- 志望動機の正しい構成と書き方のポイント
- 業界や業種に合わせた志望動機の例文
- よくあるNGパターンとその改善方法
- 志望動機の作り方がわからず困っている人
- 幅広い業界を受けていて、効率的に対策したい人
- 実際の例文を参考に、自分らしい文章を考えたい人
目次[目次を全て表示する]
はじめに
就職活動では、自分の考えや経験を言葉で伝えることが求められます。
その中でも、志望動機は企業との最初の接点になりやすく、選考の結果を大きく左右する重要な要素です。
採用担当者は、書類や面接を通して多くの応募者に接するため、伝える内容に明確な意図と熱意がなければ印象に残ることは難しいでしょう。
どんなに立派な実績やスキルがあっても、それが企業の求める人物像とつながっていなければ評価にはつながりません。
本記事では、志望動機をどのように構成し、どのような表現で伝えればよいのか、新卒だからこそ伝えるべき内容と、自分らしさをどう組み込むかについて、分かりやすく解説していきます。
新卒は志望動機が最も重要
新卒採用では、志望動機が特に重視される傾向があります。
社会人としての経験がない中で、企業が見るのは過去の実績よりも将来性や考え方です。
その学生がどれだけ入社後に活躍できそうかを予測して「ポテンシャル採用」を実施します。
そこで問われるのが、なぜこの会社を選んだのか、そして自分はそこでどのように活躍していきたいのかという点です。
ありきたりな表現や使い回しでは、数ある応募者の中に埋もれてしまいます。
自分が何を大切にしているのか、どんな環境で力を発揮できるのかを明確にし、それを言葉で相手に届けることが、新卒の就職活動では最も求められています。
志望動機は、単なる形式的な一文ではなく、自分自身を伝えるための核となるメッセージです。
【新卒向けの志望動機】人事・面接担当者が見ているポイント
- なぜこの企業を選んだのか
- どのような動機で働きたいと思っているか
- 企業との相性はいいか(文化・価値観)
- 入社後にどう成長し、貢献してくれるか
新卒採用では、志望動機の内容からその人の価値観や将来の方向性、企業との相性まで、多くのことが読み取られます。
採用担当者は、限られた時間の中で、応募者が本当に自社に合っているか、入社後に成長できる人材かを見極めようとしています。
ここでは、人事や面接官が志望動機から見ている4つの重要ポイントと、それぞれに対応した例文を紹介します。
なぜこの企業を選んだのか
数ある企業の中から、なぜその会社を選んだのか。ここに明確な理由がなければ、志望動機に説得力は生まれません。
規模や知名度ではなく、事業内容、理念、働き方、社風など、企業独自の特徴を挙げることが重要です。
企業研究で得た情報と、自分の経験や考え方を結びつけて説明すると、自然な一貫性が生まれます。
どのような動機で働きたいと思っているか
志望度が重要だからといって「やる気だけはあります」という言葉だけでは企業は信用してくれません。
大切なのは、なぜその仕事に魅力を感じているのか、何をモチベーションに働きたいのかを言語化することです。
どんなテーマにやりがいを感じるのか、何を実現したいのかを伝えることで、入社後の意欲も明確になります。
企業との相性はいいか(文化・価値観)
新卒採用において、企業が志望動機を通じて最も重視していることの一つは、応募者が自社の社風や求める人物像に合っているかどうかです。
企業は、応募者が自社の価値観や文化を理解し、それに共感しているかを見極めようとしています。
また、企業が求めているのは、「この人なら自社の社風に馴染み、長く活躍してくれそうだ」と思える人材です。
そのためには、企業理念や働き方に共感した具体的な理由を示し、自分の考え方と重ねて話すことがポイントです。
入社後にどう成長し、貢献してくれるか
企業が志望動機を通じて知りたいのは、単に働きたいという意思だけではありません。
入社後にどう成長し、具体的にどのような貢献ができる人材かを、できるだけ具体的に描けているかが大きな評価ポイントになります。
特に新卒の場合、経験値そのものではなく、学ぶ姿勢・挑戦心・キャリアビジョンが見られます。
将来どのような力を身につけ、どんな課題に取り組みたいのか。それが会社の方向性と一致していれば、採用側としても大きな安心材料となります。
【新卒向け志望動機】志望動機を書く際の最低限押さえておくべき4つのポイント
ここでは、志望動機を書く際に押さえておくべき4つのポイントを解説します。
この4つのポイントを最低限押さえて志望動機を書くことで、スタートラインに立つことができます。
具体的に説明する
志望動機を書く際に最も重要なのは、抽象的な表現を避け、できる限り具体的に説明することです。
よくある間違いとして、「貴社の社風に魅力を感じました」「貴社の○○という事業に興味があります」といった、表面的な言葉だけで終わってしまうケースがあります。
しかし、これでは企業側に「なぜそう思ったのか」が伝わらず、他の応募者との差別化もできません。
企業は単に「うちの会社が好き」と言ってくれる人を求めているのではなく、「なぜその事業に関わりたいのか」「どのような価値観や経験がその興味を支えているのか」を知りたいと考えています。
だからこそ、志望動機では具体性を持たせることが不可欠です。
「なぜ」が8割「何をしたいか」が2割の配分にする
志望動機を書くときは、「なぜこの企業を選んだのか」という部分に重点を置くことが大切です。
具体的には、「なぜ」が8割、「何をしたいか」が2割の配分にしましょう。
多くの就活生は、「この企業で○○をやりたい」といった意欲を強調しがちですが、企業が最も知りたいのは「なぜそう思うのか」の部分なのです。
企業が重視するのは、応募者の価値観や考え方が自社に合っているかどうかです。
一方で、「何をしたいか」の部分に関しては、具体的な仕事のイメージを持ちつつも、極端に狭めすぎないことが大切です。
「必ず○○の部署で働きたい」と限定しすぎると、企業にとっては「柔軟性がない」と判断されるリスクもあります。
自分の価値観を知る
「なぜこの会社なのか」を明確にするためには、まず「自分自身の価値観」を深く理解していることが大前提となります。
自分が仕事を通じて何を成し遂げたいのか、どのような働き方をしたいのか、何を大切にしたいのか(成長、社会貢献、安定、挑戦、チームワークなど)を自己分析を通じて明確にしましょう。
自分の価値観が分かっていれば、企業の理念や文化、事業内容と照らし合わせた際に、どこに共感を覚えるのか、なぜその企業でなければならないのか、その理由が具体的に見えてきます。
価値観に基づいた志望理由は、借り物の言葉ではなく、あなた自身の言葉となり、説得力と熱意が格段に増します。
企業選びの軸となり、入社後のミスマッチを防ぐことにも繋がります。
最初は他の企業で使えるものでもいい
志望動機を書き始める段階では、特定の企業に絞り込まずに、まずはどの企業でも使えるような汎用的な志望動機を作るのも一つの方法です。
いきなり企業ごとの細かい違いを意識しすぎると、うまく言葉がまとまらず、作業が進まないことも多いです。
まずは、「なぜこの業界なのか」「なぜこの仕事なのか」といった基本的な部分を整理し、自分の価値観や経験と結びつけた志望動機を作成しましょう。
そのうえで、志望する企業ごとにアレンジを加えていけば、よりスムーズに志望動機を作ることができます。
テンプレを意識しよう
志望動機には、効果的な構成や表現方法があります。
基本的なテンプレートを参考にしながら、自身の経験や個性に合わせて内容を肉付けしていくことで、読みやすく、分かりやすい志望動機を作成することができます。
インターネットや書籍で公開されているテンプレートを参考にしたり、大学のキャリアセンターなどでアドバイスを受けるのも良いでしょう。
下記の記事では、志望動機のテンプレートを詳しく解説しています。
参考にしてみてください。
また、次の項目では代表的な構成も解説します。
【新卒向けの志望動機】志望動機の構成はPREP法がおすすめ!
