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・グループディスカッションの通過率について
・グループディスカション時に押さえておきたいこと
・グループディスカションのポイントについて
・グループディスカッションの通過率について知りたい人
・グループディスカションのポイントを知りたい人
・グループディスカションに不安がある人
はじめに
就活において重要な存在に「グループディスカッション」があります。
事前に内容を予想できないので、苦手意識を持っている方も多いでしょう。
しかしながら、グループディスカッションは要点を押さえてしまえば、決して難しいものではありません。
本記事を読んでグループディスカッションの意味や目的について理解を深め、就活を有利に進めていきましょう。
また、テーマの実例も挙げていくので、実際にグループディスカッションを行う前の参考にしてください。
【グループディスカッションの通過率】グループディスカッションとは?
就活をする中でよく聞く言葉ですが、「グループディスカッションが何なのかそもそもよくわからない」という方も多いでしょう。
グループディスカッションとは、学生を数人のグループに振り分けて、ひとつのテーマに基づいた議論をさせて結論を導き出させる選考方法のことです。
自分の立場を理解しながら、積極的に話し合いに参加することが求められます。
面接官は結論の内容だけではなく、話し合いをする様子を観察しています。
ただ結論に急ぐのではなく、どうやってお互いに意見を出し合っていくのかをみられていると意識して参加した方がよいでしょう。
また、グループディスカッションをする際にはいくつかのポイントがあります。
ポイントを押さえて確実に好印象を与えられるようにしましょう。
【グループディスカッションの通過率】グループディスカッションの通過率
グループディスカッションの通過率がどれぐらいであるか、多くの方が気になる部分だと思います。
しかし、具体的な通過率は企業によって異なり、一概に言い切れるものではありません。
グループの中でとくに目立っていた一人だけを合格させるというところもあれば、おおよそ5割を合格させるという企業や、ほぼ全員が通過する企業もあります。
人気のある企業ほど通過率が低いともいわれていますが、数字が公開されることはないので、あまり気にする必要はないでしょう。
【グループディスカッションの通過率】難易度には種類がある
ひとくちにグループディスカッションと言っても、様々な種類があります。
難易度においても、簡単なものと難しいものが存在しており、それぞれの種類を簡単にでも押さえておくことで、対策をすることができます。
下記の2つのタイプは、多くのグループディスカッションで出題されるものなので、確認しておきましょう。
足切りタイプ
グループディスカッションのタイプとして、足切りタイプというものが存在します。
書類選考の後に行われるタイプで、かなりの数が落とされる、つまり、就活生をふるいにかけるタイプのグループディスカッションです。
グループディスカッションの大きなメリットとして、1回で複数の就活生を見れることが挙げられます。
特に、応募者が多い企業や大企業などにおいては、この足切りタイプの試験を実施する可能性が高く、ふるいにかけて次の選考に進む就活生を減らすことで、無駄を削減しながら優秀な人材を絞り込もうとしているのです。
よって、足切りタイプのグループディスカッションが行われる企業においては、まず落とされないために、堅実かつ誠実な印象を与えられるような対策をしていく必要があると言えるでしょう。
実力を見るタイプ
グループディスカッションのもう一つの種類として、実力を見るために実施されるものが挙げられます。
こちらは先ほどの足切りタイプのものの後に行われることが多く、最終面接前に行われることも多いです。
最終面接の1つ前まで上がってきた優秀な学生たちを比較して合否を出します。
この場合においては、足切りをされないために、でしゃばりすぎない無駄なことをしないという対策をするのではなく、自分の魅力や長所を伝えられるような振る舞いをすることが重要です。
もちろん、でしゃばりすぎてしまうと協調性がない人物であると思われてしまう可能性が高いですが、ただお利口さんにしているのではなく、グループの中で適切に能力を発揮することができる人材であることをアピールできるような行動をしていくことが重要であると言えるでしょう。
【グループディスカッションの通過率】グループディスカッションをする理由
