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・教育業界について
・教育業界に向いている人
・教育業界に就職するためにするべきこと
・教育業界について知りたい人人
・教育業界に向いている人の特徴を知りたい人
・教育業界に就職するためにするべきことを知りたい人
就職活動をしている学生の皆さんは、そもそも社会にはどんな仕事や業界が存在するのか気になることでしょう。
これまで生きてきた中で出会えている職種や業界は実は少数で、世の中にはさまざまな仕事・業界があります。
今回は、その中でも「教育業界」にスポットを当てて紹介していきます。
教育学部の学生もそうでない学生も、幅広い学生さんが携われる可能性のある教育業界について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次[目次を全て表示する]
【教育業界とは?】教育業界とは
そもそも「教育業界」と聞いて、皆さんはどんなイメージが湧くでしょうか。
「教育=自分たちがこれまで通ってきた幼稚園や小学校、中学校に高校や大学」というところでしょうか。
しかし、教育業界に分類されるのは、これらの教育機関だけではありません。
多くの中学生・高校生が通う学習塾や、学ぶための場所を提供している社会人向けのスクールなども、この教育業界に含まれるのです。
「教育」という言葉の語源は、知識を伝達しそれを教授させ、訓練させることを指します。
外国人留学生向けの語学学校やスポーツなどの指導を行うスクール、資格取得のための社会人スクールなど、世の中には教育業界の事業がたくさん展開されているのです。
最近では、自己啓発キャリアアップ系のスクールなどの需要も高まりつつあり、「学ぶ」ということへの意識の高まりから、今後市場が拡大することが見込まれます。
少子高齢化で子どもの人口が減っている今、すべての世代を対象にした教育事業が普及を見せています。
【教育業界とは?】教育業界のベンチャー企業
ここからは、教育業界のベンチャー企業をご紹介していきます。
教育の在り方や価値観は、ここ数年で一気に多様化しました。
グローバル化が進んだだけでなく、IoTの技術の発展によりこれまでは存在しなかった個性のあるスクールが続々と誕生しています。
学ぶ内容こそあまり差はないものの、「どう学ぶか」という点で差別化をしている企業が多いです。
教育業界のベンチャー企業を知ることで、教育業界の最近の動向をチェックしてみましょう。
株式会社WITS(ウィッツ)
企業のホームページを開いてみると、最初に飛び込んでくるのは「ノリと勢い」というパンチのあるワードとなっています。
しかも驚くことに、中途採用の場合でも学歴不要の文字が記載されており、個性的でおもしろいスクールを運営している企業です。
2003年に1つ目の個別指導塾を開設し、17年間で全国120店舗にまで拡大しました。
まさに自由な風潮で勢いのあるベンチャー企業です。
株式会社WITSの社員は、『ノリ』・『勢い』・『すぐやる力』・『細部へのこだわり』があり、『当たり前』を当たり前にやり、『守・破・離』を遵守できる人であると明言されています。
「やるときはやる」「遊ぶときは思いっきり遊ぶ」というメリハリがしっかりしているからこそ、ここまで力をつけることができたのだと言えます。
株式会社ICTエデュケーションズ
最近では小学校でプログラミングの授業が必修化されるなど、子どもに求められるITの知識が増えました。
プログラミングができるということはそれだけで価値があります。
幼い頃から知識を身につけていれば、就職活動で有利になったり将来の選択肢が幅が広がったりします。
また、活躍のできる領域は日本だけに限りません。
教育大国のインドでは、高いプログラミング技術を持った若者が世界の有名IT企業に多く就職しているという実績があります。
子どもの頃からプログラミングを学ぶというのは非常に有益なため、今後さらにニーズが高まっていくことになるでしょう。
株式会社学びの森
主な事業所、つまり学習塾を開室している場所は「学校の教室」です。
塾と学校はどことなく別のようなイメージがありますが、この会社では事業を支援してくれる提携先の学校の教室を塾にして子どもたちに学習を教えています。
2019年に設立したばかりの新しいベンチャー企業ですが、事業規模は年々拡大しています。
パッケージ化された事業を展開するのではなく、その場所や学校・お客様のニーズに合わせた事業をオーダーメイドで展開しているところが、ほかの学習塾ではあまり見られない特徴です。
これに加え、学校へのコンサルなども担当することもあります。
株式会社stara
会社を創業したメンバーは人材派遣会社出身で、実際に勤務していた際に障がい者の求職支援などを行っていました。
その際に感じた課題や違和感を解決するためにできたのが「株式会社stara」です。
本当の意味ですべての人が働きやすい会社を自ら作り出し、雇用も行っているという新しい会社です。
ただ雇用をして働いてもらうだけではなく、利用者が講演会を開く機会を設けるなど、ほかの会社に雇われていたら経験することのできない体験を積極的に生み出しています。
利用者が「自己肯定感が高まった」と感じてもらえるような教育を行っているのが大きな特徴です。
インプレックスアンドカンパニー株式会社