志望動機を書く際は、「PREP法」という書き方を活用することをおすすめします。
PREP法とは、Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)という流れで書く手法で、最初と最後に結論を持ってくる点が大きな特徴です。
たとえば、「私が貴社を志望したのは~~だからです」という結論から書き始めます。
これにより、文章が論理的であるというイメージを読み手に与えやすくなり、自分の主張したい要点を一目で相手に理解してもらえるようになります。
PREP法は、就職関係の書類全般に使えるテクニックなので、ぜひマスターしておきましょう。
最初に結論を述べる部分である「書き出し」については補足情報として後にも詳しく記載しているので、そちらも参考にしてみてください。
例文をもとにPREP法の構成について解説しております。実際の例文を参考にしてみて下さい。
P.結論
志望動機においてはまずは結論から述べましょう。
「御社を志望する理由は〇〇です。」など、結論から話すことが大切です。
なぜならば、企業の採用担当者は複数の志望動機を読まなければならないため、最初から結論について触れられていない、ダラダラと書かれている文章は読む気にならず、途中で読むのをやめてしまう可能性すらあるからです。
あなたがなぜその企業に入りたいと思っているのか、志望動機を念頭において読んでもらうためにもまずは結論から話しましょう。
R.理由
続いて、なぜその志望動機を抱くに至ったのかについて理由を述べることが大切です。
理由は複数あっても問題ありませんが、基本的に結論とエピソードをつなぐ部分であるため、簡潔に述べることが大切です。
文字数をそこまで割く必要がある部分ではないため、簡潔に述べるようにしましょう。
E.具体的なエピソード
続いて、なぜそのような環境を求めているのかについて理由を持つ背景や実際の経験、価値観を用いて説明しましょう。
より具体的な内容を話すことで説得力を上げられます。
可能な限り、誰が呼んでも理解できる、客観的で分かりやすいエピソードを話すことが大切です。
企業の採用担当者はあなたについて前提知識がない人物であるため、くれぐれも、あなたしか理解できない内容やあなたについて多少の前提知識が求められるような内容は避けるようにしましょう。
P.再度結論
文字数に余裕がある場合は最後にもう一度要点を述べることが大切です。
これにより、志望動機を流し読みされてしまった場合や面接において相手が話を集中して聞けていなかった場合でも、なぜあなたがその企業に入りたいと思っているのかについては少なくとも伝えられます。
ただし、この部分は文字数や時間が足りない場合は簡単に述べるだけで構いません。
【新卒向けの志望動機】業界別の志望動機例文17選
次に、新卒の方が企業に提出する志望動機の例文を紹介します。
「PREP法を意識し結論ファーストで文章を構成すること」「具体的なエピソードをわかりやすく盛り込むこと」「最後に入社後の意気込みを示すこと」などを意識しましょう。
自分で書いた文章が、相手から見て読みやすいかどうか判断するのは難しいものです。
文章を書いた後は友人やキャリアアドバイザーの方に読んでもらい、わかりにくいところがないか確認してみると良いでしょう。
金融業界
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IT業界
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コンサルティング業界
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不動産業界
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人材業界
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建設業界
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アパレル業界
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電力業界
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出版業界
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サービス業界
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インフラ業界
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半導体業界
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物流業界
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製造業界
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食品業界
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広告業界
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飲食業界
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【新卒向けの志望動機】職種別の志望動機例文14選
次は、職種別の志望動機の例文を記載します。
ご自身が希望される職種を参考にしてみてください。
営業
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接客業
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販売職
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エンジニア
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事務職
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経理
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総務
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人事
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デザイナー職
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マーケティング職
公務員
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トリマー
警察官
看護師
【新卒向けの志望動機】魅力別の志望動機9選
次は、企業の魅力的に感じたポイント別の志望動機の例文を記載していきます。
ぜひ、あなたの魅力に感じた点と重ね合わせて参考にしてみてください。
先輩社員に惹かれた場合
社風に惹かれた場合
もっと詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください!
企業理念に惹かれた場合
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事業内容に惹かれた場合
商品に惹かれた場合
評価制度に惹かれた場合
勤務地に惹かれた場合
成長できる環境に惹かれた場合
もっと詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください!
