【例文あり】新卒で製造業界の志望動機はどう書けばいい?構成やポイントを徹底解説!

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はじめに

日本で製造業に携わる方は非常に多く、新卒で就職する方の多くがこの業界に進むことになるでしょう。

しかし、製造業の企業は非常に多く、製造している製品も広いため、企業選びや志望動機作成に悩む方も少なくありません。

製造業を志望する場合、志望動機はどのように書けば良いでしょうか。

今回は新卒の方向けに、製造業界に提出する志望動機の書き方・文章構成・ポイントなどを解説します。

就職先に製造業を考えている方は、ぜひ参考になさってください。

【新卒向け製造業界の志望動機】そもそも製造業界とは

製造業は、原材料を加工し、製品を生産・提供する産業全般を指す言葉です。

肉や野菜・穀物などを仕入れて食品を作るメーカーや、金属やプラスチックを加工して機械を製造するメーカーが代表例です。

そのほかにも、衣類・化粧品・文具など作るものは数えきれないほどあり、製造業を志望するならどんなものを作る企業に入りたいかを考える必要があります。

製造業は私たちの衣食住を幅広く支えており、製造業に従事することは大きな社会貢献になるでしょう。

【新卒向け製造業界の志望動機】製造業界の主な仕事内容

製造業はモノを「作る」会社ではありますが、作る人だけでは会社が成り立ちません。

さまざまな方が力を合わせることで、メーカーの作った製品は市場に流通し消費者の手に渡っていきます。

直接製造に関係しない、企業自体を支える経理・総務なども必要でしょう。

ここからは、製造業界の主な仕事内容について解説していきます。

志望動機を書く前に、どの仕事に興味を持つのか、どの仕事が自分に一番向いているかなどを考えておくようにしてください。

商品企画

商品企画は、どのような商品が売れるかアイデアを出すのが主な仕事です。

売れそうなアイデアを考えても、それが自社で生産できるか・利益を出すために製造コストを押さえられるかなども考えなければなりません。

他社と競合する可能性も考えなければならず、おもしろいアイデアを出すだけでなくそのアイデアをどう実現させるかを考えることが大切です。

クリエイティブなイメージを持つ方も多いですが、データ分析など地道な作業も求められる大変な仕事と言えるでしょう。

設計開発

設計開発は、企画をもとに設計や開発を行います。

消費者が安全に製品を利用できるよう、細部までしっかりデザインしなければなりません。

生活必需品ではなく、暮らしをより豊かにするタイプの製品だと、安全性に加え、快適さ・遊び心などを考えるよう求められることもあります。

材料や人間工学・数学など幅広い理系の知識が求められるため、理系学部出身の方がこの仕事を任せられることが多いでしょう。

デザイン工学部などで学んだ方は、学んだことを仕事に活かせるシーンがたくさんあるためおすすめです。

製造

現場で製造に携わる方は、当然製品を組み立てたり梱包・出荷したりという仕事に従事します。

多くは単純作業であり、パート・アルバイトが製造の大部分を担う現場も多いです。

新卒で就職した方が製造部門に回される場合、単純作業そのものをするのではなく、ライン管理などの仕事を任される可能性が高いでしょう。

必要に応じて材料の発注を行ったり人員を管理したりすることで、求められるスケジュール通りに製品を出荷できるようコントロールする仕事でもあります。

品質管理

品質管理は、作った商品に品質上問題がないか・スケジュール通りに生産できているかなどを管理する仕事です。

サンプリング・抜き打ち検査などで、品質に問題がないか目を光らせます。

この仕事がなければ、出荷される製品の質を一定に保つことは難しいでしょう。

当然、何か異常があったときに「これぐらいなら問題ない」と済ませるわけにはいきません。

責任感が強く何かあったときにすぐ気づける方や、しっかり報連相のコミュニケーションを取れる方が求められます。

営業販売

いくらモノを作っても、それを売る人がいなければただ在庫を抱えてしまうだけになってしまうでしょう。

利益を出すために、その製品を売る営業活動をする人材が必要です。

メーカーの場合、多くの営業マンは法人を中心に回ります。

製品の良さをよく理解し、その製品を導入することがどれだけクライアントのためになるかをアピールできなければいけません。

高いコミュニケーション能力に加え、製品に関する知識や愛着がなければ上手なアピールは難しいでしょう。

【新卒向け製造業界の志望動機】製造業の志望動機の書き方

続いて、製造業の志望動機を書くときの書き方を紹介します。

志望動機は書き始める前に、書くための材料を集めて整理することが大切です。

自己分析・企業研究を進め、必要に応じてメモを取ることで自分の志望動機をクリアにしていきましょう。

以下の項目で紹介する3つのステップは、いずれも良い志望動機を書くために欠かせないので、できるだけ早くから取り組んでおくことをおすすめします。

自分の製造業にかける思いをはっきりさせられれば、実際に文章を書くスピードが上がり複数の企業を志望する際も時間を節約できるでしょう。

