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・インフラ業界の特徴について
・インフラ業界に向いている人
・インフラ業界の業種について
・インフラ業界に興味がある人
・インフラ業界につきたい人
・業界研究をしている人
就職活動を始めるにあたって、人々の暮らしを支えるインフラ業界を目指したいと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、就職活動を始めたばかりであれば、漠然と暮らしに関わる仕事であるということ以外、特にわからないという方も多いでしょう。
そこで今回は、インフラ業界の特徴や動向について、詳しくご紹介していきます。
本格的に就職活動を始める前に、自分の就職活動の方向性を見定めるためにも、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
目次[目次を全て表示する]
【インフラ業界とは】インフラ業界について
まず、インフラ業界についてご紹介していきましょう。
インフラ業界の事業内容から、就活生なら知っておきたい就職難易度についてもご紹介していきます。
インフラ業界は、人々の生活を支える大切な仕事です。
そのため、事業内容などインフラ業界についての理解を深め、就職先として自分に合っているかどうか、志望先として決める前に見極めることが大切になります。
まずは、事業内容などからインフラ業界について理解を深めていきましょう。
【インフラ業界とは】インフラ業界の主な分野
インフラ業界とは、簡単に言うと生活に欠かせないライフラインや交通などを提供している業界のことです。
インフラ業界はどの分野も生活や経済に欠かせないものばかりで、経営が安定している印象から希望する学生が多い特徴があります。
インフラ業界への就職活動を成功させるためにも、まずはどのような分野があって、それぞれどのような特徴があるのかをリサーチしておくことが大切です。
ここからはインフラ業界の代表的な業種についてご紹介します。
電力
・東京電力
・関西電力
・九州電力
電力業界は、個人の住宅や企業向けに発電をしたり供給したりしている業界です。
電力業界のなかには、発電をおこなう発電事業、電気を配送する送配電事業、電気をお客様に販売する小売電気事業があります。
電力を扱う企業として、東京電力や中部電力、九州電力などが有名です。
電気は照明や家具家電などを動かすのに使われ、人々の生活に欠かせないエネルギーです。
そのため電力会社は安定した企業イメージがあり、就活生にも人気があります。
2016年からは電力自由化が一般的に広まり、従来の電力会社だけではなくさまざまな業種の企業が電力の販売に参入しています。
また従来は各電力会社が決まったエリアを担当するスタイルでしたが、現在ではエリアに関係なく販売することが可能です。
ガス
・東京ガス
・大阪ガス
・東邦ガス
ガス業界は個人の住宅や店舗、企業に供給している業界です。
ガスには大きく分けて都市ガスとプロパンガスの2種類があります。
都市ガスは、メタンを主な成分とする液化天然ガス(LNG)が市街地を通る地下供給管によって広く供給されるものです。
東京ガスや大阪ガス、東邦ガスなどが有名な企業として挙げられます。
プロパンガスはプロパンやブタンを主な成分とする液化石油ガス(LPG)が事業者が配送するボンベを通して供給されるものです。
岩谷産業やトーヨーエナジーなどが有名企業です。
都市ガスとプロパンガスどちらも大半を海外から輸入し、家庭や企業に供給しています。
ガスも2017年から自由化が始まり、現在はさまざまな民間企業が参入しています。
水道
・日立造船
・栗田工業
・オルガノ
水道業界は家庭や店舗、企業など社会に向けて水を供給する業界です。
水を供給するための水道管を管理するのも大切な業務のひとつです。
水道業界には、大きく分けて上水事業と工業用水道事業、下水道業があります。
家庭向けに水を供給するのが上水事業、工場向けに水を供給するのが工業用水道業、雨水や汚水を処理するのが下水道業です。
水道業界には自治体の水道局を通して管理されるほか、設備やシステムの設計をおこなう日立造船や栗田工業などの民間企業もあります。
電気やガスと同じく生活に欠かせないライフラインなので、景気に左右されにくく業績も安定しやすいメリットがあります。
事務職や営業職のほか、技術職などの求人があり、仕事内容も幅広いです。
石油ガス
・ENEOS
・出光
・コスモ
石油業界は、主にガソリンや灯油などの供給をおこなう業界です。