福利厚生に惹かれた場合
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【新卒向けの志望動機】ベンチャー企業の志望動機
私は、人材紹介を通してサービスを利用してくれた方々が充実して働ける環境を巡り合わせていきたいと考えています。
貴社は、ニーズが高いIT業界に特化しており、高い満足度を得ています。また私自身貴社を利用させていただきました。
その際に働いている人の人柄の良さや熱量、また働き方の多様化に取り組んでいる点に惹かれ志望しました。
入社した際には大学で、学生団体に所属し、最後まで粘りやり遂げる力を活かし、顧客が求める条件に沿った企業や働き方を提案する事で、充実して働ける環境を巡り合わせていきたいと考えています。
もっと詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください!
【新卒向けの志望動機】こんな志望動機はダメ!NG例文4選
新卒の志望動機の中でも、「これだけはNG!」という志望動機がいくつかあります。
ここでは、志望動機のNG例文を4つご紹介します。
それぞれ、何がNGなポイントななのかを就活アドバイザーのコメントを踏まえて解説しますので、チェックしてみてください。
- 理念に共感するだけ
- 御社の商品が好き
- 福利厚生や給料に惹かれた
- 熱意だけで押し切る
理念に共感するだけ

監修者:柴田貴司
ポイント
理念に共感したこと自体は良い動機かもしれませんが、その理由や具体的な意図が曖昧で、説得力に欠けます。
また、自分が理念に共感したことだけでなく、企業にとって自分のどんな価値があるかを示しましょう。
御社の商品が好き

監修者:柴田貴司
ポイント
特定の製品が好きなことを伝えてしまうと、その製品に関わらない仕事に対してのモチベーションが内容に思われてしまいます。
また、「製品が好き」は就活軸と関係のない内容であり、自己分析がたりてない学生なのでは、と企業側が不安になってしまう可能性が高いです。
福利厚生や給料に惹かれた

監修者:柴田貴司
ポイント
福利厚生や給料に惹かれることは、誰しも自然に感じることですが、それが「志望動機」として強調されると、企業側には「お金や待遇が目的なのか?」と疑念を抱かせる可能性があります。
企業は、応募者が自社のビジョンや価値観に共感し、長期的に貢献してくれることを期待しているため、待遇面を強調しすぎると印象が悪くなります。
熱意だけで押し切る

監修者:柴田貴司
ポイント
実際に何をしたいのか、どのように貢献できるのかが具体的に示されていません。
企業側は、単に熱意だけでなく、その熱意をどう実行に移し、どのように企業の目標に貢献するのかを重視しています。
また、具体的な企業理解がないので、企業について本当は何も知らないのではないか?と思われる可能性があります。
【新卒向けの志望動機】志望動機に盛り込むべき6要素
続いて、志望動機欄に盛り込むべき6つの要素を紹介します。
以下の項目で紹介する6つの要素は、いずれも「なぜその企業を志望したか」や、「入社にかける熱意・やる気」をアピールするのに大切なポイントです。
ぜひ意識して、以下の要素を盛り込むようにしましょう。
その業界・職種を選んだ理由
まずは、その業界・職種を選んだ理由です。
たとえば、理系の学生が専門分野の研究職に就こうと考えている場合、「自分のこれまでの経験を活かしたい」「今までの知識を活かして研究に貢献したい」など、比較的容易に理由を説明できるでしょう。
しかし、大学で学ぶ分野と就職先の仕事内容が合っていないというケースも少なくありません。
なぜその業界・職種を選んだかしっかり説明できないと、自分のやる気をアピールできません。
業界・職種を選んだ理由は面接でも聞かれる可能性が高く、本番で質問されたときにどう答えるか考える必要があります。業界研究をしっかりと行い、その業界でどんな人材が求められるか、どんなスキルが大切かを理解しておきましょう。
その企業を選んだ理由
業界・職種を選んだ理由を説明するだけでは、なぜその企業を志望したか・第一志望に決めたかをアピールできません。
次は、その企業を選んだ理由に踏み込んでいきましょう。
業界・職種を選んだ理由については、他社に当てはまることでも構いません。
しかし、なぜその企業を選んだかについては、過去の経験・エピソードからオリジナルのものを考える必要があります。
また、多くの就活生は、業界最大手ではないところを受験することになるでしょう。
「なぜ待遇・報酬が良い業界最大手ではなくうちを選んだのか」と聞かれたときに、納得のいく回答を出せることが大切です。
業界研究・企業研究を並行して進めていき、ライバル企業との違いや、その企業ならではの個性を理解するようにしてください。
就活の軸にマッチしているということ
就活の軸と志望動機がマッチしていると、先述した「その企業を選んだ理由」につなげることができます。
選考活動の後半で重視されるのは、企業と学生がマッチするかどうかです。
自分がその企業にマッチする人材であるとアピールできれば、より志望理由に説得力を与えられ、内定を得られる可能性が高まります。
就活の軸とは、「ものづくりに関わることができる」「仕事を通して自分の◯◯というスキルを成長させられる」など、自身が企業選びで最も大切にしていることです。
志望動機を作る前に就活の軸をしっかり決めておくと、どの企業に出す志望動機でもその軸を中心に文章を考えられます。
また、就活の軸がしっかりと決まっていれば、業界選びや企業選びをしやすくなり、応募企業を絞る作業もしやすくなります。
入社後に実現したいこと
企業側は、「入社後の価値を創出してくれる」「利益に貢献してくれる可能性が高い」学生を採用します。
そのため、志望動機の最後は入社後に実現させたいことを盛り込むと良いでしょう。
このような文章を書くためには、説明会やOB・OG訪問などで、「その企業の先輩がどのような仕事をしているか」「どのような仕事が評価されているか」を学んでおく必要があります。
現役社員の方がどのように活躍しているのか、要点を整理しながら調べましょう。
面接時も、入社後にどんな活躍をしたいか聞かれることはあります。そのときにしっかり答えられるよう、事前に準備しておきましょう。