区分としては、大人向けのビジネススクールの部類に入ります。
「営業代行」「営業・販売人材の教育・育成」「営業コンサルティング」という営業や販売に特化した3つのソリューションサービスを中心に展開をしています。
営業職は、「いかに顧客を獲得し、継続的な関係を続けられるか」が重要です。
しかし社内や自分の独学だけで営業スキルを学ぶことは、多くの人にとって限界があることです。
「もっと自分の営業力を高めて会社に貢献したい」「お金を稼ぎたい」など動機はさまざまですが、上昇志向のある人たちが集まるスクールとなります。
また、コロナ禍でも安定して成長しているというのが大きなポイントです。
株式会社ネットラーニングホールディングス
1社だけでなく複数のグループ会社で事業を支えており、それぞれの専門分野を活かしつつ利用者にふさわしいサービスを提供しています。
e-ラーニングで学べることのほとんどは、「この株式会社ネットラーニングホールディングスのサービスで学ぶことができるのではないか」と思えるほど、サービスの種類の多さに定評があります。
コロナ禍でインターネット需要が高まりを見せたことも相まって、のべ利用人数は90,000人を突破するなど非常に勢いのある企業です。
多くの講座を所有しており、利用者のニーズに合わせて学習を選ぶことができるだけでなく、企業などの団体の要望に合わせた講座をカスタマイズしてくれます。
【教育業界とは?】教育業界の仕事
次に、教育業界の仕事について、いくつかの種類に分けてご紹介していきます。
教育業界は、主に「学校教育機関」「学習塾」「人材育成塾」「語学教室」「カルチャー教室」の4つに分けることができます。
聞き馴染みのあるものも、そうでないものもご紹介しますので、まずはこの4カテゴリーを覚えましょう。
また、「教育業界の仕事についてもっと詳しく知りたい」と考えている人は、以下の記事が参考になりますので併せてチェックしてみてください。
学校教育機関
学校教育機関とは、小学校や中学校、また高校や大学のことを指します。
小学校から高校、あるいは大学までの過程を経験したことのある人が多いでしょうから、比較的イメージが湧きやすい分野になるでしょう。
こういった機関で働くためにはおおよそ大学以上の教育機関を卒業していることが求められるだけでなく、さらに一定の試験を受けて「国家資格」を得なければなりません。
では、以下でそれぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
小学校
日本では、小学校には6年間通うことが定められています。
学校の教員は、子どもたちにただ勉強だけを教えるのではなく、日々の生活の指導も行わなければなりません。
また、その指導の内容も小学校の低学年なのか、高学年なのかによって大きく変わってきます。
たとえば小学校1年生の担任になったら、「授業の時間はきちんと席に座る」という基本的なことを教えなければなりません。
これが小学校6年生の担任となると、それらはできて当たり前となり、より複雑な人間関係のトラブルに関する指導なども行う必要があります。
子どもが好きという理由も大切にはなりますが、ただ感情的に子どもが好きなだけでは教育者は務まりません。
「子どもに対する指導において論理的に思考できているのか」「その中でも子どもたちの個性は大切にできるのか」など、複雑な要因に配慮して一人ひとりの子どもたちと向き合う必要があります。
なお、小学校の教員は何年生に配属されるかが決まっているわけではないので、1年生から6年生まですべての学年を指導できる力が必要になります。
中学校
中学校は、12歳から15歳までのいわゆる思春期を迎えた多感な子どもたちを教育することが求められます。
小学校までは1人の先生が担任を持ってすべての科目を教えていましたが、中学校以降では科目ごとに異なる専門分野の先生が教育面の指導を行います。
また、中学校では「部活動」に入るように求められることが多いです。
学校の先生は、普段の授業以外に部活の顧問として授業時間外に部活動の指導をすることを求められます。
専門の分野ではない部活動の顧問をせざるを得ないこともありますし、土日に練習がある場合は休日も返上で働かなければなりません。
人によって異なるものの、顧問の仕事が負担になっているケースも少なくないのです。
一方、「学校の勉強をほどほどにして部活動に熱を注いでいる」という生徒は多く存在します。
学生の本分は学習ですが、部活動などで良い成績を収めていると、なおさら熱が入ってしまうのは当たり前のことです。
また、部活動でしか学べないようなことはたくさんあるので、指導をおろそかにすることはできないのです。
高校
今では高校の授業料の無償化なども進んでおり、多くの学生が高卒以上であることが多いです。
高校での指導は小学校や中学校よりもやや専門的になってきます。
たとえば数学の場合、中学校までは「数学」という1つの授業にすべてまとめられていましたが、高校からは「数学A」「数学B」「数学C」など、さらに細かい専門分野に分けられていたことは記憶に新しいのではないでしょうか。
また、学校の校風にもよりますが、中学よりも自由度が高くなることが多く、生徒の自主性をいかに尊重できるかということも大切になってきます。
そして、高校は公立の学校だけでなく私立の学校も多くあります。
