学生とその企業とのマッチング度合いと、仕事でのポテンシャルを見極めようとしています。
学生が部活動という組織の中でどんな役割を持ち、どのように努力したかで社会人になってからの振る舞い方をある程度想像できます。
企業にとって、応募者が企業にマッチした人物であるかどうかは特にチェックするポイントです。
採用してからミスマッチが発覚し、早々に退職されてしまうことのないように、企業で長く活躍してくれる人を採用したいと考えているのです。
このようなことを踏まえて、採用担当者の心をつかめるようなエピソードを選び、入社後の振る舞い方や仕事上での役割などを考えながらアピールすると良いでしょう。
挫折や課題の乗り越え方
部活動経験のある人は、部活動をしたことがない人に比べ、困難に直面する場面や挫折や苦労を味わう場面に直面してきたと考えられます。
また、大きな課題を乗り越えたという経験をした人も多いでしょう。
そのとき、どのように課題を捉え、どういう風に乗り越えたのかを伝えることは非常に有効です。
仕事をしていくうえでは、誰もが多くの挫折を味わい、多くの課題に直面します。
企業は、学生が挫折や課題に直面したときの行動や考え方から、それを乗り越え成長していく力がある人物かどうかを探ろうとしています。
その課題を乗り越えたことでどのような成長が得られたか、それを入社後に企業の中で仕事に活かそうとする意欲を伝えられると目標の内定に一歩近づくことでしょう。
【自己PRで部活動をアピール】アピールするうえでの注意点
ここまで、企業が部活動経験をエピソードに用いた自己PR文の何に注目しているのか、そしてそれをどのような評価に役立てるのかを紹介してきました。
自己PRで企業に伝えたいエピソードがいくつか浮かんできたのではないでしょうか。
自己PR文を作成するには、注意しなければならないポイントが多々あります。
実際に自己PR文の作成に取りかかる前に、以下の注意点に留意しながら自分の中にあるエピソードを整理してみましょう。
伝えるエピソードは一つに絞る
長く部活動を続けてきた人の場合、貴重な体験をすべて伝えたいと思うのは仕方のないことです。
もちろん、実際にさまざまな経験をしているため得られた知識も多く、自身の成長につながっていることでしょう。
しかし、選考を突破するためにはいろいろ経験し、得られたものがたくさんあったと述べるのではなく、印象的なエピソードひとつに絞って伝えるのが得策です。
複数のエピソードを交えようとすると、一つひとつの話の内容がぼやけてしまうため、印象が弱くなりがちです。
一つのことを深く突き詰めて取り組んだ経験の方が、良い印象をより強く与えることができるでしょう。
自分の中で比較検討し、印象的なエピソードをひとつ選んで伝えるようにしましょう。
組織内での個人的な取り組みを話そう
特にチームスポーツなどの部活動で、大きな成果を成し遂げた経験がある場合にやりがちなのが、そのチームの良さをアピールしてしまうことです。
自分自身に関するPRの場であるのに、所属チームのPRになっていないか注意しましょう。
たしかに、チームが一丸となって皆で勝利を勝ち取ったことは誇らしいことです。
しかし、就職活動の選考においての自己PRは、企業が応募者個人の人物像を知ろうとする材料のひとつであることを意識しておかなければなりません。
企業側は、組織の中で応募者がどのような振る舞いができる人物なのかを知りたいのです。
勝利のためにチームの中で自身が取った行動についてや、自分の振る舞いがチームに与えた影響などを中心に語る必要があります。
専門的な言葉や表現をそのまま使わない
自己PRは、誰が読んでもわかるように書くことが重要です。
特にスポーツのルールやポジションについてなど、当然知っているものと思われる用語でも、面接官がそれを知っているとは限りません。
たとえば、バスケの「センターポジション」を伝える際には、「ゴールに近いところでプレーする」「高身長の人が担当するのが一般的である」など、誰にでもわかりやすいように説明を入れる必要があります。