将来的に実現したいこと
入社後に実現したいことと同じ理由で、「将来実現したいこと」を志望動機に盛り込むのもおすすめです。
具体的には、「◯◯の部署でマーケティングの基礎を学び、将来はXXの役職で活躍したい」といった文章が考えられます。
このような文章を盛り込むと、企業に「入社してからのビジョンをしっかり考えられている」「この企業に入社して活躍したいという意気込みがある」といったプラスの評価を得ることにつながります。
明確な目標があることは、入社後にモチベーションを高く持って仕事ができる要因にもなるため、面接官に好印象を与えられる可能性が高いです。
その企業で実現できるキャリアプランについて、自分なりにまとめておきましょう。
ホームページやパンフレットを読むだけでなく、説明会やOB・OG訪問で実際に働いている方の話を聞くことが大切です。
具体的なエピソード
立派な志望動機を述べられたとしても、相手に納得してもらえなければ意味がありません。
特に「◯◯の分野で働きたい」「XXに興味がある」ということを、これまで会ったことのない面接官に伝えるのは難しい作業と言えるでしょう。
説得力に自信がない方は、志望動機が本物であると示せるよう、具体的なエピソードを盛り込むのがおすすめです。
自分の動機が大学生活や日常の経験からきているものであると述べることで、説得力が増します。
ただし、履歴書やエントリーシートの志望動機欄に書ける文字数は、それほど多くありません。
エピソードが文章の大部分を占めてしまうと、自分が言いたい要点がぼやけてしまうおそれがありますので、短い文章でまとめられるエピソードを選ぶようにしましょう。
【新卒向けの志望動機】志望動機を書く際の事前準備
ここからは新卒の方向けに志望動機を書く前に行ってほしい準備について詳しく紹介します。
下記の5つの対策をしっかりできるかどうかで、志望動機をスムーズに、そしてクオリティ高く作成できるかが懸かっています。
- 企業説明会に参加する
- OB・OG訪問をする
- 採用サイトを読み込む
- 中長期経営計画を読み込む
- 内定者の志望動機を参考にする
ぜひ、しっかりと対策を行い、クオリティの高い志望動機を提出できるよう取り組んでみてください。
企業説明会に参加する
志望動機を作成するにあたっては、企業についてしっかりと理解をする必要があるため、企業説明会の参加をおすすめします。
事業内容や経営理念に込められている思いについて詳しく紹介してもらえることが多いため、より志望動機の内容を深めることができるでしょう。
また、あなたの志望動機を読むことになる人事の担当者が開催していることが多いため、志望動機作成の疑問点などについてもここで質問できます。
積極的に質問する就活生は印象に残る可能性もあり、熱意が伝われば面接の際にも有利に働く可能性があります。
合同企業説明会に参加する
合同企業説明会とは、複数の企業が一つの会場に集まり、学生や求職者に向けて自社の事業内容、企業理念、採用情報などを説明するイベントです。
就職活動における情報収集の場として、非常に重要な役割を果たしています。
合同企業説明会に参加するメリットとして、一度に複数の企業の情報を得られるため、効率的に情報収集ができるということが挙げられます。
また、同じ業界の企業が出展しているケースが多いため、その場で企業の比較をすることができるということもメリットとして挙げられます。
OB・OG訪問をする
余裕があるならばOB・OG訪問もぜひ行いたいところです。
実際に働いている人に様々な話を聞くことで、実際にどのような業務を行うのか、やりがいにはどのようなものがあるのか、そしてどのような人材が求められているのかについての確認もできるでしょう。
特に企業の数が多い業界を目指している場合、他の企業と比べた強みや業務に求められる力についてなかなか自分の目指す企業に絞って考えることができない場合があります。
しかし、実際に働いている人の話を聞くことができれば、このような難しいトピックについても理解が深まるため、ぜひOB・OG訪問を行ってみてください。
採用サイトを読み込む
一般的な企業の公式サイト、つまりコーポレートサイトを確認するだけでなく、採用に関するサイト、もしくはページに関してもしっかりと読み込むことが重要であると言えるでしょう。
内定者の座談会や求める人物像に関しての記載があることが多く、志望動機に盛り込める情報が多数あるからです。
また、実際に働いている人の1日のスケジュールなどについても紹介していることが多いため、ワークライフバランスなどについても確認できます。
中長期経営計画を読み込む
中長期経営計画についてもしっかりと読み込んでおくことで、志望動機を作成するにあたって役立てることができるでしょう。
自分が企業で成し遂げたいと思っていることが、企業の今後の方針と一致していないと、志望動機は最大限の効果を発揮できません。
中長期計画をしっかりと読み込み、あなたと企業の考え方やビジョンが一致しているかについて考え、特に親和性が高い部分について志望動機に盛り込むことで、よりあなたの魅力をアピールできます。
内定者の志望動機を参考にする
実際にその企業から内定を得ることができた人がいるならばぜひ、その人の志望動機を参考にしてみましょう。
どのような点が評価されているのか、何を重視して志望動機を書くべきかのヒントを得ることができます。
しかしその人の志望動機をまるまるコピーしてしまい、同じような文章の提出はおすすめできません。
あくまで自分の言葉で自分がなぜその企業に入りたいと思っているのかについて話すことが重要だからです。
あくまで「参考にする」程度に留めておき、自分ならではの志望動機を提出してください。
【新卒向け志望動機】志望動機は書き出しを意識しましょう
志望動機を書く際、最初の書き出しが非常に大切です。
人事担当者は多数のエントリーシートや履歴書に目を通しているため、最初の一文で興味を引くことができなければ、最後までしっかり読んでもらえない可能性があります。
逆に、適切な書き出しを用いることで、企業に対する熱意や自分の強みを効果的に伝えることができます。
以下の記事では志望動機の書き出しについて詳しく解説しています。