部活動の指導者を外部から雇うこともしばしばあり、そうなれば教員はあくまで「顧問」という立場で部活に関われば良いので多少楽になるケースも少なくありません。
なお、進学校だった場合は大学受験に必要な高い教育レベルを求められます。
教員側も求められるレベルが高くなるため、自己研鑽を怠らずに授業に臨む必要があります。
学習塾
教育と聞いて、学校教育機関の次にイメージしやすいのは「学習塾」ではないでしょうか。
学習塾は、今やほとんどの人が利用したことがあるといっても良いほどメジャーな教育関連施設です。
学習を教える方法・内容のほか、料金体系なども学習塾によって異なりますし、全国展開している大きな学習塾もあれば、地域密着型の小さな学習塾まで幅広いです。
ここでは教える人数にスポットを当て、「集団授業塾」と「個別指導塾」の違いを詳しく説明していきます。
集団授業をしている塾
集団授業とは、先生1人が複数の生徒に指導する形式の塾です。
一度に多くの生徒を指導することができるので、多くの生徒を受け入れられるという利点があります。
塾によって多少形式は異なるものの、専門的に1つの教科だけを教える先生もいれば、複数の教科を担当する先生もいます。
生徒個々人のレベルを把握して授業を行うのは決して楽ではありませんので、定期的な面談を開くなどといったきめ細やかなサポートをすることも少なくありません。
また、こういった集団授業形式の塾の場合、生徒数が多ければ多いほど成績のレベルごとにクラス分けをされているケースがほとんどです。
勉強が苦手な生徒のレベルに合わせた指導ができる力が必要になってきます。
個別指導をしている塾
塾に生徒が赴いて1対1で指導を行うのが個別指導塾ですが、先生が家庭に赴いて指導を行うことも個別指導塾に分類されます。
先ほど説明した集団授業の塾の場合は、先生1人の人件費をその場にいる複数の生徒の月謝で賄うことができますが、個別指導となるとそうはいきません。
そのため、必然的に月謝は割高になります。
その分、生徒のレベルに合ったきめ細やかな指導を常に行うことができますし、生徒にとってもわからないことをいつでも先生に質問できるというメリットがあります。
集団授業と個別指導塾、どちらが良いという優劣はなく、「どちらの学習方法が合っているか」という基準で選ぶ人がほとんどです。
大人数が苦手な生徒や、コミュニケーションが苦手な生徒の割合も多いので、相手の気持ちに寄り添うことのできる能力も求められます。
人材育成企業
企業経営を存続させるためには、うえに立つリーダーの存在が重要になってきます。
現場を仕切るチームリーダーはもちろん、企業の代表や経営陣も常にリーダーシップを求められます。
大企業であれば多様な人材の中からリーダーにふさわしい人を贅沢に選ぶことができますが、人数が少ない中小企業などは限られた人材の中からリーダーを選ぶ必要があるのです。
そうなればその人たちに「いかにリーダーとしての資質を身につけてもらうか」ということが必要になりますよね。
そんなときに外部に人材育成に特化したプロのもとで学ぶことのできる、社会人向けのキャリアアップスクールも教育業界の事業の一環にあたります。
人材育成企業では、社内にいるだけでは身につけられない幅広い視野や視点を学ぶことができます。
語学教室
世界には、日本語以外におおよそ7000個近い言語があると言われています。
母国語以外の言葉を学ぶことは、日本語をあらためて考え直すきっかけになったり自分の選択肢を広げたりすることにもつながります。
「将来は海外で活躍したい」「海外の取引先と話す機会がある」など受講理由はさまざまですが、英語やスペイン語・フランス語などのさまざまな語学を学ぶことができるのが語学教室です。
英語教育の低年齢化が進み、未就学児向け〜社会人向けまで多種多様な語学教室が存在しています。
なかには語学を学習するだけではなく、TOEICや語学検定などの資格試験の対策を行う教室も存在します。
また、日本人の先生が教えるケースが多いものの、英語や外国語を語源とする先生のもとで直接ネイティブな発音を学べることも少なくありません。
カルチャー教室
カルチャー教室は、本当にたくさんの種類の教室が存在します。
ピアノやギター、ヴァイオリンなど例を挙げれば切りがありません。
カルチャー教室では、生徒一人ひとりのレベルに合わせて実力を伸ばすための指導が行われています。
初心者向けの指導もあればプロデビューや大学入学を目指すレベルまで、より幅広いレベルに対応できる先生がいます。
この手のカルチャー教室は、人口が多い都心部ほど必然的に数が多くなる傾向がある一方、地方ではニッチなカルチャーの教室はあまり見かけません。
「地方に住んでいるけど高いレベルの教育を受けたい」と考えている場合は、遠方まで通う必要があり負担も大きくなりがちです。
なお、最近ではオンラインでスクールを受けられるところも増えてきています。
【教育業界とは?】教育業界の主な職種
教育業界の中にも様々な職種があります。
塾講師や学校の教員が代表的ですが、皆さんが思うよりも、教育業界は様々な職業によって支えられています。
概要を理解し、あなたが教育業界の中でも、どのような職種につきたいか検討してみてください。
講師
教育業界の代表的な職種には講師が挙げられます。
講師と言っても2つの種類があり、まず、学校の講師は日々の業務を通じて生徒に必要な知識や技能を教える、いわゆる授業を行うことが主な役割です。
