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【5月から就活は遅い】5月から就活を始めるのは遅い!
結論、4年生の5月から就活を始めるのは、一般的なペースと比べてかなり遅れているといえます。
なぜなら近年の就活は早期化の流れが著しく、5月を迎える頃には、早期選考を通じて多くの就活生が内定を獲得しているからです。
そのため、5月からあわてて準備を始める際は、ペースとして遅いことを認識しなければなりません。
とはいえ5月からの就活でも、精力的に準備に取り組めば、手遅れというわけではありません。
しっかりと必要な準備・対策を行ってエントリーすれば、今からでもスムーズに内定獲得につなげることは十分可能です。
そのため、5月から就活を始める人は、とにかく少しでも早く準備をスタートさせることが大切です。
【5月から就活は遅い】就活における5月はどんな時期なのか
まずは、4年生の5月は、就活においてどのような時期なのかをチェックしていきましょう。
就活における5月の状況をまとめると、以下のようになります。
- エントリーを締め切る企業も多い
- 書類選考が終わり面接を受ける学生が増加
- すでに内定をもらった学生の割合は7割越え
企業によっては二次募集が始める
5月からの就活が遅いと言われるのは、上記のような状況が関係しているためです。
エントリーを締め切る企業も少なくなく、周りの就活生の多くは、すでに内定を勝ち取っています。
実際に内定率も高いため、状況を見て焦ってしまう就活生も珍しくありません。
では、それぞれを詳しく見ていきましょう。
エントリーを締め切る企業も多い
5月に入ると、多くの企業でエントリー受付が終了してしまいます。
特に大手企業や人気企業では、4月中に締め切ってしまうところも少なくありません。
出遅れてしまうと応募できる企業の選択肢が狭まるため、5月の就活では、とにかく行動や決断の早さが求められます。
「あの企業にも応募してみたいが、自分に向いているか正直よくわからないし…」と悩んでいると、知らない間に、受付終了となってしまうかもしれません。
そのため、5月からの就活では、気になった企業・業界にすんなりエントリーできないケースも考えられます。
ただでさえ選択肢が狭まっている状況なので、5月から内定獲得に向けて動き始める場合はエントリー情報をこまめにチェックし、興味のある企業には迅速に対応することが重要です。
自己PRや業界・企業研究は効率的に終わらせ、気になる企業にはスムーズにエントリー手続きを行いましょう。
書類選考が終わり面接を受ける学生が増加
5月の時期は、すでに多くの就活生が書類選考を経て、面接のフェーズに進んでいます。
就活の選考では、1次面接から最終面接まで段階的に進むため、スケジュール管理も重要になります。
基本的には複数企業を同時に進めている就活生も多いため、準備不足でチャンスを逃さないよう注意する必要があります。
少しでも遅れを取らないためには、自己分析や企業研究をさらに深めたうえで、自信をもって面接に臨むことが重要です。
なお、5月にほぼゼロの状態から就活を始める場合は、周りの就活生が強力なライバルになり得ます。
なぜなら早いうちから就活に取り組んできている就活生は、すでにインターンや早期選考、本選考のほかの企業の面接などを通じて、「場慣れ」しているからです。
そのようなライバルが多数いる中で優位性を保つには、今からでも徹底的に、選考対策を重ねることが重要といえます。
すでに内定をもらった学生の割合は7割越え
5月を迎えるタイミングでは、内定をもらった学生の割合は、すでに7割を超えています。
2024年の場合、25卒の5月1日時点での内定率は、72.4%でした。
内定を獲得できるチャンスは、本選考の前に早期選考もあるため、多くの学生がすでに第一志望や滑り止めの企業から内定をもらっているのです。
そのため、「ついに内定が出た」「もう就活を終わりにできる」などの声が、周りからちらほら聞こえてくることも珍しくないでしょう。
実際に「内定率は70%以上」という数字を見て、焦りを感じる人も多いです。
しかしながら、焦りは禁物なので、「まだチャンスはある」とポジティブなマインドを持つことが重要です。
確かに5月からの就活は遅いといえますが、採用活動を続けている企業がまだまだあるのも事実です。
大切なのは、周囲と比較して焦ったり落ち込んだりすることではなく、自分に合った企業を見つけるための行動を続けることです。
企業によっては二次募集が始める