石油業界の事業は大きく分けて開発事業、元売事業の2種類です。
開発事業は石油などの開発をおこない、元売事業は原油をガソリンや灯油など用途別に精製して商品化し販売しています。
ENEOSや出光興産、コスモなどの企業が有名で、なかには開発事業と元売事業を総合的におこなっている企業もあります。
石油も生活や社会に欠かせないエネルギーですが、近年はハイブリッド車や人口減少などの影響で以前よりも需要が減っているのが現状です。
バイオ燃料や太陽エネルギーなど石油以外のエネルギー関連事業をおこなっている企業も増えており、どの企業に応募するかで業務内容は大きく変わります。
鉄道
・JR東日本
・JR東海
・JR西日本
鉄道業界は、電車や貨物列車などの鉄道で人や貨物を運ぶ業界です。
人を運ぶのを主な目的としていますが、在来線や新幹線、物流会社から依頼されて貨物を運ぶことも目的としています。
JRや東武鉄道などが代表的な企業として有名です。
ほかにも東京メトロや小田急電鉄など民間企業が運営している私鉄、地方自治体が運営している都営地下鉄線などさまざまな企業があります。
なかには沿線エリアで不動産やホテル、オフィスビル、ショッピングセンターなど事業を幅広くおこなっている企業もあります。
鉄道業界は管理や整備、営業、サービス開発などさまざまな業務があり、就職先としても人気です。
事業を幅広く展開している企業に就職すると希望している業務をおこなえない可能性もあるため、事前にリサーチすることが大切です。
社会インフラIT
・伊藤忠テクノソリューションズ
・日立製作所
・SCSK
社会インフラITは、社会の基盤となるインフラをIT技術で運用・管理する分野です。
電気、ガス、水道などのライフラインをはじめ、交通網や通信ネットワーク、さらには防災システムなど、社会を支えるあらゆる基盤にIT技術が導入されています。
現代社会では、これらのインフラが安定的に稼働することが、生活の質を維持するために欠かせません。
ビッグデータ解析やIoT技術、クラウドコンピューティング、AIなどの先端技術を活用し、これらのインフラの効率的な運用や保守管理が行われています。
例えば、電力システムではAIを活用した予測技術で需要と供給を効率よく調整し、安定供給を図る仕組みが整備されています。
また、交通インフラではIoTセンサーを通じてリアルタイムで道路や鉄道の状態を監視し、迅速な対応を可能にする技術も広く活用されています。
事業内容について
まず、インフラ業界の事業内容についてご説明していきます。
「インフラ」とはインフラストラクチャーの略語で、生活や産業を支える基盤施設という意味があります。
毎日の暮らしや産業活動を支える業種のことを、インフラ業界と呼ぶのはそのためです。
例を挙げると、我々が常に使用している電力や通信施設、道路などが挙げられます。
ほかにも、水道やダム、鉄道などもインフラ業界であり、これらがないと多くの人は困ってしまうことになるでしょう。
もしインフラ業界のサービスが停止すれば、現在の便利で快適な生活や清潔さを保つことはできなくなってしまいます。
そのため、私たちが必要最低限の生活をしていくために、なくてはならない必要不可欠な仕事と言えるでしょう。
就職難易度について
次に、インフラ業界の就職難易度についてご説明していきましょう。
インフラ業界は理系出身者が有利だというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし、品質管理や営業、接客・販売などは文系出身者が多い傾向にあるため、文系出身だから不利になるということは少ないのが現状になります。
また、大手などでは安定して働けるため、就職難易度は高めに設定されています。
インフラ業界は、サービスの停止が直接人々の生活の質の低下に結びつくため、24時間体制と激務です。
しかし、その分福利厚生が良いため、人気がある業界でもあります。
就職先にインフラ業界を視野に入れるのであれば、自分が目指す企業がどんな人材を求めているのかをしっかりと見極め、アピールすることが重要です。
【インフラ業界とは】インフラ業界の動向
ここまで、インフラ業界の事業内容や就職難易度を紹介しました。
次にインフラ業界の動向についてご紹介していきましょう。
インフラ業界の現状や将来性などについて詳しく解説していくため、就職先としてインフラ業界を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
インフラ業界は、分野によっては世界情勢のほかに、天候などにも左右される場合があります。