「教諭」と「講師」は混同されがちですが、学校においてその立場は異なります。
「教諭」は、教員採用試験に合格し、正規雇用されている人物のことを指す一方で、講師は教員採用試験に合格していない、または何らかの理由で試験を受けていないなどの理由で非正規雇用として働いてる人のことを指します。
講師の契約は基本的に1年です。
そして、塾や予備校などでいわゆる「先生」と呼ばれる立場の人も「講師」です。
塾や予備校の講師の役割は、学校のカリキュラムではカバーしきれない詳細な内容や受験テクニックに重点を置いた指導を提供することです。
いわゆる学校の授業の補助を行うことがメインであり、学校の授業についていけない生徒、または学校の偏差値よりもはるかに高いレベルの学校への進学を目指している生徒のサポートを行います。
教室マネージャー
教室マネージャーは、一言で言うならば「塾長」や「教室長」などと呼ばれる仕事であり、塾や予備校の運営や管理などを行う仕事のことを指します。
入校・入塾を考えている人からの問い合わせの対応やカウンセリング、生徒や受講生が目標としているレベルに達するためのサポート、新しい生徒を獲得するためのマーケティングなども行います。
また、講師の採用活動や教育シフトの管理、モチベーション管理なども教室マネージャーの仕事です。
また業務で必要になる教材や備品の発注の管理、入試や学校の情報を集めること、夏期講習や当期講習などのイベントの企画や集客、保護者対応なども行います。
広報
教育業界における広報は生徒獲得のための広報・宣伝活動を行います。
特に、近年は少子高齢化が進む中で、限られた学生を対象に、どのように塾や予備校、大学、専門学校など自分が働く教育機関を魅力的に見せて、学生本人そしてその保護者にアプローチするかが重要視されています。
教育プログラムや施設の特色を前面に出した宣伝、学生募集のための広告キャンペーンやオープンキャンパス、学校説明会の企画、運営なども含まれます。
教務事務
「教務事務」と聞くとイメージが湧かないかもしれませんが、一言で言うならば学校で働く事務職です。
あなたが通っている大学にもいわゆる「事務員さん」がいるのではないでしょうか。
教務事務の仕事は、教育機関によって様々ですが、主な業務として、教育機関の運営の根幹を担うことが挙げられます。
例えば、大学の教務を務める場合は、大学生一人一人の単位や進級の管理、教授の授業日程の管理や学部学科の新しいカリキュラムの導入などを行います。
専門学校や予備校、小中学校や高校で働く場合は、学校の施設や備品、教材の管理、発注といった総務的な業務までこなすことが多いです。
また、広報業務や生活のサポート業務まで授業を行うことはないものの、学生や生徒の全般的なサポートを行うこともあります。
教材や講座の企画や制作
教材や講座の企画や製作を行う仕事も教育業界の重要な職種の1つです。
市場のトレンドや需要を的確につかみ、売れる教材や講座の企画制作などを行います。
本屋に行くとずらりと並んでいる赤本や参考書、問題集などを作っているのはこの職種の人々です。
有名予備校の講師や大学の教授などと連携しつつ、大学受験生や専門の資格の取得を目指す人たちが少しでも効率よく勉強を進められるよう、分かりやすく有益な教材を販売することを目的としています。
学校教員
教育業界の仕事と聞いて、多くの方が真っ先に思い浮かべるであろう仕事が学校教員です。
小中学校や高校の教員は、基本的な教科の指導だけでなく、生徒の社会的や感情的な発展、つまり人として健全な成長を目指すこともサポートします。
学生生活全般の支援や学校の運営なども担当する仕事です。
保護者対応や部活の顧問など幅広い役割が求められます。
また大学の教員は、教授、准教授、講師、または助手のことを指しており、専門分野に特化した教育研究や進路指導などを行います。
学校職員
学校の職員は、教育や研究以外の事務や労務を中心とした学生生活全般の支援や学校運営を行う仕事です。
また、文化推進のための情報発信や文化活動の企画運営、学校の広報活動なども行います。
構内の事務手続きのほとんどを担当する仕事ですが、教員と比べて勤務時間が規則的で残業が少ないため、教育に関わりたいものの、ワークライフバランスを重視したい人におすすめできる仕事です。
【教育業界とは?】他業界とのつながり
教育業界と他の業界との繋がりについて理解することで、就活の選択肢が広がるかもしれません。
ここまで紹介してきた教育業界の仕事に対してあまり魅力を感じないものの、教育には関わりたいと思う人は以下の業界と教育業界のつながりを理解し、就活の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
IT
教育業界とIT業界の連携は近年顕著に進化しており、様々な技術的な進歩が教育分野に取り入れられています。
特にタブレット端末を利用した学習プログラムの導入や通信制の大学や高校の増加などがその一例に挙げられます。
一昔前と比べて、タブレット端末を導入する学校は数を増しており、今まで紙媒体で配られてきたプリントや学級通信などがPDFで生徒や保護者に配られるようになっています。
通信制、つまりオンラインで授業が受けられる大学や高校が増えたことで働きながら学びたい人や、集団生活に馴染むことが難しい人にもより多くの教育の機会を提供できるようになりました。