そもそも、なぜ企業は学生にグループディスカッションをさせるのでしょうか。
そこにはいくつかの理由があります。
ここでは、グループディスカッションをさせる企業の狙いや目的について説明します。
個人面接だけではわからない部分を探ろうとする企業の立場になって考えてみましょう。
企業側の考えを知ることで、適切な振る舞いや効果的なディスカッションの仕方を知ることができます。
グループディスカッションの通過率を上げるため、企業側の考えについて学んでいきましょう。
価値観や考え方を知るため
グループディスカッションをさせる企業側の狙いのひとつに、「学生の価値観や考え方を知るため」というものがあります。
グループディスカッションでどのような発言をするかをみて、その人の価値観や考え方をチェックしようとしているのです。
グループディスカッションという臨機応変な対応が求められる場面では、書類選考や面接からは判断が難しかった学生の深い部分をみることができます。
学生はグループディスカッションのテーマを事前に知ることはできないので、その瞬間に対応を考えなければいけません。
そのため、どのような価値観を持っているのか、どのような考え方をするのかがとっさに出ます。
企業側には、そういった生の反応をみて、学生の能力を見定めたいという考えがあります。
論理的思考力をみるため
グループディスカッションの目的として、「論理的思考力をみる」というものがあります。
論理的思考はロジカルシンキングとも呼ばれ、物事を体系的に整理して筋の通った結論を導き出す能力のことを指します。
論理的思考力は、社会に出るうえで非常に重要な能力です。
トラブルやイレギュラーな出来事に遭遇しても、論理的思考力があれば再現性を伴った結果を導き出せるためです。
企業側は、学生がグループディスカッションの中で結論に向けて考える様子や、導き出した結論の一貫性の有無などから論理的思考力を判断しようとしています。
論理的思考力は、日常の中でも意識していれば鍛えることができる部分なので、自信がない人は普段の生活から意識してみましょう。
また、論理的思考力を鍛えるための本なども参考にするとよいでしょう。
リーダーシップがあるかを知るため
グループディスカッションにおいては、「リーダーシップがあるかどうか」もチェックされています。
グループディスカッションは、初対面の求職者と話し合いをして結論を導き出す必要があるため、馴れ合いではない真剣な議論になるからです。
自己PRで「リーダーシップがある」と伝えるのもひとつの手ですが、グループディスカッションでもしっかりとアピールできるようにするとよいでしょう。
また、どれだけ「自分にはリーダーシップがある」と面接で主張しても、いざグループディスカッションで曖昧な対応しかできなければ、この人物にはリーダーシップがないと判断されます。
リーダーシップをとるのが苦手であるなら、最初から自己PRなどには書かないほうがよいでしょう。
協調性があるかを知るため
グループディスカッションでは「協調性の有無」もみられています。
周りの意見に耳を傾ける姿勢や、発言をするときの相手への配慮の仕方から協調性があるかどうかを観察されているのです。
協調性の有無は、入社した後も部署内の雰囲気やプロジェクトの効率などに関わってくる大切な要素です。
企業側は学生に協調性があるかどうかについて、グループでのディスカッションの様子からチェックしています。
協調性のない自分勝手な行動は控えたほうがよいでしょう。
大量の候補者の選考できるため
とくに大企業の場合、一度に大量の候補者を選考したいと考えます。
基本的に、グループディスカッションは複数人の学生でグループを作って議論をするため、多くの学生を一度にふるいにかけることができます。
そのため採用をする側としては、一気に候補者を絞ることができ、作業効率がよいのです。
上位者を選別するというよりは、基本的なマナーがなっていない人や、社会人としての素養に欠ける人をふるいにかけたいという狙いがあるため、それほど優秀さをアピールする必要はありません。
グループ内で適切な振る舞いができるように心がけておけば問題ないでしょう。
また、ディスカッションの進行を妨げたり、他人に配慮のない行動をしないよう気をつけてください。
【グループディスカッションの通過率】グループディスカッションの流れ
続いて、グループディスカッションの流れについても詳しく紹介していきます。
この流れはどのような企業においても行われるものであり、念頭に置いておくことで、当日焦ることなく取り組むことができるはずです。