そのため、自分が就きたいインフラ業界の分野がある場合には、影響がある情報をしっかりとチェックしておく必要があるのです。
インフラ業界の現状・課題
続いて、インフラ業界の現状と課題についても紹介します。
業界についての理解を深めておくことで、面接で聞かれた際もスムーズに回答できます。
業界研究をしっかり行っていることをアピールできれば、採用に大きく近づくことができるため、ぜひ以下の3点を参考にしてください。
DXの進行
DXの進行は、インフラ業界においても非常に重要なテーマとなっています。
近年、デジタル技術の進化により、インフラ業界では業務の効率化やサービスの向上を目指した改革が急速に進んでいます。
特に5GやIoTの発展はこの動きを加速させており、インフラの監視やメンテナンス作業がリアルタイムでデジタル化され、より正確かつ効率的な運用が可能になっています。
これにより、従来のアナログ手法では把握しきれなかった問題や異常を早期に発見し、迅速な対応が可能となるのです。
また、DXの進展はスマートシティの実現に向けたインフラ整備にも直結しています。
スマートシティでは、都市全体がIoTデバイスやクラウド技術を駆使して情報を収集・分析し、エネルギーの効率化や交通の円滑化、さらには災害対策までをリアルタイムで行うことが可能です。
しかし、DXの進行には高い初期投資が必要であり、中小規模のインフラ企業にとっては大きな課題となっています。
インフラの老朽化
日本国内をはじめ、世界各国でインフラは何十年にもわたり使用されており、老朽化しているものも少なくありません。
特に道路やトンネル、上下水道などのインフラは生活の基本基盤であり、これらが劣化すると市民生活に大きな影響を与えることになります。
老朽化したインフラを放置すれば、事故や災害のリスクが高まり、大規模な被害をもたらす可能性すらあります。
したがって、インフラの更新や修理は緊急の課題であり、多くの予算が必要とされています。
しかし、インフラの整備には莫大なコストがかかるため、財政的な制約が大きな障害となっています。
特に、地方自治体においては老朽化したインフラを更新する予算が限られており、優先順位をつけて対策を講じる必要があります。
環境問題への適応
環境問題への適応も、インフラ業界において避けて通れない重要なテーマです。
近年、気候変動や環境保護の観点から、持続可能な社会を実現するための取り組みが世界中で広がっています。
「SDGs」という単語を目にしない日はないほどです。
再生可能エネルギーの活用や環境に配慮したインフラの整備が強く求められています。
これにより、従来の化石燃料に依存したエネルギー供給システムから、太陽光発電や風力発電、さらには水力発電などの再生可能エネルギーを活用したインフラへの転換が進んでいます。
「環境負荷を減少させる」だけでなく「持続可能なエネルギー供給を実現する」ための鍵が、再生可能エネルギーを使用したインフラです。
特に、大規模なエネルギー消費が必要な都市部では、こうした環境対応型のインフラの導入が急務となっています。
インフラ業界の将来性
続いて、インフラ業界の将来性についても紹介します。
新卒で入社する業界ということは、少なくとも数年間は働くことになる業界であり、人によっては何十年も働くことになるでしょう。
したがって「自分がキャリアを長く歩む可能性が高い業界」について理解しておくことは、今後のあなたの人生にとっても重要なポイントです。
ぜひ確認してください。
PPP(官民パートナーシップ)の増加
PPPの増加は、インフラ業界において今後の成長が期待される分野の1つです。
政府のみでインフラ整備を進めることは財政的な負担が大きく、限られた予算の中で効率的にインフラを整備・維持することは難しくなっています。
そこで、民間資金やノウハウを活用したPPPの導入が拡大しており、今後さらにこの傾向が強まると予想されています。
PPPでは、政府が民間企業と連携し、資金調達や運営管理を分担することで、従来の政府主導のプロジェクトよりも効率的かつ迅速にインフラ整備を進めることが可能です。
また、民間企業の技術力や経営ノウハウを活かすことで、コスト削減やサービスの質の向上なども期待されています。
グローバル的に需要の拡大
グローバルな需要の拡大も、インフラ業界に大きな成長機会をもたらす要素の1つです。
特に、経済発展を遂げている新興国や発展途上国では都市化や工業化が進む中で、交通網やエネルギー供給、上下水道などの基盤整備が急務となっています。
これに伴い、インフラ整備の需要は年々高まっており、インフラ業界全体で大きな市場が形成されています。