このようにITの進歩は教育業界に便利さをもたらすだけでなく、より多くの人に学びの機会を提供するにあたって重要な役割を担っています。
出版社
出版部門を設けている教育系の企業も多いため、出版社と教育業界の関わりは非常に深いものといえます。
多くの教育系企業は参考書や学習書、問題集などを販売しており、学習者のニーズに対応した教材の提供を通じて利益の向上を目指しています。
また、学生が授業で利用する教科書も出版社から発売されているものであり、教育と密接に関わっています。
よりクオリティの高い参考書や教科書問題集などを発売することで、間接的に多くの人々の学習をサポートすることもできます。
教育に携わりたいと考えているものの、教員免許を持っていないなどの理由で教育業界への就職が難しい人は、出版社を就活の選択肢に入れてみても良いでしょう。
ゲーム業界
ゲーム業界と教育業界に何の関係があるのか、いまいち想像がつかない人も多いでしょうが、ゲームを通じて学びを深められる機会は時代とともに増えています。
例えば、携帯ゲーム機やスマートフォン向けの学習アプリを開発する企業も多いです。
一昔前までは付箋を大量に貼った分厚い紙の単語帳を持ち歩くことが一般的でしたが、英単語を学習できるアプリが増えたことで、スマホ1つで隙間時間に勉強できるようになりました。
さらに、アプリではどの単語をすでにマスターしたかや、まだ理解が怪しい単語は何かなども自動的に分類してくれるものもあるため、より学習の形がスマートになりました。
この他にも、幼児向けの知育アプリや楽しみながら勉強ができるツールを作ることで、ゲーム業界で働きながら教育に貢献できるようになりました。
プログラミングやデザインなど、ゲーム業界に求められるスキルを持っており、そして教育にも興味がある方は、教育に関わるアプリやゲームを作っている企業も選択肢に入れることをおすすめします。
【教育業界とは?】教育業界の現状
現在、教育に力を入れる保護者が増えてきており、それに伴い教育に関する価値観も多様化してきています。
昔は「とりあえず卒業すれば良い」という考え方が主流でしたが、今はより多くのことを教育に求められるようになりました。
またIoT化が進む中で、教育という分野で学ぶべきことも増えてきており、現場で働く人の負担も増加傾向にあります。
教育業界が今どのような状況に直面しているのかを知り、教育現場の課題を把握してから志望する企業の選考に臨みましょう。
学習指導要領の改訂
学習指導要領の改訂で、学生への指導方法や指導内容が変更されました。
これにより、教員に求められる指導方法やスキルも変わってきています。
これまでは教員が一方的に授業を教えて、その内容をひたすらインプットする詰め込み型の授業が主流でした。
しかし、最近では生徒自身の思考力を養うために、教員が授業を一方的に行うのではなく双方向型の授業にシフトしてきています。
授業時間中に考える時間や自分の意見を話す時間を設けることで、思考力を養うことが狙いとされています。
ですので、教員としてはただ教科書の内容を伝えるだけでなく「どうやったら生徒の思考力を引き伸ばすことができるか」という点も加味して授業を構成しなければなりません。
学習費の増加
教育業界では、現在学習費用が全体として増加傾向にあります。
令和3年度、学校外の塾などを合わせた学習費の子ども1人あたりの1年間の金額が、公立小中と私立小中高でそれぞれ過去最高額になったことが文部科学省の調査によって明らかになりました。
この背景には、勉強は学校だけで行うものという意識から、学校以外でもさまざまな体験や経験をさせることも含めて塾やスクールに通わせることという意識へ変革していることを示します。
一方、令和元年度から幼児教育の無償化制度が始まったため、幼稚園においては私立・効率ともに大幅に減額しています。
幼稚園が無償化になったことで、それまで払っていたお金を別な習い事に使う家庭も今後増えるでしょうから、未就学児から高校生までで見ても、学習という機会そのものが増加していると言えるでしょう。
大学入試制度の改定
2020年度より、大学入試のテストがセンター試験から共通テストへと変化しました。
これまでの大学入試では、いかに知識を入れてテストの際に引き出せるかが肝要でしたが、新しくなった入試では問題の中で思考力を問われるようになりました。
学校教育における学習指導領域の改訂も同時に行っているので、これから大学受験を迎える子どもたちは、これまでよりも「思考力」という点に重きを置いた学習方法を展開することになります。
またこの入試スタイルの変化に、学校はもちろん学習塾も対応しなければなりません。
従来通りの学習方法ではカバーできない部分を補う必要がありますので、教育業界でも大学入試のスタイルの変化に戸惑っているところと言えるでしょう。
新しい学習スタイルの確立
最近では、公立の小学校でもタブレットを使った授業を行うことは当たり前になってきました。
1人1台タブレットを貸与され、それをもとに授業や自宅学習を行うのです。
少し前まではパソコンを使った授業ですら数は多くありませんでしたが、IoT化の流れが教育業界にも押し寄せている証拠です。
そういった新たな学習スタイルが確立されると、当然教育の方法も変わってきます。
ネットリテラシーの点も指導する必要がありますし、パソコンやタブレットの操作に慣れていない先生は、まずはそこを覚えるところから始めなければなりません。