人事に興味を持ってもらえる6パターン
人事担当者の目を引くためには、企業が大切にしている価値観や、自分自身の経験に基づく具体的な理由を最初に提示することが効果的です。
特に、企業が魅力に感じて欲しいと考えている以下の6つを意識してみましょう。
理念について書く
貴社の〇〇という理念に、△△な観点から魅力を感じました。
文化について書く
貴社の〇〇という文化に、△△な観点から引かれました。
社風について書く
説明会で社員の方からお話をうかがった際に、〇〇な社風に魅力を感じました。
経営理念や事業現場の目標について書く
貴社の経営理念である〇〇に深く共感し、貴社で働きたいと感じました。
過去経験に基づいて書く
学生時代の〇〇の経験から、△△という理由で貴社に魅力を感じました。
企業選びの軸に基づいて書く
貴社の〇〇といった部分と私の△△の就活の軸がマッチしたため、貴社に魅力を感じました。
人事が読む気をなくす3パターン
一方で、以下の3パターンの書き出しは、人事担当者が「この志望動機は読む気がしない」と感じてしまう書き出しです。
こういった書き出しは差別化が難しく、選考で落とされてしまう可能性が高いので注意しましょう。
特定の個人にだけフォーカスしている
説明会でお会いした社員の〇〇さんに魅力を感じました。
今後変わるかもしれないものについて書いている
(企業が今後続けるつもりのない)〇〇の事業に魅力を感じました。

監修者:柴田貴司
ポイント
今後続けるつもりのない事業に魅力を持たれても「その事業に魅力を感じられても困る」となります。
採用したいという気持ちにはなりにくいので、その事業が企業にとってどのような立ち位置なのか必ず確認しましょう。
具体性がない
貴社の商品にとても興味があったので志望しました。
【新卒向け志望動機】志望動機は締めくくりを意識しよう
志望動機を書く際、書き出しに意識が向きがちですが、締めくくりも同じくらい重要です。
締めくくりの部分は、志望動機全体の印象を左右し、人事担当者に「この応募者は本気で入社を希望している」と思わせるポイントになります。
どんなに魅力的な内容を述べていても、締めくくりが弱いと説得力が薄れ、印象に残りにくくなってしまいます。
以下の記事では志望動機の書き出しについて詳しく解説しています。
熱意が伝わる3パターン
志望動機の締めくくりで熱意が伝わる3つのパターンは以下の通りです。
ここでは、それぞれのパターンの締めくくり例文を紹介します。
関わりたい事業について書く
〇〇事業の営業部門などで活躍したいと考えています。
やりたい仕事内容について書く
この経験を生かして貴社で活躍し、将来的には〇〇のような仕事で力を発揮できるようになりたいと思っています。
企業理念への共感について書く
貴社の企業理念である〇〇〇な新しいサービスを、提供できるようになりたいと思っています。
逆効果になりがちな2パターン
一方で、企業への熱意が伝わりにくい、または逆効果になってしまう締めくくり方もあります。
逆効果になりやすい締めくくりの2パターンは以下の通りです。
あまりに狭い範囲の希望について書いている
必ず、〇〇事業に携わりたいです。
裏付けがない
入社したら〇〇の部署でトップを目指します。
【新卒向け志望動機】複数企業の志望動機を効率的に作成・管理する方法
新卒の就職活動では、数十社にエントリーすることも珍しくありません。
膨大な志望動機をゼロから作るのは非効率です。
ここでは自身の「就活の軸」を基に、各社向けの志望動機を効率的に作成し、管理するための実践的な方法を紹介します。
- 自分の「就活の軸」をベースに、共通部分と企業別のカスタマイズ部分を分ける
- 作成時は文字数管理できるアプリを使おう
自分の「就活の軸」をベースに、共通部分と企業別のカスタマイズ部分を分ける
複数の企業の志望動機を効率的に作成するためには、まず自身の「就活の軸」を明確に定めることが不可欠です。
この軸は、あなたの価値観や将来のビジョンを反映したものであり、志望動機の根幹を成します。
「どのような仕事を通じて社会に貢献したいか」「仕事を通してどのように成長したいか」といった普遍的な部分は、多くの企業に共通して伝えられる土台となります。
この共通の土台を一度しっかりと作り込んでおけば、あとは企業ごとの特徴に合わせて内容を調整するだけで、質の高い志望動機を量産できます。
具体的には、企業の理念や事業の独自性、社風といった部分を研究し、自分の軸とどのように合致するのかを個別具体的に記述するのです。
この「共通部分」と「カスタマイズ部分」を意識的に切り分けることで、一貫性を保ちつつ、各企業に響く説得力のある志望動機を効率的に作成できるでしょう。
作成時は文字数管理できるアプリを使おう
エントリーシートやWebテストで求められる志望動機は、企業によって200字、400字、600字など文字数制限が異なります。
この制限に対応するため、文字数管理機能を備えたアプリやツールの活用は必須と言えるでしょう。
WordやGoogleドキュメント、あるいはシンプルなメモアプリでも文字数カウント機能は利用できます。
まずは文字数を気にせずに、自分の想いや伝えたいことを全て書き出してみましょう。
その上で、指定された文字数に合わせて内容を削ったり、表現を洗練させたりする作業を行います。
この推敲の過程で、ツールの文字数カウント機能が役立ちます。
また、企業ごとにフォルダを分け、複数の文字数パターンで志望動機を保存・管理しておくことをお勧めします。
これにより、急なエントリーの際にも慌てず、最適な文章を迅速に提出することが可能となり、就職活動全体の効率が格段に向上します。
【新卒向けの志望動機】志望動機を差別化するコツ
次に志望動機の差別化についてです。
志望動機に盛り込む要素、構成の方法はお伝えしましたが、具体的にはどのような点で志望動機は見られているのでしょうか。
志望動機を他の人とは被らない差別化したものを作成するためのポイントを4点ご紹介します。
企業の未来と結びつける
企業も個人の成長はもちろん、会社を成長させてくれる人材を探しています。
そのため、自身が貴社に入社しどのように成長をしていき、会社でどのようなポジションに付きたいのかという部分をしっかりと明記すると良いでしょう。