これらの地域では経済成長とともに人口も増加しており、都市インフラの拡充が不可欠です。
特に、都市部における公共交通機関の整備や電力供給の安定化が求められており、日本や欧米のインフラ企業が技術と経験を活かしてこれらのプロジェクトに関与しています。
自然災害への適応
自然災害への適応も、インフラ業界において解決すべき大きな課題の1つです。
日本を含む自然災害が多発する国々においては、地震や台風、洪水などの大規模な自然災害に耐えるインフラの整備が急務です。
特に日本では、既存のインフラが老朽化していることから、災害時に大きな被害を受けるリスクが高まり、対策が求められています。
また、インフラ業界ではこれまでの技術や設計に頼るだけでなく、最新のテクノロジーを活用して災害に強いインフラを構築する必要があります。
例えば、耐震構造の強化や洪水や津波などの水害に備えた防災設備の整備が進められています。
また、災害が発生した際に迅速に情報を収集し、被害を最小限に抑えるためのリアルタイム監視システムやIoTセンサーを活用したインフラの状態管理も、注目されている技術の1つです。
【インフラ業界とは】インフラ業界の特徴
ここまでインフラ業界の現状や将来性について解説しましたが、次にインフラ業界の4つの特徴について詳しくご紹介していきます。
インフラ業界を自分の志望先に選択する場合は、自分のモチベーションとインフラ業界の特徴が合っているのかをたしかめておくことが必要です。
「こんなはずでは...」と後悔することがないように、丁寧に業界研究を進めていきましょう。
まずは、ここで紹介する4つの特徴と、自己分析により知り得た自分のモチベーションを照らし合わせてみると良いでしょう。
経営が安定している企業が多い
インフラ業界の特徴として、最初にご紹介するのは「経営が安定している企業が多い」ということです。
インフラ業界は、人が生活するうえで必要不可欠な社会の基盤となるものが多く、景気に左右されにくいという特徴があります。
よって、経営が安定している企業が多くあり、離職率も比較的低めです。
ただし、人口や社会情勢の影響を受けて、需要が増減する可能性はあります。
たとえば、新型コロナにより在宅勤務が増えたことで、交通サービスの需要が減りました。
ガソリンの使用が減ることによって、燃料共有を担う会社の売上の低下が発生しつつあります。
「常に安定している業界」と思って就職活動を行うと後悔する可能性があるので、事前に押さえておくようにしてください。
保守的な社風の会社が多い
インフラ業界の特徴として、次にご紹介するのは「保守的な社風の会社が多い」ということです。
経営が安定しているため、昔のやり方がそのまま残っているケースが多くあります。
上下関係を重んじる傾向にあると言えるでしょう。
よって、革新的な仕事がしたい人には向いていない業界とも言えるのです。
また、技術の知識は身につきますが、年功序列の風習が根強く残っており、成長できる環境が用意されていない場合もあります。
チャレンジ精神が強く、常に新しいことに挑戦していきたいと考えている方の場合、大きなストレスになってしまうでしょう。
しかし、新規参入企業との競争場面が増えた企業では、保守的な社風を改めることもあるため、インフラ業界の動向を常にチェックしながら企業研究を進めておくと良いでしょう。
福利厚生が厚い
インフラ業界の特徴として、次にご紹介するのは「福利厚生が厚い」ということです。
インフラ業界は他業界よりも市場を独占している傾向にあり、1社ごとの企業規模が大きく経営状態が安定しているため、福利厚生が厚い企業が多くなります。
基本的に残業が少なく、有休も取りやすいです。
そのため、ワーク・ライフ・バランスを実現しやすい業界と言えるでしょう。
反対に、転勤が比較的多く、また緊急時は復旧作業にあたる必要があるのは大きなデメリットとなります。
インフラ業界は、台風や大雪などといった自然災害の影響を受けやすいため、天候状態を常に気にする必要があります。
しかし、働く場所にこだわらず、普段の休みが多いことが就職先の条件であれば、インフラ業界は向いているかもしれません。
社会への貢献度が高い
インフラ業界の特徴として、最後にご紹介するのは「社会への貢献度が高い」ということです。
繰り返しになりますが、インフラ業界は私たちの日常生活において必要不可欠な存在です。
水道や電気、ガスといったエネルギー業界はもちろん、交通サービスや通信サービスも、現在の生活では欠かせない存在と言えるでしょう。
「自分たちが多くの人の生活を支えている」という実感を持ちやすいことが、インフラ業界の魅力のひとつとされています。