議題提示
グループディスカッションにおける議題提示は非常に重要ですので、最初から集中して取り組んでいきましょう。
参加者が話し合いを通じて考察し、提案や解決策を導き出すテーマについて話されます。
企業によって様々な議題が設定され、企業が重視している価値観や業界の課題、社会的な問題に関連している場合が多いです。
参加者の創造性やチームワーク、リーダーシップなどを評価するための基盤なので、まずは議題が何なのかしっかりと分析した上で取り組んでいきましょう。
自己紹介
続いて、自己紹介をしていきましょう。
メンバー同士は基本的に初対面なので、緊張を和らげ、円滑なコミュニケーションの基盤を築くために不可欠なステップです。
学歴や名前、興味のある分野などの基本情報を共有していきましょう。
メンバー間のリラックスした雰囲気を作り出すだけでなく、それぞれのスキルなどについて理解するにおいても重要なステップです。
役割分担
お互いについて理解できたところで、役割分担を行っていきましょう。
議論を効果的かつ効率的に進めるために非常に重要なステップの一つです。
それぞれが得意な役割を担うことで、スムーズに話が進んでいくことでしょう。
グループの協調性を高め、各々が自分のスキルや知識を最大限に発揮するために重要な段階なので、慎重に役割を分担することが重要です。
それぞれの役割については、下記で紹介します。
司会
最も重要な役割の一つである司会は、チーム内の議論を円滑に進める中心的な存在であると言えます。
議論の進行を管理し、各々が意見を公平に述べる機会を持てるように配慮しつつ、目的に沿って話題を導いていく必要があります。
コミュニケーション能力や聞き手としての姿勢が求められるので、高い能力が求められると言えるでしょう。
参加者間の意見の食い違いや話が脱線しそうになった際にも元の流れに戻す調整能力なども求められています。
書記
書記は議論で交わされる意見や提案、異論や合意したポイントなどを正確に記録し整理する役割を担います。
議論の流れを後から振り返る際に特に重要であり、議事録をまとめる際にも不可欠な存在です。
メンバーから出された意見は客観的かつ迅速に記録し、どのような点が重要であったのか、どのような結論に至ったのかについて明確に記録している必要があるでしょう
タイムキーパー
タイムキーパーはその名の通り、時間を管理する役割を担います。
時間内に結論を導き出すために非常に重要な存在であり、それぞれの意見が時間を超過しないように注意しながら、議論が時間内に終わるように促します。
残り時間を定期的にメンバーに通知することで、計画通りに進むように気をつける必要もあると言えるでしょう。
発表者
発表者はグループでまとめた意見を分かりやすく発表する必要があるので、話すことが得意な人物が向いているでしょう。
グループの意見や提案、結論を整理した上で、要点を適切に抽出し、取捨選択を行う必要があります。
誰が聞いても理解できるような、納得できる答えを導き出す必要があり、そして導き出した答えをわかりやすく伝える必要があるので、様々な役割の中でも特に責任重大と言えるでしょう。
現状分析
グループディスカッションの流れに話を戻しましょう。
役割分担が終わったら次に行うべきは、現状の分析です。
与えられた課題や問題に対する理解を深めるために重要なステップの一つです。
問題の背景や関連する事実やデータ、直面している課題や原因などを分析していきます。
課題把握
現状分析ができたら続いて、課題について把握していきます。
現状分析の結果を踏まえた上で、解決が必要な具体的な問題点が何であるのかを明確にしていくプロセスです。
現状分析に用いられた情報と洞察を元に共同で議論し、問題の核心部分が何であるのかについて考えていきましょう。
施策決定
課題を把握することができたら、続いてどのような施策を行っていくのかについて考えていきましょう。
解決策やアクションプランについて考えていく段階です。
グループメンバーが一丸となって課題解決のための具体的な施策を導き出し、それぞれで評価し合います。
創造性や批判的思考などが要求され、提案された各施策の実現可能性やコスト、必要な時間やリソースなどを総合的に判断する必要があります。
発表
グループディスカッションの締めくくりである発表の部分では、グループがこれまで議論を通じて導き出した結論や提案を明確かつ簡潔に伝える必要があります。
限られた時間の中で効果的に情報を伝達するためには、決定した施策について箇条書きや簡潔な文章でまとめておくことが重要であると言えるでしょう。