急激に進む学校教育のIoT化は良い側面もありますが、一方で活用し切れていないという懸念があることも否めません。
【教育業界とは?】教育業界の展望
教育業界の現状がわかったところで、今度は教育業界の展望に関して考えていきましょう。
日本の教育が本格化したのは戦後のことです。
GHQが定めた学校教育方法はこの60年間近く、変化をすることなく継続され続けてきました。
しかしここ10年ほどで一気に変化や改革が進み、この変化はこれからもスピード感を上げながら続いていくことが予測されています。
少子高齢化が進む中で、子ども向けの教育の在り方はどう変化するのか、以下で詳しく見ていきましょう。
教育環境の変化
最初に考えなければならないのが、目まぐるしい教育環境の変化です。
先ほども少しご紹介しましたが、現在教育の現場ではこれまでされてこなかった取り組みが徐々に実施されています。
たとえば、授業を例に考えてみましょう。
これまでは1人の先生が50~90分間ほど一方的に話し続けて、生徒や学生はその話を聞き漏らすまいとノートを取り続けるというのが一般的でした。
もちろん、限られた時間内に多くのことを伝えるという意味では有効な授業形式ではあります。
ただこういった授業形式の場合、生徒や学生が発言する機会や自分自身で「なぜだろう?」と考える時間はほとんど設けられません。
そこで最近導入されているのが「主体的な教育」です。
これまでの一方通行な授業ではなく、要点ごとに自分で考える時間や、周囲の人と相談する時間を設けているのが主な特徴です。
そして、そこで得た気づきや発見を全体に共有することで、自分以外の人の考え方を知ることができ、よりいっそう理解力が深まります。
授業を受けている生徒自身も、受け身になるのではなく「自分はこの授業に参加しているぞ」という主体的な気持ちで臨むことが求められますので、より効果的になるでしょう。
また、人前で話すことに対する苦手意識なども、小さい頃から当たり前に行っていれば少なくなってきますので、コミュニケーション能力の向上といった効果も期待されています。
学生数の減少
2つ目は、学生数の減少に関してです。
文部科学省が公表した2021年度の速報値によりますと、2021年5月1日現在で全国の小学生は前の年より7万7000人ほど減って約622万3000人となり、この数字は過去最少でありました。
医療技術が発達している現在の日本において、子どもの数だけが減り続けるというのは決して良い傾向ではありません。
2030年には、65歳以上の高齢者と呼ばれる層が人口全体の4割ほどになることが見込まれます。
若者の負担はこれまでよりも増えることが予想され、若者の人数が少ない状況においてはいかに一人ひとりの生産効率を向上させるかがポイントになるでしょう。
そのためには、自発的に物事を考えられて、さらに新しいアイディアを生み出すことができる能力が重要になってきます。
世界各国と渡り合えるよう、今大幅な改革が行われているのです。
【教育業界とは?】教育業界に向いている人
では、教育業界に向いている人の特徴とはどのようなものなのでしょうか。
教育業界のお客様、つまり教育を受ける生徒の年齢層はさまざまですが、自分より年下の子どもを相手にすることが大半でしょう。
そして、教育業界では「先生」という立場上、求められることもどうしても多くなってしまいます。
「先生」として常に見られていることを忘れずに生徒に接することができる人であれば、より長く働くことができると言えるでしょう。
コミュニケーションが得意な人
教育業界に向いている人の特徴の1つ目は、「コミュニケーションが得意」であるという点です。
教育の現場では、常に人と人とのコミュニケーションが求められます。
それは対生徒、対保護者、対教員同士など多岐にわたり、それぞれの場面で違ったコミュニケーション能力を求められるため注意が必要です。
上手に自分の意図を伝えられないと認識の齟齬が生じてしまい、そこから大きな責任問題に発展してしまう可能性も十分にあり得ます。
特に学校教育に関しては「子どもを親から預かっている」という感覚がありますので、万が一問題が発生してしまった場合の責任は非常に重いです。
また、そういた環境の中では教員同士の連携も必要不可欠になりますので、コミュニケーション能力があるかどうかは非常に重要なポイントになると言えるでしょう。
忍耐力がある人
2つ目に求められるのは、「忍耐力がある」ということです。
いくら先生という立場だからといって、常に完璧であり続けるのは難しいことです。
指導がうまくいかないこともあるでしょうし、そういった不備が原因で保護者にクレームを入れられることもあるでしょう。
自分のミスが原因のクレームならまだしも、事実とは異なる理不尽なクレームを言われることも少なくありません。
そんなときは誰しも「苦しい」「辞めてしまいたい」と思ってしまうものですが、毎回すべてをネガティブに背負い込んでしまっては教育現場での仕事を継続することは難しいです。
「失敗を次に活かしてもっと成長するぞ!」という前向きな心と忍耐力は、教育業界で働くうえで必須になってきます。
子どもが好きな人
教育業界では、社会人や高齢者の方の指導を担当することももちろんありますが、基本的には子どもに接することが多いです。
そのため、子どもが好きという人は教育業界に向いていると言えます。