【インフラ業界とは】インフラ業界の職種について
ここまで、インフラ業界の業種について解説してきました。
次は、就職先を決めるうえで重要なインフラ業界の職種についてご紹介していきます。
インフラ業界で欠かせない技術職のほか、縁の下の力持ちである事務職や、企業の売上アップに欠かせない営業職についても詳しく見ていきましょう。
同じインフラ業界であっても、職種によって仕事内容がそれぞれ変わります。
向き不向きも変わってくるため、自分に合った職種を目指せるように知っておくことが大切です。
技術職
インフラ業界の職種について最初にご紹介するのは、「技術職」になります。
空間インフラで欠かせないパイロットをはじめ、港湾施設や道路などの施工管理や設計を行うプラントエンジニア、エネルギーインフラのガス工事の技術者などが挙げられます。
生活を支える土台となる存在である技術職は、専門的な知識・スキルが求められる職種です。
そのため、早めに目指す先を決めてスキルを磨きつつ、必要な資格も取っておく必要があります。
営業職
インフラ業界の職種について、次にご紹介するのは、「営業職」になります。
インフラ業界の営業は、BtoBのルート営業が基本で、新規開拓で見られるテレアポや飛び込み営業はさほど多くはありません。
また、インフラ業界の営業職では、法人や事業者などの法人向けのインフラ設備を商材として提案するのが主な仕事になります。
他業界の営業とは少々異なり、競合他社が比較的少ないため、既存顧客に対しての提案が多いのが特徴です。
事務職
インフラ業界の職種について、最後にご紹介するのは、「事務職」になります。
事務職は主に商材の管理、社内の労務管理、イベントの企画などを行います。
事務職の担当業務は、ほかの業界の企業とそれほど変わりありません。
また、企業によっては営業職の補助としての役割が与えられることもあるため、営業職の方と連携して仕事をする機会があるかもしれません。
目立つような仕事ではありませんが、企業にとって大事な役割を持っています。
【インフラ業界とは】働くメリットとは
インフラ業界は比較的安定した就職先として人気がありますが、具体的にどのような魅力があるのかはあまり知られていないかもしれません。
インフラ業界への就職が気になっている方は、働くメリットを知ることが大切です。
メリットを知っておけば熱意も湧きやすくなり、志望動機が書きやすかったり面接での回答もしやすかったりします。
ここからはインフラ業界で働くメリットを4つご紹介します。
インフラ業界が自分に合っているかどうか悩んでいる方、志望動機が思いつかず困っている方はぜひ参考にしてみてください。
業界が安定している
インフラ業界で働くメリットのひとつとして、業界が安定している点が挙げられます。
就職先を探す際、長く働き続けられるかどうか、給与が激しく減るなどの変動がないかどうかは重要なポイントです。
インフラ業界は生活や社会の基盤として欠かせないサービスを提供しており、景気に左右されにくい点が特徴です。
将来的に需要がなくなる可能性も低く、安定した業界を理想としている方に向いています。
社会情勢や災害などの影響で運営が困難な状況に陥る可能性はあります。
ただし、国民が日常生活を送るうえで必要不可欠なライフラインを供給しているため、社会情勢や災害で困難な状況になった場合でも国からサポートしてもらいやすいのがメリットです。
平均年収が高く福利厚生も充実
インフラ業界は給料形態が明確で、福利厚生も充実しやすいメリットがあります。
インフラ業界は景気に左右されにくく、業績も安定しやすい特徴があります。
規模の大きな企業も多く、給与形態が明確でわかりやすく、経営状態の悪化で給与が減るなどのケースに陥りにくい業界です。
また住宅手当が付いたり、自社が提供するサービスを無料または安く利用できたりするなど、福利厚生が充実しやすくなっています。
鉄道や飛行機に安く乗れる、提携しているスポーツジムを無料で利用できるなど、日常生活に直結した福利厚生を提供している企業が多いのも特徴です。
また、ほかの業界に比べて産前産後休業や育児休暇が取りやすかったり、有給休暇が取得しやすかったりするメリットもあります。
社会貢献ができる
インフラ業界で働くと社会貢献ができるメリットを得られます。
インフラ業界はライフラインや鉄道、通信など生活と密接したサービスを提供しているため、人の役に立ちたい、ありがとうと言われる仕事がしたいと考えている方に向いています。
仕事をするうえで、やりがいは働くモチベーションを保つためにも重要なポイントです。