またポジションにつき、企業をどのように成長させていくかという部分までかけると良いでしょう。
企業の企業理念と自身の理念を合わせる
企業理念とは会社の根底にある最も重要な価値観です。企業理念に全て当てはまっているかという点が重要視されます。
企業理念は、ミッション、ビジョン、バリューで構成されていることが多いです。企業の理念に共感をしてどの点が自身に通じたのか、良いと思ったのかを志望動機に盛り込みましょう。
企業は理念に共感をしていて自社とマッチする学生を求めています。
何を指すかわかりづらい「こそあど言葉」は使わない
志望動機を書く際に注意すべき点の一つは、「こそあど言葉」をできるだけ避けることです。
「こそあど言葉」とは、「これ」「それ」「あれ」「どれ」など、指示代名詞を指します。
これらの言葉は、話し言葉では便利ですが、書き言葉では何を指しているのかが明確でないと、読み手が混乱してしまうことがあります。
「貴社のサービスにはこれまでにない魅力があります」という文章を見たとき、人事担当者は「これまでにない魅力」とは具体的に何を指しているのかがわかりません。
ESでは「貴社」と書き、面接では「御社」を使う
志望動機を書く際には、企業に対して敬意を示す適切な言葉遣いを心がけることも重要です。
特に、エントリーシート(ES)や履歴書などの書類では「貴社」を使用し、面接では「御社」と言うのが基本的なマナーです。
細かい点ではありますが、社会人としての基礎的なマナーを守れていないと判断されることもあるため、注意が必要です。
また、企業名を直接書く場合は、「貴社」の代わりに企業名をそのまま使用するのも問題ありません。
【新卒向けの志望動機】志望動機を書く際の注意点
新卒の方が志望動機を作成するにあたってはいくつかの注意点なども存在します。
この注意点はどのベンチャー企業を受ける場合でも意識すべき点であり、一般企業や大企業を受ける場合でも何も変わりはありません。
よって、全ての企業の志望動機を作成するにあたって重要なポイントであるということを忘れずに、念頭に置いた上で作成することでマイナスなイメージを避けることもできるでしょう。
- 指定文字数の8割は埋める
- 話言葉は使わない
- 経験やエピソードを1つに絞る
- 嘘をつかない
- 1文が長くなりすぎないようにする
就活において、企業は「この人を採用したらどのようなプラスの点とマイナスの点があるか」を考え、総合的に判断します。
例えば、営業だけが得意で、毎月必ず契約を獲得できる人でも、常に会社では不機嫌で、風紀を乱す人ならば、採用してもらえません。
よって、マイナスのイメージは避けつつ文章を作成するようにしましょう。
指定文字数の8割は埋める
志望動機を書く際、指定文字数の8割は必ず埋めるようにしましょう。
本当に就職したい企業に対しての志望動機ならば、伝えたいことがたくさんあるでしょうし、文字数も足りなくなることの方が多いはずです。
しかし、そういった前提がある中で、文字数の8割も埋まっていない志望動機が出されてきた場合は「そもそもこの人はうちの企業に入りたいのか?」「モチベーションがあまり高くないのではないか?」と思われてしまう可能性が高いです。
また、そもそも一般的な常識として「提出書類は8割程度埋めなければならない」という暗黙の了解があります。
それを知らないということは「常識がない人物ではないのか?」と思われてしまう可能性もあるので、指定文字数の8割は必ず埋めるようにしましょう。
話言葉は使わない
あまりフォーマルな場で働いてきたことがない人の場合、話し言葉をついつい文章にも盛り込んでしまうことがあります。
しかし、話言葉は当然ながらビジネスにおいての文章においてNGとされていますし、話言葉だらけの志望動機を作成してしまっては、あまり常識がない、これまで勉強に熱心に取り組んでこなかった人物であると思われてしまう可能性もあります。
そこで、一度文章を作成し終わった後は話言葉と書き言葉の対比表などを用いて、自分の志望動機の文章の中に話言葉が入っていないか再度確認することが重要であると言えるでしょう。
経験やエピソードを1つに絞る
志望動機において、あれもこれもと多くの経験やエピソードを詰め込むことは、かえって逆効果となることがあります。
なぜなら、焦点がぼやけ、本当に伝えたいことが相手に伝わりにくくなってしまうからです。
面接官は、あなたの経験の量よりも、そこから何を学び、どのように成長したのか、そしてそれが企業にどう貢献できるのかを知りたいと思っています。
そのため、志望動機で語る経験やエピソードは、最も印象的で、かつ応募先の企業と関連性の高いもの一つに絞り込みましょう。
一つのエピソードを深掘りすることで、あなたの思考力や分析力、問題解決能力などを具体的に示すことができます。
そして、その経験を通じて得られた教訓や学びを、応募先の企業でどのように活かせるのかを明確に伝えましょう。
そうすることで、あなたの強みや熱意がより際立ち、面接官の心に響く志望動機となるはずです。
嘘をつかない
志望動機において、自分を良く見せようと嘘をつくことは絶対に避けましょう。
嘘は、たとえ小さなものであっても、面接官に不信感を与え、あなたの評価を大きく下げてしまう可能性があります。
また、嘘は後々辻褄が合わなくなり、自分自身を苦しめることにもなりかねません。
面接官は、あなたの経験や実績だけでなく、人となりや誠実さも評価しています。
ありのままの自分を表現し、正直に話すことが何よりも大切です。
もし、自信のない経験やスキルがあったとしても、それを隠すのではなく、どのように克服しようと努力しているのか、またはどのように補おうとしているのかを具体的に伝えましょう。
あなたの誠実な姿勢は、面接官に好印象を与え、信頼を得ることにつながります。
1文が長くなりすぎないようにする
志望動機を書く際、一文が長くなりすぎると、読み手は内容を理解しにくくなり、あなたの意図が正確に伝わらなくなってしまう可能性があります。
特に面接という緊張する場面においては、長文は話す側にとっても聞き手にとっても負担になりがちです。
そのため、志望動機は短く簡潔な文章で構成することを心がけましょう。
一文あたり、長くても50文字程度に収めるのが理想的です。