5月からの就活は遅いといえますが、かといって決して手遅れではないのは、企業によっては二次募集が始まるタイミングでもあるからです。
5月以降は、一次募集を終えた企業が、二次募集を開始する場合があります。
採用人数が目標に届いていない場合や、追加で人材を確保したい場合などに、二次募集や追加募集が実施される傾向です。
確かに大手企業は、優秀な人材も集まりやすいため、募集は早々に締め切られることが多いです。
しかしベンチャー企業や中小企業では、これから本格的に採用活動を進めるケースもあります。
ベンチャー企業などは採用スケジュールもあまり型にはまっていないので、通年採用の形式で、随時募集しているパターンも珍しくありません。
なお、新卒採用の二次募集は比較的スピーディーな対応が求められるため、5月以降にエントリーする場合はチャンスを逃さないように注意してください。
【5月から就活は遅い】5月から就活を始める学生がすべきこと
ではここからは、5月から就活を始める学生がすべきことをチェックしていきましょう。
主にすべきことは、以下の4つが挙げられます。
自己分析や業界・企業研究を急いで行う
- 業界を絞って15社前後にエントリーする
- 魅力的なESを作成する
- 筆記試験の対策をする
- 面接の対策をする
5月から各種準備や選考対策を始める人は、すでに内定を持っている人と比べると、遅いのが実情です。
そのためまずは、やるべきことをしっかりと把握し、一つひとつを真剣にこなしていくことが重要といえます。
5月からでも内定獲得には間に合うため、少しでも早めに、かつ効率的に行動し、就活を成功させましょう。
自己分析や業界・企業研究を急いで行う
5月から就活を始める場合、まずはとにかく、自己分析と業界・企業研究を進める必要があります。
自己分析では、自分がこれまでどのような経験をしてきたのかを整理し、その中で得た価値観や強み、仕事に対する理想を深掘りしましょう。
短期間でまとめるためには、自己分析ツールや強み・性格診断などを活用するのがおすすめです。
ツール・診断を活用すれば、質問に答えるのみで、手軽に自分自身の強みや適性を知るきっかけを持てます。
これに対して業界・企業研究については、幅広く見るのではなく、できる限り興味のある業界に絞って情報を集めることが大切です。
就活で志望動機を作る際は、企業の理念や事業内容、求める人物像まで細かく把握することが必要です。
勉強したことはノートにまとめたり表を作ったりして、確実に頭に入れていきましょう。
また、急ぐあまりに浅くなりすぎないように注意し、優先順位をつけながら効率的かつ丁寧に準備を進めることが重要です。
積極的に企業説明会に参加する
5月からの就活で業界・企業研究を進める際は、積極的に企業説明会に参加することが大切です。
5月以降もエントリーを受け付けている企業は、その時期に合わせて、説明会も開催しています。
企業説明会は、業務内容だけでなく、社風や具体的な働き方についてもリアルな情報を得られる貴重な機会です。
気になる企業があれば積極的に参加し、実際に社員と交流するチャンスは逃さないようにしましょう。
特に現場の雰囲気や具体的なキャリアパスなどは、自力で調べるには限界があるため、説明会を通じて質問してみると良いでしょう。
また、企業側も学生の積極性を見ているため、質問すること自体がポジティブな評価につながる可能性もあります。
効率的に情報収集と印象付けを進めるためにも、5月の就活でも、説明会参加の機会を重視しましょう。
業界を絞って15社前後にエントリーする
5月から就活を始める場合は、興味のある業界を一つに絞り、15社前後にエントリーしてみてください。
なお、無計画にエントリーを増やしてしまうと、準備が間に合わず失敗するリスクが高まります。
そのため就活では、管理しきれる程度にエントリー数を抑え、1社ごとに深み・説得力のあるアピールを行っていくことが大切です。
一つに業界を絞れば、志望動機や自己PRに一貫性が生まれ、説得力が高まります。
そして、15社程度のエントリー数であれば、企業ごとに丁寧な準備ができるため面接対策もしっかり時間をかけられます。
なお、実際に15社前後エントリーする際は、企業の規模や事業領域、社風などを比較したうえで自分に合うかを見極めることが大切です。
限られた時間の中でも「量より質」を意識して、着実に選考を進めていくことが内定獲得の鍵となります。
就活が遅れたことで焦ってしまう人は多いですが、持ち駒を増やしすぎてスケジュールを把握できなければ本末転倒なので、注意しましょう。
魅力的なESを作成する
5月から就活を始める際は、より魅力的なエントリーシートを作成できるように対策を進めることが重要です。