自身をアピールする自己PRが、用語の意味がわからないことで状況が伝わらないのでは意味がありません。
また、伝えたい相手に対する配慮のない語り口では、気配りや気遣いを欠く一人よがりの印象を与えてしまい、良い評価を得ることは難しいでしょう。
最近の経験を優先的に伝える
就活の自己PRで部活動について話す際には、特に大学や高校まで部活動を続けていた人が注意すべき点があります。
もし中学や小学生の時から同じ競技を続けていて、大学まで部活動に励んでいた場合、高校や中学での活動内容を中心に話すのは避けましょう。
そうすると、「成長していないのではないか」という疑問を持たれるリスクがあります。
したがって、自己PRでは、単に活動歴を語るのではなく、そこで学んだスキルや経験、特に大学での活動を通じて得た成長や成果を強調することが重要です。
このように自己PRを構成することで、これまでの部活動が自分の個性や能力の発展にどのように影響を与えてきたかを効果的に伝えることができます。
【自己PRで部活動をアピール】高評価を得るためのポイント
自己PRで使うエピソードを決めたら、せっかくの良いエピソードをできるだけ高評価を得られるように伝えたいものです。
同じ内容を伝える場合でも、その伝え方次第で与える印象は大きく変わってきます。
ここからは、自身の部活動での経験で得たものを、採用担当者に最大限良い印象を与えられるように伝えるためのポイントを紹介していきます。
実際に一度伝えたいエピソードについて書き出し、以下のポイントに従って文章を整えてみてください。
強みはわかりやすく定義する
自己PRとは、自分の強み、長所をアピールすることです。
このとき、自身の強みを「リーダーシップ」「協調性」など抽象的に一言で表現してしまうと、長所をアピールしたにもかかわらず、マイナスの印象を持たれてしまうこともあるので注意が必要です。
長所と短所はそれぞれ表裏一体となっており、「リーダーシップがある」と表現した場合、「我が強い」「強引」などのマイナス面を想像してしまうことも珍しくありません。
自分がアピールしたいこと伝えるには、単語ではなく文章にして表現した方が良いでしょう。
たとえば、「リーダーシップ」なら「部員一人ひとりの強みを最大限に引き出すことが得意です」と書くなど、端的かつ印象的な一文を考えましょう。
エピソードは具体的に伝える
部活動経験のエピソードは、おおよそ似たようなエピソードになりがちです。
採用担当者は多くの学生のエピソードをチェックするため、抽象的な内容では印象に残りません。
そのため、具体的なエピソードにする必要があると言えます。
数字や固有名詞を用いたり、実際の会話表現を交えたりして、採用担当者があたかもその場面に立ち会っていたかのように、あるいはその場面をカラー映像でイメージできるくらい鮮明に伝えられると効果的です。
ほかの応募者と同じような長所であっても、まったく同じ体験をしているわけではありません。
自分独自の経験として、より説得力のあるエピソードを伝えましょう。
なお、内容を精査することも大切ですが、伝え方を工夫することも忘れないようにしてください。
仕事でどう活かすかを明確に伝える
感動的なエピソードを持っていたとしても、その経験を入社後の企業で活かすことができないのであれば、そのエピソードを自己PRに使うメリットはありません。
採用担当者は、企業に貢献してくれそうな人物を採用します。
企業での仕事につながらない経験をアピールしても、採用には結びつかないのです。
自分が部活動での経験から何を得られたのか、そしてその得られたものを活かして企業でどのように貢献できるのかが明確にわかるように伝える必要があります。
そのためには、自分の経験が企業内のどの職種で、どのような立場であれば活かせるのかを調べておく必要があります。
企業研究をしっかりと行い、部活動での経験を仕事で活かすことで企業に貢献できることをアピールしましょう。