やりがいを感じながら働けると「長く勤めたい」という愛社精神も湧きやすく、社員とも良好な関係を作りやすいなどさまざまな良い影響があります。
インフラ業界は生活との結びつきが強い業務内容が多いからこそ、事務や整備、開発などどの部署で働いても人の役に立てていることを実感できます。
貢献できているという実感は、やりがいや達成感につながるでしょう。
文系理系があまり関係ない
インフラ業界で働くメリットの1つとして、文系理系があまり関係ないことが挙げられます。
文系・理系関係なく、モチベーションの高さや企業研究をしっかり行っていることが伝われば採用される可能性が高いとされています。
専門知識が求められる職種においては理系の学部で学んでいた人が優先されることが多いとされていますが、営業や事務などの仕事においてはあまり関係ないことが多いですよ。
「自分は文系だから/理系だから」と諦める必要がなくしっかりと就活対策を行えば就職できる可能性が高い点がメリットであると言えます。
専門的な知識を身につけることができる
専門的な知識が身につけられる点もインフラ業界で働くことにおける大きなメリットの1つであると言えます。
法律で細かい規制がされていることが多いこの業界の業務においては仕事をしているだけでおのずと知識が身につくことが多いです。
インフラと言っても様々な分野があるため、身につけたい知識をベースに仕事を選んでみることをおすすめします。
これにより仕事をしながら日々学び続けられるため自分が身につけたいと思っていたスキルや知識が意識せずとも身につき、今後のキャリアなどにおいても役立てられる可能性が高いです。
【インフラ業界とは】インフラ業界に向いている人
インフラ業界の業種や職種の次は、具体的にどのような人物がインフラ業界に向いている人なのかをご紹介していきましょう。
インフラ業界に向いている人なら問題ありませんが、向いていない人の場合、続けていくことが難しい傾向にあります。
そのため、自分がインフラ業界に合うかどうかを知り、今後の方向性を決めていくことが必要です。
まずは、自己分析で知った自分の強みと見比べて、素質があるかどうか考えてみると良いでしょう。
責任感が強い人
インフラ業界で働く素質がある人の特徴として最初に紹介するのは、「責任感が強い」ことです。
インフラ業界の仕事は、どの業種であっても社会の基盤を守るために行うものであるため、それ相応の責任が発生します。
そのため、自分に与えられた仕事を達成する使命感や責任感がなくては、思うように仕事をこなすことができなくなってしまう可能性があるのです。
また非常時であれば、たとえ休みであっても緊急対応する可能性があります。
プライベートの時間を削ってでも、自分の仕事に責任を持って対応していく必要があります。
そのため、最後まで責任を持って仕事をやり遂げられる方は素質があると言えるでしょう。
学生時代に、アルバイトや部活、委員会などの仕事を投げ出さず責任を持ってやり遂げられるような方は素質があるかもしれません。
社会貢献がしたい人
インフラ業界で働く素質がある人の特徴として次に紹介するのは、「社会貢献がしたいという意識」です。
インフラ業界の仕事は、国民の生活に直接的な影響を与える重要なものになります。
そのため、「役に立っている」ことを実感しやすい仕事が多数存在します。
人の役に立っていると感じやすい仕事としては、医療・福祉系が代表的です。
しかし、これらと同じくらい、大きなやりがいを実感できると言えます。
たとえば、学生時代にボランティア団体に所属し、人の役に立つことにやりがいを感じることができた方にはぴったりの業界と言えるでしょう。
社会貢献をすることにやりがいを感じる方であれば、インフラ業界を目指すことを視野に入れてみると良いかもしれません。
専門的な知識を身につけたい人
インフラ業界で働く素質のある人の特徴として次に紹介するのは、「専門的な知識を身につけたい人」です。
インフラ業界の企業では、各企業の提供しているサービスに関する専門的な知識をつけることが可能になります。
また、発注者側の観点から設計・施工・管理など幅広く携わることもあるのです。
そのため、専門的な知識や手に職をつけられるというメリットがあります。
一度インフラ業界で専門的な知識を身につけることができたのであれば、たとえ就職先の企業が合わなくても、同じインフラ業界の企業で転職しやすいとも言えるでしょう。
インフラ業界は需要がなくなることが非常に少ないため、インフラ業界で必要とされる専門知識を手に入れた場合、仕事に困ることが少なくなります。
ワークライフバランスを重視したい人