就活では、エントリーシートの質が選考突破を大きく左右します。
まずは、自分の強みや志望動機を明確に整理し、読み手に伝わるようにわかりやすく作成しましょう。
なお、企業ごとに求める人物像が異なるため、汎用的な内容ではなくそれぞれの企業に合わせてカスタマイズすることも重要といえます。
そのまま使い回したエントリーシートはすぐバレてしまうので、1社ずつこだわって作成することが大切です。
また、単に経験や強みを述べるのではなく、「なぜその経験を取り上げたのか」「そこから何を学んだのか」「どのような貢献ができるのか」を意識してアピールすることも大事です。
なお、文章は端的かつ論理的にまとめることが求められますが、一定の個性や熱意も感じさせる表現もしっかりと心がけましょう。
また、完成したあとは必ず第三者に添削してもらい、わかりやすさや説得力をチェックしてもらってください。
筆記試験の対策をする
5月からの就活では、筆記試験対策(Webテスト)も忘れずに行う必要があります。
就活における筆記試験(Webテスト)は、書類選考後に待ち受ける一つの壁です。
5月以降の選考スケジュールでは、企業によっては、短期間で筆記試験と面接を並行して進める企業も多いです。
そのため、各種選考の日程も確認しながら、筆記試験対策は徹底していきましょう。
基本的な対策としては、市販の問題集を購入し、毎日コツコツと演習を積み重ねることがおすすめです。
わかりにくい部分や苦手分野を放置せず、徹底的に潰していく姿勢が必要です。
また、企業によって導入されているテストの種類はSPI・玉手箱・TG-Webなどと異なるため、それぞれの特徴に合わせた対策も欠かせません。
筆記試験を突破しなければ、基本的に内定には至らないため、テスト対策は書類作成・面接対策とあわせてしっかりと進めておくことが大切です。
事前にどの形式の問題か把握する
選考対策として試験勉強をする際はやみくもに勉強するのではなく、エントリーする企業がどの種類のテストを採用しているか、事前に把握しておきましょう。
新卒採用の筆記試験では、企業によってSPI、玉手箱、CAB・GAB、TG-Webなど、使用しているテストの種類・形式が異なります。
そのため、事前に企業ホームページや選考情報サイトをチェックしたり、就活体験談や先輩の口コミを参考にしたりして調べることが大切です。
また、テストの種類ごとにURLは異なるため、受験案内のリンクから種類を把握することもできます。
参考までに、一部をチェックしておきましょう。
- SPI:aroruaを含む
- 玉手箱:e-exam・nsvs・tsvsを含む
- CAB・GAB:e-exam・nsvs・tsvsを含む
- TG-Web:c-personal・e-gitestを含む
形式ごとに傾向・難易度は違うため、前もって把握しておくことで無駄のない対策ができるようになります。
何度も繰り返し解く
就活の筆記試験対策を5月から始める際は、問題集を何度も繰り返し解くことが重要です。
はじめのうちは時間を気にせず正確に解き、問題の傾向や、解き方のコツを理解することを重視しましょう。
ある程度慣れてきたら、その後は必ず時間を測りながら解き、試験本番を意識した練習を繰り返すことが大切です。
筆記試験はとにかく問題数が多い傾向があり、時間配分が重要といえます。
なお、一度解いただけでは本当の意味で理解できていないことが多いため、間違えた問題に目印をつけながら、重点的に復習しましょう。
同じ問題集を何周もして繰り返し対策を行うことで、自然と解き方のパターンが頭に定着していきます。
それによって、結果として時間内に解き終わるスピード感も身についてくるでしょう。
焦らず着実に取り組み、Webテスト本番で安定して実力を発揮できるようにすることが大切です。
面接の対策をする
5月から就活の対策を始める場合は、筆記試験対策と並行して、面接の対策にも本格的に取り組む必要があります。
特に5月以降は、面接の機会が一気に増えてくるため、準備不足だとチャンスを逃しかねません。
まずは基本的な質問への回答を整理し、自分の考えを論理的にまとめておきましょう。
一人で練習するだけでなく、友人やキャリアセンターの面接練習を活用するのも効果的です。
表情や話し方、姿勢なども見られるため、録画して客観的に振り返ることもおすすめします。
なお、5月からの面接対策で特に重要なのは以下の3つです。
- 必須質問に対する答えを作っておく
- 模擬面接を行う
- 一次・二次・最終面接ごとに対策をする