時間に余裕があるならば、発表前に準備とリハーサルもしっかり行っておくことが重要です。
【グループディスカッションの通過率】GDの通過率を上げる下準備
グループディスカッションの流れについてある程度理解できたところで、続いて通過率を上げるための下準備について確認していきましょう。
下記の準備を行うか行わないかでは大きく選考の通過率が変わってくるので、しっかりと行うことをおすすめします。
メンバーを把握する
グループディスカッションを成功に導くためには、事前の準備が不可欠です。
特に最も重要とされているのは、メンバーの特徴を把握することであると言えるでしょう。
メンバーは自己主張が弱い人、激しい人、そして優秀な人のタイプに大まかに分類することができます。
それぞれどのメンバーがどのようなタイプであるのかを理解し、どのように対応するかをイメージトレーニングしておくことで通過率を上げることができるでしょう。
自己主張が弱い人には話を引き出すように努めることが重要です。
意見を求める際は「○○さんはどう思いますか?」など、直接名前を呼んで質問すると話しやすい雰囲気を作ることができるでしょう。
主張が激しい人は冷静に対処しながらグループ内のバランスを取るように心がけることが重要です。
もし、意見が対立した場合は共通点を見つけることで解決できるでしょう。
優秀な人がいる場合は、その人の意見を尊重しつつ自分の意見もしっかりと述べられるようにしていきましょう。
最も優秀である人は誰か早い段階で見極め、グループ全体の意見をまとめる際に活躍してもらうことも重要です。
議論の流れを確認する
どのように議論を展開していくのかについて、事前に確認しておくことが非常に重要です。
基本的にグループディスカッションは始まる前にアイスブレイクとして雑談の時間を設けてくれるので、その時間を使って議題に関する基本的な前提や意見を共有しておきましょう。
これにより、議論がスムーズに進行しやすくなるはずです。
参加者同士がお互いの立場や考え方についてもある程度理解することができるので、役割分担もしやすくなります。
特に与えられた課題について理解が深いメンバーがいるならば、その人を中心に話を展開していくことをおすすめします。
基本的に完璧にその課題について理解していなくとも対応できるような問題を出してくれることが多いですが、理解が深い人が主軸となって進めていく方がスムーズであることは間違いありません。
よって、知識のある人がいればその人を手引きとして話を進めていくと良いでしょう。
選考情報を収集しておく
これは試験当日ではなく、あらかじめ行える対策の一つですが、事前に情報を収集することで本番も落ち着いて対応することができるでしょう。
口コミの調査はもちろんのこと、友人や先輩の中で同じ企業の選考を受けた人がいるならば、是非どのような試験が行われたのかについて聞いていきましょう。
どのような点が評価されるか、どのような問題が出題されたかなどについて、あらかじめある程度確認することができる場合もあります。
もちろん、事前情報を信頼しすぎて当日違う形式の問題が出題され慌ててしまうタイプの人は、むしろ情報収集はしない方が良いかもしれませんが、あらかじめ情報を仕入れておくことで心に余裕を持って臨むことができるはずです。
100%同じ形式の問題が出題されるわけではないと念頭に置いた上で、簡単にでも構わないのでどのように取り組むのか、あらかじめ考えておくと、スムーズに問題に取り組むことができるかもしれません。
【グループディスカッションの通過率】グループディスカッションのテーマ例
グループディスカッションというものが何なのか、何を狙いとして行われるのかは理解できたかと思います。
ここからは、グループディスカッションの具体的なテーマの例を挙げていきます。
グループディスカッションでは、実際にどのようなテーマを使って話し合いが行われるのか、参考にしてください。
また、ここに挙げるのはあくまで一例であり、実際にはさまざまなテーマが用いられます。
どのようなテーマが設定されても対応できるように、しっかりと対応力を磨いておきましょう。
働き方に関するテーマ
グループディスカッションに頻出するテーマとして、「働き方について」というものがあります。
採用後に自分がどのように働きたいかについて具体的なイメージを持っていないと、ディスカッションで積極的に発言できません。
自分がどのように働きたいか、働くうえどのようなことが起こるかを、あらかじめ想像しておきましょう。
・どのような環境の会社で働きたいか?