【自己PRで部活動をアピール】自己prの見つけ方
ここからは、自己PRで部活動をアピールしたい際の自己PRの見つけ方について解説していきます。
特に部活動自体は自己PRの題材としてよく使用されるものではあるのですが、それだけに他の就活生と被る可能性が高いので注意が必要です。
下記で解説しているポイントをしっかりとカバーしていれば他の就活生とも差別化ができ、企業からも評価される自己PRが作れるでしょう。
自己分析を行う
就職活動における自己PRの見つけ方は、自己分析を深めることから始まります。
自己分析をする際には、過去に直面した困難や挑戦、そしてそれらをどのように乗り越えてきたかを振り返ることが重要です。
部活動であればどんな困難に直面し、どのようなアプローチをして解決したのかということを振り返りましょう。
また、自己PRは単に過去の経験を並べるのではなく、それらを通じて得られたスキルや価値観を結びつけ、いかに自分がその職場に貢献できるかを伝えることが重要です。
自分の経験を深く掘り下げ、それがどのように他者や将来の職場に価値をもたらすかを考えることで、説得力のある自己PRが作成できます。
メンバーとの関りから探す
就職活動における自己PRの見つけ方では、日常の部活動での役割や仲間との関わり方からアピールポイントを見つけることが重要です。
例えば、部活動においてリーダーやマネージャーといった責任ある役職を担っていた場合、その経験からチーム運営能力やリーダーシップを強調できます。
また、良好な練習環境を整えるために積極的にコミュニケーションを取った経験は、協調性や問題解決能力の高さをアピールするのに役立ちます。
このように、自己PRでは具体的なエピソードを用いながら、周囲の人間との関わりに着目しつつ、自分のスキルや性格の特徴を伝えることが重要です。
周りの人に聞いてみる
友人や家族、学校の教師、部活動の仲間など、様々な人に意見を求めることをお勧めします。
自分でも気づかない、特に輝いていた瞬間や日常的な行動から、隠れた強みや個性を見つけ出す手助けをしてくれます。
彼らのフィードバックをもとに、自己PRを構築することで、自分自身の本当の価値を理解し、それを企業に効果的にアピールすることができます。
改めて他人の視点から自己分析を行うことは、自己認識を深め、自己PRの質を向上させる上で非常に有効な方法です。
【自己PRで部活動をアピール】自己PRおすすめの構成
実際に自己PRを書く際には、その構成にも気を配る必要があります。
自己PRは、採用担当者に伝わりやすくわかりやすく書くことが大切です。
どんなに魅力的な経験をしていたとしても、内容が伝わりにくいと良い評価は得られません。
わかりやすく伝えるためには、以下の順序で書くことです。
②強みを発揮したエピソード
③課題
④解決策
⑤結果
⑥会社にどう貢献できるか
面接の際には、口頭で語ることを求められます。
しかし、事前に作った自己PR文を丸暗記してしまうと、語る際にどこか借り物のような印象になってしまい、説得力に欠けてしまうためおすすめできません。
一字一句覚えるのではなく、ある程度の構成だけ押さえておき、自分の言葉で語ることが重要です。
【自己PRで部活動をアピール】部活動別!例文6選
実際に書き始めようとしても、どのように書いたら良いのか見当がつかない人もいるでしょう。
ここでは、前述した構成に従って書かれた自己PR文として、異なる部活動の6つの例文を紹介します。
それぞれ伝えたいエピソードやアピールしたい強みは異なると思いますが、以下を参考に実際に作成してみましょう。
なお、書ききれない細かい部分のエピソードは、後々面接のときに言葉で語るなど、口頭で語ることをあらかじめ想定した内容にするのもひとつの手です。
例文①野球部
私は高校では軟式野球部でしたが、大学では憧れの硬式野球部に入部しました。
しかし、実際に入部してみるとその差は歴然でした。