- これらを積極的に実践しながら場数を踏み、緊張に強くなっていきましょう。
-
必須質問に対する答えを作っておく
5月からの就活では、面接対策として、必ず聞かれる質問に対する答えを事前に用意しておくことが重要です。
質問は、主に以下が挙げられます。
- 自己紹介
- 志望動機
- 学生時代頑張ったこと(ガクチカ)
- 自己PR
- 長所短所
これらの質問は、多くの業界・企業の面接でほぼ確実に聞かれます。
質問の回答を考える際は、エピソードを交えつつ簡潔に、かつ説得力のある内容を準備しておきましょう。
また、面接対策では単に回答を丸暗記するのではなく、自分の言葉でナチュラルに話せるようにしておくことが大切です。
前もって想定問答集を作り、実際に口に出して練習することで、面接本番でも落ち着いて話せるようになります。
しっかり準備をしておけば、5月からの就活でも、想定外の質問がきたときにも柔軟に対応できる力が養われるでしょう。
面接は、とにかく事前準備が自信に直結するため、対策を徹底することが大切です。
模擬面接を行う
5月からの就活では、面接本番に向けて、模擬面接も積極的に行っておきましょう。
面接対策としていくら準備を重ねていても、実際に話してみると緊張したり、思うように言葉が出てこなかったりすることはよくあるものです。
そのため5月からの就活では、模擬面接を通じて自分の受け答えを客観的にチェックし、改善点を洗い出しましょう。
特に表情・声のトーン・姿勢など、言葉以外の要素も評価に大きく影響するため、あらかじめ注意が必要です。
模擬面接で練習する際は、大学のキャリアセンターや就活エージェントなどのサポートを活用すると良いでしょう。
第三者にフィードバックをもらえば、自分では気づかなかった癖や弱点を知れる良いきっかけになります。
面接は、模擬面接の回数を重ねるほど、本番でも落ち着いて話せるようになります。
模擬面接による場慣れは大きな武器になるので、5月からの就活では、少しでも後れを取り戻せるように積極的に取り組みましょう。
一次・二次・最終面接ごとに対策をする
就活の面接は、一次→二次→最終と段階が進むごとに、質問内容や評価ポイントが変わっていきます。
そのため面接の準備を進める際は、各フェーズに合わせた対策を行うことが重要です。
まず、一次面接では、主に基本的な人物像やコミュニケーション能力が重要な評価基準になります。
そのため、一次面接の段階では、明るくハキハキと話すことを心がけましょう。
なお、二次面接になると、より志望動機や過去の経験を深掘りされる傾向にあります。
よりわかりやすく、より具体的なエピソード・成果を交えながら話し、自分をアピールする準備が必要です。
その後最終面接に進むことができれば、役員クラスの社員が面接官を務めるため、「この学生を本当に自社に迎え入れるべきか」という視点は重要視されます。
その際は、主に志望度の高さや熱意、入社後のビジョンなどをしっかりと伝えることが求められます。
それぞれのフェーズの特徴を理解し、適切な準備を整えたうえで面接に臨みましょう。
【5月から就活は遅い】5月からの就活を成功させるためのコツ
5月からの就活は、一般的なペースでいうと「遅い」と言われがちなので、内定獲得につなげるうえではさまざまなコツを実践する必要があります。
そのためここからは、5月からの就活を成功させるためのコツを紹介していきます。
主なコツは、以下の5つです。
- 就活スケジュールの作成
- 締め切られる前にエントリーをする
- 業界を1つに絞る
- 選考の振り返りを行う
- 持ち駒を切らさないようにする
コツを実践して真剣に就活に取り組めば、今からでも、志望企業から内定を勝ち取ることは可能です。
何をすべきなのかをしっかりと把握し、就活成功につなげましょう。
就活スケジュールの作成
5月から就活を始める場合、最初に取り組むべきなのは、就活スケジュールの作成です。
周りと比べて遅れている状況下でのスタートなので、今後は限られた時間の中でエントリー・ES作成・筆記試験対策・面接対策など、多くのタスクを効率よくこなす必要があります。
5月以降の就活スケジュールを立てる際は、各企業のエントリー締切日を確認し、逆算して各作業にどの程度時間を割くかを決めてください。
また、自己分析や業界・企業研究も並行して行う必要があるため、遅れているとはいえ無理のない計画を立てることが重要です。
スマホのカレンダー機能やToDoアプリなどを活用して、タスクを見える化すると管理しやすいでしょう。
なお、5月以降の就活スケジュールは一度立てたら終わりではなく、進捗状況に応じて柔軟に見直すことも大切です。