料理が嫌いな人は料理人にならないでしょうし、人が苦手な人は接客業を選ばないというのと感覚としては近いでしょう。
ほとんどの時間を子どもと一緒に過ごすことになるので、子どもが嫌いな人にとって、教育業界で働き続けることはあまりおすすめできません。
多少大変なことがあったとしても「子どものため」と受け入れられるのも、子どもが好きな人ならではのメリットです。
また、子どもが好きであれば、正しい行為に対してはきちんと褒めることができます。
そして、好きだからこそ厳しいことも伝えることができ、子どもの成長にとって良い影響を与えることができるでしょう。
社会に貢献したいと考えている人
子どもは「日本の宝」「社会の宝」などと言われることが多く、子どもを指導するということは必然的に社会に貢献していることになります。
それは誇らしい側面もありますが、のしかかる責任も大きいと言わざるを得ません。
極端な例ですが、言葉遣いを1つ間違えただけで、子どもたちの将来を大きく左右してしまうということも起こり得ます。
そういった責任感も踏まえたうえで、未来のある子どもたちに「いろいろなことを教えたい」という気持ちが非常に大切です。
自分では社会貢献のつもりはなくても、その心意気が回り回って社会貢献につながるのです。
逆に言えば、自分の利益しか考えていない利己的な人は、教育業界には向かないでしょう。
生徒の喜びを自分の喜びと思えるような心持ちが、教育業界で働くうえで必要になってくるのです。
【教育業界とは?】教育業界に向いていない人
では逆に、教育業界に向いていない人は、どのような特徴のある人なのでしょうか。
教育業界に進みたいけれど、「自分には向いていないかも…」と不安になっている人は少し注意が必要です。
また、自分の短所と教育業界で働くうえで必ず求められるものが重なってしまうと、働いていてストレスを感じてしまうこともあります。
以下の特性が自分に当てはまっていないか、また当てはまっていたとしても妥協できる部分かを今一度確認をしてみましょう。
メリハリがない人
1つ目は「メリハリがない人」です。
生徒たちと仲良くなってくると、次第に友達のような親しい間柄になってくることもあります。
ですが、仲良くすることときちんと指導することを混同させてはいけません。
仲良くなりすぎてしまい、本当は注意しないといけないことをスルーしてしまうようになると、効率的な指導ができないおそれがあります。
あくまで生徒と教員という立場ですので、その立場を常に念頭において子どもたちと接する必要があります。
メリハリを上手につけられないと結果的にすべてが中途半端になってしまい、生徒にとって良い先生ではなくなってしまうのです。
コミュニケーション能力の意味を履き違えないよう、十分に注意することが重要と言えます。
コミュニケーションが苦手な人
2つ目は「コミュニケーションが苦手」な人です。
教員のメインの仕事は生徒に何かを教えるということです。
そのため、生徒との関係性を維持できるだけのコミュニケーション能力が求められます。
教えるといっても、一方的に自分の知識をひけらかすのではなく、「いかに相手のことを思いやって教えられるか」ということを意識しなければなりません。
コミュニケーションが苦手だからといって教育業界で働けないというわけではありませんが、もしコミュニケーションに苦手意識を感じていて教育業界を志している場合は、話す練習を行い、コミュニケーションスキルを身につけておく必要があるでしょう。
何度も練習すれば克服できるケースが多いので、目標に向かって努力してみることも必要かもしれません。
偏った思考を持っている人
教育業界に向いていない人の特徴の3つ目は、「偏った思考を持っている」ということです。
偏った考え自体を持つことが悪いわけではなく、それを生徒に強要してしまう可能性があるということが良くないとされています。
本人にとっては強要するつもりがなくても、社会的に受け入れられないような非道徳的な考えを繰り返し主張していると、いつのまにか洗脳のように生徒の頭に刷り込まれてしまう可能性も否定できません。
教員という立場ならば、生徒一人ひとりの個性や価値観を尊重しながら教育を行う必要があります。
「自分は○○だと思う」という意見で、子どもたちの価値観を潰すようなことは決してあってはなりません。
「世の中にはこういう考え方や価値観もあるのだ」という一例を示すために自分の主張を話すことは必要かもしれませんが、やりすぎないように注意が必要です。
覚悟ができていない人
「覚悟ができていない人」も教育業界に向いていません。
先ほども少しお伝えしましたが、教員は生徒の価値観や将来などの大事な部分を変えてしまうという要素を多かれ少なかれ持っています。
そのため、「自分の発言や指導方法が目の前にいる生徒の未来を変えてしまう可能性がある」ということを意識したうえで接する必要があると言えるでしょう。
その覚悟がないと「とりあえず当たり障りのないことを教えよう」といった受け身的な考えになってしまいます。
手を抜いた授業は子どもたちに伝わってしまい、「よくわからない」と成績を伸ばせずに悩んでしまうことになりかねません。
教育として誰かに何かを教える立場なら、ある程度の覚悟と責任感を持って仕事に臨む必要があります。
利己的な人は、自然と教育業界を選ばないようになるでしょう。
【教育業界とは?】教育業界に就職するためにすべきこととは?