インフラ業界で働く素質のある人の特徴として最後に紹介するのは、「仕事と私生活の調和を重視したい人」です。
インフラ業界は、企業や業種にも左右されますが、定時で帰れるなどプライベートの時間が取りやすいことが多いです。
経営状態が安定しているインフラ業界だからこそ実現できる、インフラ業界ならではの強みとも言えるでしょう。
そのため、プライベートと仕事を分けたい人にとってはぴったりと言えます。
もちろん、非常時の際など、残業を避けられないシーンはゼロではありません。
常に定時に帰れるわけではないので、他業界の企業と同様に、臨機応変に対応する必要があります。
しかし、非常時以外であれば残業や休日出勤なども少ないため、ほかの業界に比べて働きやすいと言えるでしょう。
人と関わるのが好きな人
インフラ業界は顧客や職場の仲間、取引先などさまざまな人と関わりながら業務を進める場面が多いため、人と関わるのが好きな人にとってはメリットの大きい職場です。
たとえば電力業界の営業職であれば個人や企業の顧客と直接対話をしたり、相談を受けたりする場面があります。
開発部門であれば同僚や上司と話し合いながら連携して業務をおこなわなければなりません。
人と関わることが好きな方、コミュニケーション能力の高さに自信がある方はいきいきと働きやすい環境です。
他人との関わりが欠かせない業界なので、1人で黙々と作業するのが好きな方はストレスになってしまう可能性がある点に注意が必要です。
人との関わりが多くてストレスが溜まると、せっかく入社できても長く働き続けられないリスクがあります。
自分がどのように働きたいのかを慎重に考えてみましょう。
マニュアル通りに仕事ができる人
インフラ業界で働くことに向いている人の特徴としてマニュアル通りに仕事ができる人が挙げられます。
インフラ業界の業務は基本的にマニュアルに沿った性格で間違いのない仕事をこなすことが多いです。
つまり、マニュアル通りに業務を行うことに抵抗のない人の方が仕事におけるストレスが少ないと考えられます。
一方で様々な刺激を求め日々色々な業務をこなしたいと考えている人にとってはインフラ業界は少し単調であり、退屈に感じられる可能性があるため他の業界も検討した方が良いかもしれません。
【インフラ業界とは】インフラ業界に向いていない人
ここからは、インフラ業界に向いていない人の特徴についてご紹介していきましょう。
長く続けられる就職先を探すためにも、自分に働く素質があるかどうかを知っておくことは非常に重要です。
人々の生活を支える重要な仕事なため、以下に挙げる特徴に当てはまる方は、インフラ業界を選ぶのは避けた方が無難と言えます。
もし素質がない場合でも、強くインフラ業界を目指したいと考えている方は、一度企業説明会などへ足を運んで理解を深めておくことをおすすめします。
転勤したくない人
インフラ業界に素質のない人の特徴として、最初にご紹介するのは「転勤したくない人」です。
インフラに関する仕事は、日本全国に住んでいる人々の生活を支える重要な役目を果たしています。
企業によって異なるものの、別の事業所・支店などに転勤を命じられることも少なくありません。
インフラの事業所・支店は基本的に全国にあり、どこに配属されるかはわかりません。
「転勤したくない」「実家や自宅から遠いところには勤めたくない」という人には向いていないと言えるでしょう。
また、引越しによる環境の変化についていくことが難しい人にも、あまりおすすめできません。
なお、福利厚生がほかの業界よりも整っていることが多く、移動費用を自分で支払うケースはほとんどありません。
年功序列制度が嫌な人
インフラ業界に向いていない人の特徴として、次にご紹介するのは「年功序列制度が嫌な人」です。
インフラ業界は、安定しているがゆえに老舗企業が多く、上下関係が厳しいところがあります。
年齢や勤務期間によって判断されてしまい、昇進や昇給の機会に恵まれないことがあるのも事実です。
しかし、逆に言えば、年齢によって昇格があるということにもなります。
長く同じ企業で勤務し続けることが可能であれば、将来的に昇進していくことはほとんど確定しているため、ゆっくりとキャリアを積んでいきたい人には向いていると言えるでしょう。
しかしそうではなく、自分の実力に合った昇給や給料を希望する人には、インフラ業界の企業は向いていないかもしれません。
保守的な企業が嫌な人
インフラ業界に向いていない人の特徴として、最後にご紹介するのは「保守的な企業が嫌な人」です。
インフラ業界は、基本的に新しいチャレンジを望まない傾向にあります。