5月以降はとにかく計画的に動き、焦らず着実に就活を進めることで、内定獲得につなげていきましょう。
締め切られる前にエントリーをする
5月から就活を始める人は、とにかく締め切られる前にエントリーを済ませましょう。
そもそもエントリーしなければ、書類選考にも進めず、面接を受けるチャンスすら持てません。
特に5月以降は、人気企業を中心にエントリー締切が迫っている場合が多いため、スピードが重要になります。
気になる企業を見つけたら、迷わず、すぐにエントリーする習慣をつけましょう。
「2~3日前は受付中だったのに、今日見たら締め切っていた…」というパターンで、後悔しないようにしましょう。
まずはとにかくエントリーを済ませ、その後じっくりとES作成や面接対策を進めるほうがチャンスを逃さずに済みます。
また、企業によってはエントリーしてすぐに選考が始まる場合もあるため、スケジュール把握・管理は必要不可欠です。
なお、締め切り間際に焦ってエントリーするとミスやトラブルにつながりやすくなるため、時間に余裕を持つことも大切です。
業界を1つに絞る
5月から就活を本格的に進めるのであれば、業界を1つに絞ることがスムーズな内定獲得への近道になります。
複数の業界にエントリーすると、企業研究やES作成、面接対策にかける時間が分散してしまい、総合的に対策が中途半端になりがちです。
業界を1つに絞れば、情報収集が効率的になり、業界特有の志望動機・エピソード作りにも集中できるでしょう。
また、同じ業界内であれば、企業ごとの性質も比較しやすくなります。
企業ごとの違いを明確に把握できれば、志望動機の説得力を高めるポイントにもなるでしょう。
なお、業界を絞る際は、自分の興味関心だけでなく適性やキャリアプランも考慮しましょう。
どうしても特定の業界のみに決めるのが難しい場合は、近い業界をいくつか選択するのも良いでしょう。
業界をできる限り絞り込んで効率よく対策を進めることが、5月からでも選考突破率を高めるポイントになります。
選考の振り返りを行う
5月以降の就活では、少しでも通過率を高めるためにも、選考を受けたあとに必ず振り返りを行いましょう。
落ちた場合はもちろん、通過した場合でも、なぜその結果になったのかを客観的に分析することが大切です。
例えば面接で答えに詰まった質問、自己PRがうまく伝わらなかった場面などを振り返り、反省点・改善すべきことを具体的に洗い出しましょう。
反対に、うまくいったポイントがあればその点も客観的に把握しておくことで、自信を持って次回の選考に活かせるはずです。
振り返りはただ反省するだけでなく、次の改善策を考えるところまでがセットです。
反省して落ち込んだりネガティブになったりするのではなく、次に活かすことを考えましょう。
また、友人知人や、キャリアセンター・就活エージェントのアドバイザーにフィードバックをもらうのも効果的です。
1回1回の選考の機会を無駄にせず、着実に成長を重ねていくことが内定獲得につながります。
持ち駒を切らさないようにする
5月以降の就活を効率的に進めるのであれば、持ち駒(エントリーして選考が進んでいる企業)が途切れることは、できる限り避けるようにしてください。
持ち駒がゼロになってしまうと、焦りが生まれやすくなり、冷静な判断・準備ができなくなります。
5月以降に持ち駒を一定数以上キープするには、こまめに新しい企業をリストアップし、エントリーを続けることが重要です。
特に5月より先の時期は、選考がスピーディーに進む企業も多くなるため、少しでも早めの行動を心がけましょう。
なお、志望順位の高い企業だけに絞りすぎず、なるべく幅広い選択肢を持っておくことも大切です。
必要に応じて、二次募集・追加募集にも積極的に応募し、常にチャンスを広げる意識を持ちましょう。
5月から就活を始める場合でも、常に持ち駒があれば精神的に余裕のある就活ができ、より良い結果につながります。
【5月から就活は遅い】5月以降にねらい目の企業
5月以降の就活をスムーズに進めるうえでは、5月以降にねらい目の企業を見つけておくことも重要です。
事前にねらい目の企業をチェックしておけば、よりエントリー手続きが効率的になります。
持ち駒を切らさないための対策にもつながるでしょう。
5月以降にねらい目の企業といえば、以下の3つがあります。
- 大企業のグループ企業
- 知名度の高くないBtoB企業
- 将来性のあるベンチャー企業
上記の特徴を持つ企業は、5月以降でも積極的にエントリーを受け付けている可能性があり、これから就活を始める人は要チェックといえます。
では、それぞれの特徴やねらい目である理由を見ていきましょう。