製造業の何に魅力を感じたのかを見つける

まずは、製造業のどこに魅力を感じたか見つけることが大切です。

多くの方は、「人の役に立ちたい」という想いを抱えて仕事をしています。

しかし、人の役に立てる仕事は製造業に限らないでしょう。

志望動機に「人の役に立ちたいから製造業を選んだ」と書くのでは、製造業以外でも良いのではないかと思われてしまいます。

「暮らしを豊かにしたい」といった動機も同じで、サービス業や販売業も人々の生活を豊かにするお手伝いができるでしょう。

製造業でなければ実現できないことを明確にし、志望動機に書くエピソードにつなげていくのがおすすめです。

たとえば「自分が大好きな◯◯をより多くの方が手にしてほしい」といった動機は、製造業の営業マンが頑張るモチベーションになり得ます。

志望する職種の理由を明確にする

製造業は、製造・企画・営業など、職種別に募集をかけていることも珍しくありません。

開発に理系知識が必要な製品の場合、製造・開発系の職種に理系の学生だけを募集するのは自然なことでしょう。

そのため、製造業を志望する場合は自分がどの職種に関わりたいのか、それはなぜなのかも考えていく必要があります。

特に企画職・商品開発職は、多くの方が志望する人気の職種です。

自分のアイデアが商品になればうれしいのは当然ですが、誰でも適性があるとは限りません。

なぜ企画をしたいか、明確に説得力がある志望動機を書くのは困難です。

自分の強みがその職種に活かせることを示し、将来のキャリアビジョンをアピールすることで、本当に自分がその仕事をしたいことを理解してもらいましょう。

その企業にしかない魅力を見つける

製造業といっても、自動車・衣料品・食品・機械など企業によって扱う商品は非常に幅広いです。

また、どの分野においてもライバル企業が存在します。

そのため、志望動機を書く前にその企業にしかない魅力を明確にしておくことが大切です。

もし面接で「○○(業界最大手の会社)ではなく自社を第一志望にした理由は?」と聞かれても、それに答えられるようにしておかなければなりません。

企業によって、社風・企業理念・求める社員像・社員の働き方などが異なります。

まずは説明会や短期インターンなどに参加し、その企業ならではの魅力を実際に感じてみましょう。

もちろん、志望動機を書く前にパンフレットやホームページなどを見てあらためて企業の特徴をおさらいすることも大切です。

【新卒向け製造業界の志望動機】製造業の志望動機の構成

次に、製造業に提出する志望動機の基本的な文章構成について解説します。

基本的に、志望動機の文章構成はどの企業に提出する場合でも「結論ファースト」を守ることが鉄則です。

この文章構成をマスターしておけば、あらゆる企業に応用が利くでしょう。

結論→エピソード→入社後という流れを短くまとめるためには慣れが必要です。

各ブロックをどれぐらいの長さにすれば良いか、抜かせないポイントはどこかなど、実際に文章を書いて練習してみましょう。

結論

最初に書くべきなのは、「私は~~なので貴社を志望しました」という結論の文章です。

最初に志望理由を明確にすることで、その後に述べるエピソードや入社後の取り組みについて採用担当者が理解しやすくなります。

多くの採用担当者は一日に何十枚、何百枚と書類に目を通すので、残念ながら多くの方は志望動機を隅々までじっくり読んでもらうことができません。

そのため、最初に結論が書いていないと何を要点として伝えたいのか理解してもらえない可能性があります。

エピソード

結論に続くエピソードでは、志望することになった経緯を具体的な経験を交えて述べてください。

こうすることで、最初に述べた結論により説得力を持たせることができるようになります。

サークルやアルバイトなどで数字(全国大会◯位、売上◯◯円など)を出せる場合、ぜひその数字を使ってエピソードに具体性を持たせましょう。

このとき、単に数字のすごさをアピールするだけでなく、自分がそこから何を得たか・どう成長できたかを書くことが大切です。

入社後の取り組み

結論・エピソードの後は、自分が入社後にどのような仕事をしたいか、どのように貢献したいかを書きましょう。

この文章を加えることで、自分が入社後にどのように活躍するかを採用担当者にイメージしてもらうことができます。

これは、自分が本当にその企業を志望していることのアピールでもあるので、できるだけ熱意が伝わる文章を考えましょう。

入社直後に頑張りたいことだけでなく、企業で経験を積んだ未来の自分の目標を書くのも効果的です。

【新卒向け製造業界の志望動機】製造業の志望動機を書く際のポイント

続いて、製造業の志望動機を書く際のポイントを2点紹介します。

製造業は、一年を通じて商品をクライアントに提供していきます。

そのために自分は何ができるか、どんな長所が活かせるかを考えましょう。

手先が器用など、何かモノを作ること自体が得意という長所は、アルバイトの単純作業には活きますが、より高度な管理職の仕事ではあまり役立ちません。

自分が将来の幹部候補・経営者候補であることを意識し、自分の長所を考えてください。

製造業で評価される強みを理解する