最近は時代の変化に追いつくよう、新たな取り組みに力を入れる企業も増えていますが、それでも前例踏襲の業務が多く、人によっては仕事に刺激がないと思ってしまうことがあるかもしれません。
また、いろいろな仕事をして成長したいと考える人には向いていないと言えるでしょう。
しかし、同じ作業を日々黙々とこなすことが好きな方や得意な方、変化が苦手な方にとっては働きやすいところでもあります。
そのため、実際に応募する前にきちんと自己分析を行い、自分に合っているかチェックしておく必要があると言えます。
【インフラ業界とは】インフラ業界に就職するためにすべきこと
インフラ業界について業種や職種を知り、自分がインフラ業界に向いていると感じた方のために、インフラ業界に就職するためにすべきことをご紹介していきましょう。
就職活動中は、やるべきことが多く時間が限られているため、早めに始めておくことが必要となってきます。
自分にとって何が足りていないのかを確認して、必要なことを準備していきましょう。
インフラ業界を目指すために必要なことを4つ解説しますので、それぞれチェックしてみてください。
業界研究を行う
最初にご紹介するのは、「業界研究を行う」ということです。
業界研究をしておくことは、インフラ業界でなくても重要なことであります。
しかし、インフラ業界には多くの企業・職種があり、それぞれ行うことや求められることが変わってくるので、時間をかけて研究する必要があります。
しっかりと業界研究をして、自分にとって必要な情報を集めておきましょう。
もし時間に余裕があれば、業界研究と一緒に企業研究も実施してみてください。
自己分析をする
次にご紹介するのは、「自己分析をする」ということです。
企業研究や業界研究とともに、自己分析も必要不可欠です。
自己分析により、自分がインフラ業界に向いているのかどうかを知ることができるため、なるべく早めに済ませておくようにしましょう。
自己分析は、どの業界に就職する際であっても重要であるため、インフラ業界を目指すことがなくても活用することができます。
就職活動の軸を決める非常に大切な要素でもあるため、念入りに行うことをおすすめします。
インターンシップに参加する
インターンシップに参加するのも、インフラ業界への就職を成功させるために非常に重要な対策の1つです。
インターンシップに参加することで、実務経験を積むことができ、業界や職種、業務内容についての理解が非常に深まります。
以下の記事では「インターンシップに参加するべきか?」という質問に回答しつつ、インターンの概要やメリットなどについても詳しく紹介しています。
ぜひ気になる方は参考にしてください。
適職診断ツールを用いる
適職診断ツールを用いるのも、インフラ業界を目指す人に非常におすすめの対策の1つです。
ここまでインフラ業界について詳しく紹介してきましたが、まだ自分が本当にインフラ業界に向いているかどうか、判断できない方も多いかもしれません。
弊社が提供している適職診断ツールを活用すれば、LINEで52個の質問に答えるだけで、あなたに向いている業界や強みが可視化できます。
ツールが相手であるため、主観的な要素が入り込む余地がないのが大きな特徴です。
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「書類が通らない」「面接を突破できない」といったことで悩んでいる方は、就活エージェントに相談してみましょう。
企業分析や自己分析、ES作成といった作業を1人で行うのは非常に大変です。
ほかにも、限られた時間の中で行うことはたくさんあります。
就職活動で特に重要なことは、効率的に進めることです。
就活エージェントに相談をすると、専属アドバイザーが企業紹介から面接練習まで、幅広い就活に関するサポートをしてくれます。
就活を有利に進めることができるので、気になる方はぜひ利用してみてください。
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おわりに
今回は、私たちの生活を支えているインフラ業界について詳しく解説しました。
インフラ業界に携わる人たちは、私たちの生活を支える重要な仕事を日々行っています。
そのため責任が重く、つらく感じることも多々あります。
しかし、その分福利厚生など待遇が良く、また大きなやりがいも感じられるため、自分に向いていると感じた方はぜひ就職先のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。
ただし人気の業界なため、不安な方は就活エージェントの利用も検討してみてください。