大企業のグループ企業
5月以降の就活では、大企業のグループ企業を積極的に狙っていくと良いでしょう。
母体である大手企業の選考は終わっている場合が多いですが、グループ会社・子会社であれば、まだ募集を続けているところも多く存在します。
子会社で規模自体は大手には遠く及ばない企業でも、親会社と同様に福利厚生や研修制度が整っている場合が多いことが魅力的なポイントです。
そのため、大手と同様に、安定した働き方に期待が持てるでしょう。
また、「〇〇のグループ企業」というだけでネームバリューや社会的信頼もあるため、家族からの理解も得やすいといえます。
大手のグループ企業・子会社は、グループ企業ならではの独自事業を展開している企業もあり、自分の強みを活かしやすい場面もあります。
親会社と比べるとエントリーは比較的少ない場合もあるため、競争率の面でもねらい目です。
知名度の高くないBtoB企業
5月以降の就活で新たにエントリーをするなら、知名度がそこまで高くないBtoB系企業もおすすめです。
優良企業ではあるものの知名度が高くない企業であれば、安定性や将来性に期待できるうえに、倍率も比較的低めといえます。
一般的消費者向けのビジネスではないため、学生にはなじみが薄いですが、業界内ではトップシェアを誇るような企業も少なくありません。
また、BtoB企業は堅実な経営を行っている場合が多く、景気の影響を受けにくい傾向もあります。
BtoB企業は5月以降も採用枠を設けていることがあり、しっかり企業研究をすれば十分にチャンスをつかめるでしょう。
「知名度がない=ブラック企業」とは限らないため、まずは視野を広げることが大切です。
企業の財務状況や取引先、業界シェアを調べ、将来性のある企業を見極めましょう。
一般的な知名度にとらわれず、企業がそもそも持つポテンシャルで選ぶことが内定獲得につながります。
将来性のあるベンチャー企業
5月以降の就活では、将来性のあるベンチャー企業にも注目していきましょう。
ベンチャー企業は成長スピードが速く、自分の能力を試せる環境が多いことが強みです。
また、大手企業と違って選考期間が短い場合も多く、スピーディーに内定が出ることもあります。
新しい事業に挑戦している会社では、若いうちから重要なポジションを任されるチャンスも多く、キャリアアップを目指す人にはぴったりの環境といえます。
「ベンチャー=不安定」というイメージもありますが、事業内容や経営陣のビジョン、資金調達状況などから将来性があると判断できれば、選ぶ価値は十分にあるはずです。
チャレンジ精神を活かしたい人、若いうちから裁量の大きい仕事に取り組みたい人、柔軟な環境・新しい価値観のもとで働きたい人は、ぜひチェックしておきましょう。
5月からでもエントリーできる企業の効率的な探し方
5月以降の就活では、今からでもエントリーが間に合う企業を効率的に探していく必要があります。
その際は、やみくも1社ずつチェックしていくのではなく、探し方のコツを押さえることが大切です。
そのためここからは、5月からでもエントリーできる企業の効率的な探し方を紹介していきます。
探し方のポイントは、以下の通りです。
- 就職エージェントに相談する
- 大学の就職支援センターに相談する
このような点を意識してエントリー可能な企業を見つければ、スムーズに就活を進められるでしょう。
では、それぞれの探し方の重要なポイントをまとめていきます。
就職エージェントに相談する
5月以降に効率よくエントリーできる企業を探すには、まず、就活エージェントに相談するのがおすすめです。
就活エージェントは、非公開求人やまだエントリー可能な企業の情報を豊富に持っています。
また、自分の希望や適性をヒアリングしたうえでマッチする企業を紹介してくれるため、無駄なエントリー作業を減らすことにもつながります。
さらに、就活エージェントに相談すればES添削・面接対策などもサポートしてくれるため総合的な「就活力」強化にもつながります。
特に5月から就活を始める場合は、スピーディーな立ち回りと成長が肝心なので、自分一人で手探りでこなすよりもプロの力を借りたほうが効果的です。
自分の興味関心や強みをしっかりと伝えたうえで、紹介された企業についてリサーチを重ね、効率的にエントリーを重ねていきましょう。
自己分析の段階から不安がある場合は、必要に応じて自己分析もまとめてサポートしてもらえます。
大学の就職支援センターに相談する
5月以降もエントリーできる企業をスムーズに見つけるには、大学の就職支援センター(キャリアセンター)に相談するのも一つの手です。