・コロナ禍におけるリモートワークの有効な運用方法とは
・ワークシェアの導入についてどう考えるか?
・どのようなタイプの上司と働きたいか?
・快適な働き方とはどういったものがあるか?
・早期離職を防ぐにはどうしたらいいか?
・社員のモチベーションを維持する方法は?
・終身雇用制度の是非についてどう考えるか?
・従業員満足度を高めるにはどうしたらいいか?
課題解決に関するテーマ
「議題解決」についてのテーマもよく出てきます。
必ずしも正しい答えがあるわけではなく、解決に向けて積極的に意見を交わすことが狙いなので、あまり難しく考えず自分なりの意見を持つようにしましょう。
・売上を2倍にするためにはどういった工夫が必要か?
・顧客からのクレームにスムーズに対応するには?
・少子化を食い止めるにはどのような手段が有効か?
・投票率を上げるためにはどうしたらいいか?
・二酸化炭素の排出を抑えるにはどのような方法があるか?
・観光地に外国人観光客を呼ぶにはどうしたらいいか?
・介護業界の人手不足を解決するためにはどうすればいい?
・配食サービスで他社との差別化を図るにはどういった方法がある?
思考力や発想力を問うテーマ
思考力や発想力、柔軟性などを問うテーマも定番です。
かなり突飛なテーマになることも多く、学生に豊かな思考力や発想力があるかどうかが問われます。
変わったテーマでもスムーズに対応できるよう、発想力を鍛えておきましょう。
・幸せの定義とは一体何なのか?
・コンビニに導入すべき新しいサービスは何か?
・都市と田舎どちらのほうが住みやすい?
・外国に比べて日本が優れている点は何がある?
・花粉症をなくすためにはどうしたらいいか?
・もし丸1日自由な時間があったら何をするか?
・当社にキャッチコピーをつけるならどのようなものにする?
・無人島に何かひとつだけ持っていくなら何がいい?
・突然億万長者になったらそのお金をどうする?
時事問題のテーマ
グループディスカッションでは時事問題のテーマが出てくることもあります。
時事問題について語るためには、最新の情報をキャッチしておかなければなりません。
グループディスカッションに限らず、就活中は常に世の中の動向について情報収集しておくようにしましょう。
・AIをどのように使っていけばいい?
・SDGsを推進するためにはどうすればいい?
・夫婦別姓を導入して発生する変化とは何か?
・イギリスのTPP加盟で起きうることは?
・世界的な物価の高騰に対処するための施策とは?
・インバウンド需要を伸ばすにはどうしたらいいか?
・自転車ヘルメットの努力義務化を浸透させるにはどうしたらいいか?
・地球温暖化を防ぐにはどうしたらいい?