最後に、実際に教育業界への就職へ向けてどのようなことに意識的に取り組むべきかを具体的に紹介していきます。
これは教育業界だけに限った話ではなく、別の業界を目指していても有効になることがほとんどです。
教育業界に興味を持っていたものの、途中で方向性を変えて別な業界にシフトチェンジする場合も活用できるので、就職活動中の方はひと通り取り組むことをおすすめします。
特に自己分析や他己分析は、就職活動だけではなく今後の人生の重要な選択を決める際にも必要な重要な要素になってきます。
時間をかけて進めていく必要があるので、「面接前日にする」といったことがないよう注意が必要です。
一度だけでなく何度も行い、自分に対する理解を深めましょう。
業界研究をする
就職活動において重要なのは、「自分が興味を持っている業界について詳しく知る」ということです。
「業界の特徴と自分の特性がマッチしていそうだな」と感じたら、その同じ業界内の企業なら、多少の違いはあれども比較的働きやすいということになります。
業界研究の方法はさまざまですが、キャリアアップに力を入れている大学だと、講義の中に業界研究が含まれていることもありますし、大学が用意してくれたパンフレットなどにわかりやすく掲載されているということもあります。
もちろんインターネットでも調べることができますし、本や雑誌以上のさまざまな多くの情報を知ることができるでしょう。
ただし、すべて正しい情報とは限りませんので、しっかりと自分で情報を精査し取捨選択をする必要があります。
インターネットだけの情報に頼るのではなく、「就活系の雑誌を読んでみる」「実際にその業界で働いている先輩やOBやOGに話を聞く」などさまざまな方法を使って業界研究を行うことをおすすめします。
自己分析をする
次に必要なのは、「自己分析を行う」ということです。
「自分は何がやりたいのか」「どういったことにモチベーションを感じるのか」「人生を通してどんなことを成し遂げたいのか」ということを基準に業界や職種を選ぶことは大切です。
仕事はお金を稼ぐ手段である一方、生きるための力になるものでもありますので、自分との相性は非常に重要になってきます。
自分のことをよく知らないで何となく選んでしまうと、入社後に苦しむことになるのは他でもない自分自身です。
自己分析のやり方はいろいろありますが、主流なのはマインドマップ・自分史・モチベーショングラフなどです。
それぞれの自己分析方法で何がわかるかも変わってきますので、複数の手法を試しつつ自分を知っていくことが大切とされます。
就職活動のときだけではなく、転職や結婚、独立などその後の人生において大切だと考えられる場面での指針となりますので、この機会に自分に合った自己分析のやり方を把握しておきましょう。
他己分析をする
自分のことは自分が一番よくわかっているかと思いますが、実は自分では見えていない側面も存在します。
自分をより詳しく知るために、他人に自分のことについて尋ねて自己理解を深めるという「他己分析」の方法を実施する人も少なくありません。
自分がどんな人間かがわかると、自然と自分のしたいことや向いていることが見えてくるようになります。
他己分析を行う際には、あらかじめ聞きたいことをいくつか準備しておいて、その質問に回答してもらうという方法がベストです。
友達や家族、部活の先輩や後輩など、自分と親しい間柄の人にお願いすると良いでしょう。
自分の良いところだけではなく、短所もはっきり伝えてくれる人に聞いた方が、自分にとって有意義な回答が返ってきます。
傷つくことを言われる可能性もありますが、「希望の企業に入るため」「あくまでも業界研究の1つ」といったように前向きに受け取り、自分の方向性を決めるようにしてください。
できることを増やしておく
就職活動に臨むにあたって大切なことは、「できることを増やす」ということです。
教育関係の仕事においては資格などが必要になってくるケースが多いです。
たとえば、小学校の教員を目指すならば教員免許が必要ですが、この免許は国家資格になりますので、1ヶ月だけ集中して勉強すれば取得できるというような資格ではありません。
計画的にその試験への合格へ向けてコツコツ取り組む必要があります。
また資格が必要でなかったとしても、誰かに何かを教えるという立場上、知識を増やすために勉強することも必要になってきます。
先述したように、コミュニケーションを円滑にする方法も学んでおくと、実際の現場に行ったときに役立つでしょう。
エージェントに相談する
就職活動は、これまでの人生で経験してきたことのない初めての経験になりますので、悩みはつきものです。
わからないからといって1人で抱え込むのではなく、積極的に就活エージェントに相談してみることをおすすめします。
就活エージェントには、これまで数々の実績を作ってきた就活のプロがたくさん在籍していますので、安心して相談することができるでしょう。
また、就活に関するさまざま悩みの解決に向けて力を貸してくれます。
友達などにはなかなか相談しにくい就活のことは、思い切ってエージェントに相談してみるのも良いかもしれません。
どのエージェントに相談するか迷ったら、以下のサイトがおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
教育業界には、学校教育機関以外にもさまざまな業種が存在します。
学校で勉強を教えるだけが教育ではありません。
また、近年では教育や勉強に対する意識が変化してきたこともあり、社会人向けのスクールなども数を増やしています。
多様化する教育業界では、お客様である生徒と根気強く向き合う忍耐力が求められます。
大変なことも多い仕事ですが、子どもたちや生徒の笑顔を見たり、達成感を一緒に覚えたりすることができるのは、教育業界ならではの魅力です。
ただし、教育業界といっても非常に幅広いので、時間をかけて業界研究・自己分析を行うことが重要です。
安易な判断は入社後のミスマッチにつながるので、慎重に検討しながら自分に合った企業を見つけましょう。