大学によっては、まだエントリーを受け付けている企業の求人情報を、独自に持っていることがあります。
また、支援センターではアドバイザーが個別相談に乗ってくれるため、今後の戦略を一緒に考えてもらうことも可能です。
自己分析の見直しや志望動機のブラッシュアップ、面接練習などもサポートしてくれるため、5月からの巻き返しもできます。
さらに、企業によっては大学推薦枠など特別な枠が設けられているケースもあります。
その場合は、一般応募よりも有利に選考を進められる可能性に期待できるでしょう。
5月からの就活では効率的な動きがとにかく重要になるため、自分一人で悩んでしまう前に、気軽に相談に行きましょう。
【5月から就活は遅い】5月から就活を始める学生が意識すべきこと
5月からの就活は確かに遅いですが、必要以上に落ち込まないことや比較しすぎないことが重要といえます。
そのようなネガティブな感情にとらわれてしまうと、就活に集中できなくなり、さらに負のスパイラルが続くことになります。
そのためここからは、5月から就活を始める学生が意識すべきことを紹介していきます。
主に意識すべきことは、以下の通りです。
- 早く内定をもらうことが目的ではない
- 内定の数を気にしない
- 休憩を挟む
- 一人で進めない
以上のポイントは、5月以降の就活で必ず意識したいことといえます。
では、それぞれの重要な点をチェックしていきましょう。
早く内定をもらうことが目的ではない
これから就活を始めるにあたって意識したいのは、まず、早く内定をもらうことが目的ではないということです。
5月から就活を始めると、どうしても「早く内定をもらわなきゃ」と焦りがちです。
しかし、早く内定を取ること自体を目的に設定すると、本来の目的を見失うことになります。
5月以降の就活の本来の目的は、「自分が行きたいと思える企業」から内定をもらうことです。
焦って妥協してしまうと、入社後にミスマッチを感じて早期離職を選ぶリスクも高まります。
5月以降は確かにスピード感と効率が重要ですが、「自分に合った企業を探す」という軸は忘れずに持つようにしてください。
就活の軸がぶれると、各企業に対して説得力・深みのあるアピールができない原因にもなるでしょう。
納得できる就活をするためにも、必要以上に焦らず、冷静に企業選びを行うことが大切です。
内定の数を気にしない
5月から就活を始める学生は、内定の数を必要以上に気にしないようにしてください。
就活をしていると、特に4年生の5月以降は、周囲の「内定何社もらった?」という話題が気になることがあります。
しかし、内定の数自体には大きな意味はありません。
なぜなら、結局のところ自分が入社するのは、その中のたった1社だからです。
むやみに多くの企業にエントリーして数を稼ぐよりも、自分が本当に行きたいと思える企業に絞って選考を受けるほうが、効率的に成果につながります。
数を追うとエントリーシートや面接対策が雑になり、結局どれもうまくいかなくなる恐れがあります。
アピールが全体的に抽象的で薄っぺらくなってしまい、採用担当者の印象に残らなくなるのです。
5月以降の就活においては、自分に合った企業で納得できる内定を目指すことが大切な心がけといえます。
周りと内定の数やペースを比較することはせず、自分のペースを守りましょう。
休憩を挟む
5月から就活を始める学生は、時間がないとはいえ、こまめに休憩をはさむことも意識しましょう。
内定が1件もないと、どうしても焦りや不安で心が疲れてしまうことがあります。
しかし定期的にリフレッシュしていれば、気持ちがリセットされ、次の行動に対しても前向きに取り組めるようになります。
ポジティブな気持ちになれるからこそ、より前向きで自信のあるアピールもできるようになります。
リフレッシュする際は、散歩をする、友達と話す、趣味に没頭するなど、自分なりの気分転換の方法を積極的に取り入れましょう。
5月から就活を始める場合は、効率的な動きが大事だからこそ、心身のコンディションを整えたうえで良いパフォーマンスを発揮する必要があります。
休むことに罪悪感を持たず、必要なエネルギーチャージと考えたうえで、自信をもって就活に取り組みましょう。
一人で進めない
5月以降の就活は、一人でコツコツと努力することも大事ですが、何より周囲のサポートを受けることが重要です。
就活を一人で進めようとすると、悩みや不安を抱え込みやすくなります。
これまで就活に対して何も準備してきていない人であれば、情報が不足しているため、なおさら対策が非効率的になります。
そのため5月から就活を始める場合は、友人や家族に相談したり、大学のキャリアセンターや就活エージェントなどのプロを頼ったりすることが重要です。