【グループディスカッションの通過率】グループディスカッションのポイント
ここまでの説明で、グループディスカッションの内容についておおよそのイメージがついたかと思います。
次に、グループディスカッションに実際に参加する際に押さえておくべきポイントについて紹介します。
どれも基本的な事柄ばかりですが、意識していないと案外うまくできないものです。
あらためてポイントを理解し、十分に能力が発揮できるよう意識してグループディスカッションの本番に備えましょう。
また、自分がポイントを押さえられているかどうか、チェック表などを作ってみるのもよいでしょう。
聞き取りやすい声量で話す
グループディスカッションにおいて、声量は特に意識すべき大切なポイントです。
聞き取りやすい声量で話をしないと、活発な議論ができないためです。
また、同じ部屋で違うグループが議論をしていることも多いため、ある程度声を出さないと何を話しているか聞こえないこともあります。
個人面接と違って、グループで次々に会話していくため、声量が足りないとディスカッションが成立しません。
その話し合いを聴いている採用担当者に声が届くように、しっかりと声を出すようにしましょう。
もちろん、他人の声を邪魔するほどの大声を出す必要はありません。
落ち着いたハキハキとした口調で、決して早口にはならず堂々とした態度で話すように意識するとよいでしょう。
積極性を意識する
グループディスカッションでは、積極性を意識する必要があります。
ディスカションのメンバー全員が主体的に話し合いに参加しないと、活発な議論ができないためです。
自分に割り振られた役割の中で、積極的に発言をするようにしましょう。
もちろん、積極性と出しゃばることは違います。
あくまで他の人の発言をしっかりと聞き、内容を理解したうえで「自分はこのように思う」ということを頭の中で整理して発言するようにしましょう。
このとき、「ただ黙って聞いているだけ」にならないように注意してください。
積極性というのは、社会に出た後にも大変重要になってくるスキルです。
経験がないうちは気後れしてしまうかもしれませんが、自ら進んで発言できるように準備しておきましょう。
周りの反応をみる
「周りの反応をみる」のも、グループディスカッションでは大事なポイントです。
自分が話しているときに周りの反応をみていないと、自分が話していることを理解してくれているかどうかわからないからです。
独りよがりになってしまわないよう、相手が自分の言葉を理解してくれているか確認しながら進めるようにしましょう。
理解が足りていないようなら、言葉を補足する必要があります。
そうして一つ一つ反応を確かめながら進めていくことで、議論が成熟していきます。
また、自分が他の人の話を聞いているときも固くならず、話しやすい環境になるように周りを観察しましょう。
自分ばかりが前に出ようとするのではなく、ゆったりとした心構えで周囲の反応をみながらディスカッションを進めてください。
周りの話を聞く
ディスカッション中はさまざまな意見が飛び交います。
同調できる意見もあるし、そうでない意見もあるでしょう。
しかし、グループディスカッションの目的は正しい答えを導き出すことでなく、さまざまな意見を出し合って議論を深めることです。
自分とは違う意見でも、じっくりと耳を傾けて相手の考えを聞くことが重要なので、常に周りの話を聞く姿勢を持つようにしましょう。
社会人になれば、他人の言葉を傾聴する力が大いに必要となります。
傾聴力は、「相槌を打つ」「否定せずに話を最後まで聞く」などさまざまなポイントがあるので、自分にできることから始めてみるとよいでしょう。
ただ話すだけでなく聞くことにも意識を傾けて、密度の濃いディスカッションができるように意識してみてください。
マナーに気をつける
ディスカッションは内容だけでなく、所作やマナーも合否の基準となります。
たとえば周りの人が話をしているときに、足を組んで話を聞いたり、髪をいじったりしていてはいけません。
話している人の目をみて、適度に相槌を打つなどしましょう。
自分が発言したいばかりに相手の話を遮ったり、きちんと内容を聞かずに先走って質問したりするのもマナー違反です。
また、敬語で話す練習もしておきましょう。
敬語の使い方はグループディスカッションに限らず、就活全般で役立つスキルです。
礼儀正しい態度で振る舞えば、自分の言葉は相手に伝わりやすくなります。
面接官には、話す内容だけでなくマナーもみられているので、マナー違反がないように気をつけましょう。