まずは試合に出ることを目標に、部活のほかに自主練として毎朝毎晩各1時間自主的にトレーニングをすることにしました。
監督に自分に足りないものを聞き、自主トレに取り入れていました。
2年生になるころには、監督から特別メニューを組んでもらえるようになり、格段に変化を感じたのを覚えています。
おかげで学生時代最後の試合には念願の出場を果たし、チームに貢献することができたのです。
また、この経験から忍耐力に関しては誰にも負けないと自負できるようになりました。
入社後は、野球部で培ったこの忍耐力で困難を乗り越え、憧れの貴社で長く活躍できる人材になりたいと思っています。
この例文は、野球部での経験を通して自身の「忍耐力」を強みとした自己PR文です。
「忍耐力」を強みに持つ人は、我慢強く頑張る人のイメージがありますが、企業ではやみくもに我慢して頑張ることで、重大な課題が埋もれたままになってしまう危険もあります。
ただ黙って頑張るだけでなく、積極的に監督に関わることにより問題点を明らかにしようとする前向きな姿勢がわかるように作成するのがコツです。
例文②バスケ部
バスケ部のキャプテンとしてリーダーシップを発揮した経験から、これが自分の強みであると自覚しています。
最初は部員同士でギクシャクし、悪い雰囲気がずっと続いていました。
そこで、私はメンバー一人ひとりと密に接する機会を作り、個人の性格の傾向を探ることに務めました。
個々の性格に合ったポジショニングを提案してみると皆賛成し、ポジションを変更した結果初めて試合で勝利することができたのです。
その後はメンバーのチームワークも良くなり、良い結果を残せるようになりました。
自分の意見をただ押しつけるのでなく、メンバーの個性を尊重するように努力し、一人ひとりの信頼を得られたことでチームを一つにまとめることができたのだと思います。
この強みは、あらゆる業務をチームで進めることを特徴とする貴社でこそ活かせると考えています。
上記は「リーダーシップ」を強みとする自己PRの例文です。
リーダーシップを強みに持つ人物を求める企業は多いですが、自己主張が強い印象があり、場合によっては敬遠されることもあります。
そのため、単に強引に引っ張るリーダーシップではなく、個人を尊重し寄り添うことでチームをまとめるなど、どの企業でも歓迎されるリーダーシップであることをアピールするのがコツと言えます。
例文③マネージャー
例文④アメリカンフットボール部
例文⑤ラグビー部
例文⑥水泳部
例文⑦吹奏楽部
これは、学生時代の吹奏楽部での経験から自覚できた強みです。
あるとき皆の演奏に違和感があることに気づき、部員一人ひとりに聞き取りを行ってみると、コンクールが目前なのにもかかわらず、退部を考えている部員が多数いることがわかりました。
そのときは顧問の先生が変わったばかりで、練習のやり方に不満を持つ部員が多くいたのです。
先生のやり方は、部長と副部長の私は理解していましたが、部員全員にはその意図が正しく伝わっていないのだと感じました。
そこで、部長を通じて先生から部員全員に、練習のやり方を変えた意図を丁寧に説明してもらう機会を設けてもらいました。
その結果、先生の意図を理解すると同時に、部員からも活発な意見が出るようになり、全員の意思が統一されて退部者を一人も出さずに済んだのです。
この経験を活かし、貴社に入社後はさまざまなトラブルを解決していきたいと考えています。
上記の例文では、「調整力」に加え、協調性や違和感に気づける能力、積極的に行動できる能力などもアピールできています。
特にチームで仕事をする職種や、人に直接関わる仕事には有効な自己PRと言えるでしょう。
例文⑧ダンス部
私は小学校・中学校・高校でダンス部に所属していました。
そこで培われた継続力が、私の一番の強みになっています。
親に言われたことで始めたダンスのレッスンは、小学生のときはあまり好きではありませんでした。
しかし、続けていると徐々に楽しくなり、中学では自分の意思でダンス部に入部し、高校はダンス部で実績のある学校を選びました。