困っていることや悩んでいることを人に話せば、自分の考えが整理できたり、新たな気づきを得られたりする場合もあります。
また、模擬面接をお願いするなど実践的なサポートを受けることも大切です。
まずはとにかく、一人で抱え込まず、周囲に支えてもらいながら効率よく就活を進めていきましょう。
【5月から就活は遅い】26卒が知っておくべき内定獲得のチャンス
5月から就活を始める場合、そもそもエントリーできる企業が限られているからこそ、出遅れてしまった…と困ってしまう人は少なくありません。
そのためここからは、就活が遅れ気味な26卒が知っておくべき内定獲得のチャンスを紹介していきます。
主なチャンスは、以下の通りです。
- 夏採用・秋採用
- 通年採用
- 就活留年・浪人からの第二新卒就活
5月から就活を始めるのは確かに遅いですが、実際のところは、まだまだチャンスは残されています。
内定獲得のチャンスをしっかりと把握したうえで、着実に就活成功を目指しましょう。
夏採用・秋採用
就活を始めるのが遅くなってしまい、エントリーすらもほとんど間に合わない…という場合は、26卒向けの夏採用・秋採用を狙いましょう。
5月から10月頃にかけてのタイミングでは、一部の企業は、夏採用・秋採用を実施する場合があります。
夏採用は特に、春採用で埋まりきらなかった枠を補うために実施される傾向です。
また、秋採用はさらに採用人数を絞った二次募集・追加募集となる傾向が強いですが、その分じっくりと一人ひとりの学生を見てくれる場合があります。
夏採用・秋採用では、内定が出やすい人と出にくい人がはっきり分かれるため、自分自身の強みや志望動機をよりブラッシュアップしておくことが重要です。
採用枠が少ない分、効率的かつ計画的に動き、エントリー・面接対策を進めることが内定獲得のポイントになります。
遅くなったからこそ「夏・秋にかけてがラストチャンス」ととらえ、徹底的に選考対策を進めていきましょう。
通年採用
5月以降に就活を始める場合は、通年採用を取り入れている企業も視野に入れる必要があります。
通年採用とは、特定のタイミング・季節に限定せず、1年を通して随時採用を行っていることです。
特にベンチャー企業やIT企業などは、事業拡大に伴って随時人材を補充する必要があるため、通年で新規採用を行っているパターンが見られます。
また、大手企業やその子会社などは多様な採用ニーズに対応する目的から、近年は通年採用を取り入れる動きが広がっています。
そのため5月から就活を始める就活生は、「今からではもう遅い」とあきらめず、通年採用枠を積極的に狙うことも大切です。
なお、通年採用はエントリーのタイミングが企業によって大きく異なるため、常に情報収集を怠らないようにしましょう。
出遅れてしまっているからこそ、大事なチャンスを逃さないためにも、求人サイトや企業の採用ページをこまめにチェックすることが大切です。
就活留年・浪人からの第二新卒就活
5月以降になかなか納得できる内定が取れない場合は、「あえて一度就職を見送る」という選択肢もあります。
つまり、就活留年や浪人を経て、次の年に再チャレンジする方法になります。
また、いったん新卒として企業に就職してから早期に転職活動を行う「第二新卒就活」も、一つの選択肢になるでしょう。
もちろん、就職浪人には時間的・金銭的なコストがかかるため、慎重な判断が必要です。
同級生と比べて1年遅れたキャリアスタートになることにも、抵抗を覚える人は多いでしょう。
しかし、まったく希望に合わない企業に無理して入社するより、より良い選択肢を探すために時間をかけるのは大事なことです。
キャリアのスタートを「いつ」切るかよりも、「どう」切るのかというポイントのほうが、その後の人生にも大きな影響を与えるものです。
良い結果が出なかった場合は、焦らず、自分にとって最善の道を見極めることが重要です。
まとめ
5月からの就活は、確かに一般的なペースや内定獲得率を見ると、遅いといえます。
しかし完全に手遅れになったわけではないため、今からでも真剣に準備を行えば、スムーズな内定獲得は可能です。
そのため、まずは5月からでもエントリーできる企業を見つけ、効率的にES作成・面接対策などの選考対策を進めていくことが大切です。
選考対策を進める際は、効率の良さや計画性を意識し、キャリアセンターや就活エージェントに相談するなどの戦略が効果的です。
5月からの就活でもチャンスは残されているため、活用できるリソースは積極的に活用し、徹底的に準備に取り組んだうえで内定獲得を目指しましょう。