【グループディスカッションの通過率】グループディスカッションの対策方法
グループディスカッションのポイントについての説明は以上です。
どういった点に気をつけるべきか、理解が深まったかと思います。
では、グループディスカッションをする際にとるべき対策方法とは、一体どういったものがあるでしょうか。
実際に自分がグループディスカッションをするにあたり、役に立つ対策方法をご紹介します。
これらの方法を事前に頭に入れておいて、練習やイメージトレーニングをするとよいでしょう。
テーマ例を確認しておく
グループディスカッションでどのようなテーマが出るかは、しっかりと頭の中に入れておくとよいでしょう。
あらかじめどのようなテーマが出るかを理解しておくことで、本番でも焦ることなく対応できるようになります。
また、時事問題や世の中の流れについてアンテナを張っておき、対応できる話題を豊富に持っておくと役立ちます。
偏った知識だけでなく、社会全般について幅広い知識が備わっているとなおよいでしょう。
グループディスカッションではさまざまなテーマが提示されますが、大切なのは「どのようなテーマでも臆せずディスカッションに参加する姿勢」です。
あらゆるテーマを想定しておけば頭も柔軟になり、「どういったテーマが来ても大丈夫だ」と思えるようになります。
友人と練習をしてみる
グループディスカッションの練習をしたいと考えたときに頼りになるのが、一緒に就活をしている友人です。
その友人と実際に役割を分けて練習してみることで、本番をイメージすることができます。
例に挙げたようなテーマをひとつ決めて、本番のようにディスカッションをしてみましょう。
参加する人数が多ければ、採用担当者役も決めるとなおよいです。
自分たちのディスカッションが採用担当者役からはどのようにみえていたか感想を述べてもらうことで、有意義な振り返りができます。
「声量は十分だったか」「マナーを守れていたか」「テーマについて積極的に意見を出せていたか」など、気になるところを指摘してもらいましょう。
また、友人のディスカッションをみて参考になるところがあれば、積極的に真似をするとよいです。
動画から学ぶ
YouTubeには、グループディスカッションのコツをまとめた情報が多数掲載されています。
文面からグループディスカッションのイメージが浮かばない方は、動画を活用してみるというのもひとつの手です。
実際に動いて話している人をみると、「どのようなタイミングで発言をすればいいのか」「人の話を聞くときにはどのような態度が望ましいのか」などがわかります。
文字での説明だけではわかりにくいという人には、動画で予習しておくといいでしょう。
役割ごとにどういった振る舞いが求められるか、面接官がどういう部分を重視するかなどもたしかめることができます。
また、人事視点での講座などもあるので、幅広い視点でグループディスカッションについて学ぶことができます。
普段から自分の意見を持つようにする
グループディスカッション対策として重要なことは、「自分の意見を持つようにする」ということです。
グループディスカッションでは、役割に沿った意見を述べることが求められます。
そのため、普段から自分なりの意見を持つ練習をしておく必要があるでしょう。
また、ひとつの立場からだけではなく、複数の視点から物事をみてみるのもおすすめです。
毎日をただ漠然と過ごすのではなく「自分ならどう考えるか」「自分ならどうするか」ということを考える癖をつけましょう。
他人の意見に流されず自分なりの考えを持つことは、普段の心構えが大事です。
他人と違う意見を述べることを恐れず、積極的に発言して議論を深める練習は日常生活の中でもできます。
自分らしい意見を持てるように、意識して取り組みましょう。
まとめ
以上が、グループディスカッションに関する説明です。
グループディスカッションは就活の中でも苦手意識を持っている人が多く、どう対策をとったらいいかわからずにいる人も多いと思います。
実際にどういったテーマが出されるのか、企業はどういう部分をみているのかなど、例をよく読んで頭の中でイメージを固めていきましょう。
また、友人と練習をしたり、動画をみてイメージを高めていったりすることも大切です。
まずは苦手意識をなくし、自分の意見を出すことに慣れるのが大事です。
どうしても苦手である場合は、普段の生活の中で意見を述べる練習を行うとよいでしょう。
家族や友人相手でも構いませんので、ただ同調するだけでなく「自分はこう思う」と意思表示をすることを日常的に行い、自分の意見を出すことに慣れるようにしてください。