ダンスは基礎体力づくりが大切で、12年間ずっとトレーニングを続けていました。
特に高校では、朝練・午後練を合わせて週7日毎日の練習も欠かしませんでした。踊ることは好きですが、正直つらいこともあります。
しかし、続けてきたからこそ本当のダンスの楽しさを知ることができたと考えているので、続ける工夫をして、状況に応じた「続けられる環境づくり」をしながら頑張ってきました。
今では「継続は力なり」が座右の銘になりました。
地道な努力をして経験を積むことは、私にとって苦にはなりません。
貴社でもこの継続力を活かし、成長しながら長く貢献したいと考えています。
「継続力」を強みに持つ学生は、何か困難があっても、ひとつの場所で長く努力できる人という印象を与えることができます。
ただ漫然と続けるのではなく、上記の例文のように、困難があっても工夫や努力をしつつ、一つのことをやり遂げたことをアピールするとより良い評価を得られるでしょう。
例文⑨チアリーダー部
例文⑩演劇部
私は演劇部に所属していましたが、そこは入部当初から部員が集まらず常に廃部の危機にありました。
そこで、認知度を高めるために、路上ライブのように路上での演劇にチャレンジすることにしたのです。
最初は校舎の片隅で行っていたのですが、一念発起して街中で演技を行うことにしました。
今まで経験のないことで、演技のほかにも道路の使用許可や音響のことなども考えなければなりませんでしたが、結果は大成功で、毎週日曜日には路上に人が集まるようになりました。
すると部員も自然に増え、現在は学内でも大所帯の部になっています。
この経験から、現状を打破するためには、新しいことに挑戦することが重要だと強く感じました。
同時に、私はこのチャレンジ精神が強みであると自覚したのです。
入社後は、チャレンジ精神をモットーとする貴社の社風のもと、この強みを存分に発揮したいと考えています。
この例文は、演劇部で「チャレンジ精神」を発揮したエピソードを採用しています。
積極的に行動できる人のイメージがあり、現状を変える力がある人物という印象を与えることができるでしょう。
ベンチャー企業など、新しいことにチャレンジする行動力を求める企業では特に高評価となります。
例文⑪ボランティア部
地域活性化に向けた取り組みは、役場と一緒に進めるべき課題です。
しかし、まったく取り合ってもらえなかったため、自分たちで過疎化の根本原因を探ることにしたのです。
老人人口・子どもの数・生産人口・消費人口などに分け、年代ごとの人口減少推移を徹底的に分析し年代別の問題点を洗い出し、それらをデータにまとめました。
また、近年さまざまな行政の施策から移住人口を増やすことに成功している奥多摩町を分析し、今まで作った分析データと一緒に役場に提出したのです。
その結果、役場の方には分析資料を喜んでいただき、ボランティア部として今後の村の活性化に貢献できることになったのです。
今では定期的に役場の方とお会いして、地域活性化に向けてボランティア部として継続的な活動を続けています。
貴社に入社後は、分析力を活かした説得力のある営業マンとして貢献したいと考えています。
この例文は、「分析力」を強みとして営業職を志望する人の自己PRです。
分析力が強みである人物は、理論的な考え方のできる人物である印象を与えます。
ただ分析するだけで終わらせず、その結果を活かして理論的に相手を納得させられる説得力をアピールするのがコツと言えます。
例文⑫天文部
例文⑬合唱部
まとめ
自己PRの作成は、就職活動では避けて通れない作業です。
そして、作成した自己PR文は、企業に自分自身のことを知ってもらうための大切な材料になります。
とはいえ、自分自身の強みを他の人にアピールすることは、今まで経験したことのない人がほとんどでしょう。
不安に思う人もいるかもしれませんが、学生生活で部活動を頑張ってきた人は貴重な経験をしてきたはずなので、一度自分の中で整理し、大事なポイントを押さえつつ自信を持って語りましょう。