伝えたいことが複数ある場合は、箇条書きを活用したり、接続詞を使って文を区切ったりするなど、工夫を凝らしましょう。
また、話す際はゆっくりと、適度な間を取りながら話すことで、聞き手はあなたの話をより理解しやすくなります。
短く簡潔な文章で構成された志望動機は、あなたの思考力や表現力を示し、面接官に好印象を与えるでしょう。
【新卒向け志望動機】面接で志望動機を伝える際のポイント
面接は、書類だけでは伝わらないあなたの熱意をアピールする絶好の機会です。
ESの内容を棒読みするのではなく、言葉に深みを加え、表情や仕草も使って想いを伝えることが重要です。
ここでは、あなたの本気度を面接官に届けるためのポイントを解説します。
- エントリーシート(ES)との一貫性を保ちつつ、より熱意を伝える工夫をしよう
- 身振り手振りや表情で想いを伝える方法
エントリーシート(ES)との一貫性を保ちつつ、より熱意を伝える工夫をしよう
面接で志望動機を語る際、大前提となるのはエントリーシート(ES)に記述した内容との一貫性です。
面接官は事前にESを読み込んでおり、内容が異なると発言の信憑性が疑われてしまいます。
しかし、単にESを丸暗記して話すだけでは、あなたの熱意を十分に伝えることはできません。
面接は、ESという「静的なテキスト」に命を吹き込む場です。
ESでは文字数の制約で書ききれなかった具体的なエピソードや、その経験を通じて得た深い学びを補足的に加えることで、話に奥行きと説得力が生まれます。
また、企業の最新の動向やニュースに触れ、「その上で自分はどのように貢献できるか」を具体的に語ることで、志望度の高さと入社意欲を強くアピールできます。
ESの内容を骨子としつつ、よりパーソナルな想いや未来への展望を肉付けすることが、面接官の心を動かす鍵となるのです。
身振り手振りや表情で想いを伝える方法
面接において、志望動機を伝える言葉と同じくらい重要なのが、非言語的な表現、すなわち身振り手振りや表情です。
これらはあなたの熱意や誠実さをダイレクトに伝える力を持っています。
まず、基本となるのは明るく柔らかな表情です。
口角を少し上げることを意識し、面接官の目を見て話すことで、自信とコミュニケーションへの積極的な姿勢を示すことができます。
話の内容に合わせて、自然に身振り手振りを加えることも効果的です。
例えば、特に強調したいポイントで少し手を動かしたり、自身の成長を語る際に少し胸を張ったりすることで、話に抑揚が生まれ、聞き手の関心を引きつけます。
ただし、過度な動きは落ち着きのない印象を与えかねません。
あくまで自然体で、想いが溢れるような仕草を心がけることが大切です。
背筋を伸ばした良い姿勢を保つことも、あなたの真摯な想いを伝える上で欠かせない要素と言えるでしょう。
【新卒向けの志望動機】どうしても志望動機が思いつかない時
①自己分析を行う
②企業研究をやり直す
③こだわりに注目する
④作成ツールを使用してみる
自己分析を行う
志望動機が思いつかない方は、改めて自己分析をしてみるとよいでしょう。
自己分析をすることで、自分の行動の共通点やモチベーショングラフの揺れ動きが分かり、志望動機作成に役立ちます。
一度自己分析をした方も時間がたったことによって、自分の新たな一面を知ることができる可能性があります。
自己分析をする際は、モチベーショングラフやマインドマップなどを用いるとよいです。
企業研究をやり直す
志望動機が思いつかない場合、企業分析をやり直すことをおすすめします。
企業のビジョンやミッション、製品やサービス、社風などを再度調べ、自分自身がその企業に興味を持つ理由を見出すことができます。
企業研究をすることで、その企業の製品が私が関心を持っている分野と密接に関係していたり、またその製品の特徴や技術力に興味が出るかもしれません。
さらに、その企業が持つ社風やビジョンに共感したり、自分自身のキャリアの方向性を考える理由になります。
こだわりに注目する
志望動機が思いつかない場合、自分自身のこだわりや価値観に注目することが重要です。
自分自身が何にこだわりを持ち、何を大切にしているかを明確化することで、自分にとって重要な仕事や企業を見つけることができます。
自分自身のこだわりや価値観に基づいて、自分自身がやりがいを持って働ける環境を見つけることが大切です。
作成ツールを使用してみる
どうしても志望動機をかけないという方は一度作成ツールを使って見るのもいいでしょう。
一度型がわかれば書きやすくなるでしょう。
おすすめの志望動機作成ツールはこちらです。ぜひ活用してみてください。
3つを考えても思いつかなかった場合はこちらの記事を参考にしてみてください。
就活エージェントを利用する
就活エージェントは、就職活動を専門的にサポートするサービスであり、学生や求職者と企業との橋渡し役を担います。
個々の学生の適性や希望に合わせた企業紹介、履歴書・エントリーシートの添削、面接対策など、内定獲得に向けた様々な支援を提供します。
ここでは、おすすめの就活エージェントを紹介します。
ベンチャー就活ナビ
ベンチャー就活ナビは、単に求人情報を提供するだけでなく、ベンチャー企業とは何か、どのような仕事内容なのか、キャリアステップはどうなるのかなど、ベンチャー企業に関する包括的な情報を提供しています。
これにより、学生はベンチャー企業への理解を深め、自分に合った企業を見つけるための判断材料を得ることができます。
また、詳細かつ専門的な企業情報の提供、精度の高いマッチングシステムを備えている点が強みです。
学生一人ひとりのキャリア目標や価値観を丁寧にヒアリングし、それに合致する企業を紹介することで、ミスマッチを防ぎ、学生が本当に活躍できる場を提供しています。
無料でサービスを受けることができるため、少しでも就活に関して悩みがあれば、利用してみることをおすすめします。
キャリアチケット
キャリアチケットは、レバレジーズ株式会社が運営する就活エージェントであり、学生一人ひとりの個性と可能性を最大限に引き出すことに注力しています。
その特徴は、丁寧なカウンセリングを通じて、学生の強みや価値観を深く理解し、それらに合致する企業を紹介するマッチング精度の高さにあります。