製造業では、商品を安定供給するために継続して努力できること、周囲と協力して仕事ができること、計画通りに行動できることなどが働く人に求められています。

こうした製造業で求められる強みを理解しておくと、志望動機のエピソードをより具体的なものにできるほか、面接で効果的なアピールをするのに役立つでしょう。

営業職に絞って志望する場合は、コミュニケーション能力や課題解決力といった強みが役立ちます。

自社の製品を活用することがなぜクライアントの助けになるか、上手にプレゼンするスキルも非常に大切です。

自分がこうしたことを得意だと感じるなら、学生生活やアルバイト経験の中でその長所をうまく発揮できたエピソードがないかぜひ探してみましょう。

製造者の目線に立つ

製造業の志望動機を書く方がよくしてしまう失敗に、「商品が好きであると熱弁しすぎてしまう」というものがあります。

たしかに、志望動機の根底にその企業・商品が好きだという気持ちがあることは大切です。

しかし、志望動機を書く際には自分の魅力をアピールすること、製造者にとって有用な人材であると示すことを意識しなければなりません。

自分が商品を好きであるという説明に終始してしまうと、採用担当者目線だと「ではこれからも当社のお客様としてよろしくお願いします」と思われてしまいます。

志望動機を書くときは、自分が製造者の立場になった際にどのように働くのかしっかり説明できるようにしましょう。

もちろん、営業を志望する際も、営業マンとして働く意欲を示すことが大切です。

【新卒向け製造業界の志望動機】製造業の志望動機の例文

最後に、製造業を志望する場合の志望動機の例文を3つ紹介します。

自動車製造業・食品製造業・化粧品製造業と3例紹介するので、自分の動機に近いものを参考に文章を作ってみてください。

どの文章も結論ファーストで、その後エピソード、入社後の働き方という基本構成に則ったものになっています。

これは志望動機だけでなく、ガクチカなどそのほかの記入欄でも使える構成です。

履歴書・エントリーシートを書くときは、この構成を常に意識するようにしてください。

自動車製造業の例文

私は自動車を製造することで、人々の生活を便利する助けをしたいと思い貴社を志望しました。

車がないと生活できない地方で育った経験から、私は車のありがたみを生まれたときからずっと実感しています。
今は私の地元でも高齢者が増えており、自動運転などの技術がより必要とされる時代です。
また、私の父のように、高齢になり運転に不安を感じるのに買い物、通院で車を手放せないという方も増えています。

開発の仕事で貴社が特に推進する自動運転・安全サポートなどの技術をより進んだものにできれば、私の地元のように車が必須の地方に貢献できると考えました。
入社後は早く仕事に慣れるよう努力し、将来は新技術の開発で貢献できる人材になりたいと考えています。

食品製造業の例文

私が貴社を志望したのは、食を通じて多くの人を笑顔にしたいと思ったからです。

現在新型コロナウイルスの感染拡大で、外食の機会が減った代わりに冷凍食品を食べる機会が増えました。
最近は、冷凍食品に対し「自分への小さなご褒美になるおいしいもの」といったイメージを持つ方が多いです。

特に貴社の製品には「お店に負けない味」といった口コミが多く寄せられており、外食の代替となる役割を果たしてきました。
数ある冷凍食品メーカーの中でも、特に人々に幸福感を与えられる商品が多いところが貴社の魅力だと思っています。

貴社に入社後は、ビジネスサークルで統計やマーケティングの勉強をしてきた知識を活かし、人々のニーズに応えられるアイデアを出せる企画職になるべく尽力していきます。

化粧品製造業の例文

私は、貴社の化粧品をより多くの方に提供し、少しでも多くの方が幸せな日々を送れるようにしたいと考え貴社を第一志望にしました。

貴社の製品は、安価ながら高品質で、特に予算に不安を覚えがちな女子学生に愛されています。もちろん私自身も、化粧品にお金をかけられない中で、貴社のリップやチークなどを愛用してきました。
貴社の営業マンとなることで、クライアントに少しでもこれらの製品の良さを知ってもらい、多くのお店で展開したいと考えています。
また、私は学生時代バスケ部で部長を務めていました。

大会で結果が出ない、練習が苦しくてやめたいなど多くの部員の悩みと真摯に向き合ってきた経験があります。
入社後も引き続きクライアントの課題と真摯に向き合い、その課題に寄り添ったプレゼンをすることで貴社の売上に貢献できるよう努めていきます。

まとめ

就職活動の第一歩は、より良い志望動機を書き上げるところから始まります。

説明会に出席して企業研究・業界研究を進める、また自分の長所が製造業でどう活きるかを考えることで良い文章を作りましょう。

自分の強みがどこにあるか考えるときは、家族や友人などの意見を参考にするのもおすすめです。

ほかの方が気づいているのに自分では気づかなかった長所が、製造業の採用担当者に響く強力なアピールポイントになることもあるので、不安な方は一度聞いてみてはいかがでしょうか。

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