自己分析に不安を感じている学生や、自分の強みを具体的にどのように活かせるのか悩んでいる学生にとって、キャリアチケットは心強い味方となるでしょう。
キャリアチケットのキャリアアドバイザーは、学生の潜在的な能力や興味関心を引き出すために、時間をかけてじっくりと対話を行います。
単に求人を紹介するだけでなく、学生が本当に望むキャリアを見つけるためのサポートを惜しみません。
また、履歴書・エントリーシートの添削や模擬面接など、選考対策も充実しており、学生が自信を持って選考に臨めるよう、きめ細やかな支援を提供しています。
キャリアパーク就職エージェント
キャリアパーク就職エージェントは、ポート株式会社が運営する就活エージェントであり、多岐にわたる業界・職種の求人を保有していることが大きな特徴です。
学生の多様なニーズに対応できるため、特定の業界や職種に絞らず、幅広い選択肢の中から自分に合った企業を見つけたい学生におすすめです。
キャリアパーク就職エージェントは、企業との繋がりが強く、独自の選考対策や情報提供を行っている点も魅力です。
一般には公開されていない非公開求人を紹介してくれる場合もあり、選考通過率を高めるためのサポート体制も充実しています。
キャリアパーク就職エージェントのキャリアアドバイザーは、学生の希望や適性を丁寧にヒアリングし、最適な求人を紹介するだけでなく、企業ごとの選考傾向や対策方法についても詳しくアドバイスしてくれます。
模擬面接やグループディスカッション対策など、実践的な選考対策も提供しており、学生が自信を持って選考に臨めるようサポートします。
マイナビ新卒紹介
マイナビ新卒紹介は、株式会社マイナビが運営する就活エージェントであり、長年の実績と信頼性の高さが特徴です。
大手企業から中小企業まで、幅広い企業の求人を保有しており、学生の多様なニーズに対応できます。
マイナビは、就職情報サイト「マイナビ」を運営しており、その豊富な情報量とノウハウに基づいた的確なアドバイスや選考対策を受けることができます。
学生は、安心して就職活動を進めることができるでしょう。
マイナビ新卒紹介のキャリアアドバイザーは、学生の希望や適性を丁寧にヒアリングし、最適な求人を紹介するだけでなく、自己分析のサポートやキャリアプランニングのアドバイスも行います。
履歴書・エントリーシートの添削や模擬面接など、選考対策も充実しており、学生が自信を持って選考に臨めるようサポートします。
就職エージェントneo
就職エージェントneoは、株式会社ネオキャリアが運営する就活エージェントであり、ベンチャー企業や成長企業の求人を多く保有していることが特徴です。
若手のうちから裁量権を持って活躍したい学生や、成長性の高い企業でキャリアを積みたい学生におすすめです。
就職エージェントneoは、キャリアアドバイザーのサポートが手厚く、学生一人ひとりに寄り添った支援を行っている点も魅力です。
就職エージェントneoのキャリアアドバイザーは、学生の希望や適性を丁寧にヒアリングし、最適な求人を紹介するだけでなく、キャリアプランニングや自己分析のサポートも行います。
また、就職エージェントneoは、個別のカウンセリングを通じて、学生の個性や強みを深く理解し、最適な企業を紹介することに力を入れています。
【新卒向け志望動機】よくあるQ&A集
新卒向けの志望動機に関して、よくある質問とその回答をまとめました。
これらのQ&Aを通じて、志望動機を作成する上での疑問や不安を解消し、より効果的な志望動機を作成する手助けとなれば幸いです。
- Q.文字数の指定が無い場合何文字が良いの?
- Q.嘘を書いてもバレない?
- Q.自己PRと内容が同じでも良いの?
Q.文字数の指定が無い場合何文字が良いの?
文字数の指定がない場合、一般的には300字から500字程度が適切とされています。
短すぎると内容が薄くなり、長すぎると採用担当者の負担になる可能性があります。
重要なのは、文字数よりも内容の濃さです。
自身の熱意や具体的なエピソードを盛り込み、簡潔かつ分かりやすく伝えることを心掛けてください。
企業によっては、Webエントリーフォームに文字数制限がある場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください!
Q.嘘を書いてもバレない?
嘘を書くことは絶対に避けるべきです。
面接で深掘りされた際に矛盾が生じたり、入社後にスキル不足が露呈したりする可能性があります。
また、企業側は多くの応募者を見てきているため、嘘は意外と簡単に見抜かれます。
正直に自分の経験や思いを伝えることが大切です。
ありのままの自分を評価してもらう方が、入社後のミスマッチも防ぐことができます。
以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください!
Q.自己PRと内容が同じでも良いの?
自己PRと志望動機は、似ているようで異なるものです。
自己PRは自分の強みや能力をアピールするものですが、志望動機は「なぜその企業で働きたいのか」という理由を説明するものです。
ただし、自己PRで述べた強みを活かして、どのように企業に貢献できるのかを志望動機に繋げることは可能です。
自己PRと志望動機で一貫性を持たせつつ、それぞれの役割を意識して内容を構成しましょう。
まとめ
新卒のポテンシャル採用では、やる気や志望度をアピールできる志望動機が非常に重要です。
面接でも、志望動機について深掘りの質問をされる可能性は非常に高いと言えるでしょう。
業界研究と自己分析に時間をかけ、企業ごとにオリジナルの文章を書けるようにしてください。
何度か文章を書いているうちに、短くわかりやすい文章を書くためのコツも学べます。
そして志望動機を書いた後は、キャリアアドバイザーなど信頼できる方に文章を添削してもらい、内容をブラッシュアップしましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
▼▼▼ この記事の要約動画はこちら ▼▼▼
木下恵利
志望動機に説得力を持たせるには、その企業を選んだ理由に一貫性と具体性があることが大切です。
企業の理念や事業内容と、自分の経験や価値観がどう重なるのかを意識してみましょう。